JPS5810543Y2 - カツタ−ナイフの刃体摺動体 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、カッターナイフの刃体を移動させるための摺
動体にか・わるものである。

次に本考案の構成を説明すると、本考案は、箱体１内に
略三角形状の板バネ２を嵌挿し、箱体の側面に穿設した
穴部３から前記三角形状の板バネの頂部４を弾性的に突
出せしめたカッターナイフの刃体摺動体であって、別体
の刃体結合板５を箱体１の前方に突出せしめ基部６を箱
体に係止すると・もに、当該基部の後方に一体に形成さ
れた弾性片７を前記板バネ２の下側に延長し、弾性片７
の先端に突片８を一体に形成すると・もに当該突片８を
、三角形状の板バネ２の内側に屈曲して係止突板９を形
成し、箱体１の上面に穿設した嵌挿口内に上下方向に摺
動自在に嵌挿した指当部１０の脚部１１を前記係止突板
９で弾性的に支持し、且つ指当部１０の鍔部１２を箱体
嵌挿口内の段部１３に係止したことを特徴とするもので
ある。

尚、図中、符号１４は刃体であって、その丸孔１５が刃
体結合板５の係止突起１６に係止される。

符号１７はカッターナイフのホルダーであり、その上面
部には通孔１８が設けられ、二分された上面部の一方の
側縁には凹凸部１９が刻設される。

箱体１内に嵌挿された板バネ２の頂部４は前記凹凸部１
９に弾性的に接触しているために摺動体はホルダーの任
意の位置で係止される。

本考案は以上の如き構成を有するから、使用時には、三
角形状の板バネ２の内側に、突片８を屈曲して形成した
係止突板９が位置しており、この結果、板バネの頂部４
は当該係止突板９に係止されるのでホルダー上面部の四
部１９内に固定され、これとともに箱体１も一定の位置
に固定される。

次に刃体１４を摺動させるときは、指当部１０を下向き
に押圧して下降せしめると、これと同時に係止突板９は
板バネ２の位置よりも下方に降下するので、板バネの頂
部４と係止突板９との係止状態が外れ、頂部４は板バネ
２の屈撓により箱体１の中に収納され得る状態となる。

したがって、このよ・の状態で箱体１を摺動させると、
板バネの頂部４はホルダーの凹凸部１９の形状に応じて
、箱体１に出入するから、結局刃体を摺動させることが
できるのである。

また、本考案は、刃体を結合するための結合板５と板バ
ネ２を係止するための係止突板９と、弾性片７とが全て
、例えば金属板等の一枚の板により一体形成されたもの
であるから、製造が極めて簡単であり、構造も簡単であ
るが故に、故障も少くなるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の平面図、第２図は板バネの係止状態を
示す平面図、第３図は板バネの係止状態を示す第１図に
おけるＡ−Ａ断面図、第４図は板バネの係止状態を示す
第１図におけるＡ’−Ａ’断面図、第５図は板バネの係
止状態が外れた状態を示す第１図におけるＡ’−Ａ’断
面図である。 １・・・・・・箱体、２・・・・・・板バネ、４・・・
・・・板バネの頂部、９・・・・・・係止突板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 箱体１内に略三角形状の板バネ２を嵌挿し、箱体１の側
   面に穿設した穴部３から前記三角形状の板バネの頂部４
   を弾性的に突出せしめたカッターナイフの刃体摺動体に
   おいて、別体の刃体結合板５を箱体１の前方に突出せし
   め基部６を箱体に係止すると・もに、当該基部の後方に
   一体に形成された弾性片７を前記板バネ２の下側に延長
   し、弾性片７の先端に突片８を一体に形成すると・もに
   当該突片８を、三角形状の板バネ２の内側に屈曲して係
   止突板９を形成し、箱体１の上面に穿設した嵌挿口内に
   上下方向に摺動自在に嵌挿した指当部１０の脚部１１を
   前記係止突板９で弾性的に支持し、且つ指当部１０の鍔
   部１２を箱体嵌挿口内の段部１３に係止したことを特徴
   とするもの。