JPS5817994Y2 - 継手の安全装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、継手の安全装置に関するものである。

継手本体のホースエンド内に摺動筒と、この摺動筒を外
方向に押圧するスプリングとを設け、前記ホースエンド
に接続するホースによって摺動筒をホースエンド内に押
し込んでガスを流通させるようにした継手は従来から存
在する。

ところで、上記継手においては、ホースエンドにホース
を接続していない状態では、摺動筒の先端部がホースエ
ンドより突出しているため、摺動筒をホースエンドの内
側に押し込まれる危惧があり、非常に危険である。

そこで、この考案は、ホースエンドから突出する摺動筒
の先端が軸方向に押し込まれるのを防止することができ
るようにした継手の安全装置を提供することを目的とし
ている。

以下、この考案の構成を添付図面に基づいて説明する。

図示のように、継手本体１は、ガス供給筒２を備え、こ
のガス供給筒２の先端部外周にホース抜は止め用の突条
３が設けである。

なお、ガス供給筒２の外側に、筒体４と、この筒体４を
外側に向けて押圧するスプリング５とを嵌め合わせ、ガ
ス供給筒２の外側に嵌め合わせたホースの端部を筒体４
の先端内周の形成したテーパ面６と前記突条３とで挾持
するようにしておけば、ホースに対して継手本体１を強
固に接続することができる。

前記継手本体１には、ガス供給筒２のガス通路に連通ず
る複数のねじ孔７が形成され、この各ねじ孔７にねじ込
んだホースエンド８の内側には摺動筒９がスライド自在
に挿入されている。

摺動筒９の先端部は、このホースエンド８より外側に突
出し、その先端部の外周に鍔１０が設けられている。

また、摺動筒９のホースエンド８内に位置する後端には
、連結部材１１を介して弁体１２が設けられ、この弁体
１２はホースエンド８の内周後端部に設けた弁座１３に
対して接離自在になり、通常は、その背部に設けたスプ
リング１４で押圧されて弁座１３に当接し、ガス供給筒
２と摺動筒９との連通を遮断している。

このため、摺動筒９の先端を軸方向に押し込むと、弁体
１２が弁座１３より離反するため、摺動筒９をガス供給
筒２に連通させることができる。

前記ホースエンド８の先端部に取付けられるキャップ１
５は、このホースエンド８の外周に対して密着する筒部
１６を備え、この筒部１６をホースエンド８に被せると
、キャップ１５の内側の空間部１Ｔに摺動筒９の先端部
が収納されるようになっている。

なお、キャップ１５の材質は任意であり、このキャップ
１５を透明体で形成すると、摺動筒９の先端の位置を外
部から確認することができるので、摺動筒９の後端の弁
体１２が弁座１３に当接しているか否かを知ることがで
き、きわめて便利である。

この考案は、ホースエンド８の端部に対して着脱自在の
キャップ１５を設け、このキャップ１５にホースエンド
８の外周に密着する筒部１６と、ホースエンド８から突
出する摺動筒９の先端部を包囲する空間部１７を設けた
ことが特徴であり、上記キャップをホースエンドの端部
に取付けると、摺動筒の先端部がキャップの空間部で包
囲されるため、ホースエンドから突出する摺動筒の先端
が軸方向に押し込まれるのを防止することができ、きわ
めて安全である。

また、キャップを取付けることによって、摺動筒内に塵
埃が侵入するのを防止することでき、弁体と弁座間のシ
ール性の低下抑制に効果をあげることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案に係る安全装置の一部切欠正面図であ
る。 １・・・・・・継手本体、２・・・・・・ガス供給筒、
８・・・・・・ホースエンド、９・・・・・・摺動筒、
１５・・・・・・キャップ、１６・・・・・・筒部、１
７・・・・・・空間部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 継手本体のホースエンド内に摺動筒を挿入して先端部を
   ホースエンドより外側に突出させ、この摺動筒をホース
   エンド内に押し込んで摺動筒と継手本体に形成されたガ
   ス供給筒とを連通させるようにした継手を備え、この継
   手のホースエンドの端部に取付けた着脱自在のキャップ
   に、ホースエンドの端部外周に対して密着する筒部を形
   成し、かつホースエンドより突出する摺動筒の先端部を
   包囲する空間部を設けた継手の安全装置。