JPS58181236A - 開閉器 - Google Patents

開閉器

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JPS58181236A
JPS58181236A JP6438882A JP6438882A JPS58181236A JP S58181236 A JPS58181236 A JP S58181236A JP 6438882 A JP6438882 A JP 6438882A JP 6438882 A JP6438882 A JP 6438882A JP S58181236 A JPS58181236 A JP S58181236A
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arc
highly porous
porous material
inorganic
container
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一 吉安
村田 士郎
久常 文之
伸示 山県
寺地 淳一
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発F!Aは開閉器に関する。なおこの発明でいう開
閉器とは、特に回路しゃ断器、限流器、電磁開閉器など
をさし、通常は小型容器内でアークを生じる開閉器を意
味する。
以下この発明を回路しゃ断器を例に説明する。
第1図〜第8図は従来の回路しゃ断器を示す断面図で、
それぞれ異なった動作状態を示している。
(1) #−1カバー、(2)はベースで、カバー(1
)とベース(2)とで容器(3)を構成する。(4)は
固定接触子で、固定導体(5)を有し、その一端に固定
接点(6)を有し、他端は外部導体(図示せず)に接続
されるように端子部になっている。(7)は可動接触子
で、可動導体(8)を有し、その一端に固定接点(6)
に対向した可動接点(9)ヲ有している。00は可動接
触子装置、αηは可動子腕でクロスパー04に固定され
、各極同時に開閉されるように成されている。(Lik
′i消弧室で消弧板α荀が側板(至)によシ保持されて
いる。<IQはトグルリンク機構で上リンク(17)と
下リンク(ト)よ多構成されている。上リンクαηの一
端はフレドルOnに、また他端は下リンク(ト)の一端
にそれぞれ軸輪(ロ)によ多連結されている。なお下リ
ンク(至)の他端は上記可動接触子装置αりの可動子腕
(ロ)に連結されている。@は起倒形操作ハンドル、(
ホ)は作動ばねでトグルリンク機構α・の軸Qυと上記
操作ノ・ンドル(イ)との間に架張されている。(ハ)
に)は、それぞれ熱動および電磁引きはずし機構で作動
時には、それぞれバイメタルに)および可動鉄心に)に
よりトリップパーg4を反時計方向に回動させるように
なっている。
翰は一端が上記トリップパーに)に係止され他端はフレ
ドルα呻と休止しているラッチである。フレドルa0が
ラッチ(2)に係止した状態で操作ハンドルに)を閉路
位置に倒せば、トグルリンク機構鱒が伸長して軸Qυが
りVドル(IIK係止され可動接点(9) ij固定接
点(6)に接合される。この状態が第1図である。
次いで操作ハンドル磐を開路位[K倒せば、トグルリン
ク機構α@は屈曲して可動接点(9)を固定接点(6)
より開離させて可動子腕αυをフレドル軸(1)に係止
される。この状態が第2図である。またが1配路1図に
示す閉路状勝て回路に過電流が流れると、熱動引きはず
し機、構(財)あるいVi電磁引きはずし機構(ハ)が
作動してフレドル0りとランチ四の保合を解除し、それ
によりフレドル軸に)を中心に時計方向にフレドル翰が
回転し2ストツパー軸cl])に係止される。フレドル
α呻と上リンク07)の連結点が上記作動はね(ホ)の
作用線を越えるため、作動ばね(至)のばね力によって
トグルリンク機構αQが屈曲してクロスパー(2)によ
り各極連動して自動しゃ断を行なう。
この状態が第8図である。
次に回路しゃ断器において電流t2や断時に発生するア
ークの振舞いについて説明する。
今、可動接点(9)と固定接点(6)とが接触している
場合においては、その電力は電源側より固定導体(5)
、固定接点(6)、可(動接点(9)及び可動導体(8
)を順次経由して負荷側へ供給される。この状急におい
て、短絡電流などの大電流がこの回路に流れると、前述
したように熱動引きはずし機構(ハ)あるいは電磁引き
はずし機構(ハ)が作用して、可動接点(9)を固定接
点(6)から開離させる。この際、上記固定及び可動接
点(6)、(9)間にはアークに)が発生し、固定及び
可動接点(6)、(9)アーク電圧が発生し、それに伴
って固定接点(6)からの可動接点(9)の開離距離が
増大するに従って上昇し、また、同時にアーク働が消弧
板(I◆の方向へ磁気力によって引き付けられ伸長する
友めに、更に上昇する。このようにして、アーク電流は
電流零点を迎えてアークを消弧し、しゃ断が完結する。
しかし、この注入された美大なアークエネルギーは最終
的vCii熱エネルギーの形になり完全に容器外に逃げ
去るが、それまでの過渡時には限られた容器内のガスの
温度を上昇させ、引いてはガス圧力を急激に上昇させる
ことになる。これによシ回路しゃ断器内部の絶縁劣化、
回路しゃ断器外部への放出火花量の増大による電源短絡
事故、回路しゃ断器本体の破壊などの重大な欠点があっ
た。
詳述すれば、このような欠点が生ずる理白として、アー
クのエネルギー消費のメカニズムが関係【7ている。即
ち、第4図は、接触子(4) (7)間にアークAが生
じた図でおる。図中Tはアークから接触子に伝導して逃
げる熱エネルギーの流れ、mViアータ空間から逃ける
金属粒子のエネルギーの流れ、Rはアーク空筒から逃げ
る光によるエネルギーの流れをそれぞれ示している。第
8図において、アークに注入されたエネルギーは、上記
の三つのエネルギーの流れ、T、m、Hによって概ね消
費されてL7まう。この内、電極への熱の逃げT#−を
微小でアリ、大半のエネルギーはmとRにて持ち去られ
てしまう。
さて、従来、アークのエネルギーの消費のメカニズムに
おいては、図中のmが圧倒的であシ、Rのエネルギーは
ほとんど無視されていたが、発明者等の最近の研究によ
り、Rのエネルギー即ち、光によるエネルギーの消費が
アークに注入されたエネルギーの約70%にも達する程
美大であることがわかった。
即ちアークに注入されたエネルギーの消費は次のように
解析できる。
Pw ”= V−I ” Pk 十Pth +PR但し
、 Pw:瞬時注入エネルギー V :アーク電圧 ■ =電流 V、I:アークに注入される瞬時電気エネルギーPk:
金属粒子が持ち去る瞬時エネルギー消費量 持ち去る瞬時エネルギー消費量 m−Cp−T :定圧比熱Cpのガス(金属粒子のガス
)が温度Tにて逃げた時に持ち 去る瞬時エネルギー消費量 pth :アーク空間から、電極へ熱伝導にて逃げ去る
瞬時エネルギー消費量 PR:光により、アークから直接放射される瞬時エネル
ギー消費量 上記の消費量は電極形状やアーク長によって変化するが
、10〜20111のアークに対してはそれぞれPk=
10〜20%、Pth= 5%、PR= 75〜85%
である。
次にアークを容器に閉じ込めた時の状況を第5図に示す
。アークを容器に閉じ込めると、容器内空間は、電極の
金属粒子が充満しかつ高温の状態となる。特に、アーク
陽光柱Aの周辺ガス空間Q(図中斜線で示し次空間Q)
は、上記の状態が著しい。さて、アークから発し、た光
は、アーク陽光柱Aから放出され、容器(3)の壁に照
射され反射する。反射された光は散乱され、再度、電極
粒子の充満した高温空間を通過し、再度、壁面に照射さ
れる、このような過程を光量が零になるまで繰り返すの
である。この間の、光の経路を図中Ra→Rb−+Rc
−+Rd  にて示している。
上記の過程において、アークから発した光の消費は次の
二点である。
(1)壁面での吸収 (2)アーク空間及び周辺(高温)ガス空間による吸収
、すなわちガス空間による吸収。アークから発する光は
、2000A以下の遠紫外から、1μm以上の遠赤外ま
でのすべての波長領域に渡シ、連続スペクトルおよび線
スペクトルからなる。一般の容器壁面は、たとえ表面が
黒色をしていても、4000A〜5500A程度の範囲
においてのみ、光の吸収能力を有するのみで、その他の
範囲においては、一部を吸収するにとどまりほとんど反
射してしまうものである。ところが、アーク空間及び周
辺高温ガス空間での吸収は次のようになる。
長さしの一様な組成・温度を有するガス空間に波長スの
光を照射した時におけるガス空間による光の吸収量は、
次のように算定出来る。
Ia =A−n−LIin      = (1)■a
=ミニガスる吸収エネルギー A :吸収確率 Iin:照射する光エネルギー n :粒子密度 L 二元が通過する光路長 但し、(1)式は、特定波長λに対する吸収エネルギー
量を示す。Aは特定波長λに対する吸収確率であシ、波
長λ、ガス温度、粒子の種類の関数である。
(1)式について、量子力学の教えに従えば、吸収係数
Aは、連続・線スペクトルともに1光を発する光源ガス
と同一状態のガス(即ち、粒子の種類、温度が同一)が
最も大きな値を有することになる。
即ち、アーク空間から発する光は、アーク空間及びその
周辺ガス空間に最も多く吸収される。
(1)式において、光の吸収エネルギー量1aは、光路
長しに比例する。4M5図に示すように、アーク空間か
らの光が壁面にて反射されると、(1)式中のLは、そ
の反射回数の倍数だけ増大することになシ、アーク空間
の高温部で吸収される光エネルギー量が増大することに
なる。
これは、即ち、アークの発する光のエネルギーが結局、
容器内のガスに吸収され、これによってガスの温度が上
昇し、ガスの圧力が上昇することを意味している。
従って、この発明は、前述の諸欠点を解消すべくなされ
たものであって、導体とこれに固着された接点とからな
り、開閉動作をする少なくとも1対の電気接触子と、開
放動作時に生ずるアークを吸引消弧するために切欠部を
有する消弧板と、上記接触子や上記消弧板とを収納する
容器とを備えた開閉器において、繊維、網および見掛は
気孔率が85%以上の多孔質材料のうちの1種または2
種以上の複合材からなる1対の立壁を上記消弧板の切欠
部における対向内壁面にそれぞれ配置したことよりなる
開閉器をW供するものである。
以後、添付図面を参照しながら、この発明の好ましい一
実施例全詳述する。尚、この発明による開閉器は、例え
ば回路しゃ断器を例にとれば、第1図から第8図に示し
たものとほぼ同一構成であっても良いので、以後の説明
においてはこの発明の対象となった要部のみを説明する
先ず第9図と第1θ図とにおいて、当業者には周知のご
とく、各消弧板04)は、磁性金属板からなり、アーク
駆動方向(矢印F方向)の後方側の端面にほぼU字形状
、あるいはコ字形状の切欠部(14’ 0 ) i有し
ている。換言すれば、磁性金属板の一辺から切込みを設
けることにより、切欠部(140)の両側に1対の脚部
(14a)と両脚部(14a )を連結する架橋部(1
4b)とからなる消弧板α榎を構成している。これらの
消弧板0φは、可動導体(8)の移動方向にほぼ沿って
、互いに所定間隔だけ隔離して、消弧室a4を形成する
側板αQに支持されている。(第1図から第8図参照。
) (2)、(至)は、たとえば無機質高多孔材料からなる
1対の立壁であって、第9図に示すごとく、切欠部(1
40)に対向する各脚部(14a)の対向内壁面(14
0a) 、(140a)に沿ってその平面が各消弧板α
→の平面とほぼ直交するように配置されている。各脚部
(14a) Ic 1枚の立壁(至)が用いられている
ので、前述のように配置すれば、切欠部(,140)の
巾は狭くなって細隙を形成することになる。これら立壁
(2)、曽は、対応するBtlli(14a)に適当な
方法で固着させることにより支持しても曳く、または、
所定の配置を取るように消弧室(2)の側板(へ)また
は容器(3)の壁部で支持させても良い。
以上のごとく構成すれば、下記のととくの効果が得られ
る。即ち、消弧板は、一般に、アーク全磁気作用によっ
て吸引(伸長)し、接触することによりアークを冷却し
て消弧する作用を行うものであるが、場合によっては、
消弧板の切欠部の奥深くまで侵入しないで消弧板の脚部
に膠着してしまう。こうなると、アークは充分に伸長し
得す、従って、充分冷却されないまま、電流零点を迎え
ることになって、しゃ断されないことがある。このよう
なことは、特に、アーク電流によシ生ずる磁場が消弧板
の一部分と局所的な相互作用を行うような場合、即ち、
通電電流が比較的小電流域の時に見られる。
また、単に立壁を切欠部に配置して消弧板に細隙をもた
せただけでは、例えば大電流アークが生じて、このアー
クが細隙に侵入したとしても、細隙内におけるアーク陽
光柱の急激な温度上昇と、これに伴う圧力上昇のために
、アークは消弧板によシ吸引力を受けているのにもかか
わらず、細隙の奥深くまで容易に侵入しない。従って、
消弧板による吸引、伸長、そして冷却作用が充分ではな
く、シゃ断性能も充分でない。
以上のことから、この発明においては、各立壁(2)ヲ
縁維、網および見掛は気孔率が85%以上の多孔質材料
のうちの1種もしく1l−t2種以上の複合材で構成す
ることによって上述の問題全解消できるものである。た
とえば前述のように立壁(至)、(至)を無機質高多孔
質材料で構成した場合、1対の立壁(至)、(至)の間
に形成される細隙に存在するアークへの光エネルギーは
、各立壁(ハ)の孔に吸収される。
したがって、細隙に侵入しようとするアークへの陽光柱
の温度」二昇および圧力上デLは極端に抑制され、消弧
板QΦの磁気力による大電流アークの吸引駆動は、細隙
によって妨害されることはない。
上記繊維としては、無機系、金属、複合材、織材および
不織布などのうちから選択されるが、高温アークにさら
される空間に設置する関係上、熱的強度のあるものが必
要である。
また、網としては、無機系、金属および複合材などのほ
か、細線金網を多層に重ねたものや編素線などもその選
択の対象となり得るものである。
との網の場合も、熱的強度のあるものが必要である。
上記繊維および網の材料のうち、無機系ではセラミック
、カーボン、アスベストなどが好適であり、金属ではF
e、Cuが最適であシ、Zn、Ni などにメッキを施
こしたものも適用可能である。
多孔質素材とけ、一般には固体構造内に多数の細孔を持
つ材料で、金属、無機系、有機質などの多くの範囲にお
ける材料に存在するもので、材質と細孔との関係におい
て、一つは固体粒子相互の接点で焼結固化したもの、他
の一つは孔が主体で孔を形成する隔壁が固体物質である
ものに区別されている。なおこの発明で素材とは、形状
にとられれない、形状加工前のもとの材料をいう。
さらに細かく分類すると粒子間の隙間が細孔として存在
するもの、粒子間の隙間と粒子内の孔の細孔を共有する
もの、発泡性の孔を内部に包含するものなどに分けるこ
とができる。また通気性・通水性のあるものと、気孔が
内部に独立し通気性のないものとに大別することもでき
る。
上記の細孔の形状は非常に複雑で、広義的には開孔と閉
孔に類別され、その構造は、細孔容積または気孔率、細
孔径および細孔径分布、比表面積などで表示する。
気孔率には真の気孔率と見掛は気孔率とがあって、多孔
質素材に含まれる開孔と閉孔のすべての細孔容積の割合
を素材の全容積(カサ容積)に対する空隙比すなわち百
分率で示したものを真の気孔率とし、測定力法は液体ま
たは気体による置換法および吸収法などによるが、簡便
法としてJISR2614の耐火断熱レンガの比重およ
び気孔率の測定方法に定義されるとおり次のように計算
される。
他方、見掛は気孔率とは、開孔の容積の割6を素材の全
容積(カサ容積)に対する空隙比すなわち自分率で示し
たものであって、JISR2205耐火レンガお見掛は
気孔率、吸収率及び比重の測定力法例定義されるとおシ
、次のようにして計算される。なお見掛は気孔率は有効
気孔率ともいう。
細孔径は細孔容積および比表面積の測定値よシ氷められ
るが、原子やイオンの大きさに近いものから粒子間の界
面fli[まで数人(オングストローム)から数KMま
で分布するが、一般に1その分布の平均値として定義さ
れる。多孔質素材では顕微鏡による方法や水銀圧入法で
気孔の形状、大きさおよびその分布を測定することがで
きる。一般には複雑な気孔の形状や分布の状態を正確に
知るために#−1顕微鏡を用いるのが直接的で好ましい
比表面積の測定には、各種吸着ガス質の各温度における
吸着等混線を利用して求めるBET法が多く用いられ、
特に窒巣ガスが多く用いられる。
次にこの発明の前提である、高多孔質材料による光のエ
ネルギーの吸収とそれによるガスの圧力低下の模様を、
無機質高多孔材′I+全例に説明する第6図は無機質高
多孔素材を示した斜視図、第7図は第6図の部分拡大断
面図である。図において鏝は無機質高多孔素材、■は無
機質物表面に通じる開孔を示している。開孔−の細孔径
は数μからWKIIMまであって大小さまざまな分布を
示しているものである。
さて、この多孔素材(至)に第7図のRにて示すように
、光が開孔(ロ)に入射すると、光は無機物の壁面に当
ると、反射され、その細孔の内部で繰返して起り、つい
にILi壁而K100%吸収されてしまう。
即ち開孔■に入射した光は、無機物表面に直接吸収され
、細孔内で熱になるのである。
第8図は無機質高多孔材料をモデル容器内に入れたもの
において、その無機質高多孔材料の見掛けの気孔率を変
化させ友時のモデル容器内圧力変化の曲線図を示してい
る。第8図で横軸は見掛けの気孔率、縦軸は容器内壁を
Cu5Fe%AAなどの金属で構成した時の圧力′t−
1として規格化しである。実験条件としては、−辺10
cIIの立方体の密閉容器内にAgW接点を10鱈の定
ギャップに設置しビーク10 KAの正弦波電流のアー
クを8m5(ミリ秒)発生させ、この時のエネルギーで
生じる容器内圧力を測定している。
上記実施例に使用した無機質高多孔材料としては、コー
ジライト材質の陶磁器原料を可燃性もしくは発泡剤を加
えるなどの方法で成形し焼結して、多気孔にした多孔質
陶磁器で、平均細孔径が10〜800μの範囲、多孔質
素材の見掛は気孔率がそれぞれ20%、80%、85%
、40%、45%、50%、60%、70%、80%、
85%のもので、60鱈×50IIf×8MK の各種
サンプルを使用しこれを容器壁面に配置し、容器内面の
表面積の50%を覆うようにした。
細孔径としては、吸収される光の波長領域を若干越える
程度の平均細孔径とその細孔が表面に占める割合、即ち
、軸孔の比表面積の多少が問題となる。また、光の細孔
内吸収においては、細孔の深いものが効果があシ、連通
孔が好ましい。開閉器でアークから発生する光は数百人
〜10000人(1μm)に分布するので、これを若干
越える程度、即ち数千λ〜数1000μmの平均細孔径
のものが適しており、表面に占める穴の面積が、見掛は
気孔率85%以上となる高多孔質材料がアークの発する
光の吸収に適している。特に、細孔径上限が1000μ
m以下の範囲にある細孔の比表面積が大きい程効果があ
る。実験では平均細孔径が6μ〜IWJlの高多孔材料
を用いれば、アークの発する光に対[7て、良好な吸収
特性を示すことを確認した。また、材質がガラスで、平
均細孔径が5μ、20/lである場合、アークの発する
光に対して良好な光の吸収を観測した。
第8図の特性曲線aかられかるように、無機質高多孔材
料の気孔は光エネルギーf吸収し、開閉器内部の圧力を
低下する効果がある。これは多孔質素材の見掛は気孔率
の増大とともに大きくなシ、特に気孔率が85%以上で
あれば顕著になり、85%までの範囲で効果が確認され
た。気孔率がさらに増大すれば、高多孔材料の厚さを一
層増加させることにより対応させる必要がある。
ただし多孔質素材の見掛は気孔率と機械的強度の関係に
おいて、気孔率が大きくなると、もろくなつ次り、熱伝
導性が低下し高熱により溶融し易く、反対に、気孔率が
小さい場合には、開閉器内減圧の効果が薄い。従って実
用的には多孔質素材の見掛は気孔率が40〜70%の範
囲の高多孔質材料が最適である。
第8図の特性傾向は無機質多孔材料全般について言える
ことであって、これは光の吸収に関する以上の説明から
も推察できるところである。
従来の開閉器には無機質材料が使用されているものがあ
るが、その使用目的は、特に有機物容器のアークからの
保護が主であって、そのため、無機質材料の選定にあた
っては、耐アーク性、寿命、熱伝導、機械的強度、絶縁
性、炭化対策などの特性が重視されている。これらの特
性を満す無機質材料は必然的にち密化指向で構成され、
目的を異にするもので、その見かけ気孔率#i20%前
後となっている。
高多孔質素材としては無機、金属、有機系などがあるが
、中でも無機系は、絶縁物でかつ高融点材料として特徴
ずけられる。この2つの性質は、開閉器の容器内部に設
置する材料としては好適でめシ、電気的に絶#物なので
、しゃ断に対し悪影11ヲ及ぼすことはなく、又、高温
にさらされても、融けたシ、ガスを出したりしないので
、圧力抑制材料としては最適である。
無機質多孔材料と1.では、多孔質の陶磁器、耐火物、
ガラス、セメント硬化体などがあり、いずれも開閉器内
のガスの圧力の低下をさせるために使用できる。なお、
有機系の多孔質材料では、耐熱性およびガス発生に問題
があり、金属系の多孔質材料では、絶縁性、耐圧に問題
があるので、それぞれ使用する場所が限定される。
第11図はこの発明の実施例にもとづく実測例である。
同図において、横軸は見掛は気孔率、縦軸は標準品にお
けるアーク発生時の容器内圧力を規格値lとして、これ
に対比して示す圧力値である。
実験条件はつぎの通りである。
50Aフレームの実機を使用した。内容積は2cIIX
9cI11×深さ51の密閉容器で、この容器は有機物
である7エ/−ル樹脂で構成されたものである。この実
根の接点はAgwからなるもので、これにより通常のし
ゃ断動作金行ない、ピーク値が14KAの正弦半波電流
のアークを8m5(E!7秒)発生させ、この時のエネ
ルギーで生じる容器内圧を測定したものである。
上記立壁(至)、(至)を構成する無機質高多孔材料と
しては、前述のコージライトを使用した。平均細孔径範
囲10μ〜800μで見掛は気孔率20%、80%、8
5%、40%、50%、70%のもので、I Q zx
×20 xi X 8 ggt(Dfンプルf両側[1
枚つつ合計2枚使用した。
同図中、曲@bが実測値から得られた特性曲線である。
黒点aは第8図の測定値aと同一である。
上記特性曲線すからも明らかなように、無機質高多孔質
材料からなる1対の立壁(至)、(至)を消弧板α弔の
切欠部(140)の対向内壁面(140a) 、(14
0a)にそれぞれ設置するだけで、しゃ断性の低下を招
くことなく、内圧を抑制できることがわかる。
ところで、立壁(至)の形状については、上記実施例の
ものに限定されるものではなく、たとえば第12図のよ
うなL字形のもの等、他の形状を選択できる。
また、上記実施例でけ立壁缶、(至)を見掛は気孔率8
5%以上の無機質高多孔材料で構成したものであるが、
無機質以外の多孔質材料で構成してもよく、また多孔質
材に代えて繊維もしくは網で構成することもできるほか
、繊維、網および特定の気孔率の多孔質材料のうち、2
種以上の複合相で構成することも可能である。
上述の如くこの発明を実施すれば、小電流から大電流ま
ですぐれたしゃ断性能を有する開閉器が提供できるうえ
、無機質高多孔材料のような特定の材料からなる立壁を
アークに近い空間に配置していることから、アークから
の光エネルギーを有効に吸収させて開閉器の内部の圧力
を著しく抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は従来の回路しゃ断器の断面図で、それ
ぞれ異なつ次動作状態を示す。第4図は接触子間にアー
クが発生した様子を示す説明図、第5図は容器内の接触
子間にアークが発生した様子を示す説明図、第6図は無
機質高多孔素材を示す斜視図、第7図#−i第6図の部
分拡大断面図、第8図はアーク金発生させたときの、見
掛けの気孔率に対する容器内圧力変化を示す曲線図、第
9図はこの発明に係る開閉器を適用した回路しゃ断器の
消弧板部分を示す上面図、@1o図は第9図のX−X線
断面図、第11図はこの発明の一実施例による回路しゃ
断器の内圧実測値から求めた特性図、第12図は立壁の
変形例の説明図であるシ(3)・・・容器、(4)、(
7)・・・電気接触子、(5)、(8)・・・導体、(
6)、(9)・・・接点、α→・・・消弧板、に)・・
・立壁、(140)・・・切欠部、(140a) 、(
140a)・・一対向内壁面、Amアーク、F・・・駆
動方向。 なお、図中同一符号は同一もしくは相当部分を示す。 代理人 葛 野 信 −(外1名) 第1図 第2図 z 紮237デゆ / 2、PJ″C/ノ/    ′ 7    つを?1 乙   ′    −フ====二  □     ≧
[27010−タ (′X、、  ゝ−== θ     ピ=====コ 第3図 特開昭58−181236 (8) 第6図         第7図 ==;〜 776、 第9図 X 第10図 第11図 第12図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)導体およびこれに固着された接点によ多構成され
    て、容器内で開閉動作する少なくとも1対の電気接触子
    と、開放動作時に生ずるアークを吸収消弧するためにア
    ーク駆動方向後方側の端面に切欠部を形成した消弧板と
    全備え、上記アーク駆動方向に沿った1対の立Ut切欠
    部における対向内壁面にそれぞれ配置し、繊維、網およ
    び見掛は気孔率が85%以上の多孔質材料のうち1種ま
    たは2種以上の複合材で上記立壁を構成したことを特徴
    とする開閉器。
  2. (2)  上記立壁が無機質高多孔材料で構成され、こ
    の無機質高多孔材料は見掛は気孔率が40〜70%であ
    る特許請求の範囲第1項記載の開閉器。
  3. (3)  上記無機質高多孔材料は、高多孔度の陶磁器
    、耐火物、ガラスおよびセメント硬化体のうちから選択
    されている特許請求の範囲第2項記載の開閉器。
  4. (4)上記無機質高多孔材料はその平均細孔径が数千へ
    〜数1000μmである特#!F請求の範囲第2項また
    は第8項記載の開閉器。
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