JPS581453Y2 - ストレツチ自動包装機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ストレッチフィルムを用いたストレッチ自
動包装機に関するものである。

従来、この種の包装機においては、皿状に形成されたト
レイ１内に包装品２を入れてそのトレイ１より幅の広い
ストレッチフィルム３で筒巻きにし、両側に突出する耳
部４を側方へ引張って展張させつつその耳部４を底面５
に折り込んで自己粘着性に基づく粘着力により密封包装
している。

このとき、包装品２のあるトレイ１の上面側は展張面６
とされるが、ストレッチフィルム３はかなり引張られる
ので、皺７が発生し易い。

この皺７０発生は、ストレッチフィルム３の伸び率が低
下する冬期においてとくにはなはだしく、表面積の５φ
以上にわたって皺７がある場合には不良品とする等の扱
いをすると、かなりの包装不良が出て再包装する等の手
間が大変なものである。

この考案は、このような点に鑑みなされたもので、展張
面に皺が発生することのないストレッチ自動包装機を得
ることを目的とする。

この考案は、被包装物にストレッチフィルムを筒巻きに
し、両側の耳部を折り返して包装するようにしたものに
おいて、包装後の前記被包装物のストレッチフィルムの
少なくとも展張面を加熱してその展張面に発生する皺を
除去する加熱装置を前記被包装物の排出経路中に設けた
ことを特徴とするものである。

したがって、包装過程でストレッチフィルムが伸ばされ
てその展張面に皺が発生しても、包装後に加熱されるた
め、その展張面に生じている偏応力が分散され、これに
より、常温に戻ったときに展張面に皺のない状態の包装
膜が得られるように構成したものである。

この考案の実施例を第３図ないし第６図に基いて説明す
る。

１ず、本体８は四本の脚９で支持されており、この本体
８の前部には被包装物となるトレイ１０を内部に押し込
むプッシャー１１が設けられている。

そして、前記本体８内部の上方と下方とにはストレッチ
フィルム１２がロール状ニ巻回されて保持されているフ
ィルム保持部１３゜１４が設けられており、これらのフ
ィルム保持部１３．１４より引き出されたストレッチフ
ィルム１２は、中間部で溶着されている。

寸た、このストレッチフィルム１２は、複数本のガイド
ローラ１５に巻回されつつ引き出されているものである
。

しかして、これらのガイドローラ１５のうち、前記プッ
シャー１１の上下に位置するものはゲートローラ１６と
され、これらのゲートローラ１６の内部には、一対のダ
イ１７とフィルム押え１８とヒートカット装置１９とが
設けられている。

ついで、前記トレイ１０を移送する搬入チェ７２０と包
装部２１とが連設され、この包装部２１の上部には搬出
チェ７２２が設けられているとともに、排出経路２３中
には前記トレイ１０の底面２４を加熱して第１図に示し
た耳部を確実に接着するヒートシール装置２５が設けら
れている。

捷た、このヒートシール装置２５を囲繞する筐体２６に
より加熱装置となる高温槽２１が設けられ、この高温槽
２７の内部上方には二本のヒータ２８が取付けられてい
るとともに端部には排出口２９が開口形成されている。

なお、３０は包装後の包装品であり、その上面ば展張面
３１とされている。

このような構成において、内容物が入ったトレイ１０を
本体８の前部に置いてプッシャー１１によりゲートロ協
う１６間に押し込むが、このとき、ゲートローラ１６間
にはストレッチフィルム１２が引き出されているのでト
レイ１０はそのストレッチフィルム１２を押し込みつつ
進行する。

そして、一定位置普で進行するとプッシャー１１は後退
し、フィルム押え１８が下降してダイ１１との間で二重
になったストレッチフィルム１２を押え、ついで、ヒー
トカット装置１９がダイ１γの間より上昇し、二重にな
ったストレッチフィルム１２を溶断するとともに、その
溶断縁を溶着してトレイ１０を筒巻きにする部分を形成
するとともに上下のストレッチフィルム１２を継き合わ
せる。

このようにして、ストレンチフィルム１２により筒巻き
にされたトレイ１０は搬入チェ７２０により包装部２１
に送り出され、搬出チェノ２２により駆動されつつ包装
部２１で耳部が側方に引張られ、ついでその耳部がトレ
イ１０の底面に折り込オれて密封包装がなされ、排出経
路２３に排出される。

この排出経路２３はヒートシール装置２５がコンベア状
に形成されてトレイ１０を搬送する機能をも有している
ものであるが、その底面は加熱されるため、折り返され
た耳部は良好に底面側と密着し、これにより、密封包装
が完了する。

このようにして包装される際に、展張面３１にはかなり
局部的な引張力が作用しており、これにより偏心刃があ
って皺の発生の確率がかなり高いものであるが、ヒート
シール装置２５上にトレイ１０が存することは高温槽２
７内にあることであり、上部のヒータ２９により展張面
３１が加熱されるため、その部分のストレッチフィルム
１２は軟化して偏心刃が分散され、このときに永久伸び
も生じてその展張面３１にかりに皺があってもその皺は
消滅する。

このようにして形成された包装品３０は外部に出て常温
に戻っても展張面３１に皺が発生することはない。

つき゛に、第７図に示すものはこの考案の実施例の変形
で、高温槽２７内に送風装置３２を設けたものである。

したがって、展張面３１に効率よく熱風が吹き当てられ
、急速に皺発生の防止を行なう。

なお、実施に当っては送風装置３２に熱風発生機能なも
たせることにより、高温槽２１を除去してもよいもので
ある。

この考案は、上述のように被包装物をストレッチフィル
ムにより包装し終ってから、その排出経路内において少
なくとも展張面を加熱するようにしたので、包装時に展
張面に偏心刃が発生して皺が発生していても加熱により
その偏心刃は消滅して皺の発生をなくすことができ、こ
れにより、包装不良品をきわめて減少させることができ
、渣た、寒冷地においての包装作業も容易に行なうこと
ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、ｂ、ｃは包装過程を示す斜視図、第２図は従
来の装置によって包装した状態の斜視図、第３図はこの
考案の一実施例を示す縦断側面図、第４図はその一部の
側面図、第５図は後方から見た装置の斜視図、第６図は
包装品の斜視図、第７図は変形例の斜視図である。 １０・・・・・・トレイ（被包装物）、１２・・・・・
・ストレッチフィルム、２３・・・・・・排出経路、２
４・・・・・・底面、２γ・・・・・・高温槽（加熱装
置）、３１・・・・・・展張面。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 被包装物にストレッチフィルムを筒巻きにし。 両側の耳部を折り返して包装するようにしたものにおい
   て、包装後の前記被包装物のストレッチフィルムの少な
   くとも展張面を加熱してその展張面に発生する皺を除去
   する加熱装置を前記被包装物の排出経路中に設けたこと
   を特徴とするストレッチ自動包装機。