JPS5815689B2 - ガス燃焼装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、強制給排気方式を採用した複数のガスバーナ
を有する燃焼器具の燃焼装置に関するものである。

強制給排気方式を採用し、単一のガスバーナを有するか
、ガスバーナは複数であっても、給排気系路を切り換え
て使用し、ガスバーナを同時使用しない燃焼器具につい
ては、ガスバーナの給排気条件は常に一定であると考え
ることができる。

しかし、例えばガスレンジのように、複数のガスバーナ
を有し、夫々のガスバーナが同時に使用されたり、細太
で使用されたりする器具の場合には給排気系路が単一で
あると、ガスバーナの使用態様により給排気条件が変化
して、燃焼条件が悪化する問題がある。

このような問題を解決するには、個々に給排気系路を設
ければよいが、このようにすると給排気設備に多くの費
用がかかると共に取付工事が面倒となり、又給排気トッ
プが多数壁面に露出したりするという障害が発生する。

本発明は斯かる点に鑑みて提案されるもので、その目的
の第１は、複数のガスバーナを有する器具に於いて、そ
の強制給排気系路を一本化することにより、強制給排気
設備の簡素化と工事の簡略化を図り、更には強制給排気
設備により建物等の美観を損ねたりすることのない燃焼
装置を得ることである。

次に第２の目的は、複数のガスバーナを同時使用したり
、細太にして使用しても、給排気条件に変化を来さない
強制給排気方式の燃焼装置を得ることである。

上記目的を達成するために提案される本発明の構成は建
物の外壁等に貫通して取り付けられる給気管と排気管を
持つ給排気トップと、給気管の系路内に取り付けられた
給気管から吸引した空気を空気通路を介して複数のガス
バーナに分配送出するための給気マニホールドと、前記
給排気トップの給気管と給気マニホールド間に取り付け
られた送風機と、前記空気通路の夫々の先端に取り付け
られた空気ノズルと、この空気ノズルから噴出する空気
の噴出エネルギーにより零ガバナを介して燃料ガスを導
入し、で混合した混合気を燃焼するガスバーナと、ガス
バーナの排気を夫々の排気通路を介して集合し、前記排
気管側に送出する排気マニホールドと、前記給気マニホ
ールドと排気マニホールド内の圧力を検出し、この圧力
差により作動する差圧検出装置と、前記差圧検出装置で
検出される差圧を常に一定に維持するように前記送風機
の回転数を制御する制御装置と、前記ガスバーナの燃焼
温度を検出器により検出し、加熱温度レベル設定装置の
設定値と同一になるように空気通路内に夫々取り付けた
空気調節弁を制御する制御器とから成るガス燃焼装置で
ある。

図は上記構成から成る本発明の実施例を示したもので、
この実施例を以下に説明する。

１は建物の壁面などを貫通して取り付けられる給排気ト
ップ、２は給気管、１１はこの給気管２の内側に同心状
に構成された排気管である。

３は前記給気管２から外気を吸引するだめの送風機４を
駆動するためのモータ、５は送風機４から送り出された
空気を複数の空気通路７，７′を介して複数のがスバー
ナに分配するための給気マニホールドである。

８は複数のガスバーナの排気を排気通路９，９を介して
集め一本化して通路１２を介して前記給排気トップ１の
排気管１１に送り出すだめの排気マニホールドである。

１３は給気マニホールド５の圧力検出口６から導かれた
圧力と、排気マニホールド８の圧力検出口１０から導か
れた圧力との差を検出する差圧検出装置である。

１４は前記差圧検出装置で検出された差圧に基づいて、
差圧を常に設定値に維持するように、前記モータ３に対
して駆動制御信号を送る制御装置である。

１８はガスバーナにして、このガスバーナ１８の上流に
形成した混合器１７０入口に臨んで空気ノズル１６が取
り付けられている。

１５は空気ノズル１６と給気管７間に取り付けられた空
気調節弁にして、この空気調節弁１５は電気信号により
作動する構成である。

２０は前記ガスバーナ１８の混合器１７の底部に導入し
たガス供給管１９．２１間に取り付けた零ガバナーにし
て、この零ガバナー２０のダイヤフラム室の上室には、
前記排気マニホールド８内の圧力を回路ａを介して導入
している。

２２はガスバーナ１８の燃焼温度を検出するだめの温度
検出器にして、この温度検出器２２により検出された温
度信号は制御器２４に送られる。

制御器２４は温度信号を受けて、この温度信号が加熱温
度レベル設定装置２３で設定された温度よりも高いとき
には空気調節弁１５に対して絞り信号を送り、低いとき
には開放信号を送る。

次に、上記実施例についてその作用を説明すると、給排
気トップ１の給気管２から送風機４により外気を吸引し
、給気マニホールド５に送る。

給気マニホールド５内に入った空気は、空気通路７゜７
′を介して空気ノズル１６に至り、ここから混合器１７
内に噴出する。

この空気の噴出作用により、ガスは零ガバナー２０を介
して空気の噴出量に比例して混合器１７内に吸入され、
空気と混合し、ガスバーナ１８にて燃焼する。

ガスバーナ１８からの排気ガスは、排気通路９゜９′を
介して排気マニホールド８に集められ、それから通路１
２を介して排気管１１に送られて大気中に排出される。

上記作用は、ガスバーナ１８単独使用の場合であるが、
いま空気通路７′の先に同じ構成のガスバーナ、空気調
節弁、空気ノズルが存在し、排気ガスが排気通路９′を
介して排気マニホールド８に送出されてくる構成がある
とする。

この結果、ガスバーナ１８の使用甲斐にもう一つのガス
バーナに着火が行なわれ、二系統のがスバーナが同時に
使用されたとすると、このときの送風機４０回転数が一
定であるとすると送風機４から給気マニホールド５に送
入される送風量は同じであるので、それぞれの系統へは
一系統の場合の１／２の空気量しか流れず、したがって
一方のガスバーナ１８のガスの消費量は１／２となる。

又、この二系統は並列構成のため、給気マニホールド５
内の圧力と排気マニホールド８内の圧力との差は１／４
となる。

又もし一方の系統の空気調節弁１５の開度を変えた場合
は、二系統へ流れる空気の流量（及びガスの消費量）の
比率は変るが、二系統の合計の流量は一定である。

したがって、この場合にも必要な空気量（熱量）を確保
することはできない。

以上のように、二系統が同時に使用されると、給気マニ
ホールド５内の圧力と、排気マニホールド８内の圧力と
の間に大きな差圧の変動をきたす。

この発明の構成の場合にはこの差圧の変動は、直ちに差
圧検出装置１３により検出されるので、この差圧を基の
差圧に戻すだめに、制御装置１４がモータ３に対して出
力アップの指令信号を発し、送風機４からの送風量を増
やし、給気マニホールド５内の圧力を高め、再び排気マ
ニホールド８との間を所定の圧力差に戻どす。

このようにして、給気マニホールド５と排気マニホール
ド８との間に所定圧力差を維持するように制御装置１４
によ抄込風量を調節すると、単−成いは２，３系統とい
うように系統が増加しても必要な送風量を確保し、ガス
の消費量も確保する。

したがって、各ガスバーナの燃焼は常に好条件で行なわ
れることになる。

使用ガスバーナーが減った場合は前記とは逆に給気マニ
ホールド５内の圧力と排気マニホールド８内の圧力との
差が大きくなるので、送風量を減じて給気マニホールド
５と排気マニホールド８との差圧を所定圧に戻どす。

又、空気調節弁１５は燃焼匍脚を行うものであり、燃焼
温度が設定温度に達しないときは、制御器２４が空気調
節弁１５を開く。

この結果、前記二系統のガスバーナを同時に使用した場
合と同様に送風量が多くなり、ガスの消費量も多くなる
ので、ガスバーナ１８の温度は高くなる。

逆にガスバーナ１８の温度が設定温よりも高くなると、
これを温度検出器２２が検出するので、制御器２４は空
気調節弁１５に対して絞りの信号を送る。

空気調節弁１５が絞られると、差圧が上昇しようとする
ため、今度は送風機４に対して送風量減少の信号が送ら
れる。

本発明は以上のように、単」の給排気トップ１と送風機
４を使用した複数の給排気系統を構成しても、ガスバー
ナを同時に使用したり、燃焼量を変えて使用したりする
ことができる。

よって本発明は複数のがスバーナを有するガスレンジや
、ガスバーナの使用数を変えながら出力を調節する給湯
機などに対して適用が苛能である。

そして、本発明は、給排気トップ１及び送風機４か一つ
で済むので、設備は簡素化され、取付工事を簡単に行う
ことができる。

又、給排気トップ１が一つで済むため、壁面には一つの
給排気トップしかなく、建物の美観を損ねたりする心配
もない。

第２図は本発明の他の実施例の一つであって、給気マニ
ホールド５から直接排気通路９へ至る空気のバイパス通
路２５を設けた場合である。

調理器具は一般に要求される加熱温度レベルが高いため
に、排気の温度が高い。

そこで燃焼排気の通路に空気を吹込んで希釈することに
より、以後の温度レベルを下げ、器具内外を過熱するこ
となく排出する効果がある。

まだ、空気のバイパス通路を調理室内に一部開口して通
すことにより、食品から発生する煙等を処理することも
可能である。

圧力制御装置１４としては、差圧を電気信号に変換し送
風機４のモータ３の回転数を電子的に制御する方式が最
も望ましいが、送風機を回転させておいてダンパーによ
り圧力を制御する方法、またはバイパス量によって圧力
を制御する方法でもよい。

また同様に温度制御のだめの制御器２４としても電子回
路素子による電子的制御が好ましいが、熱膨張等を利用
した機械的制御の手段によってもよい。

各燃焼系統には、点火装置ならびに炎検出安全装置を組
込むことができるが、温度制御ならびにこれらの制御を
すべて電子回路で行なえば、合理的かつ信頼性ある制御
装置とすることができ、さらに一般のガスレンジに装備
される２ないし４個のトップバーナならびにオープン、
クリル等の多数の系統について、順次時分割によって制
御を繰返す構成とすれば、共通の部分を合理的に構成で
きるため、安価で実用性の大きい強制給排気方式のガス
レンジなどを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は複数のガスバーナを燃焼させる本発明ガス燃焼
装置の実施例図、第２図は給気マニホールドから直接排
気通路へ空気のバイパス通路を設けた実施例図である。 １は給排気トップ、２は給気管、３はモータ、４は送風
機、５は給気マニホールド、６は圧力検出口、７．７’
は空気通路、８は排気マニホールド、９，９′は排気通
路、１０は圧力検出口、１１は排気管、１２は通路、１
３は差圧検出装置、１４は制御装置、１５は空気調節弁
、１６は空気／ズル、１７は混合器、１８はガスバーナ
、１９゜２１はガス供給管、２０は零ガバナー、２２は
温度検出器、２３は加熱温度レベル設定装置、２４は制
御器、２５はバイパス通路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 建物の外壁等に貫通して取り付けられる給気管２と
   排気管１１を持つ給排気トップ１と、給気管２の系路内
   に取り付けられた給気管２から吸引した空気を空気通路
   ７，７′ ・・・を介して複数のガスバーナに分配送出
   するための給気マニホールド５と、 前記給排気トップ１の給気管２と給気マニホールド５間
   に取り付けられた送風機４と、 前記空気通路７，７′・・・の夫々の先端に取り付けら
   れた空気ノズル１６と、この空気ノズル１６から噴出す
   る空気の噴出エネルギーにより零ガノサ２０を介して燃
   料ガスを導入し、混合器１７で混合した混合気を燃焼す
   るガスバーナ１８と、ガスバーナ１８の排気を夫々の排
   気通路９，９−・・・を介して集合し、前記排気管１１
   側に送出する排気マニホールド８と、 前記給気マニホールド５と排気マニホールド８内の圧力
   を検出し、この圧力差により作動する差圧検出装置１３
   と、 前記差圧検出装置１３で検出される差圧を常に一定に維
   持するように前記送風機４の回転数を制御する制御装置
   １４と、 前記がスバーナ１８の燃焼温度を検出器２２により検出
   し、加熱温度レベル設定装置２３の設定値と同一になる
   ように空気通路７，７′ ・・・内に夫々取り付けた空
   気調節弁１５を制御する制御器２４と、 から成るガス燃焼装置。