JPS5817039B2 - アルバム台紙 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、アルバム台紙の改良に関するものである。

透明な薄いプラスチックシートを、矩形台紙に、上縁だ
けを開放してコ字状に固着してポケットを、形成し、こ
のポケットに写真プリントを挿入する型式のアルバム台
紙は従来既知である。

この種のアルバム台紙は、たとえば第１図に示すように
、比較的薄い矩形台紙ａに、透明な薄いプラスチックシ
ートｂを三行に配置し、これらの。

プラスチックシートｂを、矩形台紙ａに上縁が開放した
ポケットを形成するようコ字状に固着させ、さらに−側
部に複数の綴孔Ｃを設けることによって構成され、一般
には、三行二列の計六個のポケットに、それぞれ通常サ
イズ（Ｌ判またはＥ判と称されるサイズ）のカラープリ
ントを一枚づつ収容し得るようにしている。

なお、図中の斜線部分ｄはプラスチックシートｂの固着
線を示す。

このようなポケット式アルバム台紙は、糊やテープを使
用することなく写真プリントを所要の位置へ整理できる
利点を有するものの、一方において収容する写真プリン
トのサイズがポケットの大きさによって限定される問題
がある。

この発明は上述の問題を有利に解決するものであり、同
一のアルバム台紙にいわゆるサービスサイズからキャビ
ネ判、六ツ旬刊、四ツ旬刊に至るまで、写真プリントを
無駄なく好みの順序に収容し得るアルバム台紙を提供す
るものである。

すでに知られている如く、四ツ旬刊の短辺は、六ツ旬刊
の長辺であり、六ツ旬刊の半裁がキャビ・ネ判に相当し
、キャビネ判の短辺がＬ判の長辺に相当するものである
から、写真プリントの縦横を限定しなければ、ポケット
を適宜のサイズに選択することにより、比較的簡単な構
成で、上記各種のサイズの写真プリントを自由にかつ経
済的に整理できるアルバム台紙が得られる。

以下にこの発明を図示例に基いて説明する。

第２図中１は硬質または軟質の紙もしくはプラスチック
からなる矩形台紙、２は透明なプラスチックシート、３
はプラスチックシートおよび矩形□台紙に貫通させて設
けた複数の綴孔を示す。

ここでは矩形台紙１にプラスチックシート２を三行に配
置し、各行のプラスチックシート２をそれぞれ、上縁だ
けが開放するよう矩形台紙１に、ヒートシール、接着そ
の他によってコ字状に固着させて一行につき二個のポケ
ット４を形成し、さらに、中央の行の各ポケット４でプ
ラスチックシート２に、ポケットの開口縁５と平行をな
す切開部分６を設ける。

第２図ａの斜線部分７は、プラスチックシート２の矩形
台紙１への固着線を示す。

なお、この例では各行のプラスチックシート２を台紙１
の表裏両面に延在させ、また綴孔３をプラスチックシー
ト２によって補強しているが、プラスチックシート２を
一側面にのみ配置してもよいことはもちろんであり、ま
た、プラスチックシート２を綴孔３の周辺部から除去す
ることもできる。

このような構成のアルバム台紙に、たとえば通常のサー
ビスサイズの写真プリントのみならず、キャビネ判の写
真プリント８，９をも整理する必要が生じた場合には、
それらの上端部を、中央の行の各ポケット４の切開部分
６からポケット４の上方内側へ挿入し、次いで、切開部
分６の下方に位置するポケット部分および固着線１を跨
いでそれらの下端部を下の行のポケット４内へ挿入する
。

このアルバム台紙をサービスサイズの写真プリントだけ
を６枚整理するために用いるときには、切開部分６を利
用することなく、第１図に示す縦来のアルバム台紙と同
様に使用される。

第３図は第２図の変形例を示す平面図であり、切開部分
６を中央の行のプラスチックシート２のみならず、上の
行のプラスチックシート２にも設けたものである。

この例によればキャビネ判の写真プリント８，９の挿入
位置選択の自由度が大きくなる利点がある。

第４図は、サービスサイズ、キャビネ判のみならず六ツ
旬刊ならびに四ツ旬刊の写真プリントをも収容し得るよ
うにしたアルバム台紙の平面図であり、上、中桁のそれ
ぞれのプラスチックシート２に切開部分６を設け、土中
性のプラスチックシート２の切開部分６よりも下方に位
置する部分を台紙１に固着して二列のポケット４を形成
する一方、下の行のプラスチックシート２を、切開部分
６の上方位置で台紙１に固着して二列のポケット４を形
成したものである。

このことにより、サービスサイズおよびキャビネ判の写
真プリントを前述の例と同様に整理できることはもちろ
ん、とくに土中性のプラスチックシート２の切開部分６
よりも上方の部分および下の行のプラスチックシート２
の切開部分６よりも下方の部分を利用することによって
、四ツ旬刊または六つ初刊の写真プリントをも有利に整
理することができる。

第５〜７図はこのことをさらに具体的に説明するための
平面図であり、第５図は土中の行にキャビネ判の写真プ
リント８，９を、そして下の行にサービスサイズの写真
プリントをそれぞれ整理した例であり、また、第６図は
中央の行から下の行にわたって六ツ旬刊の写真プリント
１０を挿入し、上の行にサービスサイズの写真プリント
を挿入したものである。

さらに、第７図は、上の行の切開部分６よりも上方のプ
ラスチックシート部分と、下の行の切開部分６よりも下
方のプラスチックシート部分とを用いて四ツ旬刊の写真
プリント１１を挿入した例である。

なお、他の挿入例として中央の行の切開部分６よりも上
方に位置するプラスチックシート部分を写真プリントの
表面上に位置させることもでき、この場合には、写真プ
リントを一層確実に保持することができる。

第８図は写真プリントをアルバム台紙の側方から挿入し
て一列に整理し得るようにしたこの発明の変形例を示す
平面図であり、台紙１上に列状に配置したプラスチック
シート２の所要部分を、たとえばサービスサイズの写真
プリントに対応する寸法で台紙１に固着して三個のポケ
ット４を形成し、さらに、プラスチックシート２の左右
両側部に、綴孔３の中心線と平行な切開部分６ａ 、
５ｂを設けていずれか一方の切開部分をポケット４の開
口縁として機能させるものである。

この例ではとくに、中央のポケット４と下のポケット４
との間の固着線７を切開部分５ａ、５ｂの外側で省略す
ることにより、切開部分５ａ、５ｂの外側でキャビネ判
の写真プリント８を、第９図に示すように、プラスチッ
クシート２の下側へ挿入し、保持することができる。

第１０図はキャビネ判の写真プリントを、第９図に示す
ように挿入する状態を示す断面図であり、まず写真プリ
ント８をその幅方向に湾曲させ、次いで写真プリント８
の両側端部を切開部分６ａｔ６ｂからプラスチックシー
ト２の下側へ差し込み、さらに、写真プリント８への外
力を解放することによって、自身の弾性に基いて第９図
および第１０図すに示すように、所定位置に平担に復帰
させる。

第１１図はこの例のアルバム台紙にサービスサイズの写
真プリントだけを整理した状態を示す平面図であり、こ
の状態では一般に、プリントの挿入側、たとえば図の右
側において、切開部分６ｂよりも外側のプラスチックシ
ート部分が写真プリントの裏側に位置する。

以上この発明を図示例に基いて説明したが、たとえば第
２〜Ｔ図に示すポケットを三行二列以外の構成とし得る
ことはもちろん、第８〜１１図に示すポケットを、二列
以上にすること、または切開部分においてプラスチック
シートを相互に離間させることも可能である。

従って、この発明によれば各種寸法の写真プリントを所
要の位置に順序よく配置、収容することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のアルバム台紙を示す平面図、第２図ａは
この発明の実施例を示す平面図、第２図すは第２図ａの
Ａ−Ａ線に沿う拡大断面図、第３１〜Ｔ図はこの発明の
変形例およびその使用状態を示す平面図、第８，９図は
この発明のさらに他の変形例を示す平面図、第１０図ａ
、ｂはそれぞれ写真プリントの挿入過程および挿入後の
状態を示す断面図、第１１図は第８図に示すアルバム台
紙フの他の使用状態を示す平面図である。 １・・・・・・矩形台紙、２・・・・・・プラスチック
シート、３・・・・・・綴孔、４・・・・・・ポケット
、５・・・・・・開口縁、６゜＄ａ、５ｂ・・・・・・
切開部分、７・・・・・・固着線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 矩形台紙と、矩形台紙の表面に配置した透明なプラ
   スチックシートと、この透明なプラスチックシートを、
   前記矩形台紙に、写真プリントを保持できる寸法および
   形状に固着し、また写真プリント挿入用の−の開口縁を
   形成してなる複数のポ：ゲットと、矩形台紙に設けた複
   数の綴孔とを具えるアルバム台紙において、少なくとも
   一行または一列のポケットに、ポケットの前記開口縁と
   平行な切開部分を設けてなることを特徴とするアルバム
   台紙。