JPS5813953Y2 - 篩渣洗浄装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、篩渣洗浄装置に関する。

従来排水処理場等では、排水中に含１れる木片、紙、繊
維等の比較的大きな固形状不純物をスクリーンによって
除去しているが、これら不純物は、篩渣となってスクリ
ーン上を被うため、一定時間おきにスクリーンから掻揚
げられ、一定期間貯留された後埋立等により廃棄処分さ
れている。

しかしながらこのような篩渣中には、環境衛生上杆１し
くない有機性、無機性の物質、一般細菌、害中の卵を含
んでいるので、篩渣を未処理で廃棄すると、悪臭、虫害
ｌたは地下水等の汚染が発生する恐れがある。

従って、このような篩渣は、水で洗浄してこれら環境衛
生上の問題を引起こす、物質等をできるだけ除去するこ
とが好ましい。

本考案はこのような問題を解決するためなされたもので
あり、ポンプにより循環加圧水を回転するパドル尖端の
ノズルより噴出させ、噴出流と機械的攪拌の相乗効果に
より篩渣の洗浄効果を高めたことを特徴とする。

以下添附図面を参照して本考案に係る篩渣洗浄装置を説
明する。

第１図において、除塵機（スクリーン）から掻揚げられ
た篩渣１は、篩渣投入コンベア２により、洗浄槽３へ投
入される。

洗浄槽３は、長方体の槽であり、壁面が水圧に十分耐え
るよう鋼板から構成されまた形鋼４ど溶接された水密構
造となっている。

この洗浄槽３には、底部ノズル５、側部ノズル６釦よび
水上面ノズル７が設けられており、循環ポンプ８により
これらノズルから圧力水を噴出させ投入された篩渣を洗
浄するようになっている。

洗浄槽３の内部には、回転パドル９が設けられている。

この回転パドル９は第３図および第４図に示すように両
端が洗浄槽３の側面に設けられた軸受１０により液密に
支持された中空回転シャフト１１と、これに固定された
対向する２枚の板材１２から構成された翼部から成る。

この翼部は、先端に向って徐々に薄くなり、先端には、
中空シャフト１１と連通した洗浄水噴出ノズル１３が隔
置されている。

翼部の断面は、第４図に示すよう先端に向って収れんし
ているので、パドル本体への篩渣の絡み付きが効果的に
防止される。

パドル９の中空シャフト１１の一端には、スプロケット
ホイール１４が取付けられ、モータ１５によりチェイン
１６を介して回転されるので、パドル９は自在に回転で
きる。

一方中空シャフト１１の他端は、軸受１０中で回転自在
にパイプ流入口１７と連通しているので、循環ポンプ１
８からの圧力水は、流入口１７、シャフト１１を通って
ノズル１３から噴出される。

循環水は、このようにパドル９のノズル１３と底部ノズ
ル５、側部ノズル６および水上面ノズル７から噴出され
て、槽３内に投入された篩渣１を洗浄した後細目スクリ
ーン１８にて濾過される。

次に濾過後の水はオーバーフロー口１９を通り排出され
る。

その一部はポンプ８で再び加圧され、供給パイプを通し
て再びノズルから噴出される。

循環水は、洗浄された篩渣１と共に徐々に排出されて減
少するので、適宜補給水口２０から補給される。

コンベア２により、洗浄槽３内へ投下された篩渣１は、
各種ノズルから噴出される水によって洗浄されながら、
回転パドル９の回転によって攪拌されながら第１図の右
側方向へ移動する。

こうして洗浄された篩渣１は、無端スクリーン２１の上
面に載り、水切りされながら上方へ掻揚げられてから排
出される。

こうして排出された篩渣は、水切りが１だ十分でないの
で、更に適当な脱水装置（図示せず）により脱水処理さ
れた後廃棄される。

このように本考案に係る篩渣洗浄装置によれば、篩渣は
攪拌されながら高圧噴出水で洗浄されるので、その洗浄
効果は飛躍的に高１す、廃棄後の環境衛生に悪影響を与
えるような物質は除去される。

また循環水をクローズドサイクルとして使用しているの
で、これらによる二次公害の発生は生ぜず、かつ補給水
も少量ですむという利点がある。

本考案の実施例では、回転パドルを二個にして使用した
が、これよりも多い数のパドルを設けて更に洗浄効果が
得られるよう設計変更できることは明白である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る篩渣洗浄機の側面図、第２図は
第１図に示した洗浄機の平面図、第３図は回転パドルの
軸方向に沿う横断面図、第４図は第３図のＡ−Ａ線に沿
う断面図である。 １・・・篩渣、３・・・洗浄１．５，６，７・・・ノズ
ル、８・・・循環ポンプ、９・・・回転パドル、１０・
・・軸受、１１・・・回転シャフト、１２・・・翼部、
１３・・・噴出ノズル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 軸受により回転自在に軸支された中空回転シャフトと、
   このシャフトに固定され先端に向って漸次薄くなった翼
   手段と、上記翼手段の先端に沿って隔置され、上記中空
   回転シャフトと連通したノズル手段とから成り、上記軸
   受および中空シャフトを通して加圧水をノズルから噴出
   しながらシャフトおよび翼手段が回転し、篩渣を洗浄、
   攪拌することを特徴とする篩渣洗浄装置。