JPS5817663Y2 - 組立式蓋体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は組立式蓋体の改良に関するものである。

都市の汚水処理設備における沈砂池、沈澱池、貯留槽、
曝気槽、濃縮槽等に使用する蓋として、長尺パネルを横
に並設してなる組立式蓋体が公知である。

この組立式蓋体に使用する長尺パネルには、耐久性、軽
量性、機械的強度に秀れた繊維強化プラスチック（以下
、ＦＲＰと称す）製のものが実用化されている。

か〜るＦＲＰ製のパネルにおいては、パネルの曲げ剛性
を高めるために、リブを付したり、断面を波形にするこ
とが有利である。

しかしながら、か〜るリブ付き等の長尺パネルにおいて
は、通常の平板パネルと同様に取扱うと、蓋体に組立て
たとき、リブ又は波形断面のために、例えば池口の地面
と蓋体との間に隙き間が生じ、蓋体を池口に隙間なく固
定できない、蓋体の縁端においてＦＲＰのガラス繊維の
突出がありこれが手にささる等の不具合がある。

一方、上記リブ付き等のＦＲＰ製長尺パネルにおいて、
その両端に上記臭気の漏出を防止できるような側壁枠縁
を設けると、蓋閉すべき池等の巾に応じてパネルを製作
しなげればならなくなり、パネルの種類が多種類となっ
て煩雑に耐えず、パネルの生産、コスト、在庫管理等の
面において不利を免れ得ない。

本考案に係る組立式蓋体は、上述の点に鑑みて案出され
たものであり、長尺パネルを横に並設してなる蓋体にお
いて、長尺パネルをリブ付き又は断面波形とし、パネル
の両端にはエンドキャンプを嵌着し、該エンドキャップ
には取手部と螺子、ボルト又は釘等で固定するためのプ
レート部を設けたことを特徴とする構成である。

以下、図面により本考案を説明する。

第１図は本考案に係る組立式蓋体を示す斜視図、第２図
は第１図における■−■断面図である。

第１図並びに第２図において、１はリブ１１゜・・・・
・・を有するＦＲＰ製の長尺パネルであり、いわゆる、
連続引抜成形法（硬化性樹脂含浸ガラスロービングに、
硬化性樹脂含浸ガラスクロスを添付し、これらを加熱し
た成形ダイスに引通して成形すると共に、当該ダイスに
よって樹脂を硬化させる方法）によって成形することが
できる。

この長尺パネル１の両脇は、かぎ状１２，１２に折曲さ
れている。

２は各長尺パネルの両端（図では一端のみしか示されて
いない）にはｇ気密に嵌合されたＦＲＰ製のキャンプで
あり、取手用の凹部２１．２１と、螺子等で池縁等の地
面に固定されるプレート部２２が設けられている。

このキャンプは、ＳＭＣ（シートモールテングコンパウ
ンド）やＢＭＣ（バルクモールデングコンパウンド）ヤ
フレス成形することによって成形できる。

蓋体の組立にあたっては、長尺パネル１０両端にエンド
キャンプ２をはｇ気密に嵌合しく必要に応じてバンキン
グを使用することができる）、次いで、この長尺パネル
を池等の上に並べ、而るのち、長尺パネル相互を、第３
図に示すように、両脇のかぎ状折曲部１２，１２におい
て、ジョイナ−（連続引抜成形法によるＦＲＰ製品）３
により、バンキング３３を介して連結する。

ジョイナ−は、帯状部３１を有し、この帯状部３１のた
めに、長尺パネルのかぎ状折曲部１２，１２の溝１２０
゜１２０が完全に閉放され、かつ、帯状部３１とジョイ
ナ−３の爪３２との協同でパネル相互が不動の状態に保
持される。

第１図において、４はキャンプ２のプレート部２２を池
縁等の地面に固定するための螺子、ボルト又は釘、５は
最内端の長尺パネルを上記地面に螺子、ボルト又は釘６
等で固定するためのアンカー金具である。

上記において、長尺パネルは、池等の横巾にあわせて切
断のうえ使用できる。

而して、池中に応じた各程良さ寸法のパネル片を製作す
る必要はなく、充分に長いパネルを製作しておけばよい
。

従って、製造、在庫管理が容易となり、低コスト化を図
り得る。

上記長尺パネルには、第４図Ａに示すごときリブ付きの
もの、或いは第４図Ｂ乃至第４図りに示すごとき断面波
形のものの使用も可能である。

又、エンドキャンプには、第５図Ａ乃至第５図Ｈに示す
ごときものも使用可能である。

第５図Ａ乃至第５図Ｈにおいて、２１は取手を、２２は
プレート部をそれぞれ示している。

本考案に係る組立式蓋体は、上述した通り、長尺パネル
を並設して組立てる蓋体において、リブ付き又は断面波
形の長尺パネルの両端にエンドキャンプを嵌着したもの
を並設せる構成であり、長尺パネルがリブ付き又は断面
波形であるにもか〜わらず、エンドキャンプをプレート
部において池口の地面にボルト等で固定することにより
、蓋体端部を池口の地面に隙間なく固定できる。

またエンドキャンプに取手部を設けたから、蓋体の縁端
におけるＦＲＰのガラス繊維のつきささり等の支障なし
に蓋体を容易に組立て得る。

従って、挾みに対して安定で、かつ気密性に秀れた組立
容易な組立式蓋体を提供できる。

更に、長尺パネルの両端にエンドキャンプが嵌着されて
いるから、長尺パネルを池等の巾に合せて切断し、これ
にエンドキャンプを嵌着すればよ＜、長尺パネルの両端
にエンドキャンプを一体に成形する場合とは異なり、池
中等に応じた多種類のパネルの製作が不要となる。

従って、製造、在庫管理が容易となり、低コスト化を図
り得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る蓋体を示す斜視説明図、第２図は
第１図における■−■断面説明図、第３図は本考案にお
げろ長尺パネルの連結構造を示す説明図、第４図Ａ、第
４図Ｂ、第４図Ｃ並びに第４図りは本考案において使用
するパネルの別例をそれぞれ示す横断面説明図、第５図
Ｃ９第５図Ｂ。 第５図Ｃ９第５図り、第５図Ｃ９第５図Ｆ、第５図Ｇ並
びに第５図Ｈは本考案において使用するエンドキャンプ
の別例をそれぞれ示す斜視説明図である。 図において、１，１・・・・・・は長尺パネル、１１゜
１ｆ・・・・・・ｕＩＪフ、２，２・・・・・・はエン
ドキャンプである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長尺パネルを横に並設してなる蓋体において、長尺パネ
   ルをリブ付き又は断面波形とし、パネルの両端にはエン
   ドキャンプを嵌着し、該エンドキャンプには取手部と、
   螺子、ボルト又は釘等で固定するためのプレート部を設
   けたことを特徴とする組立式蓋体。