JPS5810770B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPS5810770B2 JPS5810770B2 JP5845877A JP5845877A JPS5810770B2 JP S5810770 B2 JPS5810770 B2 JP S5810770B2 JP 5845877 A JP5845877 A JP 5845877A JP 5845877 A JP5845877 A JP 5845877A JP S5810770 B2 JPS5810770 B2 JP S5810770B2
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- JP
- Japan
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- weight
- parts
- magnetic recording
- diisocyanate
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は磁気記録媒体に関し、特に耐摩耗性に優れ、電
磁変換特性、接着強度、摩擦係数の点でも良好なバイン
ダを用いた磁気記録媒体に関するものである。
磁変換特性、接着強度、摩擦係数の点でも良好なバイン
ダを用いた磁気記録媒体に関するものである。
従来の磁気記録媒体に使用されるバインダとしては。
(1)塩化ビニール酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン
樹脂の混合物 (2)ポリウレタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジェ
ン共重合体の混合物 (3)ポリウレタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジェ
ン共重合体、フェノキシ樹脂の混合物等が公知である。
樹脂の混合物 (2)ポリウレタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジェ
ン共重合体の混合物 (3)ポリウレタン樹脂、アクリロニトリル−ブタジェ
ン共重合体、フェノキシ樹脂の混合物等が公知である。
しかしながら、これらをバインダとした磁気記録媒体と
しての磁気テープでは、耐摩耗性の点で問題があり、特
にビデオテープ、電子計算機用テープとして使用する際
には、磁気ヘッドが高速で磁気テープを走査するため、
粉落ちによる悪影響が大きい。
しての磁気テープでは、耐摩耗性の点で問題があり、特
にビデオテープ、電子計算機用テープとして使用する際
には、磁気ヘッドが高速で磁気テープを走査するため、
粉落ちによる悪影響が大きい。
また上記耐摩耗性を向上させた磁気テープでは、他の特
性、たとえば電磁変換特性、摩擦係数等が劣化する欠点
がある。
性、たとえば電磁変換特性、摩擦係数等が劣化する欠点
がある。
本発明は上記欠点を除去すべくなされたものであり、耐
摩耗性が良好で粉落ちが少なく、シかも電磁変換特性に
優れ、接着強度が高く、摩擦係数も低くできるバインダ
を用いた磁気テープ等の磁気記録媒体を提供することを
目的とする。
摩耗性が良好で粉落ちが少なく、シかも電磁変換特性に
優れ、接着強度が高く、摩擦係数も低くできるバインダ
を用いた磁気テープ等の磁気記録媒体を提供することを
目的とする。
すなわち、本発明に係る磁気記録媒体は、磁気記録層を
形成するためのバインダとして、 ′1、塩化ビニル
系共重合体=20〜95重量部2、ポリウレタン樹脂:
3〜70重量部 3、ニトリルゴム:2〜40重量部 の3成分の樹脂を混合して100重量部とし、この樹脂
混合物100重量部に対して硬化量としてのイソシアネ
ート化合物を2〜40重量部添加したものを用いること
を特徴としている。
形成するためのバインダとして、 ′1、塩化ビニル
系共重合体=20〜95重量部2、ポリウレタン樹脂:
3〜70重量部 3、ニトリルゴム:2〜40重量部 の3成分の樹脂を混合して100重量部とし、この樹脂
混合物100重量部に対して硬化量としてのイソシアネ
ート化合物を2〜40重量部添加したものを用いること
を特徴としている。
ここで、本発明に使用される塩化ビニル系樹脂としては
、塩化ビニル重伺体以外に、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体
、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体等が使用可能で
ある。
、塩化ビニル重伺体以外に、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共
重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重合体
、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体等が使用可能で
ある。
上記塩化ビニル系樹脂は、平均重合度250以上100
0以下程度のものが好ましく、また塩化ビニル共重合体
においては、塩化ビニルの共重合比がモル比で60%以
上のものが好ましい。
0以下程度のものが好ましく、また塩化ビニル共重合体
においては、塩化ビニルの共重合比がモル比で60%以
上のものが好ましい。
これらの塩化ビニル系樹脂としては、デンカビニル+1
00OOA。
00OOA。
同4P10000As、同≠1ooooc、慢1000
0C8゜同+10000八同4P10000Gs、同:
+ 10000 LTa、同≠10000D、同+10
0100O0,同+100OOL。
0C8゜同+10000八同4P10000Gs、同:
+ 10000 LTa、同≠10000D、同+10
0100O0,同+100OOL。
同+10000八同≠10000WK(以上電気化学工
業株式会社製商品名)、あるいはビニライト(Viny
l ite )VY LF 、同VYHH−1.同VM
CH,同VYNS、同VAGH1同VYNW−5、同V
XHD、同■XCC(以上ユニオンカーバイド社製商品
名)等が使用可能である。
業株式会社製商品名)、あるいはビニライト(Viny
l ite )VY LF 、同VYHH−1.同VM
CH,同VYNS、同VAGH1同VYNW−5、同V
XHD、同■XCC(以上ユニオンカーバイド社製商品
名)等が使用可能である。
また1本発明に使用されるポリウレタン樹脂としては、
■、4−ブタンジオール等のグリコールとアジピン酸等
のジカルボン酸より得た、末端に水酸基を有するポリエ
ステルを、P、P’−ジフェニルメタン−ジイソシアネ
ートあるいはトルエンジイソシアネート等のジイソシア
ネート化合物を用いて架橋させて得るものである。
■、4−ブタンジオール等のグリコールとアジピン酸等
のジカルボン酸より得た、末端に水酸基を有するポリエ
ステルを、P、P’−ジフェニルメタン−ジイソシアネ
ートあるいはトルエンジイソシアネート等のジイソシア
ネート化合物を用いて架橋させて得るものである。
この場合、イソシアネート基は水酸基より、比率にして
0.99以下において反応させることにより、末端に水
酸基を有する安定な高分子が得られるものである。
0.99以下において反応させることにより、末端に水
酸基を有する安定な高分子が得られるものである。
なお本発明に用いるポリウレタン樹脂としては。
熱可塑性で、ガラス転移温度が0℃以下のものが好まし
い。
い。
たとえば、ニラポラン2304.同2320、同302
2.同5033(以上日本ポリウレタン株式会社製商品
名)、あるいはニスタフ (Estane) 5701
F−1、同5702、同5703、同5707F−1
、同5710F−1、同5715(以上ビー・エフ・グ
ツドリッチ社製商品名)が使用可能である。
2.同5033(以上日本ポリウレタン株式会社製商品
名)、あるいはニスタフ (Estane) 5701
F−1、同5702、同5703、同5707F−1
、同5710F−1、同5715(以上ビー・エフ・グ
ツドリッチ社製商品名)が使用可能である。
次に、本発明に使用されるニトリルゴムとしては、アク
リロニトリル−ブタジェン共重合体、またはアクリロニ
トリルとブタジェンに少量(たとえば1〜2チ程度)の
アクリル酸あるいはメタクリル酸を共重合させた共重合
体が使用可能である。
リロニトリル−ブタジェン共重合体、またはアクリロニ
トリルとブタジェンに少量(たとえば1〜2チ程度)の
アクリル酸あるいはメタクリル酸を共重合させた共重合
体が使用可能である。
なお上記アクリロニトリル−ブタジェン系共重合体は、
アクリロニトリルの共重合のモル比が30φ以上45%
以下であるものが好ましい。
アクリロニトリルの共重合のモル比が30φ以上45%
以下であるものが好ましい。
たとえば、ハイカー(Hycar) 1041、同14
11゜同1042、同1022.同1072.同131
2、同1432(以上日本ゼオン社製商品名)が使用可
能である。
11゜同1042、同1022.同1072.同131
2、同1432(以上日本ゼオン社製商品名)が使用可
能である。
さらに、本発明に使用されるイソシアネート化合物(反
応性−NCO含有化合物)は、次の化合物を含む。
応性−NCO含有化合物)は、次の化合物を含む。
すなわち、2.4−トリレンジイソシアネート、2.6
−トリレンジイソシアネート。
−トリレンジイソシアネート。
p−フェニレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフ
ェニルイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、m−フエニレンジイソシアネー ト、ヘクサメチ
レンジイソシアネート、ブチレン−1,4ジイソシアネ
ート、オクタメチレン−ジイソシアネート、3.3’−
ジメトキシ−4,4′−ビフェニレンジイソシアネート オクタデカメチレン−ジイソシアネート、ポリメチレン
−ジイソシアネート、ベンゼン−トリイソシアネート、
ナフタレン−2,4−ジイソシアネート、3.3′−ジ
メチル−4,4′−ビフェニレンジイソシアネート、1
−メトキシフェニレン−2。
ェニルイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、m−フエニレンジイソシアネー ト、ヘクサメチ
レンジイソシアネート、ブチレン−1,4ジイソシアネ
ート、オクタメチレン−ジイソシアネート、3.3’−
ジメトキシ−4,4′−ビフェニレンジイソシアネート オクタデカメチレン−ジイソシアネート、ポリメチレン
−ジイソシアネート、ベンゼン−トリイソシアネート、
ナフタレン−2,4−ジイソシアネート、3.3′−ジ
メチル−4,4′−ビフェニレンジイソシアネート、1
−メトキシフェニレン−2。
4−ジイソシアネート、ジフェニレン−4,4’−ジイ
ソシアネート、4.4’−ジイソシアネート−ジフェニ
ルエーテル、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、
ジイソシアネート−ジシクロへキシル−メタン、p−キ
シレンジイソシアネート。
ソシアネート、4.4’−ジイソシアネート−ジフェニ
ルエーテル、ナフタレン−1,5−ジイソシアネート、
ジイソシアネート−ジシクロへキシル−メタン、p−キ
シレンジイソシアネート。
キシレン−ジイソシアネート、水素化ジフェニレン−ジ
イソシアネート、水素化ジフェニルメタン−ジイソシア
ネート、トルエン−2,4,6−トリイソシアネート、
3−メチル−4、6、4’−トリイソシアネートジフェ
ニルメタン、2,4.4’−トリイソシアネート−ジフ
ェニール、2,4。
イソシアネート、水素化ジフェニルメタン−ジイソシア
ネート、トルエン−2,4,6−トリイソシアネート、
3−メチル−4、6、4’−トリイソシアネートジフェ
ニルメタン、2,4.4’−トリイソシアネート−ジフ
ェニール、2,4。
4′−トリイソシアネート−ジフェニルエーテル。
末端−NCO基を有する長鎖炭化水素、および置換炭化
水素、およびこれらの混合物。
水素、およびこれらの混合物。
反応性インシアネートまたは一NCO基を有するプレポ
リマーも使用可能である。
リマーも使用可能である。
以下、各成分の限定理由を第1図ないし第6図とともに
説明する。
説明する。
まず、第1図ないし第4図は塩化ビニル系共重合体、ポ
リウレタン樹脂、ニトリルゴムの3成分の混合比を種々
変化させた樹脂混合物を用いて製造された磁気記録媒体
である磁気テープの諸特性を示すグラフである。
リウレタン樹脂、ニトリルゴムの3成分の混合比を種々
変化させた樹脂混合物を用いて製造された磁気記録媒体
である磁気テープの諸特性を示すグラフである。
ここで使用される磁気テープの製造方法について説明す
ると、まず上記樹脂混合物100重量部に対して、強磁
性粉末であるγ−F e 2 O3を400重量部、分
散剤であるレシチンを2重量部、滑剤であるジメチルシ
リコンを0.1重量部用意する。
ると、まず上記樹脂混合物100重量部に対して、強磁
性粉末であるγ−F e 2 O3を400重量部、分
散剤であるレシチンを2重量部、滑剤であるジメチルシ
リコンを0.1重量部用意する。
さらにメチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
トルエンをそれぞれ400重量部づつ計1200重量部
を混合溶剤とする。
トルエンをそれぞれ400重量部づつ計1200重量部
を混合溶剤とする。
これらをボールミルで24時間混合し、塗布の約1時間
〜30分前に硬化剤であるインシアネート化合物を上記
3成分の樹脂混合物100重量部に対して10重量部添
加する。
〜30分前に硬化剤であるインシアネート化合物を上記
3成分の樹脂混合物100重量部に対して10重量部添
加する。
これを厚さ20μmの支持体としてのポリエチレンテレ
フタレートフィルム表面に厚さ12μmとなるように塗
布して磁気記録層を形成し、磁気配向を施しながら乾燥
させた後巻取る。
フタレートフィルム表面に厚さ12μmとなるように塗
布して磁気記録層を形成し、磁気配向を施しながら乾燥
させた後巻取る。
さらに1/4インチ巾で裁断して磁気テープ(音声記録
用)を製造する。
用)を製造する。
このようにして製造された磁気テープについて。
耐摩耗性、電磁変換特性、接着強度および摩擦係数さら
に粘着特性の緒特性を測定する。
に粘着特性の緒特性を測定する。
ここで上記耐摩耗性としては、上記磁気テープをラッピ
ングテープと接触した状態で走行させ、粉落ちの量ある
いは表面の傷等を目測により評価し、10点法で採点し
て、粉落ちや傷が少ないほど低い点数とする。
ングテープと接触した状態で走行させ、粉落ちの量ある
いは表面の傷等を目測により評価し、10点法で採点し
て、粉落ちや傷が少ないほど低い点数とする。
この場合、落ちた粉の量を秤量して上記採点の一つの基
準とする。
準とする。
次に上記電磁変換特性表しては、テープ速度19crr
L/seCで10KHzの信号を録音し再生したときの
出力レベルを測定し、この出力レベルをdBで表示する
。
L/seCで10KHzの信号を録音し再生したときの
出力レベルを測定し、この出力レベルをdBで表示する
。
次に上記接着強度としては、接着テープを上記磁気テー
プの磁気記録層表面に貼付し、上記接着テープを磁気記
録層とともに、上記支持体としてのポリエチレンテレフ
タレートフィルムから剥離する。
プの磁気記録層表面に貼付し、上記接着テープを磁気記
録層とともに、上記支持体としてのポリエチレンテレフ
タレートフィルムから剥離する。
このときの磁気記録層と支持体との180°方向の剥離
強度をグラム重で表わす。
強度をグラム重で表わす。
次に上記摩擦係数としては、低速のテープ速度における
磁気記録層表面としんしゆう(黄銅)材との摩擦係数を
測定する。
磁気記録層表面としんしゆう(黄銅)材との摩擦係数を
測定する。
次に上記粘着特性として°は、リールに上記磁気テープ
を巻いて、温度40℃、湿度80係の室内に24時間放
置した後のテープの離れ具合を、目測により評価し、1
0点法で採点して、テープの離れが良好なものほど低い
点数とする。
を巻いて、温度40℃、湿度80係の室内に24時間放
置した後のテープの離れ具合を、目測により評価し、1
0点法で採点して、テープの離れが良好なものほど低い
点数とする。
以上のような測定により得られた結果が第1図ないし第
4図に示されている。
4図に示されている。
ここで上記3成分の各樹脂は、塩化ビニル系共重合体と
して、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体でそれぞれ
のモル比が85:15であるデンカビニル≠1000W
K(電気化学工業社製)を、ポリウレタン樹脂として、
熱可塑性のニスタン5702(ビー・エフ・グツドリッ
チ社製)を、ニトリルゴムとしてアクリロニトリル−ブ
タジェン共重合体のハイカー1072(日本ゼオン社製
)をそれぞれ使用している。
して、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体でそれぞれ
のモル比が85:15であるデンカビニル≠1000W
K(電気化学工業社製)を、ポリウレタン樹脂として、
熱可塑性のニスタン5702(ビー・エフ・グツドリッ
チ社製)を、ニトリルゴムとしてアクリロニトリル−ブ
タジェン共重合体のハイカー1072(日本ゼオン社製
)をそれぞれ使用している。
また、硬化剤であるイソシアネート化合物としては、バ
イエル社製の商品名デスモジュールLを、上記3成分の
樹脂混合物100重量部に対して10重量部添加してい
る。
イエル社製の商品名デスモジュールLを、上記3成分の
樹脂混合物100重量部に対して10重量部添加してい
る。
このデスモジュールしは、3官能イソシアネ一ト化合物
であり、3モルのトルエンジイソシアネートと1モルの
トリメチロールプロパンを反応させたものを75係酢酸
エチル溶液として提供されている。
であり、3モルのトルエンジイソシアネートと1モルの
トリメチロールプロパンを反応させたものを75係酢酸
エチル溶液として提供されている。
このイソシアネート化合物の化学式は、
で表わされる。
まず、第1図および第2図では、ポリウレタン樹脂と塩
化ビニル系共重合体の混合比を決定するため、ニトリル
ゴムを10重量部で一定としておき、ポリウレタン樹脂
をOから90重量部まで変えた(したがって塩化ビニル
系共重合体は90から0電量部まで変化する)ときの緒
特性を示している。
化ビニル系共重合体の混合比を決定するため、ニトリル
ゴムを10重量部で一定としておき、ポリウレタン樹脂
をOから90重量部まで変えた(したがって塩化ビニル
系共重合体は90から0電量部まで変化する)ときの緒
特性を示している。
すなわち第1図の曲線Xは接着強度を1曲線Yは摩擦係
数を、また第2図は粘着特性をそれぞれ示している。
数を、また第2図は粘着特性をそれぞれ示している。
なお、これら第1図および第2図において、実線は上述
したデンカビニル≠1000WK、ニスタン5702.
ハイカー1072をそれぞれ用いた場合を示しており、
破線は塩化ビニル系共重合体として、上記デンカビニル
≠1000WKの代わりに、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体のビニライト■AGH(ユニオンカーバイド社製
)を用いた場合を示している。
したデンカビニル≠1000WK、ニスタン5702.
ハイカー1072をそれぞれ用いた場合を示しており、
破線は塩化ビニル系共重合体として、上記デンカビニル
≠1000WKの代わりに、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体のビニライト■AGH(ユニオンカーバイド社製
)を用いた場合を示している。
このビニライトVAGHは、塩化ビニル、酢酸ビニル。
ビニルアルコールがそれぞれ91:3:6のモル比の共
重合体である。
重合体である。
これら第1図および第2図から、ポリウレタン樹脂の割
合が多くなり、塩化ビニル系共重合体の割合が少くなる
ほど接着強度が増大してくるが、ポリウレタン樹脂が7
0重量部以上(塩化ビニル系共重合体が20重量部以下
)になると、摩擦係数が増大し、また粘着特性も劣化す
ることがわかる。
合が多くなり、塩化ビニル系共重合体の割合が少くなる
ほど接着強度が増大してくるが、ポリウレタン樹脂が7
0重量部以上(塩化ビニル系共重合体が20重量部以下
)になると、摩擦係数が増大し、また粘着特性も劣化す
ることがわかる。
ここで粘着特性は0〜3点を良好な実用領域としている
。
。
したがって、ポリウレタン樹脂の上限値70重量部、お
よび塩化ビニル系共重合体の下限値20重量部が決定さ
れる。
よび塩化ビニル系共重合体の下限値20重量部が決定さ
れる。
また、ポリウレタン樹脂が3重量部を下まわると接着強
度が劣化することより、ポリウレタン樹脂の下限値を3
重量部とする。
度が劣化することより、ポリウレタン樹脂の下限値を3
重量部とする。
次に、第3図および第4図は、二l−IJルゴムの混合
比を決定するため、ポリウレタン樹脂を10重量部で一
定としておき、ニトリルゴムを0から45重量部まで変
えたときの電磁変換特性、および耐摩耗性(あるいは粉
落ち量)をそれぞれ示している。
比を決定するため、ポリウレタン樹脂を10重量部で一
定としておき、ニトリルゴムを0から45重量部まで変
えたときの電磁変換特性、および耐摩耗性(あるいは粉
落ち量)をそれぞれ示している。
これら第3図および第4図から明らかなよ・うに、ニト
リルゴムの混合比が犬となるほど耐摩耗性が向上するが
、電磁変換特性である再生出力が低下する。
リルゴムの混合比が犬となるほど耐摩耗性が向上するが
、電磁変換特性である再生出力が低下する。
したがって、再生出力が一2dBとなる40重量部をニ
トリルゴムの上限値とし、また耐摩耗性が大幅に劣化す
る2重量部を下限値とする。
トリルゴムの上限値とし、また耐摩耗性が大幅に劣化す
る2重量部を下限値とする。
また、ポリウレタン樹脂の下限値が3重量部、ニトリル
ゴムの下限値が2重量部であることにより、塩化ビニル
系共重合体の上限値は95重量部とする。
ゴムの下限値が2重量部であることにより、塩化ビニル
系共重合体の上限値は95重量部とする。
これら3成分の樹脂混合物の100重量部についての各
樹脂の組成を第5図に示す。
樹脂の組成を第5図に示す。
この第5図の斜線部が本発明の3成分の樹脂混合物を示
している。
している。
ここで点A−Gは後述する実施例を1点H1■は従来例
をそれぞれ示している。
をそれぞれ示している。
第6図は、上記3成分の樹脂混合物の100重量部に対
して、イソシアネート化合物の添加量を0から50重量
部まで変化させて製造された磁気テープの耐摩耗性を示
すグラフである。
して、イソシアネート化合物の添加量を0から50重量
部まで変化させて製造された磁気テープの耐摩耗性を示
すグラフである。
この第6図で、破線は上記3成分の樹脂混合物として、
前記デンカビニル+1000WKを30重量部、前記ニ
スタン5702を50重量部、前記ハイカー1072を
20重量部の割合で混合したものを、実線は前記ビニラ
イ1−VA、GHを30重量部、前記ニスタン5702
を60重量部、前記ハイカー1072を10重量部の割
合で混合したものをそれぞれ使用している。
前記デンカビニル+1000WKを30重量部、前記ニ
スタン5702を50重量部、前記ハイカー1072を
20重量部の割合で混合したものを、実線は前記ビニラ
イ1−VA、GHを30重量部、前記ニスタン5702
を60重量部、前記ハイカー1072を10重量部の割
合で混合したものをそれぞれ使用している。
また添加するインシアネート化合物としては、前記デス
モジュールLを使用している。
モジュールLを使用している。
また磁気テープの製造方法および摩耗性の測定方法は前
述と同様であるので説明を省略する。
述と同様であるので説明を省略する。
この第6図から明らかなように、イソシアネート化合物
の添加量が多くなれば、耐摩耗性が向上するが、20重
量部以上では耐摩耗性はほとんど変化しなくなり、磁気
記録層の樹脂が硬くなることから、40重量部を上限値
とする。
の添加量が多くなれば、耐摩耗性が向上するが、20重
量部以上では耐摩耗性はほとんど変化しなくなり、磁気
記録層の樹脂が硬くなることから、40重量部を上限値
とする。
また添加量が0重量部では、耐摩耗性が5点以上となり
、実用上問題が生じるところから、本発明では2重量部
を添加量の下限値としている3 次に1本発明の具体的ないくつかの実施例;こついて第
1表および第2表とともに説明する。
、実用上問題が生じるところから、本発明では2重量部
を添加量の下限値としている3 次に1本発明の具体的ないくつかの実施例;こついて第
1表および第2表とともに説明する。
これら第1表および第2表で用いた試料は、前述した方
法で製造された1/4インチ巾の磁気テープであり、塩
化ビニル系共重合体としては前記デンカビニル≠100
0WKあるいはビニライトVAGHを、ポリウレタン樹
脂としてはニスタン5702を、ニトリルゴムとしては
ハイカー1072をそれぞれ使用し、これら3成分の樹
脂混合物100重量部に対して、イソシアネート化合物
である前記デスモジュールLを10重量部添加している
。
法で製造された1/4インチ巾の磁気テープであり、塩
化ビニル系共重合体としては前記デンカビニル≠100
0WKあるいはビニライトVAGHを、ポリウレタン樹
脂としてはニスタン5702を、ニトリルゴムとしては
ハイカー1072をそれぞれ使用し、これら3成分の樹
脂混合物100重量部に対して、イソシアネート化合物
である前記デスモジュールLを10重量部添加している
。
緒特性の測定方法も前述の方法と同様であるため説明を
省略する。
省略する。
試料A〜Gは、第5図に示されるように本発明の範囲内
に入っており、所期の効果を得ることができるのに対し
、試料H−Jは、粘着特性、耐摩性、電磁変換特性、摩
擦係数、接着強度のいずれかの点で劣っている3すなわ
ち、試料Hは塩化ビニル系共重合体とポリウレタン樹脂
との2成分で樹脂混合物を構成した従来例を示しており
、粘着特性および耐摩耗性が悪い。
に入っており、所期の効果を得ることができるのに対し
、試料H−Jは、粘着特性、耐摩性、電磁変換特性、摩
擦係数、接着強度のいずれかの点で劣っている3すなわ
ち、試料Hは塩化ビニル系共重合体とポリウレタン樹脂
との2成分で樹脂混合物を構成した従来例を示しており
、粘着特性および耐摩耗性が悪い。
試料Iはポリウレタン樹脂とニトリルゴムとの2成分で
樹脂混合物を構成した従来例であり、粘着特性および電
磁変換特性が悪い。
樹脂混合物を構成した従来例であり、粘着特性および電
磁変換特性が悪い。
試料Jは、ポリウレタン樹脂20重量部、ニトリルゴム
30重量部、さらにフェノキシ樹脂50重量部の3成分
で成る樹脂混合物を用いた従来例であり、電磁変換特性
および接着強度が悪い。
30重量部、さらにフェノキシ樹脂50重量部の3成分
で成る樹脂混合物を用いた従来例であり、電磁変換特性
および接着強度が悪い。
以上の説明から明らかなように、本発明の範囲内の樹脂
混合物の混合量および硬化剤であるイソシアネート化合
物の添加量により製造された磁気テープは、耐摩耗性の
みならず、電磁変換特性、摩擦係数、接着強度および粘
着特性のいずれの点でも良好な結果が得られる。
混合物の混合量および硬化剤であるイソシアネート化合
物の添加量により製造された磁気テープは、耐摩耗性の
みならず、電磁変換特性、摩擦係数、接着強度および粘
着特性のいずれの点でも良好な結果が得られる。
なお本発明は上記実施例のみに限定されるものでなく、
また磁気記録媒体としても磁気テープ以外に磁気カード
、磁気ディスク等の種々のものが使用できることは勿論
である。
また磁気記録媒体としても磁気テープ以外に磁気カード
、磁気ディスク等の種々のものが使用できることは勿論
である。
第1図はポリウレタン樹脂の混合量が変化したときの接
着強度および摩擦係数を表わすグラフ。 第2図はポリウレタン樹脂の混合量が変化したときの粘
着特性を表わすグラフ、第3図はニトリルゴムの混合量
が変化したときの電磁変換特性を表わすグラフ、第4図
はニトリルゴムの混合量が変化したときの耐摩耗性を表
わすグラフ、第5図は塩化ビニル系共重合体、ポリウレ
タン樹脂Jニトリルゴムの3成分について全体を100
重量部とするときの各成分の混合量を表わす組成図、第
6図は上記3成分の樹脂混合物100重量部に対してイ
ソシアネート化合物の添加量を変化させたときの耐摩耗
性を示すグラフである。
着強度および摩擦係数を表わすグラフ。 第2図はポリウレタン樹脂の混合量が変化したときの粘
着特性を表わすグラフ、第3図はニトリルゴムの混合量
が変化したときの電磁変換特性を表わすグラフ、第4図
はニトリルゴムの混合量が変化したときの耐摩耗性を表
わすグラフ、第5図は塩化ビニル系共重合体、ポリウレ
タン樹脂Jニトリルゴムの3成分について全体を100
重量部とするときの各成分の混合量を表わす組成図、第
6図は上記3成分の樹脂混合物100重量部に対してイ
ソシアネート化合物の添加量を変化させたときの耐摩耗
性を示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 強磁性粉末をバインダ中に分散したものを磁気記録
層として支持体上に被着形成して成る磁気記録媒体にお
いて、塩緩ビニル共重合体A重量部。 ポリウレタン樹脂8重量部、ニトリルゴムC重量部の3
成分の樹脂を、A+B+C=100とするとき、 20≦A≦95 3≦B≦70 2≦C≦40 の範囲内で混合し、この樹脂混合物100重量部に対し
て、硬化量としてのインシアネート化合物を2重量部以
上、40重量部以下の範囲で添加して上記バインダを構
成することを特徴とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5845877A JPS5810770B2 (ja) | 1977-05-20 | 1977-05-20 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5845877A JPS5810770B2 (ja) | 1977-05-20 | 1977-05-20 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53143302A JPS53143302A (en) | 1978-12-13 |
JPS5810770B2 true JPS5810770B2 (ja) | 1983-02-28 |
Family
ID=13084970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5845877A Expired JPS5810770B2 (ja) | 1977-05-20 | 1977-05-20 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5810770B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0619822B2 (ja) * | 1984-04-19 | 1994-03-16 | ティーディーケイ株式会社 | 磁気記録媒体 |
-
1977
- 1977-05-20 JP JP5845877A patent/JPS5810770B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53143302A (en) | 1978-12-13 |
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