JPS5814803B2 - 中空糸膜型物質移動器 - Google Patents

中空糸膜型物質移動器

Info

Publication number
JPS5814803B2
JPS5814803B2 JP53114490A JP11449078A JPS5814803B2 JP S5814803 B2 JPS5814803 B2 JP S5814803B2 JP 53114490 A JP53114490 A JP 53114490A JP 11449078 A JP11449078 A JP 11449078A JP S5814803 B2 JPS5814803 B2 JP S5814803B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow fiber
fiber membrane
outer cylinder
section
end portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53114490A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5541830A (en
Inventor
菅野道夫
猪狩章
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP53114490A priority Critical patent/JPS5814803B2/ja
Publication of JPS5541830A publication Critical patent/JPS5541830A/ja
Publication of JPS5814803B2 publication Critical patent/JPS5814803B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は半透膜あるいは多孔膜を使用した人工腎臓、人
工肺といった物質移動器、特に該膜が中空糸状をなした
ものを使用する、いわゆる中空糸膜型物質移動器の改良
に関するものである。
現在、特に人工腎臓として市販されている中空糸膜型透
析器は円筒状の外筒内に約10,000本程度の中空糸
膜が密に配置されており、さらに外筒に設けられた透析
液の入口ポートは外筒の中心軸に向かう方向に外筒内に
開口しているため、ポートから遠い位置にある膜部分迄
透析液が達することが困難であり、かつ中心部の中空糸
膜まで透析液が浸み入ることも抵抗の問題から之また困
難であった。
つまるところ従来技術において透析液入口ポート近傍に
おいてはポート開口部に近い個所である外周部の中空糸
膜だけしか実際には働いておらず、また出口ポート近傍
においては透析液が出口ポートに向かう最短距離を経路
として選択して流れてしまう為、開口部に近い個所の中
空糸だけしか働いていないというのが現状である。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであってその目
的とするところは流体入口ポート及び出口ポート近傍の
中空糸膜全体に流体を分散させることにある。
すなわち、本発明は、外筒と、該外筒内を通ってのびる
多数の中空糸膜と、該外筒内において該中空糸膜の内部
空間と該中空糸膜の外部空間を隔離する中空糸膜の両端
部に設けられた隔壁と、該中空糸膜の内部空間に連通す
る第1流体のための入口並びに出口通路と、該中空糸膜
の両端部近傍であって、該外筒に設けられかつ該中空糸
膜の外側に連通する第2流体のための入口並びに出口通
路を形成する入口ポート並びに出口ポートとから成る中
空糸膜型物質移動器において、該第2流体のための入口
ポート側の隔壁から少なくとも該入口ポートを越える外
筒端部部分の内壁横断面は略円形を呈し、該外筒端部部
分の中空糸膜が全体として呈する横断面も略円形であり
、かつ該外筒端部部分の内壁横断面は該中空糸膜横断面
よりも大きくなって環状空間を与えており、さらに該入
口ポートは該外筒端部部分の内壁横断面の接線方向に外
筒から突出しているとともに、該第2流体のための出口
ポート側の隔壁から少なくとも該出口ポートを越える外
筒端部部分の内壁横断面は該中空糸膜横断面よりも大き
くなって環状空間を与えており、さらに該環状空間の内
側には該中空糸膜の束の外側と接し、該外筒入口から少
なくとも該出口ポートを越える位置まで延びた環状リブ
を設けたことを特徴とする中空糸膜型物質移動器である
以下、本発明を図面に沿って詳述する。
図面中、同一部分については同一符号を付す。
第1図中、全体数字1で示されたものが、本発明の実施
例の中空糸膜型物質移動器である。
本器具は膜を介して第1流体と第2流体が接触すること
により物質移動を行なわせしめるものであって、人工腎
臓等の透析器、人工肺等のガス交換器として使用できる
ものである。
外筒2は好ましくは円筒形であり、その内部を目視でき
るように透明で硬質の合成樹脂、例えばアクリロニトリ
ルースチレン共重合樹脂で作られており、その内部には
人工腎臓透析器の場合、内径およそ200乃至300μ
程度の中空糸膜3・・・がおよそ10,000本程度通
ってのびている。
中空糸膜3・・・の両端部4,4には隔壁5,5が設け
られており、この隔壁によって外筒2内は中空糸膜の内
部空間と外部空間に仕切られることになる。
隔壁5,5は最も血液適合性の良好なポリウレタン樹脂
にて形成されることが望ましく、遠心成型法にて之を行
なうのが現在最も一般的である。
中空糸膜3・・・の内部空間に連通する第1流体のため
の入口、出口通路6,7は漏斗状の入口、出口ポート8
,9を固定キャップ10,11によって螺嵌緊締して隔
壁外表面に固定することで外部に対し集束的に形成され
ている。
外筒2には中空糸膜3・・・の外部空間に連通する第2
流体のための入口、出口通路を形成する入口ポート12
、出口ポート13が設けられる。
この入口、出口ポートは中空糸膜の両端部近傍である隔
壁の近くに設置され、入口ポート12の内径は出口ポー
ト13の内径より小さく、約3φに対し約6φ乃至8φ
程度とするのが、特に本器具を人工腎臓透析器に使用す
る際に望ましいものである。
これは、一定流量で環流する透析液において、流速をは
やめる結果となって、勢いよく飛散し、中空糸のすみず
みによく透析液がゆきとどくことになるからである。
外筒2の内壁横断面は、全域にわたって円形であること
が好ましく、本発明においては入口ポート12側の隔壁
5から少なくとも該入口ポート12を越える外筒端部部
分14の内壁横断面は略円形を呈する必要がある。
さらに該部分14の中空糸膜3・・・が全体として呈す
る横断面も略円形であり、かつ該部分14の内壁横断面
は該中空糸膜横断面よりも大きくなって第2流体のため
の環状空間15を与えている。
以上のことは第2図を参照すれば容易に理解できるとこ
ろである。
同様にエアートラップ空間のために出口ポート13側の
外筒端部部分16内にも該第2流体のための出口ポート
側の隔壁から少なくとも該出口ポートを越える外筒端部
部分の内壁横断面は該中空糸膜横断面よりも大きくなっ
て環状空間17を与えており、さらに該環状空間の内側
には該中空糸膜の束の外側と接し、該外筒入口から少な
くとも該出口ポートを越える位置まで延びた環状リブ1
8を設け、血液入口ポート8側を真上に向くようにして
本器具を使用すれば、下から上がってくる透析液が出口
ポート13に向かう最短距離を経路として選択すること
ができずに均一に上に吸い上げられリブの先端からあふ
れでてから出口ポート13より排出される結果となって
、環状リブ18の内壁面で密着支持された中空糸膜部分
を有効に利用できリブを設けないものに比較して実質的
に透析面積を増大させる効果がある。
外筒中央部分19内の中空糸膜の充填密度は透析液の偏
流(チャネリング)を防止するために、許容できる抵抗
を考慮し、比較的密にするのが好ましく、通常、中空糸
膜の湿潤時において50%前後がよい。
入口ポート12は外筒端部部分14の内壁横断面の接線
方向に外筒から突出するように設けられており、流入し
た透析液は外筒内壁に沿って回転するエネルギーが付与
されることになり第2図乃至第4図に示すように環状空
間15内を矢印の如く回りながら中空糸膜束の中心部分
へ容易に浸み込んでゆくものである。
さらに第3図に端的に示されたように透析液の回転エネ
ルギーを有効に、透析液の中空糸膜束中心部分への浸み
込み力に換えるため、外筒端部部分14の内壁に複数個
の突条20・・・を設けることが望ましい。
該突条20・・・は透析液が中空糸膜の中心部へ向かう
ような透析液の流れに沿った滑らかな斜面21を有する
又、突条20・・・を設けた理由と同様な理由で、第4
図に示したように環状空間の幅(ある個所における外筒
内壁と中空糸膜束の外周部までの最短距離)る透析液の
流入箇所から除々に小さくすることもよい。
以上、本発明の構成を一実施例を掲げて説明したが、そ
の作用について人工腎臓透析器を例にとって次に述べる
使用にあたって器具は入口ポート8が真上に向くように
固定される。
入口ポート8、出口ポート9には血液回路が接続されて
、ポンプ等の付属器具によって患者の血液は器具内を通
常200ml/minで環流する。
一方、入口ポート12、出口ポート13には透析液(電
解質溶液)が通常500ml/minの割合で流入、流
出するようにセットされる。
なお人工肺の場合であれば酸素ガスが環流する。
このように血液は中空糸膜の内部空間を、透析液は外部
空間を流れ、膜を介して透析が行なわれその両者の流れ
は向流である。
これは透析の場合、膜を介する物質移動は、純粋に濃度
勾配であり、血液から除去されるべき物質(尿素,クレ
アチニン)の透析液との濃度勾配を高くする必要がある
からである。
入口ポート12から流入した透析液は外筒内壁に沿って
回転するエネルギーが付与され中空糸膜束の中心部分へ
浸み込んでゆき、全体にゆきわたったところで外筒内を
昇ってゆく。
さらに環状リブの先端からあふれだして出口ポートより
透析液は排出される。
次に実際に実験を行ない透析効率を測定したので、その
結果を次の通り表1に示す。
この実験は再生セルロース製の中空糸を7,000本使
用し、内径300μ(膨潤時:330μ)、外径332
μ(膨潤時:406μ)で有効透析面積約1.5m、か
つ外筒中央部分19の中空糸膜の膜膨潤時における充填
密度が55%である透析器を使って行なったものであり
、次の表1で示す実施例は外筒内壁横断面に対して接線
方向に入口ポート12が突出しており、比較例は通常の
直角方向のものである。
さらに両例とも入口・出口ポートの内径を各各3φ,8
φとし、環状リブを22mm突出させたものを使用した
血液流量200Ttl/min,透析液流量500ml
/minと設定して行なった。
なお数値は各々10例の平均を示す。
表1の結果より、実施例においては透析性能が安定し、
高くなっていることが判かる。
以上詳述した通り、本発明においては、中空糸膜の外部
空間を還流する第2流体の分散性がよく、特に中空糸膜
束の中心部まで透析液が浸み入りやすく、有効に中空糸
膜を利用できるという種々の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の一部破断側面図、第2図乃
至第4図は第1図のA−A’線断面図である。 1・・・中空糸膜型物質移動器、2・・・外筒、3・・
・中空糸膜、4,4・・・中空糸膜の両端部、5,5・
・・隔壁、6・・・第1流体のための入口通路、7・・
・第1流体のための出口通路、12・・・第2流体のた
めの入口ポート、13・・・第2流体のための出口ポー
ト、14,16・・・外筒端部部分、15.17・・・
環状空間、20・・・突条、21・・・斜面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 外筒と、該外筒内を通ってのびる多数の中空糸膜と
    、該外筒内において該中空糸膜の内部空間と該中空糸膜
    の外部空間を隔離する中空糸膜の両端部に設けられた隔
    壁と、該中空糸膜の内部空間に連通する第1流体のため
    の入口並びに出口通路と、該中空糸膜の両端部近傍であ
    って、該外筒に設けられかつ該中空糸膜の外側に連通す
    る第2流体のための入口並びに出口通路を形成する入口
    ポート並びに出口ポートとから成る中空糸膜型物質移動
    器において、該第2流体のための入口ポート側の隔壁か
    ら少なくとも該入口ポートを越える外筒端部部分の内壁
    横断面は略円形を呈し、該外筒端部部分の中空糸膜が全
    体として呈する横断面も略円形であり、かつ該外筒端部
    部分の内壁横断面は該中空糸膜横断面よりも大きくなっ
    て環状空間を与えており、さらに該入口ポートは該外筒
    端部部分の内壁横断面の接線方向に外筒から突出してい
    るとともに、該第2流体のための出口ポート側の隔壁か
    ら少なくとも該出口ポートを越える外筒端部部分の内壁
    横断面は該中空糸膜横断面よりも大きくなって環状空間
    を与えており、さらに該環状空間の内側には該中空糸膜
    の束の外側と接し、該外筒入口から少なくとも該出口ポ
    ートを越える位置まで延びた環状リブを設けたことを特
    徴とする中空糸膜型物質移動器。 2 第2流体のための入口ポートを越える外筒端部部分
    の内壁に複数個の突条を設けたことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の中空糸膜型物質移動器。 3 突条が、透析液が中空糸膜の中心部へ向かうような
    透析液の流れに沿った滑らかな斜面を有するものである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の中空糸膜
    型物質移動器。 4 環状空間の幅が入口ポート開口から徐々に小さくな
    っていることを特徴とする特許請求の範囲第1項、第2
    項又は第3項記載の中空糸膜型物質移動器。
JP53114490A 1978-09-20 1978-09-20 中空糸膜型物質移動器 Expired JPS5814803B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53114490A JPS5814803B2 (ja) 1978-09-20 1978-09-20 中空糸膜型物質移動器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP53114490A JPS5814803B2 (ja) 1978-09-20 1978-09-20 中空糸膜型物質移動器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5541830A JPS5541830A (en) 1980-03-24
JPS5814803B2 true JPS5814803B2 (ja) 1983-03-22

Family

ID=14639051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP53114490A Expired JPS5814803B2 (ja) 1978-09-20 1978-09-20 中空糸膜型物質移動器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5814803B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1989000669A1 (en) * 1987-07-13 1989-01-26 Terumo Kabushiki Kaisha Shell and tube heat exchanger

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6386825U (ja) * 1986-11-27 1988-06-06

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50103482A (ja) * 1974-01-23 1975-08-15
JPS52149270A (en) * 1976-06-07 1977-12-12 Nippon Zeon Co Ltd Equipment for mass transfer of hollow fiber type

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50103482A (ja) * 1974-01-23 1975-08-15
JPS52149270A (en) * 1976-06-07 1977-12-12 Nippon Zeon Co Ltd Equipment for mass transfer of hollow fiber type

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1989000669A1 (en) * 1987-07-13 1989-01-26 Terumo Kabushiki Kaisha Shell and tube heat exchanger

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5541830A (en) 1980-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5674452A (en) Hollow fiber exchangers
CA1089370A (en) Hollow fiber permeability apparatus
US4125468A (en) Hollow-fiber permeability apparatus
JP2004529723A (ja) 改善された透析液灌流を有する血液透析機
US6495101B1 (en) Hollow fiber membrane oxygenator
US4237013A (en) Hollow fiber permeability apparatus
JPS6120559A (ja) 中空糸型人工肺
JPH1147268A (ja) 中空糸膜型人工肺
US4082670A (en) Hollow fiber permeability apparatus
JPS5814803B2 (ja) 中空糸膜型物質移動器
JP3284568B2 (ja) 人工肺用入口ヘッダーおよびそれを使用した人工肺
JP4807912B2 (ja) 中空糸膜モジュールおよびその製造方法
JPS609820B2 (ja) 中空糸膜型物質移動器
JP2005118506A (ja) オンライン型大量液置換型血液透析器
JPS6237992B2 (ja)
JPS61268304A (ja) 流体分離器
JPS6311972Y2 (ja)
JPH11137671A (ja) 熱交換器内蔵型人工肺
JPS61119273A (ja) 中空糸膜型人工肺
US11833287B2 (en) Air trap chamber and extracorporeal circulation circuit
JP2554958B2 (ja) 血液処理装置
JPS60225572A (ja) 中空糸膜型人工肺
JPH0345735Y2 (ja)
JPS6129360A (ja) 透析機能を有した人工肺
JPS6137251A (ja) 熱交換器内蔵型人工肺