JPS5816386B2 - エイゾウシンゴウト オンセイシンゴウノ キロクホウホウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 テープ上に回転ヘッドにより映像信号を記録し、またこ
れを再生するにあたって、記録密度を著しく高めること
ができるとともに、再生時トラッキングサーボを必要と
しない方法として次のような方法が考えられる。

即ち、第１図は、この方法に用いる回転磁気ヘッド装置
の一例で、回転体上に２つの回転磁気ヘッド１Ａ及び１
Ｂを、互に１８０°に対して若干の角αだけ異なる角間
隔をもって取付ける。

ヘッド１Ａは記録再生兼用であり、ヘッド１Ｂは再生専
用である。

そして、磁気テープ２をテープ案内ドラム３に対して、
その全周にわたって、即ち３６０°の角範囲にわたって
、α状に斜めに沿わせて走行させる。

そして、ヘッド１Ａ及び１Ｂは、記録すべき映像信号の
２フイールドより若干率さいあるいは若干大きい時間で
１回転するような回転速度で回転させ、ヘッド１Ａに記
録すべき映像信号を供給して、テープ２上において、各
トラック毎に２個の垂直同期信号が記録され、かつこの
垂直同期信号の記録位置及び水平同期信号の記録位置が
ヘッド１Ａの空隙中の方向に並ぶように、映像信号をテ
ープ２上に記録する。

例えば、テープ２を矢印４で示す方向に走行させ、ヘッ
ド１Ａ及び１Ｂを矢印５で示す方向に回転させる場合、
即ちテープ２とヘッド１Ａ及び１Ｂの移動方向が同じ場
合、もしヘッド１Ａ及び１Ｂを２フイールドで１回転す
るような回転速度で回転させるとすれば、テープ２上に
は、第２図に示すように、ヘッド１Ａによってトラック
Ｔ 、Ｔ 、Ｔ 、・・・・・・が順次形成され、
かつそれぞれのトラックには２フイ一ルド分の信号が記
録され、従ってそれぞれのトラックには２個の垂直同期
信号が記録されるとともに、この垂直同期信号の記録装
置Ｐ は、テープ２の長手方向に並び、各トラックの延
長方向には、記録すべき映像信号の水平周期をＴ とす
るとき、ｋＴＨに相当する距離Ｈ づつ順次ずれる。

この方法では、この場合は、ヘッド１Ａ及び１Ｂを２フ
イールドｋＴＨで１回転するような回転速度で回転させ
る。

このようにすれば、テープ２上には第３図に示すように
、ヘッド１ＡによってトラックＴ 、Ｔ 、Ｔ 、・・
・・・・が順次形成され、ＢＣ かつそれぞれのトラックには２フイールドよりｋＴ□分
だけ短い時間分の信号が記録され、従ってそれぞれのト
ラックにはごく一部のトラックを除いて２個の垂直同期
信号が記録されるとともに、垂直同期信号の記録位置Ｐ
ｖが各トラックの延長方向に対して直交する方向に、即
ちヘッド１Ａの空隙の巾方向に並び、また第４図にさら
に拡大して示すように、隣り合うトラックにおいて、寄
数フィールドの垂直同期信号の記録位置ＰｖＯ同士及び
偶数フィールドの垂直同期信号の記録位置Ｐ、同士がそ
れぞれトラックの延長方向に重なり合うので、水平同期
信号の記録位置ＰＨも同様に各トラックの延長方向に対
して直交する方向に。

並ぶ。

例えばに＝４の場合、記録すべき映像信号がＮＴＳＣ伯
号であれば、５２１ＴＨで１回転するような回転速度で
回転させる。

上述の角αは、ｎ＝ｏ、１，２．・・・とするとき、シ
ば零にすればよい。

従って、ヘッド１Ａ及び１Ｂを５２１ＴＨで１回転する
ような回転速度で回転させるときは、 にする。

テープ２とヘッド１Ａ及び１Ｂの移動方向が逆の場合に
は、ヘッド１Ａ及び１Ｂを２フイールド十ｋＴＨで１回
転するような回転速度で回転させる。

記録にあたっては、図に示すように、各トラック間にガ
ートバンドを形成せず、いわゆる重ね書きによってヘッ
ド１Ａ及び１Ｂの空隙中よりも小さいピッチで各トラッ
クを順次形成することができる。

なお、映像信号を振幅変調や位相変調して記録する場合
、その搬送波の位相が隣シ合うトラックでその延長方向
に揃うようにする。

そして、再生にあたっては、ヘッド１Ａ及び１Ｂを記録
時と同じ回転速度で回転させ、ヘッド１Ａ及び１Ｂより
の再生信号を切換えて、各トラック・における一方の垂
直同期信号の記録位置の近傍から他方の垂直同期信号の
記録位置の近傍までの部分からの再生信号を、即ち、例
えば、第５図において、それぞれ斜線を付して示す平行
四辺形ＡＢＣＤの部分近傍からの再生信号のみを連続し
た再ン生出力信号として取出す。

上述の方法によれば、再生時、ヘッドが近接する２つ以
上のトラックにまたがって走査しても、ヘッドは、それ
ぞれのトラックの垂直同期信号から数えて同じ位置の水
平区間の、かつ水平同期信１号に対して同じ時間だけ経
た時点での信号部分を。

同時に再生することになるから、近接するフィールドで
は信号内容がそれ程違わないことからして、特に不都合
を生じることはなく、再生信号に同期乱れが生じること
もない。

従って、再生時、トラ；ツキングサーボを特に必要とし
ない。

また良好なスローないしスチル画像信号を容易に得るこ
とができる。

しかも、再生時このようにヘッドが近接する２つ以上の
トラックにまたがって走査しても問題はないから、記録
にあたっては、ガートバンドを設ける必要がなく、いわ
ゆる重ね書きによってヘッドの空隙中よシも小さいピッ
チをもって各トラックを順次形成することができ、従っ
て記録密度を著しく高めることができる。

ところで、上述のように映像信号を記録するとともに、
その後方位置でテープ２の一側縁に沿って音声信号を記
録すると、これによって再生時映像信号を取出すべき平
行四辺形ＡＢＣＤの部分のうちの一つのコーナ一部分に
記録された映像信号が消去されてしまう。

本発明は、この点にかんがみ、上述のように映像信号を
再生する場合に支障のないように音声信号の記録のしか
たを工夫したもので、以下、本発明方法の一例を、第６
図以下について説明しよう。

本発明では、第６図に示すように、上述の再生時映像信
号を取出すべき平行四辺形ＡＢＣＤの部分を除いた部分
内の、即ちテープ２の巾方向の中央位置において垂直同
期信号が記録された点と、テープ２の両側線において垂
直同期信号が記録された点とで形成される三角形の領域
内の、テープ２０両側縁寄りの部分において音声信号を
トラックＴ 及びＴｓＤ を形成して記録する。

Ｓに のため、第７図に示すように、回転磁気ヘッド装置の後
方位置に、テープ２の一側縁及び他側縁に対接する音声
信号用磁気ヘッド６Ｃ及び６Ｄを設ける。

この場合、回転磁気ヘッド１Ａあるいは１Ｂがテープ２
の巾方向の中央位置に対接する回転角位置からドラム３
をめぐって磁気ヘッド６Ｃ及び６Ｄの位置に至るまでの
テープ２の長さが、上述の平行四辺形ＡＢＣＤの繰返し
ピッチＬの整数倍になるように、磁気ヘッド６Ｃ及び６
Ｄの位置を設定する。

そして、記録時においては、ヘッド１Ａに映像信号を供
給して上述のように記録するとともに、第８図に示すよ
うに、入力端７よりの音声信号を記録回路８を通じ、ゲ
ート回路９及び１０を通じ、スイッチ１１及び１２の記
録側接点Ｒをそれぞれ通じてヘッド６Ｃ及び６Ｄに供給
し１．一方、パルス発生器１３及び１４にてそれぞれヘ
ッドＩＡ及び１Ｂがテープ２の巾方向の中央位置に対接
する時点においてパルス信号を得てこれをオア回路１５
を通じてアンド回路１６に供給し、また記録すべき映像
信号を入力端１７より垂直同期信号分離回路１８に供給
して垂直同期信号を取出し、これをアンド回路１６に供
給し、アンド回路１６の出力パルスをスイッチ１９の記
録側接点Ｒを通じて２つノ単安定マルチバイブレータ２
０及び２１に供給し、この単安定マルチバイブレータ２
０及び２１の出力信号をゲート回路９及び１０にそれぞ
れ供給する。

ここで、テープ２が上述のピッチ部分だけ走行するに要
する時間をτＯとするとき、単安定マルチバイブレータ
２０の出力継続時間；τＣは７τＯ／２よりも長くシ、
単安定マルチバイブレータ２１の出力継続時間、・７Ｄ
はτＯ／２よりも短くＩ？ｏ−−”ｃにする。

アンド回路１６よシは、ヘッド１Ａあるいは１Ｂがテー
プ２の巾方向の中央位置に対接し、かつ記録すべき映像
信号の垂直同期信号の時点で、即ちヘッド１Ａあるいは
１Ｂが上述の平行四辺形ＡＢＣＤの頂点ＢあるいはＤ点
に対接する時点で、パルス信号ＳＡが、第９図に示すよ
うに、τ０なる時間間隔で得られ、そして上述のように
、ヘッド１Ａあるいは１Ｂがテープ２の巾方向の中央位
置に対接する回転角位置からドラム３をめぐってヘッド
６Ｃ及び６Ｄの位置に至るまでのテープ２の長さが、平
行四辺形ＡＢＣＤの繰返しピッチＬの整数倍に設定され
ているから、パルス信号Ｓが得られる時点では、音声信
号用のヘッド６Ｃ及び６Ｄは、それぞれ第６図において
破線ｌＯで示す平行四辺形ＡＢＣＤの頂点Ｂ、 Ｄのテ
ープ２の巾方向の延長上に対接することになる。

従って、第９図Ｂ及びＣに示すように、単安定マルチバ
イブレータ２０の出力信号Ｓｃがパルス信号ＳＡの時点
からτＣなる時間「１」となってこの間ゲート回路９が
開いて音声信号がヘッド６Ｃに供給され、単安定マルチ
バイブレータ２１の出力信号ＳＤがパルス信号Ｓ の手
前のでなる時間ｒｌＪとなってこの間ゲート回路１０が
開いて音声信号がヘッド６Ｄに供給されることにより、
テープ２の一側縁においては、破線ｌｌＯで示す位置よ
り矢印４で示すテープ２の進行方向とは反対の方向に延
長したトラックＴ をもって、テープ２の他側縁にお
いては、破；ｌＯで示す位置より矢印４で示すテープ２
の進行方向に延長したトラックＴＳＤをもって、音声信
号が連続的に記録され、上述のτＣなる時間を適当に選
ぶことにより、これらトラックＴ 及びＴＳＤ は
上述の平行四辺形ＡＢＣ ＣＤの部分以外の部分に形成され、また、この場合、そ
れぞれのトラックＴ 及びＴＳＤ の斜線Ｃ で示す部分には同じ信号部分が記録されることになる。

再生にあたって、上述のように、ヘッド１Ａ及び１Ｂよ
りの再生信号を切換えて、平行四辺形ＡＢＣＤの部分近
傍からの再生信号のみを再生映像信号として取出すとと
もに、ヘッド６Ｃ及び６Ｄよりの再生出力をスイッチ１
１及び１２の再生側接点Ｐをそれぞれ通じてスイッチン
グ回路２２に供給し、一方、パルス発生器１３及び１４
よりのパルス信号をオア回路１５を通じてアンド回路１
６に供給し、また再生映像信号を入力端１７より回路１
８に供給して垂直同期信号を取出し、これをアンド回路
１６に供給して、アンド回路１６より記録時と同様のパ
ルス信号ＳＡ を取出し、これをスイッチ１９の再生側
接点Ｐを通じて単安定マルチバイブレータ２３に供給し
て、これよりパルス信号ＳＡ より後のＴＯ／、２なる
時間「１」となり、パルス信号ＳＡの手前のτ０／２な
る時間「０」となるパルス信号斗を得、これをスイッチ
ング回路２２に供給して、信号Ｓ００「１」の区間では
、回路２２を図の状態に切換えて、ヘッド６Ｃにて再生
された、トラックＴｓｃ の破線ｚ□から破線ＡＣま
での部分を取出し、信号Ｓ００「０」の区間では、回路
２２を図の状態とは逆の状態に切換えて、ヘッド６Ｄに
て再生された、トラックＴＳＤ の破線ｌＣから破線
ｚ□までの部分を取出し、これらを再生回路２４に供給
して出力端２５に連続した再生音声信号を得る。

上述の本発明方法によれば、映像信号を、記録密度を著
しく高めることができるとともに再生時トラッキングサ
ーボを必要としない状態で記録することができるととも
に、すでに記録された映像信号の再生時において取出す
べき部分を消去することなく、かつ巾の広いテープを使
用してその一側縁に特に映像信号の再生時において取出
すべき部分と重ならないように音声信号用のトラックを
設けるというようなことをしなくても、音声信号を記録
することができる。

しかも音声信号は巾の広いトラックをもって記録できる
のでそのＳ／Ｎが向上する。

なお、音声信号の一部を両方のヘッド６Ｃ及び６Ｄにて
記録する必要はなく、ヘッド６Ｃ及び６Ｄの一方にて交
互に記録してもよい。

また、再生にあたっては、両ヘッド６Ｃ及び６Ｄの再生
出力を切換える代わりに合成して取出してもよい。

また、映像信号を上述のように記録するための回転磁気
ヘッド装置の構造やこれに伴う回転磁気ヘッドの回転速
度も上述の例以外に種々変更できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法に用いる回転磁気ヘッド装置の一例
の平面図、第２図〜第６図はその説明のだめの磁気テー
プ上の記録パターンを示す図、第７図は回転磁気ヘッド
装置と音声信号用磁気ヘッドの配置関係を示す側面図、
第８図は回路系の一例の系統図、第９図はその説明のた
めの波形図である。 １Ａ及び１Ｂは回転磁気ヘッド、２は磁気テープ、３は
テープ案内ドラム、６Ｃ及び６Ｄは音声信号用磁気ヘッ
ドである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ テープをテープ案内ドラムに対して所要の角範囲に
   わたって斜めに沿わせて走行させ、回転ヘッドを２フイ
   ールドより若干率さいあるいは若干大きい時間で１回転
   するような回転速度で回転させ、上記回転ヘッドに映像
   信号を供給して、上記テープ上において、各トラック毎
   に略２フイールドの有効画面に対応する映像信号が記録
   され、かつこの２フイールド中の少なくとも１つの垂直
   同期信号の記録位置及び各水平同期信号の記録位置。 が上記回転ヘッドの空隙中の方向に並ぶように、上記映
   像信号を上記テープ上に記録するとともに、上記テープ
   上に、その中方向の中央位置において上記一つの垂直同
   期信号が記録された点と、その両側線において垂直同期
   信号が記録された点とで形。 成される三角形の領域内の、上記テープの両側縁寄りの
   部分において音声信号を所定長毎に記録し、上記三角形
   の領域外のテープの両側縁寄りの部分においては音声信
   号の記録を阻止し、もって映像信号の消去を無くした映
   像信号と音声信号の記録。 方法。