JPH1197737A - Ledアレイおよびその製造方法 - Google Patents
Ledアレイおよびその製造方法Info
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- JPH1197737A JPH1197737A JP25820597A JP25820597A JPH1197737A JP H1197737 A JPH1197737 A JP H1197737A JP 25820597 A JP25820597 A JP 25820597A JP 25820597 A JP25820597 A JP 25820597A JP H1197737 A JPH1197737 A JP H1197737A
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- emitting
- light emitting
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光の外部取り出し効率を高める。
【解決手段】 発光端面12aから光を外部に放出する
発光部12は半導体基板11A上に所定の間隔で位置列
に形成された柱体状の凸部であり、n型クラッド層11
cとノンドープの活性層11dとp型クラッド層11e
とp型コンタクト層11fからなる。発光部12の上面
にはp型コンタクト層11fにコンタクトする個別コン
タクト電極13が形成されている。発光部12上面と個
別コンタクト電極13とは同一形状であり、従って個別
コンタクト電極13の端部直下に発光端面12aが形成
されている。活性層11dにおける発光強度は個別コン
タクト電極13直下の領域で大きくなるので、個別コン
タクト電極13の端部直下に発光端面12aを形成する
ことにより、発生した光を効率よく外部に取り出すこと
ができる。
発光部12は半導体基板11A上に所定の間隔で位置列
に形成された柱体状の凸部であり、n型クラッド層11
cとノンドープの活性層11dとp型クラッド層11e
とp型コンタクト層11fからなる。発光部12の上面
にはp型コンタクト層11fにコンタクトする個別コン
タクト電極13が形成されている。発光部12上面と個
別コンタクト電極13とは同一形状であり、従って個別
コンタクト電極13の端部直下に発光端面12aが形成
されている。活性層11dにおける発光強度は個別コン
タクト電極13直下の領域で大きくなるので、個別コン
タクト電極13の端部直下に発光端面12aを形成する
ことにより、発生した光を効率よく外部に取り出すこと
ができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プリンタ
の光源であるプリンタヘッド等に用いられる端面発光型
の発光ダイオード(LED)アレイおよびその製造方法
に関するものである。
の光源であるプリンタヘッド等に用いられる端面発光型
の発光ダイオード(LED)アレイおよびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の端面発光型LEDアレイの構造お
よび製法は、例えば特開平5−347430号公報に開
示されているように、n型半導体基板上に発光部形成層
を積層し、この発光部形成層を角柱状にパターニング
(ドライエッチング)することにより、側面を発光端面
とする発光部を形成し、この上に層間絶縁膜を形成して
から、発光部上面で発光部にコンタクトし、発光部側面
を経由してn型半導体基板上に至る個別電極を形成す
る。
よび製法は、例えば特開平5−347430号公報に開
示されているように、n型半導体基板上に発光部形成層
を積層し、この発光部形成層を角柱状にパターニング
(ドライエッチング)することにより、側面を発光端面
とする発光部を形成し、この上に層間絶縁膜を形成して
から、発光部上面で発光部にコンタクトし、発光部側面
を経由してn型半導体基板上に至る個別電極を形成す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のLEDアレイにおいては、光の外部取り出し効率が悪
く、発光出力が低いという問題があった。また、個別電
極パターンが発光部と半導体基板との段差部で断線しや
すいという問題があった。
のLEDアレイにおいては、光の外部取り出し効率が悪
く、発光出力が低いという問題があった。また、個別電
極パターンが発光部と半導体基板との段差部で断線しや
すいという問題があった。
【0004】本発明はこのような問題を解決するもので
あり、光の外部取り出し効率が良いLEDアレイを提供
することを目的とするものである。また個別電極パター
ンの断線を防止することができるLEDアレイを提供す
る提供することを目的とするものである。
あり、光の外部取り出し効率が良いLEDアレイを提供
することを目的とするものである。また個別電極パター
ンの断線を防止することができるLEDアレイを提供す
る提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のLEDアレイは、半導体基板上に形成され
た柱体状の凸部であり、個別に発光現象を生じる複数の
発光部と、前記発光部の上面にコンタクトする個別コン
タクト電極とを有し、前記発光部の側面を発光端面とす
る端面発光型のLEDアレイにおいて、前記発光端面
が、前記個別コンタクト電極の端部直下に形成されてい
ることを特徴とするものである。
めに本発明のLEDアレイは、半導体基板上に形成され
た柱体状の凸部であり、個別に発光現象を生じる複数の
発光部と、前記発光部の上面にコンタクトする個別コン
タクト電極とを有し、前記発光部の側面を発光端面とす
る端面発光型のLEDアレイにおいて、前記発光端面
が、前記個別コンタクト電極の端部直下に形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0006】本発明の他のLEDアレイは、半導体基板
に形成された柱体状の凸部であり、個別に発光現象を生
じる複数の発光部を有し、前記発光部の上面にコンタク
トする個別コンタクト電極とを有し、前記発光部の側面
を発光端面とする端面発光型のLEDアレイにおいて、
前記発光部が、円弧を含む底面を有する柱体状であるこ
とを特徴とするものである。
に形成された柱体状の凸部であり、個別に発光現象を生
じる複数の発光部を有し、前記発光部の上面にコンタク
トする個別コンタクト電極とを有し、前記発光部の側面
を発光端面とする端面発光型のLEDアレイにおいて、
前記発光部が、円弧を含む底面を有する柱体状であるこ
とを特徴とするものである。
【0007】本発明のさらに他のLEDアレイは、半導
体基板上に形成された柱体状の凸部であり、個別に発光
現象を生じる複数の発光部と、前記発光部を含む前記半
導体基板上に形成された層間絶縁膜とを有し、前記発光
部の側面を発光端面とする端面発光型のLEDアレイに
おいて、前記層間絶縁膜が、流動性のある絶縁材料ソー
スをコーティングすることにより成膜されたものであ
り、前記半導体基板と前記発光部との段差部を滑らかに
するものであることを特徴とするものである。
体基板上に形成された柱体状の凸部であり、個別に発光
現象を生じる複数の発光部と、前記発光部を含む前記半
導体基板上に形成された層間絶縁膜とを有し、前記発光
部の側面を発光端面とする端面発光型のLEDアレイに
おいて、前記層間絶縁膜が、流動性のある絶縁材料ソー
スをコーティングすることにより成膜されたものであ
り、前記半導体基板と前記発光部との段差部を滑らかに
するものであることを特徴とするものである。
【0008】本発明のさらに他のLEDアレイは、半導
体基板上に形成された柱体状の凸部であり、個別に発光
現象を生じる複数の発光部と、前記発光部を含む前記半
導体基板上に形成された層間絶縁膜とを有し、前記発光
部の側面を発光端面とする端面発光型のLEDアレイに
おいて、前記層間絶縁膜の屈折率が、空気の屈折率より
も大きいことを特徴とするものである。
体基板上に形成された柱体状の凸部であり、個別に発光
現象を生じる複数の発光部と、前記発光部を含む前記半
導体基板上に形成された層間絶縁膜とを有し、前記発光
部の側面を発光端面とする端面発光型のLEDアレイに
おいて、前記層間絶縁膜の屈折率が、空気の屈折率より
も大きいことを特徴とするものである。
【0009】次に、本発明のLEDアレイの製造方法
は、半導体基板上に形成された柱体状の凸部であり、個
別に発光現象を生じる複数の発光部を有し、前記発光部
の側面を発光端面とする端面発光型のLEDアレイの製
造方法において、前記半導体基板上に形成された発光部
形成層上に個別コンタクト電極を形成し、前記個別コン
タクト電極上に、前記個別コンタクト電極と同一形状、
または前記個別コンタクト電極を全面的に被覆し端部が
前記個別コンタクト電極と部分的に面位置となる発光部
パターンを形成する工程と、前記発光部パターンをマス
クとして前記発光部形成層をパターニングし、前記発光
部を形成する工程とを含み、前記発光端面を、前記個別
コンタクト電極の端部直下に形成することを特徴とする
ものである。
は、半導体基板上に形成された柱体状の凸部であり、個
別に発光現象を生じる複数の発光部を有し、前記発光部
の側面を発光端面とする端面発光型のLEDアレイの製
造方法において、前記半導体基板上に形成された発光部
形成層上に個別コンタクト電極を形成し、前記個別コン
タクト電極上に、前記個別コンタクト電極と同一形状、
または前記個別コンタクト電極を全面的に被覆し端部が
前記個別コンタクト電極と部分的に面位置となる発光部
パターンを形成する工程と、前記発光部パターンをマス
クとして前記発光部形成層をパターニングし、前記発光
部を形成する工程とを含み、前記発光端面を、前記個別
コンタクト電極の端部直下に形成することを特徴とする
ものである。
【0010】本発明の他のLEDアレイの製造方法は、
前記半導体基板上に形成された発光部形成層を円形にパ
ターニングする工程を含み、前記発光部を、円弧を含む
底面を有する柱体状に形成することを特徴とするもので
ある。
前記半導体基板上に形成された発光部形成層を円形にパ
ターニングする工程を含み、前記発光部を、円弧を含む
底面を有する柱体状に形成することを特徴とするもので
ある。
【0011】本発明のさらに他のLEDアレイの製造方
法は、前記発光部が形成された前記半導体基板上に、流
動性のある絶縁材料ソースをコーティングすることによ
り成膜される、前記半導体基板と前記発光部との段差部
を滑らかにする層間絶縁膜を形成する工程を含むことを
特徴とするものである。
法は、前記発光部が形成された前記半導体基板上に、流
動性のある絶縁材料ソースをコーティングすることによ
り成膜される、前記半導体基板と前記発光部との段差部
を滑らかにする層間絶縁膜を形成する工程を含むことを
特徴とするものである。
【0012】本発明のさらに他のLEDアレイの製造方
法は、前記発光部が形成された前記半導体基板上に、屈
折率が空気の屈折率よりも大きい層間絶縁膜を形成する
工程を含むことを特徴とするものである。
法は、前記発光部が形成された前記半導体基板上に、屈
折率が空気の屈折率よりも大きい層間絶縁膜を形成する
工程を含むことを特徴とするものである。
【0013】
実施の形態1 図1は本発明の実施の形態1のLEDアレイ1の構造図
であり、(a)は上面図、(b)は(a)におけるA−
A’間の断面図である。LEDアレイ1は、複合半導体
基板11と、複数の発光部12と、それぞれの発光部1
2に個別にコンタクトする個別コンタクト電極13と、
層間絶縁膜14と、それぞれの個別コンタクト電極13
に個別にコンタクトする個別パッド電極15とを有す
る。
であり、(a)は上面図、(b)は(a)におけるA−
A’間の断面図である。LEDアレイ1は、複合半導体
基板11と、複数の発光部12と、それぞれの発光部1
2に個別にコンタクトする個別コンタクト電極13と、
層間絶縁膜14と、それぞれの個別コンタクト電極13
に個別にコンタクトする個別パッド電極15とを有す
る。
【0014】複合半導体基板11は、半導体基板11A
上に発光部形成層11Bを積層したものであり、n型半
導体基板11a上に、n型バッファ層11bと、n型ク
ラッド層11cと、ノンドープの活性層(発光層)11
dと、p型クラッド層11eと、p型コンタクト層11
fとをこの順に積層形成したものである。この複合半導
体基板11は発光効率の良いダブルヘテロ構造を有す
る。n型クラッド層11cおよびp型クラッド層11e
のバンドギャップは、これらのクラッド層に挟まれた活
性層11dのバンドギャップよりも大きい。
上に発光部形成層11Bを積層したものであり、n型半
導体基板11a上に、n型バッファ層11bと、n型ク
ラッド層11cと、ノンドープの活性層(発光層)11
dと、p型クラッド層11eと、p型コンタクト層11
fとをこの順に積層形成したものである。この複合半導
体基板11は発光効率の良いダブルヘテロ構造を有す
る。n型クラッド層11cおよびp型クラッド層11e
のバンドギャップは、これらのクラッド層に挟まれた活
性層11dのバンドギャップよりも大きい。
【0015】ここでは、半導体基板11Aはn型半導体
基板11aとn型バッファ層11bからなり、発光部形
成層11Bはn型クラッド層11cと活性層11dとp
型クラッド層11eとp型コンタクト層11fからな
る。また複合半導体基板11は、ここでは、n型半導体
基板11aとなるn型砒化ガリウム(GaAs)基板上
に、n型バッファ層11bとなるn型GaAs層と、n
型クラッド層11cとなるn型アルミニウム/GaAs
混晶(n型Alx Ga1-x As)層と、活性層11dと
なるノンドープのAly Ga1-y As層と、p型クラッ
ド層11eとなるp型Alx Ga1-x As層と、p型コ
ンタクト層11fとなるp型GaAs層とを順次エピタ
キシャル成長させたものである。AlGaAs層はAl
の混晶比が大きいほどバンドギャップが大きくなる、従
ってAl混晶比xはAl混晶比yよりも大きな値であ
り、例えばx=0.15、y=0.4である。
基板11aとn型バッファ層11bからなり、発光部形
成層11Bはn型クラッド層11cと活性層11dとp
型クラッド層11eとp型コンタクト層11fからな
る。また複合半導体基板11は、ここでは、n型半導体
基板11aとなるn型砒化ガリウム(GaAs)基板上
に、n型バッファ層11bとなるn型GaAs層と、n
型クラッド層11cとなるn型アルミニウム/GaAs
混晶(n型Alx Ga1-x As)層と、活性層11dと
なるノンドープのAly Ga1-y As層と、p型クラッ
ド層11eとなるp型Alx Ga1-x As層と、p型コ
ンタクト層11fとなるp型GaAs層とを順次エピタ
キシャル成長させたものである。AlGaAs層はAl
の混晶比が大きいほどバンドギャップが大きくなる、従
ってAl混晶比xはAl混晶比yよりも大きな値であ
り、例えばx=0.15、y=0.4である。
【0016】発光部12は、発光部形成層11Aをパタ
ーニングすることによりn型半導体基板11a上に形成
された柱体状の凸部である。発光部12はLEDアレイ
1のLEDドット密度(例えば600[DPI])に応
じた間隔で半導体基板11A上に一列に形成されてい
る。なお、発光部形成層11Bはp型コンタクト層11
fから活性層11dまでを含んでいれば良い。すなわち
n型クラッド層11cは半導体基板11Aを構成し、パ
ターニングされていなくても良い。また発光部形成層1
1Bはn型バッファ層11bを含んでいても良い。すな
わちn型バッファ層11bはパターニングされていても
良い。
ーニングすることによりn型半導体基板11a上に形成
された柱体状の凸部である。発光部12はLEDアレイ
1のLEDドット密度(例えば600[DPI])に応
じた間隔で半導体基板11A上に一列に形成されてい
る。なお、発光部形成層11Bはp型コンタクト層11
fから活性層11dまでを含んでいれば良い。すなわち
n型クラッド層11cは半導体基板11Aを構成し、パ
ターニングされていなくても良い。また発光部形成層1
1Bはn型バッファ層11bを含んでいても良い。すな
わちn型バッファ層11bはパターニングされていても
良い。
【0017】発光部12のp型クラッド層11eと活性
層11dとn型クラッド層11cとはLEDを構成す
る。p型クラッド層11eとn型クラッド層11cの間
に電圧を印加することにより、これらのクラッド層より
もバンドギャップの狭い活性層(発光層)11dにおい
て発光現象が起こり、この光が発光部12の側面12a
から外部に放出される。発光部側面12aを発光端面と
称する。
層11dとn型クラッド層11cとはLEDを構成す
る。p型クラッド層11eとn型クラッド層11cの間
に電圧を印加することにより、これらのクラッド層より
もバンドギャップの狭い活性層(発光層)11dにおい
て発光現象が起こり、この光が発光部12の側面12a
から外部に放出される。発光部側面12aを発光端面と
称する。
【0018】個別コンタクト電極13は、発光部12上
面(p型コンタクト層11f上)に形成されており、p
型コンタクト層11fにコンタクトしている。層間絶縁
膜14は、発光部12が形成された半導体基板11A上
に形成されている。この層間絶縁膜14には個別コンタ
クト電極13を露出させるコンタクトホール16が形成
されている。個別パッド電極15は、発光部12上面
(個別コンタクト電極13上)から半導体基板11A上
に至るように層間絶縁膜14上に形成されており、コン
タクトホール16において個別コンタクト電極13にコ
ンタクトしている。なお、個別コンタクト電極13と個
別パッド電極15とは個別電極を構成している。
面(p型コンタクト層11f上)に形成されており、p
型コンタクト層11fにコンタクトしている。層間絶縁
膜14は、発光部12が形成された半導体基板11A上
に形成されている。この層間絶縁膜14には個別コンタ
クト電極13を露出させるコンタクトホール16が形成
されている。個別パッド電極15は、発光部12上面
(個別コンタクト電極13上)から半導体基板11A上
に至るように層間絶縁膜14上に形成されており、コン
タクトホール16において個別コンタクト電極13にコ
ンタクトしている。なお、個別コンタクト電極13と個
別パッド電極15とは個別電極を構成している。
【0019】実施の形態1のLEDアレイ1は、個別コ
ンタクト電極13と発光部12の上面とが同一形状であ
り(端部が全体的に面位置となっており)、個別コンタ
クト電極13の端部直下に発光端面12aが形成されて
いることを特徴とするものである。活性層に対する注入
電流は個別コンタクト電極直下に集中し、個別コンタク
ト電極直下の活性層領域が最も発光強度が大きいので、
個別コンタクト電極13の端部直下に発光端面12aを
形成することにより、活性層11dで発生した光を効率
良く外部に放出することができ、従って光の外部取り出
し効率を高めることができる。
ンタクト電極13と発光部12の上面とが同一形状であ
り(端部が全体的に面位置となっており)、個別コンタ
クト電極13の端部直下に発光端面12aが形成されて
いることを特徴とするものである。活性層に対する注入
電流は個別コンタクト電極直下に集中し、個別コンタク
ト電極直下の活性層領域が最も発光強度が大きいので、
個別コンタクト電極13の端部直下に発光端面12aを
形成することにより、活性層11dで発生した光を効率
良く外部に放出することができ、従って光の外部取り出
し効率を高めることができる。
【0020】図2はLEDアレイ1の製造工程を説明す
る図である。図2において(a)〜(e)は上面図、
(A)は(a)に対応する断面図、同様に(B)〜
(E)は(b)〜(e)それぞれに対応する断面図であ
る。
る図である。図2において(a)〜(e)は上面図、
(A)は(a)に対応する断面図、同様に(B)〜
(E)は(b)〜(e)それぞれに対応する断面図であ
る。
【0021】まず図2(a)および(A)に示すよう
に、半導体基板11A上に発光部形成層11Bを積層し
た複合半導体基板11、すなわちn型GaAs基板11
a上にn型GaAsバッファ層11bとn型Alx Ga
1-x Asクラッド層11cとノンドープのAly Ga
1-y As活性層11dとp型Alx Ga1-x Asクラッ
ド層11eとp型GaAsコンタクト層11fとをこの
順にエピタキシャル成長させた複合半導体基板11を作
製する。
に、半導体基板11A上に発光部形成層11Bを積層し
た複合半導体基板11、すなわちn型GaAs基板11
a上にn型GaAsバッファ層11bとn型Alx Ga
1-x Asクラッド層11cとノンドープのAly Ga
1-y As活性層11dとp型Alx Ga1-x Asクラッ
ド層11eとp型GaAsコンタクト層11fとをこの
順にエピタキシャル成長させた複合半導体基板11を作
製する。
【0022】次に図2(a)および(A)、(b)およ
び(B)に示すように、発光部形成層11B上に、リフ
トオフ法により、同一形状の個別コンタクト電極13と
発光部パターン44(発光部形成層11Bをパターニン
グするときのマスクパターン)とをこの順に積層形成す
る。すなわち、発光部形成予定領域に開口部41が形成
されたリフトオフ用のフォトレジスト42を発光部形成
層11B上に形成し、その上にコンタクト電極13とな
る導電膜43と発光部パターン44となる絶縁膜45と
をこの順に蒸着法あるいはスパッタ法により連続的に成
膜し(図2(a)、(A))、そのあとフォトレジスト
42とその上に形成された導電膜43および絶縁膜45
をリフトオフする(図2(b)、(B))。導電膜43
および絶縁膜45を成膜すると、図2(a)および
(A)に示すように、開口部41内の発光部形成層11
B上に同一形状の個別コンタクト電極13と発光部パタ
ーン44とが積層形成される。ここでは、開口部41は
長方形であり、従って個別コンタクト電極13および発
光部パターン44も長方形となる。
び(B)に示すように、発光部形成層11B上に、リフ
トオフ法により、同一形状の個別コンタクト電極13と
発光部パターン44(発光部形成層11Bをパターニン
グするときのマスクパターン)とをこの順に積層形成す
る。すなわち、発光部形成予定領域に開口部41が形成
されたリフトオフ用のフォトレジスト42を発光部形成
層11B上に形成し、その上にコンタクト電極13とな
る導電膜43と発光部パターン44となる絶縁膜45と
をこの順に蒸着法あるいはスパッタ法により連続的に成
膜し(図2(a)、(A))、そのあとフォトレジスト
42とその上に形成された導電膜43および絶縁膜45
をリフトオフする(図2(b)、(B))。導電膜43
および絶縁膜45を成膜すると、図2(a)および
(A)に示すように、開口部41内の発光部形成層11
B上に同一形状の個別コンタクト電極13と発光部パタ
ーン44とが積層形成される。ここでは、開口部41は
長方形であり、従って個別コンタクト電極13および発
光部パターン44も長方形となる。
【0023】フォトレジスト42としては、開口部41
の壁面が逆テーパ形状となるもの(例えばネガレジス
ト)を用いることが好ましい。導電膜43および絶縁膜
45を成膜したとき、開口部41の壁面が逆テーパ形状
であれば、個別コンタクト電極13および発光部パター
ン44とフォトレジスト42とが確実に分離される。個
別コンタクト電極13(導電膜43)としては、例えば
金(Au)と亜鉛(Zn)の合金をAuで挟んだ積層合
金膜(Au/AuZn/Au膜)を用いる。また発光部
パターン44(絶縁膜45)としては、例えばシリコン
酸化膜(SiO2)を用いる。
の壁面が逆テーパ形状となるもの(例えばネガレジス
ト)を用いることが好ましい。導電膜43および絶縁膜
45を成膜したとき、開口部41の壁面が逆テーパ形状
であれば、個別コンタクト電極13および発光部パター
ン44とフォトレジスト42とが確実に分離される。個
別コンタクト電極13(導電膜43)としては、例えば
金(Au)と亜鉛(Zn)の合金をAuで挟んだ積層合
金膜(Au/AuZn/Au膜)を用いる。また発光部
パターン44(絶縁膜45)としては、例えばシリコン
酸化膜(SiO2)を用いる。
【0024】次に図2(c)および(C)に示すよう
に、個別コンタクト電極13と発光部パターン44とを
積層形成した発光部形成層11Bを、発光部パターン4
4をマスクにしてパターニングし、半導体基板11A上
に発光部12を形成し、そのあと発光部パターン44を
除去する。ここでは、塩素系のガスをエッチングガスと
するドライエッチング法を用いる。
に、個別コンタクト電極13と発光部パターン44とを
積層形成した発光部形成層11Bを、発光部パターン4
4をマスクにしてパターニングし、半導体基板11A上
に発光部12を形成し、そのあと発光部パターン44を
除去する。ここでは、塩素系のガスをエッチングガスと
するドライエッチング法を用いる。
【0025】発光部12は、上面および底面が個別コン
タクト電極13と同一形状である角柱状の凸部であり、
半導体基板11A上に所定の間隔で一列に形成されてい
る。それぞれの発光部12はp型クラッド層11e、活
性層11d、およびn型クラッド層11cからなるLE
D有し、これらのLEDは互いに電気的に分離されてい
る。
タクト電極13と同一形状である角柱状の凸部であり、
半導体基板11A上に所定の間隔で一列に形成されてい
る。それぞれの発光部12はp型クラッド層11e、活
性層11d、およびn型クラッド層11cからなるLE
D有し、これらのLEDは互いに電気的に分離されてい
る。
【0026】このように、開口部41を有するフォトレ
ジスト42上に、個別コンタクト電極13となる導電膜
43と発光部パターン44となる絶縁膜43とを速続的
に成膜し、フォトレジスト42をリフトオフすることに
より、発光部形成層11B上に同一形状の個別コンタク
ト電極13と発光部パターン44とを形成し、この発光
部パターン44をマスクパターンにして発光部形成層1
1Bをパターニングすることにより、上面が個別コンタ
クト電極13と同一形状の発光部12を形成することが
でき、従って個別コンタクト電極13の端面直下に発光
端面12aを形成することができる。
ジスト42上に、個別コンタクト電極13となる導電膜
43と発光部パターン44となる絶縁膜43とを速続的
に成膜し、フォトレジスト42をリフトオフすることに
より、発光部形成層11B上に同一形状の個別コンタク
ト電極13と発光部パターン44とを形成し、この発光
部パターン44をマスクパターンにして発光部形成層1
1Bをパターニングすることにより、上面が個別コンタ
クト電極13と同一形状の発光部12を形成することが
でき、従って個別コンタクト電極13の端面直下に発光
端面12aを形成することができる。
【0027】次に図2(d)および(D)に示すよう
に、発光部12を形成した半導体基板11A上に絶縁膜
14を成膜し、この絶縁膜14に個別コンタクト電極1
3を露出させるコンタクト開口部16を形成する。絶縁
膜14としては、例えばシリコン窒化膜(SiN膜)を
用いる。
に、発光部12を形成した半導体基板11A上に絶縁膜
14を成膜し、この絶縁膜14に個別コンタクト電極1
3を露出させるコンタクト開口部16を形成する。絶縁
膜14としては、例えばシリコン窒化膜(SiN膜)を
用いる。
【0028】次に図2(e)および(E)に示すよう
に、絶縁膜14上に個別パッド電極15となる導電膜を
形成し、この導電膜をパターニングすることにより、コ
ンタクト開口部16において個別コンタクト電極13に
コンタクトする個別パッド電極15を形成する。個別パ
ッド電極15となる導電膜としては、例えばクロム(C
r)とAuの積層金属膜(Cu/Au膜)を用いる。以
上により、LEDアレイ1が製造される。なおLEDア
レイ1は、複合半導体基板11の積層構造を有する半導
体ウエハに複数作り込まれるので、このあと上記の半導
体ウエハをダイシングし、LEDアレイ1を個別のチッ
プに分離する。
に、絶縁膜14上に個別パッド電極15となる導電膜を
形成し、この導電膜をパターニングすることにより、コ
ンタクト開口部16において個別コンタクト電極13に
コンタクトする個別パッド電極15を形成する。個別パ
ッド電極15となる導電膜としては、例えばクロム(C
r)とAuの積層金属膜(Cu/Au膜)を用いる。以
上により、LEDアレイ1が製造される。なおLEDア
レイ1は、複合半導体基板11の積層構造を有する半導
体ウエハに複数作り込まれるので、このあと上記の半導
体ウエハをダイシングし、LEDアレイ1を個別のチッ
プに分離する。
【0029】このように実施の形態1によれば、個別コ
ンタクト電極13の端部直下に発光端面12aを形成す
ることにより、活性層11dで発生した光を効率良く外
部に放出することができ、従って光の外部取り出し効率
を高めることができる。
ンタクト電極13の端部直下に発光端面12aを形成す
ることにより、活性層11dで発生した光を効率良く外
部に放出することができ、従って光の外部取り出し効率
を高めることができる。
【0030】なお、上記実施の形態1においては、発光
部12の上面と個別コンタクト電極13とを同一形状と
したが、発光部12の上面端部と個別コンタクト電極1
3とが部分的に面位置となっている構造でも良い。
部12の上面と個別コンタクト電極13とを同一形状と
したが、発光部12の上面端部と個別コンタクト電極1
3とが部分的に面位置となっている構造でも良い。
【0031】実施の形態2 図3は本発明の実施の形態2のLEDアレイ2の構造図
であり、(a)は上面図、(b)は(a)におけるA−
A’間の断面図である。図3において図1と同じものに
は同じ符号を付してある。
であり、(a)は上面図、(b)は(a)におけるA−
A’間の断面図である。図3において図1と同じものに
は同じ符号を付してある。
【0032】LEDアレイ2は円柱状の発光部22を有
することを特徴とするものである。個別コンタクト電極
23は発光部22の上面と同一形状の円弧を含む形状で
ある。
することを特徴とするものである。個別コンタクト電極
23は発光部22の上面と同一形状の円弧を含む形状で
ある。
【0033】活性層11dで等方的に発生した光は発光
端面(活性層11dと空気との界面)に進み外部に放出
される。このとき、界面に対する入射角が臨界角以下で
ある光のみが外部に放出される。臨界角は、活性層11
dの屈折率、空気の屈折率等により決まる。ここでは活
性層11dとして屈折率が約3.6のAlGaAsを用
いており、臨界角は約16度となり(空気の屈折率は
1.0)、発光端面(界面)への入射角が約16度以下
である光のみが外部に放射される。
端面(活性層11dと空気との界面)に進み外部に放出
される。このとき、界面に対する入射角が臨界角以下で
ある光のみが外部に放出される。臨界角は、活性層11
dの屈折率、空気の屈折率等により決まる。ここでは活
性層11dとして屈折率が約3.6のAlGaAsを用
いており、臨界角は約16度となり(空気の屈折率は
1.0)、発光端面(界面)への入射角が約16度以下
である光のみが外部に放射される。
【0034】上記の臨界角により、従来の角柱状の発光
部においては、入射角が16度を越えてしまう発光端面
領域が存在し、そこから光が放出されないため、光の取
り出し効率が悪かった。しかし、LEDアレイ2におい
ては、発光部22を円弧を含む底面を有する柱体状に形
成することにより、発光端面22aの全領域において光
の入射角を臨界角以下にすることができ、従って光の外
部取り出し効率を高くすることができる。
部においては、入射角が16度を越えてしまう発光端面
領域が存在し、そこから光が放出されないため、光の取
り出し効率が悪かった。しかし、LEDアレイ2におい
ては、発光部22を円弧を含む底面を有する柱体状に形
成することにより、発光端面22aの全領域において光
の入射角を臨界角以下にすることができ、従って光の外
部取り出し効率を高くすることができる。
【0035】図4はLEDアレイ2の製造工程を説明す
る図である。図4において(a)〜(e)は上面図、
(A)は(a)に対応する断面図、同様に(B)〜
(E)は(b)〜(e)それぞれに対応する断面図であ
る。また図4において図2と同じものには同一符号を付
してある。
る図である。図4において(a)〜(e)は上面図、
(A)は(a)に対応する断面図、同様に(B)〜
(E)は(b)〜(e)それぞれに対応する断面図であ
る。また図4において図2と同じものには同一符号を付
してある。
【0036】まず図4(a)および(A)、(b)およ
び(B)に示すように、複合半導体基板11の発光部形
成層11B上に、リフトオフ法により、同一形状の個別
コンタクト電極23と発光部パターン54とをこの順に
積層形成する。すなわち、発光部形成予定領域に開口部
51を有するフォトレジスト42を発光部形成層11B
上に形成し、その上にコンタクト電極23となる導電膜
43と発光部パターン54となる絶縁膜45とをこの順
に連続的に成膜し(図5(a)、(A))、そのあとフ
ォトレジスト42とその上に形成された導電膜43およ
び絶縁膜45をリフトオフする(図5(b)、
(B))。開口部51は円弧を含む形状であり、従って
個別コンタクト電極23および発光部パターン54も円
弧を含む形状である。
び(B)に示すように、複合半導体基板11の発光部形
成層11B上に、リフトオフ法により、同一形状の個別
コンタクト電極23と発光部パターン54とをこの順に
積層形成する。すなわち、発光部形成予定領域に開口部
51を有するフォトレジスト42を発光部形成層11B
上に形成し、その上にコンタクト電極23となる導電膜
43と発光部パターン54となる絶縁膜45とをこの順
に連続的に成膜し(図5(a)、(A))、そのあとフ
ォトレジスト42とその上に形成された導電膜43およ
び絶縁膜45をリフトオフする(図5(b)、
(B))。開口部51は円弧を含む形状であり、従って
個別コンタクト電極23および発光部パターン54も円
弧を含む形状である。
【0037】次に図4(c)および(C)に示すよう
に、個別コンタクト電極23および発光部パターン54
を積層形成した発光部形成層11Bを、発光部パターン
54をマスクにしてパターンニングし、半導体基板11
A上に発光部22を形成し、そのあと発光部パターン5
4を除去する。発光部22は上面および底面が個別コン
タクト電極23と同一形状である円弧を含む底面を有す
る柱体状の凸部である。
に、個別コンタクト電極23および発光部パターン54
を積層形成した発光部形成層11Bを、発光部パターン
54をマスクにしてパターンニングし、半導体基板11
A上に発光部22を形成し、そのあと発光部パターン5
4を除去する。発光部22は上面および底面が個別コン
タクト電極23と同一形状である円弧を含む底面を有す
る柱体状の凸部である。
【0038】次に図4(d)および(D)、(e)およ
び(E)に示すように、発光部22を形成した半導体基
板11A上に絶縁膜14を成膜し、この絶縁膜14に個
別コンタクト電極23を露出させるコンタクト開口部2
6を形成し(図4(d)、(D))、コンタクト開口部
26を形成した絶縁膜14上に個別パッド電極15とな
る導電膜を形成し、この導電膜をパターニングすること
により、コンタクト開口部26において個別コンタクト
電極23にコンタクトする個別パッド電極15を形成す
る(図4(e)、(E))。以上によりLEDアレイ2
が製造される。
び(E)に示すように、発光部22を形成した半導体基
板11A上に絶縁膜14を成膜し、この絶縁膜14に個
別コンタクト電極23を露出させるコンタクト開口部2
6を形成し(図4(d)、(D))、コンタクト開口部
26を形成した絶縁膜14上に個別パッド電極15とな
る導電膜を形成し、この導電膜をパターニングすること
により、コンタクト開口部26において個別コンタクト
電極23にコンタクトする個別パッド電極15を形成す
る(図4(e)、(E))。以上によりLEDアレイ2
が製造される。
【0039】このように実施の形態2によれば、発光部
22を円弧を含む底面を有する柱体状にすることによ
り、発光端面22aの全領域において光の入射角を臨界
角以下にすることができるので、光の外部取り出し効率
を高くすることができる。
22を円弧を含む底面を有する柱体状にすることによ
り、発光端面22aの全領域において光の入射角を臨界
角以下にすることができるので、光の外部取り出し効率
を高くすることができる。
【0040】実施の形態3 図5は本発明の実施の形態3のLEDアレイ3の構造図
であり、(a)は上面図、(b)は(a)におけるA−
A’間の断面図である。図5において図1と同じものに
は同じ符号を付してある。
であり、(a)は上面図、(b)は(a)におけるA−
A’間の断面図である。図5において図1と同じものに
は同じ符号を付してある。
【0041】複合半導体基板11は半導体基板31A上
に発光部形成層31Bを形成したものである。半導体基
板31Aはn型半導体基板11aとn型バッファ層11
bとn型クラッド層11cからなり、発光部形成層31
Bは活性層11dとp型クラッド層11eとp型コンタ
クト層11fからなる。従って発光部32は活性層11
dとp型クラッド層11eとp型コンタクト層11fか
らなる。発光部32の上面形状は実施の形態1の発光部
12と同じである。
に発光部形成層31Bを形成したものである。半導体基
板31Aはn型半導体基板11aとn型バッファ層11
bとn型クラッド層11cからなり、発光部形成層31
Bは活性層11dとp型クラッド層11eとp型コンタ
クト層11fからなる。従って発光部32は活性層11
dとp型クラッド層11eとp型コンタクト層11fか
らなる。発光部32の上面形状は実施の形態1の発光部
12と同じである。
【0042】LED3は流動性のある絶縁材料ソースを
コーティングすることにより成膜され、発光部32と半
導体基板31Aとの段差部を滑らかにする層間絶縁膜3
4を有することを特徴とするものである。またLED3
は空気よりも屈折率が大きい層間絶縁膜34を有するこ
とを特徴とするものである。ここでは層間絶縁膜34と
して、膜厚1〜10[μm]のポリイミド膜を用いる。
発光部32と半導体基板31Aとの段差部を滑らかにす
る層間絶縁膜34を用いることにより、段差部における
個別パッド電極15の断線を防止することができる。ま
た空気より屈折率が大きい層間絶縁膜34を用いること
により、発光端面32aにおける臨界角を大きくするこ
とができるので、光の外部取り出し効率を高めることが
できる。臨界角を大きくするには発光端面32aにおけ
る層間絶縁膜34の膜厚が1[μm]以上であることが
好ましい。
コーティングすることにより成膜され、発光部32と半
導体基板31Aとの段差部を滑らかにする層間絶縁膜3
4を有することを特徴とするものである。またLED3
は空気よりも屈折率が大きい層間絶縁膜34を有するこ
とを特徴とするものである。ここでは層間絶縁膜34と
して、膜厚1〜10[μm]のポリイミド膜を用いる。
発光部32と半導体基板31Aとの段差部を滑らかにす
る層間絶縁膜34を用いることにより、段差部における
個別パッド電極15の断線を防止することができる。ま
た空気より屈折率が大きい層間絶縁膜34を用いること
により、発光端面32aにおける臨界角を大きくするこ
とができるので、光の外部取り出し効率を高めることが
できる。臨界角を大きくするには発光端面32aにおけ
る層間絶縁膜34の膜厚が1[μm]以上であることが
好ましい。
【0043】図6はLEDアレイ3の製造工程を説明す
る図である。図6において図2と同じものには同一符号
を付してある。
る図である。図6において図2と同じものには同一符号
を付してある。
【0044】まず図6(A)および(B)に示すよう
に、複合半導体基板の11の発光部形成層31B上に、
図2(A)および(B)と同じ手順により、個別コンタ
クト電極13と発光部パターン44とを積層形成する。
に、複合半導体基板の11の発光部形成層31B上に、
図2(A)および(B)と同じ手順により、個別コンタ
クト電極13と発光部パターン44とを積層形成する。
【0045】次に図6(C)に示すように、個別コンタ
クト電極13および発光部パターン44を積層形成した
発光部形成層31Bを、発光部パターン44をマスクに
してパターニングし、半導体基板31A上に発光部32
を形成し、そのあと発光部パターン44を除去する。
クト電極13および発光部パターン44を積層形成した
発光部形成層31Bを、発光部パターン44をマスクに
してパターニングし、半導体基板31A上に発光部32
を形成し、そのあと発光部パターン44を除去する。
【0046】次に図6(D)に示すように、発光部32
を形成した半導体基板11A上に、膜厚1〜10[μ
m]のポリイミド膜である絶縁膜34を成膜し、この絶
縁膜34に個別コンタクト電極13を露出させるコンタ
クト開口部16を形成する。すなわち、半導体基板31
A上に流動性のあるポリイミドソースをコーティング
し、このポリイミドソースにプリベークを施し、コンタ
クトホール16を形成してから焼成する。このようにし
て成膜されたポリイミド膜は、発光部32と半導体基板
31Aとの段差部においてなだらかな曲面形状となり、
段差部を滑らかにする。またその屈折率は空気よりも大
きい。
を形成した半導体基板11A上に、膜厚1〜10[μ
m]のポリイミド膜である絶縁膜34を成膜し、この絶
縁膜34に個別コンタクト電極13を露出させるコンタ
クト開口部16を形成する。すなわち、半導体基板31
A上に流動性のあるポリイミドソースをコーティング
し、このポリイミドソースにプリベークを施し、コンタ
クトホール16を形成してから焼成する。このようにし
て成膜されたポリイミド膜は、発光部32と半導体基板
31Aとの段差部においてなだらかな曲面形状となり、
段差部を滑らかにする。またその屈折率は空気よりも大
きい。
【0047】次に図6(E)に示すように、絶縁膜34
上に個別パッド電極15となる導電膜を形成し、この導
電膜をパターニングすることにより、コンタクト開口部
16において個別コンタクト電極13にコンタクトする
個別パッド電極15を形成する。以上によりLEDアレ
イ3が製造される。
上に個別パッド電極15となる導電膜を形成し、この導
電膜をパターニングすることにより、コンタクト開口部
16において個別コンタクト電極13にコンタクトする
個別パッド電極15を形成する。以上によりLEDアレ
イ3が製造される。
【0048】このように実施の形態3によれば、発光部
32と半導体基板31Aとの段差部を滑らかにし、空気
より屈折率が大きい層間絶縁膜34を用いることによ
り、段差部における個別パッド電極15の断線を防止す
ることができ、また発光端面32aにおける臨界角を大
きくすることができるので光の外部取り出し効率を高め
ることができる。
32と半導体基板31Aとの段差部を滑らかにし、空気
より屈折率が大きい層間絶縁膜34を用いることによ
り、段差部における個別パッド電極15の断線を防止す
ることができ、また発光端面32aにおける臨界角を大
きくすることができるので光の外部取り出し効率を高め
ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明のLEDアレ
イおよびその製造方法によれば、個別コンタクト電極の
端部直下に発光端面を形成することにより、発光部で発
生した光を効率良く外部に放出することができ、従って
光の外部取り出し効率を高めることができるという効果
がある。
イおよびその製造方法によれば、個別コンタクト電極の
端部直下に発光端面を形成することにより、発光部で発
生した光を効率良く外部に放出することができ、従って
光の外部取り出し効率を高めることができるという効果
がある。
【0050】また本発明の他のLEDアレイおよびその
製造方法によれば、発光部を円柱状にすることにより、
発光端面の全領域において光の入射角を臨界角以下にす
ることができるので、光の外部取り出し効率を高くする
ことができるという効果がある。
製造方法によれば、発光部を円柱状にすることにより、
発光端面の全領域において光の入射角を臨界角以下にす
ることができるので、光の外部取り出し効率を高くする
ことができるという効果がある。
【0051】また本発明のさらに他のLEDアレイおよ
びその製造方法によれば、発光部と半導体基板との段差
部を滑らかにする層間絶縁膜を用いることにより、段差
部における個別電極の断線を防止することができるとい
う効果がある。
びその製造方法によれば、発光部と半導体基板との段差
部を滑らかにする層間絶縁膜を用いることにより、段差
部における個別電極の断線を防止することができるとい
う効果がある。
【0052】また本発明のさらに他のLEDアレイおよ
びその製造方法によれば、空気より屈折率が大きい層間
絶縁膜を用いることにより、発光端面における臨界角を
大きくすることができるので、光の外部取り出し効率を
高めることができるという効果がある。
びその製造方法によれば、空気より屈折率が大きい層間
絶縁膜を用いることにより、発光端面における臨界角を
大きくすることができるので、光の外部取り出し効率を
高めることができるという効果がある。
【図1】本発明の実施の形態1のLEDアレイの構造図
である。
である。
【図2】本発明の実施の形態1のLEDアレイの製造工
程を説明する図である。
程を説明する図である。
【図3】本発明の実施の形態2のLEDアレイの構造図
である。
である。
【図4】本発明の実施の形態2のLEDアレイの製造工
程を説明する図である。
程を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態3のLEDアレイの構造図
である。
である。
【図6】本発明の実施の形態3のLEDアレイの製造工
程を説明する図である。
程を説明する図である。
1,2,3 LEDアレイ、 11A,31A 半導体
基板、 11B,31B 発光部形成層、 12,2
2,32 発光部、 13,23 個別コンタクト電
極、 14,34 層間絶縁膜、 44,54 発光部
パターン(マスクパターン)。
基板、 11B,31B 発光部形成層、 12,2
2,32 発光部、 13,23 個別コンタクト電
極、 14,34 層間絶縁膜、 44,54 発光部
パターン(マスクパターン)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 真澄 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内
Claims (15)
- 【請求項1】 半導体基板上に形成された柱体状の凸部
であり、個別に発光現象を生じる複数の発光部と、前記
発光部の上面にコンタクトする個別コンタクト電極とを
有し、前記発光部の側面を発光端面とする端面発光型の
LEDアレイにおいて、 前記発光端面が、前記個別コンタクト電極の端部直下に
形成されていることを特徴とするLEDアレイ。 - 【請求項2】 半導体基板に形成された柱体状の凸部で
あり、個別に発光現象を生じる複数の発光部を有し、前
記発光部の上面にコンタクトする個別コンタクト電極と
を有し、前記発光部の側面を発光端面とする端面発光型
のLEDアレイにおいて、 前記発光部が、円弧を含む底面を有する柱体状であるこ
とを特徴とするLEDアレイ。 - 【請求項3】 前記発光端面が、前記個別コンタクト電
極の端部直下に形成されていることを特徴とする請求項
2記載のLEDアレイ。 - 【請求項4】 前記個別コンタクト電極と前記発光部の
上面とが、同一形状、または部分的に面位置となってい
ることを特徴とする請求項1または3に記載のLEDア
レイ。 - 【請求項5】 半導体基板上に形成された柱体状の凸部
であり、個別に発光現象を生じる複数の発光部と、前記
発光部を含む前記半導体基板上に形成された層間絶縁膜
とを有し、前記発光部の側面を発光端面とする端面発光
型のLEDアレイにおいて、 前記層間絶縁膜が、流動性のある絶縁材料ソースをコー
ティングすることにより成膜されたものであり、前記半
導体基板と前記発光部との段差部を滑らかにするもので
あることを特徴とするLEDアレイ。 - 【請求項6】 半導体基板上に形成された柱体状の凸部
であり、個別に発光現象を生じる複数の発光部と、前記
発光部を含む前記半導体基板上に形成された層間絶縁膜
とを有し、前記発光部の側面を発光端面とする端面発光
型のLEDアレイにおいて、 前記層間絶縁膜の屈折率が、空気の屈折率よりも大きい
ことを特徴とするLEDアレイ。 - 【請求項7】 前記発光端面を被覆する前記層間絶縁膜
の厚さが、1[μm]以上であることを特徴とする請求
項5または6に記載のLEDアレイ。 - 【請求項8】 前記層間絶縁膜が、ポリイミドであるこ
とを特徴とする請求項5または6に記載のLEDアレ
イ。 - 【請求項9】 半導体基板上に形成された柱体状の凸部
であり、個別に発光現象を生じる複数の発光部を有し、
前記発光部の側面を発光端面とする端面発光型のLED
アレイの製造方法において、 前記半導体基板上に形成された発光部形成層上に個別コ
ンタクト電極を形成し、前記個別コンタクト電極上に、
前記個別コンタクト電極と同一形状、または前記個別コ
ンタクト電極を全面的に被覆し端部が前記個別コンタク
ト電極と部分的に面位置となる発光部パターンを形成す
る工程と、 前記発光部パターンをマスクとして前記発光部形成層を
パターニングし、前記発光部を形成する工程とを含み、 前記発光端面を、前記個別コンタクト電極の端部直下に
形成することを特徴とするLEDアレイの製造方法。 - 【請求項10】 半導体基板上に形成された柱体状の凸
部であり、個別に発光現象を生じる複数の発光部を有
し、前記発光部の側面を発光端面とする端面発光型のL
EDアレイの製造方法において、 前記半導体基板上に形成された発光部形成層を円弧を含
む形状にパターニングする工程を含み、 前記発光部を、円弧を含む底面を有する柱体状に形成す
ることを特徴とするLEDアレイの製造方法。 - 【請求項11】 さらに、前記発光部形成層上に個別コ
ンタクト電極を形成し、前記個別コンタクト電極上に、
前記個別コンタクト電極と同一形状、または前記個別コ
ンタクト電極を全面的に被覆し端部が前記個別コンタク
ト電極と部分的に面位置となる円弧を含む形状の発光部
パターンを形成する工程を含み、 前記発光部形成層を円弧を含む形状にパターニングする
工程は、前記発光部パターンをマスクとして前記発光部
形成層をパターニングするものであることを特徴とする
請求項10記載のLEDアレイの製造方法。 - 【請求項12】 前記発光部パターンを形成する工程
は、リフトオフ法により前記個別コンタクト電極上に前
記個別コンタクト電極と同一形状の発光部パターンを形
成するものであることを特徴とする請求項9または11
に記載のLEDアレイの製造方法。 - 【請求項13】 半導体基板上に形成された柱体状の凸
部であり、個別に発光現象を生じる複数の発光部を有
し、前記発光部の側面を発光端面とする端面発光型のL
EDアレイの製造方法において、 前記発光部が形成された前記半導体基板上に、流動性の
ある絶縁材料ソースをコーティングすることにより成膜
される、前記半導体基板と前記発光部との段差部を滑ら
かにする層間絶縁膜を形成する工程を含むことを特徴と
するLEDアレイの製造方法。 - 【請求項14】 半導体基板上に形成された柱体状の凸
部であり、個別に発光現象を生じる複数の発光部を有
し、前記発光部の側面を発光端面とする端面発光型のL
EDアレイの製造方法において、 前記発光部が形成された前記半導体基板上に、屈折率が
空気の屈折率よりも大きい層間絶縁膜を形成する工程を
含むことを特徴とするLEDアレイの製造方法。 - 【請求項15】 前記層間絶縁膜が、ポリイミドである
ことを特徴とする請求項13または14に記載のLED
アレイの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25820597A JPH1197737A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | Ledアレイおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25820597A JPH1197737A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | Ledアレイおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1197737A true JPH1197737A (ja) | 1999-04-09 |
Family
ID=17316980
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25820597A Withdrawn JPH1197737A (ja) | 1997-09-24 | 1997-09-24 | Ledアレイおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1197737A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001085740A (ja) * | 1999-09-09 | 2001-03-30 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 面発光素子のマスク寸法の設計方法 |
US8698124B2 (en) | 2011-11-24 | 2014-04-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor light emitting device |
-
1997
- 1997-09-24 JP JP25820597A patent/JPH1197737A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001085740A (ja) * | 1999-09-09 | 2001-03-30 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 面発光素子のマスク寸法の設計方法 |
US8698124B2 (en) | 2011-11-24 | 2014-04-15 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor light emitting device |
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---|---|---|---|
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