JPS5816671B2 - ガゾウサイセイソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、比較的大面積の映像を再生するのに適した画
像再生装置に関し、特に、伝送すべき映像の情報量を著
るしく増加させることなく、映像情報を伝送するように
したものである。

従来、再生映像の忠実度を高める方法として、映像の立
体化または大型化を行うことが知られている。

しかし、前者の方法では、現行のテレビジョン方式との
両立性をうろことが困難であり、撮像系、伝送系、再生
系がかなり復雑になる。

また、後者の方法でも、現行のテレビジョン方式との両
立性を得ることは困難であり、また伝送すべき映像の情
報量が極めて増加してしまい、実用は困難である。

ここで、本発明は人間の目の性質に着目し、被写体の中
心部の映像情報は現行のテレビジョン方式の伝送系を通
じて送り、被写体の周辺部の映像情報を情報量を少（し
て伝送するようにすることにより、現行のテレビジョン
方式との両立性を保ちつつ、簡単な装置を付加するのみ
で、大画面の映像を再生できるようにしたものである。

以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図はその一実施例を概略的に示す原理図である。

第１図において、被写体１の中心部１Ｃかラノ光ハレン
ズ２およびハーフミラ−３を介して、中心部用撮像装置
４ｃに供給するとともに、被写体１の周辺部１ｐからの
光はレンズ２を通り、］・−フミラー３で反射されて周
辺部用撮像装置４ｐに供給される。

撮像装置４ｃより得られた映像信号は、信号処理装置５
Ｃを介して、中心部再生用陰極線管６ｃに供給されると
ともに、撮像装置４ｐより得られた映像信号は、信号処
理装置５ｐを介して、周辺部再生用陰極線管６ｐに供給
される。

これら陰極線管６ｃおよび６ｐに得られた映像は、ハー
フミラ−７により合成され、第２図に示すごと（、中心
部１１ｃおよび周辺部１１ｐが合成された画像が得られ
る。

このとき、陰極線管（以下ＣＲＴ）６ｐの再生画面の中
心部にはマスク８を設け、ＣＲＴ６ｐからは周辺部の画
像のみを得る様にする。

また、合成画像を直接見る事なく、レンズ９により、ス
クリーン１０上に拡大投写して見る様にしても良い。

第１図に示す実施例において、撮像装置４ｃ、信号処理
装置５ｃ、陰極線管６ｃを含む中心部情報信号系の周波
数帯域は、現行のテレビジョン方式と同じ程度、すなわ
ち４ＭＨｚ程度にする。

また撮像装置４ｐ、信号処理装置５ｐ、陰極線管６ｐを
含む周辺部情報信号系の周波数帯域を、中心部情報信号
系の周波数帯域に比較して狭くする。

すなわち、伝送する映像信号の情報量を、周辺部の解像
度は中心部に比して低下するが、人間の目は注視してい
る点以外の部分に対する視力は、急激に低下するという
性質をもっているので、画像周辺部の解像度が低下して
も、観測者に対して、それ程悪影響を与えない。

これに対して、画面の自然感は画像の大きさに比較して
良くなってい（ので、周辺部の映像情報を伝送する効果
は大きい。

本発明においては、周辺部の映像情報の量を少なくしで
あるので、この信号をＦＭ放送に多重して伝送したり、
テレビジョン信号の帰線区間に時間圧縮して入れる事が
できる。

第３図に本発明の実施に特に適する、実施例を示す。

なお、第１図と対応する部分には同一符号を付し、説明
は略す。

第３図において、中心部情報信号系は第１図における実
施例と同様に、撮像装置４ｃ、信号処理装置５ｃ、陰極
線管装置６ｃより構成される。

撮像装置４ｃの撮像面の周辺にＣＣＤ （ｃｈａｒｇｅ
ｃｏｕｐ−１ｅｄ ｄｅｖｉｃｅ ）イメージセンサ
−またはＢＢＤ（ｂｕｃｋｅｔ ｂｒｉｇａｄｅ ｄｅ
ｖｉｃｅ ） カメラ等の固体撮像装置１２を配置す
る。

この固体撮像装置１２から得られた周辺部映像信号は、
信号処理装置５ｐを通して、陰極線管６ｃの周辺に配さ
れたモザイク状に構成され、Ｅ Ｌ （ｅｌｅｃｔｒｏ
ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ ）装置または、プラズマ
ディスプレイパネルからなる、平面表示パネル１３に供
給される。

第４図は、第３図に示す陰極線管６ｃおよび表示パネル
１３を前面から見た図を示し、陰極線管。

６ｃのフェースプレート１４の外周に、モザイク状に配
置された複数の表示素子１５よシ構成される、表示パネ
ル１３が配置される。

特に、第３図に示す実施例においては、周辺部用の撮像
装置として、撮像面がモザイク状の固体撮像装置１２を
使用したので、ハーフミラ−等を使用する事なく極めて
簡単な構成で被写体の周辺部のみを撮像する事ができる
。

また、固体撮像装置は一般に小型で軽量であるから、中
心部用の撮像装置と容易に組み合せる事ができる。

さらに、固体撮像装置の撮像面はモザイク状に配置され
ているので、固体撮像装置から得られる映像信号の情報
量は、自動的に低下するので特に伝送帯域を狭（する為
の手段を必要としない。

また、周辺部の画像の再生装置として、パネルディスプ
レイを使用したので、大画面の表示装置を容易に得る事
ができる。

上述の様に、本発明においては、被写体の映像情報を中
心部と周辺部に分け、周辺部の映像情報量を中心部のも
のに比して少なくして送る様にする事により、次の様な
効果を有する。

（１）現行の放送方式と両立性があるので、従来の受像
装置が無駄にならない。

すなわち、中心部の映像情報は従来のものと同じである
から、一般の受像機でも中心部の画像を従来通り見る事
ができる。

（２）従来装置からの改造が容易である。

すなわち周辺部の映像情報を得る為には、従来の装置に
周辺部の映像情報を得る為の装置を設けるだけでよいの
で改造が簡単である。

さらに、周辺部の映像情報は少なくしであるので、周辺
部映像信号系の撮像装置、信号処理装置、再生装置等は
狭帯域すなわち簡単な構成のもので良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例をブロック回路図で示し、第
２図は上記回路により、スクリーン上に得た合成画像の
正面図、第３図は本発明の他の実施例をブロック回路図
で示したもの、第４図は第３図の回路により得た合成画
像を表示する表示パネルの正面図である。 １・・・・・・被写体、４ｃ・・・・・・第１の撮像装
置、４ｐ・・・・・・第２の撮像装置、６ｃ・・・・・
・第１の表示手段、６ｐ 、 １３・・・・・・第２の
表示手段。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 被写体の中心付近を撮像する第１の撮像装置と、上
   記被写体の少な（とも周辺部を撮像する第２の撮像装置
   とよりなり、上記第２の撮像装置の情報信号系の周波数
   帯域を上記第１の撮像装置の情報信号系の周波数帯域よ
   り狭（設定し、上記第２の撮像装置より得られる映像信
   号の情報量を、上記第１の撮像装置より得られる映像信
   号の情報量に比して、小としたことを特徴とする画像再
   生装置。 ２ 被写体の中心付近を撮像する第１の撮像装置にて得
   られる映像信号が供給され上記被写体の中心付近の映像
   を再生する第１の表示手段と、上記第１の撮像装置の情
   報信号系の周波数帯域よりも狭い周波数帯域の情報信号
   系を有し少なくとも上記被写体の周辺部を撮像する第２
   の撮像装置にて得られる映像信号が供給され少なくとも
   上記被写体の周辺部の映像を再生する第２の表示手段と
   を備え、上記第１および第２の表示手段により再生され
   る各映像を合成して上記被写体の再生画像を得るように
   したことを特徴とする画像再生装置。