JPS5817852Y2 - 吸音具 - Google Patents

吸音具

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JPS5817852Y2
JPS5817852Y2 JP1976133032U JP13303276U JPS5817852Y2 JP S5817852 Y2 JPS5817852 Y2 JP S5817852Y2 JP 1976133032 U JP1976133032 U JP 1976133032U JP 13303276 U JP13303276 U JP 13303276U JP S5817852 Y2 JPS5817852 Y2 JP S5817852Y2
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JP
Japan
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perforation
sound
sound absorbing
sound absorption
diameter
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JP1976133032U
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JPS5350104U (ja
Inventor
義彦 小沢
秀雄 新国
昇 杉浦
Original Assignee
株式会社豊田中央研究所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はガラス発泡体よりなる吸音具に関するものであ
る。
無機質発泡体は軽量で断熱性及び加工性に勝れ、不燃性
であるため不燃建築材料として断熱性の要求される天井
板材あるいは側壁板材等に用いられている。
この場合、上記特性に加え、適当な吸音特性を持つこと
が要求されるが、従来の無機質発泡体よりなる不燃建築
材料はロックウール板等の多孔質繊維板に比べ吸音特性
が劣っていた。
そこで、この吸音特性を改善するため無機質発泡体の発
泡状態を独立気泡から連続気泡にする工夫がなされてい
た。
しかし、この工夫は吸音特性を改善する効果はあるが、
機械的強度が低下するという大きな欠点を持つものであ
った。
本考案は、特定の発泡状態のガラス発泡体に一定の条件
で穿設した穿孔を形成することにより勝れた吸音特性と
高い機械的強度を兼備させることができることを見出し
たことに基づく。
すなわち、本考案の吸音具は第1図にその斜視図を、及
び第2図及び第3図にその部分端面図を示すように、気
泡1の直径が1〜5mmを中心に分布するガラス発泡体
で構成される板状体であり、該板状体の少なくとも表面
又は裏面の全面にわたり一つあたりの開口面積が0.1
〜15mm2の範囲にありかつ深さが少なくとも3mm
の穿設した穿孔2を有し、該穿孔の全開口面積が説穿孔
を有する表面又は裏面の全面に対して4〜10%の開口
率であることを特徴とするものである。
ここで開口率とは、全開口面積(1つの穿孔の開口面積
×穿孔の数)を、穿孔を有する面の面積で割り、その百
分率を求めたものである。
この吸音具の穿孔2は発泡体に穿設されたものであるた
め、穿孔2の径及び断面形状は該穿孔2の軸方向にそっ
て大きく変化している。
すなわち、穿孔2を形成している壁面は穿設時に破られ
た気泡壁の破面及び破られた気泡の内壁面で形成されて
いる。
そのため、穿孔2の壁面が気泡壁の破面で形成されてい
る部分の該穿孔2の径は最小になり、すなわちネックと
なり)逆に、破られた気泡壁内壁面で穿孔2の壁面が形
成されている部分の該穿孔2の径は大きく、かつ破られ
た気泡1の位置及び大きさにより大きく変化する。
すなわち、この穿孔2は、あたかも小さな開孔と空洞を
もつ共鳴器に直列に接続したものと同様な構造をもつ。
本吸音具の吸音作用は、一つ一つ穿孔2がそれぞれ狭立
した共鳴器として作用するためと解される。
ガラス発泡体の気泡1の直径が1〜5mmを中心に分布
するものとして、気泡1の大きさを限定したのは以下の
理由による。
まず、気泡の直径が1mmに滴たない場合、この気泡は
共鳴器の空洞としての作用が充分でなく、吸音率が低い
例えば気泡の平均径がQ、5mm程度のガラス発泡体よ
りなる板材に直径1mm、深さlQmm程度の有底孔を
穿設しても、この板材の吸音特性は、低く、穿孔による
効果は充分でない。
また、別の例としては発泡率が0に近い石膏ボード、及
び平均的発泡径が0゜1〜0.2mmである発泡スチロ
ールに上記の同じように有底孔を穿設したが、穿孔によ
る吸音特性の顕著な効果はみられなかった。
一方、気泡の直径が5mmをこえる場合には無機質発泡
体の強度が充分でない場合が多い。
特に板材とした場合、気泡の直径が5mmをこえると、
板材の板厚を相当厚いものにしなければ充分な強さの材
料とすることができない等の不都合が生じる。
本考案の吸音具は独立気泡の一体成形ガラス発泡材料で
あり、それ自体で充分に吸音材としての特性を有するも
のである。
本吸音具に穿設されている穿孔2は発泡体に穿設された
ものであることが必要である。
すなわち、穿孔2を形成する際発泡体の気泡1を破壊し
、気泡1の内壁面が穿孔2の壁面となるものでなければ
ならない。
これは気泡1を破壊することにより共鳴器の空洞に相当
する部分が形成されるからである。
穿孔2を形成するには、針、ドリル等の突起を直接発泡
体に突き刺すことによりなされる。
穿孔2の形状は断面円形のものでも三角形、四角形等も
使用できその形状にはよらない。
しかし穿孔2一つの開口面積はQ、l−15mrr12
の範囲内になければならない。
なお、ここで開口面積とは穿孔2を形成する針等の突起
の断面積に等しい。
これはまた穿孔2におけるネック部の断面積に相当する
開口面積が0.1mm2未満では穿孔2を形成するのが
困難となる。
一方開口面積が大きくなるに従い、気泡によって形成さ
れる空洞に相当する部分の大きさに比し開口に相当する
部分の大きさが大きくなり、穿孔2の共鳴器としての作
用が少なくなり、吸音率が低下する。
特に開口面積が15mm2をこえる場合には充分な吸音
効果を得ることができず、好ましくは5mm2以下がよ
い。
穿孔2の深さは少なくとも3mm必要であり、深ければ
深い程低い周波数域まで吸音率が高くなる。
なお、穿孔2はかならずしも有底孔である必要はなく貫
通孔でもよい。
また、吸音特性をそこなうことのないよう本吸音具は4
〜10%の開口率を有する。
すなわち、開口率が4%未満の場合は吸音率が低下し吸
音具としての役目を得ない。
逆に10%をこえる開口率を有する場合は、吸音率は若
干増大するが増加の割合は極めてゆるやかになる。
また、10%をこえる開口率の増大は生産性、強度の低
下および外観の悪下を吸音具におよぼすものである。
なお吸音板の穿孔2は音源に対向している面の全面に穿
設されている必要がある。
音源が吸音板の両側に存在する場合には、吸音板の両面
に穿孔を必要とする。
なお、本吸音具による吸音特性は、気泡1の大きさ、一
つの穿孔2の開口面積、深さ、断面形状及び穿孔2の全
開口面積が該穿孔2を有する面、全面に対する割合によ
って変化する。
従って、上記気泡1の大きさとか穿孔2の開口面積等を
変化することにより任意の吸音特性をもつ吸音板を得る
ことができる。
また、この場合、種々の穿孔2を組み合せる事も可能で
ある。
さらに、穿孔2は吸音具の外面を装飾する作用を併せも
ち得る。
従って穿孔2の配列は勝れた美観を具備すべく配列する
事が可能であり、このために吸音特性が大きく低下する
等の不都合はない。
以下実施例を示し、本考案の吸音具を詳細に説明する。
実施例 本実施例では嵩比重が約0.24、気泡の直径が2〜3
mmを中心に分布している従、横、厚さ30cm、60
cm、2.1crnの板状のガラス発泡体を用いた。
そして、このガラス発泡体の一面全面に針状の突起ある
いはドリル刃を押しつけ第1図に示すごとき本考案の吸
音具とした。
なお、突起及びドリル刃の径を種々に変え、また押し込
み深さ、開口率を種々変化せしめ多種類の吸音具を調製
した。
また得られた吸音具の吸音率の測定は、上記吸音具から
直径99mm及び直径2gmmの2種類の試験片(厚さ
は共に21mm)を切り出し、これらの試験片について
JISA 1405−1963に準じて垂直入射吸音率
を測定したものである。
すなわち、円筒直管の一端に試料を取りつけ、他端に取
り付けたスピーカから正弦波音波を発射し、試料で反射
した音波と入射音波によってできる定在波の最大振幅部
分と最小振幅部分の音圧を直管内にあり、かつ移動可能
なマイクロフォンによって測定し、その比から吸音率を
求めたものである。
まず、上記発泡ガラス板の一面に直径1mmの針状突起
をlQmmの深さまで押しつけ、開口率0.59%、1
5.5%、4.40%の3種類の吸音具を調製した。
これら3種類の吸音具の吸音特性を第4図に示す。
なお、第4図は従軸に垂直入射吸音率、横軸に音の周波
数をとったものである(以下の図においても同じ)。
なお、符号A、B及びCは各々開口率0.59%、1.
55%、4.40%の上記吸音具の吸音率−周波数関係
線図を示す。
なお、符号Oは参考試料である穿孔をもたない発泡ガラ
ス板の吸音率−周波数関係線図を示す。
すなわち符号0は開口率O%の吸音率−周波数関係線図
とみることができる。
第4図より開口率が増加すると共に吸音率が増大する傾
向がみられる。
次に、同種の発泡ガラス板に直径1mmの針状突起を種
々の深さに押しつけ、深さ5mm、10mm及び15m
mの3種類の吸音具を調製した。
なお、これら3種類の吸音具の開口率は2.5%と一定
にした。
これら3種類の吸音具の吸音特性を第5図に示す。
なお、図中符号り、E及びFは各々深さ5mm、lQm
m及び15mmの穿孔をもつ上記吸音具の吸音率−周波
数関係線図を示す。
第5図より穿孔の深さは吸音率の最大値にはあまり影響
しないが吸音率が最大になる周波数が影響され、深さが
増すにつれて吸音率が最大になる周波数が低周波数側に
移行するのがわかる。
次に、一つの穿孔の間口面積の影響をみるために、針状
突起の径がQ、8mm、1.□mm、2.□mm及び3
.2mmと異る4種類の突起を用いて4種類の吸音具を
調製した。
なお、各吸音具の開口率を2.5%穿孔の深さを15m
mとした。
これら4種類の吸音具の吸音特性を第6図に示す。
図中符号G、H。■及びJはそれぞれ針状突起の直径(
穿孔の開口面積)がQ、3 m m(Q、5 rn m
2) 、l、Q m m(Q、79 mm2) 、2.
0 mm (3,14mm2) 、及び3.2 mm
(8,04mm2)の吸音具の吸音率−周波数関係線図
を示す。
第6図より穿孔の開口面積を小さくすることにより、吸
音重性(こ低周波数域における吸音率が高くなる傾向が
みられる。
次に、一つの吸音具に3種類穿孔をもつ吸音具の吸音特
性を示す。
この吸音具は、上記した同種の発泡ガラス板の同一面に
直径1mm及び直径2mmの針状突起を該面全体にわた
って押しつけ、直径1mm(開口面積Q、79mm2)
深さlQmm開口率2%の穿孔と、直径1mm深さ20
mm開口率0.5%の穿孔、及び直径2mm(開口面積
3.14mm)開口率2.4%で貫通した穿孔を設けて
吸音具を調製したものである。
なお、この吸音具の全体としての開口率は4.9%であ
る。
この吸音具の吸音特性を第7図に示す。
第7図より、種々の穿孔を組み合せることにより広い周
波数範囲にわたって高い吸音率が得られることがわかる
また第8図は発泡ガラス板の一面に直径2mmの針状突
起を面全体にわたって押しつけ、直径2mm、深さ10
mm開口率10%の穿孔を有する吸音具と、他に比較の
為直径2.6mm、深さ10mm開ロ率開口率9%で穿
孔した吸音具をそれぞれ調製した。
このものの吸音特性−周波数関係線図を示す。
なお、図中には10%の開口率、Lは16,9%の開口
率のものを示す。
図より知られるごとく、開口率かl0%と16.9%を
比べた場合、10%以上では開口率の増大により吸音率
の変化は余り認められない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の吸引具を示す斜視図、第2図及び第3
図は本考案の吸引具の異った部分の部分端面図である。 第4図〜第8図は実施例に示す11種類の吸音具の吸音
率−周波数関係線図である。 図中符号1はガラス発泡体の気泡を、符号2は本考案の
吸音具の穿孔を示す。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. (1)独立気泡の直径が1〜5mmを中心に分布するガ
    ラス発泡体で構成される板状体から成り、該板状体の少
    なくとも表面又は裏面の全面にわたり一つあたりの開口
    面積が0.1〜15mm2の範囲にありかつ深さが少な
    くとも3mmの穿設した穿孔を有し、該穿孔の全開口面
    積が該穿孔を有する表面又は裏面の全面に対して4〜1
    0%の開口率であることを特徴とする吸音具。
  2. (2)一つの穿孔の開口面積が0.1〜5mm2以下で
    あることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の吸音具。
  3. (3)一つの開口面積の異る少くとも2種類の穿孔を有
    する実用新案登録請求の範囲第1項記載の吸音具。
JP1976133032U 1976-10-01 1976-10-01 吸音具 Expired JPS5817852Y2 (ja)

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JP1976133032U JPS5817852Y2 (ja) 1976-10-01 1976-10-01 吸音具

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JP1976133032U JPS5817852Y2 (ja) 1976-10-01 1976-10-01 吸音具

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JPS5350104U JPS5350104U (ja) 1978-04-27
JPS5817852Y2 true JPS5817852Y2 (ja) 1983-04-11

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4939908A (ja) * 1972-08-26 1974-04-15
JPS50106420A (ja) * 1974-01-30 1975-08-21
JPS5123102A (ja) * 1974-08-20 1976-02-24 Kuraray Co
JPS5170925A (ja) * 1974-12-16 1976-06-19 Chiyoda Chem Eng Construct Co

Patent Citations (4)

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JPS5170925A (ja) * 1974-12-16 1976-06-19 Chiyoda Chem Eng Construct Co

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