JPS58181233A - 開閉器 - Google Patents

開閉器

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JPS58181233A
JPS58181233A JP6438582A JP6438582A JPS58181233A JP S58181233 A JPS58181233 A JP S58181233A JP 6438582 A JP6438582 A JP 6438582A JP 6438582 A JP6438582 A JP 6438582A JP S58181233 A JPS58181233 A JP S58181233A
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JP
Japan
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arc
inorganic
light
energy
highly porous
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Pending
Application number
JP6438582A
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English (en)
Inventor
一 吉安
村田 士郎
久常 文之
伸示 山県
寺地 淳一
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は開閉器に関する。なおこの発明でいう開閉器
とは、特に回路しゃ断器、限流器、電磁開閉器などをさ
し、通常は小型容器内でアークを生じる開閉器を意味す
る。
以下この発明を回路しゃ断器を例に説明する。
第1図〜第3図は従来の回路しゃ断器を示す断面図で、
それぞれ異なった動作状態を示している。
(1)はカバー、(2)はベースで、カバー(1)とベ
ース(2)とで賽器(3)を構成する。(4)は固定接
触子で、固定導体(5)を有し、その一端に固定接点(
6)を有し、他端は外部導体(図示せず)に接続される
ように端子部になっている。(7)は可動接触子で、可
動導体(8)を有し、その一端に固定接点(6)に対向
した可動接点(9)を有している。αりは可動接触子装
置、αDは可動子腕でクロスバ−(6)に固定され、各
極同時に開閉されるように成されている。α場は消弧室
で消弧板α4)が側板(ハ)によシ保持されている。(
至)はトグルリンク機構で上リンクα力と下リンク(至
)よシ構成されている。上リンクαηの一端はフレドル
0Iに、また他端は下リンク(至)の一端にそれぞれ*
dl U @1)によシ連結されている。なお下リンク
(至)の他端は上記可動接触子装置Q0の可動子腕αη
に連結されている。に)は起倒形操作ハンドル、に)は
作動ばねでトグルリンク機構α枠の軸Q0と上記操作ハ
ンドルに)との間に架張されている。04(4)は、そ
れぞれ熱動および電磁引きはずし機構で作動時には、そ
れぞれバイメタルに)および可動鉄心に)によシトリツ
ブバー(ハ)を反時計方向に回動させるようになってい
る。
翰は一端が上記トリップバー(ハ)に係止され他端はフ
レドルHと係止しているラッチである。フレドルα呻が
ラッチ翰に係止した状態で操作ハンドル(財)を閉路位
置に倒せば、トグルリンク機構(至)が伸長して軸Qυ
がフレドル0嗜に係止□され可動接点(9)は固定接点
(6)に接合される。この状態が第1図である。
次いで操作ハンドル(財)を開路位置に倒せば、トグル
リンク機構α枠は屈曲して可動接点(9)を固定接点(
6)よシ開離させ′て可動子腕αDをフレドル軸(ト)
に係止される。この状態が第2図である。また前記第1
図に示す閉路状態で回路に過電流が流れると、熱動引き
はずし機構(ハ)あるいは電磁引きはずし機構に)が作
動してフレドルα呻とラッチ四の保合を解除し、それに
よシフレドル軸に)を中心に時計方向にフレドルα呻が
回転しヌトツバー軸0◇に係止される。フレドルOIと
上リンクq7)の連結点が上記作動ばね(ホ)の作用線
を越えるため、作動ばね(ハ)のばね力によってトグル
リンク機構(ロ)が屈曲してクロスバ−(6)によシ各
極連動して自動しゃ断を行なう。
この状態が第3図である。
次に回路しゃ断器において電流しゃ断時に発生するアー
クの振舞いについて説明する。
今、可動接点(9)と固定接点(6)とが接触している
場合においては、その電力は電源側よシ固定導体(5)
、固定接点(6)、誓動接点(9)及び可動導体(8)
を順次経由して負荷側へ供給される。この状態において
、短絡電流などの大電流がこの回路に流れると、前述し
たように熱動引きはずし機構04あるいは電磁引きはず
し機構(支)が作用して、可動接点(9)を固定接点(
6)から開離させる。この際、主起固定及び可動接点(
6) 、 (9)間にはアーク(至)が発生し、固定及
び可動接点(6) 、 (9)アーク電圧が発生すし、
それに伴って固定接点(6)からの可動接点(9)の開
離距離が増大するに従って上昇し、また、同時にアーク
鍵)が消弧板α4)の方向へ磁気力によって引き付けら
れ伸長するために、更に上昇する。このようにして、ア
ーク電流は電流零点を迎えてアークを消弧し、しゃ断が
完結する。しかし、この注入された美大なアークエネル
ギーは最終的には熱エネルギーの形になシ完全に容器外
に逃げ去るが、それまでの過渡時には限られた容器内の
ガスの温度を上昇させ、引いてはガス圧力を急激に上昇
させることになる。これによ多回路しゃ断器内部の絶縁
劣化、回路しゃ断器外部への放出火花量の増大による電
源短絡事故、回路しゃ断器本体の破壊などの重大な欠点
があった。
詳述すれば、このような欠点が生ずる理由として、アー
クのエネルギー消費のメカニズム力関係している。即ち
第4図は、接触子(4) (7)間にアークAが生じた
図である。図中Tはアークから接触子に伝導して逃げる
熱エネルギーの流れ、mはアーク空間から逃げる金属粒
子のエネルギーの流れ、Rはアーク空間から逃げる光に
よるエネルギーの流れをそれぞれ示している。第3図に
おいて、アークに注入されたエネルギーは、上記の三つ
のエネルギーの流れ、T、m、Hによって概ね消費され
てしまう。この内、電極への熱の逃げTは微小でアシ、
大半のエネルギーはmとRにて持ち去られてしまう。さ
て、従来、アークのエネルギーの消費のメカニズムにお
いては、図中のmが圧倒的であシ、Rのエネルギーはほ
とんど無視されていたが、発明者等の最近の研究によシ
、Rのエネルギー即ち、光によるエネルギーの消費がア
ークに注入されたエネルギーの約70−にも達する程美
大であることがわかった。
即ちアークに注入されたエネルギーの消費は次のように
解析できる。
Pw = V・I=PK+Pth +PR但し、 Pw:瞬時注入エネルギー ■ :アーク電圧 工 ;電流 ■・■:アークに注入される瞬時電気エネルギーPK:
金属粒子が持ち去る瞬時エネルギー消費量 持ち去る瞬時エネルギー消費量 m−0p−T:定圧比熱Cpのガス(金属粒子のガス)
が温度Tにて逃げた時に持ち去る瞬時エネルギー消費量 Pth :アーク空間から、電極へ熱伝導にて逃げ去る
瞬時エネルギー消費量 PR:光によシ、アークから直接放射される瞬時エネル
ギー消費量 上記の消費量は電極形状やアーク長によって変化するが
、10〜20flのアークに対してはそれぞれPK=1
0〜20%、Pth=5%、PFl=75〜85チであ
る。
次にアークを容器に閉じ込めた時の状況を第5図に示す
。アークを容器に閉じ込めると、容器内空間は、電極の
金属粒子が充満しかつ高温の状態となる。特に、アーク
陽光柱Aの周辺ガス空間Q(図中斜線で示した空間Q)
は、上記の状態が著しい。さて、アークから発した光は
、アーク陽光柱Aから放出され、容器(3)の壁に照射
され反射する。反射された光は散乱され、再度、電極粒
子の充満した高温空間を通過し、再度、壁面に照射され
る、このような過程を光量が零になるまで繰り返すので
ある。この間の、光の経路を図中Ra−+Rb→RC−
+Rdにて示している。
上記の過程において、アークから発した光の消費は次の
二点である。
(1)壁面での吸収 (2)アーク空間及び周辺(高温)ガス空間による吸収
、すなわちガス空間による吸収。アークから発する光は
、200OA以下の遠紫外から、1μm以上の遠赤外ま
でのすべての波長領域に渡り、連続スペクトルおよび線
スペクトルからなる。一般の容器壁面は、たとえ表面が
黒色をしていても、4000λ〜5500A程度の範囲
においてのみ、光の吸収能力を有するのみで、その他の
範囲においては、一部を吸収するにとどtbはとんど反
射してしまうものである。ところが、アーク空間及び周
辺高温ガス空間での吸収は次のようになる。
長さLの一様な組成・温度を有するガス空間に波長ムの
光を照射した時におけるガス空間による光の吸収Iは、
次のように算定出来る。
Ia=A−n−L工in        −・−・−・
−・(1)■a:ミニガスる吸収エネルギー A :吸収確率 工1n:照射する光エネルギー n :粒子密度 L :光が通過する光路長 但し、(1)式は、特定波長ムに対する吸収エネルギー
量を示す。Aは特定波長スに対する吸収確率であ如、波
長λ、ガス温度、粒子の種類の関数である。
(1)式について、量子力学の教えに従えば、吸収係数
Aは、連続・線スペクトルともに、光を発する光源ガス
と同一状態のガス(即ち、粒子の種類、温度が同一)が
最も大きな値を有することになる。
即ち、アーク空間から発する光は、アーク空間及びその
周辺ガス空間に最も多く吸収される。
(1)式において、光の吸収エネルギー量工aは、光路
長りに比例する。第5図に示すように、アーク空間から
の光が壁面にて反射されると、(1)式中のLは、その
反射回数の倍数だけ増大することになり、アーク空間の
高温部で吸収される光エネルギー量が増大することにな
る。
これは、即ち、アークの発する光のエネルギーが結局、
容器内のガスに吸収され、これによってガスの温度が上
昇し、ガスの圧力が上昇することを意味している。
この発明は、前述した諸欠点を解消すべくなされたもの
であって、導体とこれに固着された接点とからな如、互
いに開閉動作をする少なくとも1対の固定および可動接
触子と、開放動作時に両液触子間に生ずるアークを消弧
する消弧板と、上記接触子や上記消弧板を収納する容器
とを備えた開閉器において、上記消弧板と上記固定接触
子との間に、繊維、網および見掛は気孔率が35−以上
の多孔質材料のうちの1種または2種以上の複合材で構
成されたパネルを配置した開閉器を提供しようとするも
のである。
つまシ、この発明においては、アークに注入されたエネ
ルギーの約70%にも達する光のエネルギーを効果的に
吸収するために、特定の材料を使用する。詳述すれば、
開閉器の容器内でアークの光のエネルギーを受ける空間
、即ち消弧板と固定導体との間にアークの発する光を効
果的に吸収する繊維、網および見掛は気孔率35%以上
の多孔質材料のうちの1種または2種以上を選択的に配
置することによって、容器内の光を多量に吸収させて、
ガス空間の温度を低下させ、それによ多圧力を低下させ
るものである。
上記繊維としては、無機系、金属、複合材、織材および
不縁布などのうちから選択されるが、高温アークにさら
される空間に設置する関係上、熱的強度のあるものが必
要である。
また、網としては、無機系、金属および複合材などのほ
か、細線金網を多層に重ねたものや編素線などもその選
択の対象となシ得るものである。
この網の場合も、熱的強度のあるものが必要である。
上記繊維および網の材料のうち、無機系ではセラミック
、カーボン、アスベストなどが好適であシ、金属ではF
e 、 Cuが最適であt) 、Zn 、 Niなどに
メッキを施こしたものも適用可能である。
多孔質素材とは、一般には固体構造内に多数の細孔を持
つ材料で、金属、無機系、有機質などの多くの範囲にお
ける材料に存在するもので、材質と細孔との関係におい
て、一つは固体粒子相互の接点で焼結固化したもの、他
の一つは孔が主体で孔を形成する隔壁が固体物質である
ものに区別されている。なおこの発明で素材とは、形状
にとられれない、形状加工前のもとの材料をいう。
さらに細かく分類すると粒子間の隙間が細孔として存在
するもの、粒子間の隙間と粒子内の孔の細孔を共有する
もの、発泡性の孔を内部に包含するものなどに分けるこ
とができる。また通気性・通水性のあるものと、気孔が
内部に独立し通気性のないものとに大別することもでき
る。
上記の細孔の形状は非常に複雑で、広義的には開孔と閉
孔に類別され、その構造は、細孔容積または気孔率、細
孔径および細孔径分布、比表面積などで表示する。
気孔率には真の気孔率と見掛は気孔率とがあって、多孔
質素材に含まれる開孔と閉孔のすべての細孔容積の割合
を素材の全容積(カサ容積)に対する空隙比すなわち百
分率で示したものを真の気孔率とし、測定方法は液体ま
たは気体による置換法および吸収法などによるが、簡便
法としてJ工5R2614の耐火断熱レンガの比重およ
び気孔率の測定方法に定義されるとおシ次のように計算
される。
他方、見掛は気孔率とは、開孔の容積の割合を素材の全
容積(カサ容積)に対する空隙比すなわち百分率で示し
たものであって、J工5R2205耐火レンガの見掛は
気孔率、吸収率及び比重の測定方法に定義されるとおシ
、次のようにして計算される。なお見掛は気孔率は有効
気孔率ともいう。
細孔径は細孔容積および比表面積の測定値よル求められ
るが、原子やイオンの大きさに近いものから粒子間の界
面間隙まで数人(オングストローム)から数111tで
分布するが、一般に、その分布の平均値として定義され
る。多孔質素材では顕微鏡による方法や水銀圧入法で気
孔の形状、大きさおよびその分布を測定することができ
る。一般には複雑な気孔の形状や分布の状態を正確に知
るためには顕微鏡を用いるのが直接的で好ましい。
比表面積の測定には、各種吸着ガス質の各温度における
吸着等混線を利用して求めるBET法が多く用いられ、
特に窒素ガスが多く用いられる。
次にこの発明の前提である、高多孔質材料による光のエ
ネルギーの吸収とそれにょるガヌの圧力低下の模様を、
無機質高多孔材料を例に説明する。
第6図は無機質高多孔素材を示した斜視図、第7図は第
6図の部分拡大断面図である。図において(至)は無機
質高多孔素材、(ロ)は無機質物表面に通じる開孔を示
している。開孔(ロ)の細孔径は数μから数Mまであっ
て、大小さまざまな分布を示しているものである。
さて、この多孔素材(ト)に第7図のRにて示すように
、光が開孔(ロ)に入射すると、光は無機物の壁面に当
ると、反射される。これが細孔の内部で繰返して起り、
ついには壁面に100% 吸収されてしまう。即ち開孔
(ロ)に入射した光は、無機物表面に直接吸収され、細
孔内で熱になるのである。
第8図は無機質高多孔材料をモデル容器内に入れたもの
において、その無機質高多孔材料の見掛けの気孔率を変
化させた時のモデル容器内圧力変化の曲線図を示してい
る。第8図で横軸は見掛けの気孔率、縦軸は容器内壁を
Cu 、 Fe 、 Alなどの金属で構成した時の圧
力を1として規格化しである。
実験条件としては、−辺10cmの立方体の密閉容器内
にAgW接点を1Qfiの定ギャップに設置しピークl
0KAの正弦波電流のアークを8mS (ミリ秒)発生
させ、この時のエネルギーで生じる容器内圧力を測定し
ている。
上記実施例に使用した無機質高多孔材料としては、コー
ジフィト材質の陶磁器原料を可燃性もしくは発泡剤を加
えるなどの方法で成形し焼結して、多気孔にした多孔質
陶磁器で平均細孔径が10〜300μの範囲、多孔質素
材の見掛は気孔率がそれぞれ20%、30チ、 35 
Yp 、 40%、45%。
50%、60チ、70%、80%、85%のもので、5
0M11×50MM×3Mw℃の各種サンプルを使用し
これを容器壁面に配置し、容器内面の表面積の5096
を覆うようにした。
細孔径としては、吸収される光の波長領域を若干越える
程度の平均細孔径とその細孔が表面に占める割合、即ち
、細孔の比表面積の多少が問題となる。また光の細孔内
吸収においては、細孔の深いものが効果があり、連通孔
が好ましい。さらに開閉器でアークから発生する光は数
百人〜10000人(1μm)に分布するので、これを
若干越える程度、即ち数千λ〜数1000μmの平均細
孔径のものが適しており、表面に占める穴の面積が、見
掛は気孔率35チ以上となる高多孔質材料がアークの発
する光の吸収に適している。特に、細孔径上限が100
0μm以下の範囲にある細孔の比表面積の大きい程効果
がある実験では平均細孔径5μ〜1tgの高多孔質材料
を用いれば、アークの発する光に対して、良好な吸収特
性を示すことを確認した。また、材質がガラスで、平均
細孔径が5μ。
20μである場合、アークの発する光に対して良好な光
の吸収を観測した。
第8図特性曲線aかられかるように、無機質高多孔材料
の気孔は光エネルギーを吸収し、開閉器内部の圧力を低
下する効果がある。これは多孔質素材の見掛は気孔率の
増大とともに大きくなシ、特に気孔率が35−以上であ
れば顕著になシ、85チまでの範囲で効果が確認された
。気孔率がさらに増大すれば、高多孔材料の厚さを一層
増加させることにより対応させる必要がある。
ただし多孔質素材の見掛は気孔率と機械的強度の関係に
おいて、気孔率が大きくなると、もろくなったシ、熱伝
導性が低下し高熱によシ溶融し易く、反対に気孔率が小
さい場合には、開閉器内減圧の効果が薄い。従って実用
的には多孔質素材の見掛は気孔率が40〜70%の範囲
の高多孔質材料が最適である。
第8図の特性傾向は無機質多孔材料全般について言える
ことであって、これは光の吸収に関する以上の説明から
も推察できるところである。
従来の開閉器には無機質材料が使用されているものがあ
るが、その使用目的は、特に有機物容器のアークからの
保護が主であって、そのため、無機質材料の選定にあた
っては、耐アーク性、特命熱伝導、機械的強度、絶縁性
、炭化対策などの特性が重視されている。これらの特性
を満す無機質材料は必然的にち密化指向で構成されてお
り、従って、この発明とは目的を異にするもので、その
見かけ気孔率は20%前後となっている。
高多孔質素材としては無機、金属、有機系などがあるが
、中でも無機系は、絶縁物でかつ高融点材料として特徴
ずけられる。この2つの性質は、開閉器の容器内部に設
置する材料としては好適であシ、電気的に絶縁物なので
、しゃ断に対し悪影響を及ばずことはなく、又、高温に
さらされても、融けたシ、ガスを出したりしないので、
圧力抑制材料としては最適である。
無機質多孔材料としては、多孔質の陶磁器、耐火物、ガ
フス、セメント硬化体などがアリ、いずれも開閉器内の
ガスの圧力の低下をさせるために使用できる。なお、有
機系の多孔質材料では、耐熱性およびガス発生に問題が
あシ、金属系の多孔質材料では、絶縁性、耐圧に問題が
あるので、それぞれ使用する場所が限定される。
以後、この発明の好ましい一実施例について、第9図か
ら第10図を参照しながら説明する。尚、この発明によ
る開閉器の主要構成は、回路しゃ断器を例にとれば、第
1図から第3図に示したものと同一構成であっても良い
ので、第9図から第11図にかけ′ては、この発明の要
部のみを示す。
先ず第9図においてに)は、たとえば前述した無機質高
多孔材料からなるパネルであシ、このパネルに)は、第
10図に示すように矩形状に形成されて、消弧板α荀、
とくに消弧板α荀が複数あれば、固定導体(5)と最近
接しだ消弧板04と、固定導体(5)との間に配置され
ている。このように設置すれば、可動接点(9)と固定
接点(6)との間隔が短い時にアークAが生成している
場合、アークAからの光エネルギーは、前述した態様で
無機質高多孔材料からなるパネル(至)に効果的に吸収
され、したがって、開閉器内部の圧力上昇を抑制するこ
とができる。
この場合、パネル(ハ)は一部の空間を占有するだけで
あるから、アーク発生に伴うガスの流れは特に阻害され
ることはないので、開閉器のしゃ断性能が損われること
なく確保できる。
第11図はこの発明の実施例にもとづく実測例である。
同図において、横軸は見掛は気孔率、縦軸は標準品にお
けるアーク発生時の容器内圧力を規格値1として、これ
に対比して示す圧力値である。
実験条件はつぎの通シである。
50Aフレームの実機を使用した。内容積は2cm x
 9 cm x深さ5備の密閉容器で、この容器は有機
物であるフェノール樹脂で構成されたものである。この
実機の接点はAgWからなるもので、これによシ通常の
しゃ断動作を行ない、ピーク値が14KAの正弦半波電
流のアークを8m5(ミ!J秒)発生させ、この時のエ
ネルギーで生じる容器内圧を測定した本のである。
上記パネル(至)を構成する無機質高多孔材料としては
、前述のコージツイトを使用した。平均細孔径範囲10
μ〜300μで見掛は気孔率20%、30チ、35%、
40%、50%、70%のもので、2011+11X 
2 QIIIX 3fil”のサンプルを1枚使用した
同図中、曲線すが実測値から得られた特性曲線である。
黒点aは第8図の測定値aと同一である。
この特性曲線すからも明らかなように、無機質高多孔材
料からなるパネルに)を消弧板α→と固定電気接触子と
の間に設けただけで、内圧の抑制に寄与できる。
尚、上記パネル(9)の形状としては、第9図に示し、
前述した矩形板状に限定されるものに限らず、第12図
に示すように矩形板状を呈するが、消弧板α→に形成し
た切欠部(140)の形状(第10図参照)に合わせて
、切欠部(ロ)を有するもの(351)であっても良く
、その他の形状も適当に選ぶことができる。
第13図は上記パネルの変形例を示すもので、この例に
おけるパネル(352)は、固定接点(6)を少なくと
もアーク駆動方向(矢印F方向)前方側および左右両側
の3方向から取シ囲むような形状にしである。この方が
、アークAの光エネルギーを一層広範囲において吸収で
きる。また同図では、パネル(362)にはアークAの
駆動方向に沿った隙間Gを設けてあシ、これによって上
記アークAをスムースに駆動させることができる。
第14図はパネルのさらに他の変形例を示し、この例の
パネル(353)は固定接点(6)の全周を取シ囲んだ
もので、さらに光エネルギーの吸収効率が高くなる。
ところで、上記実施例ではパネル(ロ)、  (351
) 。
(352)  、  (353)を見掛は気孔率35チ
以上の無機質高多孔材料で構成したものであるが、無機
質以外の多孔質材料で構成してもよく、また多孔質材に
代えて繊維もしくは網で構成することもできるほか、繊
維、網および特定の気孔率の多孔質材料のうち、2種以
上の複合材で構成することも可能である。
以上のごとく、この発明は、特に200A以上の通電電
流の大きい大型開閉器に適している。詳述すれば、大型
開閉器においては、固定および可動接触千関で大電流が
通電し得るためには、いづれか一方の接触子を他方の接
触子に対して大きな機械力で押圧する必要があるが、あ
まシ押圧力が大きいと、過電流などの異常電流が流れた
場合に、可動接触子の電磁反撥力によるしゃ断開離動作
を妨げる原因となる。たとえ賃尾よく開離したとしても
、2〜3ミリ程度開離するのみである。更に、通電電流
が40OA以上の開閉器にあっては、異常電流を検知し
てから可動接触子のトリップ機構、即ち、開離機構が作
動し始めるまで、数ミリ秒の遅れがあシ、この遅延時間
中に、前述の2〜3ミリの隙間でアークが生じているこ
とになる。しかも、この2〜3ミリの隙間において発生
するアークの持続時間は、全アーク持続時間が10数ミ
リ秒に対して、約10ミ!J秒と比較的長い。要するに
、アークの発生するエネルギーは、前述した短い隙間だ
け開離した時に集中しているので、前述した如くの位置
に無機質高多孔材料を配置すればアークの発するエネル
ギーの大部分を効果的に吸収することができ、しいては
、容器内での温度および圧力上昇を抑制し得るのである
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は従来の回路しゃ断器の断面図で、それ
ぞれ異なった動作状態を示す。第4図は接触子間にアー
クが発生した様子を示す説明図、第5図は容器内の接触
子間にアークが発生した様子を示す説明図、第6図は無
機質高多孔素材を示す斜視図、第7図は第6図の部分拡
大断面図、第8図はアークを発生させたときの、見かけ
の気孔率に対する容器内圧力変化を示す曲線図、第9図
は、この発明の一実施例による開閉器の要部断面図、第
10図は、第9図における線X−Xに沿う矢視図、第1
1図は、この発明の一実施例による回路しゃ断器の内圧
測定値から求めた特性図、第12図〜第14図はパネル
の異なる変形例を示す上面図である。 (3)・・・容器、(4)・・・固定電気接触子、(6
)・・・固定導体、(6)・・・固定接点、(7)・・
・可動電気接触子、(8)・・・可動導体、(9)・・
・可動接点、α◆・・・消弧板、(至)、 (361)
 、 (352)、(363)・・・パネル、A・・・
アーク。 なお、図中同一符号は同一もしくは相当部分を示す。 代理人 葛野信−(外1名) ― 第1図 第2図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、導体およびこれに固着された接点によシ構成さ
    れて、容器内で開閉動作する少なくとも1対の固定およ
    び可動接触子と、固定電気接触子の導体の上方に配置さ
    れて、開放動作時に両接触千間に生じるアークを消弧す
    る消弧板とを備え、上記固定電気接触子の導体と消弧板
    との間にパネルを設け、繊維、網および見掛は気孔率が
    35チ以上の多孔質材料のうち1種または2種以上の複
    合材で上記パネルを構成したことを特徴とする開閉器。
  2. (2)上記パネルが無機質高多孔材料で構成され、この
    無機質高多孔質材料は見掛は気孔率が40%〜70チで
    ある特許請求の範囲第1項記載の開閉器。
  3. (3)上記無機質高多孔材料は、高多孔度の陶磁器、耐
    火物、ガラスおよびセメント硬化体のうちから選択され
    ている特許請求の範囲第2項記載の開閉器O (4>上記無機質高多孔材料はその平均細孔径が数千A
    〜数1000μmである特許請求の範囲第2項または第
    3項記載の開閉器。
JP6438582A 1982-04-15 1982-04-15 開閉器 Pending JPS58181233A (ja)

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