JPH1197512A - 位置決め装置及び位置決め方法並びに位置決め処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

位置決め装置及び位置決め方法並びに位置決め処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JPH1197512A
JPH1197512A JP9278532A JP27853297A JPH1197512A JP H1197512 A JPH1197512 A JP H1197512A JP 9278532 A JP9278532 A JP 9278532A JP 27853297 A JP27853297 A JP 27853297A JP H1197512 A JPH1197512 A JP H1197512A
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hough
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Application number
JP9278532A
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English (en)
Inventor
Shinichi Okita
晋一 沖田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、半導体デバイスの製造工程時にお
けるウェーハの位置合わせ制御を行う位置決め装置に関
し、アライメントマークに依存しないで位置合わせを行
うことができる。 【解決手段】 ステージ上の試料を撮像し、画像情報を
生成する撮像手段1と、撮像手段1により生成された画
像情報からエッジ検出により画像パターンを抽出する抽
出手段2と、抽出手段2により抽出された画像パターン
に対しハフ変換を施して、該画像パターンをハフ空間上
の累積点に変換するハフ変換手段3と、ハフ変換手段3
により変換された累積点のハフ空間上の位置座標を、該
ハフ空間上の基準となる位置座標に一致させるようにス
テージを駆動し、試料の位置合わせを行うステージ駆動
手段4とを備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、半導体デ
バイスの製造工程時におけるウェーハの位置合わせ制御
を行う位置決め装置および位置決め方法に関して、特
に、アライメントマークなどの位置合わせ専用パターン
を使用せずに、位置合わせを行うことができる位置決め
装置および位置決め方法と、その装置をコンピュータを
用いて実現するためのプログラムを記録した記録媒体と
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体デバイスの製造工程時に
ウェーハの位置を合わせるための位置決め装置が知られ
ている。通常、半導体デバイスの製造には、複数の工程
を経なくてはならず、この際、ウェーハの位置を正確か
つ高速に基準位置に合わせること(アライメント)が要
求される。
【0003】例えば、レチクル上に形成された集積回路
パターンをウェーハ上に転写する露光工程では、他の工
程を挟みながら、十数層に及ぶ複数層の集積回路パター
ンを、正確に重ね合わせるように露光を繰り返す必要が
ある。また、露光工程に限らず、レーザ加工工程(例え
ば、不良チップを救済するために、レーザ光を利用して
所定の冗長回路を切断する工程など)においても、加工
処理の際に高精度の位置合わせが要求される。
【0004】この位置合わせ制御は、一般に、半導体ウ
ェーハ上に形成される位置合わせ用のマーク(アライメ
ントマーク)を光電検出し、基準となるターゲットと比
較して、相対的なずれ量を測定することで実行される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】アライメントマークの
検出は、レーザ光の反射光に基づいて行われるが、この
とき、位置合わせ制御毎にレーザ光の照射が必要とな
り、繰り返しレーザ光が照射されることによってアライ
メントマークが劣化および変質し、光学特性が変化して
しまう。
【0006】このアライメントマークの劣化によって、
マーク検出の際の検出信号にノイズ成分が混入し、マー
クの誤検出を引き起こし、位置合わせ精度が悪化すると
いう問題点があった。また、近年の半導体集積回路パタ
ーンは、ウェーハ上に薄膜を繰り返し積み上げた多層構
造が一般的だが、アライメントマークもエッチング等の
処理によって形成された段差パターン上に薄膜が積まれ
た構造となっている。このため、このような構造を持つ
アライメントマークを光学的に検出すると、光波干渉な
どによって検出信号が複雑に変化し、誤検出や測定誤差
などが発生するという問題点があった。
【0007】さらに、半導体デバイスの製造工程上にお
ける位置合わせ制御の重要性から、また、アライメント
精度向上の目的から、最近では、数多くのアライメント
マークをウェーハ上に形成する。このため、アライメン
トマーク形成の工程にかかる処理時間が増大し、半導体
デバイスの設計効率が低下するという問題点があった。
そこで、請求項1、2、9〜11、17、18に記載の
発明は、上述の問題点を解決するために、アライメント
マークに依存しないで位置合わせを行うことができる位
置決め装置および位置決め方法を提供することを目的と
する。
【0008】また、請求項3、4、12、13に記載の
発明は、自動的に最適なテンプレートを作成する位置決
め装置および位置決め方法を提供することを目的とす
る。また、請求項5、14に記載の発明は、コーナを確
実かつ安定して検出することができる位置決め装置およ
び位置決め方法を提供することを目的とする。
【0009】また、請求項6、15に記載の発明は、最
適なテンプレートマッチングを自動的に選択する位置決
め装置および位置決め方法を提供することを目的とす
る。また、請求項7、16に記載の発明は、コーナ検出
を高速に行うことができる位置決め装置および位置決め
方法を提供することを目的とする。また、請求項8に記
載の発明は、確実にコーナのみを検出することができる
位置決め装置を提供することを目的とする。
【0010】また、請求項19〜23に記載の発明は、
コンピュータに、本発明の位置決めにかかわる処理を実
行させるプログラムを記録した記録媒体を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1、2、
9、10に記載の発明の原理ブロック図である。
【0012】請求項1に記載の発明は、ステージ上の試
料を撮像し、画像情報を生成する撮像手段1と、撮像手
段1により生成された画像情報からエッジ検出により画
像パターンを抽出する抽出手段2と、抽出手段2により
抽出された画像パターンに対しハフ変換を施して、該画
像パターンをハフ空間上の累積点に変換するハフ変換手
段3と、ハフ変換手段3により変換された累積点のハフ
空間上の位置座標を、該ハフ空間上の基準となる位置座
標に一致させるようにステージを駆動し、試料の位置合
わせを行うステージ駆動手段4とを備えて構成する。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の位置決め装置において、ステージ上の試料は、チップ
が形成された半導体ウェーハであり、抽出手段2は、撮
像手段1により生成された半導体ウェーハの画像情報か
ら空間微分フィルタによる画像処理によってスクライブ
ライン像を抽出し、ハフ変換手段3は、スクライブライ
ン像に対してハフ変換を施して、ρθハフ空間上の累積
点に変換し、ステージ駆動手段4は、ハフ変換手段3に
より変換された累積点のρθハフ空間上のθ座標値を、
該ρθハフ空間上の基準となるθ座標値に一致させるこ
とにより、半導体ウェーハの回転方向のずれであるロー
テーションを補正することを特徴とする。
【0014】図2は、請求項3、4に記載の発明の原理
ブロック図である。請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の位置決め装置において、撮像手
段1は、ステージ駆動手段4により位置合わせが行われ
た試料を撮像して画像情報を生成し、抽出手段2は、撮
像手段1により生成された画像情報から画像パターンの
一部を構成している直線群を抽出し、ハフ変換手段3
は、抽出手段2により抽出された直線群を、ハフ空間上
の累積点に変換し、ハフ変換手段3により変換された累
積点のうち、ハフ空間上の基準の位置座標から予め定め
られた領域にある累積点、または最大の累積度数を有す
る累積点に対して逆ハフ変換を行い、xy空間上の直線
を求め、その直線から基準テンプレートを作成するテン
プレート作成手段5を備えて構成する。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の位置決め装置において、抽出手段2は、撮像手段1に
より生成された画像情報から直線群と平行でない直線群
(異方向直線群)を含んで構成される別画像パターンを
抽出し、さらに、該別画像パターンから異方向直線群を
抽出し、ハフ変換手段3は、抽出手段2により抽出され
た異方向直線群を、ハフ空間上の累積点に変換し、テン
プレート作成手段5は、ハフ変換手段3により変換され
た累積点のうち、xy空間上の原点を含む直線パターン
が変換された累積点、または最大の累積度数を有する累
積点に対して逆ハフ変換を行い、xy空間上の直線を求
め、その直線から別テンプレートを作成することを特徴
とする。
【0016】図3は、請求項5、6に記載の発明の原理
ブロック図である。請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の位置決め装置において、テンプレート作成手段
5により作成された2つのテンプレートについて、基準
テンプレートを用いて画像パターンに対してテンプレー
トマッチングを行い、整合する複数のポイント(マッチ
ングポイント群)を選出し、かつ別テンプレートを用い
て別画像パターンに対してテンプレートマッチングを行
い、マッチングポイント群を選出するマッチング手段6
と、マッチング手段6により選出された2つのマッチン
グポイント群各々から直線を推定導出し、これら2つの
直線の交点であるコーナを検出するコーナ検出手段7と
を備え、ステージ駆動手段4は、コーナ検出手段7によ
り検出されたコーナに基づいてステージを駆動し、試料
の位置合わせを行うことを特徴とする。
【0017】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の位置決め装置において、マッチング手段6は、基準テ
ンプレートまたは別テンプレートの分散値の大小に応じ
て、正規化相関と輪郭相関とのいずれかの相関演算処理
によるテンプレートマッチングを行うことを特徴とす
る。図4は、請求項7、8に記載の発明の原理ブロック
図である。
【0018】請求項7に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の位置決め装置において、撮像手段1
は、ステージ駆動手段4により位置合わせが行われた試
料を撮像して画像情報を生成し、抽出手段2は、撮像手
段1により生成された画像情報から相互に方向の異なる
2つの直線パターンを抽出し、さらに、これら2つの直
線パターン各々からエッジ強度の高い複数の画素(エッ
ジポイント群)を抽出し、抽出手段2により抽出された
2つのエッジポイント群各々から直線を推定導出し、こ
れら2つの直線の交点であるコーナを検出するコーナ検
出手段7を備え、ステージ駆動手段4は、コーナ検出手
段7により検出されたコーナに基づいてステージを駆動
し、試料の位置合わせを行うことを特徴とする。
【0019】請求項8に記載の発明は、請求項5ないし
請求項7のいずれか1項に記載の位置決め装置におい
て、コーナ検出手段7は、推定導出された2つの直線が
直交しているか否かを判断し、直交している場合のみ交
点はコーナであると判断することを特徴とする。請求項
9に記載の発明は、請求項1または請求項3ないし請求
項8のいずれか1項に記載の位置決め装置において、ハ
フ空間は、ρθハフ空間であることを特徴とする。
【0020】請求項10に記載の発明は、請求項1また
は請求項3ないし請求項8のいずれか1項に記載の位置
決め装置において、ハフ空間は、abハフ空間であるこ
とを特徴とする。請求項11に記載の発明は、ステージ
上の試料を撮像して画像情報を生成するステップと、該
画像情報からエッジ検出により画像パターンを抽出する
ステップと、抽出された画像パターンに対しハフ変換を
施して、該画像パターンをハフ空間上の累積点に変換す
るステップと、変換された累積点のハフ空間上の位置座
標を、該ハフ空間上の基準となる位置座標に一致させる
ようにステージを駆動して、試料の位置合わせを行うス
テップとを有することを特徴とする。
【0021】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の位置決め方法において、試料の位置合わせを行う
ステップにより位置合わせが行われた試料を撮像して、
画像情報を生成するステップと、生成された画像情報か
ら画像パターンの一部を構成している直線群を抽出する
ステップと、抽出された直線群を、ハフ空間上の累積点
に変換するステップと、変換された累積点のうち、ハフ
空間上の基準の位置座標から予め定められた領域にある
累積点、または最大の累積度数を有する累積点に対して
逆ハフ変換を行い、xy空間上の直線を求め、その直線
から基準テンプレートを作成するステップとを有するこ
とを特徴とする。
【0022】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の位置決め方法において、画像情報を生成するステ
ップにより生成された画像情報から、異方向直線群を含
んで構成される別画像パターンを抽出し、さらに、該別
画像パターンから異方向直線群を抽出するステップと、
抽出された異方向直線群を、ハフ空間上の累積点に変換
するステップと、変換された累積点のうち、xy空間上
の原点を含む直線パターンが変換された累積点、または
最大の累積度数を有する累積点に対して逆ハフ変換を行
い、xy空間上の直線を求め、その直線から別テンプレ
ートを作成するステップとを有することを特徴とする。
【0023】請求項14に記載の発明は、請求項13に
記載の位置決め方法において、基準テンプレートを作成
するステップにより作成された基準テンプレートを用い
て、画像パターンに対してテンプレートマッチングを行
い、マッチングポイント群を選出する第1のマッチング
のステップと、別テンプレートを作成するステップによ
り作成された別テンプレートを用いて、別画像パターン
に対してテンプレートマッチングを行い、マッチングポ
イント群を選出する第2のマッチングのステップと、選
出された2つのマッチングポイント群各々から直線を推
定導出し、これら2つの直線の交点であるコーナを検出
するステップと、検出されたコーナに基づいてステージ
を駆動し、試料の位置合わせを行うステップとを有する
ことを特徴とする。
【0024】請求項15に記載の発明は、請求項14に
記載の位置決め方法において、第1のマッチングのステ
ップは、基準テンプレートの分散値の大小に応じて、正
規化相関と輪郭相関とのいずれかの相関演算処理による
テンプレートマッチングを行い、第2のマッチングのス
テップは、別テンプレートの分散値の大小に応じて、正
規化相関と輪郭相関とのいずれかの相関演算処理による
テンプレートマッチングを行うことを特徴とする。
【0025】請求項16に記載の発明は、請求項11に
記載の位置決め方法において、試料の位置合わせを行う
ステップにより位置合わせが行われた試料を撮像して、
画像情報を生成するステップと、該画像情報から、相互
に方向の異なる2つの直線パターンを抽出し、さらに、
これら2つの直線パターン各々からエッジポイント群を
抽出するステップと、抽出された2つのエッジポイント
群各々から直線を推定導出し、これら2つの直線の交点
であるコーナを検出するステップと、検出されたコーナ
に基づいてステージを駆動し、試料の位置合わせを行う
ステップとを有することを特徴とする。
【0026】請求項17に記載の発明は、請求項11な
いし請求項16のいずれか1項に記載の位置決め方法に
おいて、ハフ空間は、ρθハフ空間であることを特徴と
する。請求項18に記載の発明は、請求項11ないし請
求項16のいずれか1項に記載の位置決め方法におい
て、ハフ空間は、abハフ空間であることを特徴とす
る。請求項19に記載の発明は、コンピュータを、請求
項1または請求項2に記載の抽出手段2およびハフ変換
手段3として機能させるための位置決め処理プログラム
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
る。
【0027】請求項20に記載の発明は、コンピュータ
を、請求項3または請求項4に記載の抽出手段2、ハフ
変換手段3およびテンプレート作成手段5として機能さ
せるための位置決め処理プログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体である。請求項21に記載
の発明は、コンピュータを、請求項5または請求項6に
記載のマッチング手段6およびコーナ検出手段7として
機能させるための位置決め処理プログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0028】請求項22に記載の発明は、コンピュータ
を、請求項7に記載の抽出手段2およびコーナ検出手段
7として機能させるための位置決め処理プログラムを記
録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。請
求項23に記載の発明は、コンピュータを、請求項8に
記載のコーナ検出手段7として機能させるための位置決
め処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体である。
【0029】(作用)請求項1に記載の位置決め装置で
は、撮像手段1は、ステージ上の試料を撮像し、画像情
報を生成する。抽出手段2は、生成された画像情報から
エッジ検出により画像パターンを抽出する。ハフ変換手
段3は、抽出された画像パターンに対してハフ変換を施
して、ハフ空間上(例えば、ρθハフ空間上)の累積点
に変換する。
【0030】ここで、ハフ変換について図面を参照して
説明する。一般にハフ変換は、画像から直線、円などの
図形を検出するために用いられる手法である。ハフ変換
の一例であるρθハフ変換は、パラメータ(ρ,θ)を
用いて、直線をρ=xcosθ+ysinθで表現する。な
お、ρは原点から直線へおろした垂線の長さ、θは垂線
とx軸とのなす角である。
【0031】図5(1)に示すように、直線が点A(x
0,y0)を通るとき、ρ=x0cosθ+y0sinθの関係式
が成り立つ。この式はρθハフ空間上では図5(5)の
軌跡aになり、サイン曲線を描く。同様に、図5
(2)、(3)に示すxy空間上の点B、点Cの各々を
通る直線は、図5(5)に示すρθハフ空間上の軌跡
b、cに変換される。
【0032】図5(5)に示すρθハフ空間上の軌跡a
〜cが一点で交わる点dは、図5(4)示すようにxy
空間上では、点A、点B、点Cの全てを通る直線Dを表
すことになる。すなわち、ハフ変換は、画像中の各点
(x,y)に対応する軌跡をρθハフ空間に描き、軌跡
の累積点(交点)を求めることで画像中の点の並びを直
線として検出することができる。
【0033】換言すれば、図6に示すように、xy空間
上の画像に直線ρ0=xcosθ0+ysinθ0が存在すると
き、この直線は、ρθハフ空間上の点(ρ00)の1
点に累積される。次に、ハフ変換の別の例であるabハ
フ変換について説明する。abハフ変換は、パラメータ
(a,b)を用いて、直線をy=ax+bで表現する。
なお、aは直線の傾き、bはy切片である。
【0034】例えば、図7(1)に示すように、xy平
面上の点(x0,y0)を通過する全ての直線は、ab
ハフ空間上では、図7(2)に示すb=−x0a+y0
直線に集約される。同様に、図7(1)の点、の
各々を通過する全ての直線は、abハフ空間上では、図
7(2)に示されるように、直線、に集約される。
【0035】すなわち、abハフ変換では、xy平面上
の直線y=a0x+b0は、abハフ空間上の点(a0,b
0)の一点に累積されることになる。以上のようにハフ
変換によって画像パターンが、ハフ空間上の累積点に変
換されると、ステージ駆動手段4は、累積点の位置座標
を、予め定められている基準となる位置座標に一致させ
るように、ステージを駆動し、試料の位置合わせを行
う。以下、これを「ハフ変換による位置合わせ」とい
う。
【0036】請求項2に記載の位置決め装置では、撮像
手段1は、半導体ウェーハを撮像して画像情報を生成す
る。抽出手段2は、半導体ウェーハの画像情報に対して
空間微分フィルタによるエッジ検出の画像処理を実行
し、スクライブライン像を抽出する。ハフ変換手段3
は、スクライブライン像に対して、ハフ変換を施し、ρ
θハフ空間上の累積点に変換する。
【0037】ステージ駆動手段4は、その累積点のθ座
標値を、予め定められた基準となるθ座標値に一致させ
るようにステージを駆動することで、半導体ウェーハの
回転方向のずれであるローテーションを補正する。請求
項3に記載の位置決め装置では、撮像手段1は、ハフ変
換による位置合わせが終了した試料を撮像して、画像情
報を生成する。抽出手段2は、その画像情報から画像パ
ターンの一部分を構成している直線群を抽出する。すな
わち、画像パターンの一部分を拡大すると、その部分は
複数の直線(例えば、x方向の直線)で構成されてい
る。抽出手段2は、その部分を直線群のパターンとして
抽出する。
【0038】ハフ変換手段3は、直線群を構成する直線
各々に対してハフ変換を実行し、ハフ空間上の累積点に
変換する。テンプレート作成手段5は、ハフ空間上の累
積点の中で、ハフ変換による位置合わせの際に使用した
基準の位置座標から、予め定められた領域内に位置する
累積点に対して、逆ハフ変換を行う。または、最大の累
積度数を有する累積点に対して、逆ハフ変換を行う。こ
れにより、テンプレート作成に不要なパターンを除去す
ることができる。
【0039】そして、xy空間上の直線を求めて、その
直線から基準テンプレート(例えば、x方向の直線テン
プレート)を自動的に作成する。請求項4に記載の位置
決め装置では、抽出手段2は、撮像手段1により生成さ
れた画像情報から先の画像パターンとは別パターンの別
画像パターンを抽出する。さらに、抽出手段2は、別画
像パターンの一部分を構成している異方向直線群(例え
ば、複数のy方向の直線)を抽出する。
【0040】ハフ変換手段3は、異方向直線群を構成す
る直線の各々に対して、ハフ変換を実行し、ハフ空間上
の累積点に変換する。テンプレート作成手段5は、ハフ
空間上の累積点の中で、xy空間上の原点を含む直線パ
ターンがハフ変換された累積点に対して、逆ハフ変換を
実行する。または、最大の累積度数を有する累積点に対
して、逆ハフ変換を実行する。これにより、テンプレー
ト作成に不要なパターンを除去することができる。
【0041】そして、xy空間上の直線を求めて、その
直線から別テンプレート(例えば、y方向の直線テンプ
レート)を自動的に作成する。請求項5に記載の位置決
め装置では、マッチング手段6は、基準テンプレートを
用いて画像パターンに対してテンプレートマッチングを
行う。次に、整合する複数のポイント(マッチングポイ
ント群)を選び出す。
【0042】また、別テンプレートを用いて別画像パタ
ーンに対してテンプレートマッチングを行い、マッチン
グポイント群を選び出す。コーナ検出手段7は、2つの
マッチングポイント群各々から統計的推定演算処理によ
り直線を導出し、これら直線が交差する点(コーナ)を
検出する。ステージ駆動手段4は、検出されたコーナに
基づいてステージを駆動し、より精密な位置合わせを行
う。
【0043】請求項6に記載の位置決め装置では、マッ
チング手段6は、基準テンプレートまたは別テンプレー
トの分散値の大小に応じて、正規化相関か輪郭相関かの
いずれかの相関演算処理を選択し、テンプレートマッチ
ングを実行する。例えば、分散値が予め定められたしき
い値より小さい場合には、テンプレート画像は線画と見
なすことができるので、輪郭相関を実行する。なお、輪
郭相関の詳細については後述する。
【0044】請求項7に記載の位置決め装置では、撮像
手段1は、ハフ変換による位置合わせが終了した試料を
撮像して、画像情報を生成する。抽出手段2は、その画
像情報から相互に方向が異なる直線パターン(例えば、
x方向の直線パターンとy方向の直線パターン)を抽出
し、さらに、これら2つの直線パターン各々からエッジ
強度の高い複数の画素(エッジポイント群)を抽出す
る。
【0045】コーナ検出手段7は、2つのエッジポイン
ト群各々から統計的推定演算処理により直線を導出し、
これら直線が交差する点(コーナ)を検出する。ステー
ジ駆動手段4は、検出されたコーナに基づいてステージ
を駆動し、より精密な位置合わせを行う。請求項8に記
載の位置決め装置では、コーナ検出手段7は、導出され
た2つの直線が直交しているか否かを判定する。これに
より、例えば、チップのコーナであるか否かを判断する
ことができ、チップのコーナならば、それを基準に精密
な位置合わせを実行することができる。
【0046】請求項9に記載の位置決め装置では、ハフ
変換手段3は、ハフ変換としてρθハフ変換を実行す
る。請求項10に記載の位置決め装置では、ハフ変換手
段3は、ハフ変換としてabハフ変換を実行する。請求
項11に記載の位置決め方法では、まず第1に、ステー
ジ上の試料を撮像して画像情報を生成する。次に、その
画像情報からエッジ検出により画像パターンを抽出す
る。そして、抽出された画像パターンに対しハフ変換を
施して、その画像パターンをハフ空間上の累積点に変換
する。さらに、変換された累積点を、ハフ空間上の基準
となる位置座標に一致させるようにステージを駆動し
て、試料の位置合わせを行う。
【0047】請求項12に記載の位置決め方法では、ハ
フ変換による位置合わせが終了した後に、再度試料を撮
像して、画像情報を生成する。次に、生成された画像情
報から画像パターンの一部を構成している直線群を抽出
する。そして、直線群を、ハフ空間上の累積点に変換す
る。変換された累積点のうち、ハフ空間上の基準の位置
座標から予め定められた領域にある累積点、または最大
の累積度数を有する累積点に対して逆ハフ変換を行い、
xy空間上の直線を求め、その直線から基準テンプレー
トを自動的に作成する。
【0048】請求項13に記載の位置決め方法では、画
像情報から別画像パターンを抽出する。さらに、別画像
パターンから異方向直線群を抽出する。次に、異方向直
線群を、ハフ空間上の累積点に変換する。変換された累
積点のうち、xy空間上の原点を含む直線パターンが変
換された累積点、または最大の累積度数を有する累積点
に対して逆ハフ変換を行い、xy空間上の直線を求め、
その直線から別テンプレートを自動的に作成する。
【0049】請求項14に記載の位置決め方法では、作
成された基準テンプレートを用いて画像パターンに対し
てテンプレートマッチングを行い、マッチングポイント
群を選出する。次に、別テンプレートを用いて、別画像
パターンに対してテンプレートマッチングを行い、同様
にマッチングポイント群を選出する。そして、選出され
た2つのマッチングポイント群各々から直線を推定導出
し、これら2つの直線の交点であるコーナを検出する。
次に、このコーナに基づいてステージを駆動し、より精
密な位置合わせを行う。
【0050】請求項15に記載の位置決め方法では、基
準テンプレートおよび別テンプレートそれぞれの分散値
の大小に応じて、正規化相関と輪郭相関とのいずれかの
相関演算処理によるテンプレートマッチングを行う。請
求項16に記載の位置決め方法では、ハフ変換による位
置合わせが行われた試料を撮像して、画像情報を生成す
る。その画像情報から、相互に方向の異なる2つの直線
パターンを抽出し、さらに、これら2つの直線パターン
各々からエッジポイント群を抽出する。次に、抽出され
た2つのエッジポイント群各々から直線を推定導出し、
これら2つの直線の交点であるコーナを検出する。そし
て、このコーナに基づいてステージを駆動し、より精密
な位置合わせを行う。
【0051】請求項17に記載の位置決め方法では、ハ
フ変換として、ρθハフ変換を利用している。請求項1
8に記載の位置決め方法では、ハフ変換として、abハ
フ変換を利用している。請求項19に記載の記録媒体に
は、位置決め処理プログラムが記録されており、コンピ
ュータは、そのプログラムを読み込むと、以下の処理を
実行する。
【0052】撮像手段1によって生成された画像情報か
らエッジ検出により特定の画像パターンを抽出する。次
に、その画像パターンに対してハフ変換を施して、ハフ
空間上の累積点に変換する。請求項20に記載の記録媒
体には、位置決め処理プログラムが記録されており、コ
ンピュータは、そのプログラムを読み込むと、以下の処
理を実行する。
【0053】撮像手段1は、ハフ変換による位置合わせ
が終了した試料を撮像して、画像情報を生成する。コン
ピュータは、その画像情報から画像パターンの一部を構
成している直線群を抽出する。そして、その直線群に対
して、ハフ変換を実行し、直線群のパターンを、ハフ空
間上の累積点に変換する。次に、ハフ空間上の累積点の
中で、基準の位置座標から予め定められた領域にある累
積点、または最大の累積度数を有する累積点に対して、
逆ハフ変換を行う。そして、xy空間上の直線を求め
て、その直線から基準テンプレートを作成する。
【0054】請求項21に記載の記録媒体には、位置決
め処理プログラムが記録されており、コンピュータは、
そのプログラムを読み込むと、以下の処理を実行する。
まず、基準テンプレートを用いて画像パターンに対して
テンプレートマッチングを行い、マッチングポイント群
を選び出す。次に、別テンプレートを用いて別画像パタ
ーンに対してテンプレートマッチングを行い、マッチン
グポイント群を選び出す。2つのマッチングポイント群
各々から統計的推定演算処理により直線を導出し、これ
ら直線が交差する点を検出する。
【0055】請求項22に記載の記録媒体には、位置決
め処理プログラムが記録されており、コンピュータは、
そのプログラムを読み込むと、以下の処理を実行する。
撮像手段1は、ハフ変換による位置合わせが終了した試
料を撮像して、画像情報を生成する。コンピュータは、
その画像情報から相互に方向が異なる直線パターンを抽
出し、これら2つの直線パターン各々からエッジポイン
ト群を抽出する。
【0056】次に、2つのエッジポイント群各々から統
計的推定演算処理により直線を導出し、これら直線が交
差する点を検出する。請求項23に記載の記録媒体に
は、位置決め処理プログラムが記録されており、コンピ
ュータは、そのプログラムを読み込むと、以下の処理を
実行する。コンピュータは、推定導出された2つの直線
が直交しているか否かを判断し、直交している場合の
み、その交点はコーナである判断する。そして、このコ
ーナに基づいて位置合わせを実行する。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
形態を説明する。 (第1の実施形態)一般に、チップ内に欠陥が生じて
も、チップ内の冗長回路により、歩留まりの低下を防止
することができる。そして、その冗長回路のヒューズに
レーザ光を照射して溶断し、欠陥回路を回避して、チッ
プの救済を行うレーザ加工装置(リペア装置)が知られ
ている。本実施形態は、このレーザ加工装置において、
レーザ光を半導体ウェーハ内の所定のチップに照射する
ようにウェーハの位置合わせを行っている。
【0058】図8は、第1の実施形態の構成図である。
なお、第1の実施形態は、請求項1〜6、8、9、11
〜15、17、19〜21、23に記載の発明に対応す
る。図8において、レーザ加工装置はステージ部21を
有している。ステージ部21は、X−Yステージ22
と、Z・θステージ23と、X−Yステージ22をxy
方向に駆動し、かつZ・θステージ23をz方向、θ方
向に駆動するアクチュエータ24と、xy方向のステー
ジ移動量を常時検出するレーザ干渉計25とから構成さ
れる。
【0059】Z・θステージ23上に載置される半導体
ウェーハには、照明光源26からの照明光が照射され
る。照明光は、ハーフミラー27の反射面で反射し、ハ
ーフミラー28を透過し、対物レンズ29で集光されて
半導体ウェーハに照射される。一方、半導体ウェーハの
表面画像は、対物レンズ29を介して、ハーフミラー2
8およびハーフミラー27を透過し、CCDカメラ30
により撮像され、画像情報に光電変換される。なお、C
CDカメラ30は、光学的に半導体ウェーハと共役な位
置に配置されている。
【0060】CCDカメラ30には、モニタ31が接続
され、モニタ31において半導体ウェーハの表面形状が
観察できる。さらに、モニタ31の出力は画像処理部
(DSP)32に伝達されてA/D変換され、後述する
画像処理が実行される。また、画像処理部32の出力
は、主制御部33に入力される。主制御部33は、マイ
クロプロセッサまたはそれと同様の機能を有するハード
ウェアによって実現される。
【0061】主制御部33には、アクチュエータ24か
らステージの駆動量およびレーザ干渉計25から位置情
報が伝達される。また、主制御部33は、ドライブ部3
5と接続されており、ドライブ部35には、記録媒体3
6が着脱自在に配置されている。この記録媒体36に
は、位置決め処理プログラムが記録されている。本プロ
グラムは、通常、ドライブ部35を介して読み出され、
コンピュータのハードディスクまたはROMに格納され
る。
【0062】また、主制御部33は、レーザ光源34を
制御し、レーザ光の照射制御を行う。さらに、主制御部
33は、レーザ干渉計25からの位置情報に基づいて、
X−Yステージ22の移動量をモニタし、内部メモリに
記憶されたレーザ加工位置データ、レーザ加工処理順デ
ータに基づいて、アクチュエータ24に駆動制御信号を
出力し、X−Yステージ22を駆動する。
【0063】また、主制御部33は、位置決め処理プロ
グラムに従って、画像処理部32に画像処理の手順を指
示する。一方、レーザ光源34から照射されるレーザ光
は、ハーフミラー28の反射面で反射し、対物レンズ2
9を介して半導体ウェーハに照射され、レーザ加工が実
施される。
【0064】なお、請求項1、2、9に記載の発明と、
第1の実施形態との対応関係については、撮像手段1
は、CCDカメラ30に対応し、抽出手段2は、画像処
理部32および主制御部33の画像処理制御機能に対応
し、ハフ変換手段3は、画像処理部32および主制御部
33の画像処理制御機能に対応し、ステージ駆動手段4
は、アクチュエータ24および主制御部33のステージ
制御機能に対応する。
【0065】また、請求項3、4に記載の発明と、第1
の実施形態との対応関係については、上述の対応関係と
併せて、テンプレート作成手段5は、画像処理部32お
よび主制御部33の画像処理制御機能に対応する。ま
た、請求項5、6、8に記載の発明と、第1の実施形態
との対応関係については、上述の対応関係と併せて、マ
ッチング手段6は、画像処理部32および主制御部33
の画像処理制御機能に対応し、コーナ検出手段7は、主
制御部33の演算処理機能に対応する。
【0066】また、請求項19〜21、23に記載の記
録媒体は、第1の実施形態の記録媒体36に対応する。
図9〜図12は、第1の実施形態の動作を説明する流れ
図である。本実施形態は、所望のチップにレーザ光が照
射されるように位置合わせを行うが、その動作につい
て、図8〜図19を参照して以下に説明する。
【0067】記録媒体36がドライブ部35に装着され
ると、記録媒体36に記録されている位置決め処理プロ
グラムが読み出され、主制御部33の内部メモリに格納
される。主制御部33は、そのプログラムに従って、以
下のアライメント動作を実行する。
【0068】まず、ハフ変換に基づくローテーションθ
補正(ステップS1)について説明する。主制御部33
の内部メモリには、半導体ウェーハのチップのレイアウ
トが設計データとして予め記憶されているため、主制御
部33は、そのデータに基づいてx方向、y方向のいず
れか長い方をスクライブラインの抽出方向として決定す
る(ステップS11)。
【0069】主制御部33は、画像処理部32へスクラ
イブライン抽出命令を出力する。画像処理部32は、C
CDカメラ30からの半導体ウェーハ画像に対して、後
述する空間微分フィルタを用いたエッジ検出により、ス
クライブライン像を抽出する。次に、ズーム変倍光学系
(不図示)によりCCDカメラ30は、スクライブライ
ンの拡大された像を取得する。図13(1)に示すよう
に、ここでは、ウェーハにローテーションθが乗ってい
るため、回転方向に傾いた画像が得られる。この画像に
対して画像処理部32は、スクライブライン上の所定の
位置に矩形上のマスク領域を設け、この領域内に対して
スクライブライン方向に平均化圧縮処理を行う。
【0070】スクライブラインの抽出方向がx方向の場
合、マスク領域a内で、a1の方向に平均化圧縮処理を
行う。ここでいう、平均化圧縮処理とは、例えば、画像
を2×2画素程度のブロックに区分し、各ブロックごと
に濃度値の平均値やメディアン値などをとることによ
り、画素数を低減する処理のことである。これにより、
チップとスクライブラインとの境界部分に、劣化による
ノイズパターンが生じたとしても、これを除去すること
ができる。通常、境界線方向(a1方向)を圧縮し、境
界線と直交する方向(a2方向)の圧縮は行わない。
【0071】さらに、図13(2)に示すようなy方向
空間微分フィルタをa2方向にかけて、a2方向のグラ
ジエントを求め、輪郭強調してチップとスクライブライ
ンとのx方向の境界線を抽出する(ステップS12)。
また、スクライブラインの抽出方向がy方向の場合に
は、マスク領域b内でb1の方向に平均化圧縮処理を行
い、さらに図13(3)に示すx方向空間微分フィルタ
をb2方向にかけ、b2方向のグラジエントを求め、輪
郭強調してy方向の境界線を抽出する。なお、図13
(2)のy方向空間微分フィルタと図13(3)のx方
向空間微分フィルタの大きさおよび内部の係数は、別の
値もとり得る。
【0072】主制御部33は、抽出された境界線の中心
座標を算出し、境界線がモニタ31画面の中央になるよ
うに、アクチュエータ24を介してX−Yステージ22
を移動させる。CCDカメラ30が、境界線を撮像して
いる状態で、主制御部33およびアクチュエータ24に
よって、X−Yステージ22が境界線方向に移動する
(ステップS13)。したがって、CCDカメラ30
は、ステージの移動と共に境界線画像を順次取り込んで
いく。
【0073】連続して取り込まれる境界線画像に対し
て、画像処理部32は、リアルタイムで、境界線方向へ
平均化圧縮処理し、エッジ保存平滑化フィルタ処理によ
ってノイズを除去し、ハフ変換を用いて境界線の傾きθ
(すなわち、ウェーハのローテーションθ)を算出する
(ステップS14)。エッジ保存平滑化処理は、エッジ
情報を保持したまま、ノイズを除去する処理である。例
えば、図14に示す5×5の局所領域を考えた場合、縦
横方向の4種類と斜め方向の4種類の計8種類(各7画
素)のサブ領域を考える。なお、局所領域は、3×3、
7×7であってもよい。
【0074】各サブ領域について濃淡レベルの分散値を
計算し、その値が最小となったサブ領域内で画素の平均
値を計算し、それを出力値として中心画素と置き換え
る。分散値の小さいサブ領域とは、中心画素と同一領域
になる可能性が高い領域といえるため、エッジ情報を損
なわずに雑音を除去することができる。なお、画像にノ
イズが少ない場合には、メディアンフィルタ(例えば、
3×3画素領域)をエッジ保存平滑化フィルタの代わり
に用いてもよい。
【0075】次に、ハフ変換を用いて境界線の傾きθを
算出する処理について説明する。画像処理部32は、主
制御部33の指示に従い、まず画像処理対象の中心画素
に、図15(1)に示すPrewittのy方向オペレータま
たは図15(2)に示すSobelのy方向オペレータをか
け、中心画素のエッジ強度Eのx成分Exを求める。同
様に、Prewittのx方向オペレータまたはSobelのx方向
オペレータをかけ、中心画素のエッジ強度Eのy成分E
yを求める。なお、ここで、図15(1)、(2)に示
すオペレータ以外のサイズや係数の異なる微分オペレー
タを用いてもよい。
【0076】エッジ強度E=(Ex2+Ey21/2が、
所定のしきい値以上の場合、その中心画素に対してエッ
ジ方向αを、α=tan-1(Ey/Ex)より算出する。
図15(3)に示すように、オペレータをかけた中心画
素を通り、傾きαを持つ直線は、原点(画像領域の中心
点)からの垂角θ1と距離ρ1とを用いて、ρ1=xcosθ
1+ysinθ1で表され、ρθハフ変換すると、図15
(4)に示すようにρθハフ空間上の点(ρ11)に
累積される。但し、0≦θ1<π、|θ1|+|α|=π
/2である。
【0077】エッジ強度Eが、しきい値以下の中心画素
に対してはエッジなしとみなし、ハフ変換処理は行わな
い。なお、このしきい値は、演算処理量と、ローテーシ
ョンθ補正の精度とのバランスを考慮して設定される。
画像処理部32により取得されたρθハフ空間上の累積
点に基づいて、主制御部33は、ウェーハの位置合わせ
を行う。
【0078】具体的には、図16に示すように、取得さ
れた累積点(ρ11)が、座標(0,π/2)に一致す
るようにステージを駆動する。図16(A)に示すよう
に、θ1がπ/2のときは、xy空間上では境界線が傾
いていない状態を示しており、また、ρ1が0のとき
は、xy空間上では境界線が原点を通過している状態を
示している。
【0079】主制御部33は、累積値(ρ11)が
(0±許容誤差,π/2±許容誤差)の範囲内にあるか
否かを判断し(ステップS15)、範囲内のときには位
置合わせを行わず、ステップS2に戻る。許容誤差範囲
外のときには、位置合わせを行う。主制御部33は、θ
1とπ/2との差からステージの回転量および回転方向
を決定し、アクチュエータ24は、主制御部33からの
駆動制御信号に従って、Z・θステージ23を回転方向
に駆動し、ローテーションθの補正を行う(ステップS
16)。
【0080】また、y方向の位置ずれに対しても、ρ1
の大きさからその相対的なずれ量が求まり、X−Yステ
ージ22をy方向に駆動してy方向の位置ずれを補正す
る。位置合わせが終了すると、ステップS13に戻り、
以上の処理を繰り返す。なお、本処理は、境界線方向に
複数のチップにまたがって行われる。
【0081】次に、テンプレートマッチングによるコー
ナ検出(ステップS2)について説明する。ウェーハの
ローテーションθ補正が終了すると、主制御部33は、
予め指定されているチップのコーナ付近が、モニタ31
画面の中央になるように、アクチュエータ24を介して
X−Yステージ22を駆動する(ステップS21)。
【0082】ステップS12と同様の処理により、画像
処理部32は、スクライブライン上の所定の位置に矩形
上のマスク領域を設け、この領域内に対してスクライブ
ライン方向に平均化圧縮処理を行う。さらにy方向空間
微分フィルタをかけることにより、チップとスクライブ
ラインとのx方向の境界線を抽出する(ステップS2
2)。
【0083】チップのコーナを検出するには、高倍率の
スクライブライン画像を利用しなくてはならないため、
CCDカメラ30は、ズーム変倍光学系を介して高倍率
のスクライブライン画像を取得する。このとき、スクラ
イブラインは拡大されて撮像されるので、スクライブラ
インに埋め込まれるICのテスト用素子、テストパター
ン、各種アライメントマークなどの不要パターンも同時
に撮像される。
【0084】そこで、これらの不要パターンを除去す
る。図17(1)に示すように、画像処理部32は境界
線をρθハフ変換し、図17(2)に示すように、ρθ
ハフ空間上の累積点に変換する。ここでは、既にローテ
ーションθが補正されており、かつ境界線の中心を原点
としてハフ変換しているため、境界線は、ρθハフ空間
上のρ=0、θ=π/2の点を中心に累積する。また、
不要パターンは、ρθハフ空間上の〜に示す点を中
心に累積する。
【0085】次に、画像処理部32は、図17(2)の
に対して、ウィンドウを設け、このウィンドウ以外の
累積点を除外する(例えば、これらの累積点を消去す
る)ことで、不要パターンを除去する。なお、ウィンド
ウの形状は、矩形、円形、任意の形状でよい。
【0086】なお、ローテーションθの補正が適正に行
われなかった場合には、境界線は、ρ=0、θ=π/2
の点には累積しない。この場合、最大の累積度数を有す
る累積点をサーチし、この累積点にウィンドウを設け
る。一般に、境界線は、最大の累積度数を有する累積点
に変換されるので、この累積点に対してウィンドウを設
けることで、不要パターンの除去を行う。
【0087】不要パターンが除去された累積点(図17
(2)の)に対して、画像処理部32は、逆ρθハフ
変換を実行し、xy空間上の直線を求める。この直線を
基にx方向のテンプレート(請求項3に記載の「基準テ
ンプレート」に対応する)を作成する(ステップS2
3)。次に、画像処理部32は、主制御部33の指示に
従い、境界線に対して、テンプレートを用いてパターン
マッチング(テンプレートマッチング)を実行する(ス
テップS24)。
【0088】このとき、画像処理部32は、テンプレー
ト(参照画像)の分散値に応じて正規化相関演算または
輪郭相関演算のいずれかによるパターンマッチングを実
行する。正規化相関演算によるパターンマッチングは、
参照画像を入力画像内で順次走査させて相互相関係数を
求め、相互相関係数が最大値になるときに、入力画像と
参照画像とが一致すると判断する。
【0089】入力画像S、参照画像Tのとき、正規化相
関係数Cstは、共分散Dst、参照画像分散Dt、入力画
像分散Dsを用いて、以下の(1)式〜(4)式で表さ
れる。
【数1】
【数2】
【数3】
【数4】 但し、
【数5】
【数6】 で定義され、M×Nの画素領域で考える。
【0090】このとき、共分散Dstを標準偏差(Ds)
1/2と(Dt)1/2とで除して正規化することで、画像の
明るさやコントラストに変動が生じても、その変動分を
除去することができる。また、正規化相関演算は、パタ
ーン全体の濃淡分布の情報をそのまま用いているため、
パターンに多少の欠陥があっても認識することができ
る。しかしながら、正規化相関演算では、参照画像が線
画のようにパターン情報の少ないものや、参照画像と入
力画像とに部分的なコントラストの変化があると、誤認
識する可能性があった。
【0091】そこで、参照画像の分散値が予め設定され
たしきい値よりも小さい場合には、線画とみなして、輪
郭相関演算によるパターンマッチングを実行する。ま
た、境界線上の複数の点において、参照画像との共分散
をとり、予め設定されたしきい値よりも小さい場合に
は、局所的なコントラストの変化があると判断し、輪郭
相関演算によるパターンマッチングを実行する。
【0092】輪郭相関演算によるパターンマッチングに
ついては、特開平5−28273号公報に記載されてい
るように、入力画像および参照画像に空間微分フィルタ
をかけ、その微分値を用いて像の相関性を求めている。
これにより、パターン情報が少ない参照画像に対して
も、また、入力画像と参照画像との間に部分的なコント
ラストの変化があっても、パターンマッチングを確実に
行うことができる。
【0093】画像処理部32は、パターンマッチングの
結果から各領域の中で、最も整合したポイント(例え
ば、入力画像と参照画像とが整合した際の、参照画像の
中心座標)を選出する。そして、主制御部33は、その
マッチングポイントに対して最小二乗法を適用して、直
線の一次方程式を算出する(ステップS25)。
【0094】具体的には、図18に示すように、画像処
理部32は、境界線に、2箇所以上の矩形領域を設定す
る。例えば、矩形領域1、2を設定する。領域1、2内
において、x方向テンプレートを走査し、最も整合した
ポイントを選出する。次に、主制御部33は、x方向の
マッチングポイントに対して、最小二乗法を適用してx
方向の直線の一次方程式を求める。実際には、n組のデ
ータ、(x1,y1)(x2,y2),・・・,(xn,yn)
に最小二乗法を適用して、偏差二乗和Sからy=a+b
xの係数a、bを、以下の(5)式〜(7)式に従って
求める。
【数7】
【数8】
【数9】 (6)、(7)式より、
【数10】
【数11】 以上のステップS22〜S25の処理は、y方向の境界
線に対しても同様に行われる。
【0095】まず、画像処理部32は、スクライブライ
ン上の所定の位置に矩形上のマスク領域を設け、この領
域内に対してスクライブライン方向に平均化圧縮処理を
行う。さらにx方向空間微分フィルタをかけることによ
り、チップとスクライブラインとのy方向の境界線を抽
出する(ステップS26)。次に、スクライブライン画
像から不要パターンを除去する。図19(1)に示すよ
うに、画像処理部32は境界線をρθハフ変換し、図1
9(2)に示すように、ρθハフ空間上の累積点に変換
する。
【0096】ここでは、境界線の中心を原点としてハフ
変換しているため、境界線はρθハフ空間上の点(0,
0)を中心に累積する。一方、不要パターンは、ρθハ
フ空間上の〜に示す点を中心に累積する。
【0097】次に、画像処理部32は、図19(2)の
に対して、ウィンドウを設け、このウィンドウ以外の
累積点を除外することで、不要パターンを除去する。な
お、境界線の抽出が不正確な場合には、境界線の中心を
原点としてハフ変換できるとは限らず、境界線が、θ=
0、ρ=0の点に、必ずしも累積するとは限らない。こ
の場合、最大の累積度数を有する累積点をサーチし、こ
の累積点にウィンドウを設ける。一般に、境界線は、最
大の累積度数を有する累積点に変換されるので、この累
積点に対してウィンドウを設けることで、不要パターン
の除去を行う。
【0098】不要パターンが除去された累積点(図19
(2)の)に対して、画像処理部32は、逆ρθハフ
変換を実行し、xy空間上の直線を求める。この直線を
基にy方向のテンプレート(請求項4に記載の「別テン
プレート」に対応する)を作成する(ステップS2
7)。次に、画像処理部32は、境界線に対して、テン
プレートマッチングを実行する(ステップS28)。
【0099】このとき、画像処理部32は、テンプレー
トの分散値に応じて正規化相関演算または輪郭相関演算
のいずれかによるパターンマッチングを実行する。画像
処理部32は、パターンマッチングの結果から各領域の
中で、最も整合したポイントを選出する。そして、主制
御部33は、そのマッチングポイントに対して最小二乗
法を適用して、直線の一次方程式を算出する(ステップ
S29)。
【0100】具体的には、図18に示すように、画像処
理部32は、境界線に、2箇所以上矩形領域を設定す
る。例えば、矩形領域3、4を設定する。領域3、4内
において、y方向テンプレートを走査し、最も整合した
ポイントを選出する。次に、主制御部33は、y方向の
マッチングポイントに対して、最小二乗法を適用してy
方向の直線の一次方程式を求める。この結果は前述の
(8)、(9)式で表される。
【0101】算出されたx方向の直線の一次方程式(y
=b1x+a1)とy方向の直線の一次方程式(y=b2
x+a2)との交点座標を算出し(ステップS30)、
コーナ検出を行う。
【数12】
【数13】 このとき、主制御部33は、2直線が直交しているか否
かを判断する。
【0102】2直線が直交していれば、b1×b2=−1
が成り立つので、許容誤差を考慮して、(ー1ー許容
値)≦b1×b2≦(−1+許容値)の範囲にあるとき、
直交していると判断し、コーナであると認識する。ま
た、この範囲にないときには、チップのコーナでないと
判断し、コーナ検出エラーとする。後述するアライメン
トシーケンスに必要な数のコーナを取得するまで、以上
の動作を繰り返す(ステップS31)。
【0103】一方、オペレータ(操作者)の指示より、
既に、EGA(Enhanced Global Alignment)、WGA
(Wafer Global Alignment)、ダイバイダイアライメン
ト、マルチダイアライメントのいずれかのアライメント
が選択されている。選択されたアライメントによって検
出するコーナの数が異なっており、選択されているアラ
イメントに必要な数のコーナが検出されると、主制御部
33は、そのアライメントシーケンスを実行する(ステ
ップS3、S41)。
【0104】EGAは、コーナの座標データが3個以上
(通常5〜15個程度)必要であり、検出された座標デ
ータおよび設計データに基づいて、統計的演算処理によ
り、ウェーハ上全てにおける実際の座標データを算出す
る。具体的には、検出された3個以上のコーナ座標デー
タとそれに対応する設計データとの組み合わせから、設
計データを補正する値(以下、アライメント補正量とい
う)を算出する。
【0105】アライメント補正量としては、x方向の線
形伸縮量(スケーリング)γx、y方向の線形伸縮量γ
y、残留ローテーションθ、z軸に対する傾きである直
交度ω、x方向の平行移動量(オフセット)Δx、y方
向の平行移動量Δyの6つの変数を導入し、次式により
これら変数を求める(ステップS42)。
【数14】 これにより、設計データを補正したウェーハ全体の実際
の座標データを、一括して取得することができ、この座
標データに基づいて位置合わせを行い、ウェーハ上の所
定箇所にレーザ加工を施すことができる。
【0106】また、WGAは、コーナの座標データ
(x,y)が2個以上必要であり、検出された2個以上
のコーナ座標データとそれに対応する設計データとの組
み合わせから、次式よりアライメント補正量を算出する
(ステップS43)。
【数15】 なお、アライメント補正量としては、残留ローテーショ
ンθ、オフセットΔx、Δyが導入されており、アライ
メント補正量が求まると、ウェーハ全体の実際の座標デ
ータを、一括して取得することができる。
【0107】また、ダイバイダイアライメントおよびマ
ルチダイアライメントについては、次式によりアライメ
ント補正量を算出する(ステップS44)。 X=xcosθ−ysinθ+Δx (14) Y=xsinθ+ycosθ+Δy (15) 但し、アライメント補正量としては、残留ローテーショ
ンθ、オフセットΔx、Δyが導入されている。なお、
残留ローテーションθについては、別途算出した一定値
を使用してもよい。
【0108】ダイバイダイアライメントおよびマルチダ
イアライメントは、レーザ加工対象のチップ毎に、コー
ナ検出を行って、アライメント補正量を算出する。そし
て、コーナ検出毎に、逐一設計データを補正して実際の
座標データを取得し、位置合わせを行っている。
【0109】(実施形態の効果)このように、第1の実
施形態では、スクライブラインを利用してウェーハのロ
ーテーション補正を行い、不要パターンの除去を行って
テンプレートを自動作成し、テンプレートマッチングに
よるコーナ検出からアライメント補正量を算出する。
【0110】したがって、アライメントマークを使用し
て、位置合わせを行うことがないため、アライメントマ
ークの劣化による位置合わせ誤差が生じることがない。
また、専用アライメントマーク作成の工程を省略するこ
とができ、半導体デバイス設計の効率化を図ることがで
きる。また、本実施形態では、自動的に最良のテンプレ
ートを作成し使用することができる。従来では、撮像素
子や光学系の違いによる装置機差、半導体デバイスの製
造工程等を考慮して、複数種類のテンプレートを予め用
意し、状況に応じてテンプレートを逐一選択しなければ
ならなかったが、本実施形態では、そのようなテンプレ
ート管理の手間を省くことができる。
【0111】さらに、テンプレートマッチングにおい
て、テンプレートの分散値に応じて正規化相関処理と、
輪郭相関処理とを自動的に選択しているため、常に最適
なパターンマッチングを行うことができる。また、アラ
イメント補正量を、アライメントマークに依らず、チッ
プのコーナに基づいて算出するため、安定した精度でア
ライメント補正量を算出することができる。
【0112】(第2の実施形態)第1の実施形態では、
テンプレートマッチングによるコーナ検出を行ったが、
第2の実施形態では、エッジ検出によるコーナ検出を行
う。なお、第2の実施形態は、請求項1、2、7〜9、
11、16、17、19、22、23に記載の発明に対
応する。
【0113】第2の実施形態の構成については、図8に
示した第1の実施形態と同一構成であるため、ここでの
説明は省略する。また、請求項7に記載の発明と第2の
実施形態との対応関係については、コーナ検出手段7
は、主制御部33の演算処理機能に対応する。また、請
求項22に記載の記録媒体は、記録媒体36に対応する
が、それに格納される位置決め処理プログラムが異な
る。
【0114】その他の請求項と実施形態との対応関係に
ついては、第1の実施形態で述べた対応関係を有する。
以下、第2の実施形態の動作を図20を参照して説明す
る。本実施形態の動作上の特徴点は、指定チップのコー
ナ検出にあり、他のステップについては、第1の実施形
態で既に説明しており、ここでの詳細は省略する。
【0115】主制御部33は、ステージを指定されたチ
ップのコーナ付近へ移動させる(ステップS51)。画
像処理部32は、スクライブライン画像にエッジ保存平
滑化フィルタをかけ、エッジ情報を保持したまま、ノイ
ズを除去する(ステップS52)。次に、画像処理部3
2は、図21に示すように、x方向の境界線について、
所定の位置に、例えば、矩形領域1および領域2を設定
する。なお、領域の形状および数はこれに限定されな
い。領域1、2に対して、y方向のPrewittまたはSobel
オペレータをかけ、x方向のエッジの抽出を行う(ステ
ップS53)。なお、エッジ検出オペレータは、一次微
分オペレータとして、Prewittオペレータ、Sobelオペレ
ータ等、また二次微分オペレータとして、ラプラシアン
オペレータ等、任意の微分オペレータを用いてもよい。
【0116】画像処理部32は、領域1、2の各々につ
いて、最もエッジ強度の高い画素(エッジポイント)を
抽出する。主制御部33は、そのエッジポイントに最小
二乗法を適用し、x方向の直線の一次方程式を導出する
(ステップS54)。
【0117】一方、画像処理部32は、y方向の境界線
についても、領域3および領域4を設定し、x方向のPr
ewittまたはSobelオペレータをかけ、y方向のエッジを
抽出する(ステップS55)。そして、領域3、4各々
について、エッジポイントを抽出する。なお、エッジ検
出オペレータは、一次微分オペレータ、二次微分オペレ
ータなど、任意の微分オペレータを用いてよい。
【0118】主制御部33は、そのエッジポイントに対
して、最小二乗法を適用してy方向の直線の一次方程式
を導出する(ステップS56)。主制御部33は、導出
された2つの直線の交点座標を算出し(ステップS5
7)、コーナ検出を行う。主制御部33は、2直線が直
交しているか否かを判断し、2直線が直交していれば、
コーナであると認識し、直交していなければ、チップの
コーナでないと判断し、コーナ検出エラーとする。
【0119】アライメントシーケンスに必要な数のコー
ナを取得するまで、以上の動作を繰り返す(ステップS
58)。 (実施形態の効果)このように、第2の実施形態では、
境界線にノイズパターンが少ない場合には、エッジ検出
によって、境界線におけるx方向、y方向の一次方程式
を導出し、2つの直線からコーナを検出する。
【0120】この場合、テンプレートマッチングによる
コーナ検出と比較すると、演算量を大幅に低減すること
ができ、高速にコーナを検出することができる。また、
第2の実施形態の他の効果については、第1の実施形態
と同様の効果を有する。 (第3の実施形態)第1の実施形態では、ハフ変換とし
て一般的なρθハフ変換を利用した。しかしながら、ρ
θハフ変換は、変換時に三角関数の演算処理を実行しな
ければならず、特にθの分解能を上げた場合には、ハフ
変換に膨大な処理時間を要するという問題点があった。
そこで、本実施形態ではハフ変換にabハフ変換を利用
する。なお、第3の実施形態は、請求項1、3〜6、
8、10〜15、18〜21、23に記載の発明に対応
する。
【0121】第3の実施形態の構成については、記録媒
体36に格納される位置決め処理プログラムが異なる点
以外は、図8に示した第1の実施形態と同一構成である
ため、ここでの詳細な説明は省略する。また、請求項と
本実施形態との対応関係については、第1の実施形態で
述べた対応関係を有する。本実施形態の動作を図9〜図
12の流れ図を参照して説明する。
【0122】まず、ハフ変換に基づくローテーションθ
補正(ステップS1)について説明する。ステップS1
1〜ステップS13までは、第1の実施形態で既述して
おり、ここでの詳細は省略する。画像処理部32は、連
続して取り込まれる境界線画像に対して、リアルタイム
で、境界線方向へ平均化圧縮処理し、エッジ保存平滑化
フィルタ処理によってノイズを除去し、abハフ変換を
用いて境界線の傾き(すなわち、ウェーハのローテーシ
ョンθ)を算出する(ステップS14)。
【0123】ここで、abハフ変換を用いて境界線の傾
きを算出する処理について、図22を参照して説明す
る。画像処理部32は、主制御部33の指示に従い、ま
ず画像処理対象の中心画素に、前述のPrewittのy方向
オペレータまたはSobelのy方向オペレータ等の微分オ
ペレータをかけ、中心画素のエッジ強度Eのx成分Ex
を求める。
【0124】同様に、Prewittのx方向オペレータまた
はSobelのx方向オペレータをかけ、中心画素のエッジ
強度Eのy成分Eyを求める。エッジ強度E=(Ex2
+Ey21/2が、所定のしきい値以上の場合、その中心
画素に対してエッジ方向a0を、a0=tan-1(Ey/E
x)より算出する。図22(1)に示すように、オペレ
ータをかけた中心画素を通り、傾きa0(すなわちロー
テーションθ)を持ち、y切片b0の直線は、abハフ
変換されると、図22(2)に示すようにabハフ空間
上の点(a0,b0)に累積される。
【0125】このとき、エッジ強度Eが、しきい値以下
の中心画素に対してはエッジなしとみなし、abハフ変
換処理は行わない。なお、このしきい値は、演算処理量
と、ローテーションθ補正の精度とのバランスを考慮し
て設定される。画像処理部32により取得されたabハ
フ空間上の累積点に基づいて、主制御部33は、ウェー
ハの位置合わせを行う。
【0126】具体的には、図23に示すように、取得さ
れた累積点(a0,b0)が、基準値(0,0)に一致する
ようにステージを駆動する。図23(A)に示すよう
に、a0=0のときは、xy空間上では境界線が傾いて
いない状態を示しており、また、b0=0のときは、x
y空間上では境界線が原点を通過している状態を示して
いる。主制御部33は、累積値(a0,b0)が(0±許
容誤差,0±許容誤差)の範囲内にあるか否かを判断し
(ステップS15)、範囲内のときには位置合わせを行
わず、ステップS2に戻る。
【0127】許容誤差範囲外のときには、位置合わせを
行う。主制御部33は、a0と基準値である0との差か
らステージの回転量および回転方向を決定し、アクチュ
エータ24は、主制御部33からの駆動制御信号に従っ
て、Z・θステージ23を回転方向に駆動し、ローテー
ションθの補正を行う(ステップS16)。また、y方
向の位置ずれに対しても、b0の大きさからその相対的
なずれ量が求まり、X−Yステージ22をy方向に駆動
してy方向の位置ずれを補正する。
【0128】位置合わせが終了すると、ステップS13
に戻り、以上の処理を繰り返す。なお、本処理は、境界
線方向に複数のチップにまたがって行われる。次に、テ
ンプレートマッチングによるコーナ検出(ステップS
2)について説明する。ウェーハのローテーションθ補
正が終了すると、主制御部33は、予め指定されている
チップのコーナ付近が、モニタ31画面の中央になるよ
うに、アクチュエータ24を介してX−Yステージ22
を駆動する(ステップS21)。
【0129】ステップS12と同様の処理により、画像
処理部32は、スクライブライン上の所定の位置に矩形
上のマスク領域を設け、この領域内に対してスクライブ
ライン方向に平均化圧縮処理を行う。さらにy方向空間
微分フィルタをかけることにより、チップとスクライブ
ラインとのx方向の境界線を抽出する(ステップS2
2)。
【0130】チップのコーナを検出するには、高倍率の
スクライブライン画像を利用しなくてはならないため、
CCDカメラ30は、ズーム変倍光学系を介して高倍率
のスクライブライン画像を取得する。このとき、スクラ
イブラインは拡大されて撮像されるので、スクライブラ
インに埋め込まれるICのテスト用素子、テストパター
ン、各種アライメントマークなどの不要パターンも同時
に撮像される。
【0131】そこで、これらの不要パターンを除去す
る。図24(1)に示すように、画像処理部32は境界
線をabハフ変換し、図24(2)に示すように、ab
ハフ空間上の累積点に変換する。ここでは、既にローテ
ーションθが補正されており、かつ境界線の中心を原点
としてabハフ変換しているため、境界線は、abハフ
空間上のa=0、b=0の点を中心に累積する。一方、
不要パターンは、abハフ空間上の〜に示す点を中
心に累積する。
【0132】次に、画像処理部32は、図24(2)の
に対して、ウィンドウを設け、このウィンドウ以外の
累積点を除外する(例えば、これらの累積点を消去す
る)ことで、不要パターンを除去する。なお、ウィンド
ウの形状は、矩形、円形、任意の形状でよい。
【0133】なお、ローテーションθの補正が適正に行
われなかった場合には、境界線は、a=0、b=0の点
には累積しない。この場合、最大の累積度数を有する累
積点をサーチし、この累積点にウィンドウを設ける。一
般に、境界線は、最大の累積度数を有する累積点に変換
されるので、この累積点に対してウィンドウを設けるこ
とで、不要パターンの除去を行う。
【0134】不要パターンが除去された累積点(図24
(2)の)に対して、画像処理部32は、逆abハフ
変換を実行し、xy空間上の直線を求める。この直線を
基にx方向のテンプレートを作成する(ステップS2
3)。ステップS24、S25が実行され、x方向の直
線が導出される。以上のステップS22〜S25の処理
は、y方向の境界線に対しても同様に行われる。
【0135】まず、画像処理部32は、スクライブライ
ン上の所定の位置に矩形上のマスク領域を設け、この領
域内に対してスクライブライン方向に平均化圧縮処理を
行う。さらにx方向空間微分フィルタをかけることによ
り、チップとスクライブラインとのy方向の境界線を抽
出する(ステップS26)。次に、スクライブライン画
像から不要パターンを除去する。図25(1)に示され
るy方向の境界線を、このままの状態でabハフ変換す
ると、境界線はa=∞、b=ー∞の位置に累積してしま
う。そこで、画像処理部32は、スクライブライン画像
を、原点を中心に右方向に90度回転させて、図24
(1)の画像に変換してabハフ変換を実行する。この
結果、図25(2)に示すようなabハフ空間上の累積
点に変換される。
【0136】次に、画像処理部32は、図25(2)の
に対して、ウィンドウを設け、このウィンドウ以外の
累積点を除外することで不要パターンを除去する。不要
パターンが除去された累積点(図25(2)の)に対
して、画像処理部32は、逆abハフ変換を実行し、x
y空間上の直線を求める。求められた直線は、x方向の
直線になるため、この直線を90度回転させてy方向の
直線に変換し、この直線に基づいてy方向のテンプレー
トを作成する(ステップS27)。
【0137】以下、第1の実施形態で既述したステップ
S28〜S31が実行され、指定チップのコーナを必要
数検出するまでステップS2の動作を繰り返す。選択さ
れているアライメントに必要な数のコーナが検出される
と、主制御部33は、そのアライメントシーケンスを実
行する(ステップS3)。 (実施形態の効果等)このように本実施形態では、ab
ハフ変換を利用しているためハフ変換にかかる処理時間
を大幅に削減することができ、高速な位置合わせ制御を
実現することができる。
【0138】なお、第1〜第3の実施形態では、本発明
の適用例として、半導体ウェーハに対してレーザ加工す
る際の位置合わせ処理を一例として挙げたが、それに限
定されるものではない。例えば、集積回路パターンを露
光するための位置合わせ処理に適用してもよいし、半導
体ウェーハ上のチップの良、不良を検査するウェーハプ
ローバにおけるアライメントに適用してもよい。
【0139】また、半導体ウェーハに限定されず、ある
程度の長さを有する直線パターン、また、コーナとして
識別できるパターンを有するものに対しても、本発明を
適用することができる。例えば、レチクルやマスク、液
晶基板やプリント基板に対しての位置合わせにも適用可
能である。また、パターンマッチングにおけるマッチン
グ手法は、本実施形態で述べた手法に限定されるもので
はなく、残差逐次検定法(SSDA法)、差分二乗和な
ど、他のマッチング手法でもよい。
【0140】なお、ハフ変換によるθ補正時においてノ
イズが多い場合には、ウィンドウを設けて不要パターン
を除去してもよい。また、第1〜第3の実施形態では、
ハフ空間をρθ、abに限定して、ハフ変換を実行して
いるが、それに限定されるものではない。例えば、ステ
ップS1のローテーションθ補正時に、一般化ハフ変換
を利用して、xysθハフ空間上の累積点に変換すれ
ば、平行移動量xy、拡大縮小倍率s、回転角θによる
位置ずれを求めることができる。
【0141】また、第1の実施形態では、ローテーショ
ンθ補正および不要パターンの除去にρθハフ変換を利
用した。また、第3の実施形態では、ローテーションθ
補正および不要パターンの除去にabハフ変換を利用し
たが、それに限定されるものではない。例えば、ローテ
ーションθ補正にρθ(ab)ハフ変換を利用し、不要
パターンの除去には、ab(ρθ)ハフ変換を利用する
など異なるハフ変換を組み合わせて位置合わせ処理を実
行してもよい。
【0142】さらに、第3の実施形態では、テンプレー
トマッチングによるコーナ検出を行ったが、エッジ検出
によるコーナ検出を実施してもよい。
【0143】
【発明の効果】請求項1、2、9〜11、17、18に
記載の発明では、抽出された画像パターンに対して、ハ
フ変換を実行し、ハフ空間上の累積点に変換する。そし
て、この累積点を、基準となる位置座標に一致するよう
に、ステージ位置を調節する。
【0144】したがって、位置合わせ用のアライメント
マークを使用せずに、位置合わせを実行することができ
るので、アライメントマークの劣化による位置合わせ誤
差がなく、安定した精度でアライメントを行うことがで
きる。また、多層構造の半導体ウェーハに対しても、位
置合わせ精度を低下させることがなく、一定のアライメ
ント精度を確保することができる。
【0145】さらに、専用アライメントマーク形成の工
程を省略することができるので、半導体デバイス設計の
効率化を図ることができる。請求項3、4、12、13
に記載の発明では、ハフ空間上において、不要パターン
を除去し、逆ハフ変換することによりxy空間上の直線
を求めている。
【0146】これにより、自動的にテンプレートを作成
することができ、特に、装置やウェーハの状態に応じた
最適なテンプレートが自動作成されるので、従来のよう
に複数のテンプレートを用意する必要がなく、テンプレ
ート管理が不要になる。請求項5、14に記載の発明で
は、テンプレートマッチングによって選出されたマッチ
ングポイント群各々から2つの直線を導出し、その交点
からコーナを検出する。したがって、アライメントマー
クに依らずに検出するため、安定した精度でコーナを検
出することができる。さらには、このコーナを利用して
アライメント補正量を求めることができるので、正確な
アライメント補正量を算出することができる。
【0147】請求項6、15に記載の発明では、テンプ
レートの分散値に応じて、パターンマッチングにおける
相互相関演算が自動的に選択されるので、常に、最適な
パターンマッチングを行うことができる。請求項7、1
6に記載の発明では、エッジ検出によって2つのエッジ
ポイント群を抽出し、エッジポイント群各々から2つの
直線を導出し、その交点からコーナを検出している。し
たがって、テンプレートマッチングによるコーナ検出と
比較すると演算量を低減することができ、高速にコーナ
を検出することができる。
【0148】請求項8に記載の発明では、検出されたコ
ーナが直交しているか否かを判断することができる。こ
れにより、位置合わせの明確な基準点となるチップのコ
ーナであるか否かを判断することができ、常に、チップ
のコーナに基づいて位置合わせを実施することができ
る。また、位置合わせに不適な基準点でのアライメント
動作を未然に防止することができる。
【0149】請求項19〜23に記載の発明は、コンピ
ュータに、本発明にかかわる位置決め処理を実行させる
ことができる。このようにして、本発明を適用した位置
決め装置および位置決め方法では、アライメントマーク
に依らずに、位置合わせを実行することができるので、
マークの劣化による誤差の影響を排除することができ、
また、マーク形成の工程を省略することができるため、
半導体デバイスの設計効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2、9、10に記載の発明の原理ブ
ロック図である。
【図2】請求項3、4に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図3】請求項5、6に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図4】請求項7、8に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図5】ρθハフ変換を説明する図(1)である。
【図6】ρθハフ変換を説明する図(2)である。
【図7】abハフ変換を説明する図である。
【図8】第1の実施形態の構成図である。
【図9】アライメント動作のメインフローチャートであ
る。
【図10】ハフ変換によるθ補正ルーチンのフローチャ
ートである。
【図11】テンプレートマッチングによるコーナ検出ル
ーチンのフローチャートである。
【図12】アライメント補正量算出ルーチンのフローチ
ャートである。
【図13】境界線抽出を説明する図である。
【図14】エッジ保存平滑化処理を説明する図である。
【図15】ρθハフ変換の画像処理を説明する図であ
る。
【図16】ρθハフ変換による位置合わせを説明する図
である。
【図17】ρθハフ変換による不要パターン除去につい
て説明する図(1)である。
【図18】テンプレートマッチングを説明する図であ
る。
【図19】ρθハフ変換による不要パターン除去につい
て説明する図(2)である。
【図20】エッジ検出によるコーナ検出ルーチンのフロ
ーチャートである。
【図21】エッジ検出によるコーナ検出を説明する図で
ある。
【図22】abハフ変換の画像処理を説明する図であ
る。
【図23】abハフ変換による位置合わせを説明する図
である。
【図24】abハフ変換による不要パターン除去につい
て説明する図(1)である。
【図25】abハフ変換による不要パターン除去につい
て説明する図(2)である。
【符号の説明】
1 撮像手段 2 抽出手段 3 ハフ変換手段 4 ステージ駆動手段 5 テンプレート作成手段 6 マッチング手段 7 コーナ検出手段 21 ステージ部 22 X−Yステージ 23 Z・θステージ 24 アクチュエータ 25 レーザ干渉計 26 照明光源 27、28 ハーフミラー 29 対物レンズ 30 CCDカメラ 31 モニタ 32 画像処理部 33 主制御部 34 レーザ光源 35 ドライブ部 36 記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 525W 525P

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステージ上の試料を撮像し、画像情報を
    生成する撮像手段と、 前記撮像手段により生成された画像情報からエッジ検出
    により画像パターンを抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された画像パターンに対しハフ
    変換を施して、該画像パターンをハフ空間上の累積点に
    変換するハフ変換手段と、 前記ハフ変換手段により変換された累積点のハフ空間上
    の位置座標を、該ハフ空間上の基準となる位置座標に一
    致させるように前記ステージを駆動し、前記試料の位置
    合わせを行うステージ駆動手段とを備えたことを特徴と
    する位置決め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の位置決め装置におい
    て、 前記ステージ上の試料は、チップが形成された半導体ウ
    ェーハであり、 前記抽出手段は、 前記撮像手段により生成された半導体ウェーハの画像情
    報から空間微分フィルタによる画像処理によってスクラ
    イブライン像を抽出し、 前記ハフ変換手段は、 前記スクライブライン像に対してハフ変換を施して、ρ
    θハフ空間上の累積点に変換し、 前記ステージ駆動手段は、 前記ハフ変換手段により変換された累積点のρθハフ空
    間上のθ座標値を、該ρθハフ空間上の基準となるθ座
    標値に一致させることにより、前記半導体ウェーハの回
    転方向のずれであるローテーションを補正することを特
    徴とする位置決め装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の位置決
    め装置において、 前記撮像手段は、 前記ステージ駆動手段により位置合わせが行われた試料
    を撮像して画像情報を生成し、 前記抽出手段は、 前記撮像手段により生成された画像情報から前記画像パ
    ターンの一部を構成している直線群を抽出し、 前記ハフ変換手段は、 前記抽出手段により抽出された直線群を、ハフ空間上の
    累積点に変換し、 前記ハフ変換手段により変換された累積点のうち、ハフ
    空間上の前記基準の位置座標から予め定められた領域に
    ある累積点、または最大の累積度数を有する累積点に対
    して逆ハフ変換を行い、xy空間上の直線を求め、その
    直線から基準テンプレートを作成するテンプレート作成
    手段を備えたことを特徴とする位置決め装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の位置決め装置におい
    て、 前記抽出手段は、 前記撮像手段により生成された画像情報から前記直線群
    と平行でない直線群(以下、異方向直線群という)を含
    んで構成される別画像パターンを抽出し、さらに、該別
    画像パターンから前記異方向直線群を抽出し、 前記ハフ変換手段は、 前記抽出手段により抽出された異方向直線群を、ハフ空
    間上の累積点に変換し、 前記テンプレート作成手段は、 前記ハフ変換手段により変換された累積点のうち、xy
    空間上の原点を含む直線パターンが変換された累積点、
    または最大の累積度数を有する累積点に対して逆ハフ変
    換を行い、xy空間上の直線を求め、その直線から別テ
    ンプレートを作成することを特徴とする位置決め装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の位置決め装置におい
    て、 前記テンプレート作成手段により作成された2つのテン
    プレートについて、前記基準テンプレートを用いて前記
    画像パターンに対してテンプレートマッチングを行い、
    整合する複数のポイント(以下、マッチングポイント群
    という)を選出し、かつ前記別テンプレートを用いて前
    記別画像パターンに対してテンプレートマッチングを行
    い、マッチングポイント群を選出するマッチング手段
    と、 前記マッチング手段により選出された2つのマッチング
    ポイント群各々から直線を推定導出し、これら2つの直
    線の交点であるコーナを検出するコーナ検出手段とを備
    え、 前記ステージ駆動手段は、 前記コーナ検出手段により検出されたコーナに基づいて
    前記ステージを駆動し、前記試料の位置合わせを行うこ
    とを特徴とする位置決め装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の位置決め装置におい
    て、 前記マッチング手段は、 前記基準テンプレートまたは前記別テンプレートの分散
    値の大小に応じて、正規化相関と輪郭相関とのいずれか
    の相関演算処理によるテンプレートマッチングを行うこ
    とを特徴とする位置決め装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項2に記載の位置決
    め装置において、 前記撮像手段は、 前記ステージ駆動手段により位置合わせが行われた試料
    を撮像して画像情報を生成し、 前記抽出手段は、 前記撮像手段により生成された画像情報から相互に方向
    の異なる2つの直線パターンを抽出し、さらに、これら
    2つの直線パターン各々からエッジ強度の高い複数の画
    素(以下、エッジポイント群という)を抽出し、 前記抽出手段により抽出された2つのエッジポイント群
    各々から直線を推定導出し、これら2つの直線の交点で
    あるコーナを検出するコーナ検出手段を備え、 前記ステージ駆動手段は、 前記コーナ検出手段により検出されたコーナに基づいて
    前記ステージを駆動し、前記試料の位置合わせを行うこ
    とを特徴とする位置決め装置。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし請求項7のいずれか1項
    に記載の位置決め装置において、 前記コーナ検出手段は、 前記推定導出された2つの直線が直交しているか否かを
    判断し、直交している場合のみ前記交点はコーナである
    と判断することを特徴とする位置決め装置。
  9. 【請求項9】 請求項1または請求項3ないし請求項8
    のいずれか1項に記載の位置決め装置において、 前記ハフ空間は、ρθハフ空間であることを特徴とする
    位置決め装置。
  10. 【請求項10】 請求項1または請求項3ないし請求項
    8のいずれか1項に記載の位置決め装置において、 前記ハフ空間は、abハフ空間であることを特徴とする
    位置決め装置。
  11. 【請求項11】 ステージ上の試料を撮像して画像情報
    を生成するステップと、 該画像情報からエッジ検出により画像パターンを抽出す
    るステップと、 抽出された画像パターンに対しハフ変換を施して、該画
    像パターンをハフ空間上の累積点に変換するステップ
    と、 変換された累積点のハフ空間上の位置座標を、該ハフ空
    間上の基準となる位置座標に一致させるように前記ステ
    ージを駆動して、前記試料の位置合わせを行うステップ
    とを有することを特徴とする位置決め方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の位置決め方法にお
    いて、 前記試料の位置合わせを行うステップにより位置合わせ
    が行われた試料を撮像して、画像情報を生成するステッ
    プと、 生成された画像情報から前記画像パターンの一部を構成
    している直線群を抽出するステップと、 抽出された直線群を、ハフ空間上の累積点に変換するス
    テップと、 変換された累積点のうち、ハフ空間上の前記基準の位置
    座標から予め定められた領域にある累積点、または最大
    の累積度数を有する累積点に対して逆ハフ変換を行い、
    xy空間上の直線を求め、その直線から基準テンプレー
    トを作成するステップとを有することを特徴とする位置
    決め方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の位置決め方法にお
    いて、 前記画像情報を生成するステップにより生成された画像
    情報から、異方向直線群を含んで構成される別画像パタ
    ーンを抽出し、さらに、該別画像パターンから前記異方
    向直線群を抽出するステップと、 抽出された異方向直線群を、ハフ空間上の累積点に変換
    するステップと、 変換された累積点のうち、xy空間上の原点を含む直線
    パターンが変換された累積点、または最大の累積度数を
    有する累積点に対して逆ハフ変換を行い、xy空間上の
    直線を求め、その直線から別テンプレートを作成するス
    テップとを有することを特徴とする位置決め方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の位置決め方法にお
    いて、 前記基準テンプレートを作成するステップにより作成さ
    れた基準テンプレートを用いて、前記画像パターンに対
    してテンプレートマッチングを行い、マッチングポイン
    ト群を選出する第1のマッチングのステップと、 前記別テンプレートを作成するステップにより作成され
    た別テンプレートを用いて、前記別画像パターンに対し
    てテンプレートマッチングを行い、マッチングポイント
    群を選出する第2のマッチングのステップと、 選出された2つのマッチングポイント群各々から直線を
    推定導出し、これら2つの直線の交点であるコーナを検
    出するステップと、 検出されたコーナに基づいて前記ステージを駆動し、前
    記試料の位置合わせを行うステップとを有することを特
    徴とする位置決め方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の位置決め方法にお
    いて、 前記第1のマッチングのステップは、 前記基準テンプレートの分散値の大小に応じて、正規化
    相関と輪郭相関とのいずれかの相関演算処理によるテン
    プレートマッチングを行い、 前記第2のマッチングのステップは、 前記別テンプレートの分散値の大小に応じて、正規化相
    関と輪郭相関とのいずれかの相関演算処理によるテンプ
    レートマッチングを行うことを特徴とする位置決め方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項11に記載の位置決め方法にお
    いて、 前記試料の位置合わせを行うステップにより位置合わせ
    が行われた試料を撮像して、画像情報を生成するステッ
    プと、 該画像情報から、相互に方向の異なる2つの直線パター
    ンを抽出し、さらに、これら2つの直線パターン各々か
    らエッジポイント群を抽出するステップと、 抽出された2つのエッジポイント群各々から直線を推定
    導出し、これら2つの直線の交点であるコーナを検出す
    るステップと、 検出されたコーナに基づいて前記ステージを駆動し、前
    記試料の位置合わせを行うステップとを有することを特
    徴とする位置決め方法。
  17. 【請求項17】 請求項11ないし請求項16のいずれ
    か1項に記載の位置決め方法において、 前記ハフ空間は、ρθハフ空間であることを特徴とする
    位置決め方法。
  18. 【請求項18】 請求項11ないし請求項16のいずれ
    か1項に記載の位置決め方法において、 前記ハフ空間は、abハフ空間であることを特徴とする
    位置決め方法。
  19. 【請求項19】 コンピュータを、請求項1または請求
    項2に記載の抽出手段およびハフ変換手段として機能さ
    せるための位置決め処理プログラムを記録したコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
  20. 【請求項20】 コンピュータを、請求項3または請求
    項4に記載の抽出手段、ハフ変換手段およびテンプレー
    ト作成手段として機能させるための位置決め処理プログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  21. 【請求項21】 コンピュータを、請求項5または請求
    項6に記載のマッチング手段およびコーナ検出手段とし
    て機能させるための位置決め処理プログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  22. 【請求項22】 コンピュータを、請求項7に記載の抽
    出手段およびコーナ検出手段として機能させるための位
    置決め処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
  23. 【請求項23】 コンピュータを、請求項8に記載のコ
    ーナ検出手段として機能させるための位置決め処理プロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
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