JPS5816924B2 - 廃液用の連続式芥回収装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、廃液用の連続式芥回収装置に係るもので、そ
の目的とするところは、廃液が出るとき温材シートを折
り付は部材と、止め着は手段とにより廃液の吐出管の開
口部において筒にしながら、この筒の中へ芥が混入した
廃液を吐出し、温材シート筒を換向ロールにより圧扁し
て引出ロールにより液面上へ引上げつつ脱液し、芥だけ
を温材シート筒に包み込んで外部へ排出させることによ
１バ衛生的で爾後処理もし易い廃液中の芥の回収を連続
自動的に行わせるこ１＝：。

温材シートを筒にして、温材シート筒内へ芥が混入した
廃液を入れ、ｒ材シート筒外へ液体だけを搾出すること
により、芥をその大小、浮遊性、沈降性等に関係なく温
材シート筒内に残留させ、あらゆる芥の完全な回収を可
能とすると共に、搾出された液体中のＳＳ濃度を低くし
て排出液体の浄化処理を著しく容易化すること。

温材シートを吐出管の中央上部において折り重ね、液中
において受板と止め着は手段とにより挟圧させて凹凸を
形成し、該凹凸の噛合いと、液体によるシート貼着作用
でシートの接合を確実に行わせると共に、この接合部を
搾液時ローラに抑えさせて、筒体のパンクを生じさせな
い様にすること。

にある。次に本発明に係る装置の一実施例を図面に付き
説明すれば下記の通りである。

図中１は処理槽で、前側に後記する温材シート筒を網籠
２内へ折り重ねて収容する収容室３か、或は、外部の処
理施設へ送り出す送出口（図面には示してない）を設け
、後側には遮板４により槽１内と隔離して、液面上へ浮
く油脂や浮遊物が流出しない様に排液口５を設け、上部
の開口には前後に部分した開閉蓋６，６を冠着して、そ
の後側の開閉蓋６にのぞき窓７を設けである。

８は処理槽１の中央部に設けて水平に廃水を吐出させる
エルボ形の吐出管で、導入部８を外部の配管９に接続す
ると共に、後記する温材シートが接触する部分には商品
名テフロンのコーティング１０を施して温材シートの滑
りを良くしである。

１１は処理槽１内において吐出管８の上方に軸１２支し
た温材シート１３のロールで、後記する繰出案内へｐ材
シート１３を供給させる。

１４は吐出管８の後側に設けたＦ材シート１３の繰出案
内で、処理槽１の内壁に設けた縦ガイド１５に支軸１６
を昇降可能に支持させたロールを用い、部材シート１３
を吐出管８の下周面に沿わせて繰出させる。

１７゜１７は吐出管８における開口の下周面に近接配置
した一対の部材シー１へ１３の折り付は部材で、その後
縁即ち吐出管８に対応する部分を、外方から吐出管８の
中心へ向って傾かせ、先端を上下に重なり合させて、繰
出案内１４から繰出される部材シート１３の両耳部を吐
出管８の側周面に沿わせて起した後、吐出管８の上周面
上へ折り重ねさせるもので、円滑な折り重ねが行われる
様にその位置決めをするため、取付用ブラケット１８を
一対の弧孔１９に係合する止めねじ２０により、処理槽
１の内壁へ上■の方向の回動を可能に取付け、Ｆ材シー
ト１３に対する折り付は部材１７，１７の迎角調整が出
来る様にすると共に、ブラケット１８の中間に長孔２１
へ止めねじ２２を係合させた長さの調整部を設けて、折
り付は部材１７゜１７の先端の重なり量を調整し、又、
ブラケット１８の先端の吊片２３には前後方向の長孔２
４を設け、との長孔２４に折り付は部材１７，１７の吊
ねじ２５を貫通させて、この吊ねじ２５にブラケット１
８の吊片２３を挾む上下のナツト２６゜２７を螺合し、
長孔２４内における吊ねじ２５の前後移動と、吊ねじ２
５に対する上下ナツト２６２７の上下移動とにより、折
り付は部材１７，１７の位置と高さとの調整が自在に出
来る様にしである。

２８は吐出管８における開口の上周面から前。方へ斜め
に突出させた受板でＰ材シート筒ａの折り重ねられた耳
部と内側から支持させる。

２９は受板２８に対応させてその上方に設けたＰ材シー
ト筒ａにおける耳端止め着は手段で、前後一対のローラ
３０，３１に無端状に張設し、その表面に複数の凸条３
２を縦設したゴムベルトを用い、この止め着は手段２９
を部材シート筒ａに接触回転させて、表面の凸条３２に
より部材シート１３における耳端の折り重ね部を受板２
８に設けた凹条３３内へ押し込ませ、液体によるシート
１３の貼着作用を相従って耳端を確実に止着させ、パン
クすることがないｐ材シート筒ａを形成させる。

３４はＦ材シート筒ａの止め着は部材２９の手前側に配
設したＰ材シート筒ａの換向ロールで、部材シー１〜筒
ａをその下周面に沿わせて後記する引出ロールへ引き上
げさせることにより、水平に進む部材シート筒ａを垂直
に換向させると共に圧扁する。

３５．３６は処理槽１の前部上側に換向ロール３４に対
応させて設けた上下一対の引出ロールで、その下部引出
ロール３５はモータ３７の回転を減速機３８を介して伝
え、Ｐ材シート筒ａの引出し方向へ回転させ、上部引出
ロール３６は大きな内孔を支軸３９にゆるく嵌めた巾の
狭いロー）ルを多数並べたセクショナル形とし、中に入
った芥の形により不定形断面になる部材シート筒ａの形
に自由に馴染んで、各部を平均に加圧してはシー律な搾
成を行うと共に、引上げ力をも平均に加えさせる。

４０は引上げられたｐ材シート筒ａをｉ収容室３へ畳み
重ねて収容するための稜振りバーで、引出ロール３５か
ら受動するクランク４１により、収容室３の内法に応じ
た振巾で前後に揺動し、圧扁搾成されたＰ材シート筒ａ
を図面第１図に示す様に網籠２内へ畳み重ねる。

４２は処理槽；１の底部に沈降した微芥を排出する排出
管で、遮板４にあけた孔４３により処理槽１内と連通さ
せ、エゼクタ−４４を作動させるとき、処理槽１の底部
に溜った微芥を吸出して戻し管４５により吐出管８の導
入部８へ戻させる。

４６．４７は部材シ；−Ｎ３のロール径検知器で、一方
の検知器４６は部材シート１３の残量が少くなって予備
の手配を要する状態となったとき、検知レバー４８によ
り操作されてラング、ブザー等による表示、警報を行い
、他方の検知器４７は炉材シート１３がな；くなって補
強を要する状態となったとき、検知レバー４８により操
作されて、ランプ、ブザー等による表示、警報を行うと
共に、引出ロール３５の停止と、廃水の停止とを行わせ
ることも出来る。

４９は処理槽１内に設けた液面検知器で、三本のｉ電極
棒５０，５１，５２を用い、その一本５０は廃水の流れ
が止って処理槽１内の水位を基準水位より設定値だけ下
るとモータ３７による引出ロール３５の回転を止めて装
置をストップさせ、一本５１は処理槽１内の水位が基準
水位附近にあると１き、モータ３７による引出ロール３
５の回転を行わせて装置を運転し、他の一本５２は廃水
量が多くなって危険水位に達したとき、警報を発し、廃
液の減量指示、或はコントロールバルブの操作ヲ行わせ
る。

５３は収容室３の前壁に設けた開閉扉で、之を開いて、
Ｐ材シート筒ａを切断し、その取出しを行うものである
。

本発明に係る装置の一実施例は上記の様に構成されてい
るから、部材シート１３のロール１１からシート１３を
引出し、繰出案内１４を径て折り付は部材１７，１７の
間へ誘導すれば、部材シート１３は折り付は部材１７，
１７により吐出管８に沿って両耳部を起された後、吐出
管８の上周面に折り重ねられて筒状となるから、筒状に
なった部材シート１３の折り重ね部を受板２８と止め着
は手段２９との間を通して、凸条３２と凹条３３との噛
み合いにより耳部を止め付け、迂回ロール３４の■を通
して上方に引き上げ、引出ロール３５．３６の間に通せ
ば、部材シート１３は筒ａとな１バ リード部を形成し
て装置を運転状態にするから、この状態において基準水
位迄処理槽１内へ清水等を入れて起動スイッチをオンと
すれば、モーフ３７が回転し、下部引出ロール３５を回
転させて上部引出ロール３６によりロール３５へ圧接さ
れるＰ材シート筒ａを引上げ始めるから、このとき吐出
管８から調理屑や、残飯、残菜が混入する台所の廃水と
か、頭髪の混入した理髪店、美容院の廃水とか、或は金
属切粉が混入した切削液。

その他各種の固形芥が混入する廃液を水平にＦ材シート
筒ａ内へ吐出させれば、廃液はｐ材シート筒ａ内へ流入
してシート筒ａに内包され、換向ロール３４へ近付くに
従って搾られ、徐々に液体を搾出されて容積を縮少しつ
つ換向ロール３４の位置に達すると、換向ロール３４に
より押えられて圧扁された後、上方に向きを変えられて
引出ロール３５，３６により引上げられて上昇し、液面
を離れるとき液面上に浮く油脂類がＦ材シート筒ａの表
面に耐着するため、油脂類を補集して引出ロール３５．
３６の位置に達し、上部引出ロール３６の加圧により搾
成された後、引出ロール３５：３６の後方へ繰出され、
収容室３内において揺動する稜振りバー４０により前後
へ振られて、収容室３内に設けた網籠２内へ整然と畳み
重ねられるから、この場合は畳み重ね量が規定値に達し
たとき、収容室３の開閉蓋５３を開いてＰ材シート筒ａ
を切断し、網籠２に入った部材シート筒ａを取出して回
収された芥が再利用出来ないときは焼却処理し、又金属
切粉の様に再利用出来る場合は、部材シートを溶解、焼
却その他の手段により除き、芥を再生処理すれば、芥の
混入した廃水中から芥を回収脱液する操作を連続自動的
に行うことが出来るもので、然も回収された芥は部材シ
ート筒に包み込まれているため、極めて衛生的で、且、
爾後処理もし易いものである。

又、この部材シート筒を用いた芥の包装回収は、廃液中
に混入する芥をその大小、浮遊性、沈降性に関係なく完
全に回収し得て、然も芥の包み込みに部材シートを用い
るため、微細な芥迄シート内に残留させ、液体だけをシ
ート外へ搾出することが出来るから、排出液体のＳＳ濃
度が極めて低く、従って排水液体の浄化処理も著しく容
易となるものである。

更に又、部材シート筒は液面から引上げられるとき、液
面上へ浮遊する油脂類を表面に耐着させ、油脂類の捕集
をも行うため、困難な液中からの油脂分離も簡単に行わ
れる特徴を有するものである。

尚この装置は、引出ロール３５，３６から繰出されるＦ
材シート筒ａは上記の様に収容室３を畳み重ねる必要は
なく、繰出されるＰ材シートａを焼却その他の処理装置
内へ送り込む様にすれば、芥の回収と処理を一連的に行
うことが出来るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る装置の一実施例を示すもので、第１
図は縦断側面図、第２図は横断平面図、第３図は原理動
作を示す説明図である。 尚図中１は処理槽、８は吐出管、１３はＰ材シ・−ト、
１４は繰出案内、１７．１７は折り付は部材、２８，２
９は止め着は手段、３４は換向ロール、３５．３６は引
出ロールである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 処理槽の内部に芥の混入した廃液を水平に吐出する
   吐出管を設け、この吐出管の後側に吐出管の下周面に沿
   って温材シートを繰出させる繰出案内を設け、吐出管の
   開口上には繰出される温材シートの両耳部を吐出管に沿
   わせて起し、吐出管の上部中央へ折り重ねてシートを筒
   状にする折り付は部材と、折り付は部材の後側において
   筒状にされたシートの折り重ね部を受板へ圧接し、シー
   トの耳部を凹凸の形成により止め着けて、温材シート筒
   を形成させる止め着は手段を設け、上記処理槽の沢材シ
   ート筒繰出側の上部には温材シート筒を前記止め着は手
   段に近接した換向ロールを迂回させて槽から引出す引出
   しロールを設けたことを特徴とする廃液用の連続式芥回
   収装置。