JPS5816798Y2 - パチンコ自動玉貸機における不正監視装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパチンコ遊技場における自動玉貸機において、
不正な貸玉作用が生じた自動玉貸機を、コンピューター
によって自動的に検出し、そして検出した玉貸機の貸玉
機能を停止することで未然に防止し、正常な貸玉が行な
われるよう監視する装置に関するものである。

従来遊技場においては顧客の便宜をはかる接客サービス
の向上と経営の合理化から、パチンコ機台間に多数の自
動玉貸機が増設されるように推移しているが、然しその
一方では不本意な不正行為により貸玉が導出されること
が発生し、この不正な貸玉による遊技場側の被害も大き
く、従ってこれらの不正行為を防止する手段として、硬
貨の偽物又は不良硬貨の自動選別器を玉貸機に装設し、
或いは玉貸機の外部から不正手段により貸玉導出がされ
ない機構に改良する等、各種の防護対策が設けられてい
るが、尚不正行為が先行し、−例とする組付硬貨を使用
して繰り返し貸玉導出がなされ、これら不正行為による
損失も多額と推定されるが、然し不正行為の発見が困難
であり、又一般の善良顧客に及ぼす悪影響から抜本的な
不正防止手段の提案が切望されている。

本考案は上記の点を解消することに鑑みなされたもので
、遊技場の各機器の稼動状態を掌握する既存の総合コン
ピューターを活用し、自動玉貸機ごとに投入される硬貨
計数と、当該自動玉貸機に補給される工数とを常に対比
計算によって監視させ、硬貨金額に対して玉の補給数が
異状となった玉貸機を自動的に検出し、そして当該玉貸
機の貸玉機能を停止させ、不正行為と不正により生じる
損失を未然に防止することを目的とするもので、以下そ
の一実施例を示す略図に基づき横取を説明する。

図において１は島台のパチンコ機台間に併設される薄型
の自動玉貸機を示し、（この場合特に合間自動玉貸機に
限定しない）該玉貸機上部の島台長手方向に引き通し斜
設されるパチンコ玉補給源２から、各々玉貸機に分流を
はかる補給通路３の適宜な中間箇所に補給玉用の計数器
４を設け、該自動玉貸機１に設けられる硬貨投入口５に
連通ずる硬貨通路へ硬貨用の計数器６を介装し、尚両計
数器４，６は機械的玉計数を電気的に検知しパルス信号
として遠隔地に送信する型式のものであれば限定されな
い。

図中枠で略示するものは遊技場の総合管理コンビ１−タ
ーＡであり、本考案の要旨とする不正数夜装置７を詳述
すれば、前記玉計数器４から送信される電気パルスを入
力する補給玉数記憶部８と、そして自動玉貸機１の硬貨
計数器６の電気パルスを人力する硬貨数記憶部９を設け
、該両記憶部８゜９から計算部１０に各々回路で接続さ
れる。

そして計算部１０から制御部１１と表示部１２に、更に
制御部１１は当該自動玉貸機１の停止部１３に各々回路
構成される。

尚図中１４は表示部１２と連結する警報器であり、１５
は停止部１３に連動する表示灯を示すものである。

次に本考案の作用を説明すれば、自動玉貸機１から貸玉
を得るため投入された百円硬貨は、まず前記硬貨の正否
が選別され、そして正規硬貨で異状がなければ硬貨計数
器６を通過し貸玉導出機構を動作させる原動力となるが
、この際硬貨計数器６により電気パルス信号がコンピュ
ーターＡ不正監視部７の硬貨数記憶部９に送信されて記
憶される。

尚百円硬貨一枚に対して現行では貸玉２５個が顧客に貸
し出され、〔貸玉数は限定されない）この作用によって
減量外を玉補給源２から補給通路３を通って自動玉貸機
１に供給される２５個の玉は、玉計数器４を通過する際
計数されることで電気パルス信号が補給玉記憶部８に送
信されて記憶される。

そして記憶された両計数入力信号は積算されると同時に
計算部１０に送られ、同計算部１０においては、硬貨数
記憶部９の記憶計数１、すなわち百円硬貨一枚に対して
補給玉数記憶部８の計数２５、換言すれば１：２５の対
比数が自動玉貸機１の正常な貸出時の基本的な基数とし
て計算して常時監視するもので、従って硬貨金額に対し
て補給玉数が比例して積算記憶されている時は円滑な貸
玉がなされていることを示し、このようにして多数設置
された自動玉貸機を遠隔的に管理し、尚当然ながら硬貨
数記憶部の計数記憶により、必要に応じて硬貨の集計状
態を各自動玉貸機１〜１ごとに、あるいは総合計数を表
示部において確認出来るものである。

然し計算部１０において、補給玉数記憶部８又は硬貨数
記憶部９のいずれかの記憶計数が、前記対比基数１：２
５のアンバランスが計数によって検出された時、例えば
硬貨計数１が記憶されないのに補給玉数記憶部８に２５
の記憶がされた場合、この時は当該玉貸機に不正な行為
が発生し貸玉が導出されていることを示し、或いは玉貸
機の故障により不本意に貸玉が流出したことを示すもの
である。

又その逆の状態で硬貨数記憶部９に１が記憶されている
のに補給玉数記憶部８に計数記憶がなされず、或いは２
５以下の数字が記憶された場合は自動玉貸機１の貸玉導
出機構にトラブルが発生し、正常な貸玉作用が行なわれ
ていないことを示し、これらの不正行為又は故障等によ
る異状状態の自動玉貸機を計数部１０で自動的に検出す
る。

このように計算部１０で不正機が検出されると、制御部
１１と表示部１２に異状発生信号が計算部１０から流れ
ることで、まず制御部１１は停止信号を発し不正自動玉
貸機１の貸玉機構を適宜な手段によって遠隔的に停止さ
せ、該必要により同時に貸玉中止を示す表示灯１５を点
灯させる。

そして表示部１２においては、警報音を発し遊技場管理
者に不正を知らせる警報器を作用させ、該記録紙にその
旨印刷して認識出来るようにする等、必要とされる各種
の表示を行なう。

更に表示部１２は前記硬貨数記憶部９及び補給玉数記憶
部８の記憶計数を任意に表示させて各々状況を見ること
が出来る。

尚当然ながら不正及び不良等異状状態を速やかに解消し
た際は、手動修正を行ない正規状態となすことで再び不
正監視下に復帰させる。

以上本考案によれば、パチンコ機等を管理する既存コン
ピューターに不正監視部を併設することで、多数の自動
玉貸機を一括して不正を監視する省力性と、不正行為に
よる無益な損失を防止する経済性を有し、そして自動玉
貸機の稼動状態が把握出来ると共に、故障等のトラブル
を同時に発見できる合理性と、他のパチンコ機等と総括
管理ができる有効性を発揮する特徴がある。

【図面の簡単な説明】

第１図本考案の装置構成と作動を示す系統略図。 Ａ・・・・・・コンピューター、１・・・・・・自動玉
貸機、３・・・・・・補給通路、４・・・・・・玉計数
器、６・・・・・・硬貨計数器、７・・・・・・数夜部
、８・・・・・・補給玉数記憶部、９・・・・・・硬貨
数記憶部、１０・・・・・・計算部、１１・・・・・・
制御部、１２・・・・・・表示部、１３・・・・・・停
止部、１４・・・・・・警報器、１５・・・・・・停止
表示灯。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パチンコ遊技場における玉の補給源から自動玉貸機に玉
   を補給する通路の適所に電気パルス発信用の計数器を装
   設し、該計数パルス信号と当該自動玉貸機の硬貨計数パ
   ルス信号を遊技場総合管理コンピューターに入力し、該
   コンピューターに不正監視装置を設は前記両計数信号よ
   り不正玉貸機を検出するようになし、該不正検出した自
   動玉貸機の貸玉機能を停止させ、該適宜な警報表示をす
   るようになした特徴のパチンコ自動玉貸機における不正
   監視装置。