JPS5811475B2 - アルカノ−ルアミン水溶液の処理方法 - Google Patents

アルカノ−ルアミン水溶液の処理方法

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JPS5811475B2
JPS5811475B2 JP8194478A JP8194478A JPS5811475B2 JP S5811475 B2 JPS5811475 B2 JP S5811475B2 JP 8194478 A JP8194478 A JP 8194478A JP 8194478 A JP8194478 A JP 8194478A JP S5811475 B2 JPS5811475 B2 JP S5811475B2
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JP
Japan
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alkanolamine
aqueous solution
gas
treating
salt
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JP8194478A
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岡田一夫
宮地勝己
辻野敏男
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、酸性ガスおよび酸性度の強い物質を含む工業
ガスから、酸性ガスをアルカノールアミン水溶液で吸収
、脱着する方法において生じる酸性度の強い物質とアル
カノールアミンとが結合した熱安定性塩を含有するアル
カノールアミン水溶液の処理方法に関するものである。
重油、原油、残渣油、ナフサ、天然ガス、石英などの部
分酸化によって得られる水素と一酸化炭素を成分とする
合成ガス、あるいは石油精製ガスなどの工業ガス中には
、炭酸ガス、硫化水素などの酸性ガスの他に二硫化炭素
、シアン、チオシアン、ギ酸など酸性度の強い物質も微
量含まれている。
従来、工業ガス中のこれら不純物を除去する方法は、種
々開発がなされており、その代表例として、アルカノー
ルアミン水溶液を吸収剤とする方法が挙げられる。
この方法は、工業ガス中の不純物をアルカノールアミン
に結合、吸収させる吸収工程、不純物を吸収した液を加
熱し、不純物とアルカノールアミンとの結合物を分解さ
せる再生工程からなり、再生されたアルカノールアミン
水溶液は吸収工程に循環使用される。
しかしながら再生工程において、炭酸ガスあるいは硫化
水素などの酸性ガスとアルカノールアミンとの結合物は
、容易に熱分解されるが、二硫化炭素、シアン、チオシ
アン、ギ酸などの酸性度の強い物質とアルカノールアミ
ンとの結合物は、熱安定性であるため熱分解されること
なく、再生液中に残存する。
この様に再生液中に熱安定性塩が残存し、蓄積してくる
と、漸次工業ガスの不純物に対する吸収能が低下するば
かりか、各装置に対する腐蝕、液の増粘、あるいは吸収
工程における発泡現象、などの諸問題が惹起する。
従って、再生工程における、アルカノールアミンと結合
した熱安定性塩含有再生液から、該塩を処理しなければ
ならない。
従来その処理方法として、■ 蒸留によって熱安定性塩
を除去する方法、■ アルカリ化合物を用いて、熱安定
性塩をアルカノールアミンとアルカリ付加塩とに分解す
る方法、が提案されている。
しかしながら■の方法では、熱安定性塩は系外に排出さ
れるため、有効アミン分の損失は免れない。
また■の方法では、有効アミン分の損失はないが、系内
にアルカリ付加塩が循環、蓄積され、その濃度が高くな
ると吸収能の低下および正常運転の支障をきたすため、
やはり蒸留によってアルカリ付加塩を除去しなければな
らない。
すなわち従来の処理方法では、有効アミン分の損失、ア
ルカリ化合物の使用、蒸留のための高熱源を必要とする
、など工業諸欠欠点を有している。
本発明者らは、酸性ガスおよび酸性度の強い物質を含む
工業ガスから、酸性ガスをアルカノールアミンで吸収、
脱着する方法において、再生工程で生じる酸性度の強い
物質とアルカノールアミンとが結合した熱安定性塩含有
アルカノールアミン水溶液の処理方法につき研究を行っ
た。
その結果アルカノールアミンと結合した熱安定性塩含有
アルカノールアミン水溶液を、強塩基性イオン交換樹脂
に接触させれば、熱安定性塩を有効なアルカノールアミ
ンに分解、再生できることを知見し、本発明に到達した
本発明は、重油、原油、残渣油、ナフサ、天然ガス、石
灰などの部分酸化による合成ガス、あるいは石油精製ガ
スなどの工業ガス中の酸性ガスをアルカノールアミン水
溶液で吸収した液を、加熱して再生された熱安定性塩含
有アルカノールアミン水溶液の処理に適用される。
なお、熱安定性塩とは、アルカノールアミン吸収液の再
生工程において、通常の条件下で熱分解されない二硫化
炭素シアン、チオシアン、ギ酸などの酸性度の強い物質
とアルカノールアミンとの結合物を意味する。
本発明では、熱安定性塩含有アルカノールアミン水溶液
を強塩基性イオン交換樹脂に接触させることによって、
該塩を有効なアルカノールアミンに分解、再生し、一方
熱安定性塩源の二硫化炭素シアン、チオシアン、ギ酸な
どの酸性度の強い物質は強塩基性イオン交換樹脂に吸着
されるため、処理されたアルカノールアミン水溶液は極
めて有効に吸収工程に循環使用できる。
また本発明の方法は、従来公知の処理方法に比べて、次
のような工業的利点も有している。
■ 有効アルカノールアミンの損失がない。
■ 熱源を必要としない。
■ 熱安定性塩と付加塩を生成するアルカリなどの使用
を必要としない。
本発明におけるアルカノールアミン水溶液は、通常ガス
精製に用いられるモノエタノールアミン、ジェタノール
アミン、トリエタノールアミンなどの水溶液で、その濃
度は側段規定されるものでないが、工業的には10〜5
0wt%の濃度が好ましい。
また、本発明における被処理アルカノールアミン水溶液
中の熱安定性塩の濃度も、側段規定する必要がなく、い
かなる濃度のものでも対象とすることができる。
従って本発明は、アルカノールアミン水溶液を用いるガ
ス精製において、アルカノールアミン水溶液の再生工程
で生じる比較的熱安定性塩含有濃度の低い再生液の1部
を連続的に抜き出し、これを本発明にしたがって処理し
た後、連続的に吸収工程に循環供給するプロセス、ある
いはアルカノールアミンの吸収能が低下した時点で、比
較的熱安定性塩含有濃度の高い再生液の全量を本発明に
したがって処理した後、これを吸収剤として再使用する
プロセスなど、任意に採用することができる。
また、本発明におけるイオン交換樹脂は、強塩基性のも
のであればいずれも有用で、例えば三菱化成工業社の商
品名であるDiaion 5AIOA。
5A11A、5A20A、5A21A、PA312゜P
A418、ダウ・ケミカル社の商品名であるDowex
lXl、IX2.IX4.IX8.1X10゜1X16
,2X4,2X8.またローム・ハウス社の商品名であ
るAmberliteIRA−401゜IRA−40I
s、IRA−402,IRA−400、IRA−405
,IRA−425゜IRA−900,IRA−410,
IRA−411などが挙げられる。
これらイオン交換樹脂に接触させる被処理アルカノール
アミン水溶液の速度は、通常0.05〜201/hrの
空間速度(Sv)になるように選ぶのが好ましく、吸着
平衡に達したイオン交換樹脂は、水酸化ナトリウムなど
のアルカリ溶液で容易に賦活され再使用することができ
る。
次に、本発明における実施例および比較例を挙げる。
なお、各側における被処理アルカノールアミン水溶液は
、減圧残渣油の部分酸化によって得られた酸性ガスおよ
び酸性度の強い物質を含む合成ガス中の酸性ガスをアル
カノールアミン水溶液で吸収した後、該吸収液を加熱再
生した主にギ酸、二硫化炭素、シアン、チオシアンから
なる酸性度の強い物質とアルカノールアミンとの結合に
よる熱安定性塩含有アルカノールアミン水溶液である。
また、各側における窒素分の表示は、いずれもアルカノ
ールアミン換算であり、各例中の部は重量部を意味する
実施例 1 強塩基性イオン交換樹脂としてpiaion 5A20
A(商品名:三菱化成工業社製)63mlを充填した直
径2cmのカラムに、ジェタノールアミン態窒素分を9
7.7部、熱安定性塩態窒素分を22.9部含有するジ
ェタノールアミン水溶液1000部を、常温、常圧下、
空間速度(SV)10.51/hrで導入し実験を行っ
た。
実施例 2〜4 強塩基性イオン交換樹脂として実施例2ではDiaio
nPA418(商品名:三菱化成工業社製)を、実施例
3ではDowex2X8(商品名:ダウ・ケミカル社製
)を、実施例4ではAmberlite IRA−41
0(商品名:ローム・ハウス社製)を、各々63m1用
いた他は、実施例1と同様にして実験を行った。
実施例 5 強塩基性イオン交換樹脂としてDiaionSA20A
を160属充填した直径2.6cmのカラムに、ジェタ
ノールアミン態窒素分を195.3部、熱安定性塩態窒
素分を45.8部含有するジェタノールアミン水溶液1
000部を、常温、常圧下、空間速度(SV)2.51
/hrで導入し実験を行った。
実施例 6および7 被処理ジェタノールアミン水溶液の空間速度(SV)を
、4.71/hr(実施例6)、10.91/hr(実
施例7)とした他は、実施例1と同様にして実験を行っ
た。
実施例 8 強塩基性イオン交換樹脂としてDiaionsA 20
Aを0.9m3充填した直径95cmのカラムに、実施
例5で用いたと同様の組成を有するジェタノールアミン
水溶液を、常温、常圧下、空間速度(SV)0.161
/hrで導入し実験を行なった。
比較例 実施例5で用いたと同様の組成を有するジェタノールア
ミン水溶液を、170℃、100Torrの条件で減圧
蒸留した。
次表に、実施例1〜8および比較例の実験結果を示す。
実施例 9および10 実施例1におけるジェタノールアミン水溶液の代りに、
同様のアミン組成を有するモノエタノールアミン水溶液
(実施例9)、トリエタノールアミン水溶液(実施例1
0)を被処理液として用いた他は、実施例1と同様にし
て実験を行った。
その結果、実施例1とほぼ同様の結果が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酸性ガスおよび酸性度の強い物質を含む工業ガスか
    ら、酸性ガスをアルカノールアミン水溶液で吸収、脱着
    する方法において生じる酸性度の強い物質とアルカノー
    ルアミンとが結合した熱安定性塩含有アルカノールアミ
    ン水溶液を、強塩基性イオン交換樹脂に接触させること
    を特徴とする、アルカノールアミン水溶液の処理方法。
JP8194478A 1978-07-07 1978-07-07 アルカノ−ルアミン水溶液の処理方法 Expired JPS5811475B2 (ja)

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JPS559627A JPS559627A (en) 1980-01-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6044369U (ja) * 1983-09-02 1985-03-28 栄光産業株式会社 デイツプソケツト

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