JPS5818914B2 - 切符等の表・裏両面印刷装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は主として需要の都度機内装備の切符用紙に所要
事項を印刷させた上、これを機外へ送出させるような自
動切符販売機に利用される印刷装置に関するものである
。

一般に従来のこの種自動切符販売機によって印刷される
切符の場合、その表面にのみ印刷事項が印刷されるので
例えばワンマンバス等の切符としては、降車の際乗客に
よって乗車料金と共に回収箱に投入された切符が裏向き
状態であった場合、その切符に印刷された金額文字を管
理当事者が目視できず、従って投入された料金が適正で
あるかどうかを確認することができず不便である。

このような問題を解消するためにはその切符に表面印刷
のみならず裏面にも所要事項を印刷することが要求され
る。

本発明はそのための切符等の印刷装置に係り、特に表面
印刷用と裏面印刷用の両ドラムの７駆動源を共通のもの
とすることが容易である外、これ等両印刷ドラムの駆動
方式と配置を考慮することにより機構の単純化を図ると
共に運賃等の改正時、金額用印刷文字版の取替等のメン
テナンスの面でも容易で有利な装置を提供するもので以
下図示する実施例について本発明の詳細な説明する。

図面はボビンにロール状に巻回収納された機内装備の切
符用紙の切符−葉分宛を切符需要の都度、切符利用者の
操作に基づく機械の運転によって巻戻した上、これに所
要事項を印刷へこの印刷完了部分を切断して機外へ送出
させるようにした自動切符販売機に本発明を実施した場
合を示すもので先づ第１図についてその印刷の概略を説
明する。

同図において１は発売１駅名、注意文等の不変的な印刷
事項を切符の表面に印刷するための印刷部で図示しない
ボビンから巻き戻された一連の切符用紙２を印刷活字版
３に印刷ハンマー４で快打させることによってその印刷
が行われるようになっている。

５は日付、一連番号を切符の表面に印刷するための印刷
部で印刷活字版６，７、および印刷ハンマー８を有する
。

９は本発明の実施対象となる金額等の可変印刷事項を印
刷するだめの印刷部でその詳細は後述するが切符に対す
る表面印刷用の印刷版を外周面に沿って配設させた印刷
ドラム１０、切符に対する裏面印刷用の印刷版を内周面
に沿って配設させた円環状の印刷ドラム１１、印刷位置
において印刷ドラム１０、並びに印刷ドラム１１の各印
刷版面に夫々対向させた印刷ハンマー１２ 、１３、お
よび印刷完了の切符−葉分を切断するためのナイフ１４
等を備える。

以上の構成において切符印刷行程としては切符利用者の
操作に基づいて機械が運転させられると、この運転都度
各印刷ドラム１０．１１の、切符利用者によって操作さ
れた金額釦等に対応する印刷版が各ハンマー１２．１３
に対向する印刷位置に選択駆動させられると同時に切符
用紙２が切符−葉分の長さだけ送られ、これに次いで全
ての印刷ハンマー４，８，１２．１３が一斉に槌打動作
をさせられ、前々回の機械の運転時、印刷部１で発売駅
名、注意文等の不変的な印刷事項が印刷された後、前回
の機械の運転で更に印刷部５によって日付、一連番号が
印刷された上、印刷部９に送られて来ている切符用紙部
分には今回の機械の運転により、この印刷部において金
額等の可変印刷事項がその用紙の表、裏画面に夫々印刷
され、そしてこの印刷完了後切符用紙全体が一葉分の長
さだけ移送させられ、印刷部１の箇所には切符用紙の新
たな部分が、印刷部５の箇所には既に印刷部１によって
印刷が行われた部分が、印刷部９の箇所には既に印刷部
１と５によって順次印刷が行われた部分が夫々送られて
位置させられ、また印刷部９によって最終的に印刷が行
われた部分はナイフ１４により右方の箇所まで送られた
後、ナイフ１４の作動によって切断され機外へ送出され
る。

このような動作が機械の運転都度繰り返され切符が印刷
発売されるのであるが次に第２図、第３図を参照に印刷
部９について詳述する。

切符の表面印刷を行うための印刷ドラム１０は選択駆動
軸１５に嵌着され、機械の運転都度、外周に配列されて
いる金額等に対する印刷版群中の、操作された選択釦に
対応する１つが印刷ハンマー１２に切符用紙２を隔て、
対向する印刷箇所まで選択駆動させられるようになって
いる。

切符の裏面印刷を行うための印刷ドラム１１は円環状に
形成され、外周中央にその全周に亘ってギヤー１６が歯
切りされ、このギヤーの両側周面は滑らかなガイド面と
なっており、この各ガイド面を２個のロールを一対とす
る複数個のガイドロール１７，１８゜１９．２０で上記
印刷ドラム１０に対して軸方向に並べて回動自在に支承
され、なお斬る裏面印刷ドラムは表面印刷ドラム１０よ
り大径となっており、かつ内周面には表面印刷ドラム１
０の印刷版と印刷内容る同一とするだめの印刷版が対称
位置に配列され、両印刷ドラムの同種の印刷版が同時に
印刷用紙２に対向する印刷位置に選択されるようになっ
ており、更に同裏面印刷ドラムは表面印刷ドラム１０に
対してその回動中心が上方へＳだけ偏心させられ、上方
における両ドラム間の空間をできるだけ広く存在させ、
この空間を他の部品の装備に供せられるようになってい
る。

２１は印刷ハンマ１３を動作させるだめのソレノイドで
そのプランジャに連なる作動杆２２の先端はレバー２３
の一方自由端の切割溝に係合させられ、給電によってそ
のプランジャが吸引されることによりレバー２３を回動
させて、その他方自由端で印刷ハンマ１３を押し下げて
槌打作用を行わせるようになっている。

２４は回動軸１５に嵌着された駆動ギヤで順次中間ギヤ
２５，２６を介して１駆動ギヤ２７に動力を伝える、駆
動ギヤ２７は裏面印刷ドラム１１のギヤ１６に噛み合っ
ている。

２８゜２９はインキロールで共通の揺動板３０に枢着さ
れる。

３１は揺動板３０を回動させるためのソレノイドでその
プランジャに連なるロッド３２の先端が揺動板３０に枢
着され、このソレノイドに給電が行われたとき揺動板３
０がばね３３の力に抗して回動させられ、一方のインキ
ロール２８を印刷ドラム１１の印刷版面に、また他方の
インキロール２９を印刷ドラム１１の印刷版面に夫々対
接させ、これ等の版面に印刷インキを塗付するようにな
っている。

本発明の実施例はこのように構成され、上記のように機
械が運転させられると、選択駆動装置の動作により、選
択駆動軸１５、従ってこれと一体的となった表面印刷ド
ラム１０が回動させられ、その外周に配設された印刷版
中の、切符利用客によって選択された金額釦に対応する
印刷版が印刷ハンマ１２に対向する位置である印刷位置
に選択され、また同時に駆動軸１５の上記回動により、
これに関連するギヤ２４，２５，２６，２７、および１
６を介して裏面印刷ドラム１１が表面印刷ドラム１０と
同角度だけ、そのドラムと逆の方向へ回動させられ、こ
の裏面印刷ドラムの内周面に配列された印刷版中の、表
面印刷ドラム１０の印刷位置へ選択された印刷版と同種
の印刷版が印刷ハンマ１３に対向する印刷位置へ位置さ
せられる。

そしてこの印刷版の位置決め後における印刷ハンマ１２
の図示しないカムによる槌打作用並びにソレノイド２２
の給電に基づくレバー２３の回動による印刷ハンマ１３
の槌打作用によって切符用紙２に、その表面と裏面に夫
々金額等の同一可変印刷事項が印刷され、この全ての印
刷事項の印刷を終了した切符は上記のようにナイフ１４
で切断され、機外へ送出される。

本発明はこのように切符の表面と裏面に夫々印刷するた
めの各印刷ドラムを同一軸線上に並べ、これ等ドラムの
駆動方式としてその表面印刷ドラムを中心、駆動方式と
し、他方の裏面印刷ドラムを周駆動方式としたので両者
を実施例のように簡単にギヤを動力的に結合させてその
駆動源を共通のものとして１つの駆動軸から求めること
が可能となり、印刷版の選択、駆動装置を簡単化すると
同時にこの装置の機械における占積率を小ならしめるこ
とができ、また保守点検の面においても有利であり、更
には裏面印刷ドラムを円環状とし、これを実施例のよう
にその外周で支承させるとか或はその内周で支承させる
等、その周縁部で回動自在に支承させると共に内周に印
刷版を設けて印刷させるようにしたのでそのドラムの内
方の空間部を利用して印刷ハンマ装置等を設けることが
でき場所的にも極めて効果的である。

【図面の簡単な説明】

図面は夫々本発明の実施例を示すもので第１図は印刷装
置の概要図、第２図、および第３図は夫夫要部の拡大正
面図と側面図である。 １０・・・・・・表面印刷ドラム、１１−・・・・・裏
面印刷ドラム、１５・・・・・・選択駆動軸。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 切符等に対する表面印刷用印刷版を外周面に配列さ
   せた表面印刷ドラムと、このドラム径より大径にして、
   かつそのドラムの印刷版と同種の切符等に対する裏面印
   刷用印刷版を対称的に内周面に配列させた円環状の裏面
   印刷ドラムを略同−軸線上に並設し、その裏面印刷ドラ
   ムをこの周縁部で回動自在に支承するとともに同ドラム
   を周駆動方式とし、他方の上記表面印刷ドラムを中心駆
   動方式としたことを特徴とする切符等の表、裏画面印刷
   装置。