JPS58174000A - スピ−カ用振動板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、軽くて剛性の大きいスピーカー用振動板に
関するものである。

スピーカー用振動板としては、軽くてヤング率対密度の
比（以下Ｅ／ρとする）が犬きく、さらに厚みが大きい
ことが要求される。ここで。

重量は主にスピーカーの能率に関係し、　　Ｅ／ρはス
ピーカーの再生帯域の拡大に関係するものである。また
、厚みは振動板の曲げ剛性を向上させると同時に、振動
板の高次の分割振動や非軸対称振動を抑制する効果があ
る。厚くて軽くさらにＥ／ρの大きい振動板としては多
層構造体への展開が考えられ、従来は六角形のセル形状
を有するアルミハニカムを芯材とし、この芯材の表裏面
に表面材を貼ったサンドイッチ構造のハニカム振動板が
使われていた。第１図は一部を切り欠いたハニカム振動
板の平面図であり、第２図はこのハニカム振動板の切断
面図である。

図において（１）は表面材、（２）は裏面材、（３）は
芯材であるハニカムコア、（４）は接着材である。

このハニカム振動板は、芯材であるハニカムコア（３）
が第３図に示すように六角形状に均一に形成されている
ため９表面材（１）は六角形状に均一に分割される。従
って、第４図に示すように表面材（１）が各ハニカムコ
ア（３）のセル部分において特定の周波数で集中して振
動する現象が生じる。このセル部分の振動は振動板全体
の振動に重畳されるために、振動板から放射される音圧
特性の高音域での乱れと、同じく高音域でのレベル低下
が生じる欠虚があった。

この発明は上記のような従来のものの欠虚を除去し、音
圧特性の劣化を改善したスピーカー用振動板を提供する
ものである。

即ちこの発明は一体に形成された多数の中空突起を有し
、この突起の底面積と、非突起部の面積を異ならせると
ともに、突起の底面部が抜き孔とされた薄板の突起側先
端面に薄板からなる表面材を貼着してなるものである。

この発明は基本的には２枚のシートから構成され、突起
を有する薄板の底面部と表面材間はほとんどが空気であ
るため重量を軽くできる。

捷た突起は薄板と一体になっているため、構造的に強く
、突起の端面に表面材が貼り付けられている多層構造体
となつ【いるので、サンドイッチ構造の原理から曲げ剛
性が大きく、Ｅ／ρも従来のハニカム振動板と同等の値
を得ることができる。

さらに表面材は突起によって、従来のノ・ニカム振動板
のように均一ではなく不均等に分割されるため、その表
面材の振動形態に着目すると。

特定の周波数に集中してセル部の振動が生じることがな
く音圧特性の劣化が少ない。

以下９図示実施例に従いこの発明の詳細についてさらに
説明する。

第５図はこの発明の一実施例を示すスピーカー用振動板
の縦断面図であり０図において、（５）は例えば、アル
ミやチタン等の金属、プラスチック系シートからなシ、
中空の円筒状突起（６）を有する薄板、（りは同じくア
ルミやチタン等の金属、プラスチックあるいはプラスチ
ックを混合した紙からなるシート状の表面材で、上記薄
板（５）の円筒状突起（６）の先端面に、ポリアミド系
。

またはＥＯＡ系接着材（４）によシ貼シ付けられている
。

第６図は上記中空の円筒状突起１６）を有する薄板（５
）の平面図、第７図はその部分拡大斜視図である。

上記のような構成のスピーカー振動板の製造方法につい
て述べると、金属やプラスチック系シートを真空成形、
押し出し成形またはプレス成形等により、気笛状突起を
有する薄板（５）を成形した後、この気笛状突起の先端
を切勺落し。

円筒状突起（６）とした後、ポリアミド系またはＥｖＡ
系の接着材（４）で金属やプラスチックあるいは紙のシ
ート状表面材ｆｉｌを貼り付けることによって製造する
ことができる。

従って、従来のハニカム振動板は芯板であるハニカムコ
ア（３）の製造方法が複維で高価なために、製造コスト
が高く普及価格帯のスピーカーに適用することは極めて
困難であったが、上記実施例ではハニカム振動板に比べ
簡単に製造することができ、低コストで量産性に優れて
いるので高級機種のスピーカーのみならず普及価格帯の
スピーカーにも容易に適用することができる。

また上記実施例はシート状の薄板（５）を真空成形や押
し出し成形、プレス成形等によ勺突起（６）を形成し、
この突起（６）に表面材（１１を貼着して構成している
ので、成形時この突起（６）の高さを変えることにより
振動板の重量を変えずに振動板の厚さを調整できるため
使用されるスピーカーに合致した厚さにすることができ
る。

第８図に第５図に示す振動板を用いたスピーカーの音圧
特性（ａｌと、従来のハニカム振動板を用いたスピーカ
ーの音圧特性（ｂ）を示す。この図から明らかなように
高音域での音圧特性が大幅に改善される。

第９図はこの発明の他の実施例を示すものであり、突起
（６）の先端部が閉じられた構成、即ち気第状に構成さ
れている。このようにすることによシ薄板（５ンの形成
を上記実施例と同様に成形によった場合は、先端の閉じ
られた部分を切シ落す工程が省略できるはかシでなく、
突起（６）と表面材（１）との接着性が向上する。さら
に表面材ｆｉｌに着目すると部分的に厚みが異なる構成
となるために、セル部での振動がさらに抑制される効果
も有する。

以上の各実施例においては、突起（６）の平面形状を円
としたが１円に限らず第１０図に示すように六角形や、
第１１図に示すように四角形でもよく、さらには五角形
等の多角形構造としても同様な効果が得られるものであ
る。

また振動板の形状としてはコーン形、ドーム形、平板等
の何れにも対応できるものである。

以上述べたようにこの発明によれば一体形成による中空
の多数の突起を有し、この突起の底面積と非突起部の面
積を異ならせてなる薄板と。

この薄板の突起側先端面に薄板の表面材を貼着して構成
したものであるから表面材は突起によって不均等に分割
されるため、、従来のハニカム振動板のようにセル部分
で性分の周波数に集中して振動が生じることがなく、音
圧特性が改善されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のハニカム振動板の一部を切り欠いた平面
図、第２図は第１図のｎ−ｎ拡大切断面図、第３図は六
角形のハニカムコアの拡大平面図、第４図はセル部分で
表面材が振動する状態を示す図、第５図はこの発明の一
実施例を示す振動板の縦断面図、第６図は薄板（５）の
平面図、第７図は同じく薄板（５）の部分拡大斜視図。 第８図は音圧特性囚、第９図はこの発明の他の実施例を
示す振動板の縦断面図、第１０図、第１１図はそれぞれ
この発明のさらに他の実施例を示す薄板の平面図である
。 符号（１）は表面材、（２）は裏面材、（３）は芯材と
なるハニカムコア、（４）は接着材、（５）は突起を有
する薄板、（６）は突起である。 なお各図中、同一符号は同一または相当部分を示すもの
とする。。 代理人　葛　野　信　− 第１図 第２図 第３図 第４図　　１ 第５図 第６図 第γ図 第８図 ｎ波放田２］ 第９図 ！ 第１０図 第１１図 −６２０＝

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１１一体に形成された多数の中空の突起を有し。 この突起の底面積と、非突起部の面積が異なるとともに
   突起の底面部が抜き孔とされた薄板と、この薄板の突起
   側先端面に貼シ付けられた薄板の表面材とからなること
   を特徴とするスピーカー用振動板。 （２）突起の先端面が開口されていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載のスピーカー用振動板。 （３）　　突起の先端面が閉じられていることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項記載のスピーカー用振動板。