JPS5818393Y2 - ホ−ンスピ−カ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はホーンスピーカに関する。

従来、折返し型ホーンスピーカには次のようなものがあ
った。

すなわち内筒をスロート具の前面のスロート部に嵌着し
、中筒をスロート具に設けた取付部にねじ結合し、外筒
もスロート具に別のねじによりねじ結合し、さらにスロ
ート具の後面に駆動ユニットを支持させ、ユニットカバ
ーをスロート具の後面にさらに別のねじによりねじ止め
させたものである。

このようなスピーカでは、中筒のスロート具への取付及
び中筒のスロートへの取付を各々３〜４個のねじで各別
に行なっていたので、部品点数及び組立ユ゛数が多ぐ製
造コストが高くつき、また保守点検のための分解に手間
どっていた。

この考案は、ユニットカバー及び中筒のスロートへの取
付を１組のねじで行なうように構成することによって、
安価に製造できかつ保守点検が簡単に行えるホーンスピ
ーカを提供することを目的とする。

以下、この考案を図示の１実施例に基いて説明する。

第１図において、２は外筒でその後端部開口にはさらに
後方に向って伸延した短円筒状のフランジ４を有してい
る。

６はスロート具で、その前面にスロート部８を有してお
り、その周囲には７ランジ１０を有している。

このフランジ１０の外周囲には第２図に拡大して示すよ
うに係止部１１が外方に向って突設されている。

この係止部１１がフランジ部４に当接してスロート具６
を外筒２内に嵌合した状態で支持している。

１２は帯金で、フランジ部４を包囲し、その両端部をね
じ１４で締付けることによって外筒２とスロート具４と
を結合している。

１６は駆動ユニットで、磁気回路や振動板等から構成さ
れており、スロート具６の後側に支持されている。

１８はユニットカバーで、椀状をなしており駆動ユニッ
ト１６を被うように配置されてオリ、その開口周縁部が
スロート具６のフランジ１０に当接している。

この開口周縁部の適所には取付部２０がフランジ１０に
面接触するように３個形成されている。

２２は内筒で、スロート具６の前面中央に取付けられて
いる。

２４は中筒で、内筒２２を被うように外筒２内に配置さ
れている。

この中筒２４、内筒２２及び外筒２によって折返し音道
が形成されている。

この中筒２４の開口部付近の内周面より、脚部２６が３
個後方□伸延して、スロート具６のフランジ１０に当接
している。

その脚部２６の位置は前記ユニットカバー１８の取付部
２０に対応する位置である。

脚部２６内にはねじ穴２８が形成されている。

３０はねじで、後方より取付部２０、フランジ１０を貫
通してねじ穴２８に螺合して、ユニットカバー１８、中
筒２４及びスロート具６を互いに結合している。

このホーンスピーカの組立は、スロート具６の前後に駆
動ユニット１６、内筒２２を取付け、中筒２４を内筒を
被うようにスロート具６の前方ニ装置し、駆動ユニット
１６を被うようにスロート具６の後方にカバー１８を配
置し、これらをねじ３０によって結合して半製品を作り
、外筒２を第１図に示すように立てて半製品を外筒２の
後端部開口より落とし込んで保合部１１と７ランジ４と
で半製品を支持した状態にし、帯金１２によって半製品
と外筒２とを結合すればよい。

この考案によるホーンスピーカは、ねじ３０によってユ
ニットカバー１８、スロート具６、中筒２４を結合して
半製品を作り、これを外筒２の後部より落とし込んで帯
金１２で結合するだけで組立ができるので、ねじ止めと
帯金の締付けという２つの作業だけでよく組立工程が減
少する。

しかも、半製品の組立は、外筒２を含んでいないので、
ねじ孔の位置決めを容易に行なえるので作業がしやすい
。

さらに、半製品と外筒２との結合の際、スロート具６の
係合部１１と外筒２の７ランジ４とが係合するので、半
製品を落とし込んだ状態で半製品は外筒２に支持される
。

よって、半製品を外筒２の後端部に嵌合させた状態を維
持するための台のような治具が不要で、製造コストが安
くなる。

また、組立てが簡単であるので未熟練者にもできる。

よって外筒と半製品とを別々に包装して使用場所１で運
搬し、そこで組立てるようにすることができるので、包
装、保管、輸送コストを低減できる。

上記の実施例では脚部２６を３個設けたが必らずしも３
個に限ったものではなく、また脚部は中筒の開口付近の
内周面に設けたが、その外周面に設けてもよく、場合に
よっては最つと先端側に設けてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案を実施したホーンスピーカの部分省略
縦断面図、第２図は第１図の部分拡大図である。 ２・・・・・・外筒、４・・・・・・短円筒状フランジ
、６・・・・・・スロート具、８・・・・・・スロート
部、１１・−・・・・係止部、１６・・・・・・駆動ユ
ーット、１８・・・・・・ユニットカバー、２２・・・
・・・内筒、２４・・・・・・中筒、２６・・・・・・
脚部、３０・・・・・・結合ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前側にスロート部を有するスロート具の後側に駆動ユニ
   ット及びユニットカバーを設け、上記スロート部に続い
   て前側に内筒を形成し、さらに中筒及び外筒を配置して
   折返し音道を形成したホーンスピーカにおいて、上記中
   筒から脚部を後方へ突出させて上記スロート具前面に当
   接させ、後側から前方へ向って上記ユニットカバー及び
   上記スロート具を貫通して上記脚部にねじ込んだ結合ね
   じを設け、上記スロート具外周囲に外方に向って突出し
   た係合部を形成し、上記外筒の後端を短円筒状にさらに
   後方に延長形成し、この短円筒状に上記保合部を係合さ
   せて上記外筒内に上記スロート具を嵌合させ、上記短円
   筒状部外周にこれを囲むように帯状体を配置し、この帯
   状体にその端部間を結合して上記短円筒状部を締めっけ
   る締結具ヲ設けてなるホーンスピーカ。