JPS5811591B2 - シンチレ−ションカメラのマルチエリアセレクタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、人体内に蓄積されたラジオアイソトープ（
ＲＩ）量を２次元的に観擦するためのシンチレーション
カメラに内蔵または付属させることのできるマルチエリ
アセレクタに関する。

例えば脳の局所の血流状軛を検査する場合、従来でに、
１６本の検出器を有しその検出器を頭部にあてて測定す
る局所脳血流測定装置を用いたり、あるいはシンチレー
ションカメラを用いて２個所同時に関心領域を設定でさ
る装置で、その領域のＲＩ量の時間的変化を観測するよ
うにしている。

特に後者では脳領域全体にわたって局所ＲＩ量変化を調
べる必要のある場合、特に細分化して調べなければなら
ない場合にはその領域設定を何度も繰返して何度も測定
を行わなければならないといつ不便さがあった。

またシンチレーションカメラのイメージ全域にわたって
局所ＲＩ量変化を調べるため、小型計算機および大容量
記憶装置を備えて、ＲＩイメージデータをいったん記録
しておき、関心領域を設定し、ＲＩイメージデータを再
生してソフトウェア的に処理することも行われているが
、装置が大がかりなものとなって簡便でない点が欠点と
なっていた。

本発明は上記欠点を改善し、シンチレーションカメラに
付属させる等して簡便に用いることができるマルチエリ
アセレクタを提供することを目的とする。

以下本発明の一実施例について図面を参照しながら説明
する。

第１図において例えばアンガータイブのシンチレーショ
ンカメラ１からその検出面に入射するＲＩの分布情報を
示す電気信号であるＸ、Ｙ信号及びアンプランク信号２
が本発明に係るマルチエリアセレクタ２に入力されてい
る。

Ｘ信号ｕｎ＋１個のレベル弁別回路Ｘ０．Ｘｌ・・・Ｘ
ｎに入力され、基準電圧ＶＸ０．ＶＸ１・・・ＶＸｎと
それぞれ比較される。

またＹ信号ｎｍ＋１個のレベル弁別回路Ｙ０．Ｙ１．・
・・Ｙｍに入力され、基準電圧ＶＹ０．ＶＹ１．・・・
ＶＹｍとそれぞれ比較される。

これら各基準電圧は、シンチレーションカメラの検出面
６を第２図に示すように、Ｘ方向にｎ個、Ｙ方向にｍ個
、マトリクス状に分割してｎ×ｍ個の各区画Ａ（１，１
）、・・・Ａ（ｋ、ｊ）。

・・・Ａ（ｎ、ｍ）を設定したとき、Ｘ信号、Ｘ信号が
ＶＸｋ−１＜Ｘ＜ＶＸｋ、ＶＹｊ−１＜Ｙ＜ＶＹｊであ
ることが、区画Ａ（ｋ、ｊ）に相当するよう定められて
いる（但し、ｋは１からｎまでの整数、ｊは１ｍまでの
整数である。

）マトリクス状のｎ×ｍ個の各区画毎にゲートＧ（１，
１）。

・・・Ｇ（ｋ、ｊ）・・・Ｇ（ｎ、ｍ）を設け、各ゲー
トに各レベル弁別回路からの出力を入力するとともにア
ンブランク信号Ｚを入力し、その出力を計数部３に送っ
ている。

計数部３は、ｎ×ｍ個の各ゲートからの出力をそれぞれ
計数するためｎ×ｍ個の計数回路Ｃ（１，１）・・・Ｃ
（ｋ、ｊ）、Ｃ（ｎ、ｍ）を有している。

これら計数回路の出力はＣＲＴ表示装置や多ペンレコー
ダ、プリンター等でなる記録表示装置４に入力されて、
記録または表示される。

記録表示装置４および計数部３はタイマ５の制御により
一定時間間隔毎の計数および記録表示を行うようにして
、時間的な変化を知ることができるようにしている。

今、シンチレーションカメラ１からＶＸｋ−１＜Ｘ＜Ｖ
Ｙｋ、ＶＹｊ−１＜Ｙ＜ＶＹｊのＸ信号及びＸ信号が出
力されたとする。

するとレベル弁別回路Ｘ０、Ｘｌ、・・・Ｘｋ−１の出
力は全て「Ｈ」、レベル弁別回路Ｘｋ、ＸＫ＋１．・・
・Ｘｎの出力はすべて「Ｌ」となる。

同様にレベル弁別回路Ｙ０゜Ｙｊ、・・・Ｙｊ−１の出
力は全て「Ｈ」、レベル弁別回路Ｙｊ、Ｙｊ＋１・・・
Ｙｍの出力は全て「Ｌ」となる。

ゲートＧ（ｋ、ｊ）には、レベル弁別回路Ｘｋ−１，Ｙ
ｊ−１の非反転出力およびレベル弁別回路Ｘｋ、Ｙｊの
反転出力が入力されているから、このゲートＧ（ｋ、ｊ
）のみがアンプランク信号Ｚを通すことができる状態と
なる。

したがって計数回路Ｃ（ｋ、ｊ）は区画（ｋ、ｊ）にお
けるＲＩ量を計数することになる。

このように各計数回路Ｃ（１，１）、・・・Ｃ（ｋ、ｊ
）、・・・Ｃ（ｎ。

ｍ）は各ゲートからの出力を一定時間間隔毎に計数して
いるので、それぞれ、第２図に示したマトリクス状の谷
区画に対応する一定時間毎のＲＩ量を計算することにな
る。

その結果、シンチレーションカメラのＲＩイメージ撮影
と同時に、マトリクス状の各区画毎のＲＩ量の経時変化
を、記録表示装置４に記録または表示させることができ
る。

以上実施例について説明したように本発明によれば、シ
ンチレーションカメラから送られたＸ。

Ｘ信号がマトリクス状の区画のどれに入るかを弁別する
弁別回路を備えてマルチエリアセレクタを構成している
ので、簡便にシンチレーションカメラに付属または内蔵
させることができ、設定した各区画におけるＲＩ量をＲ
Ｉイメージの撮影と同時に記録または表示することがで
きる。

またシンチレーションカメラに付属させて局所脳血流測
定装置として用いることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロック図、第２図は
シンチレーションカメラの検出面において設定したマト
リクス状の区画を示す説明図である。 １・・・・・・シンチレーションカメラ、２・・・・・
・マルチエリアセレクタ、３・・・・・・計数部、４・
・・・・・記録表示装置、５・・・・・・タイマ、６・
・・・・・シンチレーションカメラの検出面、Ｘ０〜Ｘ
ｎ・・・・・・Ｘ信号のレベル弁別回路、Ｙｏ−Ｙｒｎ
・・・・・・Ｘ信号、のレベル弁別回路、Ｇ（１，１）
〜Ｇ（ｎ、ｍ）・・・・・・ゲート、Ｃ（１゜１）〜Ｃ
（ｎ、ｍ）・・・・・・計数回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 放射線入射を検出し、放射線入射毎にアンプランク
   信号を発生するとともに検出面上における該放射線入射
   位置を表わすＸ、Ｙ位置信号を発生するシンチレーショ
   ンカメラにおいて、発生したＸ、Ｙ位置信号が、前記検
   出面をマトリクス状に細分化した各区画のいずれに相当
   するかを弁別する弁別回路と、前記弁別回路によって制
   御されてアンプランク信号をゲートする各区画毎のゲー
   ト回路と、一定時間間隔を制御するタイマと、前記タイ
   マによって制御され、前記ゲート回路の各々ヲ経て送ら
   れてくる各区画毎のアンプランク信号を一定時間間隔毎
   にそれぞれ計数して一定時間間隔毎の各区画に入射した
   放射線個数をそれぞれ出力する各区画毎の計数回路とを
   備えたことを特徴とするシンチレーションカメラのマル
   チエリアセレクタ。