JPS5816503Y2 - 組立式アルミニウム合金製平パレット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は組立式のアルミニウム合金製の平パレットに関
するものである。

従来の千ノーマレットは、木製、鋼製が殆んどで、最近
では合成樹脂製のものも僅かではあるが使用されている
。

ところで木製パレットは、重量があって取扱いが不便で
あり、また乾燥収縮によりがたつくことがあるので゛安
定した荷役ができなくなる場合があり、釘などが抜は出
たりした場合は袋物の荷が破袋することがある。

また損傷し易い為、補修頻度が高く、寿命も短いもので
あり、しかも汚れ易く、かびが発生し易いので、食品等
の荷役用のパレットとしては不向きである。

また鋼製パレットも重量があって取扱いが不便であり、
また部分的な変形損傷等があった場合にはその補修が甚
だ面倒であり、さらには錆が発生するので食品等の荷役
用パレットとしては不向きである。

また合成樹脂製パレットは軽量で取扱い利点はあるが、
損傷すると補修ができないという欠点があり、さらには
木製パレットの場合と同様にかびが発生し易いので、食
品等の荷役用のパレットとしては不向きで゛ある。

本考案はかかる従来の平パレットの問題点を解決すべく
なされたものであり、軽量で取扱い容易な、しかも解体
して移送保管が可能で、損傷した部分の取り替えも容易
であり、また寸法の異なる各部材を適宜組合せることに
より各種寸法のものを組立てることができ、さらには錆
やかびが発生せず食品等の荷役用パレットとして好適な
組立式アルミニウム合金製乎パレットを提供せんとする
ものである。

本考案の組立式アルミニウム合金製平パレットは、内面
に複数の突条を設けると共に少くとも１本の突条の先端
長手方向にビスホールを形成した細枝を、上面又は上下
両面に複数平行に配し、この細枝の内面側に、上下両縁
にフランジを設けられ少くとも上側のフランジの長手方
向にビスホールを形成した中桟を複数直交して配し、各
細枝のいずれかの突条の先端と中桟のフランジとを夫々
の断面形状に相似の開口部巾狭の係止溝を上下両側に有
する保持具の前記係止溝に嵌着して結合固定し、内面の
少くとも上部に横向きの凹部を形成し中間部の上下に横
向きの突条を設けその突条の先端長手方向にビスホール
を形成し凹部の外面長手方向の所要位置に透孔を穿設し
た側柱を凹部にて前記各細枝の左右両端に嵌着し且つ凹
部外面長手方向の透孔から各細枝の突条の先端長手方向
のビスキールにタッピンねじを螺締して各細枝と左右の
側柱とを結合固定し、前記の中桟及び側柱の前後両端に
て前後両側の細枝の外側縁に、断面コ形になし正面左右
両側にフォーク挿入孔を穿設し上下両端部左右方向の所
要位置に透孔を穿設した框を嵌着し且つ中桟及び側柱の
上下の突条のビスホールに框の上下両端左右方向の透孔
からタッピンねじを螺締して前後の框と中桟及び側柱と
を結合して成るものである。

以下本考案による組立式アルミニウム合金製平パレット
の一実施例を図面に基いて説明すると、第２図に示す如
く上下両面に複数の本例では上面に６枚、下面に４枚の
細枝１が配され、この細枝１は第１図に示す如く内面に
複数の、本例では３本の突条２が一体に設けられ、両側
の突条２はＬ形に屈曲しており、中間の突条２は逆Ｔ形
になされてその先端中央長手方向にビスホール３が形成
されたものである。

前記上下両面の細枝１の間の中間には第２図に示す如く
複数の、本例では２本の中桟４が直交して配され、−こ
の中桟４は第１図に示す如く上下両縁にフランジ５が設
けられ、そのフランジ５の中央長手方向にビスホール３
が形成されていて、前記上下両面の各細枝１の逆子字形
の突条２の先端と各中桟４の上下両縁のフランジ５とが
保持具例えば第５図に示す如く夫々の断面形状と略同−
形状の係止溝１３ ａ 、１３ ｂを上下両面に直交し
て有する合成樹脂製コネクター１３に嵌着されて結合固
定されている。

前記上下両面の細枝１の左右両端には第２図に示す如、
く中桟４に平行して側柱６が配され、この側柱６は第１
図に示す如く内面側の上下両端部に横向きに凹部７が形
成され、この上下の凹部７間の中間部内面側の上下に横
向きの突条８が設けられ、その突条８の先端長手方向に
ビスホール３が形成され、上下の凹部７の外面長手方向
の所要位置に複数の、本例では上側が６個下側が４個の
透孔１２が穿設されていて、前記上下両面の各細枝１の
左右両端に側柱６の四部７が嵌着され且つ凹部７の外面
長手方向の各透孔１２から各細枝１の内面中間の突条２
の先端中央のビスホール３にタッピンねじ１１が螺締さ
れて、上下の各細枝１と左右の側柱６とが結合固定され
ている。

前記中桟４及側桟６の前後両端にて前後両側の細枝１の
外側縁に、第２図に示す如く正面左右両側にフォーク挿
入孔１０を穿設せる断面コ形の框９が嵌着され、この框
９には第１図に示す如く上下両端部左右方向の所要位置
に夫々４個の透孔１２が穿設されていて、この各透孔１
２から中桟４及び側柱６の上下の突条２及び８のビスホ
ール３にタッピンねじ１１が第２図に示す如く螺締され
て、前後の框９と中桟４及び側柱６とが結合固定されて
いる。

前記細枝１、中桟４、側柱６、框９はアルミニウム合金
製で、細枝１、中桟４、側柱６は押出成形によって作ら
れ、框９は折曲げ加工後、フォーク挿入孔１０を穿設し
たものである。

そして側柱６、框９のタッピンねじ１１を貫通す透孔１
２は、仕上げの際穿設したものである。

かように構成された平パレットは、細枝１、中桟４、側
柱６、框９の部材及びコネクター１３、タッピンねじ１
１の部品によって簡単に組立てられるので、その組立の
手順を詳細に説明すると、先ず平パレットの下面側に位
置する４枚の細枝１を一定間隔に平行に配し、（第４図
参照）その内面の中間の突条２の先端に、夫々２個のコ
ネクター１３をその係止溝１３ ａにて端部より装着し
摺動させて第３，４゜５図の如く中間部左右両側に位置
せしめる。

次に各細枝１に直交して２本の中桟４の下端のフランジ
５を端部より各細枝１のコネクター１３の係止溝１３ｂ
に第５図の如く嵌入し、その２本の中桟４の両端を第３
，４図の如くそろえる。

次いで各中桟４の上端のフランジ５にその端部より夫々
６個のコネクター１３をその係止溝１３ｂにて第５図の
如く装着し摺動させて第４図の如く一定間隔に配する。

次に各中桟４に直交して第４図の如く６枚の細枝１の内
面の中間の突条２の先端を各中桟４の上端のコネクター
１３の係止溝１３ａに嵌入して、該細柱１の両端を第３
図の如く平パレットの下面側に位置する前述の細柱１の
両端にそろえる。

次に細柱１の両端に夫々側桟６を中桟４と平行に且つそ
の両端をそろえて配し、側柱６の上下両端部内面の凹部
７を第３図の如く上下の各細柱１の両端に嵌合し、且つ
その凹部７の外面の透孔１２を上下の各細柱１の内面に
設けられた中間の突条２の先端のビスホール３に一致さ
せ、透孔１２よりビスホール３にタッピンねじ１１を螺
締して、側柱６を細柱１の両端に固定する。

次いで中桟４及び側柱６の両端に、第４図の如く夫々框
９を細柱１と平行に配して嵌合し、その上下両辺にて細
柱１を抱える。

そして框９の透孔１２を、中桟４の上下両端のフランジ
５の中央に設けたビスホール３及び側柱６の中間部内面
側の上下に設けた突条８の先端のビスホール３に一致さ
せ、透孔１２よりそれらのビスホール３にタッピンねじ
１１を螺締して、框９を中桟４及び側柱６の両端に固定
する。

かくして第２図に示す如く平パレットが組立完成する。

この平パレットを解体する時は上記とは逆の手順にて行
えば良い。

尚上記実施例では平パレットの上下両面に細柱１を備え
ているが、上面にだけ備えるようにしても良いものであ
る、この場合側桟６の下端部内面の凹部７は省略すると
良い。

また框９はその高さを低くして下辺にて中桟４の下端の
フリンジ５を抱えるようにすると良い。

勿論この場合フランジ５を厚くしてビスホール３をその
フランジ５の上部に設けると良い。

また直交する細柱１と中桟４を固定する保持具は図示の
合成樹脂製コネクター１３に限るものではなく、例えば
第６図の如く線材を曲成して開口部中挟の係止溝を直交
して背中合せに作ったクランプ１４であっても良いもの
である。

さらに細柱１と中桟４の数は図示のものに限定されるも
のではなく、また細柱１の形状即ち内面の突条２の形状
も図示のものに限定されるものではない。

以上詳記した通り本考案による組立式アルミニウム合金
製乎バットは、アルミニウム合金の細柱。

中桟、側柱、框の部材から構成されているので、軽量で
取扱いが容易である。

またそれら部材は保持具、タッピンねじの部品にて結合
固定するのであるから組立が容易で、その逆の解体も極
めて容易である。

従って移送、保管の際、解体して梱包することによりコ
ンパクトにできるので、作業が容易で移送、保管の為の
スペースが少くて済む。

また解体が容易であるので、損傷した部分の取替えを簡
単に行うことができる。

然してまた本考案の組立式アルミニウム合金製乎パレッ
トは、寸法の異なる各部材を適宜組合せることにより各
種寸法の平パレットを組立てることができる。

さらにまた本考案の組立式アルミニウム合金製平パレッ
トは、従来の木製、鋼製５合成樹脂製の平パレットのよ
うにかびや錆の発生がないので、食品等の荷役用パレッ
トとしては好適な平パレットと云える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による組立式アルミニウム合金製平パレ
ットの各部材の斜視図、第２図は組立完成した本考案の
平パレツＩ・の斜視図、第３図は第２図のＡ−Ａ線矢視
断面図、第４図は第２図のＢ−Ｂ線矢視断面図、第５図
は細柱と中桟とを保持具の一例であるコネクターにより
結合固定した状態を示す要部拡大斜視図、第６図は保持
具の他の一例であるクランプを示す斜視図である。 １・・・・・・細柱、２・・・・・・突条、３・・・・
・・ビスホール、４・・・・・・中桟、５・・・・・・
フランジ、６・・・・・・側柱、７・・・・・・凹部、
８・・・・・・突条、９・・・・・・框、１０・・・・
・・フォーク挿入孔、１１・・・・・・タッピンねし、
１２・・・・・・透孔、１３・・・・・・コネクター、
１３ａ１３ ｂ・・・・・・係止溝、１４・・・・・・
クランプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内面に複数の突条を設けると共に少くとも１本の突条の
   先端長手方向にビスホールを形成した細柱を、上面又は
   上下両面に複数平行に配し、この細柱の内面側に、上下
   両縁にフランジが設けられ少くとも上側のフランジの長
   手方向にビスホールを形成した中桟を複数直交して配し
   、各細柱のいずれかの突条の先端と中桟のフランジとを
   夫々の断面形状に相似の係止溝を上下両側に有する保持
   具の前記係止溝に嵌着して結合固定し、内面の少くとも
   上部に横向きの凹部を形成し中間部の上下に横向きの突
   条を設けその突条の先端長手方向にビスホールを形成し
   凹部の外面長手方向の所要位置に透孔を穿設した側柱を
   凹部にて前記各細柱の左右両端に嵌着し且つ凹部外面長
   手方向の透孔から各細柱の突条の先端長手方向のビスホ
   ールにタッピンねじを螺締して各細柱と左右の側柱とを
   結合固定し、前記の中桟及び側柱の前後両端にて前後両
   側の細柱の外側縁に、断面コ形になし正面左右両側にフ
   ォーク挿入孔を穿設し上下両端左右方向の所要位置に透
   孔を穿設した框を嵌着し且つ中桟及び側柱の上下の突条
   のビスホールに框の上下両端左右方向の透孔からタッピ
   ンねじを螺締して前後の框と中桟及び側柱とを結合して
   成る組立式アルミニウム合金製乎パレット。