JPS5813978Y2 - 選別機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は例えば大豆等の豆類及び穀粒を選別し、精粒を
とり出す選別機に関するものである。

従来、選別ベルトの選粒条件を設定する手段として、未
選別粒を落下させて選粒する選別ベルトを備え、前記選
別ベルトの左右傾斜角度及び移送傾斜角度を夫々独立し
て変更自在とした技術があったが、周知のように左右傾
斜角度と移送傾斜角度は相関的に変化するので、一方の
角度金変更することによって他方の角度が変化し、その
ため前記左右及び移送傾斜角度を独立して別個に夫々調
節する従来技術では、左右傾斜角度調節と移送傾斜角度
調節とを交互に繰返し行う必要があり、極めτ煩わしい
調節操作となって選別ベルトの選粒条件を容易に設定し
難い欠点があった。

本考案は上記の従来欠点を解消するもので、前記選別ベ
ルトを此の側板を介して三点支持する支点部材を設け、
前記選別ベルトの少なくとも一つの角隅部に前記支点部
材のいずれかを支持高さ調節可能に連結させ、其の単一
の支点部材を介して前記選別ベルトの一つの角隅部金昇
降操作して前記左右於び移送傾斜角度を同時に調節する
ことによシ、従来に比べて選別ベルトの左右及び移送傾
斜角産金容易に調節操作し得、選別性能金安定させて選
別効率の向上を図ジ得ると共に、支点部材によって選別
ベル）ｆ三点支持させるので、選別ベルトの取付は構造
並びに左右及び移送傾斜角度の調節構造を簡潔に構成し
得、簡便に取扱えるようにした選別機を提供しようとす
るものである。

以下本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する
と、第１図は本考案に係る選別機の外観斜視図、第２図
は同断面説明図で、図中１は選別機の架台本体、２は該
架台本体１上部に設けた大豆などの未選別粒を入れるホ
ッパーであり、該ホッパー２の下部に流下口３金形成す
ると共に、この流下口３に上下に調節自在な口金具４を
設けている。

５は前記ホッパー２の下方に配備し、前記ホッパー２か
ら未選別粒を落下させる選別ベルトであるエンドレス状
の第１選別ベルトであり、該ベルト５ばこの表面に第１
２図に示す如き等間隔の機構６・・・を形成してかり、
例えば本実施例（大豆選別）の場合４山間隔に２鼎巾で
深さ１鼎の機構６・・・をベルト５表面に形成している
。

また、該ベルト５ばこのベルト５の移送始端を低く、且
つ移送終端を高くし、またベルト５の移送方向に対して
はホッパ−２下部の流下口３に近い側を高く、流下口３
に遠い側を低くする。

つ１す、第４図におけるベルト５の左移送方向に対し右
側上りで且つ左側が下り傾斜と々る如くヘッドプーリ７
とテーブルプーリ８間に張架する。

前記へラドプーリ７は一側金自在継手９を介してスプロ
ケット１０に連結し、該スプロケット１０及びチェーン
１１を介して減速機つきモーター１２の出力軸のスプロ
ケット１３に連結してなる。

更に前記へラドプーリ７及びテーブルプーリ８の中間部
には第９図に示す如く■形溝１４が形成してあシ、前記
ベルト５裏面側に設けた逆Ｖ形状の突条部１５例えばＶ
ベルトと嵌合してこのベルト５の位置ズレを阻止してな
る。

１６は前記ヘッド及びテールプーリ７及び８を懸架する
第１選別フレームで、該フレーム１６は左右に側板１７
ａ、１７ｂ’に備えると共に、前記第１選別ベルト５の
上部分をこの裏面から案内支持する案内板１８金各側板
１７ａ、１７ｂ間に設け、この板１８の一側をベルト５
下方向側の側板１７ｂ外方に突出させている。

また、前記側板１７ａ、１７ｂばへッドプーリ７両端を
軸受１９，１９すると共に、テールプーリ８軸受部に長
孔１７ｃ 、１７ｃｋ形成し、該長孔１７ｃ、１７ｃに
テールプーリ８金遊嵌軸支するプーリ軸８ａ両端を嵌挿
する。

この軸８ａ両端金アジャストスクリュ２０．２０で支持
し、該スクリュ２０．２０により前記プーリ７及び８間
の間隔金伸縮してベルト５のテンション金調節する様に
構成している。

更に、前記側板１７ａ中間部及び側板１７ｂ両端部の三
点金支点部材である支持ボルト２１・・・で支持すると
共に、この支持ボルト２１・・・に自在継手２２・・・
を介在させ、架台本体１にベルト５をこの高さ及び傾斜
角度調節自在に懸吊してなる。

前記ベルト５はこの上下及び左右方向の傾斜角度を適宜
可変できるもので、例えば大豆を選別する場合、ベルト
５の左右傾斜角度である第２図におけるベルト５の左上
から右下方向大豆を流下させる流れ角度αと、ベルト５
の前後傾斜角度である第３図における左下から右上方向
に大豆金上昇移送する送シ角度βと金適宜角度に調整設
走するものである。

２３は前記ベルト５の始端（傾斜下端）に設けたＬ形状
の支持板であり、該支持板２３の一端金一方の側板１７
ａに枢支すると共に、その板２３の他端を前記案内板１
８の突出部上に長孔２３ａ金介して枢着させ、第５図に
示す如く選別粒の流れ出口２８を狭める様に支持板２３
金イ頃科させ、この板２３の傾斜角度を可変し得る如く
構成している。

また、該支持板２３はベルト５の移送方向に対して略直
角に横設してなり、第１２図に示す如き波形状の抵抗板
２４會その支持板２３を添設して釦Ｄ１ホッパー２から
落下して流れ出口２８方向に移動する選別粒（大豆）″
ｆ：前記抵抗板２４で適宜転動させ精粒のみ金流れ出口
２８側に送るべく構成するものである。

２５は前記流れ出口２８乞閉鎖するように前記抵抗板２
４端に略直角状に連設したストッパーであり、該ストッ
パー２５は前記抵抗板２４に沿って下動してくる選別粒
をこの部分で塞止め、精粒を一時的に停消させる様に設
けたものである。

２６は前記抵抗板２４に対向するようにコンベア５の傾
斜上端側に設けた案内杆であう、前記流れ出口２８の案
内板１８突出部側面に設けた案内片２７先端に前記杆２
６乞延敗させ、コンベア５の終端から放出される選別粒
を部分的に出口２８側に導入させるべく設けている。

２９は前記出口２８より落下する精粒金本体１外側に取
９出す為の一番ロシュート装置であり、該装置２９は第
１１図に示す如く、本体１側に設置するシュート受け３
０と、該受け３０に摺動自在に嵌合するシュート３１と
、本体１に固着して前記シュート３１金この最大突出位
置で接当させるストッパー３０ａとから構成したもので
、前記第１選別ベルト５乞駆動し、精粒４取り出す際に
このシュート３１を本体１外側に突出させる一方、作業
終了時等にかいてシュート３１金本体１内に収納し得る
様に設けたものである。

３２は前記へラドプーリ７の下方位置に備えた２番口シ
ュートであり、該シート３２は前記第１選別ベルト５に
よって送られる一次選粒の残粒つま９精粒が混入してい
るくず粒金受け、これ金下方の第２選別ベルト３３に落
下させるべく設けている。

この第２選別ベルト３３は前記第１選別ベルト５と同様
の横溝６・・・金表面に形成するエンドレス状のもので
、ベルト３３の移送始端側金低くその移送終端側を高く
形威し、つまシ第３図に耘ける右上シ傾斜となる様にヘ
ッドプーリ３４とテールプーリ３５間に傾斜角θを有す
るベルト３３を張架している。

また、３６は前記ヘッド及びテールプーリ３４及び３５
金懸架する第２選別フレームで、該フレーム３６は前記
へラドプーリ３４金軸支する軸受３７．３７と側板３８
，３１両側に備え、この側板３Ｂ、３Ｂの下端側に長孔
３８ａ 、３８ａを介してテールプーリ軸３５ａ、３５
ａｅ突出させ、これ金アジャストスクリュー３９．３９
で移動自在に固着してなり、ヘッド及びテールプーリ３
４゜３５間の間隔ヲ伸縮させてベルト３３のテンション
金適宜調整すべく構成している。

また、該フレーム３６は前記側板３８間に前記ベルト３
３の上部分をこの裏面で摺動案内するための案内板（図
示省略）金介設すると共に、側板３Ｂ、３８の上縁中央
間にストッパー４０を設置し、前記２番口シュート３２
から送られるくず粒など乞そのストッパー４０に当て、
選別粒の飛散を防止している。

前記架台本体１に取付部材４１を介して前記フレーム３
６を装着している。

また、前記へラドプーリ３４の軸３４ａにスプロケット
４２を軸支していて１．前記第１選別ベルト３３のスプ
ロケット１０とモーター１２の出力軸のスプロケット１
３間に張架するチェーン１１にこのスプロケット４２會
噛合い連結させている。

４３は前記へラドプーリ３４の下方位置に設けた３番口
シュートであり、該シュート４３は前記第２選別ベルト
３３で選別された二次選粒の残粒をこの下方に備えた廃
棄物用容器４４に落下させるべく設けたものである。

４５は前記テールプーリ３５側下方に設けた還流シュー
トであり、該シュート４５は前記第２選別ベルト３３で
選別された精粒などを再度第１選別ベルト５に戻すべく
設けたもので、還元装置４６の下部に備えたすくいシュ
ー）４７に接続している。

前記還元装置４６は、前記モーター１２に連結するチェ
ーン１１に噛合せるスプロケット４８と、該スプロケッ
ト４８と同軸上に設ける原動側ブー’７４９ａと、第１
選別ベルト５の一側中央上方に設けた従動側ブーＩＪ４
９ｂと、これら原動及び従動側プーリ４９ａ及び４９ｂ
間に張架し、且つ外側に複数小型パケット５０・・・を
有するＶベルト５１とから構成し、前記還流シュー・ト
４５を介してすくいシュート４７に集められた二次選別
粒をこの還元装置４６によって上方に搬送し、上記流下
口３近傍の第１選別ベルト５に還元させるべく構成して
いる。

５２は前記還元装置４６上部に設けた戻しシュートであ
る。

前記パケット５０・・・によってすくいシュート４７か
ら搬送し、且つ該戻しシュート５２で放出する二次選別
粒金戻し管５３金介して、前記ホッパー２の流下口３近
傍の第１選別ベルト５上に還戻すべく構成する。

また、該戻しシュート５２はアジャストスクリュー５４
により取付高さを自在に調節し得るものである。

なお、５６は架台本体１に固定する前記チェーン１１の
アイドルスプロケットであシ、５６はスプリング５７金
付勢していて該チェーン１１金緊張させる可動テンショ
ンスプロケットである。

更に、５８は前記架台本体１乞カバーする側壁５９の正
面側に形成していて第１及び第２選別ベルト５及び３３
金監視するための透明窓である。

筐た、前述の流下口３に上下に調節自在に取付ける口金
具４は、第１０図に詳細に示す如く、筒状に形成すると
共に、この−側に若干の間隙金屑する切開部６０を設け
、該切開部金繰ネジ６１等で連結緊縮させる様に締結し
、前記流下口３の外側に固着してなる。

そして、該口金具４下端と前記第１選別ベルト５上面と
の間隙ｌ金変化させ、穀粒の落下させる量を調節する如
く構成している。

本考案は上記の如く構成するものにして、先ず選別粒の
種類（大きさ、形状など）に適応させて、架台本体１に
第１選別ベルト５乞吊架する前記支持ボルト２１・・・
の長さ調節を行い、第１選別ベルト５の前後左右の傾き
金調節し、選別粒に応じた最適の流れ角度α及び送９角
度β金形成させ、−次選別金行うもので、前記選別ベル
ト５乞三点支持する各支持ボルト２１・・・のいずれか
１本、例えば前記へラドプーリ７の一側で選別ベルト５
の移送傾斜上端側の側板１７ｂに連結する支持ボルト２
１の長さ調節を行い、選別ベルト５の対角線上に位置さ
せる他の支持ポル）２１．２１金固定支点とし、選別ベ
ルト５の一つの角隅部を昇降操作すると、選別ベルト５
の左右及び移送傾斜角度α。

βが同時に変化するので、選別粒の性状及び種類等の選
粒条件に応じて単一の支持ボルト２１金用いて前記左右
及び移送傾斜角度α、βを同時に調節できるものである
。

而して第７図の簡略系統図を参照して以下この作用を説
明すると、ホッパー２内に投入された未選別粒（穀粒及
び大豆）は第１選別ベルト５上に順次適当量落下する。

そして、ここで選粒されるもので、該第１選別ベルト５
は流れ出口２８側に傾斜角α、またへラドプーリＴ側の
送り方向に傾斜角βを形成している。

このように左右及び前後に傾けたベルト５を駆動するの
で、損傷の彦い精粒（略球形状）はベルト５表面に形成
する横溝６・・・に嵌まらず、ベルト５の左右方向に横
架した抵抗板２４に沿って出口２８側に移動する。

また、精粒でない所謂くずね及びごみ等はベルト５表面
の横溝６・・・にひっかかり、ベルト５によってこの終
端側に移送され、２番口シュート３２に落下する。

ところで、前述抵抗板２４沿いに出口２８側に移動する
精粒は、該抵抗板２４の波形状面によりとの凹部に一時
的に溜められたり、精粒が互いに衝突して適宜方向転換
或いは転動しながら出口２８に至る。

更に、との精粒は出口２８を設けたストッパー２５で一
旦溜められるもので、このため前記の転動作用により精
粒された完全な形態の精粒のみが出口２８に至る。

この出口２８より落下する精粒は下方に設置したシュー
ト受け３０及びシュート３１金介して本体１外側に取り
出される。

次に、前記２番口シュート３２内に落下した１次選粒の
残留つまりくず粒などは第２選別ベルト３３の中央上面
に落下する。

そして、ここで上９勾配のベルト３３の移送によって二
次選粒が行なわれる。

即ち、ベルト３３表面に形成する前記第１選別ベルト５
と同様の横溝６・・・の抵抗によってベルト３３始端側
に流下する二次選粒金選別するもので、損傷の大きな選
粒及びごみは前記ベルト３３でこの終端側に移送される
。

また、精粒及び損傷の小さな選粒はベルト３３の移動に
抗してベルト３３始端側に流下し、テールプーリ３５下
方の還流シュート４５に落下する。

そして前記ベルト３３で移送されたくず粒はへラドプー
リ３４下方に設けた３番口シュート４３から廃棄物用容
器４４内に落下してこれに貯溜されると共に、前記還流
シュート４５に落下した二次選粒による精粒はすくいシ
ュート４７に移動し、ここで還元装置４７のパケット５
０・・・で順次上方の戻しシュート５２に搬送される。

而して、この戻しシュート５２に運ばれた前記精粒は再
び第１選別ベルト５に還元され、第１選別ベルト５で再
選別され、完全な形状を有する精粒のみが前述の一番ロ
シュート装置２９から取り出されるものである。

次に、この選別機の駆動系路金第６図を参照して説明す
ると、前記減速機つきモーター１２の出力音伝達するチ
ェーン１１は該モーター１２軸に装着するスプロケット
１３、還元装置４６の原動側プーリ４９ａに一体的に連
結するスプロケット４８、第１選別ベルト５のへラドプ
ーリ７に連結するスプロケット１０及び第２選別ベルト
３３のへラドプーリ３４に連結するスプロケット４２間
に張架していて、前記モータ１２により前記第１選別ベ
ルト５、第２選別ベルト３３及び還元装置４６を連動駆
動するものである。

また、前述実施例における第１及び第２選別ベルト５及
び３３の横溝６・・・の形状及び各傾斜角度α、β、θ
を適宜可変調節させることにより大豆以外の何種の穀粒
にも使用し得る。

なか、上選別ベルト５金三点支持する支持ボルト２１・
・・に釦いて、いずれか１本の支持ボルト２１を選別ベ
ルト５の傾斜角度α、β調節用に、他の２本の支持ポル
）２１．２１ｆｆｉ吊下げ保持用に使用しても良いと共
に、いずれか１本の支持ボルト２１乞粗調節用に、また
他の２本の支持ポル）２１．２１’に微調節用に使用し
ても良い。

以上実施例から明らかなように本考案は、未選別粒金落
下させて選粒する選別ベルト５金偏え、前記選別ベルト
５の左右傾斜角度α及び移送傾斜角度β金変更自在とし
た構造において、前記選別ベルト５を此の側板１７ａ、
１７ｂ’ｒ介して三点支持する支持ボルト２１・・・な
どの支点部材を設け、前記選別ベルト５の少なおとも一
つの角隅部に前記支点部材２１のいずれか金支持高さ調
節可能に連結させ、其の単一の支点部材２１金介して前
記選別ベルト５の一つの角隅部金昇降させて前記左右及
び移送傾斜角度α、βを同時に調節可能に構成するもの
で、従来に比べて選別ベルト５の左右及び移送傾斜角度
α、β乞容易に調節操作でき、選別性能金安定させて選
別効率の向上を図ることができると共に、支点部材２１
・・・によって選別ベルト５を三点支持させるので、選
別ベルト５の取付は構造並びに左右及び移送傾斜角度α
、βの調節構造を簡潔に構成でき、簡便に取扱うことが
できて頗る実用的である等の顕著々効果を奏するもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る選別機の外観斜視図、第２図は同
断面説明図、第３図は前回の左側面説明図、第４図は第
２図の右側面説明図、第５図は要部の外観斜視図、第６
図は本考案の駆動糸路説明図、第７図は本考案の作業系
統図、第８図は還流装置の断面説明図、第９図はプーリ
の説明図、第１０図は口金具の取付説明図、第１１図は
一番ロシュート装置の外観図、第１２図は抵抗板の説明
図である。 ５・・・第１選別ベルト（選別ベル））、１７ａ。 １７ｂ・・・側板、２１・・・支持ボルト（支点部材）
、α・・・流れ角度（左右傾斜角度）、β・・・送り角
度（前後傾斜角度）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 未選別粒を落下させて選粒する選別ベルト５を備え、前
   記選別ベルト５の左右傾斜角度α及び移送傾斜角度βを
   変更自在とした構造において、前記選別ベルト５を此の
   側板１７ａ 、１７ｂｋ介して三点支持する支点部材２
   １・・・を設け、前記選別ベルト５の少なくとも一つの
   角隅部に前記支点部材２１のいずれかを支持高さ調節可
   能に連結させ、其の単一の支点部材２１を介して前記選
   別ベルト５の一つの角隅部を昇降させて前記左右及び移
   送傾斜角度α、βを同時に調節可能に構成したことを特
   徴とする選別機。