JPS5814191Y2 - 仮設足場用パイプの保護キヤツプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は仮設足場用パイプの保護キャップに関するもの
である。

工事現場の仮設材である仮設足場用パイプの端部はそれ
が切口のため仮設足場の組立および解体時に切傷してし
まう危険が大である。

又パイプ中に侵入した雨水や砂利が、仮設足場用パイプ
の組立分解および運搬時に不意に落下、排出して怪我を
することが屡々あり非常に危険であった。

そこで本考案は上記欠点を一掃し得る仮設足場用パイプ
の保護キャップを提供することを目的とする。

次に本考案の構成および作用を図面の実施例により説明
する。

仮設足場用パイプ１の端部切口２に被装する保護キャッ
プａであって、周壁３内面に複数のリブ４が間隔を置い
て縦設されその内壁の上端周縁部に隆起部５を有するキ
ャップ本体６をやや軟質な合成樹脂により成形せしめた
ものである。

なお、第１図第３図に示すように長いものは４ヶ位のリ
ブ４が等間隔に突設してあり、第２図第４図に示すよう
に短いものは８ヶ位のリブ４が突設されている。

また、隆起部５は上方に進むにしたがい次第に内方へ傾
斜する側方テーパー面５ａと下方水平面５ｂから形成さ
れ、段部７を形成している。

保護キャップａの周壁３は頭部よりも開口部側がやや拡
がるように傾斜している。

リブ４は開口部に達しないように保護キャップａよりも
やや短かく設けられている。

したか゛つて使用に際しては第５図に示すように仮設足
場用パイプ１の両側端に保護キャップａをワンタッチで
圧嵌穴するだけでよい。

するとやや拡がっている開口部からパイプ１の端部はス
ムーズに嵌入し、その後複数のリブ４によって加圧され
ながらパイプ１が嵌入してその周面が完全に密着して周
壁部３と隆起部５の水平面５ｂにより形成する段部７に
達する。

このようにして、−担パイブ１の端部切口２に圧嵌合さ
れた保護キャップａは合成樹脂の弾性も働いて複数のリ
ブ４により締め付けられて密着するためパイプ１の組立
、解体および運搬のために脱落する虞が無い。

然も、保護キャップａの内壁の上端周縁部に隆起部５が
形成されているため、この隆起部５が、パイプ１の端部
切口２によってキャップ本体６が破損することから守る
ことになり、保護キャップａに加えられる圧力をテーパ
ー面５ａと空隙８とともに作用して緩衝することにもな
り、長期使用に充分耐え得る堅牢な製品になる。

又、合成樹脂製保護キャップのため耐水性、耐衝撃性、
耐候性等にも秀れた保護キャップとなる。

このように本考案では周壁３内面に複数のリブ４が間隔
を置いて縦設されその内壁の上端周縁部に隆起部５を有
するキャップ本体６をやや軟質な合成樹脂により成形し
ているため、かかる保護キャップａをパイプ１の両端部
切口２に被装して使用するならば、鋭利な切口が覆われ
ることになり工事用仮設足場の組立および解体時に作業
者が切傷する心配が無くパイプ１内に雨水や砂利等が侵
入すること、又は侵入した砂利等が落下衝突することも
無いため作業安全性が高められ、延いては作業能率も著
しく向上することになり秀れた実用的効果がある。

尚、この種のものとして、本体側壁の適所に彎曲状弾性
壁を長手方向に形成した実開昭４８−１７２８４号公報
の管材端部保護用合成樹脂キャップが知られる。

この種のものは彎曲状弾性壁によってパイプブを固定す
るもので゛あるから、パイプ挿入によって生ずる弾性壁
の反力は分散状態であり、弾力にパイプブを固定するこ
とが出来にくい。

これに対し本考案では、周壁３を平らにすると共に、周
壁３内面に複数のリブ４を設けている。

従がって、パイプ挿入時リブ４の変形に対する反力は前
記公報のような分散でなく、集中反力となるものである
から強力に固定することが出来る。

又円筒壁をテーパー状に形成し、該テーパー内面に螺状
突起を形成した実公昭３６−２８７４７号公報の螺旋金
属管の保護キャップが知られている。

この種のものでは突起が作用点、円筒壁上端が支点たる
この原理を応用しているので、螺旋金属管には使用出来
ても汎用のものには使用出来ないという問題点を有する
。

本考案においては、保護キャップａの周壁は頭部よりも
開口部側がやや拡がるように傾斜しているものであるか
ら、パイプを挿入しやすく、かつ挿入時にはパイプへ合
成樹脂の弾性によって、分散力が生じ従がって、嵌着さ
れる。

この為にいかなるパイプでも使用できるという使用範囲
の広い保護キャップを提供する。

さらに本考案では隆起部５は上方にしたがい次第に内方
へ傾斜する側方テーパー面５ａと下方水平面５ｂから形
成されているので、パイプ挿入時においてはパイプ端部
が下方水平面５ｂに係止され、従がってテーパー面５ａ
によって隙間が生じる。

該隙間により緩衝効果が行われる。即ち、資材等がキャ
ップ本体６の頭部にぶつかっても核力はテーパー面５ａ
による隙間によって、緩衝作用が働き、組立てパイプに
大きな衝撃を与えることはない。

よって、本考案を使用すれば多少の衝撃があってもぐら
つかない安全性の高い仮設足場を提供することができる
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例であり、第１図第２図は斜視図
、第３図第４図は断面図、第５図は作用状態図、第６図
は使用状態図である。 １・・・・・・パイプ、２・・・・・・端部切口、３・
・・・・・周壁部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 仮設足場用パイプの端部切口に被装する保護キャップに
   おいて、周壁外面を平らにし周壁内面に複数のリブが間
   隙を置いて縦設されその内壁の上端縁部に上方に進むに
   従かい次第に内方へ傾斜する側方テーパー面と、下方水
   平面から戊る隆起部を有し、かつ前記周壁が頭部よりも
   開口部側がやや拡がるように傾斜しているキャップ本体
   を合成樹脂により成形せしめたことを特徴とする仮設足
   場用パイプの保護キャップ。