JPS5810245Y2 - じか付形螢光灯器具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は天井等の取付は面表面にω・付けして使用する
しか付は形蛍光灯器具の照明の質および保守率を向上さ
せるための改良に関する。

従来のこの種の蛍光灯器具を大別すると、ランプが露出
していて天井面も明るくするが水平に近い方向からもラ
ンプが見えてまぶしさを感じさせる器具、ランプが深い
反射笠に覆われていて水平に近い方向からは見えないよ
うにしてまぶしさを抑えた器、目、ランプが透光材料で
カバーされてまぶしさが柔らげられている器具等がある
。

ランプが水平に近い方向から見える器具はグレアが問題
になるのはいうまでもないが、一方深い反射笠に覆われ
ている器具では概して天井面が暗く陰うつな環境になり
、ランプをカバーしている器具ではランプの周囲温度が
ランプのための適温（２０℃前後）より高くなりやすく
、ランプの効率や寿命に悪影響を与えるきらいがあった
。

一方、最近深い反射笠のランプの直上に相当する頂部に
採光用スリットを設けて上方光を得ている器具が工場な
ど高天井場所のつり下げ用として開発されているが、こ
れをしか付けに使用した場合にはランプ直上の天井面ば
かりが局部的に強く照明されて、明をいというよりはま
ぶしさを伴うおそれもあり、また、天井面からの反射の
多くは反射笠背面に戻るようになるからそれによる床面
方向への明るさの寄与もあまり期待できない。

本考案はこのような従来の欠点を解消し、天井も明るく
ランプも水平に近い方向からは見えず、さらにランプ周
囲の換気が十分に行なえるしか付は形蛍光灯器具を簡単
な構造で提供することを目的とし、横断面がＶ字状で、
外面を反射面とする反射板を有する本体と、上記反射板
の外面にその直上方が覆われるように配置された蛍光ラ
ンプと、上端が上記取付面および反射板と離隔され、か
つ側部が少なくとも蛍光ランプの外側水平方向への直射
を遮光するように形成されたカバ一体とにより構成した
ことを特徴とする。

以下、本考案の一実施例を第１図に基づいて詳述すると
、１は照明器具の取付面１１である天井、２はこの天井
１にしか付けされたしか付は形蛍光灯器具本体で、天井
１の取付面１１に固着されるケース２１と、このケース
２１の下面に取付けられた点灯装置２２と、これらを覆
うとともにその上端３２は天井１に当接または近接する
ようにケース２１に取付けられた横断面がＶ字状の反射
板３と、この反射板３の反射面となる外面３１につき出
したランプソケット２３などにより構成されている。

４は上記ランプソケット２３に取付けられた蛍光ランプ
、５は上記天井１および反射板３に離隔され、かつ蛍光
ランプ４の周囲を囲繞するカバ一体で、その高さＨは少
くとも蛍光ランプ４の直上４１と水平な位置から直下４
２と水平な位置の範囲に亘っている。

またカバ一体５の上端５１は蛍光ランプ４の直上付近に
至るように折曲され、蛍光ランプ４から放射される上方
光量を加減するように或っている。

８はカバ一体支持金具で上記本体２に取付けられ、カバ
一体５を所定の位置に保持している。

尚７は上方光通路で、カバ一体５の上端５１と反射板３
とによって形成される開放部から戒っている。

上述のように構成されたしか付は形蛍光灯器具は、蛍光
ランプ４の光のうち、直下にはあまり寄与しない直上方
向の光が傾斜した反射板外面３１で反射後上方光通路７
を通って天井１に浅い角度で入射するようになる。

したがって天井面にやわらかな明るさを得ることができ
るほか、天井面で反射後は床面方向に向う率も高くなる
。

また、蛍光ランプ４から水平に近い方向への光は遮光体
により遮光されるから、直射グレアは大幅に低減される
。

さらに、下面は開放状態で、ランプ直上には上方光通路
７があるから換気が促進されて蛍光ランプの効率や寿命
の維持にも役立ち、器具内に滞留しようとする汚れの原
因を速やかに排出するので反射面の汚れが少なくなる。

尚、第２図は上記実施例と異なる他の実施例を示すもの
で、カバ一体５を、蛍光ランプ４の水平方向を囲繞する
カバー側部５ａと、このカバー側部５ａより延び蛍光ラ
ンプ４の直上付近までを覆うカバー側部５ａとは別体の
カバー上部６とで形成したものである。

このようにしたものは上記実施例のものと同等の効果を
有するほか、カバ一体５の下面にルーパー９を設ける場
合などに於いて、カバー上部６をカバー側部５ａに取付
ける前に、ルーパー９をカバ一体５内に装着するように
すれば、簡単に組み立てることができる。

本考案は以上説明したように構成したから、天井面をや
わらかな明るさにでき、かつグレアを大巾に低減でき、
照明の質を向上できる。

さらに器具内の換気が促進され器具の汚れ防止および蛍
光ランプの効率低下を抑える効果があり、その実用的価
値は甚大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す蛍光灯器具の横断面図
、第２図は本考案の他の実施例を示す横断面図、第３図
は第１図に示す実施例の斜視図である。 １は天井、２は本体、３は反射板、４は蛍光ランプ、５
はカバ一体、６はカバー上部、７は上方光通路、１１は
取付面、５１は上端、５ａはカバー側部。 尚、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）横断面がＶ字状で外面を反射面とする反射板を有
   し取付面にしか付けされる本体、上記反射板の反射面に
   その直上方向が覆われるように配置された蛍光ランプ、
   上端が上記取付面および反射板と離隔されかつ側部が少
   くとも上記蛍光ランプに対し外側水平方向への直射を遮
   光するように形成されたカバ一体を備えたことを特徴と
   するじか何形蛍光灯器具。
2. （２）カバ一体の上端を折曲し蛍光ランプの直上付近に
   延在させたことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
   （１）項記載のじか何形蛍光灯器具。
3. （３）カバ一体は蛍光ランプの水平方向を囲繞するカバ
   ー側部と、このカバー側部より延び蛍光ランプの直上付
   近までを覆うカバー側部とは別体のカバー上部としたこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第（１）項記載
   のじか何形蛍光灯器具。