JPS5814539B2 - 支柱用昇降作業機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は街路灯のポールや電柱等の各種支柱を塗装或い
はブラッシングするだめの昇降作業機に関するものであ
る。

街路に立設された街路灯のポールや電柱等は、常に風雨
にさらされているために、久しい間には錆びが生じたり
或いは塗装がはげたりして定期的な補修を必要とするも
のであるが、拾数メートル以上もある高い支柱の先端ま
でよじ登って補修する作業は高度の熟練技術を要するの
みならず、多大の労力と時間を要し、又危険を伴うため
にその作業は非常に困難である。

それにも拘らず、従来は前述のように作業員が命綱をつ
けて支柱によじ登ったり或いはロープをかけてそれに吊
り下って作業を行っているのが現状である。

本発明の目的はこのような従来の点に対処するだめ、支
柱に沿って自由に昇降しつる昇降機を提供するもので、
支柱が先端に向って細くなっているようなものでも、又
先端戊いは中途で彎曲しているような場合でも簡単確実
に七下昇降が可能でアリ、且つ着脱が簡単で作業が迅速
に行え、構造も簡単で安価に実施し得る自動昇降機を提
供するにある。

以下その詳細を図面の実施例について説明する。

１は塗装或いはブラッシング等の処理が行われる支柱を
示したものであり、２はその周わりに所要の空間ａを存
して囲繞されるように装着した円筒状昇降体で、上下両
端部が開放した中空短円筒にて形成し、支柱１への着脱
を容易にするため、半円筒体を２つ結合して一端をヒン
ジ金具３により枢着し他端に継手４を設けて拡開自在と
されている。

５，６は上下一対の昇降車輪であり、該車輪５，６は昇
降体２の内周面に枢着した上下揺動自在な支腕７，８の
先端に個別に取付けられ、その両支腕Ｔ，ξは基端の枢
軸９，１０を中心に先端の車輪側が横向きハ字形に開い
た恰好に装着されるようにする。

１１は上下両支腕７，８間に張設させた牽引ばねであり
、とのばね１１の牽引弾力によって前記上下の車輪５，
６を互いに中央へ引き寄せて弾圧的に車輪５，６を支柱
１の外周へ添接させている。

この上下一対の昇降車輪５，６は第３図に示すように、
昇降体２の中空内部に円周等間隔に３箇所（それ以上の
場合も可能）装備し、それらを支柱１の外周に均等な加
圧力で接触して支柱１に抱持させている。

各車輪５，６は車軸１２に軸支されて自由回転するもの
であるが、そのうちの少くとも一つを駆動用にする。

第４図はその１駆動装置１３を示すものである。

同図において、１４は駆動源であり、通常のブレーキモ
ーターが用いられるが、シリンダーによるラック・ピニ
オン式或いは手動式等適宜の方式を採用する。

支腕７（又は８、以下同じ）の一つにおいて車軸１２と
枢軸９にチェーンホイール１５，１６を設けて、それを
チェーン１７で連動し、枢軸９端にモーターの歯車１８
と噛み合う歯車１９を設け、之等を連動機構２０とする
。

２１ははね掛けピン、２２ぱブラケットである。

上記の構成において、支柱１に昇降体２をセットしてモ
ーターを駆動させると、歯車１８．１９及ヒチェーンホ
イール１６，１５を経て車輪５の一つが回転駆動される
から支柱１の外周に弾圧的に添接された状態で転動する
のでそれが第２図の時計方向へ転動するときは固定され
た支柱１に対し昇降体２全体が上方へ移動し、反時計方
向へ転動するときは下降する。

従ってこの昇降体２にブラッシング又は塗装機を塔載設
置して上記の昇降運動を行わせれば支柱１の全長にわた
って無人で自動的に必要なブラッシング作業や塗装作業
を行い得るものである。

支柱１の全周を旋回し乍ら上記の作業を行う必要がある
場合は第２図に示すような補助装置を昇降体２に装着す
ればよい。

即ちコ字形の保持台２３０両端に昇降体２の上下両端縁
２ａ，２ｂをガイドレールとして転動するガイドローラ
ー２４，２５を設けて該保持台２３を旋回自在に装備し
、同保持台２３に設置した旋回駆動用のモーター２６よ
り歯車２７．２８を経て連動される駆動輪２９を昇降体
２の外周に添接転動せしめ、これにより保持台２３が昇
降体２の周わりを旋回できるようにする。

この旋回式の場合は保持台２３に塗装機等を塔載する。

尚この１駆動輪２９をピニオンギアーとしてこれを昇降
体２の外周に形成した犬歯車３０に噛合わせるようにし
てもよい。

本発明は上述のように、中空円筒状の昇降体を支柱に嵌
挿装着せしめてその内部に円周等間隔に設けられた上下
一対の車輪で支柱を保持し車輪の一つを駆動輪として回
転させることにより昇降体全体を支柱に沿って上下昇降
させるものであるからこれに塗装機或いはブラッシング
装置等を塔載すれば街路灯のポールや、電柱等の各種支
柱を簡単確実に自動的に塗装等の作業を行い得るもので
あり、上下一対の車輪は牽引はねの附勢弾力で支柱外周
に弾圧されるので支柱が先に向うほど細くなっているよ
うな場合でも、又中途で彎曲しているような場合でも何
等支障なく昇降でき、支柱への着脱も簡単に行え取扱が
容易である。

又支柱の周わりを旋回しながら作業を行う必要がある場
合は昇降体の端縁をガイドレールにしてその上を支持台
を旋回するように補助装置を簡単に取付けできるので、
用途目的に応じた使用が行い得て便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実権した街路灯の側面図、第２図は同
要部の拡大側面図で、一部は縦断面を示す。 第３図は向上の平面図、第４図は昇降駆動装置の拡大断
面図である。 １…支柱、２…昇降体、３…ヒンジ金具、４…継手、５
，６…昇降車輪、９，１０…枢軸、１１…牽引ばね、１
２…車軸、１３…駆動装置、１４…駆動源、２３…保持
台、２６…モーター、２９…駆動輪、ａ…空間。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 処理されるべき支柱の周わりに所要の空間を存して
   囲繞される円筒状昇降体と、該昇降体の内周面に枢軸を
   中心に上下揺動及び転勤可能に枢着され、互いに牽引ば
   ねの牽引弾力にて２点圧で支柱外周に添接すべくした上
   下一対の昇降車輪、及びその駆動装置とよりなり、前記
   一対の昇降車輪は昇降体内において円周等間隔に設けら
   れ、且つそのうちの少くとも一つを前記駆動装置の駆動
   機構を介して連動させるようにした事を特徴とする支柱
   用昇降作業機。 ２ 前記円筒状昇降体は２つの分割円筒体をヒンジ金具
   で拡開自在に結合してなり、その端部に継手が設けられ
   ている事を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の支柱
   用昇降作業機。