JPS581291Y2 - 温灸器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は温灸器に関するものであり、もぐさの燃焼熱をそ
の１＼患部に伝える温灸作用と、燃焼熱を利用した指圧
作用とが兼用して行えることを特徴としたものである。

従来より知られている温灸器は、陶製の容器内において
もぐさを燃焼させ、この容器の平担な面を患部に当てｘ
１燃焼熱を照射させるものであるため、その機能はあく
１で温灸作用のみに正寸る。

勿論温灸作用それ自体は効果的であることに異論はない
が、との温灸治療を行えると共に、温灸熱を利用して患
部を部分的に強く圧迫する指圧作用が行えれば、一つの
器具で温灸と、温灸指圧とが併用して行えるので、治療
は更に効果的である。

本案は上記の如き目的のもとに考えられたもので、これ
を図示の実施例について詳記すれば、陶製の器体１は患
部上に載置した状態で器体を定置できる程度の面積をも
った温灸用定着面２を複数個連続させた角形の環状体か
ら戊っている。

夫々の定着面２はもぐさの燃焼熱を透過して患部皮膚上
に伝えるための通孔３が開設されているが、定着面２の
数としては、患部上に定置した際における器体の安定と
いう面からみて第１図の如く三角形がよく、場合によっ
ては第５図の如く四角、六角形であってもよい。

また通孔３は温灸効果を各定着面２に応じて変え得るよ
うに、大きさと数を変えておくとよい。

勿論前記定着面２はいづれか一面を患部上に載置して温
灸作用に供せられるものであるが、各定着面２の両側辺
は、該定着面上に載せるもぐさが外部に転落しにくいよ
うに内側方向に立上る鍔４を形成するようになっている
。

これらの定着面２が互に接する隅部の外側中央部には夫
々指圧用突起５が突設されている。

この指圧用突起５は各種の異った形の圧迫が与えられる
ように例えば第３図に示すように丸山形、薄い丸山形、
尖状山形等の異った形をした突起が各定着面隅部に設け
られ、且これら指圧用突起５の両側部には定着面２の通
孔３と同様の通孔６が設けられている。

本案に係る温灸器は上記の如くして成り、使用に際して
は、温灸を行うが温灸指圧を行うかの目的に応じて、も
ぐさを収める位置を変えて使用する。

即ち温灸を行う場合には、器体１を第１図の如く好みの
定着面２が下向きとなるようにし、第２図の如く器体側
面の窓孔７よりもぐさ８を該定着面２の内側面上に収め
て点火したのち、該定着面２を患部上に載置して、通孔
３より患部に対し燃焼熱を照射する。

また患部に対し温灸熱を伴った指圧作用を与えたい場合
には、もぐさ８を第４図の如く、利用しようとする好み
の形の突起５を有する部分の器体内隅部に収めて点火し
、器体１の上部を片手にて保持して、前記指圧用突起５
を患部上に押圧し乍ら器体を揺動させ、突起の押圧力と
突起自体の熱及び通孔６からの放熱を患部に同時に作用
させる。

本案に係る温灸器は以上の如く、患部上に定置し得る定
着面２と、もぐさの燃焼熱により加熱される指圧突起５
とを１個の器体１に夫々併設したるをもって、定着面２
を利用した温灸治療と、指圧突起５による温灸作用を伴
う指圧治療とを、必要に応じて行うことができ、この種
の治療を効果的に行うことができるという利点を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案に係る温灸器の一実施例を示す斜視図、第
２図は第１図の■−■線における断面図第３図は指圧用
突起の各種の形状を示す斜視図、第４図は指圧用の使用
状態を示す一部欠切斜視図、第５図は他の実施例におけ
る器体の形状を示す参考図である。 図において、１・・・・・・器体、２・・・・・・定着
面、３，６・・・・・・通孔、４・・・・・・鍔、５・
・・・・・指圧用突起、Ｉ・・・・・・窓孔、８・・・
・・・もぐさ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 夫々通孔３を有する平和な温灸用定着面２ととの温灸用
   定着面２の隅部に通孔６を近傍に備えた指圧用突起５を
   突設して成る温灸器。