JPS581809Y2 - 値札等の表示札 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は値札等の表示札に関し、反復して長期の使用が
できると共に、衛生的なものを提供するにある。

肉、魚、野菜等の価格は毎日のように変動する。

しかしながら、これら商品の価格を表示する従来の値札
は紙等の薄板材により構成した値札本体に直接に品名及
びその価格等を記したものである為、一度記載した文字
等は容易に消すことができないので、価格が変動すれば
、これを廃棄して新たな値札を作らなげればならず、非
常に不経済であり、しかも、このとき品名等の固定情報
を表示する文字、記号等をも最初から記する必要があり
、無駄な手数を要していた。

さらに、値札を肉、魚等の商品の上に載せたり、或いは
商品の間に挾み込んでその価格を表示する場合もよくあ
り、特に紙で構成している値札については、防水性、気
密性が劣っているので、これら商品から汚損され易く、
かつそのよごれを容易に落すことができなかった。

しかもこのため商品が不衛生ともなった。

本考案は上記問題点を解消したもので、その特徴とする
ところは、価格等の変動情報を記入するための空白を設
けて模様や常時必要な文字、記号等の固定情報を印刷又
は手書きした札本体の表裏両面に、・溶融温度が低いフ
ィルムと溶融温度が高いフィルムとの重合接着により二
重構造になった防水性の透明合成樹脂薄膜が、溶融温度
が低いフィルムを内側にしかつ前記札本体に対して全周
に亘って外方突出した状態で重合され、前記両透明合或
樹脂薄膜の・札本体より外力突出した外周部分が、溶融
温度が低いフィルムの溶融により互いに重合固着されて
いる点にある。

以下、本考案を第１図〜第４図の値札の実施例に従って
説明すると、第１図に示すように１は紙、金属、プラス
チック等の厚さＱ、５１１Ｉ以下の薄板材により構成し
た値札本体であり、その表面には価格を記入するための
空白２を設けて品名、模様等の常時必要な固定情報３が
印刷又は手書されている。

第２図に示すように４ｊ４は値札本体１を表と裏からサ
ンドイッチ状に被覆した防水性の透明合成樹脂薄膜で、
内側の溶融温度が１００〜１１０度のポリエチレンフィ
ルム５と、外側の溶融温度が２６０〜１８０度のポリス
チルフィルム６との重合接着による二重構造となってお
り、ポリエチレンフィルム５の熱溶融により値札本体１
に接着されると共に、値札本体１の外側方では互いに重
合接着され、値札本体１を完全に被覆している。

従って、第３図に示すように変動情報である価格ｒは空
白２に対応する薄膜４の表面に墨、水性インク、油性イ
ンク等で記入され、例えば墨、水性インクで記入した場
合は水で容易にふきとることができ、油性インクの場合
はシンナー等の溶剤で容易にふきとることができるので
、価格変動に伴いそれを随時書き換えることができるよ
うになっている。

次に第５図に示す上記実施例に示す値札の製造方法（ラ
ミネート手段）の−例を簡単に説明する固定情報３を印
刷又は手書きした値札本体１とドラム７．７に巻回され
た透明樹脂薄膜４．４とを、該薄膜４．４によりそのポ
リエチレンフィルム５側で値札本体４をサンドイッチに
した状態で矢印Ｂ方向に移動させると、１ずこれらは温
度１３０〜１４０度の一対のヒータ８ｊ８間を通り、１
ずここで溶融温度の低いポリエチレンフィルム５が熱溶
融される。

次に押圧ローラ９．９により挟圧され、溶融したフィル
ム５の粘着力により、薄膜４．４が値札本体１に接着さ
れて、値札本体１は薄膜４．４により容易に被覆される
。

なお、値札本体１に固定情報３を記さないで、薄膜４側
即ちフィルム５に記して同様の方法□より製造すること
も可能であるが、この場合フィルム５はヒータ８．８に
より熱溶融されるので、記した文字等が崩れるという欠
点がある。

本考案によれば、変動情報を記載するための空白を設け
て固定情報を印刷又は手書した札本体に、防水性の透明
合成樹脂薄膜を被覆しているので、前記空白に対応した
該薄膜表面に変動情報を記入すればよく、記入した変動
情報は容易に消すことができるから、その変動に伴い随
時書き換えることができ、廃棄する必要はなくこれを新
たな表示札として使用できるので、非常に経済的であり
、しかも固定情報は記載された’ＪＦであるから、固定
情報を書く手数を省くことができる。

さら□、防水性に豊むことにより固 情報は何等汚損せ
ず、かつ表面が干潮性のためよごれが付きに＜＜、従つ
て付着したよごれを容易に落すことができる。

しかも、透明合成樹脂薄膜は、札本体の表裏両面に該本
体に対して全周に亘って外方突出した状態で重合され、
かつこの外力突出した外周部分は互いに重合固着されて
いるので、札本体の全域を防水性の透明合成樹脂薄膜に
より完全に被覆でき、このため表示札を肉や魚等の湿気
のある商品に直接載せたり挾み込んだりしても、札本体
が濡れて破損し易くなったり、汚損したりする惧れが全
くなくなり、長期間に亘って使用できる。

筐たこの場合に商品が汚損されたり、不衛生になること
もない。

また、前記薄膜は溶融温度が低いフィルムと溶融温度が
高いフィルムとの重合接着により二重構造になっており
、溶融温度が低いフィルムを内側にした状態で札本体両
面に重合され、その外周部分が溶融温度の低いフィルム
の溶融により互いに重合固着されているので、製造の際
にはヒータ等により溶融温度の低いフィルムのみを簡単
に溶融でき、この溶融したフィルムの粘着力により薄膜
の札本体への重合及び薄膜外周部分同志の重合固着を容
易になし得、頗る簡単に製造できる。

しかも溶融温度が高いフィルムが外側にあるため、製造
時に溶融による薄膜外表面の変形を極力防止でき、また
固定情報が札本体に記しであるため、製造の際に固定情
報が崩れるということもなく、従って表示札を外観上非
常に美しく仕上げることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示すもので、第１図は値札本
体の平面図、第２図は値札本体の表裏に合成樹脂薄膜を
被覆した状態の平面図、第３図は変動情報を記入した平
面図、第４図は第３図の断面図、第５図は本考案の値札
の製造方法−例の説明図である。 １・・・・・・値札本体、２・・・・・・空白、３・・
・・・・固定情報、ｒ・・・・・・変動情報、４・・・
・・・透明合成樹脂薄膜。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 価格等の変動情報を記入するための空白を設けて模様や
   常時必要な文字、記号等の固定情報を印刷又は手書きし
   た札本体の表裏両面に、溶融温度が低いフィルムと溶融
   温度が高いフィルムεの重合接着により二重構造□なっ
   た防水性の透明合成樹脂薄膜が、溶融温度が低いフィル
   ムを内側にしかつ前記札本体に対して全周に亘って外力
   突出した状態で重合され、前記両透明合或樹脂薄膜の札
   本体より外力突出した外周部分が、溶融温度が低いフィ
   ルムの溶融により互いに重合固着されていることを特徴
   とする値札等の表示札。