JPH1199900A - エアバッグ用インフレータ - Google Patents

エアバッグ用インフレータ

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JPH1199900A
JPH1199900A JP26392597A JP26392597A JPH1199900A JP H1199900 A JPH1199900 A JP H1199900A JP 26392597 A JP26392597 A JP 26392597A JP 26392597 A JP26392597 A JP 26392597A JP H1199900 A JPH1199900 A JP H1199900A
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JP
Japan
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chamber
airbag
storage chamber
inflator
oxygen balance
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Application number
JP26392597A
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English (en)
Inventor
Akira Iwama
彬 岩間
Toshihiko Tamura
敏彦 田村
Minoru Hayashi
實 林
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Nippon Koki Co Ltd
Original Assignee
Nippon Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造上および廃棄処理場の潜在的危険性が無
く、長期間の厳しい環境条件下でクリーンであり、かつ
極限の小型、軽量および低コストが可能なエアバッグ用
インフレータを提供することにある。 【解決手段】 ガス排気口を有する高圧容器内に、点火
器と、加熱剤収納室と、水収納室と、水蒸気拡散混合室
と、酸素バランス調整室とを備えてなる。側壁にガス排
気口を有する高圧容器内に、点火器と、加熱剤収納室
と、水収納室と、水蒸気拡散混合室と、酸素バランス調
整室とが順に配設されてなる。側壁にガス排気口を有す
る高圧容器内に、点火器と、この点火器に隣接配置され
る加熱剤収納室と、この加熱剤収納室に隣接配置される
水収納室兼水蒸気拡散混合室と、この水収納室兼水蒸気
拡散混合室と加熱剤収納室に隣接配置される酸素バラン
ス調整室とを備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌衝突時の乗員
を保護するエアバッグ用インフレータに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両が衝突した時、乗員をその衝
撃から保護するため、車輌の運転手席および助手席には
エアバッグが装着されている。車両が衝突した時、エア
バッグを展開させるインフレータには、アジ化ナトリウ
ムを主配合剤とする固体の燃料によって発生する窒素ガ
スを用いている。
【0003】このようなインフレータとして、米国特許
第3,985,076号明細書、米国特許第4,15
8,696号明細書が開示されている。然し、アジ化ナ
トリウムは、毒性を持ち、ガス発生器の製造上および廃
棄処理上、潜在的な危険性を抱えている。アジ化ナトリ
ウムの短所を回避するため、脱アジ化ナトリウム・ガス
発生剤およびこれらを用いたインフレータが開示されて
いる。即ち、テトラゾール或いはトリアゾール化合物か
らなるガス発生剤として、米国特許第4,909,54
9号明細書、ニトロバルビツル酸塩を含む組成物とし
て、米国特許第5,472,534号明細書、ヒドラジ
ンの金属錯体硝酸塩からなる組成物として、米国特許第
5,542,704号明細書、アゾジカルボンアミドか
らなるガス発生剤組成物として、特開平6−32689
号公報が夫々開示されている。
【0004】アジ化ナトリウム系のガス発生剤に対し、
これらのガス発生剤は、一般に熱安定性および長期貯蔵
安定性の確保に労力が伴い、また発生ガス温度が高い傾
向がある。発生ガスがクリーンである高圧不活性ガス貯
蔵タイプが米国特許第3,806,153号明細書、ま
た高圧不活性ガスを火薬の燃焼によって加熱する、所謂
ハイブリッドタイプのインフレータが米国特許第5,1
31,680号明細書に開示されているが、これら高圧
不活性ガス貯蔵タイプのインフレータは、製造後、車輌
が廃車されるまで約3,000psiのような高圧に維
持しなけれればならない問題がある。
【0005】以上述べた課題を解決するために、出願人
は、過酸化水素の含有率が64.5%以下の水溶液であ
って、沸点が127℃以下である主剤と過酸化水素の分
解促進物質(触媒)とからなるエアバッグ用インフレー
タを出願した(特開平8−231290号公報、特開平
8−135804号公報、特願平8−13173号、特
願平8−130416号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらのインフレータ
は、64.5%の過酸化水素水溶液の分解によって発生
する乾燥した水蒸気と酸素で、エアバッグを展開させる
が、過酸化水素の長期貯蔵安定性を保証するためのコス
ト高を避ける必要がある。かっては、ガス発生剤の燃焼
によって生成するガス成分中の水蒸気を避けてガス発生
剤を開発する傾向があった。米国特許第5,015,3
09号明細書は生成ガス中の水蒸気を最小限にする脱ア
ジ化ガス発生剤組成物を公開している。
【0007】然し、近年は、主たるガス発生剤組成物が
水蒸気である固体ガス発生剤組成物、即ち、米国特許第
5,439,537号明細書が公開されている。然し、
これらの固体ガス発生剤は、過酸化水素水溶液よりもガ
ス発生量が少なく、コスト高である。本発明は、斯かる
従来の問題点を解決するためになされたもので、その目
的は、製造上および廃棄処理場の潜在的危険性が無く、
長期間の厳しい環境条件下でクリーンであり、かつ極限
の小型、軽量および低コストが可能なエアバッグ用イン
フレータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ガス
排気口を有する高圧容器内に、点火器と、加熱剤収納室
と、水収納室と、水蒸気拡散混合室と、酸素バランス調
整室とを備えてなることを特徴とする。請求項2の発明
は、側壁にガス排気口を有する高圧容器内に、点火器
と、加熱剤収納室と、水収納室と、水蒸気拡散混合室
と、酸素バランス調整室とが順に配設されてなることを
特徴とする。
【0009】請求項3の発明は、側壁にガス排気口を有
する高圧容器内に、点火器と、この点火器に隣接配置さ
れる加熱剤収納室と、この加熱剤収納室に隣接配置され
る水収納室兼水蒸気拡散混合室と、この水収納室兼水蒸
気拡散混合室と加熱剤収納室に隣接配置される酸素バラ
ンス調整室とを備えてなることを特徴とする。請求項4
の発明は、請求項1ないし請求項3の何れか1項記載の
エアバッグ用インフレータにおいて、加熱剤収納室に
は、加熱剤が収納されていることを特徴とする。
【0010】請求項5の発明は、請求項4記載のエアバ
ッグ用インフレータにおいて、加熱剤は、コンポジット
固体推進薬、ダブルベース発射薬、高発熱量を持つエネ
ルギー物質であることを特徴とする。請求項6の発明
は、請求項4記載のエアバッグ用インフレータにおい
て、加熱剤は、掃気兼酸素バランス調整剤を含むことを
特徴とする。
【0011】請求項7の発明は、請求項1ないし請求項
3の何れか1項記載のエアバッグ用インフレータにおい
て、加熱剤収納室は、水収納室への流体通路を有するこ
とを特徴とする。請求項8の発明は、請求項1ないし請
求項3の何れか1項記載のエアバッグ用インフレータに
おいて、水収納室には、水を封入した容器が配置されて
いることを特徴とする。
【0012】請求項9の発明は、請求項8記載のエアバ
ッグ用インフレータにおいて、水を封入した容器は、薄
肉のアルミニウム、ステンレス・スチールまたはプラス
チックで構成されていることを特徴とする。請求項10
の発明は、請求項8記載のエアバッグ用インフレータに
おいて、水収納室に封入された水は、凍結防止剤を含む
ことを特徴とする。
【0013】請求項11の発明は、請求項10記載のエ
アバッグ用インフレータにおいて、凍結防止剤は、過酸
化水素、アルコール類、ケトン類、グリコール類である
ことを特徴とする。請求項12の発明は、請求項3記載
のエアバッグ用インフレータにおいて、水を封入した容
器は、薄肉のアルミニウム、ステンレス・スチールまた
はプラスチックで構成され、加熱剤収納室を囲繞して配
置されていることを特徴とする。
【0014】請求項13の発明は、請求項1または請求
項2記載のエアバッグ用インフレータにおいて、水蒸気
拡散混合室と酸素バランス調整室の間には、破裂板付き
流体通路を有することを特徴とする。請求項14の発明
は、請求項3記載のエアバッグ用インフレータにおい
て、水収納室兼水蒸気拡散混合室と酸素バランス調整室
の間には、破裂板付き流体通路を有することを特徴とす
る。
【0015】請求項15の発明は、請求項1ないし請求
項3の何れか1項記載のエアバッグ用インフレータにお
いて、酸素バランス調整室には、酸素バランス調整剤が
収納されていることを特徴とする。請求項16の発明
は、請求項3項記載のエアバッグ用インフレータにおい
て、加熱剤収納室と酸素バランス調整室の間には、破裂
板付き流体通路を有することを特徴とする。
【0016】請求項17の発明は、請求項1ないし請求
項3の何れか1項記載のエアバッグ用インフレータにお
いて、酸素バランス調整剤は、アルカリ金属またはアル
カリ土類金属の硝酸塩または過塩素酸塩であることを特
徴とする。請求項18の発明は、請求項17記載のエア
バッグ用インフレータにおいて、アルカリ金属またはア
ルカリ土類金属の硝酸塩は、硝酸ナトリウム、硝酸カリ
ウム、硝酸マグネシウム、硝酸リチウムであることを特
徴とする。
【0017】請求項19の発明は、請求項17記載のエ
アバッグ用インフレータにおいて、アルカリ金属または
アルカリ土類金属の過塩素酸塩は、過塩素酸カリウム、
過塩素酸マグネシウムであることを特徴とする。
【0018】請求項20の発明は、請求項3記載のエア
バッグ用インフレータにおいて、酸素バランス調整室
は、空間であることを特徴とする。請求項21の発明
は、請求項1ないし請求項3の何れか1項記載のエアバ
ッグ用インフレータにおいて、高圧容器の側壁には、破
裂板を介してフィルタが配設されていることを特徴とす
る。
【0019】(作用)請求項1、2、4ないし11、1
3ないし15、17ないし19、21の発明において
は、装備している車輌が衝突した時、衝突検知器から発
する信号によって点火器のヒータに電流が流れ、点火器
が作動する。点火器から発する高温のガスと固体微粒子
によって加熱剤収納室内に収納された加熱剤および酸素
バランス調整剤が発火する。加熱剤と酸素バランス調整
剤の燃焼によって発生した高温のガスと固体微粒子の水
収納室への排出によって、水収納室内の水は瞬時に気化
して高温の水蒸気を生成し、水を封入した容器を破裂す
る。
【0020】このようにして生成した高温の水蒸気は、
水蒸気拡散混合室内で均一化される。水蒸気拡散室内の
圧力上昇によって破裂板が破裂する。この段階における
水蒸気中には、加熱剤の燃焼によって発生する燃料成分
過剰のガスが含まれ、酸素バランス調整室の中の酸素バ
ランス調整剤と反応し、燃料成分は完全に酸化され無毒
のクリーンガスとなると同時に、所定の乾燥した水蒸気
となる。
【0021】同時に、乾燥した水蒸気は、高圧容器の側
壁のフィルタからエアバッグへ噴出し、エアバッグを膨
張する。請求項1、3ないし21の発明においては、装
備している車輌が衝突した時、衝突検知器から発する信
号によって点火器のヒータに電流が流れ、点火器が作動
する。点火器から発する高温のガスと固体微粒子によっ
て加熱剤収納室内に収納された加熱剤および酸素バラン
ス調整剤が発火する。加熱剤と酸素バランス調整剤の燃
焼によって発生した高温のガスと固体微粒子は、水収納
室兼水蒸気拡散混合室と酸素バランス調整室へ排出され
る。水収納室兼水収納室内の水は瞬時に気化して高温の
水蒸気を生成し、水を封入した容器を破裂するととも
に、生成した高温の水蒸気は、水収納室兼水蒸気拡散混
合室内で均一化される。水収納室兼水蒸気拡散室内の圧
力上昇によって破裂板が破裂する。そして、酸素バラン
ス調整室において、水蒸気中には、加熱剤の燃焼によっ
て発生する燃料成分過剰のガスが含まれるが、ノズル
(流体通路)から噴出される酸素バランス調整剤が発生
する多量の酸素が先に酸素バランス調整室に噴出して、
水収納室兼水蒸気拡散混合室から噴出する燃料成分を含
んだ水蒸気は、完全に酸化され無毒のクリーンガスとな
ると同時に、所定の乾燥した水蒸気となる。
【0022】同時に、乾燥した水蒸気は、高圧容器の側
壁のフィルタからエアバッグへ噴出し、エアバッグを膨
張する。本発明において、加熱剤は、水を加熱気化する
ものであり、完全酸化してクリーンなガスを発生する高
発熱量を持つエネルギー物質、特にコンポジット固体推
進薬およびダブルベース発射薬が好適である(請求項
5,6)。
【0023】酸素バランス調整剤は、加熱剤から燃焼に
よって発生するガスを完全酸化してクリーン化するとと
もに、発生する熱によってインフレータから排出された
とき、乾燥した水蒸気にすることができる機能を有す
る。例えば、加熱分解によって多量の酸素を発生する物
質から選定されるが、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、
硝酸マグネシウム、硝酸リチウムの如きでアルカリ金属
またはアルカリ土類金属の硝酸塩、過塩素酸カリウム、
過塩素酸マグネシウムの如きアルカリ金属またはアルカ
リ土類金属の過塩素酸塩が好適である(請求項17,1
8,19)。
【0024】特に、加熱剤として、ボロン、硝酸カリウ
ムからなる着火薬と末端水酸基ポリブタジエン、アルミ
ニウムおよび過塩素酸アンモニウムからなるコンポジッ
ト固体推進薬と、酸素バランス調整剤として、硝酸カリ
ウム過剰のボロンとの混合組成物或いは硝酸カリウムと
の混合物が最も好適である。
【0025】加熱剤および酸素バランス調整剤の燃焼に
よって発生する高温ガスと固体微粒子が、加熱剤収納室
と水収納室とを連絡する流体通路を介して、スタータノ
ズルシールを破って水収納室へ排出される。末端水酸基
ポリブタジエン、アルミニウムおよび過塩素酸アンモニ
ウムからなるコンポジット固体推進薬は、高い発熱量
(6MJ/g)を持ち、発生した塩化水素は、ボロンと
硝酸カリウムの燃焼で生成するKBO2と反応して、完
全に無毒化される。この反応は次式に示す通りである。
【0026】 10B+6KNO3→6KBO2+2B23+3N2+4,475MJ …(1) 2KBO2+2HCl→2KCl+B23+H2O+754KJ …(2) 特に、硝酸カリウムが、着火剤組成物と共に過剰な場合
は、下記の反応が起こり、塩化水素の除去が効果的であ
る。 4KNO3+4HCl→4KCl+2H2O+5O2+2N2+419KJ…(3) ここで、加熱剤収納室において、加熱剤に酸素バランス
調整剤を添加した場合について説明したが、酸素バラン
ス調整剤の添加がないと、熱エネルギーの威力が僅かに
低下する。
【0027】また、酸素バランス調整剤は、式(1)な
いし(3)で示すように、推進薬から塩化水素(HC
l)を掃気する機能を有する。水収納室に凍結防止剤を
入れない場合、常温では問題ないが、−40℃では、水
が凍結してしまうため、これを気化するのに時間および
エネルギーが必要になる。このため、作動時間が遅くな
る。そのため、凍結防止剤を添加した。従って、凍結の
虞のない地域で使用される車輌においては問題ない。ま
た、凍結防止用の補助具を備え付けることが可能な車輌
においても同様である。なお、凍結防止剤は、後述する
ようにそれ自身がガス発生剤となり好ましい。
【0028】水収納室には、水蒸気の発生源となる水を
封入した容器が収納されている。水を封入した容器は、
車輌にインフレータが装着されている長期間に亘って、
水を貯蔵でき、かつ作動時の初期圧力を維持できる素材
で構成されている。その素材としては、例えば、薄肉の
アルミニウム、ステンレス・スチールまたはプラスチッ
クがあり、円筒形状の容器、パイプ形状の容器など、そ
の形状は任意である。
【0029】水収納室内の容器は、零下40℃までの環
境温度で凍結して作動時間の遅れを起こさないように、
凍結防止剤が添加されている。特に、この凍結防止剤が
アルコール系の場合、水とアルコールの混合物が、加熱
剤および酸素バランス調整剤の燃焼によって発生する高
温ガスと固体微粒子によって急速加熱し、水収納室兼水
蒸気拡散室や酸素バランス調整室において、臨界状態
(647.35K)と臨界圧力(22.1MPa)を超
える状態となり、湿った水蒸気を完全に乾いた水蒸気に
することができる。
【0030】また、バック内に侵入する水蒸気の温度
を、647.35Kに保つことにより、乾いた水蒸気を
維持することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。
【0032】(第一実施形態)図1は、本発明の第一実
施形態に係るエアバッグ用インフレータを示す。本実施
形態は、請求項1、2、4ないし11、13ないし1
5、17ないし19、21に対応する。高圧容器1は、
ステンレス製の円筒形状の底付き容器1Aと、この円筒
形状の底付き容器1Aの開口端部3を覆うステンレス製
のカップ形状のディフューザ1Bとで構成されている。
【0033】円筒形状の底付き容器1Aは、底部5にス
テンレス製のスタータ23の軸部25を挿通する開口部
7を設けるとともに、開口端部3の外周にディフューザ
1Bの開口端部13の内面に形成された雌螺子部17に
螺着される雄螺子部9を形成している。
【0034】ディフューザ1Bは、開口端部13から頂
部15に向かって3段階に縮径する段付きの開口部11
を中央に有し、この開口部11から側壁19に向かって
複数のガス排気口21が穿設されている。スタータ23
は、円筒形状の底付き容器1Aの底部5の開口部7を挿
通する軸部25と、この軸部25に連設するとともに円
筒形状の底付き容器1Aの底部5の内面5aにO−リン
グ36を介して圧接されるフランジ部27と、このフラ
ンジ部27に連設されるとともに外周に雄螺子部31を
形成した円筒形状の筒部29と、この円筒形状の筒部2
9から軸部25を貫通するとともに点火器載置部35を
形成する貫通孔33とを有する。
【0035】フランジ部27の外径は、円筒形状の底付
き容器1Aの内径とほぼ等しくしてある。点火器載置部
35には、点火器37が取り付けられている。点火器3
7は、円筒形状の筒部29の底部側に突出している。点
火器37のリード線39は、スタータ23の軸部25の
貫通孔33を介して外部へ導かれている。
【0036】スタータ23は、軸部25の外周に形成し
た雄螺子部41にナットなどの螺子43を螺着すること
によって、円筒形状の底付き容器1Aの底部5に固定さ
れる。円筒形状の筒部29内には、加熱剤45と酸素バ
ランス調整剤47が収納されている。スタータ23の開
口部49は、ステンレス製のカップ形状の封鎖部材51
と、このカップ形状の封鎖部材51の中央部に螺着され
たステンレス製の流体通路部材67によって封鎖されて
いる。このように、スタータ23の開口部49を封鎖す
ることによって、スタータ23内に加熱剤収納室2が形
成される。
【0037】ここで、加熱剤45は、ボロン(B)25
重量%、硝酸カリウム(KNO3)75重量%からなる
着火薬と、末端水酸基ポリブタジエン(HTPB)12
重量%、アルミニウム(Al)20重量%、過塩素酸ア
ンモニウム(NH4ClO4)68重量%からなるコンポ
ジット推進薬とで構成されている。
【0038】着火薬は、20メッシュ不通の顆粒0.3
〜3gと、6mmφ、3.5mm厚のペレット(約0.
15g/個)0.3〜0.9gとからなる。コンポジッ
ト推進薬は、約27mm3の細粒1〜5gと、26mm
φ、2〜8mm厚のディスク2〜7gとからなる。酸素
バランス調整剤47は、ボロン10重量%、硝酸カリウ
ム90重量%からなる6mmφ〜10mmφのペレット
2〜7g、または、末端水酸基ポリブタジエン(HTP
B)16重量%、過塩素酸カリウム(KClO4)75
重量%、過マンガン酸カリウム(KMnO4)9重量%
からなるコンポジット推進薬の40mmφ、5mm厚の
ディスク2〜7gで構成されている。
【0039】カップ形状の封鎖部材51は、開口端55
から頂部57に向かって5段階に縮径する段付きの開口
部53を中央部に有する。段付きの開口部53の第一の
段部の内面は、スタータ27の円筒形状の筒部29の外
周に形成した雄螺子部31に螺着する雌螺子部59を形
成し、第二の段部の内面はスタータ27の円筒形状の筒
部29の外周にO−リング61を介して密着し、第三の
段部は流体通路部材67の外周に形成した雄螺子部69
に螺着する雌螺子部63を形成し、第四の段部はO−リ
ング65を介して流体通路部材67の外周に密着し、第
五の段部は流体通路部材67の外周に密着している。
【0040】流体通路部材67は、底付きの円筒からな
り、内部に流体通路69が形成されるとともに側壁にこ
の流体通路69と連通する複数のノズル(流体通路)7
1が形成されている。各ノズル(流体通路)71の出口
側にはアルミニウム製のシールからなる破裂板73がア
クリル系ゴムなどの接着剤を介して貼着されている。カ
ップ形状の封鎖部材51および流体通路部材67の上部
には、カップ形状の封鎖部材51の上部の側壁にO−リ
ング77を介して連接するとともにその外径が円筒形状
の底付き容器1Aの内径とほぼ等しくなっているステン
レス製の円筒形状の枠部材75が載置されている。この
枠部材75の上部にはステンレス製の蓋79を配置する
とともにO−リング81を介してその外径が円筒形状の
底付き容器1Aの内径とほぼ等しくなっているステンレ
ス製の円筒状部材83が載置されている。円筒状部材8
3の上端は、円筒形状の底付き容器1Aの開口端部3と
面一になっている。
【0041】カップ形状の封鎖部材51の上部と、流体
通路部材67と、円筒形状の枠部材75と、ステンレス
製の蓋79によって、水収納室4が形成されている。こ
こで、流体通路部材67は、水収納室4内に没入し、側
壁に設けた複数のノズル(流体通路)71が水収納室4
内に充填された純水と凍結防止剤内に対して加熱剤45
と酸素バランス調整剤47の燃焼によって発生した高温
のガスと固体微粒子を噴出できるようになっている。
【0042】水収納室4内には、純水と凍結防止剤が充
填されている。水収納室4内の純水と凍結防止剤は、O
−リング65,77、ステンレス製の蓋79およびO−
リング81によって封鎖され、外部へ漏れることがな
い。なお、水収納室4内には、純水だけを充填しても良
い。円筒状部材83の上部には、ステンレス製の破裂板
85がノズル(流体通路)89を備えたステンレス製の
円盤形状の押さえ板87により封鎖されている。
【0043】ここで、凍結防止剤として、35重量%以
下の低濃度の過酸化水素水溶液が使用されているが、こ
れ以外に、凍結防止剤として、低い凍結点を有するアル
コール類、ケトン類、グリコール類を用いることもでき
る。ステンレス製の蓋79と、円筒状部材83と、破裂
板85とで、水蒸気拡散混合室6が形成されている。
【0044】円盤形状の押さえ板87の上部には、カッ
プ形状のディフューザ1Bが螺着されている。このカッ
プ形状のディフューザ1Bの開口部11内には、側壁に
複数のノズル(流体通路)93を穿設するとともに内部
に酸素バランス調整剤95を充填したステンレス製のカ
ップ形状の容器91と、このカップ形状の容器91とガ
ス排気口21との間に装着したフィルタ97とが配設さ
れている。
【0045】カップ形状の容器91の側壁に形成した複
数のノズル(流体通路)93は、ガス排気口21と相互
の軸線が一致するように配設されている。フィルタ97
は、ノズル(流体通路)93の外側に囲繞されている。
ガス排気口21の内壁面には、アルミニウム製のシール
からなる破裂板99がアクリル系ゴムなどの接着剤を介
して貼着されている。
【0046】円盤形状の押さえ板87とカップ形状の容
器91で酸素バランス調整室8が形成されている。ここ
で、酸素バランス調整剤95は、ボロン10重量%、硝
酸カリウム90重量%からなる6mmφ〜10mmφの
ペレット3〜14g、または、末端水酸基ポリブタジエ
ン(HTPB)16重量%、過塩素酸カリウム(KCl
4)75重量%、過マンガン酸カリウム(KMnO4
9重量%からなるコンポジット推進薬の40mmφ、5
mm厚のディスク3〜14gで構成されている。
【0047】次に、このように構成された本実施形態の
作用を説明する。本実施形態に係るエアバッグ用インフ
レータを装備している車輌が衝突した時、衝突検知器か
ら発する信号によって点火器37のヒータにリード線3
9を介して電流が流れ、点火器37が作動する。点火器
37から発する高温のガスと固体微粒子によって加熱剤
収納室2内に収納された加熱剤45および酸素バランス
調整剤47が発火する。
【0048】加熱剤45と酸素バランス調整剤47の燃
焼によって発生した高温のガスと固体微粒子は、流体通
路部材67の流体通路69を介してノズル(流体通路)
71からアルミニウム製のシールからなる破裂板73を
破壊して水収納室4へ侵入する。これに伴って、水収納
室4内の純水と凍結防止剤は、ノズル(流体通路)71
から噴出される発生した高温のガスと固体微粒子によっ
て効率よく攪拌され、瞬時に気化して高温の水蒸気を生
成し、水収納室4の上部を覆うステンレス製の蓋79を
破裂する。
【0049】このようにして生成した高温の水蒸気は、
水蒸気拡散混合室6内で均一化される。水蒸気拡散室6
内の圧力上昇によって破裂板85が破裂し、ノズル(流
体通路)89を介して酸素バランス調整室8内へ噴出す
る。この段階における水蒸気中には、加熱剤45の燃焼
によって発生する燃料成分過剰のガスが含まれるため、
酸素バランス調整室8の中の酸素バランス調整剤95と
反応し、酸素バランス調整剤95が多量の酸素を発生
し、燃料成分は完全に酸化され無毒のクリーンガスとな
ると同時に、所定の乾燥した水蒸気となる。
【0050】同時に、乾燥した水蒸気は、ディフューザ
1Bの側壁のフィルタ97から破裂板99を破裂し、ガ
ス排気口21を介してエアバッグ(図示せず)へ噴出
し、エアバッグを膨張する。この際、固体粒子はフィル
タ97でろ過される。以上のように、本実施形態によれ
ば、加熱剤45と酸素バランス調整剤47の燃焼によっ
て発生した高温のガスと固体微粒子が、ノズル(流体通
路)71を介して水収納室4へ侵入し、水収納室4内の
純水と凍結防止剤を瞬時に気化し、高温の水蒸気を生成
した後、水収納室4に連接する水蒸気拡散混合室6内で
均一化し、次いで、酸素バランス調整室8の中の酸素バ
ランス調整剤95と反応し、乾燥した無毒のクリーンガ
スとされるため、エアバッグを展開後に、水蒸気が凝縮
して水になり、エアバッグが急速に収縮することがな
い。
【0051】(第二実施形態)図2は、本発明の第二実
施形態に係るエアバッグ用インフレータを示す。本実施
形態は、請求項1、2、4ないし11、13ないし1
5、17ないし19、21に対応する。本実施形態は、
図1に示す第一実施形態の水収納室4および水蒸気拡散
混合室6の形状を変形したものである。
【0052】すなわち、本実施形態の水収納室4が、薄
肉のアルミニウム、ステンレス・スチールまたはプラス
チックで構成された容器101で構成され、水蒸気拡散
混合室6が、容器101の上方の円筒形状の底付き容器
1Aの内壁面に形成した段部1A1に円筒形状の筒体1
05を配設することによって構成されている。ここで、
容器101を構成するプラスチックとしては、約110
℃以上で強度を保持できるエポキシ樹脂、4弗化樹脂、
塩化ビニリデン、ポリアミドイミド、ポリブタジエン、
ポリカーボネート、ポリイミド、高密度ポリエチレンを
使用することができる。
【0053】その他の構成は、第一実施形態と同様であ
る。本実施形態では、水収納室4を容器101で構成し
たため、図1のエアバッグ用インフレータのように、カ
ップ形状の封鎖部材51および流体通路部材67の上部
に、カップ形状の封鎖部材51の上部の側壁にO−リン
グ77を介して連接するとともにその外径が円筒形状の
底付き容器1Aの内径とほぼ等しくなっているステンレ
ス製の円筒形状の枠部材75を載置する必要が無くな
る。
【0054】また、図1のエアバッグ用インフレータの
ように、ステンレス製の蓋79を円筒状部材83で押圧
支持する必要が無くなる。さらに、図1のエアバッグ用
インフレータのように、容器101の凹部103内に流
体通路部材67を嵌入する構造となっているので、流体
通路部材67の各ノズル(流体通路)71の出口側にア
ルミニウム製のシールからなる破裂板73を貼着する必
要が無くなる。
【0055】また、円筒形状の筒体105は、下部の円
環部107によって上方から容器101の上部を固定す
ることができるので、図1のステンレス製の円筒形状の
枠部材75と同様に、容器101を長期に亘って安定し
て保持することができる。本実施形態によっても、第一
実施形態と同様の作用効果を奏することができる。 (第三実施形態)図3および図4は、本発明の第三実施
形態に係るエアバッグ用インフレータを示す。本実施形
態は、請求項1、3ないし21に対応する。
【0056】高圧容器111は、ステンレス製の円筒形
状の底付き容器111Aと、この円筒形状の底付き容器
111Aの開口端部113を覆うステンレス製の円盤状
の蓋部材111Bとで構成されている。円筒形状の底付
き容器111Aは、側壁115の底部117側の側壁に
ガス排気口119を穿設するとともに、このガス排気口
117の上方の内壁面に内方に突出する環状の段部12
1を一体的に形成し、さらに側壁115の上部側に取付
フランジ123を一体的に形成している。
【0057】蓋部材111Bは、円筒形状の底付き容器
111Aの開口端部113に形成された段部125に載
置された状態で、開口端部113を蓋部材111Bの上
面部127上にカシメ付けることによって、円筒形状の
底付き容器111Aの開口端部113を覆った状態で固
定される。蓋部材111Bには、中央部にステンレス製
のスタータ131を固定するとともに点火器145のリ
ード線147を導出するための段付きの貫通孔129が
穿設されている。
【0058】スタータ131は、蓋部材111Bの段付
き貫通孔129に固定されるとともに点火器145を固
定する点火器固定部133と、この点火器固定部133
に連接するとともに側壁に約1.5mmφ程度の複数の
ノズル(流体通路)137を穿設した円筒部135と、
この円筒部135の開口端139を封鎖するとともに約
0.5〜1.0mmφ程度のノズル(流体通路)143
を穿設した封鎖部材141とで構成されている。
【0059】円筒部135の外径は、点火器固定部13
3の外径より大きくなっており、円筒部135の内部が
加熱剤収納室2を構成する。加熱剤収納室2内には、加
熱剤149と酸素バランス調整剤151が収納されてい
る。
【0060】ここで、加熱剤149は、ボロン(B)2
5重量%、硝酸カリウム(KNO3)75重量%からな
る着火薬と、末端水酸基ポリブタジエン(HTPB)1
2重量%、アルミニウム(Al)20重量%、過塩素酸
アンモニウム(NH4ClO4)68重量%からなるコン
ポジット推進薬とで構成されている。着火薬は、20メ
ッシュ不通の顆粒0.3〜3gと、6mmφ、3.5m
m厚のペレット(約0.15g/個)0.3〜0.9g
とからなる。
【0061】コンポジット推進薬は、約27mm3の細
粒1〜5gと、26mmφ、2〜8mm厚のディスク2
〜7gとからなる。酸素バランス調整剤151は、ボロ
ン10重量%、硝酸カリウム90重量%からなる6mm
φ〜10mmφのペレット2〜7g、または、末端水酸
基ポリブタジエン(HTPB)16重量%、過塩素酸カ
リウム(KClO4)75重量%、過マンガン酸カリウ
ム(KMnO4)9重量%からなるコンポジット推進薬
の40mmφ、5mm厚のディスク2〜7gで構成され
ている。
【0062】封鎖部材141は、アルミニウム製のシー
ルからなる破裂板153を介して段部121上に載置さ
れたステンレス製の隔離板155上に固定されている。
ここで、アルミニウム製のシールからなる破裂板153
は、アクリル系ゴムなどの接着剤を介して貼着されてい
る。隔離板155は、中央部に封鎖部材141を固定す
るための環状の凹部157を設けるとともに、この環状
の凹部157に封鎖部材141のノズル(流体通路)1
43と連通する約0.5〜1.0mmφ程度のノズル
(流体通路)159を穿設している。また、隔離板15
5は、環状の凹部157の外周に円筒形状の底付き容器
111Aの底部117の中心部に向かうように約0.5
〜1.0mmφ程度の複数のノズル(流体通路)161
が斜め方向に穿設されている。
【0063】円筒部135の外周には、ノズル(流体通
路)137を封鎖するアルミニウム製のシールからなる
破裂板163がアクリル系ゴムなどの接着剤を介して貼
着されている。加熱収納室2の外周には、純水および凍
結剤を封入したチューブ形状の容器165が螺旋状に配
設されている。
【0064】容器165は、薄肉のアルミニウム、ステ
ンレス・スチールまたはプラスチックで構成されてい
る。螺旋状に配置された純水および凍結剤を封入したチ
ューブ形状の容器165と、加熱収納室2の外周と、円
筒形状の底付き容器111Aの内周と、隔離板155に
よって区画される空間が、水収納室兼水蒸気拡散混合室
10を構成する。
【0065】隔離板155のノズル(流体通路)161
は、水収納室兼水蒸気拡散混合室10側においてアルミ
ニウム製のシールからなる破裂板171がアクリル系ゴ
ムなどの接着剤を介して貼着されている。これによっ
て、ノズル(流体通路)161から酸素バランス調整室
8内に噴出する高温の水蒸気とノズル(流体通路)15
9から噴出する高温ガスの噴出開始時間の差を無くし、
効率よく反応させることが可能となる。
【0066】ここで、封鎖部材141に用いられるアル
ミニウム製のシールからなる破裂板153は、円筒部1
35の外周のノズル(流体通路)137を封鎖するアル
ミニウム製のシールからなる破裂板163より強度を強
くしてある。また、凍結防止剤として、35重量%以下
の低濃度の過酸化水素水溶液が使用されているが、これ
以外に、凍結防止剤として、低い凍結点を有するアルコ
ール類、ケトン類、グリコール類を用いることもでき
る。
【0067】円筒形状の底付き容器111Aの側壁11
5の底部117側に穿設されたガス排気口119の内側
にはフィルタ167がアルミニウム製のシールからなる
破裂板169を介して配設されている。円筒形状の底付
き容器111Aの側壁115および底部117と隔離板
155によって区画される空間が、酸素バランス調整室
8を構成する。
【0068】次に、このように構成された本実施形態の
作用を説明する。本実施形態に係るエアバッグ用インフ
レータを装備している車輌が衝突した時、衝突検知器か
ら発する信号によって点火器145のヒータにリード線
129を介して電流が流れ、点火器145が作動する。
点火器145から発する高温のガスと固体微粒子によっ
て加熱剤収納室2内に収納された加熱剤149および酸
素バランス調整剤151が発火する。
【0069】加熱剤149と酸素バランス調整剤151
の燃焼によって発生した高温のガスと固体微粒子は、ノ
ズル(流体通路)137からアルミニウム製のシールか
らなる破裂板163を破壊して水収納室兼水蒸気拡散混
合室10へ侵入する。これに伴って、水収納室兼水蒸気
拡散混合室10内の純水と凍結防止剤は瞬時に気化して
高温の水蒸気を生成し、このようにして生成した高温の
水蒸気は、水収納室兼水蒸気拡散混合室10内で均一化
される。
【0070】次いで、封鎖部材141のノズル(流体通
路)143と隔離板155のノズル(流体通路)159
との間を遮断するアルミニウム製のシールからなる破裂
板153が破裂し、酸素バランス調整室8に噴出する。
同時に、水収納室兼水蒸気拡散混合室10内の圧力上昇
によって水収納室兼水蒸気拡散混合室10に連接する隔
離板155のノズル(流体通路)161を封鎖するアル
ミニウム製のシールからなる破裂板171を破裂し、酸
素バランス調整室8に噴出する。
【0071】この段階における水蒸気中には、加熱剤1
49の燃焼によって発生する燃料成分過剰のガスが含ま
れるが、ノズル(流体通路)159から噴出される酸素
バランス調整剤151が発生する多量の酸素が先に酸素
バランス調整室8に噴出して、水収納室兼水蒸気拡散混
合室10から噴出する燃料成分を含んだ水蒸気は、完全
に酸化され無毒のクリーンガスとなると同時に、所定の
乾燥した水蒸気となる。
【0072】同時に、乾燥した水蒸気は、フィルタ16
7からガス排気口119を介してエアバッグ(図示せ
ず)へ噴出し、エアバッグを膨張する。この際、固体粒
子はフィルタ99でろ過される。以上のように、本実施
形態によれば、加熱剤149と酸素バランス調整剤15
1の燃焼によって発生した高温のガスと固体微粒子が、
ノズル(流体通路)137を介して水収納室兼水蒸気拡
散混合室10へ侵入し、水収納室兼水蒸気拡散混合室1
0内の純水と凍結防止剤を瞬時に気化し、高温の水蒸気
を生成した後、水収納室兼水蒸気拡散混合室10に連接
する酸素バランス調整室8に噴出し、この酸素バランス
調整室8において、加熱剤収納室2に連通するノズル
(流体通路)143,159から噴出する多量の酸素と
反応し、乾燥した無毒のクリーンガスとされるため、エ
アバッグを展開後に、水蒸気が凝縮して水になり、エア
バッグが急速に収縮することがない。
【0073】なお、本実施形態においても、第一実施形
態と同様に酸素バランス調整室8に酸素バランス調整剤
を充填しても良い。 (第四実施形態)図5および図6は、本発明の第四実施
形態に係るエアバッグ用インフレータを示す。本実施形
態は、請求項1、3ないし21に対応する。
【0074】本実施形態は、図3に示す第三実施形態の
加熱剤収納室2、酸素バランス調整室8および水収納室
兼水蒸気拡散混合室10を扁平にしたものである。その
ため、本実施形態では、スタータ131が蓋部材111
Bと隔離板155を利用して形成されている。すなわ
ち、蓋部材111Bの中央部には、点火器145を固定
する点火器固定部173が一体に形成されている。
【0075】隔離板175には、水収納室兼水蒸気拡散
混合室10へ高温ガスを噴出するノズル(流体通路)1
81を穿設した環状の隔壁179が一体に形成されてい
る。また、加熱剤収納室2と酸素バランス調整室8とを
連絡するノズル(流体通路)183が隔離板175に形
成されている。
【0076】水収納室兼水蒸気拡散混合室10には、加
熱収納室2の外周に水平方向に純水および凍結剤を封入
したチューブ形状の容器185が巻回されている。水収
納室兼水蒸気拡散混合室10と酸素バランス調整室8と
を連絡するノズル(流体通路)187が隔離板175に
形成されている。各ノズル(流体通路)181,18
3,187には、アルミニウム製のシールからなる破裂
板189,191,193がアクリル系ゴムなどの接着
剤を介して貼着されている。
【0077】その他の構成は、第三実施形態と同様であ
る。本実施形態においても、第三実施形態と同様の作用
効果を奏することができる。なお、上述した各実施形態
において、高圧容器1,101,111、スタータ2
3,131、封鎖部材51、流体通路部材67、枠部材
75、蓋79、円筒状部材83、押さえ板87、容器9
1、隔離板155などの構造部材をステンレス製とした
場合について説明したが、アルミニウム製、鉄製であっ
ても良い。
【0078】<実験例>図7に示すように、第一実施形
態に係るエアバッグ用インフレータ200を、60リッ
トルの密閉タンク201に配置し、エアバッグ用インフ
レータ200が作動したときの密閉タンク201内の圧
力−時間曲線を求め、エアバッグ用インフレータの性能
を評価した。
【0079】圧力−時間曲線は、密閉タンク201の2
箇所の測定点203,205と、エアバッグ用インフレ
ータ200の水蒸気解散混合室6内の測定点207にお
ける圧力を計測器209において計測した。 <実験例1>水収納室4内に13mlの純水を充填し
た。
【0080】加熱剤収納室2内の着火薬は、ボロン25
重量%、硝酸カリウム75重量%からなる、20メッシ
ュ不通の顆粒0.3gと、6mmφ、3.5mm厚のペ
レット0.3gである。加熱剤収納室2内のコンポジッ
ト推進薬は、末端水酸基ポリブタジエン12重量%、ア
ルミニウム20重量%、過塩素酸アンモニウム68重量
%からなる、26mmφ、5mm厚のディスク3.5g
と、約27mm3の細粒4.5gである。
【0081】加熱剤収納室2内の酸素バランス調整剤
は、ボロン10重量%、硝酸カリウム90重量%からな
る、6mmφのペレット0.3gである。酸素バランス
調整剤室8内の酸素バランス調整剤は、末端水酸基ポリ
ブタジエン16重量%、過塩素酸カリウム75重量%、
過マンガン酸カリウム9重量%からなるコンポジット推
進薬で構成され、40mmφ、5mm厚のディスク4.
0gからなる。
【0082】エアバッグ用インフレータ200の温度
は、22℃であった。本実験例1による密閉タンク20
1内の圧力−時間曲線を図8に示す。 <実験例2>水収納室4内に15重量%の過酸化水素水
溶液16mlの純水を充填した。加熱剤収納室2内の着
火薬は、ボロン25重量%、硝酸カリウム75重量%か
らなる、20メッシュ不通の顆粒0.3gと、6mm
φ、3.5mm厚のペレット0.3gである。
【0083】加熱剤収納室2内のコンポジット推進薬
は、末端水酸基ポリブタジエン12重量%、アルミニウ
ム20重量%、過塩素酸アンモニウム68重量%からな
る、26mmφ、5mm厚のディスク6.0gと、約2
7mm3の細粒5.0gである。加熱剤収納室2内の酸
素バランス調整剤は、ボロン10重量%、硝酸カリウム
90重量%からなる、6mmφのペレット0.3gであ
る。
【0084】酸素バランス調整剤室8内の酸素バランス
調整剤は、末端水酸基ポリブタジエン16重量%、過塩
素酸カリウム75重量%、過マンガン酸カリウム9重量
%からなるコンポジット推進薬で構成され、40mm
φ、5mm厚のディスク5.0gからなる。エアバッグ
用インフレータ200の温度は、22℃であった。
【0085】本実験例2による密閉タンク201内の圧
力−時間曲線を図9に示す。 <実験例3>水収納室4内に15重量%のメタノール水
溶液18mlの純水を充填した。加熱剤収納室2内の着
火薬は、ボロン25重量%、硝酸カリウム75重量%か
らなる、20メッシュ不通の顆粒2.0gと、6mm
φ、3.5mm厚のペレット0.9gである。
【0086】加熱剤収納室2内のコンポジット推進薬
は、末端水酸基ポリブタジエン12重量%、アルミニウ
ム20重量%、過塩素酸アンモニウム68重量%からな
る、26mmφ、5mm厚のディスク5.0gと、約2
7mm3の細粒3.0gである。加熱剤収納室2内の酸
素バランス調整剤は、ボロン10重量%、硝酸カリウム
90重量%からなり、6mmφのペレット6.5gから
なる。
【0087】酸素バランス調整剤室8内の酸素バランス
調整剤は、ボロン25重量%、硝酸カリウム75重量%
からなる6mmφのペレット14gである。エアバッグ
用インフレータ200の温度は、−40℃であった。本
実験例2による密閉タンク201内の圧力−時間曲線を
図10に示す。 <実験例4>水収納室4内に15重量%のメタノール水
溶液18mlの純水を充填した。
【0088】加熱剤収納室2内の着火薬は、ボロン25
重量%、硝酸カリウム75重量%からなる、20メッシ
ュ不通の顆粒2.0gと、6mmφ、3.5mm厚のペ
レット0.9gである。
【0089】加熱剤収納室2内のコンポジット推進薬
は、末端水酸基ポリブタジエン12重量%、アルミニウ
ム20重量%、過塩素酸アンモニウム68重量%からな
る、26mmφ、5mm厚のディスク5.0gと、約2
7mm3の細粒3.0gである。加熱剤収納室2内の酸
素バランス調整剤は、ボロン10重量%、硝酸カリウム
90重量%からなり、6mmφのペレット6.5gから
なる。
【0090】酸素バランス調整剤室8内の酸素バランス
調整剤は、ボロン25重量%、硝酸カリウム75重量%
からなる6mmφのペレット14gである。エアバッグ
用インフレータ200の温度は、22℃であった。本実
験例2による密閉タンク201内の圧力−時間曲線を図
11に示す。 <実験例5>水収納室4内に15重量%のメタノール水
溶液17mlの純水を充填した。
【0091】加熱剤収納室2内の着火薬は、ボロン25
重量%、硝酸カリウム75重量%からなる、20メッシ
ュ不通の顆粒2.0gと、6mmφ、3.5mm厚のペ
レット0.9gである。加熱剤収納室2内のコンポジッ
ト推進薬は、末端水酸基ポリブタジエン12重量%、ア
ルミニウム20重量%、過塩素酸アンモニウム68重量
%からなる、26mmφ、5mm厚のディスク5.0g
と、約27mm3の細粒3.0gである。
【0092】加熱剤収納室2内の酸素バランス調整剤
は、ボロン10重量%、硝酸カリウム90重量%からな
り、6mmφのペレット6.5gからなる。酸素バラン
ス調整剤室8内の酸素バランス調整剤は、ボロン25重
量%、硝酸カリウム75重量%からなる6mmφのペレ
ット10gである。エアバッグ用インフレータ200の
温度は、85℃であった。
【0093】本実験例2による密閉タンク201内の圧
力−時間曲線を図12に示す。 <実験例1〜5の考察>図8〜図12において、イはエ
アバッグ用インフレータ200の水蒸気拡散混合室6内
の測定点207で測定された水蒸気拡散混合室6内の圧
力曲線、ロ、ハは密閉タンク201の2箇所の測定点2
03,205で測定された圧力曲線である。
【0094】全てのタンク圧力曲線は最高値に達してか
ら約100〜140ミリ秒まで、ほぼ一定に維持されて
いる。もし、エアバッグ用インフレータ200から排出
された水蒸気が湿った状態ならば、密閉タンク201内
で冷却されて水滴となり、時間とともに圧力は急激に減
少する。しかも、−40℃や85℃といった過酷な条件
下にあっても、殆どの22℃の温度条件下のものと変わ
らず、確実に作動していることが確認できた。
【0095】図8〜図12は、エアバッグが展開してい
る必要な時間では、水蒸気が乾燥した状態にあることを
示している。
【0096】
【発明の効果】請求項1ないし請求項21に係る発明に
よれば、水をガス発生源とするため、製造上および廃棄
処理場の潜在的危険性が無く、長期間の厳しい環境条件
下で性能を維持し、エアバッグ展開時に放出されるガス
が無毒でクリーンである。
【0097】しかも、水は全てガス化するので、小型、
軽量および低コスト化が可能となる。加えて、乾燥した
水蒸気をエアバッグへ噴出することができるので、エア
バッグの展開性能を十分に発揮させることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るエアバッグ用イン
フレータを示す縦断面図である。
【図2】本発明の第二実施形態に係るエアバッグ用イン
フレータを示す縦断面図である。
【図3】本発明の第三実施形態に係るエアバッグ用イン
フレータを示す縦断面図である。
【図4】図3のA−A線に沿った横断面図である。
【図5】本発明の第四実施形態に係るエアバッグ用イン
フレータを示す縦断面図である。
【図6】図5のB−B線に沿った横断面図である。
【図7】実験例におけるエアバッグ用インフレータの性
能を評価する測定装置の概要説明図である。
【図8】実験例1における圧力−時間曲線を示す図であ
る。
【図9】実験例2における圧力−時間曲線を示す図であ
る。
【図10】実験例3における圧力−時間曲線を示す図で
ある。
【図11】実験例4における圧力−時間曲線を示す図で
ある。
【図12】実験例5における圧力−時間曲線を示す図で
ある。
【符号の説明】
1,111 高圧容器 1A,111A 底付き容器 1B,111B ディフューザ 111B 蓋部材 2 加熱剤収納室 4 水収納室 6 水蒸気拡散混合室 8 酸素バランス調整室 10 水収納室兼水蒸気拡散混合室 21,119 ガス排気口 23,131 スタータ 37 点火器 45,149 加熱剤 47,151 酸素バランス調整剤 67 流体通路部材 69 流体通路 71,89,93,137,143,159,161,
181,183,187 ノズル(流体通路) 79 蓋 85,99,155,163,171,189,19
1,193 破裂板 95 酸素バランス調整剤 97 フィルタ 155 隔離板 165 容器 200 エアバッグ用インフレータ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス排気口を有する高圧容器内に、点火
    器と、加熱剤収納室と、水収納室と、水蒸気拡散混合室
    と、酸素バランス調整室とを備えてなることを特徴とす
    るエアバッグ用インフレータ。
  2. 【請求項2】 側壁にガス排気口を有する高圧容器内
    に、点火器と、加熱剤収納室と、水収納室と、水蒸気拡
    散混合室と、酸素バランス調整室とが順に配設されてな
    ることを特徴とするエアバッグ用インフレータ。
  3. 【請求項3】 側壁にガス排気口を有する高圧容器内
    に、点火器と、この点火器に隣接配置される加熱剤収納
    室と、この加熱剤収納室に隣接配置される水収納室兼水
    蒸気拡散混合室と、この水収納室兼水蒸気拡散混合室と
    加熱剤収納室に隣接配置される酸素バランス調整室とを
    備えてなることを特徴とするエアバッグ用インフレー
    タ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れか1項記
    載のエアバッグ用インフレータにおいて、加熱剤収納室
    には、加熱剤が収納されていることを特徴とするエアバ
    ッグ用インフレータ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のエアバッグ用インフレー
    タにおいて、 加熱剤は、コンポジット固体推進薬、ダブルベース発射
    薬、高発熱量を持つエネルギー物質であることを特徴と
    するエアバッグ用インフレータ。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のエアバッグ用インフレー
    タにおいて、 加熱剤は、掃気兼酸素バランス調整剤を含むことを特徴
    とするエアバッグ用インフレータ。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項3の何れか1項記
    載のエアバッグ用インフレータにおいて、加熱剤収納室
    は、水収納室への流体通路を有することを特徴とするエ
    アバッグ用インフレータ。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項3の何れか1項記
    載のエアバッグ用インフレータにおいて、 水収納室には、水を封入した容器が配置されていること
    を特徴とするエアバッグ用インフレータ。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のエアバッグ用インフレー
    タにおいて、 水を封入した容器は、薄肉のアルミニウム、ステンレス
    ・スチールまたはプラスチックで構成されていることを
    特徴とするエアバッグ用インフレータ。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のエアバッグ用インフレ
    ータにおいて、 水収納室に封入された水は、凍結防止剤を含むことを特
    徴とするエアバッグ用インフレータ。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のエアバッグ用インフ
    レータにおいて、 凍結防止剤は、過酸化水素、アルコール類、ケトン類、
    グリコール類であることを特徴とするエアバッグ用イン
    フレータ。
  12. 【請求項12】 請求項3記載のエアバッグ用インフレ
    ータにおいて、 水を封入した容器は、薄肉のアルミニウム、ステンレス
    ・スチールまたはプラスチックで構成され、加熱剤収納
    室を囲繞して配置されていることを特徴とするエアバッ
    グ用インフレータ。
  13. 【請求項13】 請求項1または請求項2記載のエアバ
    ッグ用インフレータにおいて、 水蒸気拡散混合室と酸素バランス調整室の間には、破裂
    板付き流体通路を有することを特徴とするエアバッグ用
    インフレータ。
  14. 【請求項14】 請求項3記載のエアバッグ用インフレ
    ータにおいて、 水収納室兼水蒸気拡散混合室と酸素バランス調整室の間
    には、破裂板付き流体通路を有することを特徴とするエ
    アバッグ用インフレータ。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし請求項3の何れか1項
    記載のエアバッグ用インフレータにおいて、 酸素バランス調整室には、酸素バランス調整剤が収納さ
    れていることを特徴とするエアバッグ用インフレータ。
  16. 【請求項16】 請求項3項記載のエアバッグ用インフ
    レータにおいて、 加熱剤収納室と酸素バランス調整室の間には、破裂板付
    き流体通路を有することを特徴とするエアバッグ用イン
    フレータ。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし請求項3の何れか1項
    記載のエアバッグ用インフレータにおいて、 酸素バランス調整剤は、アルカリ金属またはアルカリ土
    類金属の硝酸塩または過塩素酸塩であることを特徴とす
    るエアバッグ用インフレータ。
  18. 【請求項18】 請求項17記載のエアバッグ用インフ
    レータにおいて、 アルカリ金属またはアルカリ土類金属の硝酸塩は、硝酸
    ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸マグネシウム、硝酸リ
    チウムであることを特徴とするエアバッグ用インフレー
    タ。
  19. 【請求項19】 請求項17記載のエアバッグ用インフ
    レータにおいて、 アルカリ金属またはアルカリ土類金属の過塩素酸塩は、
    過塩素酸カリウム、過塩素酸マグネシウムであることを
    特徴とするエアバッグ用インフレータ。
  20. 【請求項20】 請求項3記載のエアバッグ用インフレ
    ータにおいて、 酸素バランス調整室は、空間であることを特徴とするエ
    アバッグ用インフレータ。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし請求項3の何れか1項
    記載のエアバッグ用インフレータにおいて、 高圧容器の側壁には、破裂板を介してフィルタが配設さ
    れていることを特徴とするエアバッグ用インフレータ。
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