JPS58165795A - 油脂から長鎖ジカルボン酸を製造する方法 - Google Patents

油脂から長鎖ジカルボン酸を製造する方法

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JPS58165795A
JPS58165795A JP57048224A JP4822482A JPS58165795A JP S58165795 A JPS58165795 A JP S58165795A JP 57048224 A JP57048224 A JP 57048224A JP 4822482 A JP4822482 A JP 4822482A JP S58165795 A JPS58165795 A JP S58165795A
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田岡 映
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は油脂を原料として微生物的手段により、直接的
に長鎖ジカルボン酸を製造する方法に関する。
近年、再生可能な資源として各種油脂資源が注目されて
おり、特にオイルパームから採取されるパーム油等は安
価かつ大量供給可能な原石としてその利用研究が盛んで
ある。発酵T業においても、これら油脂資源の利用が検
討されているが、いずれも炭素源の代替としての利用の
域を出ないのが現状である。一方、長鎖ジカルボン酸は
界面活性剤、可塑剤、塗料、樹脂、潤滑油、香料等の原
料として有用な化合物であり、ノルマルパラフィンを原
料とする発酵法(例えば、特公昭5〇−19630、特
開昭49−25186)や脂肪酸のアルキルエステルを
原料とする発酵法(例えば、特公昭53−2503)が
その製造法として知られている。しかし、ノルマルパラ
フィンを原料とする方法は究極的には涸渇資源である石
油を用いること、又脂肪酸のアルキルエステルを原料と
する方法は、それらのエステルを得るのに油脂のような
再生可能′fx資源を用いるにしても、一旦油脂を加水
分解して脂肪酸を得た後にエステル化する等の工程が必
要であることを問題点としてあげることができる。すな
わち、油脂の如く再生可能な資源から何ら前処理を必要
とせず直接的に長鎖ジカルボン酸を生産する方法は、資
源の有効利用ならびに工業的見地から大いに意義あるも
のということができる。
本発明は上述したような現状に鑑みなされたものであっ
て、資源的に再生可能な油脂から微生物を用いて直接的
に長鎖ジカルボン酸を生産し得る方法を提供することを
目的とする。以下本発明の詳細な説明する。
本発明の特徴は、キャンデイダ属(G@nus Can
dida)に属する長鎖ジカルボン酸生産菌を、油脂を
基質として含む培地中で好気的条件下に培養もしくは反
応を行い、直接的に長鎖ジカルボン酸を生産することに
ある。
本発明で用いる微生物はキャンデイダ属(G@nuaC
andida )に属する酵母であって、キャンディダ
・トロピカリス1098 (FKRMP −3291)
 。
キャンデイダ・トロピカリスMD−105(BP−10
0’)、キャンディダ・トロピカリスBR−254(F
EBMP−4604)等を例示し得る。これらの菌株は
油脂から直接的に長鎖ジカルボン酸を生産する能力を有
する点に特徴がある。本発明においては長鎖ジカルボン
酸を効率良く生産するために、該生産菌株を公知の方法
で変異処理を行い、該菌株の脂肪酸化合物類の分解能力
を低下せしめた変異株を用いることも可能である。その
ような場合は、該変異株の生育を補助するために核変異
株が利用し得る別の炭素源(例えば、シュクロース、酢
酸、糖蜜等)を培地中に添加することが有効であるが、
本発明で用いる菌株は油脂のグリセリン部分を資化し得
る能力を有しているために、油脂を原料として用いるこ
とにより上記補助炭素源の添加量を減少することができ
るという効果も有する1、以下にキャンデイダ・トロピ
カリスMD−105(BP−100)の主機な菌学的性
状を示す。
(1)  顕微鏡的所見: 細胞の大きさおよび形状・・・・・・短卵形、4〜8μ
× 5〜11 μ (2)培地上の所見ニ ゲルコース−イーストエキストラクト−ペプトン−寒天
培地上での形状・・・・・・白色からクリーム色がかつ
ており、柔 かく滑らかである。
(3)最高成育温度:・・・・・・41℃〜44℃(4
)糖類の発酵性ニ ゲルコース   +   ラクトース   −ガラクト
ース  +   メリビオース  −シュクロース  
+   ラフィノース  −マルトース   +   
メレチトース  −セロビオース  −   イヌリン
    −トレハロース    + (5)炭素化合物の資化性ニ ゲルコース     +  メレチトース    +ガ
ラクトース   士  イヌリン      −D−リ
ボース   −  可溶性殿粉    士し−ラムノー
ス   −  D−キンロース   +L−ソルボース
  +  L−アラビノース  +シュクロース   
+  D−アラビノース  −マルトース     +
  エタノール     +トレハロース    + 
 クリセロール     +ラクトース     − 
 エリスリトール   −メリビオース    −  
リビトール     +ラフィノース    −  ガ
ラクチオール   −D−マンニトール +  サリシ
ン       +D−グルシトール +  DL−乳
酸    十サクシニックアシッド+  イノシトール
    −(61KNO,資化性: なし く7)  ビタミン要求性:ビオチン (8)  ビタミン欠乏培地での生育:弱い(9)食塩
耐性:11〜13%W/V OI  グアノシン−シトシン含量:35.3%一方、
本発明で用いる油脂は植物性、動物性の広範囲な種類を
包含するものであって、ヤシ油。
パーム油、大豆油、オリーブ油、サフラワー油。
菜種油、とうもろこし油、綿実油、トール油、牛脂、豚
脂、鯨油、いわし油等を例示し得る。
本発明においては、上記油脂を基質として含む培地中に
前記菌株を接種して培養を行うか、もしくは前記菌株が
資化し得る炭素源を含む培地中で予め培養して得た前記
菌株の菌体を油脂を含む培地中で接触せしめて行う反応
法のいずれをも用いる仁とが可能である。培地成分どし
、ては、菌が利用できる窒素源(例えば硫酸アンモニウ
ム、塩化アンモニウム、コーンステイー7’lJカー等
)、m機塩類、ビタミン類もしくは微量生育促進物質等
があげられるが、菌の生育が良好であればよく特定の成
分の添加は必ずしも必要としない。培地中における油脂
の添加量は通常5〜40重卯・%である。本発明での培
養(又は反応)は25〜35℃の温度下で好気的条件で
行われるが、培養(又は反応)の進行に伴って生成する
長鎖ジカルボン酸のために培地のpHが低下してくるの
で、水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウム等の中和
剤を用いて培地のpHを6、θ〜7.5付近に保持する
ことが好ましい。培養(又は反応)終了後に培養液中か
ら長鎖ジカルボン酸を回収するには、培養液を一旦アル
カリ性として生成物を溶解せしめ、濾過、遠心分離等の
方法で菌体を分離、除去し、次いて該除菌液を酸性下に
保つと長鎖ジカルボン酸が析出する。これを回収するに
は、通常の固液分       、1離操作もしくは溶
剤抽出操作を適用すればよい。
本発明によって得られる長鎖ジカルボン酸は、主として
基質として用いる油脂を構成する脂肪酸と同数の炭素数
のものであシ、例えばオレイン酸等の不飽和脂肪酸から
は不飽和ジカルボン酸が生成する。
以上述べたごとく、本発明によると微生物を利用して油
脂から直接的に長鎖ジカルボン酸を有利に製造すること
が可能となる。以下に実施例を示して本発明を更に具体
的に説明する。
実施例1 種菌液の調製: ポテトデキストロース寒天斜面培地上のキャンディダ・
トロピカリスMD−105(BP−100)の菌体をマ
ルトエキストラクト寒天斜面培地に側線し30℃、24
時間培養した菌体の3白金耳を、第1表に示す組成の培
地50−を入れた50〇−容エルレンマイヤーフラスコ
に接[L、、ao℃。
24時間、 20 Orpmの振盪速度で回転振盪培養
して種菌液を調製した。
第   1   表 シュクロース      30  g CHICOONa拳aHto    10  gNH4
C14g KHIiPO429 M)SO,・7 H,00,6り Fe 804” 7 HIO10mg MnSO4s 5 H黛0      8  m9Zn
 S 04 ・7 H*0      8  ynpビ
オチン          5 μq上記組成のものに
蒸留水1tを加え、PHを6,5に調整する。
培養: 粗製ヤシ油3.0gと第2表に示す組成の培地20−を
入れた50〇−容肩付フラスコに一ヒ述の種菌液1ゴを
接種し、30℃、96時間、毎分155往復の振盪速度
で往復振盪培養を行った。
第   2   表 L−アスパラギン     6g KH*P 04         2.7 gK鵞HP
0.        13.9 gMQSO4・7H禦
Q      O,6gFl! 804@7 H*0 
    10  m9FifnSO4・5H!0   
   8  ■Zn804e 7 H*0      
8  T19ビオチン          5 μq酵
母エキス        2g 上記組成のものに蒸留水を加え、PHを65に調整し、
全容を1tとする。
培養液中の長鎖ジカルボン酸の確認: 培養終了後、培養液に水酸化カリウム粒を加え、pl(
を10に調整して生成物を溶解し、良く攪拌しながら上
記培養液の1−を採取した。これにペンタデカン酸メチ
ルエステル30■を内部標準物質として加え、硫酸酸性
下(pH)4以下)でジエチルエーテルで抽出し、得ら
れたエーテル抽出物をジアゾメタンを用いてメチルエス
テル化後、該生成物をガスクロマトグラフィーで分析し
た。その結果培養液中にドデカンニ酸9.sg/l−テ
トラデカンニ酸4.09/l、ヘキサデカンニ酸0.9
g/l、オクタデカンニ酸0.1 g/を及ヒオク7デ
センニ酸0.2り/lの生成が確認された。なお、上記
のガスクロマトグラフィーの分析においては、分離カラ
ムとしてシリコーン0VIOIを固定液相とする30m
の毛管カラムを用い、毎分5℃の速度で90〜240℃
の範囲で昇温分析を行い、検出器には水素炎イオン化検
出器を用いた。ガスクロマトグラム上の各々のピークの
同定は内部標準物質との相対保持時間と、必要に応じて
ガスクロマトグラフィー直結質量分析器による質量スペ
クトルの解析によって行い、生成物の濃度は内部標準の
ベンメゾカン酸メチルと該生成物のピークの面積比より
算出した。
本実施例で用いた粗製ヤシ油はケン化価257.81n
9KOH/gであシ、その脂肪酸組成は下記の通シであ
った。
カプリル酸       8.5(重量%)カプリン酸
       6.5 ラウリン酸      48.7 ミリスチン酸     17.6 パルミチン酸      2.5 ステアリン酸      2.5 オレイン酸       5.1 リノール酸       1.1 実施例2 基質として用いる油脂としてパーム油3.0gを用いた
他は、実施例1に記載したのと同様の手順で培養を行い
、培養液の分析を行った所、ヘキサデカンニ酸1o、6
g7t、オクタデカンニ酸0.9g/lおよびオクタデ
センニ酸3.2g/lの生成が確認された。用いたパー
ム油のケン化価は197、8 mpKOH/gであり、
脂肪酸組成は下記の通りであった。
ばリスチン酸       1.0(重量%)パルミチ
ン酸      44.0 ステアリン酸       4.7 オレイン酸       38.8 リノール酸        9.8 実施例3 基質として用いる油脂として牛脂3.0gを用いた他は
、実施例1に記載したのと同様の手順で培養を行い培養
液の分析を行った所、ヘキサデカン二酸2.9g/l、
オクタデカンニ酸1.8g/lおよびオクタデセンニ酸
2.2 g/ tの生成が確認された。用いた牛脂のケ
ン化価は195rn9KOH/りであシ、脂肪酸組成は
下記の通シであった。
ミリスチン酸       2.6(重量%)テトラデ
セン酸      0.4 ペンタデカン酸      0.7 パルミチン酸      25.3 ヘキサデセン酸      3・0 ヘプタデカン酸      1.1(重量%)へプメデ
セン酸      1・1 ステアリン酸      18.2 オレイン酸       45.1 リノール酸         1・1 15− 549−

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)  キャンデイダ属に属する長鎖ジカルボン酸生
    産菌を、油脂を基質として含む培地中で培養するか、も
    しくは上記菌が資化し得る炭素源で予め生育させた上記
    菌の菌体を油脂を含む培地中で反応させて長鎖ジカルボ
    ン酸を生産し、該長鎖ジカルボン酸を採取することを特
    徴とする長鎖ジカルボン酸の製造法。
  2. (2)長鎖ジカルボン酸生産菌がキャンデイダ・トロピ
    カリスである特許請求の範囲第1項記載の製造法。
JP57048224A 1982-03-26 1982-03-26 油脂から長鎖ジカルボン酸を製造する方法 Expired JPS608796B2 (ja)

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JPWO2013168310A1 (ja) * 2012-05-10 2015-12-24 国立大学法人京都大学 オキソ脂肪酸及び希少脂肪酸の製造法

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