JPS58102630A - 可変ギヤ比ステアリングラツクの成形型の製造に用いる放電加工用ラツク型電極の製造方法及び装置 - Google Patents

可変ギヤ比ステアリングラツクの成形型の製造に用いる放電加工用ラツク型電極の製造方法及び装置

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JPS58102630A
JPS58102630A JP19627081A JP19627081A JPS58102630A JP S58102630 A JPS58102630 A JP S58102630A JP 19627081 A JP19627081 A JP 19627081A JP 19627081 A JP19627081 A JP 19627081A JP S58102630 A JPS58102630 A JP S58102630A
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JP
Japan
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rack
discharge machining
type electrode
type
pinion
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JP19627081A
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English (en)
Inventor
Susumu Kidokoro
城所 進
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS58102630A publication Critical patent/JPS58102630A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23HWORKING OF METAL BY THE ACTION OF A HIGH CONCENTRATION OF ELECTRIC CURRENT ON A WORKPIECE USING AN ELECTRODE WHICH TAKES THE PLACE OF A TOOL; SUCH WORKING COMBINED WITH OTHER FORMS OF WORKING OF METAL
    • B23H9/00Machining specially adapted for treating particular metal objects or for obtaining special effects or results on metal objects
    • B23H9/003Making screw-threads or gears

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、可変ギヤ比ステアリングラックの成形型の製
造に用いる放電加工用ラック型電極の製造方法及び装置
に関する。
自動車旋回時の車輪のかじ取りを行うためのステアリン
グギヤ装置としては、第1図に示すように、ステアリン
グホイール1の回転をステアリンクシトフト2を介して
、これに取付けられたビニ4ン3に伝達し、これと噛合
うラック4を直線運動に変換し、リンク機構を介して前
車軸を作動するようにしたラックアンドピニオン型のも
のがある。
近年では、高速走行時における操舵性能の安定性を図る
と共に、停止時の据切り時及び低速旋回時に軽い操舵感
を可能とする等のため、ラックアンドビニオン型のもの
にあっても、ステアリングホイール1の回転位置、つま
りビニオン3とラック4との噛合い位置によってこれら
のギヤ比が変化するようにした所謂可変ギヤ比ステアリ
ングギヤ菰砿が開発されている。
本出願人は先に、新規なラックアンドビニオン型の可変
ギヤ比ステアリングギヤ装置を提案したく特願昭55−
119,825号)。
このラックアンドピニオン型の可変ギア比ステアリング
ギア装置は、第1.2図に示すように、歯面がヘリコイ
ド曲面となったヘリカルピニオン3と、これと噛合うヘ
リカルラック4とからなるものである。ヘリカルビニオ
ンとしたのは滑らかな噛み合いを確保するためであって
、このビニオン3の山形は第3図に示すように、歯先円
lの中心0がビニオンの回転中心と一致するようにし、
更に、ピッチ円半仔Rp徐々に変化するように形成され
ている。即ち、車両が直進している状態、つまり第3図
に示すようにビニオン3が中立位置へにおいてはうツク
4とその噛合いピッチ円半径Rpが最大となるごとく噛
み合い、とニオン3が回転するに従って噛合いピッチ円
半径が漸次減少し、ビニオン3が1801回転したとき
に最小の噛合いピッチ円半径でラック4と噛み合うよう
にビニオン3の歯が形成されている。そしてビニオン3
は回転角位相O0の半径と180°の半径とを結ぶ直線
に対して左右対象となるように製作される。
一方、ラック4の歯形はビニオン3との間に予期する可
変ギア比が得られるような歯形とする。
すなわち、ラック4の噛合いピッチ線6を例えば第3図
に示すようにした場合には中立位HAではビニオン3の
歯のうちピッチ円半径が最大のところでうツク4と噛み
合うことからギヤ比が最小となり、操舵角が中立位11
Aから180°付近Bになるに従って漸減する噛合いピ
ッチ円の半径Rpでもってラックと噛合うことからギヤ
比が漸次大さくなる。そして操舵角が180°以上の場
合には第3図において噛合ピッチ円半径Rpの値が最小
となった一定の噛合いピッチ円半!Rqを保ちつつラッ
ク4と噛合うことからギヤ比がこの操舵角180°にお
けるギア比の値をほぼ維持するよ゛)になる。
第3図における噛合いピッチ[16の傾斜から明らかな
ように、第2図に示すビニオン3とラック4にあっては
、ステアリングホイール1の回転角、つまりとニオ23
0回転角θと、ギヤ比εとの関係を示プと、第4図にお
いて実16aの通りになる。第4図において破線aで示
す特性は、第3図に示すビニオン3と全ての歯が標準ラ
ック歯に形成されたラックとを噛合わせたたギヤ比εを
示す図であり、この場合にはビニオン3の左右対称性か
ら、3600を周期とする曲線になる。ところが第3図
に示すラック4の形状とすることによって第4図におい
て実線6aで示すギヤ比εの特性が得られ、ステアリン
グホイール1の回転角が180°以下では、ギヤ比εが
比較的小さくて高速安定性に優れ、またそれ以上の回転
角ではギヤ比εが大きく低速旋回時及び停止状態におけ
る裾切り時に軽い操舵感を可能とするステアリングギヤ
装置が得られる。
このように、所望の特性を有するギヤ比εは、その用途
に応じて上述のようにビニオン3及びラック4の噛合い
ピッチ円及び噛合いピッチ線を適切に定めることにより
得られる。
上述のようなギヤ比の特性を持つビニオン3とラック4
のうちビニオン3については、歯直角断面の形状が標準
ラックの歯形となるボブカッタ又は)IO−ス力ツタを
用いて、例えば特公昭53−40999号に開示された
装置を用いて容易に創成歯切りすることができる。すな
わち、ボブカッタ又はフエロース力ツタを回転させると
同時にビーオンの素材に適切な不等速回転を与えながら
切削送りをかけることによりピニオンの創成―切りが成
される。
これに対して、上述のようにして創成歯切りされたピニ
オン3と噛合うべき可変ギヤ比ステアリングラック4を
製造するにはギヤ比をビニオンの回転につれて変化させ
るように噛合いピッチ線が所望の曲線となるように歯形
を形成しなければならないため、これの製造はきわめて
困難である。
かかる可変ギヤ比ステアリングラックを量産することを
考慮した場合、該ラック歯形と雌雄が逆の関係となった
形状の歯形を有するプレス鍛造用の成形型(通常金型)
をlIl造しておき、その成形型を用いて棒状のラック
素材から、あるいはある程度の粗歯が形成された素材か
らプレス鍛造成形することにより該ラックを得るのが良
い。そこで、ラックの歯形と逆形状を有する成形型をい
かなる方法で製造するのが最も良いかと言う;1!題が
生じる。
この課題を解決するため、従来次に述べるような方法が
考えられた。すなわち、その方法の1つは、ビニオンと
同形状をなした放電加工用のとニオン型電極を所定の角
速度で回転させるとともに、ラック型電極となるべき素
材を所定の変化する送り速度で移動させつつ放電加工を
行なうことによりラック型電極を創成する工程と、この
ようにして得られたラック型電極を用いてそのラック歯
形と逆形状を有する成形型を放電加工により仕上げる工
程とを含むものである。即ち、ラック型電極の製造及び
成形型の製造のいずれにも放電加工上用いるのである。
これら2つの放電加工工程のうち、後者即ち成形型の製
造に放電加工を用いる方法は、放電加工時に成形型とそ
れを加工するラック型電極との闇に相対接近運動のみを
与えれば良いので比較的容易にかつ精度良好に加工でき
るのに反し、前者即ちラック型電極の製造に放電加工を
用いる方法は、加工時にピニオン型電極には所定の角速
度の回転を与える一方、ラック型電極素材には所定の変
化する速度の送りを与えつつ放電加工を行なわなければ
ならず、ラック型電極素材の送り速度の調整は極めて困
難であり、更に、放電加工の性質上、完全歯丈を有する
ラック歯形をラック型電極素材の1度の送り期間中に得
ることは不可能で、ラック型電極素材の往復送りを何麿
も繰り返しつつ、徐々にビーオン型電極とラック型電極
素材とを相対接近させて行かな【プればならず、イのよ
うな関連運動を与え得る装置は極めて複雑なものとなる
ばかりが、放電加工に要する時間も美大なものになると
いう問題がある。
また、観点を変えた他の方法の1つとして成形型を製造
することなく、ビニオン型電極を用いて直接、最終製品
となる可変ギヤ比ステアリングラックをtIlfi加工
する方法も考えられるが、その場合にも、ピニオン型電
極と可変ギヤ比ステアリングラックとの闇に前述したと
同様な相対運動を与えながら放電加工を行なわなければ
ならず、v7を置が実際上極めて困難なものとなるばか
りか放電用]−に要する時間が実大なものとなり、量産
には不適である。かつ、放電加工によるピニオン型電極
の消耗を考慮した場合、実大な数のピニオン型電極を準
備しておかねばならず、その点でも量産には不適である
。また前記したラック型電極素材の場合でも、可変ギヤ
比ステアリングラックの場合でも、それらに連続的な相
対運動を与える代りに、ピニオン型電極を小角度づつ間
欠回転させ、その各々の回転角における可変ギヤ比ステ
アリングラックの送り位置を定めて一旦両者の相対運動
を停止させ、その都度ビニオン型電極と可変ギア比ステ
アリングラックとを相対接近させて放電加工を行なう方
法もあるが、その方法による場合、実大な工数を要する
ばかりかラック歯形が不連続に、すなわち正規ラック歯
面とは異なる形状に仕上がってしまうという欠点があり
、実用化は困難である。
本発明は上記したような種々の問題点を解決するために
なされたもので、最終製品である可変ギヤ比ステアリン
グラックの量産という観点から最終工程においては成形
型を用いてプレス鍛造成形することを前提とし、その成
形型の製造に用いる放電加工用の電極の製造に最適な方
法及び装置を提供することを目的とするものである。こ
の場合、放電加工用の電極素材として通常、銅合金又は
タングステングラファイト等の軟質材料が使用されてい
ること及びビニオンとこれに噛合うラックとの間には両
者の捻れ角の差により当然中じる軸交叉角が存在するこ
とに着目し、従来のビニオン型電極による放電加工用ラ
ック型電極の放電加工に代え、ビニオン型回転工具によ
る放電加工用ラック方電極の創成歯切り加工を行なうこ
とができるとの確信のもとに実験を行ない、その結果を
確かめ、本発明を完成するに至ったのである。
即ち本願第1の発明はピニオン型回転工具と放電加工用
ラック型電極素材との間に不等速相対運動を与えつつ、
該ピニオン型回転工具により放電加工用ラック型電極を
創成歯切り加工することを特徴とする可変ギア比ステア
リングラックの成形型の製造に用いる放電加工用ラック
型電極の製造方法である。ここで、不等速相対運動とは
、例えば等速回転するピニオン型回転工具に対して放電
加工用ラック型電極素材に不等速直線運動を行なわせる
場合、あるいは等速直線運動する放電加工用ラック型電
極素材に対してピニオン型回転工具に不等速回転運動を
行なわせる場合等、ピニオン型回転工具の回転速度と放
電加工用ラック型電極素材の直進速度との割合が一定で
ない相対運動を言うことにする。次に本願第2の発明は
、ピニオン型回転工具を用いて放電加工用ラック型電極
を創成歯切りする方法に使用する装置であって、基台に
長手方向に移動可能に取付けられたテーブルと、放電加
工用ラック型電極素材を着脱自在に支持する共に前記テ
ーブルに対して前記長手方向に相対移動可能に前記テー
ブルに取付けられた差動テーブルと、前記テーブルに一
端が軸支された第1リンクの他端と前記差動テーブルに
一端が軸支された第2リンクの他端とを枢着するビンに
回転可能に取付けられたローラと、当該カムローラと接
触し前記差動テーブルに対して前記相対移動を与えるカ
ム面を有し前記基台に固定された案内カムと、放電加工
用ラック型電極素材を創成歯切りするピニオン型回転工
具を前記長手方向軸線に対して任意の交差角をもたせて
支持する支持手段と、前記テーブルを前記長手方向に移
動する駆動手段と、該駆動手段による前記テーブルの移
動をこれと同期して前記ビニオン型工具の回転運動に変
換Jる伝達手段とを備えた可変ギヤ比ステアリングラッ
クの成形型の製造に用いる放電加工用ラック型電極の製
造装置である。
本発明においては、プレス鍛造加工用の成形型を放電加
工するためのラック型電極を、製品のビAンと同一形状
のピニオン型回転工具により切削加工によって創成歯切
りすることを基本とするものであって、従前のようにプ
レス鍛造加工用の成形型を放電加工するためのラック型
電極を、製品のビニオンと同一形状のビニオン型電極を
用いて放電加工する場合に比して、プレス鍛造加工用の
成形型を高い加工精度をもって迅速にwJ造し得るもの
である。
次に本発明の実施例につき)ホベる。本実施例では放電
加工用のラック型電極を、第2.3図に示す製品のビニ
オンと同一形状をしたピニオン型回転工具により切削加
工することから、該回転工具を第2,3図に示すビニオ
ンと同一の形状に、炭素鋼により製造すると共に工具の
歯面にダイヤモンドコーティングを施すか又は第5図(
d)に示すように歯に摺り割りSLを施す。
一方、ラック型電極は銅ないし銅合金又はタングステン
グラファイトを素材として用いるものであり、ラック型
電極の最終形状は、第2図に示すラック4と同一の形状
となる。したが〕で、製品となったラック4とビニオン
3とが噛合った状態を示す第2図は、加工終了後の最終
形状のラック型電極とピニオン型回転工具とを噛合わせ
た状態の場合と同様となる。そこで、製品のビニオン3
と同一の形状となったピニオン型回転工具3oと、これ
により創成歯切りされるラック型電極素材40との切削
加工状態における位置関係を示すと、第5図(a )に
示す通りとなる。図示するようにラック型電極索材40
の長手方向軸線をN、これに対して直角を成す幅方向軸
線をR1歯すじ方向線を01回転工具30の回転中心軸
をSとし、更にSとQとにより定まるビニオン型回転工
具の捻れ角をβC,RとQにより定まる放電加工用ラッ
ク型電極の捻れ角をβとすれば、軸交叉角×はβC−β
となる。
したがって、ビニオン型回転工具30をラック型電極素
材40に対して軸交叉角Xとなるように設置し、ラック
型電極素材40をその長手方向Nに移動させるとともに
ビニオン型回転工具36をも回転させて創成噛切りを行
なう場合における両者の噛合点Pにおけるビニオン型回
転工具30の円周速度Vacは第5図(b)に示すよう
に歯直角方向の分速度Vと歯すじ方向Qの分速度VSC
とに分解される。一方、前記噛合点Pにおけるラック型
電極素材40の長手方向Nの速度vaは第5図<C)に
示すように歯直角方向分速度Vと歯すじ方向Qの分速度
VSとに分解される。この場合、歯直角方向分速度は等
しくvであるのに対し、歯すじ方向の分速度VscとV
sとには差がある。即ち、ビニオン型回転具とラック型
電極素材40との間に軸交叉角×が存在することにより
噛合い中にこの歯すじ方向の分速度の差VSC−V8の
分だけ滑り現象が発生し、これによりラック型電極40
のラック−面がビニオン型回転工具30の一面に施した
ダイヤモンド粒子により、あるいは摺り割りSLによっ
て削り取られ、ラック型電極40不等速に創成噛切りが
施される。この際、回転工具30、ラック型電極素材4
01Iに前述したような相対運動を繰返して与える。本
発明者の実験によればラック型電極に銅ないし銅合金を
使用するときには、予め粗歯形をフライス盤等により形
成しておき、摺り割りの施されたビニオン型回転工具を
用いて不等速歯切りをするのが良く、ラック型電極にタ
ングステングラファイトを用いたときには、予め―形を
形成することになく、ダイヤモンドコーティングされた
ビニオン型回転工具を用いて不等速歯切りをするのが良
いことが判明した。
いずれの場合でもビニオン型回転工具とラック型   
 □電極素材との相対移動を何回か繰り返し、徐々に両
者を相対接近させながら切削加工を行なう。
次に、この滑り現象を利用してラック型電極4Oをビニ
オン型回転工具30(以下単に工具30と言う)により
切削加工する装置について、その一実施例を示す第6〜
8図をもとに説明する。
基台10にはテーブル11が基台10の長手方向に往復
動可能に取付けられており、テーブル11の下面に固定
されたガイド12と、基台10の上にこれの長手方向に
数段された2本のレール13とがすべり対偶を為すこと
によりテーブル11の支持が図られている。このテーブ
ル11を長手方向に往復動させるための駆動手段として
、基台10に油圧シリンダ14が取付けられ、このロッ
ド15がテーブル11に連結されている。テーブル11
の往復動限の位置を検出するため、リミットスイッチ1
6.17が基台10に取付けられている。
テーブル11にはこのテーブル11に対して前記長手方
向に相対往復動可能に作動テーブル18が取付けられて
おり、この差動テーブル18にはラック型電極の素材4
0が11脱自在に支持されている。
テーブル11を跨いで支柱19と梁20とからなる門型
の支持架台21が基台10に取付けられており、ラック
型電極40を創成歯切りするための工具30が回転可能
に支持された保持具22を前記支持架台21に取付けで
ある。支持架台21と保持具22との間にばね23が設
けられ、これにより工具30がラック型電極素材40を
押し付けるようにしである。また、工具30のラック型
電極素材40に対する切込み量を制御するため、支持架
台21には保持具22を上下に調整移動するハンドル2
4が取付けられている。
製品のビニオン3と同一の形状とされた工具30を用い
てラック型電極素材40を切削する場合、第5図に示し
たように、工具30のラック型電極素材40に対する軸
交叉角Xを所定の値に設定する必要があることから、こ
の軸交叉角Xに対応すべく、第6図から明らかなように
工具30を、支持架台21の梁20をテーブル11の幅
方向に対して角度X傾斜させる。
この工具30によりラック型電極を創成歯切りする場合
、油圧シリンダ14によってテーブル11を長手方向に
移動してラック型電極素材40を長手方向に移動すると
同時に、これと同期して工具30をも回転駆動する必要
がある。このため、第8図に示すように上端部が支持架
台21の梁20に軸支され、下端が基台10に軸支され
た回転軸25にビニオン26が取付けられ、このビニオ
ン26と噛合うラック27がテーブル11に取付けられ
ている。更に、回転軸25には工具30に取付けられた
傘歯車28と噛合う傘歯車29が取付けられている。し
たがって、テーブル11が長手方向に移動すると、この
テーブル11の移動がビニオン26の回転により回転軸
25の回転運動にIli挨され、この回転運動が傘歯車
29.28を介して工具30に伝達される。このように
、回転軸25を中心とする歯車群によりテーブル11の
移動をこれと同期して工具30の回転運動に変換する動
力伝達手段が構成されている。
前述のように第2.3図に示す製品ビニオン3と同一形
状をしている工具30により切削されるラック型電極を
第3図に示す製品ラック4と同一形状に創成歯切りする
ためには、工具30を回転駆動すると共に、ラック型電
極素材40の長手方向の送り速度を変化させる必要があ
る。そのため、一端がビン31によりテーブル11に軸
支された第1リンク32の他端と、一端がビン33によ
り差動テーブル18に軸支された第2リンク34の他端
とがビン35により枢着されると共に、このビン35に
2つのローラ36.37が回転可能に取付けられている
。更に一方のロー536は第8図から明らかなように案
内カム38に形成されたカム面39と接触し、他方のカ
ムローラ37は案内カム41に形成されたカム面42に
接触している。したがって、テーブル11が長手方向に
移動すると、ローラ36,37がカム面39.42に沿
って転勤することにより、ローラ36,37はテーブル
11の横方向に移動することになる。これにより、第1
リンク32がビン31を中心に回動することになるから
、これに対応して差動テーブル18がテーブル11に対
して長手方向に相対移動することになる。カム面39.
42の形状は製品のラック4として必要な噛合いピッチ
[16に対応して形成するものであって、この形状を変
えることにより例えば第4図において68で示すギヤ比
特性を所望の形に変えることができる。
第6〜8図に示す装置によりラック型電極を製造するに
は、例えば特公昭53−40999号公報に示された装
置を用いて不等速歯切りにより製造したビニオン型回転
工具30を保持具22に取付けた状態の下で、棒状の又
はある程度昭1が形成されたラック型電極素材40を差
動テーブル18に装着し、素材40に対し創成端切りを
lI始する。このとき、ラック型電極素材40と工具3
0との位I関係は軸交叉角がXをなしている。この状態
で油圧シリンダ14を駆動してロッド15を突出させて
テーブル11を前進させると、・ラック27によりビニ
オン26が回転させられ回転軸25の回転によって傘歯
車28.29を介して工具30がテーブル11に同期し
て回転する。このようにして、ラック型電極素材40に
軸方向運動を加え、工具30に回転運動を加えると、工
具30とラック型電極素材40との噛合い点Pにおける
工具30の歯すじ方向の分速度がラック型電極素材30
の歯ずじ方向の分速度よりも大きいことから漬り現象が
生じ、工具30によりラック型電極素材40に切削加工
が施される。
このとき、テーブル11の移動に従って0−ラ36.3
7がカム面39.42に沿って転勤することから第1リ
ンク29がビン31を中心に回動することにより、差動
テーブル18はテーブル11の移動による移動に加え、
第1及び第2リンク32.34によってテーブル11に
対して相対移動する。したがうて、ラック型電極素材4
0は第   2.3図に示す所定の形状に創成歯切りが
為される。
テーブル11の前進限はリミットスイッチ17により検
出され、これからの信号により油圧シリンダ14に供給
される圧油の制御を行なう図外の切換弁が作動し、油圧
シリンダ14は後退する。
この後退限はリミットスイッチ16により検出される。
創成歯切りはテーブル11の往復動を繰り返すと共にハ
ンドル24の操作により工具30をラック型電極40に
順次近付けることにより、第3図に示す製品ラック4と
同一形状のラック型電極が高精度に仕上げられる。
なお、最終製品であるラック4を製造するには、上述の
ようにして創成噛りりがなされたラック型電極を用いて
放電加工によりプレス成形用の金型を製造し、このプレ
ス成形用金型により棒状素材又はある程度粗歯が形成さ
れた素材をプレス鍛造加工してラック製品を製造する。
このように、本発明によればビニオン型回転工具と放電
加工用ラック型電極素材との間に不等速相対運動を与え
つつ、該ピニオン型回転工具により放電加工用ラック型
電極を創成歯切り加工するので、極めて精密に放電加工
用ラック型電極を製造することができ、しかも従来のよ
うに放電加工によってラック型電極を製造する場合に比
してこれの製造をより精密かつ迅速に行なうことが可能
になった。また、従来は放電加工用ラック方電極を製造
するためにビニオン型電極をその消耗の故に多数個製造
しなければならなかったのに対し、本発明によれば、ピ
ニオン型回転工具の寿命が長いため、少数個の製造で済
むという利点もある。
また、本発明の装置によれば一つの駆動源で放電加工用
ラック型電極に不等速直線運動を与えるとともにピニオ
ン型回転工具にも回転を与え、結果的に両者間に所望の
不等速相対運動を与えることができ、極めて精密に放電
加工用ラック型電極を創成歯切り加工することができる
【図面の簡単な説明】
第1図はラックアンドビニオン型のステアリングギヤ装
置を示す概略図、第2図は第1図に示すラックとビニオ
ンの噛合状態を示す拡大平面図、第3図は第2図におけ
るI−1線に沿う拡大断面図、第4図は可変ギヤ比ステ
アリングラックのギヤ比変化特性図、第5図(a)(b
)(c)はビニオン型工具によりラック型電極を切削し
ている状態を示す説明図、第5図(d )はピニオン型
回転工具の斜視図、第6図はラック型電極の製造装置を
示す平面図、第7図は第6図の一部切欠き側面図、第8
図は第6図における■−■線に沿う断面図である。 10・・・基台、 11・・・テーブル、 14・・・
駆動手段である油圧シリンダ、 18・・・作動テーブ
ル、21・・・支持架台、 22・・・保持具、 30
・・・ピニオン型回転工具、 32・・・第1リンク、
 34・・・第2リンク、 35・・・ピン、 36.
37・・・ローラ、 38・・・案内カム、 40・・
・放電加工用ラック型電極素材、 41・・・案内カム
、 39.42・・・カム面 特許出願人    日産自動車株式会社代  理  人
     弁理士   八  1)  幹  雄第2団 (

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 〈1)ビニオン型回転工具と放電加工用ラック型電極l
    A材との間に不等速相対運動を与えつつ、該ビニオン型
    回転工具により放電加工用ラック型電極を創成歯切り加
    工することを特徴とする可変ギ)7比ステアリングラツ
    クの成形ヤの製造に用いる放電加工用ラック型電極の製
    造方法。 〈2)ビニオン型回転工具により放電加工用ラック型電
    極を創成歯切りする方法に使用する@置であって、基台
    に長手方向に移動可能に取付けられたテーブルと、放電
    加工用ラック型置I4i素材を着脱自在に支持すると共
    に前記テーブルに対して前記長手方向に相対移動可能に
    前記テープ・ルに取付番ノられた差動テーブルと、前記
    テーブルに一端が軸支された第1リンクの他端と前記差
    動テーブルに一端が軸支された第2リンクの他端とを枢
    着するピンに回転可能に取付けられたローラと、当該ロ
    ーラと接触し前記差動テーブルに対して前記相対移動を
    与えるカム面を有し前記基台に固定された案内カムと、
    放電加工用ラック型電極素材を創成歯切りするビニオン
    型回転工具を前記長手方向軸線に対して任意の交差角を
    もたせて支持する支持手段と、前記テーブルを前記長手
    方向に移動する駆動手段と、該駆動手段による前記テー
    ブルの移動をこれと同期して前記ビニオン型工具の回転
    運動に変換する動力伝達手段とを備えた可変ギヤ比ステ
    アリングラックの成形型の製造に用いる放電加工用ラッ
    ク型電極の製造装置。
JP19627081A 1981-12-08 1981-12-08 可変ギヤ比ステアリングラツクの成形型の製造に用いる放電加工用ラツク型電極の製造方法及び装置 Pending JPS58102630A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2643296A1 (fr) * 1989-02-21 1990-08-24 Renault Procede et dispositif d'usinage de cremaillere a pas variable par electroerosion
CN104401387A (zh) * 2014-10-29 2015-03-11 杭州世宝汽车方向机有限公司 变比齿条及动力转向器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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FR2643296A1 (fr) * 1989-02-21 1990-08-24 Renault Procede et dispositif d'usinage de cremaillere a pas variable par electroerosion
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