JPS581359B2 - ネツキユウシユウザイリヨウノ ホウソウタイト ソノシジブザイ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は空気予熱器のような回転蓄熱式熱交換器に係り
、特に熱交換器の蓄熱質量体を形成する輪郭づけられた
要素板を概ね円筒状の蓄熱器に詰めるのを容易にする装
置に係る。

空気予熱器の蓄熱器本体に収容される板の数は１０万枚
以上にのぼる。

このような蓄熱器本体に手で個々の板を詰めるのは非常
に時間のかゝる作業であることは明らかである。

したがって、工場における板の切断と関連して適当な大
さと形状の積重ね板を形成することが通常行われててお
り、これらの積重ね板はかご状構造体内に置かれるか、
または積重ね板を他の装置により一緒にしてボイラプラ
ントの建設される場所へ容易に輸送できるユニットを形
成する。

ユニットは次に所定の計画によって蓄熱器本体内に置か
れる。

これらのユニットの種々の実施例は例えば英国特許明細
書第１０６１４５４号、同第１１０３２０７号および同
第１１７４５１３号に示されている。

従来使用された蓄熱体即ちユニットはかなり高価である
。

さらに、いくつかの設計のユニットはすべて隣接のユニ
ットの間、およびユニットと蓄熱器本体の扇形状の隔室
の壁との間に隙間または空所が必ず残されている。

これらのむだな空間は液体の漏洩通路を形成し、この点
で熱交換が非常に不十分である。

さらに、周知のユニットは取扱いが困難なことが多い。

本発明の主な目的は前記の欠点を除去または減少する回
転蓄熱式熱交換器の長方形の要素板を含む蓄熱体を提供
することである。

各蓄熱体は積重ねた板の平行な２つの表面の間に延びる
熱交換流体用の端部開放の通路を形成するように輪郭づ
けられた積重ねた板を含む型式のものである。

本発明の一つの特徴は前記の平行な端部表面の一方と係
合し輸送中に積重ね板に取り付けられるフレーム構造体
を含む支持部材である。

フレーム構造体は少なくとも１個のリフト要素を備え、
前記リフト要素は前記フレーム構造体に固定され、かつ
積重ね板を通ってフレーム構造体から垂直に突出し、前
記リフト要素の自由端は前記の平行な端面の他方で手を
伸ばすことができ、巻上装置に係合するように形状づけ
られている。

リフト要素はさらに各蓄熱体の重心を概ね通るような位
置に置かれている。

本発明の他の特徴は担持用のフレーム構造体と大体平行
な板の積重ねを通る多数のロンドである。

これらのロンドはこれを蓄熱器本体に挿入する前に各蓄
熱体の輸送中にロンドの方向に対し横断方向に板が相互
に運動をするのを防ぐ。

これらのロッドの別な目的は蓄熱体が蓄熱器内に挿入さ
れて帯金を解かれる際にフレーム構造体を越えて外側の
板が滑動するのを防ぐことである。

本発明はまた回転蓄熱式熱交換器の積み重ねた長方形の
要素板の支持部材を含む。

支持部材はフレーム構造体を含み、要素板が使用中に該
フレーム構造体に支持され、また少なくとも１個の細長
いリフト要素が該フレーム構造体に固定され、かつフレ
ーム構造体に支持される時板を越えて突出するような長
さを有する。

本発明のこの目的や他の目的は添付図面に示す本発明の
実施例の以下の説明から明らかになる。

図において、参照番号１０は板の積重ね１２と支持部材
１４を含む蓄熱体を指示する。

板の積重ねは帯金１６により支持部材に結合される。

板は長方形であって、熱交換流体用の端部開放の通路を
画定するような切欠き（図示せず）のようなスペーサ装
置を有する。

板はすべて同一高さであるが、幅が次々と変えられ、結
果として概ね台形状の板の積重ね形状を生じている。

板の積重ねの上下の端面は平行であるが、その両側面は
第２図に見られるように積重ねの右前の板１５から左前
の板１１まで狭まっている。

支持部材１４の構造は第３図に詳細に示され、２個の重
ねられた層の２個の蓄熱体１０Ａと１０Ｂが示され、板
の積重ね１２は鎖線で示してある。

第３図によると、各支持部材１４は３本の横材２２によ
り連結された２本の長手方向のけた２０と平らなロンド
形状のリフト要素２４を含むフレーム構造体から成り、
該リフト要素は中間の横材２２に固定されフレーム構造
体から垂直に突出するが、板の積重ね１２の２枚の板の
間を通って延びる。

板の積重ねの上部端面を通って突出するその自由端にお
いて、リフト要素２４は巻上装置のフックのための孔２
６を備えている。

中間の横材２２はリフト要素２４が蓄熱体１０の少なく
とも重心の近くを通るように位置決めされている。

したがって、蓄熱体が巻上装置により持ち上げられると
、蓄熱体は概ね水平な位置を占める。

板の積重ね１２が帯金１６により支持部材１４に結びつ
けられるのに先立って、板の積重ねは弾力的に圧縮され
る。

フレーム構造体の輪郭は積重ねた板の接触下面の輪郭に
概ね類似しているが、幅は小さい。

したがって、板はけた２０を越えて僅かな距離だけ延び
る。

板の積重ね１２はその圧縮状態ではフレーム構造体と概
ね同じ長さを有するが、板の積重ね１２の膨脹状態では
前面の板１５，１７はけた２０の端部の外側に突出する
。

帯金１６が板の積重ねを有効にその圧縮状態に維持する
ためにフレーム構造体の端部にある横材２２はけた２０
の端部から適当な距離に置かれている。

蓄熱質量体は２個以上の層に分割されることがしばしば
ある。

このような場合、最下部の蓄熱体の層の板は放射状の仕
切りに固定され、板の積重ねのけた２０と協同するブラ
ケットに載置されるが、次の層の蓄熱体はそのけたと共
に下方に置かれた蓄熱体上に載置される。

２個の層の蓄熱体が同じである場合、下方の蓄熱体１０
Ａのリフト要素２４は上方の蓄熱体１０Ｂのリフト要素
と干渉することが明らかである。

このような干渉を避けるため、一方の蓄熱体のリフト要
素は中間の横材２２の一方の側に固定され、他方の蓄熱
体のリフト要素は第３図に示すように他方の側に固定さ
れる。

多くの熱交換器において、蓄熱器本体の扇形状の隔室は
接線方向の壁により２個以上の室に分割されている。

普通は蓄熱体は１個の組が予定された室の断面を概ね全
面的に満たすような大きさと・形状になっている。

蓄熱体が巻上装置により室の中へ降された後に帯金１６
が切断されて除去され積重ねた板を放射方向に膨脹させ
て室の接線方向の壁と弾力的に接触させる。

板の積重ね１２の各板は２個の孔を有し、これらの孔は
板の一方の側縁に隣接し、縁の切断と同時に打ち抜くの
が好ましい。

隣接した板の孔は相互に正しく合わさりけた２０の平面
と大体平行に板の積重ね１２を貫通する２個の真直ぐな
通路を形成する。

各通路にはロツド２８が摺動可能に挿入され、蓄熱体が
圧縮され帯金をかけられた状態では前面の板１５，１１
から突出する。

各ロツド２８はその一端に薄い頭部３０を備え隣接した
前面の板１５．１７がロンド２８の端部を越えて滑り出
すのを防ぐ。

２個のロツド２８の頭部３０は蓄熱体の両側の板１５，
１７に位置する。

帯金１６が切断され板の積重ね１２が蓄熱器本体の放射
方向に膨脹すると、ロンド２８はその結果として蓄熱体
内で滑り、各頭部３０はそれぞれの前面の板１５，１７
と接触するので全ての板が相互に対し蓄熱器本体の軸線
方向の固定した位置に保持される。

板の側縁はさらに蓄熱器本体の囲りの放射状壁によって
案内され、かつ傾斜するのを阻止されるので、板の積重
ね１２はけた２０の端部の外番こ突出する事実にもかか
わらずその形状を保持する。

ロツド２８はさらに蓄熱体１０の板が事故や不注意な取
扱いにより工場から建設地へ輸送する間に横断方向に動
かないのを保証する。

板が全く室の外に出る前に板を一緒に保持する処置を講
じなければならないとしても、支持部材１４は板の取り
出し（例えば取替え）を容易にするものであることは明
らかである。

英国特許明細書第１２７４４７７１号（第１４０１６２
１号）には要素板を切断し板の積重ね機械が開示されて
いる。

このような機械は蓄熱体全体の重心が位置する高さと一
致した高さに板の積重ねが到達した時に停止するように
制御される。

この瞬間に支持部材１４は板の積重ねの一方の側に沿っ
て適所に持って来られ、リフト要素２４は完成していな
い板の積重ねの頂部に置かれ、機械が再び始動される。

板の積重ねはその所定の高さに達すると圧縮されて帯金
を掛けられる。

板の積重ねは次に水平状態まで傾けられて機械から取り
除かれる。

好ましくは、リフト要素２４の厚さは隣接した板の中間
の平面の間の距離より小さく、リフト要素は板の積重ね
の同質性にそれほと影響を与えない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による蓄熱体を備えた回転蓄熱式空気予
熱器の斜視図、第２図は予熱器に挿入する前の蓄熱体の
斜視図、および第３図は２個の重ねられた蓄熱体の概略
図であって、各組がその協働状態の説明を簡単にするた
め相互から分離された図である。 図において、１０・・・・・・蓄熱体、１２・・・・・
・板の積重ね、１４・・・・・・支持部材、１５・・・
・・・前面の板、２０・・・・・・けた、２２・・・・
・・横材、２４・・・・・・リフト要素、２６・・・・
・・孔、２８・・・・・・ロツド、３０・・・・・・ロ
ツドの頭部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 板の積重ねを含み、前記板が該積重ねの２個の平行
   な端面の間に延びる熱交換流体用の端部開放の通路を形
   成するような輪郭をつけられ、さらにフレーム構造体を
   含む支持部材を有し、前記フレーム構造体が該積重ねの
   前記平行な端面の一方と係合し、また前記フレーム構造
   体を巻上装置に連結させる装置を具備しているような回
   転蓄熱式熱交換器用の長方形の要素板を含む蓄熱体にお
   いて、 前記フレーム構造体に固定され、かつ２個の隣接した板
   の間にあって該積重ねを貫通する少なくとも１個の細長
   いリフト要素を含み、前記平行な端面の他方において前
   記リフト要素の自由端に近づくことができ、前記自由端
   が巻上装置と係合するような形状にされていることを特
   徴とする回転蓄熱式熱交換器用の長方形の要素板を含む
   蓄熱体。