JPS5817085B2 - 塵芥処理装置における塵芥排出口装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、塵芥収集車のパツカや塵芥コンテナの入口に
接続される、塵芥処理装置の塵芥排出口装置に関するも
のである。

塵芥貯留箱の上面にダストシュートに連通ずる塵芥投入
口を開口し、その前面に塵芥収集車のパツカや塵芥コン
テナの入口に接続される塵芥排出口を開口すると５もに
その内部に搬送装置を設け、前記塵芥投入口より塵芥貯
留箱の内部に投入された塵芥を搬送装置により塵芥排出
口へ搬送し、そこに接続される塵芥収集車のパッカや塵
芥コンテナ内に塵芥を押込むようにした、塵芥処理装置
では、塵芥処理装置の塵芥排出口と、塵芥収集車のパツ
カの投入口とが確実に接続され、その接続部から塵芥が
こぼれ落ちることがなく、能率よく塵芥を塵芥貯留箱か
らパツカあるいはコンテナに押込み、またその接続操作
が容易であることが望ましい。

本発明はか５る目的を達成できるようにした、構造簡単
な塵芥処理装置における塵芥排出口装置を提供すること
を目的とするものである。

先ず、第１図および第２図により本発明の第１実施例に
ついて説明すると、１は塵芥貯留箱で、貯留箱本体２の
開口上面にホッパ３を連結ボルト４により着脱自在に連
結して構成されている。

塵芥貯留箱１の上面には塵芥投入口５，６が開口され、
その塵芥投入口５，６には略鉛直にのびるダストシュー
ト７．８がそれぞれ連通されており、ダストシュート７
．８に投棄された塵芥は塵芥投入口５，６を通って塵芥
貯留箱１内に投下される。

また塵芥貯留箱１の前面中央部には排出口９が開口され
ている。

塵芥貯留箱１内には、前、後部搬送樋１０，１１によっ
て前部貯留室Ｆと後部貯留室Ｒとに分けられ、前部貯留
室Ｆ内には、該室Ｆ内に投入された塵芥を前記排出口９
まで搬送し、かつその排出口９より外部に排出するよう
にした、前部搬送装置１２が設けられ、また後部貯留室
Ｒ内には、該室Ｒ内に投入された塵芥を前部貯留室Ｆ内
に搬送するようにした、後部搬送装置１３が設けられて
いる。

前記前部搬送装置１２は、その前部貯留室Ｆ内申央部に
排出口９に向けて前玉がりに傾斜される前部搬送樋１０
がその前後方向にのびており、その前部搬送樋１０の前
端は、排出口９に連通され、またその後端は、前、後部
貯留室Ｆ、Ｒを仕切る仕切壁１４の一部で閉じられてい
る。

前部搬送樋１０内にはスクリュ１５が縦走されており、
このスクリュ１５も排出口９に向って前玉がりに傾斜さ
れ、その縦軸線は前部搬送樋１０の底面と略平行にのび
ている。

スクリュ１５はその基部が、前記仕切壁１４に軸受１６
を介して片持状に回転自在に支持され、減速機構１８を
介して第一原動機１９に連動されている。

そして第一原動機１９の１駆動によりスクリュ１５が回
転されると、前部搬送樋１０内の塵芥は前方に移送され
排出口９より外部に排出される。

次に後部搬送装置１３は、その後部貯留室Ｒの中央部に
、後部搬送樋１１が前記前部搬送樋１０よりも上方でこ
れと略平行で段違いになるように前玉がりに傾斜しての
びており、その後部搬送樋１１の前端は、前記仕切壁１
４に開口した搬出口１７を介して前部搬送樋１０に連通
され、またその後端は塵芥貯留箱１に固着される後端壁
２１によって閉じられている。

後部搬送樋１１内にはスクリュ２２が縦走され、このス
クリュ２２は搬出口１７に向って前玉がりに傾斜され、
その縦軸線は後部搬送樋１１の底面と略平行にのびてい
る。

スクリュ２２は、その基部が前記後端壁２１に軸受２３
を介して片持状に回転自在に支持され、減速機構２４を
介して第二原動機２５に連動されている。

そして第二原動機２５の駆動によりスクリュ２２が回転
されると、後部搬送樋１１内の塵芥は、前方に移送され
搬出口１７を通って前記前部搬送装置１２の前部搬送樋
１０上に落ちる。

而してダストシュート７．８より塵芥貯留箱１内に投下
された塵芥は前部および後部搬送装置１２．１３の作動
により排出口９に向けて搬送され、そこから外部に排出
される。

塵芥貯留箱１の前面には、塵芥排出口９の両側において
一対の透明体よりなるサイドカバー３３゜３３が前方に
向って略平行に延設されており、これらサイドカバー３
３．３３の下部間には、それら間を連絡する案内シュー
ト３４の基部が上下に揺動できるように枢支３５されて
おり、この案内シュート３４の裏面と前部搬送樋１０間
にはリフトシリンダ３６が連結され、このリフトシリン
ダ３６の伸縮作動により案内シュート３４を上下に揺動
させることができる。

塵芥貯留箱１の前面上部には、前記排出口９を開閉し得
るゲート装置Ｇが設けられる。

以下、このゲート装置Ｇの構造について説明すると、塵
芥貯留箱１の前壁には、略垂直に延びる案内枠２６が固
着され、この案内枠２６には、ゲート２７と一体の支持
部材２８が昇降自在に案内係合されており、その支持部
材２８には無端鎖帯２９が結着されている。

この無端鎖帯２９は、案内枠２６の上、下に回転自在に
横架される被動軸３０と駆動軸３１間に懸回されている
。

１駆動軸３１には、塵芥貯留箱１の前壁に設けられる原
動機３２に連動されており、原動機３２が、駆動される
と無端鎖帯２９が走行し、ゲート２７を昇降作動するこ
とができ、そのゲート２７はその下降により排出口９を
閉じ、またその上昇により排出口９を開口し得る。

前記ダストシュート７．８の下端には、光電管、マイク
ロ波検知機などの検知装置３７が設けられ、この検知装
置３７は、前、後部貯留室Ｆ、Ｒ内の塵芥が満量である
か否かを外部より検知できるようになっている。

尚、図中３８は塵芥貯留箱１に設けられる梯子、３９は
ホッパ３に設けられる覗き窓である。

・■は塵芥収集車で、その車体枠上に塵芥収集箱４０が
搭載され、該箱４０の後部に従来公知の塵芥押込装置を
内装したハツカ４１が連設されており、そのハツカ４１
の後面に投入口４２が開口されている。

いま塵芥貯留箱１内の貯留塵芥を塵芥収集車■のハツカ
４１内に押込むには、塵芥収集車■のハツカ４１を、塵
芥貯留箱１に接続した後、排出口９を開放して投入口４
２と排出口９を連通させ、前、後部搬送装置１２．１３
を作動すれば、前、後部貯留室Ｆ、Ｒ内の塵芥は、排出
口９、投入口４２を通ってハツカ４１内に投入される。

ハツカ４１内に所定量の塵芥が投入されたらハツカ４１
内の従来公知の塵芥押込装置を作動してハツカ４１内の
投入塵芥を塵芥収容箱４０に押込む。

ところで、前述のように塵芥収集車■のパツカ４１と塵
芥貯留箱１の接続時には、一対のサイドカバー３３．３
３およびそれらの下部を連絡する案内シュート３４は、
バック４１後面と塵芥貯留箱１前面間の間隙の左右両側
方および下方を遮蔽して塵芥のこぼれ落ちを防止し、し
かも一対のサイドカバー３３．３３は透明体であるので
塵芥の押込状態を外部から監視することができる。

また案内シュート３４は昇降可能にしたこさによりハツ
カ４１の投入口４２の位置と、塵芥貯留箱１の排出口９
の位置との間に上下方向の段差がある場合でも案内シュ
ート３４の高さを調整することにより排出口９と投入口
４２の下部間に間隙を生じることがなくそれら間を連通
させることができる。

尚、前記サイドカバー３３．３３および案内シュート３
４は、ブリッジ現象を生じることなく塵芥が排出口９か
ら投入口４２へ円滑に押込まれるように、所定の長さに
形成される。

また前記実施例では案内シュート３４の裏面と前部搬送
樋１０間にリフトシリンダ３６を連結した場合を説明し
たが、前記リフトシリンダ３６の代わりに案内シュート
３４と前部搬送樋１０間に適宜の係合金具を設けてこれ
を手動により操作して案内シュート３４を揺動させ任意
の位置に係止するようにしてもよい。

−第３図には本発明の第２実施例が示されている。

この実施例は塵芥排出口９の両側に延びるサイドカバー
の構造において前記第１実施例と相違している。

即ちこの実施例のサイドカバー３３’、３３’は塵芥排
出口９の両側に固着される固定カバー４３．４３とそれ
らにそれぞれ蝶着４４，４４される可動カバー４５．４
５とよりなり、可動カバー４５．４５は透明板の周囲を
枠体により縁取りして構成され、塵芥貯留箱１の左右方
向にそれぞれ開閉できるようになっている。

可動カバー４５゜４５の端部には、前記固定カバー４３
．４３に設けられた係合金具４６，４６とそれぞれ係脱
自在に係合し得る連結ピン４７．４７が取付けられてお
り、第３図に示されるように連結ピン４７．４７と係合
金具４６，４６とが係合状態にあるときには、可動カバ
ー４５．４５は固定カバー４３．４３に一体に固着され
るため、サイドカバー３３’、 ３３’は案内シュート
３４と協働して前記第１実施例と同様の作用効果を奏す
ることができる。

また前記連結ピン４７．４７と係合金具４６．４６の係
合を解除して可動カバー４５．４５を開放すると、それ
までサイドカバー３３’、 ３３’と案内シュート３４
とによって塵芥収集車■のバック４１後面と塵芥貯留箱
１前面間に形成されていた塵芥排出通路の一部を外部に
広く開放することができる。

従って塵芥収集車Ｖを塵芥貯留箱１に接続した状態のま
５で、案内シュート３４上の残留塵芥を容易に取除くこ
とができると共にその取除いた塵芥を直接ハツカ４１内
に投入するこ七ができ、さらには点検等も容易に行なう
ことができるものである。

また第４図には本発明の第３実施例が示されている。

この実施例は前記サイドカバー３３’、３３’下部間を
連絡する案内シュートの構造において前記第２実施例と
相違している。

即ちこの実施例では案内シュート３４′としてベルトコ
ンベア４８が使用される。

このベルトコンベア４８は、コンベア枠４９の両端部に
それぞれ軸支される１駆動輪５０と従動輪５１間にベル
ト５２を懸回して構成されており、そのコンベア枠４９
の基端部が前部搬送樋１０にブラケット５３を介して俯
仰可能に軸支３５′されている。

また前記ブラケット５３にはウィンチ５４が設けられ、
このウィンチ５４から繰り出される索条５５の先端は、
前記コンベア枠４９の先部に固着される支持脚５６に結
着されている。

而して前記索条５５を繰り出せば、ベルトコンベア４８
は第４図に示すように俯伏して使用位置に張出すことが
でき、その際支持脚５６はハツカ４１の投入口４２下縁
に当接されてベルトコンベア４８を安定に支持すること
ができる。

また前記索条５５を繰込めば、ベルトコンベア４８は仰
起して排出口９前面に格納される。

ベルトコンベア４８を前述のように使用位置に張出した
後、これを駆動すれば、ベルト５２は矢印方向に走行す
る。

従って塵芥貯留箱１から排出口９を経て外部に押出され
ベルトコンベア４８上に落下する塵芥は、該ベルトコン
ベア４８によって強制的に前方へ移送され、塵芥収集車
Ｖのハツカ４１内に確実に投入されるので、作業終了の
際該案内シュート３４′上に残留する塵芥量を極力少な
くすることができるものである。

以上のように本発明によれば、一対のサイドカバーとそ
れらの下部間を連絡する案内シュートによって塵芥貯留
箱と塵芥収集車との接続時にそれら間に形成される間隙
の両側方および下方を遮蔽して押込塵芥をこぼすことな
く能率よく、確実に塵芥貯留箱からハツカへ押込むこと
ができる。

また前記サイドカバーを透明体により形成することによ
り塵芥の押込状況を監視することができる。

さらに前記案内シュートを昇降可能に調整できるように
することにより塵芥貯留箱の排出口の位置とハツカ等の
投入口の位置とに高さ方向の段差がある場合でもそれら
の下部間に間隙を生せしめることがない。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明第１実施例の塵芥排出口装置を備えた塵
芥貯留箱と塵芥収集車の側面図、第２図はその塵芥貯留
箱の斜視図、第３図は本発明第２実施例の塵芥排出口装
置を備えた塵芥貯留箱と塵芥収集車の部分側面図、第４
図は本発明第３実施例の塵芥排出口装置を備えた塵芥貯
留箱と塵芥収集車の部分側面図である。 １・・・・・・塵芥貯留箱、５，６・・・・・・塵芥投
入口、９・・・・・・排出口、３３，３３，３３’、３
３’・・・・・・サイドカバー、３４、３４’・・・・
・・案内シュート。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 塵芥貯留箱の上面に塵芥投入口を、前面に塵芥排出
   口を開口し、内部に前記塵芥投入口から投入された塵芥
   を前記塵芥排出口へ搬送する搬送装置を設けてなる、塵
   芥処理装置において、前記塵芥貯留箱の前面に、前記、
   塵芥排出口の両側において前方に向って延びる一対のサ
   イドカバーと、それらサイドカバーの下部間を連絡する
   案内シュートとを設けてなる、塵芥処理装置における塵
   芥排出口装置。 ２ 前記一対のサイドカバーは透明体である、前記特許
   請求の範囲第１項記載の塵芥処理装置における塵芥排出
   口装置。 ３ 前記案内シュートは高さが調節可能である、前記特
   許請求の範囲第１項記載の塵芥処理装置における塵芥排
   出口装置。