JPS5816726Y2

JPS5816726Y2 - 内視鏡装置

Info

Publication number: JPS5816726Y2
Application number: JP1981185826U
Authority: JP
Inventors: 降旗広行
Original assignee: オリンパス光学工業株式会社
Priority date: 1981-12-15
Filing date: 1981-12-15
Publication date: 1983-04-05
Also published as: JPS57128803U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、注射筒接続用テーパ部を備えた漏斗状挿通
口や、吸引器接続部材取付用横孔等を形成した口金を、
内視鏡本体に固定した口金受けに着脱自在に配設してな
る内視鏡装置に関する。

一般に、内視鏡装置において、本体内部には鉗子、鋭匙
、ブラシ等を挿入するための挿通孔が設けられているが
、この挿通孔は麻酔液や造影剤を注入したり、あるいは
体腔内の粘液、汚物、喀痰などを吸引除去したりする種
々の作業にも使用するものである。

したがって、この挿通孔の外端部は、注射筒や吸引器な
ども接続できるように構成されている。

そして、患者に対して長時間の苦痛を与えないようにす
るため、注入あるいは吸引作業は容易に且つ迅速に行な
われることが望ましいので、前記挿通孔の外端部の構成
も、それらの作業が迅速に行なえるように弁、コック等
を備えた複雑な構成になっている。

ところで、内視鏡装置は、感染性病原菌による感染を予
防するため、使用の都度、内視鏡全体にわたり洗浄およ
び消毒が行われるが、挿通孔の外端部の洗浄および消毒
は、上記の如く複雑な構成であると共に、内視鏡本体が
水密構造になっていないため、ガス消毒に制限され、十
分な消毒を行うには非常に煩雑な作業を必要としていた
。

本願考案は、かかる従来装置の欠点を除去するためにな
されたもので、注射筒接続用テーパ部を備えた鉗子等の
挿通口や、吸引器接続部材取付用横孔などを形成した口
金を、内視鏡本体に固定した筒状口金受けと別個に構成
し、口金受けに対し着脱自在に取り付けるようにするこ
とにより、上記口金を単体として内視鏡本体より外して
、容易に且つ確実に洗浄及び消毒を行ない得るようにす
ると共に、更に吸引器の吸引作用を弁等を用いずに容易
に制御できるように構成した内視鏡装置を提供すること
を目的とするものである。

以下図面に基づいて、本願考案に係る内視鏡装置の一実
施例を説明する。

図において、１は内視鏡本体における操作部であり、こ
の操作部１には内視鏡本体内に形成されている挿通孔２
に連通する口金受け５が取付は固定されている。

この口金受け５は、底部７に小径の接続管６を備えた有
底筒状体で形成されており、該接続管６に挿通孔２の一
端が接続されている。

また、口金受け５の上端が開口した空隙部には、周壁部
の中間部につば１０を突設し、周壁部の下部表面に０１
Ｊング９を取り付けた筒状口金４の下半部が、口金受け
５の底部７に当接する位置まで、着脱自在に挿入装着さ
れ、口金受け５の上端開口部に螺着される支えリング８
で、前記つげ１０を係止することにより、前記口金４を
口金受け５に０１Ｊング９による気密状態を維持しなが
ら、保持できる如く構成されている。

また、口金４の軸心部には、上端部を注射筒１１が装着
できる注射筒接続用テーパ部１２とした漏斗状挿通孔３
を、上下端に亘って貫通形成し、更に挿通孔３の周壁部
の上部には、前記挿通口３のテーパ部１２に連通する横
孔１３を貫通形威し、該横孔１３に吸引器接続用チュー
ブ１３′を挿入して取付け、該チューブの先端開口部を
挿通口３の注射筒接続用テーパ部１２に連通させている
。

そして、支えりング８によって、口金４を口金受け５に
気密状態で保持した場合には、口金４の漏斗状挿通口３
は、口金受け５の接続管６を介して、挿通孔２に連通接
続され、挿通口３より鉗子等を挿入することができると
共に、麻酔液等を注入することもでき、また、支えリン
グ８を外すことにより、口金４を口金受け５より簡単に
外すことができるように構成されている。

次に、上記実施例のように構成された内視鏡装置の作用
を説明する。

図に示した状態（ま、筒状口金４が口金受け５に挿入保
持され、吸引器が接続されていて、口金４の漏斗状挿通
口３には、鉗子等を挿入できる状態である。

しカルで、この際吸引器は常に吸引作用を続けている状
態であるが、挿通口３には何も挿入されず、外部に開口
しているので、吸引器の吸引作用は外気に対してのみ行
われ、挿通孔２に対しでは吸引作用は加わらない。

そして、このような状態から、体腔内の検査部位に麻酔
液、造影剤等を注入する場合には、注射筒１１の先端を
漏斗状挿通口３の注射筒接続用テーパ部１２に挿入する
が、その際、注射筒１１の先端はテーパ面に案内されて
挿入され、最後にはその外周面がテーパ面に密着してテ
ーパ部１２に嵌合される。

したがって、吸引器接続用チューブ１３′の開口部は注
射筒１１により塞がれ、吸引作用は停止させられる。

そして、注射筒１１により麻酔液、造影剤等を注入すれ
ば、その麻酔液等は挿通口３及び挿通孔２を介して、内
視鏡の先端部から体腔内へ注入される。

また、体腔内の粘液、汚物、喀痰等を除去する場合は、
図示の状態において、漏斗状挿通口３の上端開口部を手
指等で閉塞することにより、吸弓器の吸引作用を挿通孔
２に直接働かせる。

この吸引作用により、体腔内の粘液、汚物等は、挿通孔
２及び挿通口３を介して吸引され、吸引器に集取される
。

しかして、このような構成の内視鏡装置の洗浄、消毒を
する場合は、支えリング８を口金受け５から外したのち
、口金４を口金受け５より引き出し、口金４を単体とし
て外すことにより、内視鏡本体とは別個に口金４を容易
に洗浄及び消毒することができる。

以上、実施例に基づき詳細に説明したように、本願考案
は、注射筒接続用テーパ部を備えた挿通口や吸引器接続
部材取付用横孔などを形成した口金を、内視鏡本体に固
定した口金受けに対し着脱自在に取付けるように構成し
たものであるから、内視鏡の洗浄および消毒を行う場合
は、複雑な構成で作業のしにくい口金を単体として、内
視鏡本体より分離して作業を行なうことができ、したが
って、洗浄及び消毒作業を容易に且つ迅速に行なうこと
ができる。

また、口金を水密構造となっていない内視鏡本体から分
離できるので、煮沸消毒を行うことができ、したがって
、完全な消毒殺菌を行なうことができる。

また、吸引器接続部材取付用横孔を挿通口の注射筒接続
用テーパ部に連通する如く挿通口の周壁部上部に設けた
ので、吸引器の吸引作用の制御を、麻酔液等の注入のた
めの注射筒を挿通口のテーパ部に挿脱することにより、
自動的に行わせることができる等の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

図は本願考案に係る内視鏡装置の一実施例の一部断面平
面図である。図中、１は操作部、２は挿通孔、３は漏斗状挿通口、４
は口金、５は口金受け、８は支えりング、１１は注射筒
、１２は注射筒接続用テーパ部、１３は吸引器接続部材
取付用横孔を示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

内視鏡本体内に設けた鉗子等を挿通ずる挿通孔と、内視
鏡本体に固定され前記挿通孔の一端を連通接続する接続
部を底部に備えた有底筒状口金受けと、該口金受は内に
下半部を嵌脱自在に装着される口金とからなる内視鏡装
置において、前記口金は、上下端に亘って貫通形成した
、上端部に注射筒接続用テーパ部を有する漏斗状挿通口
と、前記漏斗状挿通口のテーパ部に連通ずる如く貫通形
成した吸引器接続部材取付用横孔とを備えていることを
特徴とする内視鏡装置。