JPS5815632B2 - 電磁往復動コンプレッサ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電磁機構によシピストンを駆動し、空気を圧送
する電磁往復動コンプレッサーに関する。

一般に電磁往復動コンプレッサーは駆動部とポンプ部が
分離され、両者は連結されていたために機械的ロスが生
じ、また、可動部重量が大きくなって作動が円滑でなく
、さらに形状が大きくなりがちであった。

まだ、この種のものでピストンを駆動するものもみられ
るが、ピストンが一方向に、駆動するときに空気を圧送
するようになっており、すなわち、空気の伝送はピスト
ンの往復動における半サイクルに行なわれるので脈動圧
となっていた。

本発明はこのような問題に留意し、圧力波動の少ない一
定圧の圧送空気を得るとともに、装置の小型化をはかる
ことを目的とするものである。

前記目的を達成するための本発明の基本的構成は中心部
を貫通した送気管によってガイドされ、両端が塞がれた
中空のピストンを備え、このピストン内に前記送気管に
固定され空室を有する仕切体を配置して前記仕切体の左
右に２つのポンプ室を構成し、前記ピストンに流入弁、
前記仕切体に排出弁を設け、往動時と復動時に空気をポ
ンプ室より前記仕切体の空室と、送気管を介して圧送す
るようにしたものである。

上記構成にもとづき、ピストンそのものがポンプ室を構
成することから装置が小型化でき、また、往動と復動時
に空気が圧送されることから圧力波動の少ない一定圧の
空気を圧送できる効果をもつものである。

以下本発明の一実施例を図面にもとづき説明する。

図において１はケーシングであり、内部に２個のドーナ
ツ状の電磁コイル２，２′を並設し、かつ、内部に空気
を流入させるだめの空気流入口３，３′を外周に有して
いる。

前記電磁コイル２，２′は第２図に示すようにそれぞれ
にダイオード４，４′を接続し、交流電源５によって交
互に通電されるようになっている。

またこの電磁コイル２，２′は中空側の外端部に磁極６
，６′を有し、内側端に共通の磁極７を有している。

前記ケーシング１の中心部には送気管８を固定している
。

この送風管８はケーシング１の一方の側板の内側に形成
した凹部９により一端を気密な状態で保持され、他端は
ケーシング１の他方の側板を貫通し、この端部を送出口
としている。

前記送気管８の側板の貫通部には段部１０が形成されこ
の段部１０が側板におさえられて固定を確実なものとし
ている。

ケーシング１内における電磁コイル２，２′によって構
成される中央空間部Ｂにはケース状に構成されたピスト
ン１１を配置している。

このピストン１１は円筒状に形成さね、前記中央空間部
Ｂにおいて軸方向に往復動できるようにその軸方向の巾
を設定している。

このピストン１１は外周部全磁性板１８で構成しており
、前記送気管８が中心を貫通し、この送気管８を往復動
のガイドとしている。

さらにこのピストン１１の両側板にはそれぞれ逆止作用
をもつ流入弁１２，１２’を設けている。

前記ピストン１１の内部には中空室１３をもつ仕切体１
４を配置している。

この仕切体１４は中央部が前記送気管８に固定され、外
周部がシール部材１５を介してピストン１１の内周に接
している。

すなわち、ピストン１１内には仕切体１４の左右に２つ
のポンプ室Ａ 、 Ａ’を構成している。

さらに仕切体１４の両側板にはそれぞれ逆止作用をもつ
流出弁１６、１６’を設けてあり、中空室１３は連通孔
１７により送気管８に連通している。

次にその動作について説明する。

まず電磁コイル２に通電されるピストン１１の磁性板１
８は磁極６，７間を磁気的に閉路するように図示右方向
に引張られ、このためピストン１１は右方に移動に対し
、仕切体１４は変位しないので、ピストン１１内におけ
る仕切体１４よシ右方のポンプ室Ａの容積は犬きくなシ
、仕切体１４より左方のポンプ室Ａ′は容積が小きくな
る。

したがってポンプ室Ａ内は負圧になシ、ポンプ室Ａ′内
は正圧となる。

前記負圧になったポンプ室Ａ内にはケーシング１内の空
気が流入弁１２を介して流れこむ。

次に他方の電磁コイル２′に通電が行なわれる払 ピス
トン１１は図示左方に移動する。

このピストン１１の移動によりポンプ室Ａの容量は小さ
くなり、ポンプ室へ′の容量は大きくなる。

このため、ポンプ室Ａ内の空気は加圧され、仕切体１４
に設けた流出弁１６を介して中空室１３内に流れこみ、
かつ送気管８より圧送される。

このとき、ポンプ室Ａの流入弁１２は逆止作用をする。

また負圧になったポンプ室Ａ′には流入弁１２′を介し
て空気が流れこみ、ピストン１１の次の移動により前述
と同じように空気を仕切体１４の中空室１３を介して送
気管８に圧送する。

このピストン１１は交ｆｉｔ源の周波数に応じた往復運
動をなし送気管８より空気を連続的に圧送する。

なおケーシング１内には空気流入口３，３′より順次空
気が供給される。

上記実施例においてピストン１１内に構成されたポンプ
室Ａ、Ａ物の空気は仕切体１４の中空室１３を介して送
気管８に送るようにしているが、仕切体１４には仕切作
用のみをもたせ、ポンプ室Ａ 、 Ａ’より流出弁を介
して直接に送気管８に送気するようにしてもよい。

本発明の電磁往復動コンプレッサーは上述のようにピス
トンの内部にこのピストンの往復動によって容積が交互
に大小に変化する２つのポンプ室を構成し、前記各ポン
プ室が負圧のときに空気を流入し、正圧時に空気を圧送
するように構成したものであり、装置が小型化されると
ともに駆動系の機械的ロスが少なく、軽いピストンのた
めに効率的な電磁往復動コンプレッサーとなし得る。

またピストンの往動と復動でそれぞれ空気が圧送される
ことから圧力波動が少ない一定圧の空気を取り出すこと
ができ、２つの流出弁は２つのポンプ室の正負圧の相乗
作用により開閉動作を行なうことから、応答速度も速く
、確実な弁作用をする。

さらに１本の送気管にピストンおよび仕切体が取り付け
られているためピストンと仕切体の位置関係が容易に定
まる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の電磁往復動コンプレッサー
の断面図、第２図は同電気回路図である。 １・・・・・・ケーシング、２，２′ ・・・電磁コ
イル、３−・・・・・空気流入口、６．６’、７・・・
・・・磁極、８・・・・・・送気管、１１・・・・・・
ピストン、１２、１２’・・・・・・流入弁、１３・・
・・・・中空室、１４・・・・・・仕切体、１５・・・
・・・シール部材、１６、１６’・・・・・・流出弁、
１７・・聞達通孔、１８・・・・・・磁性板、Ａ、Ａ′
・・・・・・ポンプ室。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 中心部を貫通した送気管に、よってガイドされて往
   復動するとともに両端が塞がれた円筒状のピストン内に
   前記送気管に固定され空室を有する仕切体を配置して前
   記ピストン内の仕切体の左右に２つのポンプ室を構成し
   、前部ピストンに流入弁、前記仕切体に排出弁を設□け
   、前記空室と送気管内とを連通し、前記ピストンの外部
   に環状の電磁コイルを設ｉてなる電磁往復動、コンプレ
   ッサー。