JPS5818681Y2 - 穀粒袋受装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、揚穀機の吐出口より供給される穀粒を、支持
杆と受台とで支持する穀粒袋に収納する穀粒袋受装置に
関するものである。

従来、支持杆に吊り下げられた穀粒袋の底部を受台に載
置した状態で穀粒を収納する場合には、吐出口から落下
する穀粒は穀粒袋底部に釦いて中央部から先に充満する
山形状に充満されので、特に穀粒供給初期においては、
穀粒袋底部の偶々１で穀粒が充満されず、穀粒袋底部の
広がりが不安定となる欠点があった。

本願考案は上記欠点を解消すべく、穀粒袋受台上に、穀
粒袋底部の略中央部を山形状に押上げる突出受部を設け
たことを特徴とするものであり、以下一実施例を図面に
基づいて説明すると、１は前部に刈取装置２を有し、後
部に脱穀装置３を塔載した走行車体であって、走行装置
４上に後部を中心として上下に傾動調節自在となってい
る。

そして、走行車体１の後側部は穀粒袋５を載置する受台
６に形成されており、穀粒袋５の口部に設けた孔７．γ
は脱穀装置３に突設した支持杆８゜８に嵌挿して吊り下
げられ、穀粒袋５の上級開口部には脱穀装置３の揚穀機
９の吐出口が臨んでいる。

第２図に卦いて、１０は受台６の略中央に位置して吊り
下げた穀粒袋５の略中央に臨む突出受部であって、穀粒
袋５の底部中央部を、受台６側から上方に向って山形状
に押上げるべく適宜高さに突出している。

しかして、揚穀機９の吐出口から穀粒袋５内に穀粒が供
給される際には、受台６上に載置された穀粒袋５の底部
中央部が突出部１０によって上方に押上げられて山形状
になっているために、穀粒供給初期に釦いて吐出口から
落下する穀粒は、山形状に押上げられた穀粒袋５の底部
中央部に衝突して周囲に向って飛散誘導されて、穀粒袋
５の底部中央部には停滞することがなく穀粒袋５の底部
周囲から先に穀粒が充満することとなって、穀粒袋５の
底部は充満する穀粒によって自動的に広がり穀粒袋５の
底部の広がりが安定するのである。

第３図に示す例は、突出受部１０を樋状体１２とした例
であって、穀粒袋５は底部も含めて１方に長くなってい
るから樋状体１２の方向を穀粒袋５の長い方向と直交す
る方向となし、穀粒袋５底部の長さ方向の中央部に位置
せしめるものであって、前例と同様の作用効果を奏する
。

尚、実施例においては、突出受部１０を外周縁に突片１
１を有する椀状体１２又は樋状体１２′に形成し、受台
６上に逆向として接片１４と或程度の間隙を釦いてスプ
リング１３で支承させたもので、穀粒袋５内に所定量の
穀粒が充填されたとき、突片１１が接片１４を接圧し、
第４図に示すようにブザー１５を有する回路１６を閉じ
ブザー１５が作動し籾充填量が所定量となったことを報
知する如く構成されている。

以上の様に本願考案は、支持杆に吊り下げられた穀粒袋
の上縁開口部に揚穀機の吐出口を臨１せ、該穀粒袋の底
部を受台上に支持するようにした穀粒袋受装置において
、前記受台上に、穀粒袋底部の略中央部を山形上に押上
げる突出受部を、設けて穀粒受装置を構成しであるので
、穀粒の供給初期に釦いて、吐出口から落下する穀粒が
山形状に押上げられた穀粒袋底部の中央部に衝突して周
囲に飛散し、穀粒袋の底部周囲から先に充満する穀粒を
利用して、穀粒袋の底部を迅速に広げ、穀粒袋底部の広
がりを安定させることができるに至ったのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一例を示すものであって、第１図はコン
バインの側面図、第２図は要部の斜視図、第３図は他の
例の斜視図、第４図は報知器の一例を示す図面である。 １・・・走行車体、５・・・穀粒袋、６・・・受台、８
・・・支持杆、９・・・揚穀機、１０・・・突出受部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支持杆に吊り下げられた穀粒袋の上縁開口部に揚穀機の
   吐出口を臨１せ、該穀粒袋の底部を受台上に支持するよ
   うにした穀粒袋受装置において、前記受台上に、穀粒袋
   底部の略中央部を山形状に押上げる突出受部を、設けた
   ことを特徴とする穀粒袋受装置。