JPS5817618Y2 - 捕集袋の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、主として集じん器に付設される捕集袋の取
付装置に関するものである。

各種の機器から排出された含じんガスを浄化させる手段
として、集じん器が用いられているが。

集じん器の一般的な構造では、遠心分離作動等によりガ
ス流から離層されたチリ成分の流れを、捕集口から吹出
させると共に、捕集口に取付けられた通気性を有する捕
集袋によって、流れ中のチリを回収させるようにしてい
る。

例えば、農業用乾燥機のモミガラ等を含んだ排気の浄化
に使用される集じん器では、第１図に示すように、乾燥
機１の排気管１ａから集じん器２の内孔に強制送風され
た含じんガスの流れは、旋回流発生体によって旋回流と
なり、最後に集じん器２の排出開口２ａから外気に放散
されるが、内周壁に沿い旋回しなから内孔を軸流するチ
リ成分の流れは１周壁に穿設された捕集口２ｂから捕集
袋３に入り、流れ中のチリ成分が、捕集袋３の網目に捕
獲される。

ところで、従来の捕集袋３の取付構造では１図示のよウ
ニ、捕集口２ｂの外面側に、管継手型の取付枠４が固設
されていて、捕集袋３の開口部３ａは、バンド５の縛着
により取付枠４に取付けられていた。

しかし、このような構造の従来の取付装置によると、そ
の都度バンドを締緩しなげればならないことから、捕集
袋３０着脱操作が面倒であるほか。

取付枠４の製作には、大きなプレス型を必要とすること
から、取付構造の製作費が高価になる等の欠点があった
。

本考案は、上記欠点を解消するためになされたものであ
って、すなわち１本考案の目的は、捕集袋の着脱が容易
であって、かつ製作費が安価な捕集袋の取付装置を提供
することにある。

以下１図示の一実施例に基づいて本考案を説明する。

実施例の取付装置においては、第２図および第３図に示
すように、集じん器の湾曲状の平坦壁面６に穿孔状に穿
開された横方向に長手方形の捕集ロアの一側辺における
上下角部付近の壁面６に１対の挟持片８，８が固設され
ると共に、上記捕集ロアの他側辺にはその縁線に沿う締
付バンド９が取り付けられている。

上記挾持舌片８，８は略細片状の板体とされ、一端８ａ
が壁面６に固着されると共に、捕集ロア側の端部が除々
に引き起されてなる形状により、該舌片８，８の内側に
はテーパを有する挟持空間８ｂが形成されている。

さらにこの挟持舌片８，８０対向外側辺が内側に折曲さ
れて上下位置固定板８ｃ、８ｃが形成されている。

また上記締付バンド９は一端に係合穴９ａが形成され、
他端には締め金具レバー９ｂが形成されており、上記係
合穴９ａは壁面６に固設されているフック１０に掛けら
れていると共に、上記締め金具レバー９ｂは壁面６に固
定されている締め金具リング１１と係合せしめられてい
る。

次に、網目布よりなる捕集袋１２は、その開口部１２ａ
において、方形且つ上記壁面に沿う偏平中空板状の枠板
よりなる芯板１３に緩く保持されており、すなわち、同
開口部１２ａは、芯板１３の中空１３ａに押し通された
上で、閉口側に折返されている。

しかして、捕集袋１２を緩く保持した状態にある芯板１
３は、その左辺上下端が挾持片８，８の挾持空間８ｂ
、Ｂｂ内に挿入されると共に、右辺が締付バンド９に押
えられて、壁面６に圧着されている。

実施例の取付装置は、このように構成されているので、
捕集袋１２の交換操作は、芯板１３の一側辺を挾持空間
８ｂ 、８ｂに挿脱し、かつ締付バンド９を締緩するだ
けの簡単な手作業で済み、従って、捕集袋１２の交換は
極めて容易であるほか。

捕集袋１２が取付けられた状態では、軟質の網目布がバ
ッキングの作用を果すことから、開口部１２ａのシール
性は良好となる。

また、上記捕集袋１２の交換操作において、捕集袋１２
は壁部６等と擦られることがほとんどなく、捕集袋１２
が損傷する虞がないものとされている。

そのほか、この取付装置は挾持舌片８，８．締付バンド
９．及び芯板１３による極めて簡単な構造とされている
ので、その製作費は極めて安価である。

以上述べたように１本考案に係る捕集袋の取付装置によ
れば、捕集袋の開口部を芯板に巻返した状態にして、そ
の芯板を挾持片と締付バンドにより壁部に密着させる構
成としたので、捕集袋の交換作業が容易となり、また捕
集袋開口接合部のシールが確実化するほか、装置が安価
になるという効果がある。

また１本考案においては捕集袋の交換操作において捕集
袋が壁部等と擦られることがほとんどないので捕集袋が
損傷する虞がない効果がある。

さらに１本考案に係る捕集袋の取付装置によれば、捕集
袋１２の開口部が挿し通し保持される芯板１３は、捕集
ロアが窓孔状に開口される壁面に沿う偏平中空の枠板に
より形成されているところから、十分な取付強度を有し
、しかも捕集ロア周囲の壁面へのなじみが艮く捕集袋１
２を捕集ロアに安全且つ良好に密着させて取り付けるこ
とが出来る効果がある。

また、この種捕集袋はしばしば交換作業が行なわれて、
該交換作業中上記芯板１３及び捕集ロアの周囲部分に変
形が起りやすい環境にあるが、上記本考案に用いる芯板
１３は、偏平中空の枠板よりなるものであるから折り曲
げ等による補修が容易であり、仮に多少の変形が生じて
も、−側の挾持片８への当接挾持により正確な位置決め
が行なわれて、しかもその他側は締付バンド９により十
分位置的あるいは形状的に子桁のある状態で固定され、
上記各部の変形に拘らず上記正確な位置に確実に固定出
来、この種捕集袋の着脱作業性を向上させることが出来
るという実用上優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、集じん器の斜視図、第２図は５本考案の一実
施例を示す捕集袋の取付装置の斜視図。 第３図は、第２図の分離図である。 ６・・・・・・壁面、７・・・・・・捕集口、８・・・
・・・挾持片。 ９・・・・・・締付バンド、１２・・・・・・捕集袋、
１２ａ・・・・・・同開口部、１３・・・・・・芯板、
１３ａ・・・・・・中空。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 含じんガス等の吹出口をなす捕集口の大気側外側部に着
   脱可能に取付けられる捕集袋の取付装置において、前記
   捕集口は壁面に窓孔状に開口され。 該捕集口の一側辺近傍における前記壁面には挾持片が固
   設されると共に、その捕集口の他側辺近傍における壁面
   には前記捕集口の縁線に沿う締付バンドが取り付けられ
   ており、かつ、捕集袋の開口部は、前記壁面に沿う偏平
   中空板状の枠体よりなる芯板の中空に挿し通された上で
   、端部が外側に折返されており、更に、捕集袋を保持す
   る前記芯板は、その−側端縁が前記挾持片に当接挾持さ
   れると共に他側縁が前記締付バンドにより前記壁面に密
   着状に係止されて保持されていることを特徴とする捕集
   袋の取付装置。