JPS58151418A - 鋼鉄の熱処理を行なう方法および装置 - Google Patents

鋼鉄の熱処理を行なう方法および装置

Info

Publication number
JPS58151418A
JPS58151418A JP2178283A JP2178283A JPS58151418A JP S58151418 A JPS58151418 A JP S58151418A JP 2178283 A JP2178283 A JP 2178283A JP 2178283 A JP2178283 A JP 2178283A JP S58151418 A JPS58151418 A JP S58151418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
tube
cooling medium
section
steel pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2178283A
Other languages
English (en)
Inventor
フレデリツク・ウイリアム・クルツパ−ト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KURUTSUPAATO ENTAAPURAIZEZU IN
KURUTSUPAATO ENTAAPURAIZEZU Inc
Original Assignee
KURUTSUPAATO ENTAAPURAIZEZU IN
KURUTSUPAATO ENTAAPURAIZEZU Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KURUTSUPAATO ENTAAPURAIZEZU IN, KURUTSUPAATO ENTAAPURAIZEZU Inc filed Critical KURUTSUPAATO ENTAAPURAIZEZU IN
Publication of JPS58151418A publication Critical patent/JPS58151418A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D9/00Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
    • C21D9/08Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for tubular bodies or pipes
    • C21D9/085Cooling or quenching
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D1/00General methods or devices for heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering
    • C21D1/62Quenching devices
    • C21D1/667Quenching devices for spray quenching

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、鋼鉄の焼入れのための方法および装置に関し
、特に実質的な厚さおよび長さの鋼管の焼入れのための
方法および装置に関する。
鋼鉄は実質的に鉄と炭素からなる合金である。
更に、鋼鉄は硬度、機械的強度、延性および靭性の如き
特性を強化するため添加可能な少量のヤンガン、リン、
またはケイ素を含むことができる。
微量の炭素がフェライトとして知られる構成分を形成す
るため鉄中に溶解するが、鋼鉄中のほとんどの炭素は炭
化鉄即ちセメンタイトとして知られる金属間化合物とし
て鉄中に存在するが、これはパーライトとして知られる
フェライトを含む形態をなしている。パーライト炭素鋼
を臨界変態温度として知られる充分に高い温度に加熱す
る時。
実質量の鉄中の炭素を溶解しなからオーステナイトとし
て知られる面心立法格子型の結晶構造が形成を始める。
はとんどの鋼鉄における変態温度は−・般に725乃至
790℃(1340乃至1450〒)の範囲内にある。
オーステナイト鋼をその臨界変態温度以下に実質的に冷
却すると、このオーステナイト鋼はパーライト、ベイナ
イト(bainite ) 、マルテンサイト、もしく
はそれらの組合せの如き他の形態に分解する。これ゛ら
の成分は・、鋼鉄が有する一連の特性を決定する。これ
ら成分の形成は、鋼鉄の種類および臨界変態温度からの
冷却速度の両方を要因とする。このように、オーステナ
イトが分解する形態、従ってその結果得られる鋼鉄の正
確な特性は鋼鉄の最初の組成にのみ依存するのではなく
、冷却のシーケンスにも依存するものである。極端な事
例では、約232℃(450〒)まで非常に早く冷却し
、次いで約121℃(250〒)まで冷却すると、マル
テンサイトとして知られる非常に硬い成分を生成する。
他の事例において、周囲空気における如くゆっくり冷却
すると粗性パーライトを形成する。これら2つの冷却の
極端な事例の間には、広範囲の成分が生じ得る。しかし
、パーライトの形成を避けねばならない場合には、しば
しば最小の冷却速度は厳しく制限される。
数年来大塊の鋼鉄の製造を容易にするため種々の方法が
開発されてきた。これらの方法には、ある成分が形成す
る時点を、変更する合金の使用、マルテンサイトの形成
従って硬度に影響をもたらす炭素量の変更、および特定
の冷却シーケンスおよび方法が含まれている。
熱処理の後に急冷を行なうことにより鋼鉄の焼入れを行
なうことは長い間の慣例であった。典型的には、鋼鉄は
オーステナイトとなる臨界変態温度以上に加熱され1次
いで通常は水または油の如き液体中で急冷することによ
り、鋼鉄が硬いマルテンサイトのミクロ構造に変態する
比較的低い温度範囲に達するまでオーステナイトの変態
を避けるに充分にす¥く冷却される。然る後、鋼鉄はマ
ルテンサイトの固有膨張率により生じる内部応力を除去
するため再び加熱即ち焼戻しが行なわれるのである。
伝統的な熱処理および急冷法に対する改養と考えること
ができるマルテンパー法およびオーステンパー法は2つ
の広く使用される商業的プロセスを提供する。
マルテンパー法およびオーステンパー法は機械的強度の
大きな鋼鉄を提供する。マルテンパー法においては、臨
界変態温度からの急冷をマルテンサイト変態温度のia
#で、鋼鉄の組成に従って変化するが約232℃(45
0?)において中止するものである。鋼鉄の表面はこの
時、この温度が塊体全体にわたって等しくなるまで 一
定の温度に保持される8次に、この塊体は、脆性の大き
なマルテンサイトにおいて形成される非常に差の大きな
冷却応力により生じる割れを最小限に抑えるため室温ま
で冷却される。然る後、鋼鉄は通常の熱処理および冷却
工程における如く焼戻しが行なわれる。ベイナイトの形
成は許されない。
オーステンパー法においては、鋼鉄はある固定温度に急
冷され、オーステナイトが完全にベイナイトに変態して
焼入れの変態が完了するまでこの温度、例えば鋼鉄に従
って280乃至399℃(500乃至75G ?)に保
持される。この方法は、余分な焼戻し工程が必要でない
ため総時間が比較的短い、その結果生じるベイナイト構
造はある硬度に対しである比較的高いレベルの物性を呈
する。
マルテンパー法による鋼鉄に勝るオーステンパー法によ
る鋼鉄の機械的特性における一般的な長所については、
2つのある温度シーケンスに対する0、74%炭素鋼に
ついての表1に示されている・このデータは、 Gro
ssmannおよびRa1n著「熱処理の原理J  (
1972年第5版)の179頁から引用したものである
ロ   1醗  滅i!   ¥1  藝オースフォー
ミング法はマルテンノで一法の変形である。オースフォ
ーミング法においては冷却シーケンスが315〜427
℃(800〜800 ?)の温度範囲において中止され
マルテンサイトへの変態の前に可塑変成に付され次いで
焼戻しされる。ある種の合金鋼のみがオースフォーミン
グ法を受けることができるが、ひずみ焼入れと急冷焼入
れの組合せとその後の焼戻しが非常に強い製品を生成す
る。
これら全ての方法は多くの制約を受ける0例えば、炭素
が安く硬度の最も重要な素地をなすとはいえ、マルテン
サイト鋼の炭素含量は制約される。炭素の量がある鋼鉄
において増加すると、マルテンサイト変態温度は下がり
、形成されるマルテンサイトの硬度は大きくなる。鋼鉄
は温度が低いと0TIF!!性が小さくなり、このため
マルテンサイトの形成に伴う体積の変化により生じる内
部応力の許容性が低下し、炭素の添加はわれの機会を増
大することになる。その結果、マルテンサイト鋼におい
て得られる炭素普、従って最大硬度は制限されることに
なる。
更に、もし特別な結果が得られるべきであるならば1時
間に関する正確な温度制御がしばしば心安となる0例え
ば、急冷法、マルテンパー法およびオーステンパー法は
全て、特に比較的硬度の小さなパーライトが非常に僅か
な遅れで形成する約570乃至510℃(1050乃至
850〒)付近の温度範囲内において、非常に早い冷却
を必要とする。
ある鋼鉄における所要の特性の形成および内部応力の調
整における冷却速度の重要性を前提として、中心部にお
ける温度降下は表面における温度降下に遅れるため、鋼
鉄の大型の塊体の生産は常に特定の諸問題を提起してき
た。鋼鉄をその臨界変態温度からマルテンサイト変態温
度まで急冷することは、もしパーライトの形成を避ける
ものとすれば、むしろ急激な冷却速度を必要とする。も
し鋼鉄が最初の急冷後オーステンパー法を施す場合には
、鋼鉄を最初のマルテンサイト変態温度より高い比較的
狭い温度範囲内に雑持しなければならない、しかし、も
し鋼塊をパーライトの形成を避けるため充分に冷却する
ならば、鋼塊の大部分がマルテンサイト変態温度より低
くなることを阻1することはしばしば不可能となる。同
様に、もし鋼塊にマルテンパー法もしくは変形マルテン
パー法を施すものとすれば、大きな膨張およびその結果
マルテンサイトの形成により生じる内!応力の故に、マ
ルテンサイト変態温度付近またはマルテンサイト変態温
度内で冷却速度を著しく下げなければならない、更に、
冷却速度の調整もしくは一定の温度の維持はしばしば困
難である。
これらの問題の解決の試みにおいて多くの方法が開発さ
れてきた。マンガン、ケイ素、ニッケルまたはクローム
等の合金をパーライトの形成を遅。
らせるため添加して、最初の急冷を遅らせ、あるいは他
の方法で鋼鉄の最終特性を強化することが行なわてきた
0合金および増量した炭素を用いれば鋼鉄の多くの部分
におけるオーステンパー法の実施を容易にするが、合金
は鋼鉄の価格を著しく増加させることになる。
加えて、炭素含量が約0.85%以下である鋼鉄に合金
を用いて得た靭性および機械的強度はしばしばオーステ
ンパー法およびマルテンパー法の場合と非常に近似する
。従って、マルテンパー法が同程度の靭性および強度を
もたらすため、低い炭素含量の合金鋼の場合にはオース
テンパー法は多くの場合それ程用いられなかったのであ
る。
大きな強度および高い靭性は高炭素含量の合金鋼のオー
ステンパー操作によって達成できるが、ベイナイト構造
への完全な変態のため非常に長い期間が必要とされる。
オーステンパー法においては、鋼鉄はある温度まで連続
して迅速に冷却して、オーステナイトがベイナイトに完
全に変態するまでこの温度に保持されなければならない
0表面と内部の温度間の変化における遅れがあり、また
ベイナイト変態が生じる時一定の温度を実質的に保持す
る必要がある場合、オーステンパー操作が可能な炭素鋼
塊の寸法は厳しい制約を受ける。
約0.64cm (0,25インチ)より遥かに大きな
有効直径を有するロッドまたはその他の形材は、一般に
おそらくは有効なオーステンパー効果が得られなかった
。同様に、オーステンパー法はこのため約0.32c■
 (0,125インチ)以上の肉厚を有する管に対して
は有効とは認められなかったのである。
鋼鉄の焼入れにおける変態温度を制御する試みとして、
41々の急冷材料および関連する処理法が開発されてき
た。急冷の媒体に関しては、入手が容易であり、環境汚
染の危険が少なく、鋼塊の表面からのスケールの除去が
容易であり、熱容量が大きい故に、水冷却が一般に好ま
しい、しかし、特に比較的大きな鋼塊を処理する際に、
高い冷却速度が温度の制御における諸問題の原因となる
このことは特に*勢榛を用いる場合に妥当する。
塩水急冷法においては、鋼鉄は一般に約427℃(80
0〒)における塩浴で急冷され、次いで空気中で冷却さ
れる。しかし、塩水は冷却媒体とじては水よりも高価で
あり、空気冷却は不均一となり、このため鋼鉄における
弱点となるホー/ ト・スポットを生じることになる。
更に、融解塩は一般に急冷効果が比較的劣っている。融
解塩は塩浴の温度より低い温度降下を充分に避けられる
が、特に水と比較して、達し得る冷却速度はそれ程早く
ない。
油冷却法は高温度の鋼鉄の冷却速度を低下させるため使
用されてきた。しかし、冷却速度の低下はパーライトの
形成をもたらすおそれがある。更に、油冷却法は高価に
つき、速度が比較的遅く。
汚染問題を惹起する。
冷却媒体として水その他の物質の使用における管の外表
面と内表面の両方からの熱伝達を適正に制御しようとす
る試みとして種々の方法および装置が開発されてきた。
水滴を管に対して衝突させるため種々の方法および装置
において噴霧ノズルが使用されている。
例えば、米国特許第3,294,599号は管の内外表
面に対して水を噴霧するため外側の冷却ヘッドと関連し
て作用する内側の冷却ヘッドについて開示し、米国特許
第3,882,722号は噴霧の流れを管状物品に対し
て指向させる回転ノズルによる油冷却法について開示し
ている。
米国特許第4,1134.248号は、IB乃至38龍
の範囲の肉厚を有する鋼管の熱処理法を開示している。
鋼管は最初に臨界変態温度まで管壁の断面にわたって加
熱される0次いで管はローラ上で冷却区間に送られ、こ
こでノズルからの水が管の表面を囲繞してその表面をマ
ルテンサイト変態温度より低い温度に急冷する。マルテ
ンサイトが形成されると、管の内部の急冷されない部分
または独立的な熱源から供給される熱がマルテンサイト
の表面層の焼戻しを行なうが、内部の急冷されない層′
は中間構造を形成するのである0、本方法における管の
速度は臨界冷却速度よりも大きい。
米国特許第4,204,892号は、これもまたマルテ
ンサイトを形成した後で内部冷却による自己焼戻しが続
く表面層の冷却を含む鋼管の熱処理のための別の方法を
開示している。一実施例においては、この自己焼戻し工
程の後には、鋼鉄の中心部の特性が2回目の冷却工程の
均し温度に依存するように2回目の急冷工程が続くもの
である。この2回目の冷却工程は、残るオーステナイト
のベイナイトへの変態の前に均し温度が得られるように
調時されている。
他の方法は、鋼材表面を冷却媒体中に浸漬するものであ
る0例えば、米国特許第3,823,718号において
は、水の如き冷却媒体を螺線状のノズルから冷却液体の
浴中に浸漬された熱管の内側に通過させることによって
長い管の焼入れを行なうための装置が開示されている。
米国特許第3.877485号に開示された別の鋼鉄焼
入れ装置は、管の内外表面における相対的な冷却速度の
制御を試みている。2つの水の流れがそれぞれ管の内外
表面に対して指向される。管の内表面は管の内側の流速
および流れの螺線形状の故に更に有効に冷却される。最
初の急冷工程の後。
鋼鉄がマルテンサイト変態範囲に進入すると、冷却速度
は管の内側から外側への水量な増加させる分水路によっ
て低下させられる。同心状の供給管路内に配置されたス
リーブ状機構を用いて管の内側部分に対する流量を減少
させるのである。
米国特許第2,30?、884号は、管がバーレルを通
過する時中空のバーレルの円筒状表面に対して水を供給
する円筒状の急冷装置について開示している。
他の特許は、急冷浴等を用いる種々の急冷機構を備えた
装置を開示しているのである・上記および他の装置およ
び方法は、既に述べたものに加えていくつかの制約の1
つ以上から免かれ得ない0例えば、従来技術の装置のい
ずれも実質的な改良なしには急冷、マルテンパー処理、
オーステンパー処理、およびオースフォーミング処理に
適するものはない、更に、従来技術の装置は、臨界変態
温度より高い管温度の初期の上昇によって生じる管の固
有熱量を有効に利用することに失敗した。急冷媒体とし
て水を使用する従来技術の装置および方法はまた、0.
50%より高い炭素含量を有する実質的な大きさの鋼管
の製造に失敗した。加えて、多くの従来技術の装置は鋼
管から有効な熱伝達を得ることに失敗した。更にまた、
オーステンパー処理またはマルテン、(−処理が良好に
行なわれる鋼管の肉厚は一般に、約2.54cm(1イ
ンチ)内外に限定されるものと信じられている。
従来技術の方法の上記および他の制約は、本発明によっ
て除去されなかったとしても実質的に最小限度に抑えら
れるものである。
本発明によれば、鋼塊が加熱され1次いで鋼鉄の各橋体
がその表面に対して充分な量の冷却媒体を当てることに
より急冷区間において急冷されて橋体の温度を、所要の
温度まで低下させながら、冷却媒体の略々全量を蒸発さ
せて各橋体の冷却された少なくとも1つの表面の周囲に
蒸気の幕を形成する鋼材の熱処理のための方法が提供さ
れる0本方法の一実施態様においては、鋼管がその臨界
変態温度より高温度に加熱され1次いで管の長手方向の
各部分が順次充分な量の水を各部分の内外面に対して略
々同時に供給することにより実質的に急冷されて、各部
分の温度を予め定めた範囲内に低下させながら、水の略
々全量を蒸発させて各部の周囲に蒸気の幕を形成するも
のである。この蒸気の幕即ち包囲は、管がこれ以上の処
理を受けるまで各部分の温度変化を制御するため、少な
くとも各部分の内表面に維持される0本発明によれば、
急冷区間を通過する各部分の通過速度および管に対して
当てられる水量は相互に関連的に変更することができる
のである。
また本発明によれば、管の加熱のためプレヒータと、こ
のプレヒータから冷却媒体を選択的に鋼管のある部分の
外表面と接触させるための流動室内に変更可能な速度で
鋼管を送るための送り装置と、冷却媒体をプラグの輪郭
面に対して当てるための鋼管の直径より小さな外径を有
する内部送り装置とを含む鋼管の熱処理を行なうための
装置が提供されるのである。このプラグは鋼管が流動室
内を通過する時その内側断面を滑動可能に封止するに充
分な寸法を有する。
別の実施態様においては、本装置は管の外径よりも大き
な内径を有する中空のシリンダを有する流動室を含んで
いる。このシリンダは管のための入口および出口を有し
、前記シリンダの内壁面における一連のベーンが冷却媒
体を前記の中空のシリンダの中心部に対して発射するよ
うになっている。冷却媒体を前記ベーンと接触させるた
めの冷却媒体入口および冷却媒体出口もまた設けられて
いる。
別の実施態様においては、本装置はプレヒータと、流動
室と、前記プレヒータから流動室の管入口および出口を
経て変更可能な速度で鋼管を送るための送り装置と、鋼
管が前記流動室内に入る時鋼管の内側断面を摺動自在に
封止するに充分な大きざのプラグとを含んでいる。この
プラグは、鋼管が前記プレヒータから流動室の管入口に
進行する時鋼管を受止めるためのテーパ状の前部分とこ
のテーバ状の端部と反対側の輪郭を有する端部を有する
。鋼管の外径よりも小さな外径を有する内部送り装置は
、前記プラグの輪郭端部に対して冷却媒体を当てること
により冷却媒体を選択的に鋼管の一部の内表面と接触さ
せるように配置されている。
本発明の装置および方法を用いることにより、炭素台場
が多く、合金の含量が少なく、肉厚が厚く、特性が改善
され、あるいはこれらのいくつかを組合せた特性を有す
る鋼管をエネルギを節減しかつ少ない水の消費量で製造
することができる。
本装置および本方法は、従来の熱処理、急冷、マルテン
パー処理、オーステンパー処理およびオースフt−ミン
グ処理を含む種々の熱処理において使用することができ
るものである。
本発明の更に重要な事例については、以下の詳細な説明
が更によく理解できるように、また当技術に対する寄与
について更によく把握できるようにやや広い範囲におい
てこれまでに要約した。無論、以下においては本発明の
更なる特徴について記述するが、これもまた頭書の特許
請求の範囲の主題を構成するものである。
次に、第1図乃至第3図に関して1本発明による鋼管の
熱処理の実施のための方法および装置について記述する
ことにする。一般に、本装置は初期加熱装置lOと、流
動室20と、内部送り装置40と、プラグ装置50と、
番号80と85で示される間欠支持装置と、駆動装置7
0.71,72により示される管送り制御装置と、必要
に応じての可塑化装置80と、処理室100とを含んで
いる。
初期加熱装置10は、鋼管16をその臨界変態温度より
高い温度に加熱するための炉体11を含んでいる。この
炉体11には、予熱された管1Bを炉の壁面12の靜即
ち開口14から以下において更に詳細に説明するように
プラグ機構50と流動室20と係合するように押出すた
めの駆動ロール(図示せず)が設けられている。オース
テンパー処理用の炉体11には、炉の壁面12に取付け
られた絶縁された延長部15が設けられている。絶縁延
長部15は、炉体11と流動室20の間において管1B
の温度を臨界変態温度より高い温度に維持することを助
けるものである。
流動室20は、駆動ロール70およびクランプ即ち支持
装置80に沿って、これらの装置に対する破損を避ける
ため炉壁面12の下流側に充分な距離をおいて配置され
ている。流動室20は水の如き冷却媒体を管16の外側
と接触させるためのものである。
この流動室20は、中空のシリンダ23を含み、その内
径は処理される最も大きな管18の外径よりも大きい、
第3図に示されるように、流動室シリンダ23には、こ
のシリンダの表面から外側の管壁17に向っで冷却媒体
を指向させる虻めの調整可能なベーン28が設けられて
いる。
流動室シリンダ23は、上方の案内管路25と下方の案
内管路24によって冷却媒体入口21に結合されている
。第1図に示されるように、管路24と25の内壁面の
外表面は管1Bを流動室シリンダ23内に案内するため
テーパ形状を呈している。テーパ状壁面27.28間の
最も小さな距離は、流動室シリンダ23に対する流入開
口34が丁度僅かに管IBの外径よりも僅かに大きな寸
法となる如きものである。このため、管16が入口34
を通過する時、この管は外壁面27と28の端部により
近接して囲繞されるのである。
案内管路24と25は、入口21から流動室シリンダ2
3内に進む冷却媒体に対して端線運動を与えるようにな
っている0次に、以下において更に詳細に説明するよう
に、調整可能なベーン2θは充分な圧力を持った渦巻状
を呈する水流な外側の管壁17に対して指向させるので
ある。
流動室出口35は、管の外壁面17とこの出口35が環
状体を形成するように入口34よりも僅かに大きな直径
を有する。
流動室20はまた、流動室シリンダ23内の管18の進
行を状態を測定する光学的センサ30.31.32また
は他の適当な検出装置と、蒸発した冷却媒体を受入れて
流動室体部23と流動室出口22内における媒体の通過
を容易にするための上部室2Bとが設けられている。
流動室20にはまた、例えば、番号33.38.37お
よび38に示される如き熱電対または他の適当な温度検
出機構が備えられている。
冷却媒体人口21と案内管路24.25を設けた流動室
20の前方部分は、異なる大きさの管に対する調整を容
易にするため、流動室シリンダ23に対して着脱自在に
取付けられている。あ6いはまた、テーパ状の壁面27
.28には、種々の大きさの管との封止作用の保合を容
易にする適当な延長部が運動自在に設けることができる
流動室20の種々の構成要素の寸法は、均一な連続する
冷却媒体の流れを水平方向に配置された管1Bの適当な
部分に対して指向させるため充分な量で冷却媒体を冷却
媒体人口21に対して供給することができる如きもので
ある。冷却媒体は、如何なる時点においても流動室を通
過する適当な表面即ち部分と完全に接触させるに充分な
圧力に置かれる。
番号40により全体的に示される内部送り装置即ち送り
機構40は、一端部において揺動送り管即ち取外し自在
な管路42に対して結合され、また他端部においてプラ
グ機構50の軸51と螺線状ベーン57に対して結合さ
れた浮動ランス41を含む、管1Bの外径よりも小さな
外径を有する中空のシリンダ即ち管路を含むこの浮動ラ
ンス41は、コネクタ43によって揺動管路42に対し
て着脱自在に結合されている。バッキング44は、送り
管42と浮動ランス41の接合部において充分な封止状
態を確保する。
取外し自在な管路42は、管のコネクタ45に回転自在
に取付けられ、管1Bが室100に進入する時浮動ラン
ス41との係合間係を断続するようにまた管16の経路
から外れるように管路42を運動させる液圧作動シリン
ダとピストン・アーム(図示せず)の如き適当な機構が
設けられている。
プラグ機構50は、一端部においてへラダ52が設けら
れている。このヘッダ52は、これが前進する管1Bの
方向から離れるように傾斜するよラテーパ状を呈してい
る。ヘッダ52とテーパ状体11154の端部は、クラ
ンプ80の緊締部材81を受止めるための切欠き即ち緊
締溝53を形成するため間隙が設けられている。プラグ
機構50のヘッダ52とテーパ状体部54は、管1Bが
オーステンパー処理炉11から流動室20の入口34に
通過する時管1Bを案内するよう作用する。
プラグ機構50には、ヘッダ52と反対側のテーパ状体
部54の端部に配置されたホイール55が設けられてい
る。このホイール55は、プラグ5oと管の内壁面18
との間に充分な封止状態を確保するよう作用しながらプ
ラグ機構50に対する管18の遅動を容易にする。
軸51は、螺線状ベーン57ならびに浮動ランス41自
体の端部の適当な支持を確保するため、浮動ランス41
内に充分な距離だけ挿入されている。螺線状ベーン57
は浮動ランス41の内壁面に対して一体に取付けられて
いるため、プラグ50の湾曲した即ち円弧状の表面5B
は浮動ランス41の出口からある固定距離を維持する。
更に、螺線状ベーン57と軸51は浮動ランス41の端
部を支持するため共働する。このため、プラグ機構50
が支持装置8oにより、または管1Bと浮動ランス41
によって所定位置に保持されるかどうかに拘らず、浮動
ランス41は常にプラグ機構50により支持されるので
ある。
軸51と螺線状ベニン57は、揺動管路42からランス
41を経て流動室20内に流入する冷却媒体に対して螺
線状即ち渦巻運動を与えるに充分な寸法となっている。
プラグ機構50の湾曲面56は、このような渦巻流を反
転させ、また冷却媒体と管の内壁面18との完全な接触
を確保するため充分な圧力で水その他の冷却媒体を放出
するように作用するのである。
オーステンパー処理炉11は818℃(1500〒)の
如き高い温度で作動させられる時、炉体11の内側は儀
かに正圧の状態にある。このため、管の内壁面18とプ
ラグ機構50間に生じた封止は、炉の圧力が螺線状ベー
ン57により生じかつ湾曲面5Bにより反転され指向さ
れる渦巻流のパターンの実質的な乱れを生じることを阻
止する如きものでなければならない。
管1Bは駆動装置70.71および72により管がオー
ステンパー処理炉11から流動室20を経て装置1.0
0内へ移動する間支持されて運動させられる。これらの
装置の各々は、軸心部分77を有する1対の溝を設けた
円いロール7Bを含む、このため、管が2つの溝を設け
たロール間を通過する時、その上部はE部ロールの溝に
より囲繞されるが、管の下部は下方のロールの溝内に静
置する。第1図に示されるように、駆動ロール70は係
合する管18の周囲で閉鎖されるが、駆動ロール71と
72は解除させられる。
間欠作用の支持装置80と65は、それぞれプラグ機構
50と浮動ランス41を支持する。各々の間欠作用支持
装置即ちクランプはアーム82と結合された顎部81を
有する。このアーム82は、これが部材81に浮動ラン
ス41またはプラグ機構50の切欠き即ち緊締溝53と
の係合関係を断続させるように、液圧作動シリンダおよ
び制御機構83と作用的に結合されている。第1図に示
されるように、クランプ80は開口位置即ち解放位置に
あるが、クランプ65は浮動ランス41の一端部を支持
している。
装置100の壁面102には、管1Bが駆動装置72を
通過する時この管を受止めるための開口101が設けら
れている。
選択自在な可塑化装置80を流動室20の下流側に設け
てもよい0例えば、この可塑化装置は、管壁面の表面を
充分にオースフォーミング処理のため変形させるため充
分な圧力を及ぼすことができる1対の駆動ロールからな
るものでよい、駆動装置70.71.72の場合と同様
に、可塑化装置80は軸83Lに取付けられた1対の2
つの溝を設けたロール82からなるものでよい。
作用について説明すると、熱処理を施すべき管16を炉
ll内でその臨界変態温度以上に加熱する。
この時、支持装置80の緊締部材81はプラグ−構50
に対する支持を与えるため切欠き即ち緊締溝53と係合
関係になる。駆動ロール70.71.72は係合状態を
岬かれるが、クランプB5は支持装置80がプラグ50
の端部を支持すると丁度同じ方法で浮動ランス41を支
持するのである。
丁度管1Bがオーステンパー処理炉11から転出される
時、液圧作動シリンダの制御機構83が付勢され、アー
ム62が外方に揺動し、これにより緊締部材61をプラ
グ機構50の切欠き即ち緊締溝53との係合関係を解除
する。更に、駆動装置70の駆動モータおよび制御機構
が付勢されて、管1Bが炉11からランスのヘッダ52
およびプラグ機構50のテーパ状体部54)、に出てく
る蒔溝を設けたロール7Bをこの管と係合間係にさせ、
また流動室20の流入開口34と保合関係に置く、プラ
グ50のホイール55は、プラグ50が管の内壁面18
と封止作用を有する保合関係に入る時この管の運動を容
易にするものである。
管がその経路上で流動室シリンダ23に向けて移動し続
ける時、適当な制御機構(図示せず)を介して、光学的
センサ30が流動室20の冷却媒体人口21および揺動
管路42と浮動ランス41内への水の流入を開始する0
本発明によれば、浮動ランス41内に導入される水量は
、その水圧および流速と共に、浮動ランス41の外壁面
と管の内壁面18とにより形成される環状部分に流入す
る水の略々全量が管の内壁面18と接触する時蒸発させ
られるように、管1Bの速度と共に制御される。同様に
、冷却媒体入口21、および上下の案内管路24と25
を流過する水量は、水が管の外壁面17と接触する時そ
の略々全量が蒸発する如きものである。このように、管
の内壁面18および管の外壁面17の各部分が流動室2
0内に進入する時、この部分はこれに対して掛けられる
水流により急冷区間において急冷され、次いでその結果
中じる蒸気により幕即ち包囲で囲まれるのでへる。
熱電対33.3B、37および38は、光学的センサ3
0.31.32と共に、管の速度および管表面付近の温
度を監視する。当業者には理解される如く、光学的セン
サおよび熱センサの位置および数は適当に変更すること
ができる。
これらセンサからの情報は、管の各部分の固有熱量が管
の外壁面17と内壁面18に対して流れる水の略々全量
を蒸発させる充分であるように、管が炉11から装置1
00に向けて通過する時の管の速度と、浮動ランス41
と流動室20内に対する水の圧力および流量の双方を調
整するため使用される制御機構(図示せず)に送られる
。管の内外壁面の部分が流動室20を通過する時、水の
略々全量が蒸発すると、水蒸気の幕がこの部分を包囲す
る。望ましい冷却速度に従って、場合により、水が管の
次の部分に対して指向されるまで水が略々完全に蒸発さ
せられないように、管の速度および水の流量を制御する
ことが望ましい。
水の全量の蒸発の前に通過する管の部分の大きさは所要
の冷却シーケンスに従って変化するが、本方法は管の各
部分即ち増分が非常に小さくなるように逓増状態で連続
する方法であることを理解すべきである。更に、本方法
は連続法であるため、各部分間の差異は一般に間■にな
らない。
管16が流動室20の流動室出口35を通過する時、管
16の固有熱量により生じる蒸気は菅の外!!17と流
動室出口35により形成された環状部分から逃げる。同
様に、蒸気はまた間の内壁面18と浮動ランス41の外
表面とにより形成される常に係属する環状部分から逃げ
ることになる。管の外壁17とシリンダ23の壁面によ
り形成される環状部分の長さは、必要に応じて、流動室
出口35またはその付近で流動室に取付けられた円筒状
の覆い即ち板(図示せず)によって部分的または完全に
延長することができる。駆動装置71は、必要に応じて
、下流側に移動することもできる。シリンダ23の壁面
を完全にあるいは部分的に延長させることにより、管の
外壁17が周囲の空気に曝される期間は大幅に減少する
ことが可能である。
管が駆動−置71に接近する時、この装置は付勢され、
駆動装置71のロール76は駆動装置70の場合と同様
に管と係合する。管の前端部が室100に向って運動し
続ける時、管の内壁面18は蒸気により包囲された状態
を維持する。このように、管の外I!!17はこの時周
囲の空気に曝されるが、外壁面における温度降下は最小
限度に抑えることができ、管の内壁面18の温度は維持
することができる。必要に応じて、管の外1317の温
度を維持または上昇させるため、別の加熱装置(図示せ
ず)を設けることもできる。しかし、このような余分の
加熱装置は一般には必要とされない。
本発明によれば、水がi初に管と接触した後、水は管1
Bに衝突せずむしろ蒸気の幕として管16を包囲する。
蒸気の幕の存在は更に流動室20の冷却媒体入口21お
よびランスの供給管路41への水流により、また管16
が炉11から室100に進χする時の管の速度によって
制御されるのである。このように、一般に、・僅かに3
つの変数、即ち2つの興なる流速と管の移動速度を制御
するだけでよいのである。
管1Bの前端部がクランプ65に接近するに伴い、液圧
作動シリンダ機構83はアーム82を運動させて緊締部
材81を浮動ランス41との係合関係から解除させる0
次いで駆動装置72は、管が駆動装置71の場合と非常
によく似た方法でその駆動ロールを通過する時、管と係
合する。浮動ランス41を流過する水の流れはこの時遮
断され、取外し自在の管路42がアームと液圧作動シリ
ンダその他の適当な機構(図示せず)によって浮動ラン
ス41から解除される。管16の前端部はこの時壁面1
02の開口101を介して室100内に進入する。
管18の後部分が各装置および各処理段を通過する時、
これら構成要素は別の管な受取る用意をするため再びそ
の元の位置に戻される0例えば、管の端部がランスの一
部52およびプラグ50のテーパ状の体部54を通過す
る時、支持装置60の液圧作動シリンダの制御機構83
がアーム82を作動させて緊締部材8!をプラグ50の
切欠き即ち緊締溝53と係合関係に置く、プラグ50の
端部はこれにより再び支持装置80によって支持される
のである。
管18の端部が駆動装置70を通過する時に溝を設けた
ロール7Bは引込められ、管の端部が流動室20の流入
開口34を通過する時には冷却媒体入口21への水流が
遮断される。同様に、取外し自在の管路42が浮動ラン
ス41と連通状態に置かれる間浮動ランス41を支持す
るため、駆動装置71および72のロール7Bは開口し
、クランプe5の緊締部材81は再び浮動ランス41の
外表面と係合する。
これまでの記述は1本の管に関するものであったが、当
業者は異なる寸法の多数の管の順次処理に対しても前記
の機構および発明思想を容易に適用することができるこ
とを理解しよう。
プラグ50の湾曲面58と共働する中空のシリンダ23
の調整可能なベーン29および螺線状ベーン57は、管
の表面に対して水その他の冷却媒体を掛けるように作用
する。熱処理されるべき管の固有熱量による水の蒸発と
関連するこの流れのパターンは、管がこの時それ以降の
処理に先立って維持される予め定めた温度に非常に急激
な冷却を行なうことができる急冷作用を提供するもので
ある。駆動装置70.71.72の可変速駆動モータ7
5により制御される如き管の速度と、流動室20および
浮動ランス41に流入する冷却媒体の流速および圧力の
両方の比率は、組合わされて管の各部分が通過する温度
シーケンスを制御するものである。このように、本発明
によれば、管が炉11から室100に進行する時冷却媒
体の流量および管の速度を制御して、鋼管16の各部分
の冷却シーケンスを厳密に調整するために適当なプロセ
ス制御が使用できる。
この冷却シーケンスの調整のため使用可能な種々のプロ
セス制御の詳細については、本文における記述から当業
者には明らかであろう。
本発明の1つの特質によれば、内部送り装置40の浮動
ランス41は、6管が初期加熱装置10から室100に
対して実質的に直接通過することを可能にするためのも
のである。別の処理のため管を室100に対して送る前
に、管が浮動ランス41を通過した後で管を側方に排除
する必要はない、このため、望ましい実施態様において
は、クランプ即ち間欠状の支持装置80と、プラグ50
ど、クランプB5と、取外し自在な管路42の操作によ
り、浮動ランス41は流動室20に関して静止状態であ
る。揺―管路42が浮動ランス41から取外し、自在で
あり、かつ管が室100と最も近い浮動ランス41の端
部上を通過する時管の経路から外すように旋回可能であ
るため、管は直接室lOOに対して進行することができ
るのである。
次に、本発明により達成される如き従来の熱処理/急冷
法、マルテンパー法およびオーステンパー法の記述のた
め第4図乃至第6図に関して説明する。
各々の恒温変態図即ちSカーブは、温度と時間の関数と
してオーステナイトの変態を示すグラフである。こ、の
図は、ある鋼材が特定の冷却シーケンスに応答する状態
の近似化を可能にするものである。線Ms A/Aiお
よびMf−AJ間の/\yチを付した領域は、オーステ
ナイトからパーライト、ベイナイトおよびマルテンサイ
トの如き他の形態への変態の領域を示している。この領
域は、線Msにより片側に部分的に囲まれているが、こ
れはマルテンサイトがTcにより示される臨界変態温度
から急冷する時形成を開始する温度を示している。この
領域は更にカーブAiによって囲まれており、これはあ
る時間の後パーライトまたはベイナイトへの変態が開始
する温度を表わす、水平方向の線Mfおよび方−ブAf
は変態領域の他の境界を規定する役割を有する。水平線
Mtは100%のマルテンサイトが形成される温度を示
し、線Afはカーブの場所に従ってパーライトまたはベ
イナイトへの完全な変態を表わしている。
カーブAi:Afの形態は、線M1とMfの場合と同様
、炭素含量および合金成分を含むある鋼の組成および変
態を生じるオーステナイトの粒度の関数である。はとん
どの場合、合金成分の増加は一般に恒温変態を遅らせ、
即ち初期の変態カーブAsが零の時間軸に最も近付く約
482℃(go。
〒)より高いどんな温度においてもカーブを右方に移動
させる。
ある鋼鉄における炭素の含量が増加するに伴ない、後で
形成されたマルテンサイトの硬度は増加するが、マルテ
ンサイト変態温度(Ml)は減少する。このことは更に
、マルテンサイト変態範囲において早い冷却速度が維持
される場谷、即ち温度がMsからMfに減少する時には
割れの可能性を増加する。ものである。
個々のプロセスについての論議を進める前に、恒温変態
に関する他のいくつかの点に注目しなければならない、
第1に、時間は対数軸上に記される。このため、パーラ
イトの形成が始まる地点における初期の変態カーブAi
の突起部分を避けるため使用可能な時間は最短となる。
はとんどの場合、これは敷砂程度である。
第2に、各変態カーブは近似値に過ぎない、@えば、マ
ルテンサイト変態温度Msはある鋼鉄片におけるある点
に対してやや変動する。このように、ある構造の形成を
避けるためには、ある変態カーブからいくらか離れた領
域において操作を行なうことがしばしば必要となる。
第3に、表面として示されるカーブは鋼管の一片の外表
面に対する冷却速度カーブを表わすが、中心部として示
されるカーブは管壁の中心部に対する冷却速度カーブを
表わしている。この中心部における温度変化は当然表面
における温度変化より遅れるため、これらの2つの冷却
カーブ間の距離はある1つの冷却法に対して鋼鉄の肉厚
の増加と共に増加する。
第4図は、慣例的な急冷および焼戻しに対する冷却シー
ケンスを示している。第4図において示されるように、
オーステナイト鋼は臨界変態亀度Tcより高い温度から
完全なマルテンサイト変態温度Mfより低い温度、まで
迅速な冷却即ち急冷が生じる。マルテンサイトが広がる
に伴い、その結果書られるマルテンサイト鋼は不安定と
なり、最終製品である焼戻し済みマルテンサイトを得る
ため焼戻しが行なわれなければならない。
前述の諸方法は、更に厚い肉厚においては中心部の冷却
カーブが初期変態カーブ(Ai)の突起部分で交差する
ことになり、これにより望ましからざるパーライトの形
成を惹起するため、急冷すべき鋼管の肉厚は約2.54
c膳(1インチ)の肉厚まで制限された0合金の添加は
初期変態カーブの突起部分を右方に移動させるため中心
部の冷却において更に余地を生じたが1合金の使用は実
質的に鋼鉄のコストを増加するものである。
本発明によれば、水は鋼鉄に掛けられると直ちに蒸発さ
せられる。更に、渦巻状の水流が管の内側における螺線
状のベー757および湾曲面58によって、また管の内
側における調整可能なベー729によって形成される。
この渦巻状水流と実質的な蒸発の組合せが、鋼鉄の熱処
置においてこれまで可能であったより以上に有効な熱伝
達を生じる。このtめ、本発明による急冷作用は、表面
および中心部における冷却カーブを左方に移動させ、こ
れにより高価な合金の必要を最小限度に抑えあるいはこ
の必要を省いて初期変態カーブの突起部分を右方に移動
させる。流動室20における初期急冷作用の後、焼戻し
のため管が室10G内に進行するまで、第4図に示すよ
うに蒸気の幕が温度を保持するのである。
次に第5図においては、既に示したように、マルテンサ
イト変態の速度が長い期間にわたって達成されるため、
マルテンパー処理が高い炭素含量を有する鋼鉄の使用を
可能にするものである。しかし、実際問題として、従来
の方法は一般に約0.50%以下の炭素含量を有する鋼
鉄やマルテンパー処理に限定されている。−例として、
鋼管の片側の急冷法は約0.45%の炭素含量を有する
鋼鉄に限定されるが1両側急冷法は約0.33%以下の
炭素含量を有する鋼鉄に限定されている。これは、特に
初期変態カーブ(Ai)の突起部分を避ける必要により
しばしば必要とされた急激な冷却後では充分に正確な温
度制御が不可能であるという事実によるものである0例
えば、もし鋼管の壁面の中心部において充分に急激な冷
却を行なうため。
鋼管を氷水の浴中に投入する場合には、表面はマルテン
サイト変態温度M8より低くなり、このため鋼鉄の一部
においてマルテンサイトの膨張および割れの同時の問題
を伴なうマルテンサイトへの即時の変態を形成すること
になる。
本発明によれば、1.0乃至1.5%、またはこれ以E
の炭素含量と、約8.4cm  (2,5インチ)まで
、あるいはそれ以上の肉厚を有する鋼管に良好なマルテ
ンパー処理を施すことができる。これは、本発明によれ
ば、比較的高い炭素含量により増加した応力が許容でき
るように、ある固定温度への充分に急激な冷却とその後
に続く制御された温度の序々の変化を可能にする方法が
提供されるという事実によるものである。このように、
あるマルテンパー処理鋼は、比較的低い合金成分と、比
較的高い炭素含量と、比較的厚い肉厚、もしくはこれら
要因のこれまでは不可能であったいくつかの改善された
組合せを有することができるのである。
マルテンパー処理においては、管1Bを浮動ランス41
および冷却媒体入口21から流入する水の蒸発によって
急激に冷却することができる。しかし、水蒸気の幕即ち
包囲の存在のため、温度はマルテンサイト変態温度Ma
よりも高いある温度よりは隣下しない、管が流動室20
かも出てくるに従い。
管は室10Gに接近にするに伴って空気中で徐々に冷却
を開始し、このため制御された冷却速度を得る。管が炉
11から室100に向けて進行するに伴い、管の速度に
従って冷却媒体入口21および浮動ランス41から供給
される水量の制御がマルテンサイト変態領域、即ち線M
gとMfの間における冷却カーブの勾配の制御をもたら
すが、これはこの状態が更に内部および外部の蒸気の包
囲の温度および程度の制御を可能にするためである。慣
例的な急冷および焼戻しにおける如く、管は室100内
の駆動装置72と管路42の下流側で焼戻しを行なうこ
とができる。
次に第6図においては、前述の如く、オーステンパー処
理はオーステナイトからベイナイトへの恒温変態に基づ
く焼入れ法である。第6図に示されるように、管壁面の
中心部に対する冷却カーブが初期変態カーブA+の下方
の突起形状を避けるように、鋼鉄を再び急激に冷却しな
ければならない、しかし、マルテンパー処理とは異なっ
て、鋼鉄はこの時、ベイナイトへの変態が完了するまで
マルテンサイト変態温度より高し“1狭い温度範囲内に
保持されなければならないのである。
従来の方法では、充分に急激な冷却を行なうことができ
ずしかも管の表面上のマルテンサイトの形成を避けるこ
とができないため、約2.54cm (1インチ)内外
より厚い肉厚を有する鋼管に対してオーステンパー処理
を有効に行なうことができなかったのである。しかし、
本発明では、表面と中心部の冷却カーブ間の温度のずれ
を低減してこのカーブを左方に移動させるものである0
本発明はまた、鋼鉄がベイナイトへの変態を完了するた
め炉内に移送されるまで、その後の鋼鉄の一定温度の維
持を可能にするものである。このため、従来技術の方法
とは異なって、今ではやや厚い肉厚の鋼管の良好なオー
ステンパー処理を施することができるのである。
管の各部分が流動室20に進入する時、管の外側と内側
の表面は浮動ランス41および流動室20の冷却媒体入
口21から流入する水により急冷される。
このように、各部分は臨界変態温度からマルテンサイト
変態温度より少し高い適当な温度まで急激に冷却される
0本発明によれば、管1Bの内側と外側の表面を包囲す
る蒸気の幕即ち包囲が管18の固有熱量によって生じる
と、それが管に沿っである適当な距離にわたり保持され
るのである。水の流速および管の移動速度は、管1Bか
ら発散される熱酸が鋼管16の単位表面積当りの適当な
蒸気量を形成するため必要な熱量と等しいかあるいはこ
れを超えるように制御される。冷却が主として管の蒸気
量を介する放散によって生じるようにこの蒸気の包囲が
隔離幕として作用するため、オーステナイトからベイナ
イトへの変態を容易にするため必要な期間の如何に拘ら
ず、温度は実質的に一定の状態を維持するものである。
マルテンパー処理における如く、あるオーステンパー処
理鋼は比較的低い合金成分、比較的大きな炭素含量、比
較的厚い肉厚、改善された特性。
またはこれら要因のある組合せを持たせることができる
。−例として、ある適当な合金成分を仮定すると、従来
の方法によりオーステンパー処理された鋼管は約10,
547乃至11,250kg/cm2(150,Goo
乃至1130,000 psi )の大きさの降伏強さ
を有する。ところが1本発明の実施により約17.57
8kg/cm”  (250,Goo psi)もしく
はこれ以−Lもの降伏強さをもたらすことができるので
ある。
また1本発明を用いて鋼管のオースフォーミング処理に
おける利点をもたらすことができる。
オースフォーミング処理においては、鋼鉄は約318乃
至427℃(800乃至800〒)の間の温度に急冷さ
れ、次いで恒温的にパーライトに変態される。このパー
ライト鋼は次に1機械的な加工により可塑変形された後
マルテンサイトに転換される。このように、本発明によ
れば、水の水量および管の速度は、鋼鉄を所要の温度(
例えば、約318乃至427℃、(eoo乃至soo〒
)に急冷するように調整される0次に鋼鉄はオーステン
パー処理ロール81により恒温変形され、適当な焼戻し
のため室10Gに対して転送される。更に、管の固有熱
量から生じる制御された蒸気量の形成によって改7#さ
れた温度制御を前提として更に有利な条件で、これまで
可能であったよりも厚い肉厚の管のオースフォーミング
処理が可能となるのである。
はとんどの場合、冷却媒体入口21および浮動ランス4
1に対して供給される水の温度は本発明の利点の達成に
おいて特に厳密であるとは考えられないが、水の冷却作
用力は水の温度が約24℃(75?)を超えれば減少す
るため迅速に増加するため、水が約27℃(80〒)、
望ましくは21℃(70〒)あるいはこれ以下の温度有
することが望ましい、実際には、約49℃(120?)
の温度における水は僅かに21℃(70?)の水の冷却
能力の僅かに約20%い過ぎないように、この冷却能力
の損失はほとんど指数的に変化するものである。しかし
、比較的高い温度における水の使用は、ベーンにより生
じる有利な流動パターンおよび水の蒸発ならびに冷却の
ための蒸発熱の利用の故に、同様な温度の水を使用する
従来技術の方法と比較して、依然として有利であること
を証明することができる。
これまでの論議で示したように、従来技術の方法とは異
なって、本発明の装置は改造を要することなぐ、従来の
急冷法、マルテンパー法、改良マルテンパー法、オース
テンパー法、およびオースフォーミング法の達成のため
使用することができる。更に、流動室入口の直径を変更
することにより種々のサイズの管を収容することができ
るものである。
下記の事例を含む本文の開示内容の利点を有する技術に
習熟する者には明らかなように、本発明はある厚さの管
に対してはこれまでは不可能であった改善された特性を
有する鋼管の製造をもたらす結果となる。更に、ある場
合には、ある肉厚の鋼管の場合においてこれまで可能で
あったより多くの特性が達成可能である。更に、本発明
は、管の固有熱量および少量の水の如き冷却媒体の利用
によって少ないコストでこれらの結果を達成するもので
ある。
以下の事例は、本文に開示した発明思想を更に詳細に示
すものである。これらの事例は当然に本発明の範囲を限
定する意図はなく、単に例示するものに過ぎない、これ
らの事例は、UnitedStates 5tee1社
により出版された[恒温′11s図集」の第3版から引
用□したデータに基づくものである。
一スーJLJ!LU 炭素含量が0.84%、マンガン含量が1.13%、ケ
イ素含社が0.08%の改訂1060級鋼管は、浮動ラ
ンスおよび流動室内に流れる水が5秒に約510℃(8
50〒)から315℃(800〒)までの速度で前記鋼
管を急冷するように、制御された速度で流動室内に送り
込むことによりオーステンパー処理を施すことができた
。鋼管がベイナイトへの均一な変態を生じるように、蒸
気幕が最初に鋼管の急冷された部分を約315℃(B0
0〒)に保持した。その結果得た鋼管は、約17.5?
8kg/c■2(250,000psi)の引張強さを
有する略々52なるRC硬度番号を有するものであった
一犬一轟−1−λ 実施例1の方法は、炭素含量が0.88%、マンガン含
量が0.87%、モリブデン含量が0.24%、ケイ素
含量が0.26%、ならびにニッケル(0,01%)、
クローム(0,03%)、銅(0,03%)の残量を有
する4088級鋼管に対しても繰返し使用することがで
き、約260℃(500〒)まで急冷することができた
。最初に蒸気の幕はそれぞれ管の急冷部分を約260℃
(500〒)に保持し、その結果得た鋼鉄は581F)
 RC硬度番号を有し、約21,093kg/cm” 
 (300,0OOpsi)の引張強さを有するもので
あった。
無油、前記の装置および方法においては、本発明の主旨
および範囲から逸脱することなく多くの改変および置換
を行なうことが可能である0例えば、プラグ50の部分
は絶縁材料から形成することができる。更に、水は望ま
しい急冷媒体であるが、他の液体もしくは溶液を有効に
利用することができることを理解すべきである。更に、
望ましい実施態様の記述は鋼管に対して限定されている
が、他の環状もしくは円筒形状の鋼片にも使用すること
もできる。同様に、本発明の装置はマルテンサイト領域
における急冷効果が通常のマルテンパー処理および他の
熱処理法におけるよりも急激ではない従来の恒温焼戻し
ならびに改善マルテンパー法においても使用できるもの
である。
本発明の装置および方法の更に別の変更および代替実施
態様については本文の記述により当業者には明らかであ
ろう、従って、本文の記述は例示として解釈されるべき
であり、当業者に対して本発明の実施方法を教示する目
的のためのものである0本文に示し記された本発明の態
様は現在において望ましい実施態様と見做される・もの
であることを理解すべきである。各部分のサイズ、形状
および配置においては多くの変更が可能である0例えば
、本文において示されたものに対して同等の要素もしく
は材料の代替が可能であり、各部分は反対位置に置くこ
とができ1本発明の装置および方法のいくつかの特徴は
他の特徴の使用とは独立的に利用することができ、その
全ては当業者にとっては本発明の本文の記述の利点を知
った上で明らかであろう0頭書の特許請求の範囲は当東
゛者にとって明らかな程度の全てのかかる改変および変
更を網羅するものと解釈されるべきものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の望ましい実施態様を示す部分的に略示
した立面図、第2図は第1図の線2−2に関する正面図
、第3図は第1図に示された実施態様の一部を示す拡大
図、および第4図乃至第6図はそれぞれ従来の急冷法、
マルテンパー法およびオーステンパー法を示す恒温変態
図である。 lO・・・初期加熱装置、11・・・炉体、12・・・
壁面、14・・・開口、15・・・絶縁延長部、IB・
・・鋼管、17・・・管壁。 18・・・内壁面、20・・・流動室、21・・・冷却
媒体入口。 22・・・流動室出口、23・・・流動室シリンダ、2
ト・案内管路、25・・・案内管路、26・・・上部室
、 27.28−・・外壁面、29・・・ベーン、30
・・・光学的センサ、 31・・・光学的センサ、32
・・・光学的センサ、33・・・熱電対、34・・・流
入開口、35・・・流動室出口、38.37%38・・
・熱電対、40・・・内部送り装置、41・・・浮動ラ
ンス、42・・・揺動管路、43・・・コネクタ、44
・・・バッキング、45・・・コネクタ、50・・・プ
ラグ機構、 51・・・軸、52・・・ヘッダ、53・
・・緊締溝、54・・・テーパ状体部、55・・・ホイ
ール、5B・・・湾曲面、57・・・螺線状ベーン、6
0・・・支持装置、el・・・緊締部材、B2・・・ア
ーム、83・・・制御機構、65・・・クランプ、70
.71.72・・・駆動ロール、75・・・可変速駆動
モータ、78・・・ロール、77・・・軸心部分、80
・・・可塑化装置、81・・・オーステンパー処理ロー
ル、82・・・ロール、83・・・軸、100・・・処
理室、101・・・開口、102・・・壁面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、鋼材の熱処理を行なう方法において、鋼材を熱処置
    し、然る後充分な量の冷却媒体を鋼材の各部分に対して
    指向させることによりこの各部分を急冷し、各部分の温
    度を所要の温度に低下させる間、前記冷却媒体の実質的
    に全量を蒸発させて冷却される各部分の少なくとも1つ
    の表面の周囲に蒸気の幕を形成する工程を含むことを特
    徴とする方法。 2、前記鋼材の各部分を順次急冷することを特徴とする
    請求の範囲第1項記載の方法。 3、前記鋼材が鋼管であることを特徴とする請求の範囲
    第2項記載の方法。 4、前記冷却媒体が前記鋼管の長子方向の部分の内表面
    と外表面に対して実質的に同時に指向されることを特徴
    とする請求の範囲第3項記載の方法。 5、前記冷却媒体が水であることを特徴とする請求の範
    囲第1項記載の方法。 6、前記鋼材がマルテンパー処理を施されることを特徴
    とする請求の範囲第1項、第4項または第5項に記載の
    方法。 7、前記鋼材がオーステンパー処理を施されることを特
    徴とする請求の範囲第1項、第4項または第5項に記載
    の方法。 8、前記鋼材がオースフォーミング処理を施されること
    を特徴とする請求の範囲第1項、第4項または第5項に
    記載の方法。 9、前記鋼材が鋼鉄の少なくとも0.5重量%の炭素含
    量を有することを特徴とする請求の範囲第1項、第4項
    または第5項に記載の方法。 10、前記鋼材は少なくとも約5.1mm (2,5イ
    ンチ)の最大肉厚を有することを特徴とする請求の範囲
    第1項、第4項または第5項に記載の方法。 11、前記鋼材は更に熱処理を受けることを特徴とする
    請求の範囲第1項、w44項または第5項に記載の方法
    。 12、前記鋼材が更に別の熱処理を受ける前に充分な冷
    却が実質的に制限されることを特徴とする請求の範囲第
    ■項に記載の方法。 13、熱処理、急冷および更に別の熱処理の工程が実質
    的に同じ水平軸心方向に沿って行なわれることを特徴と
    する請求の範囲811項に記載の方法。 14、鋼管の熱処理を行なう方法において、(a)前記
    鋼管をその臨界変態温度より高い温度に加熱し。 (b)鋼管の長手方向の各部分の内表面および外表面に
    対して充分な菫の冷却媒体を略々同時に指向させること
    により前記の長手方向の各部分を順次急冷して、該部分
    の温度を予め定めた範囲内に低下させる間、前記冷却媒
    体の実質的に全量を蒸発させて前記部分の周囲に蒸気の
    幕を形成し、 (C)前記各部分の温度変化を制御するためこの各部分
    の少なくとも内表面上に前記の蒸気の幕を保持する工程
    からなることを特徴とする方法。 15、前記各部分の急冷のシーケンスが可変な制御速度
    において実施されることを特徴とする請求の範囲第14
    項に記載の方法。 1B、前記冷却媒体が水であることを特徴とする請求の
    範囲第14項または第15項に記載の方法。 17、前記水が約21”C(70″F)以下の初期温度
    を有することを特徴とする請求の範囲第18項記載の方
    法。 18、前記鋼管がマルテンパー処理を施されることを特
    徴とする請求の範囲第14項または第15項に記載の方
    法。 19、前記鋼管が改良マルテンパー処理を施されること
    を特徴とする請求の一囲第14項または第15項に記載
    の方法。 20、前記鋼管がオーステンパー処理を施されることを
    特徴とする請求の範囲第14項またはw415項に記載
    ・の方法。 21、前記鋼管がオースフォーミング処理を施されるこ
    とを特徴とする請求の範囲第14項または第15項に記
    載の方法。 22、鋼管の熱処理を行なう方法において、(a)前記
    鋼管をその臨界変態温度より高い温度に加熱し、 (b)前記鋼管の長手方向の各部分を急冷区間を通過さ
    せると略々同時に該区間内で鋼管の各部分の内表面およ
    び外表面に対して充分な量の水を実質的に渦巻状のパタ
    ーンで指向させることにより前記鋼管の長手方向の各部
    分を順次急冷する間、水の実質的に全量を蒸発させて冷
    却された各部分の周囲に蒸気の幕を形成し。 (C)前記鋼管の各部分の少なくとも内表面l;に蒸気
    の幕を保持して、前記各部分が前記急冷区間を通過する
    時各部分の温度変化を制御する工程からなることを特徴
    とする方法。 23、前記急冷区間における前記各部分の通過速度およ
    び水の壷が相互に関連して変更されることを特徴とする
    請求の範囲第22項に記載の方法。 24、長手方向の各部分に対して指向された水が。 管の次の長手方向に連続する部分に対して指向されるま
    で略々完全に蒸発されないことを特徴とする請求の範囲
    第22項に記載の方法。 25、予め加熱された鋼管の連続する部分を部分的に冷
    却する装置において、 (a)前記鋼管を加熱するためのプレヒータと、 (b)前記鋼管の連続する部分の外表面上に冷却媒体を
    選択的かつ連続的に流すための流動室と、 (e)前記鋼管の同じ連続する部分の内表面Hに冷却媒
    体を選択的かつ連続的に流すための内側送り装置とを具
    備することを特徴とする装置。 26、前記の内側送り装置が、前記流動室に対して静止
    状態を維持するようになった浮動ランスを含むことを特
    徴とする特許請求の範囲第25項記載の装置。 27.前記鋼管が前記内側送り装置上を通過する時、鋼
    管の連続する各部分が前記内側送り装置の少なくとも長
    手方向部分を周方向に包囲するように、前記内側送り装
    置がその上に鋼管を通過させるようになっていることを
    特徴とする特許請求の範囲第25項または第26項記載
    の装置。 28、前記内側送り装置が更に着脱自在な冷却媒体供給
    源を含むことを特徴とする特許請求の範囲第25項また
    は第28項に記載の装置。 28、鋼管の熱処理を行なう装置において、(&)鋼管
    を加熱するプレヒータと、 (b)冷却媒体を鋼管のある部分の外表面と選択的に接
    触させるため流動室内に前記プレヒータから変更可能な
    速度で鋼管を送る送り装置と、(C)前記鋼管が前記流
    動室内に進入する時この鋼管の内側断面を摺動自在に封
    止するに充分な寸法を有するプラグとを設け、該プラグ
    は前記プレヒータキ反対側に沿っである輪郭を有する表
    面を有し、 (d)前記鋼管の外径よりも小さな外径を有し、冷却媒
    体を前記プラグの輪郭面に対して指向させることにより
    前記冷却媒体を鋼管のある部分の内表面と選択的に接触
    させる内側送り装置を設けることを特徴とする装置。 30、鋼管の熱処理を行なう装置において、(a)鋼管
    を加熱するプレヒータと、 (b、)前記鋼管の外径より大きな内径の中空のシリン
    ダを有する流動室を具備し、前記シリンダは、鋼管の入
    口および出口と、冷却媒体を前記中空のシリンダの中心
    部に向けて供給するためのシリンダの内壁面における一
    連のベーンとを有し、前記冷却媒体を前記ベーンと接触
    させるための冷却媒体入口と、冷却媒体出口を具備し、
    (C)前記鋼管を変更可能な速度で前記プレヒータから
    前記流動室の前記鋼管の入口と出口を介してを送るため
    の送り装置と、 (d)前記鋼管が前記流動室内に進入する時この鋼管の
    内側断面を摺動自在に封止するに充分な寸法を有するプ
    ラグを具備し、該プラグは、鋼管が前記プレヒータから
    前記流動室の鋼管入口に向けて進行する時この鋼管を受
    取るためのテーパ状の前部分と、該テーバ状の端部と反
    対側のある輪郭を有する端部とを有し、 (e)前記鋼管の外径よりも小さな外径を有し、冷却媒
    体を前記プラグの輪郭端部に対して指向させることによ
    り前記冷却媒体を鋼管のある部分の内表面と選択的に接
    触させるための内側送り装置を具備することを特徴とす
    る装置。 31、前記内側送り装置が前記鋼管の外径よりも小さな
    外径の丈夫な管路からなり、該管路は一端部において取
    外し自在の冷却媒体供給源と結合され、他端部において
    前記内側送り装置からの冷却媒体の流れが方向が反転さ
    れるよう充分な作用力により前記プラグの輪郭面とに衝
    突して前記鋼管の壁面に向けて流れるように、プラグに
    鮒して充分に接近していることを特徴とする特許請求の
    範囲第30項記載の装置。 32、前記内側送り装置が更に、その外周部において前
    記の実質的に丈夫な管路の内壁面に対して取付けられか
    つその中心部において前記プラグの輪郭面からこれと一
    体に延在する中心軸に対して取付けられた一連の螺線状
    のベーンを含むことを特徴とする特許請求の範囲第31
    項記載の装置。 33゜前記鋼管が前記流動室の出口から出る時鋼管を変
    形するための1対のオースフォーミング・ロールを更に
    設けることを特徴とする特許請求の範囲第30項記載の
    装置。
JP2178283A 1982-02-16 1983-02-14 鋼鉄の熱処理を行なう方法および装置 Pending JPS58151418A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US34869482A 1982-02-16 1982-02-16
US348694 1982-02-16

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS58151418A true JPS58151418A (ja) 1983-09-08

Family

ID=23369134

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2178283A Pending JPS58151418A (ja) 1982-02-16 1983-02-14 鋼鉄の熱処理を行なう方法および装置

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0086408B1 (ja)
JP (1) JPS58151418A (ja)
CA (1) CA1203459A (ja)
DE (1) DE3377221D1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59126723A (ja) * 1983-01-11 1984-07-21 Nippon Steel Corp 鋼管の焼入装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ITGE940001A1 (it) * 1994-01-05 1995-07-05 Iritecna Societa Per L Impiant Metodo e dispositivo per temprare, in particolare tubi d'acciaio o simili.
US7182909B2 (en) 2003-07-17 2007-02-27 United Technologies Corporation Forging quench
CN115341073A (zh) * 2022-08-01 2022-11-15 江苏天工工具新材料股份有限公司 一种基于粉末高速钢的热处理工艺
CN115261588B (zh) * 2022-08-18 2023-06-27 无锡博雷液压科技有限公司 钢管在线退火热处理设备
CN116083704A (zh) * 2023-03-02 2023-05-09 湘潭大学 一种搅拌筒叶片随动热处理装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2307694A (en) * 1940-08-03 1943-01-05 Smith Corp A O Quenching device
US3294599A (en) * 1963-07-30 1966-12-27 Smith Corp A O Method and apparatus for heat treating low carbon steel
US3682722A (en) * 1970-03-23 1972-08-08 Smith Corp A O Quenching of tubular metal articles
US3877685A (en) * 1973-07-16 1975-04-15 Algoma Steel Corp Ltd Steel hardening apparatus
US4056412A (en) * 1974-05-20 1977-11-01 Sumitomo Metal Industries Limited Method for hardening steel pipes
US3997376A (en) * 1974-06-19 1976-12-14 Midland-Ross Corporation Spray mist cooling method
FR2302340A1 (fr) * 1975-02-28 1976-09-24 Centre Rech Metallurgique Procede pour traiter des produits en acier lamines

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59126723A (ja) * 1983-01-11 1984-07-21 Nippon Steel Corp 鋼管の焼入装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP0086408A3 (en) 1984-04-18
CA1203459A (en) 1986-04-22
EP0086408A2 (en) 1983-08-24
DE3377221D1 (en) 1988-08-04
EP0086408B1 (en) 1988-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3294599A (en) Method and apparatus for heat treating low carbon steel
JP3068135B2 (ja) 低合金鋼からなる金属製加工部品の装入物を硬化させる方法
JP5065282B2 (ja) 炭素鋼、特に帯鋼にベイナイト組織を連続的に形成するための方法および装置
JP2009515045A6 (ja) 炭素鋼、特に帯鋼にベイナイト組織を連続的に形成するための方法および装置
US3937448A (en) Apparatus for hardening steel pipes
US4504042A (en) Apparatus for heat treating steel
JPS58151418A (ja) 鋼鉄の熱処理を行なう方法および装置
US4490187A (en) Method for heat treating steel
JP4066387B1 (ja) 棒鋼の制御冷却装置
JPS5887226A (ja) 鋼管の冷却方法及びその装置
US3932238A (en) Method and apparatus for quenching pipe
CA1234338A (en) Method and apparatus for quenching steel pipes
US3573118A (en) Methods and apparatus for handling wire rod
US4056412A (en) Method for hardening steel pipes
JPS5942050B2 (ja) ステンレス鋼材固溶化熱処理時の冷却方法
JPS6410571B2 (ja)
JPS63134633A (ja) 鋼管の冷却方法
SU1617007A1 (ru) Способ термической обработки деталей
JPH0313938B2 (ja)
CA2239440C (en) Grinding rod chemistry and method of heat treatment to enhance wearability
JPH0247289B2 (ja) Kinzokukannomagekakokennetsushorihohooyobisochi
JP2002038219A (ja) マルテンサイト系ステンレス鋼管の製造方法
EP0151838B1 (en) Heat treating hardenable carbon steel pipe
JPS6311621A (ja) シ−ムレス鋼管の圧延のオンラインにおける熱処理方法ならびにその装置
JPS61207515A (ja) 金属管の冷却方法