JPS5812744Y2 - 押出し容器のノズルキヤツプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、押出しチューブ等に収納された内゛容器が
抽出後目動的に閉止するようにしたノ・ズルキャップの
構造に関し、特に瞬間接着剤の分与抽出に格別の効果を
発揮するものである。

従来の瞬間接着剤などは、押出しチューブの一側に設け
られた小径の口部にキャップを着脱可能にしたものであ
ったから、使用後キャップで口部を封止しても、なおキ
ャップ内に残留する空気などの作用を受けて口部附近の
接着剤が自然硬化し、爾後の抽出を困難にするという事
態は我々が日常屡々経験するところである。

かかる実状に鑑み、本考案はキャップの先端に開口を設
けるとともに、該開口に開閉自在な弁を内装せしめるこ
とにより、叙述の諸問題を一気に解決せしめたものであ
る。

以下、その構成を図面に示す一つの実施例に従って更に
詳述すると、１は一端に口部１′を備えたチューブ主体
、２は中空状キャップであって、その基端を上記主体の
口部１′に嵌合自在な取付口２′とする一方、他端に先
細り状のノズル口３′を貫設してなるノズル３を一体に
結合することにより、この間に中室４を形成せしめたも
のである。

そして、上記中室４内には、例えばプラスチック、′な
どからなる中空座板イの一面に多数の弾性歯片目を一体
戊型してなる弾圧５と、前記ノズル口３′に貫挿された
弁棒９の膨錐部６′とを上記弾圧の弾性歯片口に接して
内装することにより、常態では弁棒６の先端６″かノズ
ル［１３′から少しく露出し、この状態で該弁棒６によ
りノズル口３′を閉止し得るよう構成したものである。

尚、中室４内における上記弾圧の弾性歯片口と弁棒の膨
錐部６′とは、その接触関係を維持する限り、その弾性
歯片目を弁棒側に、又膨錐部を座板イ側に形成させても
本案ノズルキャップの機能に何ら変更はない。

叙上の構成に係る本案ノズルキャップは、その取付口２
′にチューブ主体の口部１′に嵌着した後、キャップの
ノズル３′より突出する弁棒の先端６″を被塗布面に押
当てて弾圧の弾力に抗して弁棒を内方に後退させれば、
それ迄密接して閉止状態に保たれていたノズル口３′と
弁棒６の周面間に間隙が生じ、該間隙を介してチューブ
主体１内と外部とが連通ずることとなるがら、チューブ
に加えられる圧力に応して必要量の接着剤が抽出される
のである。

他方、所望の接着剤の抽出が終れば、キャップのノズル
口を被塗布面から離すことにより、弁棒の膨錐部６′が
前記弾性歯片口の復元作用を受けて、直ちに押戻され、
その先端６″が一定量ノズルロ３′より露出した時点で
自動的に閉止状態が得られるものである。

以上述べたように、本案ノズルキャップによれば、内容
物の抽出分与がワンタッチで行えるという顕著な特徴の
他、特にその内容物が瞬間接着剤などのような即硬性物
質の場合、使用後、弁棒先端６″に僅かに附着するもの
を除けば、内容物が一切外気に触れることがないから、
それを拭取るだけで従来のように自然硬化を起して、爾
後の使用を不能にするおそれは全く解消できるなど、押
出し容器のノズルキャップとして優れた効果が得られる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案ノズルキャップの中心部縦断面図、第２図
は弾圧の斜視図である。 尚、図中 １・・・・・・チューブ主イ本、２・・・・
・・キャップ、３・・・・・・ノズル、４・・・・・・
中室、５・・・・・・弾圧、６・・・・・・弁棒。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 押出しチューブの口部に装着され、取付口を備えた中空
   状キャップの他側に先細り状のノズルを一体に結合して
   中室を形成する一方、該中室に中空座板の一面に多数の
   弾性歯片を備えた弾圧と、上記ノズル内を貫通する弁棒
   の膨錐部が上記弾性歯片に接するように内装し、常態に
   おいて弁棒の先端かノズル口から露出するようにしたこ
   とを特徴とする押出し容器のノズルキャップ。