JPS58126B2 - 絶縁電線 - Google Patents
絶縁電線Info
- Publication number
- JPS58126B2 JPS58126B2 JP53107812A JP10781278A JPS58126B2 JP S58126 B2 JPS58126 B2 JP S58126B2 JP 53107812 A JP53107812 A JP 53107812A JP 10781278 A JP10781278 A JP 10781278A JP S58126 B2 JPS58126 B2 JP S58126B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- baked
- nylon
- paint
- polyurethane
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Insulated Conductors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は定温軟化短絡性を有する絶縁電線の改良に関
するものである。
するものである。
電気機器の焼損は、主として絶縁破壊により生ずるもの
である。
である。
電気機器の絶縁破壊は往々にして発煙や火災の原因とな
る。
る。
ナイロン11または/およびナイロン12を主成分とし
た絶縁塗料を導体の直上に塗布焼付けした絶縁電線は、
電気機器のマグネットワイヤとして用いたとき、絶縁破
壊が起る前に線間短縮が優先して起る性質がある。
た絶縁塗料を導体の直上に塗布焼付けした絶縁電線は、
電気機器のマグネットワイヤとして用いたとき、絶縁破
壊が起る前に線間短縮が優先して起る性質がある。
このため、この種の絶縁電線を用いた電気機器は発煙や
火災の危険性を防止したものとして注目されている。
火災の危険性を防止したものとして注目されている。
斯かる絶縁電線が最も多く用いられる導体サイズは、0
.35 mm以下の細物〜極細物であるが、この種の絶
縁電線は意外にも、滑り性が悪い。
.35 mm以下の細物〜極細物であるが、この種の絶
縁電線は意外にも、滑り性が悪い。
その原因は高重合度のナイロン11または/およびナイ
ロン12を主成分とした絶縁塗料は樹脂分が2〜12%
という低濃度で用いられるため、均質な塗膜の形成が難
しく、また高速塗装時に、塗料中の溶剤分を完全に除去
されずに残留するためと考えられる。
ロン12を主成分とした絶縁塗料は樹脂分が2〜12%
という低濃度で用いられるため、均質な塗膜の形成が難
しく、また高速塗装時に、塗料中の溶剤分を完全に除去
されずに残留するためと考えられる。
本来滑り性が良い物質は、流動パラフィン、植物油、固
形パラフィン、低分子ポリエチレン、高分子ポリエチレ
ン、弗素樹脂、シリコーン樹脂などの非極性物質である
。
形パラフィン、低分子ポリエチレン、高分子ポリエチレ
ン、弗素樹脂、シリコーン樹脂などの非極性物質である
。
しかしこれらの中、流動パラフィン、植物油は液体であ
り、一定厚さに塗布してこれを維持することは難しい。
り、一定厚さに塗布してこれを維持することは難しい。
また固形パラフィン、ポリエチレン、弗素樹脂、シリコ
ーン樹脂などは、高速塗装性や塗布焼付後の機械的特性
に難点がある。
ーン樹脂などは、高速塗装性や塗布焼付後の機械的特性
に難点がある。
この発明は、前記した絶縁電線の定温軟化短絡性を損う
ことなく、滑り性の良い絶縁電線を提供すべくポリウレ
タンを主成分とする塗料が有する高速塗装性、緻密な皮
膜形成性に注目し、これを前記絶縁電線に薄くオーバー
コートしたものである。
ことなく、滑り性の良い絶縁電線を提供すべくポリウレ
タンを主成分とする塗料が有する高速塗装性、緻密な皮
膜形成性に注目し、これを前記絶縁電線に薄くオーバー
コートしたものである。
ポリウレタンを主成分とする塗料の焼付層は薄いと云っ
ても、これが、全焼付層の1%以下では滑り性の改善の
効果がなく、逆に20%を超えると絶縁電線本来の定温
軟化短絡性が損われる恐れがある。
ても、これが、全焼付層の1%以下では滑り性の改善の
効果がなく、逆に20%を超えると絶縁電線本来の定温
軟化短絡性が損われる恐れがある。
従ってこの焼付層は全焼付層の1〜20%の厚さである
ことが望ましい。
ことが望ましい。
以下に例を示す。
比較例 1
導体径0.1201mφの銅線上にナイロン12を主成
分とする塗料を9回くり返し塗布焼付けして成る定温短
絡性エナメル線を得た。
分とする塗料を9回くり返し塗布焼付けして成る定温短
絡性エナメル線を得た。
本比較例において皮膜厚は0.0100mmであった。
比較例 2
導体径0.120mmφの銅線上にナイロン12を主成
分とする塗料を5回くり返し塗布焼付けした後、ポリウ
レタンエナメル線用塗料を4回くり返し塗布焼付けした
。
分とする塗料を5回くり返し塗布焼付けした後、ポリウ
レタンエナメル線用塗料を4回くり返し塗布焼付けした
。
本比較例において、ナイロン12を主成分とする皮膜は
0.0076mmポリウレタンエナメル層の皮膜は0.
0024mmであった。
0.0076mmポリウレタンエナメル層の皮膜は0.
0024mmであった。
実施例 1
導体径0.12Qimφの銅線上にナイロン12を主成
分とする塗料を8回くり返し塗布焼付げした後、ポリウ
レタンエナメル線用塗料を1回塗布焼付けした。
分とする塗料を8回くり返し塗布焼付げした後、ポリウ
レタンエナメル線用塗料を1回塗布焼付けした。
このエナメル線は、ナイロン12を主成分とする皮膜が
0.0084mm、ポリウレタンエナメル層の皮膜が0
.0006mm7Mであった。
0.0084mm、ポリウレタンエナメル層の皮膜が0
.0006mm7Mであった。
実施例 2
導体径0.120mmφの銅線上にナイロン12を主成
分とする塗料を7回くり返し塗布焼付けした後、ポリウ
レタンエナメル線用塗料を2回くり返し塗布焼付けた。
分とする塗料を7回くり返し塗布焼付けした後、ポリウ
レタンエナメル線用塗料を2回くり返し塗布焼付けた。
このエナメル線はナイロン12を主成分とする皮膜が0
.0088mm、ポリウレタンエナメル層の皮膜が0.
0012mmであった。
.0088mm、ポリウレタンエナメル層の皮膜が0.
0012mmであった。
実施例 3
導体径0.0120mmφの銅線上にナイロン12を主
成分とする塗料を6回くり返し塗布焼付けした後、ポリ
ウレタンエナメル線用塗料を3回くり返し塗布焼付けし
た。
成分とする塗料を6回くり返し塗布焼付けした後、ポリ
ウレタンエナメル線用塗料を3回くり返し塗布焼付けし
た。
このエナメル線はナイロン12を主成分とする皮膜が0
.0082mm、ポリウレタンエナメル層の膜が0.0
018mmであった。
.0082mm、ポリウレタンエナメル層の膜が0.0
018mmであった。
かくして得た比較例および実施例のエナメル線の静摩擦
係数および定温軟化短絡性は次のようであった。
係数および定温軟化短絡性は次のようであった。
測定法は次のように行なった。
静摩擦係数はバーウェル法により測定した。
定温軟化短絡湯度は胴径10mmφ、巻巾25mytt
のフェノール樹脂ボビンにエナメル線を5000ターン
巻付け、その両端に交流電流を通電し、軟化短絡湿度を
抵抗法により測定した。
のフェノール樹脂ボビンにエナメル線を5000ターン
巻付け、その両端に交流電流を通電し、軟化短絡湿度を
抵抗法により測定した。
これらの例からも明らかなように、この発明は絶縁電線
の定温軟化短絡性を損うことなく、その滑り性を改良し
、巻線作業の能率アップ、引掛傷による不良の減少を可
能にしたもので、その実用価値は大きい。
の定温軟化短絡性を損うことなく、その滑り性を改良し
、巻線作業の能率アップ、引掛傷による不良の減少を可
能にしたもので、その実用価値は大きい。
Claims (1)
- 1 導体と、この導体の直上に施されたナイロン11ま
たは/およびナイロン12を主成分とする絶縁塗料の焼
付層と、この焼付層の上に施されたポリウレタンを主成
分とする塗料の焼付層とから成り、ポリウレタンを主成
分とする塗料の焼付層は、前記画境付層の1〜20%の
厚さを有することを特徴とする絶縁電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53107812A JPS58126B2 (ja) | 1978-09-01 | 1978-09-01 | 絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP53107812A JPS58126B2 (ja) | 1978-09-01 | 1978-09-01 | 絶縁電線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5535416A JPS5535416A (en) | 1980-03-12 |
JPS58126B2 true JPS58126B2 (ja) | 1983-01-05 |
Family
ID=14468653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP53107812A Expired JPS58126B2 (ja) | 1978-09-01 | 1978-09-01 | 絶縁電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58126B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0614724U (ja) * | 1992-07-21 | 1994-02-25 | パーカー熱処理工業株式会社 | シングルエンドバーナー |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2525452B2 (ja) * | 1988-04-27 | 1996-08-21 | 東レ株式会社 | 熱安定性に優れたポリアセタ―ル樹脂組成物 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49132582A (ja) * | 1973-04-24 | 1974-12-19 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5133327Y2 (ja) * | 1972-01-28 | 1976-08-18 | ||
JPS4889371U (ja) * | 1972-02-01 | 1973-10-27 |
-
1978
- 1978-09-01 JP JP53107812A patent/JPS58126B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49132582A (ja) * | 1973-04-24 | 1974-12-19 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0614724U (ja) * | 1992-07-21 | 1994-02-25 | パーカー熱処理工業株式会社 | シングルエンドバーナー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5535416A (en) | 1980-03-12 |
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