JPH1197041A - 固体高分子型燃料電池 - Google Patents
固体高分子型燃料電池Info
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- JPH1197041A JPH1197041A JP9257331A JP25733197A JPH1197041A JP H1197041 A JPH1197041 A JP H1197041A JP 9257331 A JP9257331 A JP 9257331A JP 25733197 A JP25733197 A JP 25733197A JP H1197041 A JPH1197041 A JP H1197041A
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- H01M8/04089—Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants
- H01M8/04119—Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying
- H01M8/04156—Arrangements for control of reactant parameters, e.g. pressure or concentration of gaseous reactants with simultaneous supply or evacuation of electrolyte; Humidifying or dehumidifying with product water removal
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- Y02E60/30—Hydrogen technology
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水が滞留することによってチャネルが閉塞
(ガスの流れが阻害)されることのない固体高分子型燃
料電池を提供することを目的とする。 【解決手段】 少なくともアノード側チャネルのチャネ
ル壁面を、チャネル後端から上流側に向けて部分的に溌
水処理を施すことによって溌水性領域を形成し、ガスの
通路を確保する。これにより、チャネル内にガスの流れ
を持続させることができ、電池性能の経時的な低下を防
止するものである。
(ガスの流れが阻害)されることのない固体高分子型燃
料電池を提供することを目的とする。 【解決手段】 少なくともアノード側チャネルのチャネ
ル壁面を、チャネル後端から上流側に向けて部分的に溌
水処理を施すことによって溌水性領域を形成し、ガスの
通路を確保する。これにより、チャネル内にガスの流れ
を持続させることができ、電池性能の経時的な低下を防
止するものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体高分子型燃料
電池に関し、特に、ガスチャネルの閉塞を防止する技術
に関する。
電池に関し、特に、ガスチャネルの閉塞を防止する技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】固体高分子型燃料電池は、固体高分子膜
の一方の側にカソードが配され他方の側にアノードが配
されたセルが、リブ及びガスチャネルが形成されたセパ
レータ部材で挟持されたものを基本構造とし、このよう
な基本構成が多数積層された構造となっているものが多
い。
の一方の側にカソードが配され他方の側にアノードが配
されたセルが、リブ及びガスチャネルが形成されたセパ
レータ部材で挟持されたものを基本構造とし、このよう
な基本構成が多数積層された構造となっているものが多
い。
【0003】そして、運転時には、カソードに酸化剤と
しての空気を、アノードに燃料ガスとしての水素を供給
し、電気化学的に反応させて発電を行うが、この際、固
体高分子膜を湿潤状態にしてイオン導電性を確保する必
要がある。更に、その冷却方法として一般的に冷却プレ
ートを介挿して水冷する方法が採られていた。これに対
して特開平5−041230号公報には、燃料ガスと水
を別途供給し、アノード入口側で混合して、気液混合物
としてアノードに供給する固体高分子型燃料電池が開示
されている。
しての空気を、アノードに燃料ガスとしての水素を供給
し、電気化学的に反応させて発電を行うが、この際、固
体高分子膜を湿潤状態にしてイオン導電性を確保する必
要がある。更に、その冷却方法として一般的に冷却プレ
ートを介挿して水冷する方法が採られていた。これに対
して特開平5−041230号公報には、燃料ガスと水
を別途供給し、アノード入口側で混合して、気液混合物
としてアノードに供給する固体高分子型燃料電池が開示
されている。
【0004】この固体高分子型燃料電池では、前記気液
混合物が、アノードに対する燃料ガスの供給と固体高分
子膜の加湿に加えて冷却媒体としての働きもなすので、
別途に冷却プレートを設ける必要がない。
混合物が、アノードに対する燃料ガスの供給と固体高分
子膜の加湿に加えて冷却媒体としての働きもなすので、
別途に冷却プレートを設ける必要がない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
固体高分子型燃料電池においては、気液混合物は、幅狭
のチャネル内を流れるのでチャネル途中で水が滞留して
しまい、これによりチャネルが閉塞しガスの流通が阻害
されてしまう。こうなればアノードに対する燃料ガスの
供給が不均一になり、電池電圧が低下してしまう。
固体高分子型燃料電池においては、気液混合物は、幅狭
のチャネル内を流れるのでチャネル途中で水が滞留して
しまい、これによりチャネルが閉塞しガスの流通が阻害
されてしまう。こうなればアノードに対する燃料ガスの
供給が不均一になり、電池電圧が低下してしまう。
【0006】通常、アノード側チャネル内の水を排出し
易くするため、アノード側のチャネルが鉛直方向に走る
ように電池を配置して運転するが、水の滞留を十分に解
消するには到らない。一方、供給する水或は供給する燃
料ガスの圧力を大きくして、チャネル内の流速を上げる
ことによりチャネルの閉塞を打開する方法も考えられる
が、この方法では高圧化のための装置が別途必要になる
し、燃料コストが嵩んでしまうことにもなるので、特
に、携帯用などコンパクトなシステムを実現する上で望
ましいとは言えない。
易くするため、アノード側のチャネルが鉛直方向に走る
ように電池を配置して運転するが、水の滞留を十分に解
消するには到らない。一方、供給する水或は供給する燃
料ガスの圧力を大きくして、チャネル内の流速を上げる
ことによりチャネルの閉塞を打開する方法も考えられる
が、この方法では高圧化のための装置が別途必要になる
し、燃料コストが嵩んでしまうことにもなるので、特
に、携帯用などコンパクトなシステムを実現する上で望
ましいとは言えない。
【0007】このような課題は、上記気液混合物を用い
て発電するタイプのものに限らず、水中にバブリングし
て加湿された燃料ガスを用いて発電するタイプの場合に
も同様に発生する課題である。そこで、本発明は、上記
課題に鑑みてなされたものであって、燃料ガスの流速を
大きくしなくても水が滞留することによってチャネルが
閉塞されることのない固体高分子型燃料電池を提供する
ことを目的としてなされたものである。
て発電するタイプのものに限らず、水中にバブリングし
て加湿された燃料ガスを用いて発電するタイプの場合に
も同様に発生する課題である。そこで、本発明は、上記
課題に鑑みてなされたものであって、燃料ガスの流速を
大きくしなくても水が滞留することによってチャネルが
閉塞されることのない固体高分子型燃料電池を提供する
ことを目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の固体高分子型燃料電池は、固体高分子膜にカ
ソード及びアノードを配したセルと、加湿された燃料ガ
スが供給される前記アノードに対向してアノード側チャ
ネルが形成された第1のプレートと、前記カソードに対
向して設けられたカソード側チャネルが形成された第2
のプレートとからなり、前記アノード側チャネルのチャ
ネル壁面は、少なくともチャネル終端部に溌水性領域と
親水性領域とが形成されていることを特徴とする。
に本発明の固体高分子型燃料電池は、固体高分子膜にカ
ソード及びアノードを配したセルと、加湿された燃料ガ
スが供給される前記アノードに対向してアノード側チャ
ネルが形成された第1のプレートと、前記カソードに対
向して設けられたカソード側チャネルが形成された第2
のプレートとからなり、前記アノード側チャネルのチャ
ネル壁面は、少なくともチャネル終端部に溌水性領域と
親水性領域とが形成されていることを特徴とする。
【0009】このように特に水が滞留しやすい部位に溌
水性領域と親水性領域の2領域を設ければ、当該溌水性
領域近傍にガスの通路を確実に確保することができるの
で、電池性能が経時的にも維持され、安定した運転を可
能にする。また、上記目的を達成するために本発明の固
体高分子型燃料電池は、前記アノード側チャネルの壁面
が、チャネル終端からガスの流れ方向上流側に向けて溌
水性が次第に低下するように溌水処理されていることを
特徴とする。
水性領域と親水性領域の2領域を設ければ、当該溌水性
領域近傍にガスの通路を確実に確保することができるの
で、電池性能が経時的にも維持され、安定した運転を可
能にする。また、上記目的を達成するために本発明の固
体高分子型燃料電池は、前記アノード側チャネルの壁面
が、チャネル終端からガスの流れ方向上流側に向けて溌
水性が次第に低下するように溌水処理されていることを
特徴とする。
【0010】これによって、水はチャネル内からスムー
ズに排出されることになりチャネルの閉塞が防止され、
ガスの流通が阻害されない。なお、このような処理をチ
ャネル入口側で親水性を確保して当該入口側から出口側
まで全域に施せば、入口側での水の滞留を防止すること
もできより望ましい。
ズに排出されることになりチャネルの閉塞が防止され、
ガスの流通が阻害されない。なお、このような処理をチ
ャネル入口側で親水性を確保して当該入口側から出口側
まで全域に施せば、入口側での水の滞留を防止すること
もできより望ましい。
【0011】また、上記目的を達成するために本発明の
固体高分子型燃料電池は、前記アノード側チャネルのチ
ャネルの出口側の端部に、水が滞留しチャネルを閉塞す
るのを回避するように水を誘導する誘導面が配されてい
ることを特徴とする。これによってチャネル閉塞による
ガス欠状態を回避することができ、電池性能を経時的に
維持することが可能となる。
固体高分子型燃料電池は、前記アノード側チャネルのチ
ャネルの出口側の端部に、水が滞留しチャネルを閉塞す
るのを回避するように水を誘導する誘導面が配されてい
ることを特徴とする。これによってチャネル閉塞による
ガス欠状態を回避することができ、電池性能を経時的に
維持することが可能となる。
【0012】更に、アノード側チャネルのチャネル入口
側に、面にそって水をチャネル内に誘導する誘導面を有
する。これによってチャネル入口側に水が滞留すること
によるチャネルの閉塞を回避することができる。
側に、面にそって水をチャネル内に誘導する誘導面を有
する。これによってチャネル入口側に水が滞留すること
によるチャネルの閉塞を回避することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る固体高分子型
燃料電池の実施の形態について図面を参照にしながら具
体的に説明する。 〔実施の形態1〕図1は、本発明の一実施の形態に係る
固体高分子型燃料電池を示す分解斜視図である。
燃料電池の実施の形態について図面を参照にしながら具
体的に説明する。 〔実施の形態1〕図1は、本発明の一実施の形態に係る
固体高分子型燃料電池を示す分解斜視図である。
【0014】この固体高分子型燃料電池1は、固体高分
子膜11の一方の側にカソード12、他方の側にアノー
ド13(図1では固体高分子膜11の背面にあって見え
ない、図6参照)を配したセル10と、カソード側チャ
ネル241及びアノード側チャネル251が形成された
複合セパレータ20とが、ガスケット31,32を介し
て交互に積層され、その両端が一対の端板41,42
(図1では不図示、図4参照)で押さえられて構成され
ている。
子膜11の一方の側にカソード12、他方の側にアノー
ド13(図1では固体高分子膜11の背面にあって見え
ない、図6参照)を配したセル10と、カソード側チャ
ネル241及びアノード側チャネル251が形成された
複合セパレータ20とが、ガスケット31,32を介し
て交互に積層され、その両端が一対の端板41,42
(図1では不図示、図4参照)で押さえられて構成され
ている。
【0015】なお、図1においては、1枚のセル10と
2枚の複合セパレータ20だけが表示されているが、セ
ル10及び複合セパレータ20の積層枚数は、外部に出
力しようとする電圧に応じて設定される。固体高分子膜
11は、パーフルオロカーボンスルホン酸からなる薄膜
である。カソード12,アノード13は、白金担持カー
ボンを材料とした所定の厚さの層であって、固体高分子
膜11の中央部にホットプレスによって密着されてい
る。なお、カソード12,アノード13と、その各々に
対向するカソード側チャネル241とアノード側チャネ
ル251との間には、溌水処理を施した集電体(不図
示)が介挿されている。
2枚の複合セパレータ20だけが表示されているが、セ
ル10及び複合セパレータ20の積層枚数は、外部に出
力しようとする電圧に応じて設定される。固体高分子膜
11は、パーフルオロカーボンスルホン酸からなる薄膜
である。カソード12,アノード13は、白金担持カー
ボンを材料とした所定の厚さの層であって、固体高分子
膜11の中央部にホットプレスによって密着されてい
る。なお、カソード12,アノード13と、その各々に
対向するカソード側チャネル241とアノード側チャネ
ル251との間には、溌水処理を施した集電体(不図
示)が介挿されている。
【0016】図2は、複合セパレータ20の組立図であ
る。本図に示すように、複合セパレータ20は、セパレ
ータ枠体21の内側空間に各種部材23〜28が填め込
まれて構成されている。セパレータ枠体21は、プラス
チック等の材料からなり、その内側空間の上部には隔壁
22が架設されている。セパレータ枠体21の上端コー
ナー部には、燃料ガスとなる水素供給用のマニホールド
孔211a,211b、水供給用のマニホールド孔21
2a,212bが開設されている。
る。本図に示すように、複合セパレータ20は、セパレ
ータ枠体21の内側空間に各種部材23〜28が填め込
まれて構成されている。セパレータ枠体21は、プラス
チック等の材料からなり、その内側空間の上部には隔壁
22が架設されている。セパレータ枠体21の上端コー
ナー部には、燃料ガスとなる水素供給用のマニホールド
孔211a,211b、水供給用のマニホールド孔21
2a,212bが開設されている。
【0017】なお、隔壁22は、水素供給用のマニホー
ルド溝217と水供給用のマニホールド溝218とを仕
切るものであって、マニホールド溝217は水素供給用
のマニホールド孔211a,211bと連通し、マニホ
ールド溝218は水供給用のマニホールド孔212a,
212bと連通している。セパレータ枠体21の内側空
間の中央部には、仕切板23を挟んで、一方側(図2の
表側)からアノード側チャネル基板25が、反対側(図
2の裏側)からカソード側チャネル基板24が填め込ま
れており、当該内部空間の下部は、気液混合物排出用の
マニホールド孔213となっている。
ルド溝217と水供給用のマニホールド溝218とを仕
切るものであって、マニホールド溝217は水素供給用
のマニホールド孔211a,211bと連通し、マニホ
ールド溝218は水供給用のマニホールド孔212a,
212bと連通している。セパレータ枠体21の内側空
間の中央部には、仕切板23を挟んで、一方側(図2の
表側)からアノード側チャネル基板25が、反対側(図
2の裏側)からカソード側チャネル基板24が填め込ま
れており、当該内部空間の下部は、気液混合物排出用の
マニホールド孔213となっている。
【0018】仕切板23は気密性のガラス状カーボン板
であり、カソード側チャネル基板24は複数のチャネル
241及びリブ242が水平方向に形成された多孔性カ
ーボンの板であり、アノード側チャネル基板25は、複
数のチャネル251及びリブ252が鉛直方向に形成さ
れた多孔性カーボンの板である。そして、チャネル基板
25のチャネル251の内面に水の滞留を防止してガス
の流れを確保するために、親水性領域Hpyと溌水性領
域Hphとの2つの領域とが形成されている。
であり、カソード側チャネル基板24は複数のチャネル
241及びリブ242が水平方向に形成された多孔性カ
ーボンの板であり、アノード側チャネル基板25は、複
数のチャネル251及びリブ252が鉛直方向に形成さ
れた多孔性カーボンの板である。そして、チャネル基板
25のチャネル251の内面に水の滞留を防止してガス
の流れを確保するために、親水性領域Hpyと溌水性領
域Hphとの2つの領域とが形成されている。
【0019】セパレータ枠体21の内部空間において、
アノード側チャネル基板25の上側には入口チャネル基
板26が、アノード側チャネル基板25の下側には出口
チャネル基板27が填め込まれている。入口チャネル基
板26は、入口チャネル261及びリブ262が形成さ
れたプラスチックからなる帯板状の部材であって、入口
チャネル261はアノード側チャネル基板25のチャネ
ル251と同ピッチであるが表裏の向きは反対に取り付
けられている。また、出口チャネル基板27も入口チャ
ネル基板26と同様の部材であって、出口チャネル27
1及びリブ272が形成されている。
アノード側チャネル基板25の上側には入口チャネル基
板26が、アノード側チャネル基板25の下側には出口
チャネル基板27が填め込まれている。入口チャネル基
板26は、入口チャネル261及びリブ262が形成さ
れたプラスチックからなる帯板状の部材であって、入口
チャネル261はアノード側チャネル基板25のチャネ
ル251と同ピッチであるが表裏の向きは反対に取り付
けられている。また、出口チャネル基板27も入口チャ
ネル基板26と同様の部材であって、出口チャネル27
1及びリブ272が形成されている。
【0020】この3つのチャネル基板25,26,27
のチャネル251,261,271は互いに連通し、気
液混合物が流通する通路になっている。入口基板26の
リブ262の上は、帯状の孔基板28が取り付けられて
いる。この孔基板28は、各入口チャネル261で気液
混合物を生成するためのものであって、上記のマニホー
ルド溝218と入口チャネル261とを仕切っており、
各入口チャネル261に対して水を分配するための細孔
281が開設されている。
のチャネル251,261,271は互いに連通し、気
液混合物が流通する通路になっている。入口基板26の
リブ262の上は、帯状の孔基板28が取り付けられて
いる。この孔基板28は、各入口チャネル261で気液
混合物を生成するためのものであって、上記のマニホー
ルド溝218と入口チャネル261とを仕切っており、
各入口チャネル261に対して水を分配するための細孔
281が開設されている。
【0021】孔基板28としては、金属製(SUS30
4,SUS316等のステンレス鋼、Ti鋼)の薄板や
セラミックス製(Al2O3等)の薄板にエッチングで細
孔を開設したもの、あるいはプラスチック製(ポリエス
テル系、ABS系、パーフェニルオキサイド系等)の薄
板に細孔を開設したものを挙げることができる。 [親水性領域Hpyと溌水性領域Hphについて]チャ
ネル基板上に親水性領域Hpyと溌水性領域Hphを確
保するには、その一部分を溌水処理するか乃至は一部分
を親水処理することによって相対的に溌水性が高い領域
を形成する方法が簡単である。
4,SUS316等のステンレス鋼、Ti鋼)の薄板や
セラミックス製(Al2O3等)の薄板にエッチングで細
孔を開設したもの、あるいはプラスチック製(ポリエス
テル系、ABS系、パーフェニルオキサイド系等)の薄
板に細孔を開設したものを挙げることができる。 [親水性領域Hpyと溌水性領域Hphについて]チャ
ネル基板上に親水性領域Hpyと溌水性領域Hphを確
保するには、その一部分を溌水処理するか乃至は一部分
を親水処理することによって相対的に溌水性が高い領域
を形成する方法が簡単である。
【0022】具体的な2つの領域Hpy,Hphの形成
方法としては、溌水性或は親水性の塗料をチャネル25
1をなす基板表面に噴霧或は塗布したり、溌水性或は親
水性の織布、不織布やフェルトといったシートをチャネ
ル基板表面におけるチャネル251の内面に付着させる
方法が挙げられる。溌水性材料としては、フッ素樹脂等
の溌水性の樹脂を溶剤に分散させてなる溌水性の塗料や
フッ素樹脂等からなる織布、不織布やフェルトを用いる
ことができる。
方法としては、溌水性或は親水性の塗料をチャネル25
1をなす基板表面に噴霧或は塗布したり、溌水性或は親
水性の織布、不織布やフェルトといったシートをチャネ
ル基板表面におけるチャネル251の内面に付着させる
方法が挙げられる。溌水性材料としては、フッ素樹脂等
の溌水性の樹脂を溶剤に分散させてなる溌水性の塗料や
フッ素樹脂等からなる織布、不織布やフェルトを用いる
ことができる。
【0023】また、親水性材料としては、シリカ、アク
リル樹脂及びメラミン樹脂との混合物(関西ペイント社
製)からなる塗料、ポリエステル、ポリエチレンテレフ
タレート、レーヨン、レーヨン/ポリエチレンテレフタ
レート、ナイロン/ポリエチレンテレフタレート、レー
ヨン/ポリクラールを主成分とする上記織布、不織布や
フェルトを用いることができる(A/Bは、AとBとの
混合物であることを意味する。)。これら親水性の塗料
及び各シートは吸水性に優れるものである。
リル樹脂及びメラミン樹脂との混合物(関西ペイント社
製)からなる塗料、ポリエステル、ポリエチレンテレフ
タレート、レーヨン、レーヨン/ポリエチレンテレフタ
レート、ナイロン/ポリエチレンテレフタレート、レー
ヨン/ポリクラールを主成分とする上記織布、不織布や
フェルトを用いることができる(A/Bは、AとBとの
混合物であることを意味する。)。これら親水性の塗料
及び各シートは吸水性に優れるものである。
【0024】塗料を噴霧することによって溌水性領域を
形成する方法を例に挙げると図3に示すように、チャネ
ル251が形成されたカーボン基板に対して、所定間隔
にスリットSが開設されたスリット基板Iを配置し、こ
の上方からフッ素樹脂等の溌水性の樹脂を溶剤に分散さ
せてなる溌水性の塗料を噴霧することによって、リブ2
52の側壁面やチャネル251の底面に溌水性塗料を付
着させる。
形成する方法を例に挙げると図3に示すように、チャネ
ル251が形成されたカーボン基板に対して、所定間隔
にスリットSが開設されたスリット基板Iを配置し、こ
の上方からフッ素樹脂等の溌水性の樹脂を溶剤に分散さ
せてなる溌水性の塗料を噴霧することによって、リブ2
52の側壁面やチャネル251の底面に溌水性塗料を付
着させる。
【0025】このようにして、処理を施すことにより溌
水性が向上された溌水性領域Hph(溌水性塗料の膜)
と、処理を施さないことにより親水性が相対的に向上さ
れたカーボン基板の素地が露出してなる親水性領域Hp
yとの2つの領域が帯状にチャネル251壁面には形成
されることとなる。溌水性領域Hphのチャネル251
の壁面に対する面積は、特に限定されないが、ガスの通
路が十分に確保されるためにはチャネル251の壁面断
面の1/3〜2/3の面に形成することが望ましい。
水性が向上された溌水性領域Hph(溌水性塗料の膜)
と、処理を施さないことにより親水性が相対的に向上さ
れたカーボン基板の素地が露出してなる親水性領域Hp
yとの2つの領域が帯状にチャネル251壁面には形成
されることとなる。溌水性領域Hphのチャネル251
の壁面に対する面積は、特に限定されないが、ガスの通
路が十分に確保されるためにはチャネル251の壁面断
面の1/3〜2/3の面に形成することが望ましい。
【0026】また、ガス通路の確保のためにはチャネル
251の入口側から出口側の全域に及んで溌水処理を施
すことが望ましいが、少なくとも特に水が滞留しやすい
チャネル終端に対して処理されてあれば同効果を奏す
る。溌水性領域Hphの形成面積は、スリットSの面積
を設定することによって簡単に変更することができる
し、同じスリット基板Iを用いてスリット基板Iをカー
ボン基板に対して適宜相対的にスライドさせて所定の面
積になるように形成することもできる。
251の入口側から出口側の全域に及んで溌水処理を施
すことが望ましいが、少なくとも特に水が滞留しやすい
チャネル終端に対して処理されてあれば同効果を奏す
る。溌水性領域Hphの形成面積は、スリットSの面積
を設定することによって簡単に変更することができる
し、同じスリット基板Iを用いてスリット基板Iをカー
ボン基板に対して適宜相対的にスライドさせて所定の面
積になるように形成することもできる。
【0027】また、親水性塗料を噴霧することによって
親水性領域を形成する場合にも同様にして形成すること
ができる。このように親水性の塗料を付着させれば、チ
ャネル251壁面には親水性が向上された領域が形成さ
れ、それによって処理を施さない相対的に溌水性が高い
領域が形成されることとなる。上記方法は、チャネルの
壁面の一部分を親水処理或は溌水処理して相対的に溌水
性の高い領域を形成することによって、親水性領域と溌
水性領域とを確保したがこれに限らず、親水性及び溌水
性の両方の形成材料を用いて2つの領域を形成しても良
い。
親水性領域を形成する場合にも同様にして形成すること
ができる。このように親水性の塗料を付着させれば、チ
ャネル251壁面には親水性が向上された領域が形成さ
れ、それによって処理を施さない相対的に溌水性が高い
領域が形成されることとなる。上記方法は、チャネルの
壁面の一部分を親水処理或は溌水処理して相対的に溌水
性の高い領域を形成することによって、親水性領域と溌
水性領域とを確保したがこれに限らず、親水性及び溌水
性の両方の形成材料を用いて2つの領域を形成しても良
い。
【0028】[燃料電池の運転動作についての説明]図
4は、固体高分子型燃料電池1を運転する様子を示す図
である。図5は、図1のX−X線断面図であり、図6
は、図1のY−Y線断面図である。図4〜6において、
水の流れを白抜き矢印で示し、水素の流れを細実線矢印
で示し、気液混合物の流れを太実線矢印で示している。
また、空気の流れを破線矢印で示している。
4は、固体高分子型燃料電池1を運転する様子を示す図
である。図5は、図1のX−X線断面図であり、図6
は、図1のY−Y線断面図である。図4〜6において、
水の流れを白抜き矢印で示し、水素の流れを細実線矢印
で示し、気液混合物の流れを太実線矢印で示している。
また、空気の流れを破線矢印で示している。
【0029】水素は水素ボンベ2から固体高分子型燃料
電池1の水素供給用のマニホールド孔211a,211
bに供給され(図4参照)、各セパレータのマニホール
ド溝217に分配される。そして、各マニホールド溝2
17から更に入口チャネル261に分配され、チャネル
251に向かって下方へ流れる(図6参照)。一方、水
は、ポンプ3を駆動させることによって、気液分離タン
ク4から熱交換器5を経由して固体高分子型燃料電池1
の水供給用のマニホールド孔212a,212bに供給
され(図4参照)、各セパレータのマニホールド溝21
8に分配される。そして、各マニホールド溝218から
更に細孔281を通って入口チャネル261に分配さ
れ、各入口チャネル261内で上記の水素と混合されて
気液混合物が生成される(図5,6参照)。
電池1の水素供給用のマニホールド孔211a,211
bに供給され(図4参照)、各セパレータのマニホール
ド溝217に分配される。そして、各マニホールド溝2
17から更に入口チャネル261に分配され、チャネル
251に向かって下方へ流れる(図6参照)。一方、水
は、ポンプ3を駆動させることによって、気液分離タン
ク4から熱交換器5を経由して固体高分子型燃料電池1
の水供給用のマニホールド孔212a,212bに供給
され(図4参照)、各セパレータのマニホールド溝21
8に分配される。そして、各マニホールド溝218から
更に細孔281を通って入口チャネル261に分配さ
れ、各入口チャネル261内で上記の水素と混合されて
気液混合物が生成される(図5,6参照)。
【0030】入口チャネル261内で生成された気液混
合物は、チャネル251を通過しながら、アノード13
に水素を供給すると共に固体高分子膜11を加湿し、チ
ャネル271を通ってマニホールド孔213から固体高
分子型燃料電池1の外に排出される(図4,6参照)。
また、この気液混合物は、固体高分子型燃料電池1を冷
却する冷媒としての働きもなす。
合物は、チャネル251を通過しながら、アノード13
に水素を供給すると共に固体高分子膜11を加湿し、チ
ャネル271を通ってマニホールド孔213から固体高
分子型燃料電池1の外に排出される(図4,6参照)。
また、この気液混合物は、固体高分子型燃料電池1を冷
却する冷媒としての働きもなす。
【0031】図7は、図1におけるZ−Z線断面要部拡
大図であり、チャネル251内の気液混合物の流れる状
態を示す模式図である。このようにしてチャネル251
を流れる気液混合物は、図7に示すように実際には気水
分離流を形成している。即ち、上記溌水性領域Hphは
気液混合物中の水を弾いて親水性領域Hpyに水は引き
寄せられるので、溌水性領域Hph近傍ではガス(水素
ガスと水蒸気)が流れ、一方親水性領域Hpy近傍では
水が流れる。
大図であり、チャネル251内の気液混合物の流れる状
態を示す模式図である。このようにしてチャネル251
を流れる気液混合物は、図7に示すように実際には気水
分離流を形成している。即ち、上記溌水性領域Hphは
気液混合物中の水を弾いて親水性領域Hpyに水は引き
寄せられるので、溌水性領域Hph近傍ではガス(水素
ガスと水蒸気)が流れ、一方親水性領域Hpy近傍では
水が流れる。
【0032】従って、チャネル251途中で水が滞留す
ることによってチャネルが閉塞し、ガスの流れが阻害さ
れることがない。親水性材料を配設することによって親
水性領域Hpyを形成する場合には、親水性が高く吸水
性を有するものを用いれば、当該親水性領域Hpyには
水が保持され保水層が形成される。このように保水層が
形成されれば、この保水層から気化する水蒸気で固体高
分子膜を確実に保湿すると共に冷却効果をも奏する。従
って、チャネル基板を作製するのに基板自体に水が保持
され易い多孔性カーボンのような基板を用いて切削加工
する必要がなく、膨張カーボンのような材料を圧縮成形
して基板を安価に作製することができるといった効果が
ある。
ることによってチャネルが閉塞し、ガスの流れが阻害さ
れることがない。親水性材料を配設することによって親
水性領域Hpyを形成する場合には、親水性が高く吸水
性を有するものを用いれば、当該親水性領域Hpyには
水が保持され保水層が形成される。このように保水層が
形成されれば、この保水層から気化する水蒸気で固体高
分子膜を確実に保湿すると共に冷却効果をも奏する。従
って、チャネル基板を作製するのに基板自体に水が保持
され易い多孔性カーボンのような基板を用いて切削加工
する必要がなく、膨張カーボンのような材料を圧縮成形
して基板を安価に作製することができるといった効果が
ある。
【0033】なお、このように保水層を形成しようとす
る場合には、固体高分子膜を幅広く加湿することができ
る点を考慮すれば吸水性材料はチャネルの底面に配設す
る方が望ましいと思われる。固体高分子型燃料電池1に
供給する水量の調整は、水圧計(図4中にPで示してい
る)で孔基板28にかかる水圧を計りながら、所定の水
圧となるようにポンプ3の出力をコントロールすること
によって行う。
る場合には、固体高分子膜を幅広く加湿することができ
る点を考慮すれば吸水性材料はチャネルの底面に配設す
る方が望ましいと思われる。固体高分子型燃料電池1に
供給する水量の調整は、水圧計(図4中にPで示してい
る)で孔基板28にかかる水圧を計りながら、所定の水
圧となるようにポンプ3の出力をコントロールすること
によって行う。
【0034】供給する水量としては、固体高分子型燃料
電池1を所定の運転温度(80℃程度)に保つ冷却力を
得るだけの水量は必要であるが、アノード13に対する
水素の供給を円滑に行うためにできるだけ少ない水量に
設定することが望ましい。図4に戻って固体高分子型燃
料電池1から排出された気液混合物は、気液分離タンク
4に流れ込み未反応水素と水とに分離されて、分離され
た水は再利用され、未反応水素は燃焼器(不図示)で燃
焼処理される。
電池1を所定の運転温度(80℃程度)に保つ冷却力を
得るだけの水量は必要であるが、アノード13に対する
水素の供給を円滑に行うためにできるだけ少ない水量に
設定することが望ましい。図4に戻って固体高分子型燃
料電池1から排出された気液混合物は、気液分離タンク
4に流れ込み未反応水素と水とに分離されて、分離され
た水は再利用され、未反応水素は燃焼器(不図示)で燃
焼処理される。
【0035】なお、気液分離タンク4で分離された未反
応水素を固体高分子型燃料電池1のアノード側に送る配
管を設けて、未反応水素を再利用するようにすることも
可能である。空気は、ファン(不図示)から空気供給マ
ニホールド(不図示)を経由して固体高分子型燃料電池
1に送り込まれる。そして、チャネル241を通過しな
がらカソード12に酸素を供給し、固体高分子型燃料電
池1から排出される。
応水素を固体高分子型燃料電池1のアノード側に送る配
管を設けて、未反応水素を再利用するようにすることも
可能である。空気は、ファン(不図示)から空気供給マ
ニホールド(不図示)を経由して固体高分子型燃料電池
1に送り込まれる。そして、チャネル241を通過しな
がらカソード12に酸素を供給し、固体高分子型燃料電
池1から排出される。
【0036】以上説明したように、本固体高分子型燃料
電池1では気液混合物が流通するアノード側のチャネル
251内におけるガスの流れが確保されるので、水素ガ
スは電極に安定して供給されることとなり、運転初期の
電池電圧を経時的に維持することができる。 〔実施の形態2〕本実施の形態は、チャネル基板25の
溌水処理方法を異にする以外は上記実施の形態の固体高
分子型燃料電池1と同様の構成であるので差分のみを説
明する。
電池1では気液混合物が流通するアノード側のチャネル
251内におけるガスの流れが確保されるので、水素ガ
スは電極に安定して供給されることとなり、運転初期の
電池電圧を経時的に維持することができる。 〔実施の形態2〕本実施の形態は、チャネル基板25の
溌水処理方法を異にする以外は上記実施の形態の固体高
分子型燃料電池1と同様の構成であるので差分のみを説
明する。
【0037】ここでは、チャネル251の形成壁面全面
を入口側から出口側にかけて溌水性が連続的に大きくな
るように処理されている。溌水性が高い出口側では気液
混合物中の水が弾かれて水滴状になり、基板との接触抵
抗が小さくなるので、チャネル外にスムーズに排出され
ることとなり、チャネル251内に水が滞留することに
よってチャネルが閉塞されるといった問題は解消され、
実施の形態1と同様に安定した発電が可能となる。
を入口側から出口側にかけて溌水性が連続的に大きくな
るように処理されている。溌水性が高い出口側では気液
混合物中の水が弾かれて水滴状になり、基板との接触抵
抗が小さくなるので、チャネル外にスムーズに排出され
ることとなり、チャネル251内に水が滞留することに
よってチャネルが閉塞されるといった問題は解消され、
実施の形態1と同様に安定した発電が可能となる。
【0038】この水を排出する効果は、チャネル251
の出口側端部だけを溌水処理してその部分の溌水性を高
めてもある程度得られるが、この場合には溌水性の低い
部分と溌水性の高い部分の境界線にあたる不連続部分に
水が滞留する可能性がある。一方、上記のように連続的
に溌水性を変化させればそのような不連続部分での水の
滞留が生じることなく水はスムーズに流れ排出されるこ
ととなる。
の出口側端部だけを溌水処理してその部分の溌水性を高
めてもある程度得られるが、この場合には溌水性の低い
部分と溌水性の高い部分の境界線にあたる不連続部分に
水が滞留する可能性がある。一方、上記のように連続的
に溌水性を変化させればそのような不連続部分での水の
滞留が生じることなく水はスムーズに流れ排出されるこ
ととなる。
【0039】溌水処理は、上記溌水性塗料を噴霧させる
ノズルをチャネル基板表面に沿って気液混合物流れ方向
に直交する方向にライン状にチャネル入口側から出口側
に向けて走査しながら上記塗料を噴霧することで行う。
このノズルを走査する速度を出口側に向かうに従って遅
くなるようにコントロールすることにより出口側に向け
て次第に噴霧時間を長くして、噴霧量を増やせば溌水性
をチャネル出口側に向けて次第に高くすることができ
る。
ノズルをチャネル基板表面に沿って気液混合物流れ方向
に直交する方向にライン状にチャネル入口側から出口側
に向けて走査しながら上記塗料を噴霧することで行う。
このノズルを走査する速度を出口側に向かうに従って遅
くなるようにコントロールすることにより出口側に向け
て次第に噴霧時間を長くして、噴霧量を増やせば溌水性
をチャネル出口側に向けて次第に高くすることができ
る。
【0040】更に、チャネル251の入口側の基板壁面
に親水性を確保すれば(例えば、溌水性塗料を噴霧する
ことなくカーボン基板の親水性を確保しておく)、入口
チャネル261からの気液混合物中の水が、チャネル2
51の入口部分で滞留することによるチャネルの閉塞が
防止され、上述したように電池の運転性能の向上に寄与
する。
に親水性を確保すれば(例えば、溌水性塗料を噴霧する
ことなくカーボン基板の親水性を確保しておく)、入口
チャネル261からの気液混合物中の水が、チャネル2
51の入口部分で滞留することによるチャネルの閉塞が
防止され、上述したように電池の運転性能の向上に寄与
する。
【0041】次に、上記排水効果について例示的に説明
する。チャネル基板25を種々の条件で上記溌水処理し
た場合のチャネル251の閉塞状況を観察した。溌水処
理の条件は、チャネル基板に対する水の接触角で規定
し、チャネル251の入口側と出口側の接触角が表1に
示す値となるように溌水処理した。
する。チャネル基板25を種々の条件で上記溌水処理し
た場合のチャネル251の閉塞状況を観察した。溌水処
理の条件は、チャネル基板に対する水の接触角で規定
し、チャネル251の入口側と出口側の接触角が表1に
示す値となるように溌水処理した。
【0042】
【表1】 こうして作製したチャネル基板にチャネル1本当たり1
0mL/minの窒素ガスと0.1mL/minの水を
混合して供給し、チャネル内の水の流れる状況を観察し
た。この結果を上記表1に併記した。なお、表1の接触
角が20°というのは、カーボン基板自体の値であっ
て、これに溌水処理を施すことにより溌水性が向上し、
水の接触角はこれよりも大きくなる。
0mL/minの窒素ガスと0.1mL/minの水を
混合して供給し、チャネル内の水の流れる状況を観察し
た。この結果を上記表1に併記した。なお、表1の接触
角が20°というのは、カーボン基板自体の値であっ
て、これに溌水処理を施すことにより溌水性が向上し、
水の接触角はこれよりも大きくなる。
【0043】この結果からも明らかなようにチャネル出
口側の水の接触角は、90°よりも小さくなると出口付
近で水が滞留してチャネルが閉塞されてしまうので、出
口側では水の接触角は90°以上に設定することが望ま
しいことが分かる。一方、チャネル出口側の溌水性が高
く水捌けに優れていても、チャネル入口側の水の接触角
が60°を越えると入口側に水が滞留してしまうため、
60°以下に設定することが望ましいと言える。
口側の水の接触角は、90°よりも小さくなると出口付
近で水が滞留してチャネルが閉塞されてしまうので、出
口側では水の接触角は90°以上に設定することが望ま
しいことが分かる。一方、チャネル出口側の溌水性が高
く水捌けに優れていても、チャネル入口側の水の接触角
が60°を越えると入口側に水が滞留してしまうため、
60°以下に設定することが望ましいと言える。
【0044】なお、チャネル出口側の水の接触角が90
°の場合にはチャネルを完全に閉塞するには到らないま
でも断続的(まれに)にチャネルの閉塞が観察され、チ
ャネル入口側の水の接触角が60°の場合にも断続的に
チャネルの閉塞が観察されたので、チャネルが閉塞する
可能性を極力低減させるには、チャネル出口側の水の接
触角は120°以上、チャネル出口側の水の接触角は4
0°以下に設定することがより望ましいことも表1の結
果は示している。
°の場合にはチャネルを完全に閉塞するには到らないま
でも断続的(まれに)にチャネルの閉塞が観察され、チ
ャネル入口側の水の接触角が60°の場合にも断続的に
チャネルの閉塞が観察されたので、チャネルが閉塞する
可能性を極力低減させるには、チャネル出口側の水の接
触角は120°以上、チャネル出口側の水の接触角は4
0°以下に設定することがより望ましいことも表1の結
果は示している。
【0045】〔実施の形態3〕図8は、本実施の形態に
係る固体高分子型燃料電池の要部分解斜視図である。セ
ル10を形成する固体高分子膜11の上部には、積層時
に水及び気液混合物の供給マニホールドを形成する水供
給口301及び気液混合物供給口302が開設され、下
部には、積層時に気液混合物の排出マニホールドを形成
する気液混合物排出口303が開設されている。また、
左上方側部及び右下側部には、空気の供給、排出マニホ
ールドを形成する空気供給口(不図示)及び空気排出口
304がそれぞれ開設されている。
係る固体高分子型燃料電池の要部分解斜視図である。セ
ル10を形成する固体高分子膜11の上部には、積層時
に水及び気液混合物の供給マニホールドを形成する水供
給口301及び気液混合物供給口302が開設され、下
部には、積層時に気液混合物の排出マニホールドを形成
する気液混合物排出口303が開設されている。また、
左上方側部及び右下側部には、空気の供給、排出マニホ
ールドを形成する空気供給口(不図示)及び空気排出口
304がそれぞれ開設されている。
【0046】一方、セパレータ板305は、表裏両面に
形成された凹部306aを有するセパレータ本体306
と、当該凹部306aの底板の上に載置されたアノード
側チャネル基板307及びカソード側チャネル基板(背
面側にあって見えない。)とから構成されている。セパ
レータ本体306の上部には、積層時に水及び気液混合
物の供給マニホールドを形成する水供給口308及び気
液混合物供給口309が開設され、その下方の表面には
気液混合物をアノード側チャネルに案内する通路Tが確
保されている。
形成された凹部306aを有するセパレータ本体306
と、当該凹部306aの底板の上に載置されたアノード
側チャネル基板307及びカソード側チャネル基板(背
面側にあって見えない。)とから構成されている。セパ
レータ本体306の上部には、積層時に水及び気液混合
物の供給マニホールドを形成する水供給口308及び気
液混合物供給口309が開設され、その下方の表面には
気液混合物をアノード側チャネルに案内する通路Tが確
保されている。
【0047】そしてセパレータ本体306の下部には、
積層時には排出マニホールドを形成する気液混合物排出
口310が開設されている。また、左上方側部及び右下
方側部には、空気の供給、排出マニホールドを形成する
空気供給口311及び空気排出口312がそれぞれ開設
されている。そして、本実施の形態における固体高分子
型燃料電池は、上記セル10とセパレータ板305とが
交互に所定数積層され気液混合物供給マニホールド内
に、水中に水素を吹き込むことにより気液混合物を生成
するバブラ313が挿入された構成をしている。
積層時には排出マニホールドを形成する気液混合物排出
口310が開設されている。また、左上方側部及び右下
方側部には、空気の供給、排出マニホールドを形成する
空気供給口311及び空気排出口312がそれぞれ開設
されている。そして、本実施の形態における固体高分子
型燃料電池は、上記セル10とセパレータ板305とが
交互に所定数積層され気液混合物供給マニホールド内
に、水中に水素を吹き込むことにより気液混合物を生成
するバブラ313が挿入された構成をしている。
【0048】当該バブラー313は、例えばメッシュ径
5μmの焼結金属からなり中心軸に沿って水素の流路と
なる中空部314が形成された円柱状の多孔性部材31
5の両端に一対の蓋部316a,316bを設けて構成
されている。そして、一方の蓋部316aには、水素供
給管317を通じて、中空部314に水素を送り込むこ
とができるようになっている(なお、上記各構成の詳細
については、特願平7−296414を参照)。
5μmの焼結金属からなり中心軸に沿って水素の流路と
なる中空部314が形成された円柱状の多孔性部材31
5の両端に一対の蓋部316a,316bを設けて構成
されている。そして、一方の蓋部316aには、水素供
給管317を通じて、中空部314に水素を送り込むこ
とができるようになっている(なお、上記各構成の詳細
については、特願平7−296414を参照)。
【0049】次に、アノード側チャネル基板307の形
状について詳細に説明する。このアノード側チャネル基
板307は、チャネル出口側に水を凝集させる工夫が凝
らされており、これによりチャネルの閉塞を回避する。
つまり、図8に示すように、当該アノード側チャネル基
板307は、リブ307aの終端部分が下流側に斜めに
切り欠かれて次第にリブの幅が細くなるようにテーパ状
に成形されている。
状について詳細に説明する。このアノード側チャネル基
板307は、チャネル出口側に水を凝集させる工夫が凝
らされており、これによりチャネルの閉塞を回避する。
つまり、図8に示すように、当該アノード側チャネル基
板307は、リブ307aの終端部分が下流側に斜めに
切り欠かれて次第にリブの幅が細くなるようにテーパ状
に成形されている。
【0050】このようなチャネル形状に基づきチャネル
終端部の水は、表面張力によってリブ307aの側壁面
に沿って誘導されチャネル307bの終端で凝集され
る。そして、凝集した水滴が成長してその水滴にかかる
重力が表面張力に打ち勝てば適宜チャネル内から排出さ
れることとなる。従って、チャネルの中央部分にはガス
の通路が確保されることとなる。
終端部の水は、表面張力によってリブ307aの側壁面
に沿って誘導されチャネル307bの終端で凝集され
る。そして、凝集した水滴が成長してその水滴にかかる
重力が表面張力に打ち勝てば適宜チャネル内から排出さ
れることとなる。従って、チャネルの中央部分にはガス
の通路が確保されることとなる。
【0051】なお、このようにチャネル終端部で水を凝
集させるようなチャネル形状としてはこれに限らず、以
下の種々の形状を挙げることができる。チャネル基板の
出口部分の拡大斜視図である図9、図10を参照しなが
ら説明する。 図9に示すように、チャネル307bの終端部でチ
ャネルの底面の中央部分が上流側に陥没するように切り
欠かれた形状に基板を成形しても良い。
集させるようなチャネル形状としてはこれに限らず、以
下の種々の形状を挙げることができる。チャネル基板の
出口部分の拡大斜視図である図9、図10を参照しなが
ら説明する。 図9に示すように、チャネル307bの終端部でチ
ャネルの底面の中央部分が上流側に陥没するように切り
欠かれた形状に基板を成形しても良い。
【0052】このような形状とすることによってチャネ
ル終端部の水は、表面張力によってチャネルのリブ30
7a側壁に沿って誘導され、その先端部分で水は凝集さ
れてチャネル外に排出される。 図10に示すように、当該チャネル基板307で
は、リブ307aの終端部が下流側で、次第に低くなる
ようにテーパ状に切り欠かれて成形されている。
ル終端部の水は、表面張力によってチャネルのリブ30
7a側壁に沿って誘導され、その先端部分で水は凝集さ
れてチャネル外に排出される。 図10に示すように、当該チャネル基板307で
は、リブ307aの終端部が下流側で、次第に低くなる
ようにテーパ状に切り欠かれて成形されている。
【0053】これによって、表面張力によりリブ307
a側壁面に沿ってチャネル307b流れてくる水はチャ
ネル307bの終端付近では、リブの端部における鋭部
307cで凝集しチャネル外部に排出される。なお、本
実施の形態において、上記実施の形態1或は実施の形態
2を組み合わせチャネル内面を上記のように溌水処理或
は親水処理すれば、一層チャネルの閉塞を回避する効果
は顕著なものとなる。
a側壁面に沿ってチャネル307b流れてくる水はチャ
ネル307bの終端付近では、リブの端部における鋭部
307cで凝集しチャネル外部に排出される。なお、本
実施の形態において、上記実施の形態1或は実施の形態
2を組み合わせチャネル内面を上記のように溌水処理或
は親水処理すれば、一層チャネルの閉塞を回避する効果
は顕著なものとなる。
【0054】〔実施の形態4〕本実施の形態の固体高分
子型燃料電池は、アノード側チャネルの出口側の水の滞
留を防止する形態を異にする以外、その他の構成は上記
実施の形態3と同様であるので差分のみを説明する。図
11は、チャネル基板の出口部分の拡大斜視図(矢印U
矢視正面図を二重線枠内に含む。)である。
子型燃料電池は、アノード側チャネルの出口側の水の滞
留を防止する形態を異にする以外、その他の構成は上記
実施の形態3と同様であるので差分のみを説明する。図
11は、チャネル基板の出口部分の拡大斜視図(矢印U
矢視正面図を二重線枠内に含む。)である。
【0055】図11に示すように、本固体高分子型燃料
電池のアノード側のチャネル基板307では、チャネル
307bの終端部に、先端側が次第に肉薄となるテーパ
状の水導出板307dが取着されている。なお、本実施
の形態では当該水導出板307dにはチャネル基板30
7と同じ材質のものを用いる。このように水導出板30
7dを取着することにより、水の表面張力によって基板
表面に密着した状態で流れてくる水は、水導出板307
dの面に沿って誘導されてチャネル307b外に排出さ
れることとなる。従って、水滞留によってガスの流通は
阻害されることなく、電池性能を安定して発揮すること
ができる。
電池のアノード側のチャネル基板307では、チャネル
307bの終端部に、先端側が次第に肉薄となるテーパ
状の水導出板307dが取着されている。なお、本実施
の形態では当該水導出板307dにはチャネル基板30
7と同じ材質のものを用いる。このように水導出板30
7dを取着することにより、水の表面張力によって基板
表面に密着した状態で流れてくる水は、水導出板307
dの面に沿って誘導されてチャネル307b外に排出さ
れることとなる。従って、水滞留によってガスの流通は
阻害されることなく、電池性能を安定して発揮すること
ができる。
【0056】なお、本実施の形態において、上記実施の
形態1或は実施の形態2を組み合わせチャネル内面を上
記のように溌水処理或は親水処理すれば、一層チャネル
の閉塞を回避する効果は顕著なものとなる。 〔実施の形態5〕本実施の形態に係る固体高分子型燃料
電池は、チャネル基板307の入口側の形状を異にする
以外前記実施の形態3と同様であるので差分のみを説明
する。
形態1或は実施の形態2を組み合わせチャネル内面を上
記のように溌水処理或は親水処理すれば、一層チャネル
の閉塞を回避する効果は顕著なものとなる。 〔実施の形態5〕本実施の形態に係る固体高分子型燃料
電池は、チャネル基板307の入口側の形状を異にする
以外前記実施の形態3と同様であるので差分のみを説明
する。
【0057】当該チャネル基板307は、チャネル内に
水が入りやすいように入口部分の形状を工夫している。
具体的には以下の形態を挙げることができる。チャネル
基板の入口部分の拡大斜視図である図12〜図15を参
照しながら説明する。なお、図14においては、矢印W
方向矢視正面図を二重線枠内に含む。
水が入りやすいように入口部分の形状を工夫している。
具体的には以下の形態を挙げることができる。チャネル
基板の入口部分の拡大斜視図である図12〜図15を参
照しながら説明する。なお、図14においては、矢印W
方向矢視正面図を二重線枠内に含む。
【0058】 図12に示すように当該チャネル基板
307の入口部分は、気液混合物流れ方向上流側に向け
て断面が次第に拡大するように成形され、チャネル側壁
にはスロープSLが設けられている。これによって、チ
ャネル入口部分で水はこのスロープSLに沿って誘導さ
れチャネル内にスムーズに流入するので、入口付近への
水の滞留を防止することができる。
307の入口部分は、気液混合物流れ方向上流側に向け
て断面が次第に拡大するように成形され、チャネル側壁
にはスロープSLが設けられている。これによって、チ
ャネル入口部分で水はこのスロープSLに沿って誘導さ
れチャネル内にスムーズに流入するので、入口付近への
水の滞留を防止することができる。
【0059】 図13に示すように、当該チャネル基
板は、チャネルの入口側の先端部分が気液混合物流れ方
向下流方向に向け陥没した溝部307eをなすように切
り欠かれるとともに、リブ307aの先端部分が上流方
向に向けて次第に幅狭(細く)になるテーパ状に成形さ
れている。これにより水は、上記テーパ部分の傾斜した
面に沿ってチャネル内に誘導されるのに加え、溝部30
7eを形成する面に沿って誘導されて水は溝部307e
の谷間で凝集され、当該凝集水がチャネル内に導入され
ることとなる。
板は、チャネルの入口側の先端部分が気液混合物流れ方
向下流方向に向け陥没した溝部307eをなすように切
り欠かれるとともに、リブ307aの先端部分が上流方
向に向けて次第に幅狭(細く)になるテーパ状に成形さ
れている。これにより水は、上記テーパ部分の傾斜した
面に沿ってチャネル内に誘導されるのに加え、溝部30
7eを形成する面に沿って誘導されて水は溝部307e
の谷間で凝集され、当該凝集水がチャネル内に導入され
ることとなる。
【0060】 図14に示すように、チャネル基板上
流部には、気液混合物流れ方向上流側に向けて肉薄とな
るようにテーパ状に成形された水導入板307fが取着
されている。これによって当該水導入板307fのスロ
ープ部分に沿って水がチャネル内に誘導されるようにな
っている。
流部には、気液混合物流れ方向上流側に向けて肉薄とな
るようにテーパ状に成形された水導入板307fが取着
されている。これによって当該水導入板307fのスロ
ープ部分に沿って水がチャネル内に誘導されるようにな
っている。
【0061】 図15に示すように、チャネル上流部
にはガイド平板307gがリブ307aに平行となるよ
うにチャネル底面に立設されている。この構成によれば
水の表面張力によってガイド平板307gの面に沿って
水がチャネル内に誘導されることとなり、チャネル入口
部での水滞留を防止する。なお、本実施の形態におい
て、上記実施の形態1或は実施の形態2を組み合わせチ
ャネル内面を上記のように溌水処理或は親水処理すれ
ば、一層チャネルの閉塞を回避する効果は顕著なものと
なる。
にはガイド平板307gがリブ307aに平行となるよ
うにチャネル底面に立設されている。この構成によれば
水の表面張力によってガイド平板307gの面に沿って
水がチャネル内に誘導されることとなり、チャネル入口
部での水滞留を防止する。なお、本実施の形態におい
て、上記実施の形態1或は実施の形態2を組み合わせチ
ャネル内面を上記のように溌水処理或は親水処理すれ
ば、一層チャネルの閉塞を回避する効果は顕著なものと
なる。
【0062】また、上記実施の形態3或は実施の形態4
と組み合わせれば、チャネル入口側だけでなくチャネル
出口側でのチャネルの閉塞をも回避することができるの
でより望ましい。更に、実施の形態1或は実施の形態2
と組み合わせれば、一層、信頼性が増す。 〔変形例〕本発明は、以上の実施の形態に限定されない
のは言うまでもなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々の形態で実施可能であり、以下の変形例が
考えられる。
と組み合わせれば、チャネル入口側だけでなくチャネル
出口側でのチャネルの閉塞をも回避することができるの
でより望ましい。更に、実施の形態1或は実施の形態2
と組み合わせれば、一層、信頼性が増す。 〔変形例〕本発明は、以上の実施の形態に限定されない
のは言うまでもなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々の形態で実施可能であり、以下の変形例が
考えられる。
【0063】即ち、 (1) 上記各実施の形態では、アノード側のチャネル
基板に限り溌水処理したり、排水を促進するために形状
を工夫したがこれに限定されないのは言うまでもなくカ
ソード側のチャネル基板に対しても同様に適応すること
ができる。この場合には、カソードで電気化学的反応に
伴って生成される反応生成水がカソード側のチャネルに
滞留することによる空気(酸化剤)の流れが阻害される
のを防止するといった効果を奏する。
基板に限り溌水処理したり、排水を促進するために形状
を工夫したがこれに限定されないのは言うまでもなくカ
ソード側のチャネル基板に対しても同様に適応すること
ができる。この場合には、カソードで電気化学的反応に
伴って生成される反応生成水がカソード側のチャネルに
滞留することによる空気(酸化剤)の流れが阻害される
のを防止するといった効果を奏する。
【0064】(2) 上記各実施の形態では、気液混合
物を電池に供給しこれで電池冷却や固体高分子膜を加湿
する方式の場合について説明したがこれに限らず、水中
に水素ガスをバブリングするなどの従前の方法で水素ガ
スを加湿して供給する場合であっても、水が滞留するこ
とによるチャネルの閉塞といった問題は発生するであろ
うから、この問題に対しても対処できるのは言うまでも
ない。
物を電池に供給しこれで電池冷却や固体高分子膜を加湿
する方式の場合について説明したがこれに限らず、水中
に水素ガスをバブリングするなどの従前の方法で水素ガ
スを加湿して供給する場合であっても、水が滞留するこ
とによるチャネルの閉塞といった問題は発生するであろ
うから、この問題に対しても対処できるのは言うまでも
ない。
【0065】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の固体高
分子型燃料電池は、固体高分子膜にカソード及びアノー
ドを配したセルと、加湿された燃料ガスが供給される前
記アノードに対向してアノード側チャネルが形成された
第1のプレートと、前記カソードに対向して設けられた
カソード側チャネルが形成された第2のプレートとから
なり、前記アノード側チャネルの壁面は、少なくともチ
ャネル終端部に溌水性領域と親水性領域とが形成されて
いるので、ガスの通路が溌水性領域近傍に確実に確保さ
れ、電池性能を経時的にも維持することができ、安定し
た電圧を得ることができる。
分子型燃料電池は、固体高分子膜にカソード及びアノー
ドを配したセルと、加湿された燃料ガスが供給される前
記アノードに対向してアノード側チャネルが形成された
第1のプレートと、前記カソードに対向して設けられた
カソード側チャネルが形成された第2のプレートとから
なり、前記アノード側チャネルの壁面は、少なくともチ
ャネル終端部に溌水性領域と親水性領域とが形成されて
いるので、ガスの通路が溌水性領域近傍に確実に確保さ
れ、電池性能を経時的にも維持することができ、安定し
た電圧を得ることができる。
【0066】ここで前記親水性領域を吸水性素材で形成
すれば、当該親水性領域は水を保持することで保水層と
なり、固体高分子膜の湿潤や電池冷却がこの保水層の水
を用いて確実になされる。従って、従前、基板自体に保
水性の高い効果な材質のものを用いることで保水層を形
成していたが、このように吸水性素材を配すれば、より
安価に保水層を形成することができる。
すれば、当該親水性領域は水を保持することで保水層と
なり、固体高分子膜の湿潤や電池冷却がこの保水層の水
を用いて確実になされる。従って、従前、基板自体に保
水性の高い効果な材質のものを用いることで保水層を形
成していたが、このように吸水性素材を配すれば、より
安価に保水層を形成することができる。
【0067】この吸水性素材には、シリカとアクリル樹
脂とメラミン樹脂との混合物を主成分とした塗料、又
は、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、レー
ヨン、レーヨン/ポリエチレンテレフタレート、ナイロ
ン/ポリエチレンテレフタレート、レーヨン/ポリクラ
ールの何れかを主成分とする上記織布、不織布又はフェ
ルトを用いることができる。
脂とメラミン樹脂との混合物を主成分とした塗料、又
は、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、レー
ヨン、レーヨン/ポリエチレンテレフタレート、ナイロ
ン/ポリエチレンテレフタレート、レーヨン/ポリクラ
ールの何れかを主成分とする上記織布、不織布又はフェ
ルトを用いることができる。
【0068】ここで、前記アノード側チャネルのチャネ
ル壁面をチャネル終端部からガスの流れ方向上流側に向
けて溌水性が次第に低下するように溌水処理すれば、チ
ャネル終端での水捌けの向上を図ることができる。この
場合、アノード側チャネルの出口側の壁面において水の
接触角を90°以上に設定すれば、チャネル出口側での
閉塞を回避するのに好適である。
ル壁面をチャネル終端部からガスの流れ方向上流側に向
けて溌水性が次第に低下するように溌水処理すれば、チ
ャネル終端での水捌けの向上を図ることができる。この
場合、アノード側チャネルの出口側の壁面において水の
接触角を90°以上に設定すれば、チャネル出口側での
閉塞を回避するのに好適である。
【0069】また、アノード側チャネルの入口側の壁面
において水の接触角を60°以下に設定すれば、チャネ
ル入口側でのチャネル閉塞を回避するのに好適である。
また、本発明の固体高分子型燃料電池は、アノード側チ
ャネルの出口側の端部には、水が滞留しチャネルを閉塞
するのを回避するように水を誘導する誘導面が設けられ
ている。これによれば、ガスの流れが阻害されることな
く、安定した発電が可能となる。
において水の接触角を60°以下に設定すれば、チャネ
ル入口側でのチャネル閉塞を回避するのに好適である。
また、本発明の固体高分子型燃料電池は、アノード側チ
ャネルの出口側の端部には、水が滞留しチャネルを閉塞
するのを回避するように水を誘導する誘導面が設けられ
ている。これによれば、ガスの流れが阻害されることな
く、安定した発電が可能となる。
【0070】ここでチャネルを閉塞するのを回避する方
向に水を誘導する形態としては、水を凝集する形態と、
水をチャネル空間から離間する方向に誘導する形態が合
理的な形態として挙げられる。また、本発明の固体高分
子型燃料電池は、前記アノード側チャネルのチャネル入
口側の端部には、面にそって水をチャネル内に誘導する
誘導面が配されているので、チャネル入口部分に水が滞
留することによるガス欠状態を回避することができ安定
した発電が可能になる。
向に水を誘導する形態としては、水を凝集する形態と、
水をチャネル空間から離間する方向に誘導する形態が合
理的な形態として挙げられる。また、本発明の固体高分
子型燃料電池は、前記アノード側チャネルのチャネル入
口側の端部には、面にそって水をチャネル内に誘導する
誘導面が配されているので、チャネル入口部分に水が滞
留することによるガス欠状態を回避することができ安定
した発電が可能になる。
【図1】一の実施の形態に係る固体高分子型燃料電池の
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図2】上記固体高分子型燃料電池の要部組立図であ
る。
る。
【図3】上記固体高分子型燃料電池のチャネル基板の溌
水処理の様子を表した模式図である。
水処理の様子を表した模式図である。
【図4】上記固体高分子型燃料電池の運転の様子を表す
斜視図である。
斜視図である。
【図5】上記図1におけるX−X線断面図である。
【図6】上記図1におけるY−Y線断面図である。
【図7】上記図1におけるZ−Z線断面図である。
【図8】別な実施の形態に係る固体高分子型燃料電池の
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図9】上記固体高分子型燃料電池のアノード側チャネ
ル基板のチャネル形状を表す要部拡大図である。
ル基板のチャネル形状を表す要部拡大図である。
【図10】上記固体高分子型燃料電池のアノード側チャ
ネル基板のチャネル形状を表す要部拡大図である。
ネル基板のチャネル形状を表す要部拡大図である。
【図11】上記固体高分子型燃料電池のアノード側チャ
ネル基板のチャネル形状を表す要部拡大図である。
ネル基板のチャネル形状を表す要部拡大図である。
【図12】上記固体高分子型燃料電池のアノード側チャ
ネル基板のチャネル形状を表す要部拡大図である。
ネル基板のチャネル形状を表す要部拡大図である。
【図13】上記固体高分子型燃料電池のアノード側チャ
ネル基板のチャネル形状を表す要部拡大図である。
ネル基板のチャネル形状を表す要部拡大図である。
【図14】上記固体高分子型燃料電池のアノード側チャ
ネル基板のチャネル形状を表す要部拡大図である。
ネル基板のチャネル形状を表す要部拡大図である。
【図15】上記固体高分子型燃料電池のアノード側チャ
ネル基板のチャネル形状を表す要部拡大図である。
ネル基板のチャネル形状を表す要部拡大図である。
1 固体高分子型燃料電池 10 セル 11 固体高分子膜 12 カソード 13 アノード 20 複合セパレータ 21 セパレータ枠体 22 隔壁 23 仕切板 24 カソード側チャネル基板 25 アノード側チャネル基板 26 入口チャネル基板 27 出口チャネル基板 28 孔基板 251 チャネル 252 リブ Hpy 親水性領域 Hph 溌水性領域 S スリット I スリット基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 幸徳 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 吉本 保則 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 安尾 耕司 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 宮井 恵吾 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 濱田 陽 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 三宅 泰夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (12)
- 【請求項1】 固体高分子膜にカソード及びアノードを
配したセルと、加湿された燃料ガスが供給される前記ア
ノードに対向してアノード側チャネルが形成された第1
のプレートと、前記カソードに対向して設けられたカソ
ード側チャネルが形成された第2のプレートとからな
り、 前記アノード側チャネルの壁面には、少なくともチャネ
ル終端部に溌水性領域と親水性領域とが形成されている
ことを特徴とする固体高分子型燃料電池。 - 【請求項2】 前記溌水性領域と親水性領域とは、ガス
の流通方向に沿って帯状に形成されていることを特徴と
する請求項1記載の固体高分子型燃料電池。 - 【請求項3】 前記親水性領域は、アノード側チャネル
の壁面に吸水性素材が配設されて形成されていることを
特徴とする請求項1若しくは2記載の固体高分子型燃料
電池。 - 【請求項4】 前記吸水性材は、シリカとアクリル樹脂
とメラミン樹脂との混合物を主成分とした塗料、又は、
ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、レーヨ
ン、レーヨン/ポリエチレンテレフタレート、ナイロン
/ポリエチレンテレフタレート、レーヨン/ポリクラー
ルの何れかを主成分とする織布、不織布又はフェルトで
あることを特徴とする請求項3記載の固体高分子型燃料
電池。 - 【請求項5】 固体高分子膜にカソード及びアノードを
配したセルと、加湿された燃料ガスが供給される前記ア
ノードに対向してアノード側チャネルが形成された第1
のプレートと、前記カソードに対向して設けられたカソ
ード側チャネルが形成された第2のプレートとからな
り、 前記アノード側チャネルの壁面は、チャネル終端部から
ガスの流れ方向上流側に向けて溌水性が次第に低下する
ように溌水処理されていることを特徴とする固体高分子
型燃料電池。 - 【請求項6】 前記アノード側チャネルの出口側の壁面
は、水の接触角が90°以上であることを特徴とする請
求項5記載の固体高分子型燃料電池。 - 【請求項7】 前記アノード側チャネルの入口側の壁面
は、水の接触角が60°以下であることを特徴とする請
求項5若しくは6の何れかに固体高分子型燃料電池。 - 【請求項8】 固体高分子膜にカソード及びアノードを
配したセルと、加湿された燃料ガスが供給される前記ア
ノードに対向してアノード側チャネルが形成された第1
のプレートと、前記カソードに対向して設けられたカソ
ード側チャネルが形成された第2のプレートとからな
り、 前記アノード側チャネルの出口側の端部には、水が滞留
しチャネルを閉塞するのを回避するように水を誘導する
誘導面が設けられていることを特徴とする固体高分子型
燃料電池。 - 【請求項9】 前記誘導面は、アノード側チャネルの壁
面の出口側終端部がチャネルの断面積が広がるように傾
斜して形成された傾斜面であることを特徴とする請求項
8記載の固体高分子型燃料電池。 - 【請求項10】 前記誘導面は、水を凝集させることに
よってチャネルの閉塞を回避することを特徴とする請求
項8記載の固体高分子型燃料電池。 - 【請求項11】 前記誘導面は、水をチャネル空間から
離れる方向に誘導することを特徴とする請求項8記載の
固体高分子型燃料電池。 - 【請求項12】 固体高分子膜にカソード及びアノード
を配したセルと、加湿された燃料ガスが供給される前記
アノードに対向してアノード側チャネルが形成された第
1のプレートと、前記カソードに対向して設けられたカ
ソード側チャネルが形成された第2のプレートとからな
り、 前記アノード側チャネルのチャネル入口側の端部には、
面にそって水をチャネル内に誘導する誘導面が設けられ
ていることを特徴とする固体高分子型燃料電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9257331A JPH1197041A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 固体高分子型燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9257331A JPH1197041A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 固体高分子型燃料電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1197041A true JPH1197041A (ja) | 1999-04-09 |
Family
ID=17304885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9257331A Pending JPH1197041A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | 固体高分子型燃料電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1197041A (ja) |
Cited By (15)
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