JPS5825451B2

JPS5825451B2 - 体表面電位分布測定表示装置

Info

Publication number: JPS5825451B2
Application number: JP54038324A
Authority: JP
Inventors: 康昌寺町; 建一春見; 利光武者
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1979-04-02
Filing date: 1979-04-02
Publication date: 1983-05-27
Also published as: JPS55130649A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、被検者の診断個所の体表面に所定間隔で装着
され、被検者の体表面電位を検出するようにした多数個
の検出器と、該検出器から体表面電位データを集録する
集録手段と、該集録手段により集録された体表面電位デ
ータを処理する処理手段と、該処理手段からの体表面電
位分布図を表示する画像表示手段とからなる体表面電位
分布表示装置に関する。

上述の体表面電位分布図は、検出器の配置に基いて体表
面電位データを等電位分布図として表示したもので、１
９６３年にイタリアのタラカルディ（Ｔａｃｃａｒｄｉ
）が発表して以来、内蔵、特に、心臓の診断において
、従来の心電計による心電図では得られない診断情報を
提供することが次第に判明し、近年その応用開発が盛ん
なものであり、既に、体表面電位分布図を画像表示する
体表面心臓電位分布図作成装置等が市販されている。

ところで、表示された体表面電位分布図に基いて診断が
行れるので、かかる体表面電位分布の測定および表示に
おいては、各検出器から得られる出力データが整合特性
を有することが重要である。

そこで、従来は、体表面電位分布そのものの測定に先立
ち、先ず被検者に装着した検出器の出力をオツシロスコ
ープ等で波形チェックし、その良否を判定し、不良のも
のは装着状態を再調整し、あるいは、検出器を交換して
全ての検出器から良好な出力を得るように準備していた
。

従って、目的とする体表面電位分布の測定は短時間であ
るのに対し、その準備作業である上記チェック作業に長
時間を要し、被検者にとっても、医師にとっても、従来
の装置は使い難いものであった。

本発明は、かかる状況に鑑みなされたもので、前述のチ
ェック作業を大幅に簡素化できる体表面電位分布の測定
表示装置を提供する。

すなわち、本発明は、被検者の診断個所の体表面に所定
間隔で装着され、被検者の体表面電位を検出するように
した多数個の検出器と、該検出器から体表面電位データ
を集録する集録手段と、該集録手段により集録された体
表面電位データを処理する処理手段と、該処理手段から
の体表面電位分布図を表示する画像表示手段とからなる
体表面電位分布表示装置において、前記処理手段に設け
られ、前記検出器の出力波形を同時に所定個ずつ前記画
像表示手段に表示する手段と、表示された前記出力波形
に基いて判定した前記検出器の良否を入力する手段と、
前記処理手段に設けられ、前記判定で否とされた検出器
に対応する体表面電位データを前記判定で良とされた検
出器からの体表面電位データより補間する手段とを備え
たことを特徴とする体表面電位分布測定表示装置である
。

以下、本発明を体表面心臓電位分布の測定表示に適用し
た実施例に基き図面により説明する。

第１図は、前記実施例の測定状況の説明図、第２図は、
該実施例のブロック線図である。

第１図に示すように、心臓電位分布の測定に際しては、
体電位を検出する検出部１を、被検出の胸部および／ま
たはその背部の体表面にテープ（図示せず）等により所
定間隔に格子状に装着する。

このとき、検出器１の安定化のために導電性クリーム等
を検出器１に塗布することがある。

ところで第１図に示した実施例では、胸部およびその背
部の体表面の各々に８行×８行−６４個の検出器１を装
着したが、検出器１の装着個数は、測定目的に応じて適
宜選択すればよい。

なお、第１図の場合、基準電極は足首および手首に装着
したウィルソンの基準電極方式とした。

よって、基準電極に対して検出器１の各々からは、心電
図測定の場合の心電波形と同様な出力信号が時系列的に
出力される。

なお、検出器１としては、市販されている心電計の検出
器を使用した。

ところで、本発明の体表面電位分布測定表示装置は第２
図に示すように、被検者の診断個所の体表面に所定間隔
で装着され、被検者の体表面電位を検出するようにした
多数個の検出器１と、該検出器１から体表面電位データ
を集録する集録手段と、該集録手段により集録された体
表面電位データを処理する処理手段と、該処理手段から
の体表面電位分布図を表示する画像表示手段とからなっ
ている。

集録手段は、検出器１が接続される増巾器２と、マルチ
プレクサ−３と、Ａ／Ｄ変換器４とからなっている。

マイクロコンピュータで構成した処理装置５は本発明の
処理手段を構成しており、Ａ／Ｄ変換器４と、記憶装置
６と、バッファメモリー７とに接続している。

画像を表示する画像表示装置であるＣＲＴ装置８は、本
発明の画像表示手段である。

ライトペン９は、本発明の画像表示手段に表示された出
力波形に基いて判定した検出器１の良否を入力する手段
である。

なお、これらの各機器の構成それ自体は公知であるので
その詳細な説明は必要に応じ以下適宜性なう。

次に本発明装置の動作を説明するとともに、本発明の構
成をより詳細に説明する。

検出器１の出力である体表面電位は、増巾器２で増巾し
、マルチプレクサ−３により所定周期（具体例では２ｍ
ｓの周期とした）でサンプリングし、Ａ／Ｄ変換器４で
ディジタル値に変換して、処理装置５に入力する。

このようにして、処理装置５には、マルチプレクサ−３
の操作毎に検出器１の全ての体表面電位、すなわち体表
面電位分布の一画面分に相当するデータを入力する。

ところで、処理装置５は、所定時間の間の上記データを
記憶装置６に記憶する。

なお、前記所定時間は、通常、敷石拍数に対応する時間
、すなわち数秒間とする。

次いで、処理装置５は、記憶装置６に記憶していた検出
器１からのデータを所定数個読み出し、各検出器１の時
系列データに編成してバッファメモリー７に転送する。

バッファメモリー７に書き込んだ時系列データは、ＣＲ
Ｔ装置８にて出力波形として表示する。

ところで、処理装置５は時系列データと共に回答マーク
用のデータもバッファメモリー７に転送するように構成
しているので、ＣＲＴ装置８の画面は、前記所定数個の
検出器１の出力波形と回答マークとを表示する。

ＣＲＴ装置８の画面表示に従って、集録されたデータの
良否を該出力波形から判断して、不良と判断した検出器
１に対応する回答マークをライトペン９で指示する。

すると、ライトペン９の出力が処理装置５に入り、不良
と判断された検出器１の照合番号が記憶される。

そして、回答マークと同様にして表示されているチェッ
ク完了マークをライトペン９で指示すると、ＣＲＴ装置
８は次の所定数個の検出器１の出力波形を表示する。

このようにして全ての検出器１のチェックが完了したら
、前記回答マークと同様にして表示されている判定完了
マークをライトペン９により指示すると、処理装置５は
体表面電位分布表示動作に移る。

ところで、上記判定において、多数の検出器１が不良と
判断された場合には、従来と同様に検出器１の取付は状
態を直す等の処置を行なう必要がある。

経験によれば、不良と判断された検出器１の個数が装着
した検出器１の全個数の１／３以上の場合には、取付は
直し等の処置を行なう必要があると思われる。

一方、１／３以下であれば、実用上、問題ない体表面電
位分布図が得られた。

次に、本発明装置による体表面電位分布の表示は次のよ
うにしてなされる。

すなわち、記憶装置６から前記−画信号のデータを読み
出しながら、処理装置５は後述する時間補正、線補間お
よび面補間を行なって、体表面電位分布の一画像分の表
示データを作成し、−画信号の表示データの作成が完了
すると該表示データをバッファメモリー７に一括して転
送する。

そして、ＣＲＴ装置８は該表示データに基いた体表面電
位分布図を表示する。

このように表示データを集中して転送するとＣＲＴ装置
８の画像は、データの転送を行なっている間だけ短時間
乱れるのみで殆ど瞬時に切替わる。

従って、体表面電位分布の変化が把握し易いという効果
がある。

ところで、体表面電位分布は各検出器１の同時測定デー
タに基いて表示する必要があるが、実際の集録されたデ
ータは、マルチプレクサ−３の操作遅れにより遅れを含
んでいる。

この遅れを補正するために前記時間補正を行なう。

そして、該時間補正では、ある選定した検出器１の時間
を基準に各検出器１について時系列的に続いた２つのデ
ータから直線近似により補正する。

一方、前記線補間は、不良と判定された検出器１のデー
タを一次線型補間するもので、不良と判定された検出器
１の両側の検出器１またはその片側の２つの検出器１の
体表面電位を直線近似して、内挿または外挿により補間
するものである。

この線補間により、不良と判定された検出器１の電位も
妥当なものとなるので、従来装置につき必要とされてい
た前述のような長時間を要する準備作業は殆ど不要とな
る。

更に、前記面補間は、体電位分布図を見易くするための
もので、第１図に示す検出器１間を細分した分点１′の
体表面電位を前記線補間と同様にして補間するものであ
る。

このように細分すると、体電位分布の微細な変化が鮮明
となり、診断上、好ましい画面が得られる。

以上の説明では、実施例に基いて本発明を詳述したが、
本発明はかかる実施例に限定されるものではない。

実施例では、一旦記憶装置に集録したデータから検出器
の出力波形を画像表示装置に表示するものを示したが、
本発明は記憶装置に記憶せずに直接画像表示装置に表示
するようにしてもよいことは言うまでもない。

また、体表面電位分布測定表示装置の構成およびその構
成要素である各装置も目的に応じて適宜変更可能である
。

以上のように、本発明によれば、検出器の出力波形を画
像表示装置に所定個ずつ表示して検出器からの体表面電
位データの良否の判定を可能とすると共に、該判定で否
とされた検出器に対応する体表面電位データを他の検出
器からの体表面電位データから補間することができるの
で、従来装置に不可欠であった準備作業を長時間に亙り
操返すことが殆ど必要なくなる。

しかも、本発明装置における判定作業は、画像表示装置
に表示された複数個の出力波形を比較すればよく、極め
て簡単化された。

従って、準備作業時間が大幅に短縮されるという大きな
効果が得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例の測定状況の説明図、第２図は実施例の
ブロック線図である。１は検出器、５は処理装置、８はＣＲＴ装置、９はライ
トペン。

Claims

【特許請求の範囲】１被検者の診断個所の体表面に所定間隔で装着され、
被検者の体表面電位を検出するようにした多数個の検出
器と、該検出器から体表面電位データを集録する集録手
段と、該集録手段により集録された体表面電位データを
処理する処理手段と、該処理手段からの体表面電位分布
図を表示する画像表示手段とからなる体表面電位分布表
示装置において、前記処理手段に設けられ、前記検出器
の出力波形を同時に所定個ずつ前記画像表示手段に表示
する手段と、表示された前記出力波形に基いて判定した
前記検出器の良否を入力する手段と、前記処理手段に設
けられ、前記判定で否とされた検出器に対応する体表面
電位データを前記判定で良とされた検出器からの体表面
電位データより補間する手段とを備えたことを特徴とす
る体表面電位分布測定表示装置。２前記補間手段に否とされた検出器に対応する体表面
電位データを、該検出器の近傍に位置し且つ良と判定さ
れた検出器の体表面電位データに基いて一次線型補間す
るようになされている特許請求の範囲第１項記載の体表
面電位分布測定表示装置。