JPS5811189B2 - 塩化カルシウム水溶液を利用した甘「しよ」、馬鈴薯およびサトイモの剥皮方法 - Google Patents

塩化カルシウム水溶液を利用した甘「しよ」、馬鈴薯およびサトイモの剥皮方法

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JPS5811189B2
JPS5811189B2 JP2013181A JP2013181A JPS5811189B2 JP S5811189 B2 JPS5811189 B2 JP S5811189B2 JP 2013181 A JP2013181 A JP 2013181A JP 2013181 A JP2013181 A JP 2013181A JP S5811189 B2 JPS5811189 B2 JP S5811189B2
Authority
JP
Japan
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potatoes
peeling
calcium chloride
taro
aqueous solution
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Expired
Application number
JP2013181A
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JPS57138374A (en
Inventor
大谷敏郎
渡辺敦夫
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NORINSUISANSHO SHOKUHIN SOGO KENKYUSHOCHO
Original Assignee
NORINSUISANSHO SHOKUHIN SOGO KENKYUSHOCHO
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Publication date
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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は根菜類、特にせ薯、馬鈴薯およびサトイモ(以
下、3種のいも類を「いも」と略称する)の剥皮法に関
し、より詳しくはいもを効率的に歩留り良く剥皮するこ
とと、剥皮いもの変色の少ないことを特徴とするいもの
剥皮方法に関する。
いもを加工する場合、剥皮は不可欠な工程である。
剥皮において考慮すべき要因は、剥皮歩留が高いこと、
エネルギーおよび化学薬品の消費量が少ないこと、水の
使用を最少にし、水質汚染、公害を出さないこと、処理
操作およびトリミングが簡便で危険度が少ないこと、さ
らに剥皮によるヒートリングを最小として変色が記こら
ないこと等と考えられる。
ここでは本発明の剥皮法が特に適している甘藷の剥皮法
を中心に述べる。
現在状が国で工業的に用いられているいもの剥皮法は大
部分アリカリ剥皮法で、一部蒸気剥皮法や磨擦剥皮法も
用いられている。
アルカリ剥皮法は、いもを洗浄後苛性ソーダ濃度10〜
20%、温度80〜100℃のアルカリ溶液中に約4〜
6分間浸漬する。
数分間の保持時間を置いた後、ロッドリール型の洗浄機
を通しながら高圧水をスプレーして皮を取り除く。
表皮物質とそれに付着した多量のアルカリは工場廃水中
に流れ込み、廃水処理を行なう上で大きな問題となって
いる。
一方、剥皮されたいもは多量の水で洗浄してもアルカリ
を十分に除くことができない。
甘藷は特にアルカリ側で酸化による変色が著しいため中
和や酸化防止処理を行う必要がある。
本発明は上記の問題点を解決し、効率的に歩留り良く剥
皮すること、さらに使用水を最少にし、変色の少ないこ
とを特徴とする剥皮法を提供するものである。
本発明は塩化カルシウムを溶解することによる水の沸点
上昇を利用し、高温に保持した塩化カルシウム溶液に、
短時問いもを浸漬して皮を柔らかくした後、手作業によ
りあるいはラバーピーラ−等の装置を用いて柔らかくな
った皮をこすり除くことを特徴とするいもの剥皮方法で
ある。
以下本発明について詳細に説明する。
本発明では先ず洗浄いもを加温された塩化カルシウム溶
液に短時間浸漬する。
塩化カルシウム水溶液の濃度については、該溶液が沸と
うする温度に対応する飽和濃度まで塩化カルシウムを加
えることができる。
また、浸漬時間は後記の実施例から認められるように、
塩化カルシウム溶液の温度およびいもの種類によって若
干異なるが、通常は110℃〜150℃の温度で2分〜
6分の処理を行なうことにより十分目的を達成できる。
この加熱処理は熱によっていもの表皮組織と表皮下肉質
部との剥離をたやすくするものである。
一方では表皮組織は浸透したカルシウムと表皮部ペクチ
ン質と結合して不溶化している。
つぎにこの加熱処理したいもを直ちに流水中で冷却する
この処理でヒートリングの拡大が抑制され、同時に表面
に付着した塩化カルシウムが除かれる。
冷却されたいもは表皮組織に一部しわを生じ、肉質部と
分離している。
つぎに剥皮を行なうが、これは手作業で行ってもよいが
工業的にはラバーピーラ−で皮をこすり取る。
塩化カルシウム溶液で処理した場合は、アルカリ溶液や
蒸気で処理した場合と異なって、皮の固形分含量が強じ
んであるので、水をスプレーしなくとも良好に皮がこす
りとられる。
かくして本発明によって剥皮されたいもは、アルカリ剥
皮法と比較して剥皮歩留が高く、変色が著しく少ない。
さらに有機物質を含む廃水量が著しく減少していること
も特色の1つである。
アルカリ剥皮により得られた皮は、アルカリを多量に含
むため、その処理に非常に困っていたが、塩化カルシウ
ムを含む皮は、乾燥して家畜の飼料等への再利用も可能
と考えられる。
したがって、本発明はいもの剥皮法として非常に有用な
方法である。
以下に本発明の実施例を示して本発明をさらに具体的に
説明する。
実施例 1 塩化カルシウムをそれぞれ110℃、120℃130℃
および140℃として、重さ約300gの甘藷(品種高
系14号)5個を1組として、2分〜5分浸漬した。
加熱後流水中に約5分間浸漬して冷却した。
ついで手作業で浮いた皮を剥ぎ取り、その時の剥皮の良
否を検討した。
その結果を剥皮歩留およびヒートリングの深さのデータ
と一緒に示すと第1表のようである。
甘藷剥皮の場合、塩化カルシウム温度110℃〜140
℃、処理時間2分〜5分で良好に剥皮ができる。
完全剥皮状態の歩留りは約91.3%であった。
実施例 2 塩化カルシウム溶液の温度を130℃に設定して馬鈴薯
(品種:男しやく)を2分、3分および4分加熱処理し
た。
ついで手作業で皮を剥ぎとった。
その場合の剥皮の良否と剥皮歩留は第2表に示すとおり
であり、いずれの処理時間でも剥皮が可能であった。
実施例 3 サトイモ(品種:大吉)を130℃の塩化カルシウム溶
液に2分、3分および4分浸漬して加熱後、手作業で皮
を剥ぎとった。
剥皮の良否と歩留を示すと第3表のようである。
いずれの処理時間でも良好に剥皮された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 甘藷、馬鈴薯およびサトイモを加温された塩化カル
    シウム水溶液に浸漬したのち剥皮することを特徴とする
    塩化カルシウム水溶液を利用した甘藷、馬鈴薯およびサ
    トイモの剥皮方法。 2 塩化カルシウム水溶液の温度が110〜150°C
    である特許請求の範囲第1項記載の剥皮方法。
JP2013181A 1981-02-16 1981-02-16 塩化カルシウム水溶液を利用した甘「しよ」、馬鈴薯およびサトイモの剥皮方法 Expired JPS5811189B2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS57138374A JPS57138374A (en) 1982-08-26
JPS5811189B2 true JPS5811189B2 (ja) 1983-03-01

Family

ID=12018574

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JP2013181A Expired JPS5811189B2 (ja) 1981-02-16 1981-02-16 塩化カルシウム水溶液を利用した甘「しよ」、馬鈴薯およびサトイモの剥皮方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS643897Y2 (ja) * 1983-06-20 1989-02-01

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS643897Y2 (ja) * 1983-06-20 1989-02-01

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Publication number Publication date
JPS57138374A (en) 1982-08-26

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