JPS5817642B2 - 管状膜分離モジユ−ル - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は管状膜分離モジュールの改良に関するものであ
る。

原液から溶媒又は溶質を分離するのに透過膜を使用した
モジュールが用いられているが、比較的低圧下で分離を
行う限外沢過、精密ｐ過等においては、その低圧運転の
ためにモジュールの簡易化が可能である。

第１図Ａは、本出願人が先に提案した簡易モジュールを
示し、透過液取出口１１′を有する外筒１′内に、第１
図Ｂに示すように、複数本の管状透過［２’、２’・・
が集積状態で収納され、これら管状透過膜２’、２’・
・・が両端において外筒内面に樹脂３′。

３′で封止固定されている。

上記管状透過膜は、不戦血管の内面に透過膜を設けた構
成である。

ところで、管状透過膜を使用せるモジュールにおρては
、被処理液流量に対する膜面積の増大、被処理液の適度
の流速増大、又は、膜面への異物付着防止或いは洗滌の
ための被処理液流の乱流化等を図るために、管状透過膜
内に棒体、又は数箇の球体等の中子を挿入することが公
知である。

而るに、か５る中子を使用する場合、管状透過膜端部で
の中子の脱出防止手段が必要となるが、この箇所での原
液（被処理液）の流通も確保しなければならないので、
一般に１．その脱出防止手段の構成の複雑化が避けられ
ない。

本発明は、上記した簡易モジュールにおいて、その簡易
性を充分に保有させたま５で、上記中子の脱出防止手段
を具備せる管状膜分離モジュールを提供するものである
。

すなわち、本発明に係る管状膜分離モジュールは、外筒
内に管状透過膜が納められ、該管状透過膜の端部外面が
上記外筒の端部内面に樹脂で封止され、流通孔を有する
ロンドが上記管状透過膜の端部内には着脱可能なように
差込まれ、管状透過膜内には中子が納められ、該中子端
と上記ロッド端とが突合せ接触したときに、その突合せ
箇所に臨んで谷状空間を確保させるように中子端又はロ
ッド端の少なくとも何れか一方が面取りされており、上
記ロンドの流通孔口が上記谷状空間に開放されているこ
とを特徴とする構成である。

以下、図面により本発明を説明する。

第２図において、１は透過液取出口（図示せず）を有す
る外筒である。

２，２・・・は外筒内に集積状態で納めた管状透過膜で
あり、その両端部外面が外筒端部の内面に注型用樹脂３
で封止されている。

管状透過膜は、不織布管の内面に透過膜を設けた樹脂で
あり、上記注型用樹脂が不織布管に含浸されるから、管
状透過膜端部の不織布管と透過膜とは、その含浸樹脂に
より一体化されてしまう。

４．４・・・は短尺ロッドであり、バックアッププレー
ト４０が一体に設けられており、各短尺ロッド４，４・
・・が各管状透過膜２，２・・・の端部内に差込まれ、
バックアンププレート４０が外筒端部にパツキン止め、
又は螺合によって着脱自在に結着されている。

４１．４１・・・はロッド４，４・・・並びにバックア
ッププレート４０にわたって設けた流通孔である。

５．５・・・は管状透過膜２，２・・・内に挿入した棒
状中子である。

上記ロッド４の長さｌは、上記封止用樹脂体３の長さＬ
よりも短くされており、中子端は、封止用樹脂体３で取
り囲まれた管状透過膜端部内に位置している。

従って、中子５が被処理液の流通のために上下に躍動し
ても、硬い封止用樹脂体３の存在のためにその躍動中を
小さく規制でき、しかも、樹脂体３で取り囲まれていな
い管状透過膜部分が中子端でせん断力を受けるといった
こともないから、管状透過膜の損傷はない。

上記において、互に対向する中子端とロッド端の少なく
とも伺れか一方は、面取りされており（図においては、
ロッド端がテーパ面状ａに面取りされている）、従って
、中子端とロッド端との突合せ接触状態のもとでは、そ
の突合せ箇所に臨んで谷状空間すが確保される。

ロッド４，４・・・の上記流通孔４１．４１・・・は、
この谷状空間すに開放されている。

第２図において、ｍは被処理液の流通方向を示し、この
被処理液の流通のために、中子端はロッド端に突合せ接
触されている。

この突合せ接触状態のもとでも、その接触箇所に臨んで
谷状空間す、ｂ・・・が確保され、この谷状空間す、ｂ
・・・に、ロッド４，４・・・の流通孔が開放している
ので、ロッドの流通孔が中子端で閉塞されるような惧れ
が全くなく、原液のロッドの流通孔を介しての円滑な流
通を保証できる。

上記において、第３図Ａに示すように、ロッド端４０１
と中子端５０１の双方を面取りすること、或いは、第３
図Ｂに示すように、中子端５０１のみを面取りすること
も可能である。

又、これら面取りは、例えば、第３図Ｃに示すように垂
直面取りａとすることもでき、要は、ロッド端と中子端
との突合せ箇所に谷状空間を確保できれば、面取り形状
は任意である。

更に、中子には、例えば、複数筒のボールを使用するこ
ともできる。

更に、ロッドとバックアッププレートとは別体構造とす
ることも可能である。

上述した通り、本発明によれば、既述の簡易モジュール
において、管状透過膜内に中子を収納し、該管状透過膜
端部内に上記特定のロッドを納め、このロッドをバック
アッププレートを介して原液圧力に対して固定すれば、
中子の脱出防止並びに濃縮液の円滑な取出しを可能とす
るモジュールを制作でき、簡易モジュールの簡易性を充
分に保有せる中子内蔵モジュールを提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図Ａは従来の管状膜分離モジュールを示す縦断面説
明図、第１図Ｂは第１図Ａにおけるｂ−ｂ断面説明図、
第２図は本発明に係る管状膜分離モジュールを示す説明
図、第３図Ａ１第３図Ｂ並びに第３図Ｃは本発明におい
て使用するロッド並びに中子の判例をそれぞれ示す説明
図である。 図において、１は外筒、２，２・・・は管状透過膜、３
は樹脂、４，４・・・はロッド、４１．４１・・・は流
通孔、５，５・・・は中子である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 外筒内に管状透過膜が納められ、該管状透過膜の端
   部外面が上記外筒の端部内面に樹脂で封止され、流通孔
   を有するロンドが上記管状透過膜の端部内に着脱可能な
   ように差込まれ、管状透過膜内には中子が納められ、該
   中子端と上記ロッド端とが突合せ接触したときに、その
   突合せ箇所に臨んで谷状空間を確保させるように中子端
   又はロッド端の少なくとも何れか一方が面取りされてお
   り、上記ロンドの流通孔口が上記谷状空間に開放されて
   いることを特徴とする管状膜分離モジュール。