JPH1196241A - 生産予定情報決定装置およびその方法 - Google Patents

生産予定情報決定装置およびその方法

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JPH1196241A
JPH1196241A JP25977397A JP25977397A JPH1196241A JP H1196241 A JPH1196241 A JP H1196241A JP 25977397 A JP25977397 A JP 25977397A JP 25977397 A JP25977397 A JP 25977397A JP H1196241 A JPH1196241 A JP H1196241A
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JP25977397A
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Koji Kawagoe
孝司 川越
Tatsuo Watanabe
龍雄 渡辺
Akihiro Mizoe
朗宏 三添
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Original Assignee
SYSTEM LABO MURATA KK
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易且つ迅速に複数の発注情報によって特定
される生産計画を決する。 【構成】 対応関係データ記憶手段3は、各物品とその
物品を生産可能な生産装置との対応関係データを記憶す
る。候補データ生成手段7は発注情報が複数与えられる
と、前記対応関係データに基づいて、前記生産予定情報
の候補データを所定数だけランダムに生成する。演算手
段8は、前記各候補データの生産処理効率を演算する。
候補データ変換手段9は、前記所定数の各候補データに
ついて、全体として生産処理効率が向上するように、遺
伝的アルゴリズムによる変換処理を行なう。候補決定手
段10は、候補データ変換手段9で変換された候補データ
のうち、前記生産処理効率が高い候補データを決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、生産予定情報決定装
置に関し、特に、生産効率の向上に関する。
【0002】
【従来技術およびその課題】従来、成形工場における生
産管理については、工場長が、現在の全オーダ(数量、
納期)を見て経験則から、いつから、どの成形機にどの
金型を取り付けて生産を行うかを決定していた。具体的
には、次の様にして行なっていた。オーダで指定された
製品の種類および生産数に基づいて、金型を決定し、こ
れを使用可能な成形機を決定する。そして、納期遅れが
おこらないように、生産順序を調整する。
【0003】しかし、オーダの傾向によっては、大型の
成形機で生産する製品に注文が集中したり、小型の成形
機で生産する製品に注文が集中する場合もある。このよ
うな場合に、自社に存在する成形機にうまく配分できる
ように、取り数を変更した金型を用意しておくことがあ
る。例えば、2ケ取りの金型であれば小さな金型である
が、8ケ取りの金型であれば大きな金型となる。したが
って、大型の成形機で生産する製品に注文が集中した場
合には、ある製品について納期に余裕があったり、ま
た、生産個数が少ないような場合には、小さな金型で生
産を行なうのである。
【0004】すなわち、製品が決定されれば無条件で金
型が決定されるわけではなく、したがって、使用する成
形機も決定できない。
【0005】また、全体としての生産効率を向上させる
ためには、できる限り、金型の取り替え、材料の変更が
ないことが望ましい。したがって、同じ金型を用いるオ
ーダまたは同じ材料を用いるオーダがある場合には、そ
れをまとめて生産することが望ましい。
【0006】一方、各オーダは、その納期も守る必要が
ある。
【0007】このように、前記生産管理においては、管
理すべき成形機の種類が増えると、そのスケジュールを
簡単に決定できるというものではなかった。
【0008】この発明は、上記問題を解決し、複数の発
注情報によって特定される生産物の生産効率を向上させ
ることができる生産計画決定装置を提供することを目的
とする。さらに、生産効率のうち優先すべき条件に柔軟
に対応できる生産計画を決定できる装置を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の決定生産予定
情報決定装置においては、物品の種類、必要個数および
納期を含む発注情報が複数与えられると、前記発注され
た種類の物品を、いずれの生産装置でいずれの順で生産
するかを示す生産予定情報を決定する生産予定情報決定
装置であって、前記各物品とその物品を生産可能な生産
装置との対応関係データを記憶する対応関係データ記憶
手段、前記発注情報および対応関係データに基づいて、
前記生産予定情報の候補データを所定数だけランダムに
生成する候補データ生成手段、前記各候補データにおけ
る全体としての生産処理効率を演算する演算手段、前記
所定数の各候補データについて、全体として生産処理効
率が向上するように、遺伝的アルゴリズムによる変換処
理を行なう候補データ変換手段、前記候補データ変換手
段で変換された候補データのうち、前記生産処理効率が
高い候補データを決定する候補決定手段、を備えたこと
を特徴とする生産予定情報決定装置。
【0010】請求項2の決定生産予定情報決定装置にお
いては、前記生産装置は、本体部および物品毎の個別生
産部材の組合わせで構成され、前記対応関係データとし
て、各物品を生産可能な個別生産部材およびその個別生
産部材と組合わせ可能な本体部で構成されていることを
特徴とする。
【0011】請求項3の生産予定情報決定装置において
は、前記生産処理効率は、前記本体部の非稼働時間の総
計に基づいて決定されることを特徴とする。
【0012】請求項4の生産予定情報決定装置において
は、前記生産処理効率は、前記本体部の非稼働時間の総
計、本体部への個別生産部材の取替え度、納期内生産度
に基づいて決定されることを特徴とする。
【0013】請求項5の生産予定情報決定装置において
は、前記生産処理効率は、さらに、前記発注情報によっ
て特定される物品の生産完了までの総日数をも考慮して
決定されることを特徴とする。
【0014】請求項6の生産予定情報決定装置において
は、前記候補データ生成手段は、生産順序、使用する本
体部、および使用する個別生産部材で構成された候補デ
ータを所定数だけランダムに生成することを特徴とす
る。
【0015】請求項7の生産予定情報決定装置において
は、前記候補データ生成手段は、1)生産順序を特定する
候補データを所定数だけランダムに生成し、2)前記対応
関係データで使用可能な本体部および個別生産部材のう
ち、その発注情報で特定される物品を生産する時点で、
空き状態で且つ最も生産が早く完了できる本体部および
個別生産部材を、その発注情報にて使用する本体部およ
び個別生産部材として特定することを特徴とする。
【0016】請求項8の生産予定情報決定方法において
は、物品の種類、必要個数および納期を含む発注情報が
複数与えられると、前記発注された種類の物品を、いず
れの生産装置でいずれの順で生産するかを示す生産予定
情報を決定する生産予定情報決定方法であって、前記各
物品とその物品を生産可能な生産装置との対応関係デー
タを記憶しておき、前記発注情報および対応関係データ
に基づいて、前記生産予定情報の候補データを所定数だ
けランダムに生成し、前記各候補データにおける全体と
しての生産処理効率を演算し、前記所定数の各候補デー
タについて、全体として生産処理効率が向上するよう
に、遺伝的アルゴリズムによる変換処理を行ない、変換
された候補データのうち、前記生産処理効率が高い候補
データを決定すること、を特徴とする。
【0017】請求項9の記憶媒体においては、入力装
置、制御装置、出力装置および記憶装置を備えたコンピ
ュータを、生産予定情報決定装置として機能させるプロ
グラムを記憶した記憶媒体において、前記プログラム
は、前記コンピュータを、物品の種類、必要個数および
納期を含む発注情報が複数与えられると、前記発注され
た種類の物品を、いずれの生産装置でいずれの順で生産
するかを示す生産予定情報を決定する装置であって、以
下の1)〜5)の手段を備えた装置として機能させるこ
と、 1)前記各物品とその物品を生産可能な生産装置との対応
関係データを記憶する対応関係データ記憶手段、 2)前記発注情報および対応関係データに基づいて、前記
生産予定情報の候補データを所定数だけランダムに生成
する候補データ生成手段、 3)前記各候補データにおける全体としての生産処理効率
を演算する演算手段、 4)前記所定数の各候補データについて、全体として生産
処理効率が向上するように、遺伝的アルゴリズムによる
変換処理を行なう候補データ変換手段、 5)前記候補データ変換手段で変換された候補データのう
ち、前記生産処理効率が高い候補データを決定する候補
決定手段、 を特徴とする。
【0018】なお、対応関係データは、実施形態におい
ては、図4,5に示す品目マスタおよび金型マスタが該
当する。発注情報は、実施形態においては各オーダナン
バのオーダに対応する。
【0019】
【作用および発明の効果】請求項1の生産予定情報決定
装置または、請求項8の生産予定情報決定方法において
は、前記各物品とその物品を生産可能な生産装置との対
応関係データを記憶しておき、前記発注情報および対応
関係データに基づいて、前記生産予定情報の候補データ
を所定数だけランダムに生成し、前記各候補データにお
ける全体としての生産処理効率を演算し、前記所定数の
各候補データについて、全体として生産処理効率が向上
するように、遺伝的アルゴリズムによる変換処理を行な
い、変換された候補データのうち、前記生産処理効率が
高い候補データを決定する。したがって、遺伝的アルゴ
リズムによる変換処理を行なうだけで、全体として生産
処理効率を向上させることができる。これにより、簡易
に、複数の発注情報によって特定される生産物の生産効
率を向上させることができる生産計画決定装置を提供す
ることができる。
【0020】請求項2の決定生産予定情報決定装置にお
いては、前記生産装置は、本体部および物品毎の個別生
産部材の組合わせで構成され、前記対応関係データとし
て、各物品を生産可能な個別生産部材およびその個別生
産部材と組合わせ可能な本体部で構成されている。した
がって、本体部および物品毎の個別生産部材の組合わせ
で構成される生産装置において、簡易に、複数の発注情
報によって特定される生産物の生産効率を向上させるこ
とができる生産計画決定装置を提供することができる。
【0021】請求項3の生産予定情報決定装置において
は、前記生産処理効率は、前記本体部の非稼働時間の総
計に基づいて決定される。したがって、簡易に、本体部
の非稼働時間の総計が小さな生産計画を決定することが
できる。
【0022】請求項4の生産予定情報決定装置において
は、前記生産処理効率は、前記本体部の非稼働時間の総
計、本体部への個別生産部材の取替え度、納期内生産度
に基づいて決定される。したがって、したがって、簡易
に、生産処理効率の高い生産計画を決定することができ
る。
【0023】請求項5の生産予定情報決定装置において
は、前記生産処理効率は、さらに、前記発注情報によっ
て特定される物品の生産完了までの総日数をも考慮して
決定される。したがって、全体として早く生産完了可能
な生産計画を決定することができる。
【0024】請求項6の生産予定情報決定装置において
は、前記候補データ生成手段は、生産順序、使用する本
体部、および使用する個別生産部材で構成された候補デ
ータを所定数だけランダムに生成する。したがって、生
産順序、使用する本体部、および使用する個別生産部材
を直接決定することができる。
【0025】請求項7の生産予定情報決定装置において
は、前記候補データ生成手段は、生産順序を特定する候
補データを所定数だけランダムに生成する。そして、前
記対応関係データで使用可能な本体部および個別生産部
材のうち、その発注情報で特定される物品を生産する時
点で、空き状態で且つ最も生産が早く完了できる本体部
および個別生産部材を、その発注情報にて使用する本体
部および個別生産部材として特定する。したがって、候
補データの全体の長さを短くすることができ、よりよい
候補に短時間で収束させることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
1.機能ブロック図 以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明す
る。図1に、生産予定情報決定装置1の機能ブロック図
を示す。生産予定情報決定装置1は、物品の種類、必要
個数および納期を含む発注情報が複数与えられると、前
記発注された種類の物品を、いずれの生産装置でいずれ
の順で生産するかを示す生産予定情報を決定する装置で
ある。生産予定情報決定装置1は、対応関係データ記憶
手段3、発注情報記憶手段5、候補データ生成手段7、
演算手段8、候補データ変換手段9、および候補決定手
段10を備えている。
【0027】対応関係データ記憶手段3は、各物品とそ
の物品を生産可能な生産装置との対応関係データを記憶
する。発注情報記憶手段5は、物品の種類、必要個数お
よび納期を含む発注情報が複数記憶される。候補データ
生成手段7は、発注情報記憶手段5に記憶された複数の
発注情報および対応関係データ記憶手段3に記憶された
対応関係データに基づいて、前記生産予定情報の候補デ
ータを所定数だけランダムに生成する。演算手段8は、
予め記憶された演算式に基づいて、前記各候補データに
おける全体としての生産処理効率を演算する。候補デー
タ変換手段9は、前記所定数の各候補データについて、
全体として生産処理効率が向上するように、遺伝的アル
ゴリズムによる変換処理を行なう。候補決定手段10
は、候補データ変換手段9で変換された候補データのう
ち、前記生産処理効率が高い候補データを決定する。
【0028】2.ハードウェア構成 生産予定情報決定装置1をCPUを用いて実現したハー
ドウェア構成の一例を、図2に示す。生産予定情報決定
装置1は、CPU23、メモリ27、ハードディスク2
6、CRT32、キーボード28、プリンタ30、FD
D25およびバスライン29を備えている。
【0029】CPU23は、ハードディスク26に記憶
された制御プログラムにしたがいバスライン29を介し
て、各部を制御する。
【0030】この制御プログラムは、FDD25を介し
て、プログラムが記憶されたフレキシブルディスク25
aから読み出されてハードディスク26にインストール
されたものである。なお、フレキシブルディスク以外
に、CD−ROM、ICカード等のプログラムを実体的
に一体化したコンピュータ可読の記憶媒体から、ハード
ディスクにインストールさせるようにしてもよい。さら
に、通信回線を用いてダウンロードするようにしてもよ
い。
【0031】本実施形態においては、プログラムをフレ
キシブルディスクからハードディスク26にインストー
ルさせることにより、フレキシブルディスクに記憶させ
たプログラムを間接的にコンピュータに実行させるよう
にしている。しかし、これに限定されることなく、フレ
キシブルディスクに記憶させたプログラムをFDD25
から直接的に実行するようにしてもよい。なお、コンピ
ュータによって、実行可能なプログラムとしては、その
ままのインストールするだけで直接実行可能なものはも
ちろん、一旦他の形態等に変換が必要なもの(例えば、
データ圧縮されているものを、解凍する等)、さらに
は、他のモジュール部分と組合して実行可能なものも含
む。
【0032】メモリ27には、各種の演算結果等が記憶
される。CRT32には、最終的に選択された候補等が
表示される。
【0033】ハードディスク26には、図3に示すオー
ダ表が記憶されている。オーダ表は複数のオーダから構
成されている。本実施形態においては、各オーダが発注
情報に対応する。各オーダは、オーダ番号、発注する製
品の品目コード、オーダ数、及び納期から構成されてい
る。
【0034】またハードディスク26には、図4から図
9に示す各種のマスタファイルが記憶されている。
【0035】図4に、品目マスタのデータ構造を示す。
本実施形態においては、品目マスタは、品目コード、品
目名称、材料コード、使用可能金型から構成されてい
る。例えば、品目1010の製品は、材料M010が用
いられ、使用可能な金型としては、金型C110、C1
20である。なお、本実施形態においては、全ての品目
コードに対し、使用可能金型を2つとしたが、これに限
定されるわけではなく、1つの場合もあれば、3以上の
場合も存在する。
【0036】図5に、金型マスタのデータ構造を示す。
本実施形態においては、金型マスタは、金型コード、金
型名称、取り数及び使用可能成形機から構成されてい
る。例えば、金型C110は、取り数「2」であるので
2ケ取りの金型であることが分かる。ここで、品目マス
タを参照すると、金型C110は品目1010用の金型
であるので、品目1010が1ショット当り2個取れる
金型であることがわかる。また、使用可能成形機は、成
形機S010、S020、S030を示している。
【0037】なお、品目によっては、金型を共有する場
合もある。例えば、材料及び形状は同一で、色彩のみ異
なる様な場合である。
【0038】また、本実施形態においては、使用可能成
形機を各金型について3つとしたが、これに限定される
わけではない。また、使用可能成形機として、金型C1
10及びC120でおのおの成形機S030がだぶって
いるが、これは成形機S30の取り付け可能な金型とし
て、金型C110及びC120が双方に含まれているか
らである。
【0039】図6に、成形機マスタのデータ構造を示
す。本実施形態においては、成形機マスタは、成形機コ
ード、成形機名称及び成形能力から構成されている。例
えば、成形機S010は、能力として1回当り100秒
で成形を行うことを示している。
【0040】図7に、材料マスタのデータ構造を示す。
本実施形態においては、材料マスタは、材料コード、材
料名称、材質識別コード及び色目識別コードから構成さ
れている。
【0041】図8に、段取替マスタを示す。本実施形態
においては、段取替えとして、金型の取替時間および材
料取替時間を採用した。金型の取替時間は全て1時間と
した。材料取替時間は、変更前の材料と変更後の材料の
種類および色目に応じて、その時間を決定するための条
件を記憶するようにした。本実施形態においては、決定
条件としては、完全に材料タンクから前の材料を抜取る
必要がある場合と、材料タンクから前の材料を抜取らず
につぎの材料を追加していく場合の2つの場合とした。
これは、材質が変更される場合は、完全に材料タンクか
ら抜取る必要がある。また、色目が濃い材料から薄い材
料に変更される場合も同様である。なお、本実施形態に
おいては、色目識別コードは、濃くなるにつれて、値を
大きくするように対応づけ、白色:0、黒色:2621
43(64*64*64)とした。
【0042】これに対して、色目が薄い材料から濃い材
料に変更される場合には、その差が小さければ、材料の
抜取り作業を行なうことなく、材料変更が可能となるか
らである。本実施形態においては、色目識別コードがプ
ラス方向へ1000未満の変更であれば、材料の抜取り
作業を行なうことなく、材料追加によって材料変更する
ものとした。
【0043】例えば、材料M010を材料M020に変
更する場合には、材質は変更されることなく、色目だけ
が「100」から「200」の変更である。この場合、
色目の差が大きくなる方向に100しかないので、材料
取替え時間は「小」となる。これに対して、材質は変更
されることなくても、色目だけが「100」から「22
00」への変更である場合、逆に、色目だけが「20
0」から「100」に薄い方に変更される場合、さら
に、材料が変更される場合には色目識別コードの変更に
関わらず、材料取替え時間は「大」となる本実施形態に
おいては、材料取替え時間「大」:3時間、材料取替え
時間「小」:2時間とした。
【0044】図9に、作業者勤務マスタを示す。本実施
形態においては、勤務時間及び休日から構成されてい
る。この場合、勤務時間は9時から17時とし、休日と
して土、日及び1月1日、1月15日...というふう
に記憶されている。なおこの実施形態では、作業者の全
員について同じ勤務時間としているが、これを各自別、
すなわち、Aさんは9時から17時、Bさんは16時か
ら翌朝2時、Cさんは、1時から9時というように作業
者ごとに、勤務時間を記憶するようにしてもよい。
【0045】図2に示す、キーボード28は、新しいオ
ーダを入力したり、各種の演算命令等を入力する入力手
段である。プリンタ30は、決定されたスケジュール等
を出力する。
【0046】3.フローチャート つぎに、図10を用いて、ハードディスク26に記憶さ
れているプログラムについて、説明する。
【0047】(3-1)候補のデータ構造について まず、CPU23は、全オーダを読み出す(ステップS
T2)。つぎに、CPU23は、候補を発生させる(ス
テップST4)。発生させる候補のデータ構造につい
て、図11Aを用いて説明する。この実施形態ではオー
ダ順序決定部、金型選択部及び成形機選択部をそれぞれ
オーダの数(N)セルとした。この場合、図3に示すよ
うに、オーダ001からオーダ020の20個のオーダ
があるので、20セル+20セル+20セル=60セル
の候補が発生することとなる。
【0048】なお、オーダ順序決定部については、表現
方法として順序表現を行い、各セルについて、取り得る
値についてはセルから各セルの番号からそのオーダまで
に抽出した数計を減算した値とした。これについては後
述する。金型選択部及び成形機選択部については、おの
おの0〜65535のいずれかの値がランダムに生成さ
れることとなる。なお、金型選択部及び成形機選択部に
発生させる値は、使用能金型および使用可能成形機の数
よりも同じかまたは大きければどの様な値であってもよ
い。
【0049】なお、金型選択部のN個については、第1
番目のセルがオーダ001に使用する金型を特定するセ
ルであり、第2番目がオーダ002に使用する金型を特
定するセルである。同様に成形機選択部についても、1
つ目のセルがオーダ001に用いる成形機を特定し、2
番目のセルがオーダ002に用いる成形機を特定する。
【0050】つぎに、候補の発生方法について説明す
る。まず、オーダ順序決定部について説明する。この実
施形態では、オーダは、オーダナンバ001〜020の
計20個、存在するので、図11Aに示すように、オー
ダ順序決定部にO001、O002、O003・・・O
020とそのまま並べる。このオーダを、乱数を用い
て、任意に並び換える。例えば、O001、O002、
O003・・・O020が、図11Bに示すように、O
005、O019・・・というように並び換えられる。
金型選択部及び成形機選択部については、おのおの0〜
65535のいずれかの値がランダムに生成される。
【0051】発生させた乱数に基づいての使用金型およ
び使用成形機の決定方法について説明する。この実施形
態においては、各オーダによって使用できる金型及び成
形機が異なるので、次のようにして各オーダの使用する
金型及び成形機を決定するようにした。
【0052】金型選択部については、ランダムに発生さ
せた値をそのオーダに使用可能な金型の数で除算する。
そして余りの番号を特定する金型とする。成形機選択部
に対しては、金型が決定すれば使用可能な成形機も決定
するので、同様にその数で除算し、余りをその成形機の
番号とする。
【0053】例えば、図11Bに示すように、オーダ順
序決定部の1番目にオーダ005が、2番目にオーダ0
19が当てはめられた場合は以下の様にして、使用金型
および使用成形機が決定される。
【0054】まず、オーダ順序決定部の1番目には、オ
ーダ005である。そして、オーダ005の対応する金
型選択部の5番目のセルを見ると、この場合「280」
である。ここで、オーダ005は品目1050を製造す
るオーダであるので、品目マスタ(図4参照)で、その
使用可能金型を見ると金型C510、C520の2種類
である。この「280」を2で除算すると、余りは0と
なるので、使用可能金型は0番目、すなわち金型C51
0が使用金型となる。
【0055】同様に、成形機選択部の5番目を見ると
「1203」であるので、この場合金型C510の使用
可能成形機は成形機S010、S020、S030の3
種類であるので、1203÷3で余り0となるので、0
番目、すなわち成形機S010が使用成形機となる。
【0056】このようにして、オーダナンバ005のオ
ーダは、成形機その1に金型C510を取付けて製造さ
れることとなる。
【0057】なお、金型選択部については、このような
使用可能な金型での除算を行うことなく、当初から使用
可能な金型の数のうちのいずれかをランダムに発生させ
るようにしてもよい。一方、成形機選択部については、
金型選択部の発生する値によって使用可能な成形機も異
なるので、金型選択が行われた後、同様のステップでラ
ンダムに発生させるか、または一旦ランダムに発生させ
た値をこのように除算するようにすればよい。
【0058】オーダ005の製造が、どの程度かかるか
については次のようにして決定される。図3に示すオー
ダ表のオーダ005は、オーダ数が12000(個)で
ある。この場合、使用金型C510は、取り数が5であ
るので1ショット当り5個の製品を製造することができ
る。したがって12000÷5=2400が得られる。
すなわち、2400ショット必要であることが分かる。
【0059】図6に示す成形機マスタによると、成形機
S010は、能力として1ショット当り100秒必要で
あるので、製造時間としては、2,400×100秒=
約66.6時間となる。ここで、3月24日の朝9時か
ら作業を開始するとして、段取替えマスタを参照すると
(図8参照)、金型取り付けに1時間かかるので、取付
けた状態から66.6時間稼働してオーダ005の製造
が終了することがわかる。
【0060】同様に、2番目のオーダ019についても
金型選択部及び成形機選択部の19番目の値に基づい
て、使用金型及び使用成形機が決定され、成形機マスタ
の1回打つのに必要な秒数及び金型マスタの1回当りの
取り数にもとづいて総稼働時間が決定される。
【0061】このようにして各オーダについて使用する
成形機が決定され、並べ替えられたオーダ順に生産が行
われる。これにより図12に示すようにスケジュール表
が完成する。
【0062】なお、スケジュール表において、並べ替え
られたオーダ順に生産を行なう場合に、既に金型または
成形機を他のオーダの品目を生産するために用いている
場合もある。この場合、金型および成形機の双方が空か
ない限り、生産ができない。したがって、この場合は、
金型または成形機の遅く使用可能となる時刻が、そのオ
ーダの生産開始時刻となる。
【0063】すなわち、n番目のオーダについてこの待
ち時間が長い場合には、n+1番目のオーダを生産する
金型および成形機が空き状態であれば、n+1番目のオ
ーダの方が先に生産開始されることもある。このよう
に、本実施形態においては、並べ替えられたオーダ順に
生産するとは、使用する成形機または金型が同じ場合に
は、生産順序が前後することはないが、使用する成形機
および金型が異なる場合には、生産開始時刻が逆転する
こともある。
【0064】なお、このスケジュール表において、各オ
ーダの間には金型を取り替える場合の時間及び材料を取
り替える場合の時間が必要となる場合がある。段取替え
時間は各オーダによって、金型だけが変更される場合、
使用される材料だけが変更される場合、またはその両方
が変更される場合の3つの場合がある。段取替え時間と
しては、材料替えと金型変更は並行して処理可能である
ので、金型および材料の両方が変更される場合でも、い
ずれかの長い方となる。すなわち、材料変更の時間とな
る。
【0065】図12のスケジュール表においては、オー
ダナンバ001の品目コードとオーダナンバ011の品
目コードは同じであるので、これを続けて製造する場合
には、金型の変更及び材料の変更は必要でなくなる。
【0066】また、これらの段取替えについては、作業
者がいる場合しか処理ができないので、朝9時から夕方
17時以外の時間にて成形作業が終了した場合には、次
の日の朝9時になって初めて段取替えが行われることと
なる。このように図12に示すように、オーダ順序が決
定され、その成形機及び金型が決定されると候補スケジ
ュールが完成することとなる。
【0067】(3-2)候補の評価について このようにして発生させた候補について評価の演算を行
なう。
【0068】CPU23は、まず、成形機非稼働時間合
計C1、段取替え回数C2、納期遅れ日数C3、総稼働
日数C4の演算を行う。
【0069】成形機非稼働時間合計C1の演算は、次の
ようにして行われる。発生させた候補(スケジュール)
に対し、段取替えの総時間、金型待ちの総時間及び人が
存在せず段取がえの待ち時間、さらに作業時間内である
が作業者が他の金型を段取がえ等行っている場合の作業
の待ち時間についてこれらの総計を求める。
【0070】したがって、もし、選択された成形機及び
金型についてそのオーダの製品を生産する際に、他のオ
ーダで使用中である場合には、成形機待ち時間および金
型待ち時間が増えるので、成形機非稼働時間合計も増え
ることになる。
【0071】段取替え回数C2は、金型の段取替えの回
数及び材料の段取替えの回数、これを各々1回ずつと
し、総計したものである。本実施形態においては、金型
変更と材料変更とは、パラレルに処理ができるので、金
型も材料も変わる場合でも、1回とした。
【0072】納期遅れ日数C3は、次のようにして求め
られる。図3に示す各オーダの納期にしたがって、図1
2に示す各オーダが、納期から遅れていないかどうかを
判断し、遅れている場合には、その日数を求める。例え
ば、オーダ001については、4/7に完了する。これ
に対して、納期は図3のオーダ表によると、3/28で
あるので、10日遅れていることになる。これを各オー
ダについて繰り返し、総計を求める。
【0073】総稼働日数C4については次のようにして
求める。図12に示すように、この場合オーダ001〜
オーダ020が、3月24日から4月7日までかかって
生産が行われる。したがって、総日数は15日となる。
なお、図12において3月30日は日曜日で、3月29
日は土曜日であるので、3月29日の勤務時間経過後
(17時以降)にオーダナンバ013の生産が終了して
も作業者が存在しないので、月曜日まで放置状態とな
る。
【0074】つぎに、CPU23は、求めた成形機非稼
働時間合計C1、段取替え回数C2、納期遅れ日数C
3、総稼働日数C4に基づいて、その候補の評価値を求
める。
【0075】本実施形態においては、成形機非稼働時間
合計C1、段取替え回数C2、納期遅れ日数C3、総稼
働日数C4について、それぞれ重み付けを行ない、評価
値を演算するようにした。すなわち、評価値Hsは以下
の式、 Hs=w1・C1+w2・C2+w3・C3+w4・C4・・(1) で求めることができる。
【0076】例えば、納期遅れを最重視するのであれ
ば、重みW1:3.0、W2:5.0、重みW3:1
0、重みW4:1.0等に設定すればよい。
【0077】なお、パラメータC1〜C4に用いる重み
付けW1〜W4は、単なる重みだけでなく、各パラメー
タの単位の相違を吸収する役割をも有している。
【0078】つぎに、CPU23は、このような候補を
所定数だけ発生させたか否か判断する(図10ステップ
ST8)。所定数だけ候補が発生させていなければ、ス
テップST4〜ステップST6の処理を繰返す。本実施
形態においては、所定数として50個の候補を発生させ
るようにした。
【0079】(3-3)GAオペレーションについて CPU23は、ステップST8にて、所定数だけ候補が
発生させたと判断すると、GA(Genetic Algorithms)
オペレーションを行なう(ステップST10)。 GA
オペレーションとは、ランダム的に発生させた候補組合
わせデータに基づいて、評価が高くなるような候補を生
成しようとするものである。すなわち、本来であれば、
オーダの並べ変え順について、全ての組合わせについて
評価を求め(総当たり演算方法)、最も高い評価を決定
すればよい。しかしながら、この総当たり演算方法では
膨大な数の候補についての評価を演算する必要があり、
現在の一般的なコンピュータの演算速度では実現不可能
である。そこで、本実施形態においては、このような時
間的な問題を解決するために、GA演算方法を用いるこ
ととした。GA演算方法は、最良評価の候補ではないか
もしれないけれども、以下に説明するように、これに近
い候補を比較的短時間で見つけることができる。
【0080】GAオペレーションについて、図13を用
いて説明する。まず、図10ステップST10にて得ら
れた50個の候補について、CPU23は、評価の高い
順に並べ換えを行なう(図13ステップST61)。こ
の状態を図14Aに示す。図14Aにおいては、候補K
1からK50までが、評価値75から270までの順に
並び換えが行なわれている。本実施形態においては、評
価値が小さいほど評価が高い候補であるとした。
【0081】つぎに、CPU23は、増殖オペレーショ
ンを行なう(図13ステップST63)。増殖オペレー
ションは、評価の高い候補を、所定の割合で複製させ、
複製させた分だけ評価の低い候補を削除するオペレーシ
ョンである。本実施形態においては、増殖率を20%と
したので、候補K1からK10を複製し、複製させた
分、すなわち10個の候補について(K41からK5
0)を削除する。このようにして、図14Bに示すよう
に、評価の高い候補が2つづつ発生する。
【0082】つぎに、CPU23は、突然変異オペレー
ションを行なう(図13ステップST65)。突然変異
オペレーションとは、所定の割合で、任意のセル(ビッ
ト)について、変換を行なうオペレーションである。本
実施形態においては、突然変異率を1%とした。したが
って、50個体×60セル×1%(すなわち、30セ
ル)について、突然変異オペレーションを行なうことと
した。なお、どのセルに突然変異オペレーションを行う
かは、乱数で決定される。したがって、30個体につい
て突然変異オペレーションが行われることもあり、逆
に、1の個体の30セルについて突然変異オペレーショ
ンが行われることもある。
【0083】この場合、オーダ順序決定部については、
以下に示す順列型のGAオペレーションを行なう。
【0084】順列型GAオペレーションについて、図1
5を用いて説明する。ここでは、説明を容易にするため
に、5つの候補について任意の並べ換えを行なう場合を
例として説明する。
【0085】まず、図15Aに示すO0、O1、O2
3、O4を基本型として、各候補がこの基本型に対し
て、どのように配置されているかで表わされ。例えば、
図15Bに示すように、O0、O2、O4、O3、O1と配
置された候補であれば、「12321」で表されること
になる。これは、この候補においては、O0は、基本型
では1番目に配置されており、O2は、基本型でO0を除
いたときに2番目に配置されており、O4は、基本型で
0およびO2を除いたときに3番目に配置されており、
3は、基本型でO0、O2およびO4を除いたときに2番
目に配置されており、O1は、基本型でO0、O2、O4
よびO3を除いたときに1番目に配置されているからで
ある。
【0086】なお、突然変異オペレーションについて
は、全体の順列個数をNとしたときに、n番目のセルに
発生させることができる乱数値は、N−n+1よりも小
さい値で行うという制約のもとに行なう。例えば、O2
について突然変異オペレーションを行なう場合、全体の
個数は5であり、O2は2番目に配置されている。した
がって、O2に発生させることができる乱数値は、5−
2+1よりも小さい値、すなわち3以下の値となる。
【0087】このような制約のもとに、O2の「2」を
「3」とする突然変異オペレーションを行うと「123
21」で表されるO0、O2、O4、O3、O1という順列
は、「12221」で表されるO0、O3、O4、O2、O
1という順列に並び換えることができる。
【0088】このように、オーダ順序決定部について
は、突然変異オペレーションは、順列型GAで用いられ
るN+1−nよりも小さな値を発生させるという制約に
基づいて、乱数を発生させて、候補を生成する。
【0089】これに対して、金型選択部及び成形機選択
部については、このような制約はなく、任意に乱数を発
生させればよい。
【0090】つぎに、CPU23は、クロスオーバオペ
レーション(図13ステップST67)を行なう。クロ
スオーバオペレーションとは、所定の割合で2つの候補
の任意のセルを相互に入れ替えるオペレーションであ
る。本実施形態においては、クロスオーバー率を10%
としたので、50個体×10%=5個体について、任意
のセルについて、入れ替え操作を行なった。なお、どの
セルについてクロスオーバオペレーションを行うか、入
れ替え順序についても、突然変異オペレーションと同様
に、乱数で決定する。
【0091】クロスオーバオペレーションとは、例え
ば、図16Aに示す候補があった場合に、「1111
1」と「12321」の後部の3つのセルを入れ替える
操作をいう。この操作によって、「11321」と「1
2111」の2つの候補が発生する。これを順列で並べ
換えると、図16Bに示す様に、O0、O1、O4、O3
O2と、O0、O2、O1、O3、O4で表される。なお、ク
ロスオーバオペレーションでは、2つ以上の候補につい
て、同じ位置のセルを入れ替えるので、オーダ順序決定
部のセルを含む場合でも、突然変異オペレーションのよ
うな制約を考慮しなくてもよい。
【0092】この様にして、図13ステップST61〜
ステップST67の処理が1回済むと1世代のGAオペ
レーションが終了する。
【0093】GAオペレーション終了後、CPU23
は、再び評価演算を行なう(図10ステップST1
2)。この評価演算については、ステップST6と同様
であるので、説明は省略する。
【0094】(3-4)候補の決定について つぎに、CPU23は、所定世代だけGAオペレーショ
ンが終了したかどうかを判断する(図10ステップST
14)。本実施形態においては、所定の世代数を100
世代とした。所定世代だけGAオペレーションが終了し
ていない間は、ステップST10からステップST12
の処理を繰り返す。
【0095】所定の世代だけGAオペレーションが終了
すると、その中で最も評価の高い候補をスケジュールと
して決定する(ステップST18)。この決定した組合
せデータをハードディスク26に記憶し、そしてプリン
タ30にてプリントアウトする(ステップST20)。
【0096】このようなGAオペレーションを行うこと
により、図12に示すスケジュールが図17に示すスケ
ジュールに変更される。比較すれば明らかなように、納
期遅れもなく且つ段取回数も少ないスケジュール表が完
成する。
【0097】このように、本実施形態においては、GA
オペレーションを行うことにより、当初の50の候補デ
ータに基づいて、短時間でより評価の高い候補を得るこ
とができる。GAオペレーションでは、総当たり演算方
法とは異なり、所定の世代分だけ演算を行なうだけであ
るので、オーダ数が増えても、階乗で演算が増加するも
のではないからである。
【0098】また、より評価値の高い候補データが得ら
れるのは、つぎの様な理由による。もし、乱数を用いて
ランダム的に発生させた初期候補が、たまたま全て悪い
総合評価を有する場合は、突然変異オペレーションおよ
びクロスオーバオペレーションで、より高い総合評価の
候補組合わせデータが得られる可能性が高い。この突然
変異オペレーションおよびクロスオーバオペレーション
は、高い総合評価を有する候補組合わせデータを、低い
総合評価の候補組合わせデータに変化させてしまうおそ
れがある。しかしながら、増殖オペレーションによっ
て、高い総合評価の候補組合わせデータが残るので、こ
のような問題に対応することができる。
【0099】なお、世代数を増やすことにより、総当た
り方法でしか得られない最良の総合評価を持つ候補組合
わせデータに近い候補組合わせデータが得られる確率は
高くなる。
【0100】このように、本実施形態においては、GA
オペレーションを用いて適切なスケジュールを得ること
ができるので、一旦作成したスケジュールに対し新たな
オーダが入った場合にも、再度オーダの並べ替え処理を
行うことにより、納期内に製造ができるか否かを簡易に
判断することができる。したがって、柔軟に予定変更が
可能なスケジュール作成装置を提供することができる。
【0101】また、全体として稼働効率を向上させるこ
ともできる。さらに、作業者に夜中まで金型の取り替え
等の作業を行わすために待機させる必要もなくなる。
【0102】4.その他 本発明は、樹脂金型を用いた成形工場だけでなく、ダイ
カスト金型を用いた成形工場、さらには、プレスの金型
を用いた成形工場にも適用できる。また、このような本
体部(成形機)および物品毎の個別生産部材(金型)の
組合わせで構成される生産装置であれば、他の組合わせ
で構成される生産装置にも適用することができる。さら
に、本体部および物品毎の個別生産部材の組合わせで構
成される生産装置以外でも、物品の生産を行なうもので
あればどの様なものでも適用することができる。
【0103】なお、本実施形態においては、生産効率
を、成形機の非稼働時間の総計、段取替え度、納期内生
産度、および生産完了までの総日数に基づいて演算した
が、前記評価基準の一部またはその組合わせでもよい。
特に、段取替えが多くなれば、非稼働時間も増えるの
で、段取替えをパラメータとして採用せず、非稼働時間
の一部として判断するようにしてもよい。すなわち、生
産処理効率を演算できる評価基準であればどの様を採用
してもよく、例えば、各オーダの製品を1個生産するの
に必要な単位生産時間等を採用してもよい。
【0104】なお、成形機の非稼働時間については、段
取替えの総時間、金型待ちの総時間及び人が存在せず段
取がえの待ち時間、さらに作業時間内であるが作業者が
他の金型を段取がえ等行っている場合の作業の待ち時間
を総計するようにしたが、それぞれ別々のパラメータと
してもよい。
【0105】また、金型の段取替えの回数及び材料の段
取替えの回数を総計して、段取替え回数としたが、それ
ぞれ別のパラメータとしてもよい。
【0106】また、本実施形態においては、オーダ数が
20であったので、候補を60セルとしたが、これは、
オーダ数に応じて変更するようにすればよい。
【0107】また、本実施形態においては、さらに、使
用金型および使用成形機をも乱数で決定するようにした
が、生産順序だけを候補データとして、所定数だけラン
ダムに生成させ、その発注情報で特定される物品を生産
する時点で、最も生産が早く完了できる成形機および金
型を使用するようにしてもよい。
【0108】具体的には、そのオーダを生産する時点
で、使用可能な組合わせののうち、他のオーダで使用さ
れているか否かを問わず、そのオーダの製品の完了時が
最も早いものが選択される。例えば、ある製品を生産す
るのに、2ケ取りと4ケ取りの2種類の金型があったと
し、双方とも使用できる成形機は空き状態であったとす
る。前者であれば、必要な個数生産完了まで40時間か
かり、後者であれば20時間かかることとなる。この場
合、4ケ取りの金型を、たとえ、現在他のオーダの品目
を生産するのに使用しており、10時間待たないと使用
できない場合でも、最終的には後者の方が早く生産完了
する。この場合には、後者の組合わせが選択される。こ
れは、金型が空き状態でない場合だけでなく、成形機が
空いていない場合も同様である。
【0109】これにより、より早くよりよい候補を得る
ことができる。なぜなら、候補のセル数が短くなるから
である。
【0110】なお、物品の種類、オーダ数等が非常に大
きい場合は、前処理によってある程度の大きさに分割し
て、分割された中で適切な候補を求めるようにしてもよ
い。
【0111】また、段取替えが勤務時間外となってしま
う場合に、その許容回数を決定しておき、この許容範囲
内であれば、得られた候補の評価を演算する際、勤務時
間外ゆえにつぎの勤務時間までは非稼働時間とはならな
いようにしてもよい。これにより、作業者にはやや負担
を求めることとなるが(夜中の出社を要請)、納期がせ
まった生産が集中している場合でも納期を厳守したスケ
ジュールを作成することができる。
【0112】さらに、勤務時間外の段取替え回数を評価
式の別のパラメータとするようにしてもよい。
【0113】上記実施形態においては、図1に示す機能
を実現する為に、CPU23を用い、ソフトウェアによ
ってこれを実現している。しかし、その一部もしくは全
てを、ロジック回路等のハードウェアによって実現して
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる装置の機能ブロック図である。
【図2】CPUを用いて実現したハードウエア構成を示
す図である。
【図3】注文(オーダナンバ、品番、オーダ数量)のデ
ータ構造を示す図である。
【図4】品目マスタのデータ構造を示す図である。
【図5】金型マスタのデータ構造を示す図である。
【図6】成形機マスタのデータ構造を示す図である。
【図7】材料マスタのデータ構造を示す図である。
【図8】段取替えマスタのデータ構造を示す図である。
【図9】作業者勤務マスタのデータ構造を示す図であ
る。
【図10】全体のフローチャートである。
【図11】候補データのデータ構造を示す図である。
【図12】発生させた候補に基づいて作成したスケジュ
ールの一例を示す図である。
【図13】GAオペレーションのフローチャートであ
る。
【図14】増殖オペレーションを説明する図である。
【図15】順列型GAの表記方法を説明するための図で
ある。
【図16】クロスオーバオペレーションを説明するため
の図である。
【図17】選択された候補に基づいて作成したスケジュ
ールを示す図である。
【符号の説明】
3・・・・・・対応関係データ記憶手段 5・・・・・・発注情報記憶手段 7・・・・・・候補データ生成手段 8・・・・・・演算手段 9・・・・・・候補データ変換手段 10・・・・・候補決定手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物品の種類、必要個数および納期を含む発
    注情報が複数与えられると、前記発注された種類の物品
    を、いずれの生産装置でいずれの順で生産するかを示す
    生産予定情報を決定する生産予定情報決定装置であっ
    て、 前記各物品とその物品を生産可能な生産装置との対応関
    係データを記憶する対応関係データ記憶手段、 前記発注情報および対応関係データに基づいて、前記生
    産予定情報の候補データを所定数だけランダムに生成す
    る候補データ生成手段、 前記各候補データにおける全体としての生産処理効率を
    演算する演算手段、 前記所定数の各候補データについて、全体として生産処
    理効率が向上するように、遺伝的アルゴリズムによる変
    換処理を行なう候補データ変換手段、 前記候補データ変換手段で変換された候補データのう
    ち、前記生産処理効率が高い候補データを決定する候補
    決定手段、 を備えたことを特徴とする生産予定情報決定装置。
  2. 【請求項2】請求項1の生産予定情報決定装置におい
    て、 前記生産装置は、本体部および物品毎の個別生産部材の
    組合わせで構成され、 前記対応関係データとして、各物品を生産可能な個別生
    産部材およびその個別生産部材と組合わせ可能な本体部
    で構成されていること、 を特徴とする生産予定情報決定装置。
  3. 【請求項3】請求項2の生産予定情報決定装置におい
    て、 前記生産処理効率は、前記本体部の非稼働時間の総計に
    基づいて決定されること、 を特徴とする生産予定情報決定装置。
  4. 【請求項4】請求項2の生産予定情報決定装置におい
    て、 前記生産処理効率は、前記本体部の非稼働時間の総計、
    本体部への個別生産部材の取替え度、納期内生産度に基
    づいて決定されること、 を特徴とする生産予定情報決定装置。
  5. 【請求項5】請求項4の生産予定情報決定装置におい
    て、 前記生産処理効率は、さらに、前記発注情報によって特
    定される物品の生産完了までの総日数をも考慮して決定
    されること、 を特徴とする生産予定情報決定装置。
  6. 【請求項6】請求項2の生産予定情報決定装置におい
    て、 前記候補データ生成手段は、生産順序、使用する本体
    部、および使用する個別生産部材で構成された候補デー
    タを所定数だけランダムに生成すること、 を特徴とする生産予定情報決定装置。
  7. 【請求項7】請求項2の生産予定情報決定装置におい
    て、 前記候補データ生成手段は、 1)生産順序を特定する候補データを所定数だけランダム
    に生成し、 2)前記対応関係データで使用可能な本体部および個別生
    産部材のうち、その発注情報で特定される物品を生産す
    る時点で、空き状態で且つ最も生産が早く完了できる本
    体部および個別生産部材を、その発注情報にて使用する
    本体部および個別生産部材として特定すること、 を特徴とする生産予定情報決定装置。
  8. 【請求項8】物品の種類、必要個数および納期を含む発
    注情報が複数与えられると、前記発注された種類の物品
    を、いずれの生産装置でいずれの順で生産するかを示す
    生産予定情報を決定する生産予定情報決定方法であっ
    て、 前記各物品とその物品を生産可能な生産装置との対応関
    係データを記憶しておき、 前記発注情報および対応関係データに基づいて、前記生
    産予定情報の候補データを所定数だけランダムに生成
    し、 前記各候補データにおける全体としての生産処理効率を
    演算し、 前記所定数の各候補データについて、全体として生産処
    理効率が向上するように、遺伝的アルゴリズムによる変
    換処理を行ない、変換された候補データのうち、前記生
    産処理効率が高い候補データを決定すること、 を特徴とする生産予定情報決定方法。
  9. 【請求項9】入力装置、制御装置、出力装置および記憶
    装置を備えたコンピュータを、生産予定情報決定装置と
    して機能させるプログラムを記憶した記憶媒体におい
    て、 前記プログラムは、前記コンピュータを、物品の種類、
    必要個数および納期を含む発注情報が複数与えられる
    と、前記発注された種類の物品を、いずれの生産装置で
    いずれの順で生産するかを示す生産予定情報を決定する
    装置であって、以下の1)〜5)の手段を備えた装置とし
    て機能させること、 1)前記各物品とその物品を生産可能な生産装置との対応
    関係データを記憶する対応関係データ記憶手段、 2)前記発注情報および対応関係データに基づいて、前記
    生産予定情報の候補データを所定数だけランダムに生成
    する候補データ生成手段、 3)前記各候補データにおける全体としての生産処理効率
    を演算する演算手段、 4)前記所定数の各候補データについて、全体として生産
    処理効率が向上するように、遺伝的アルゴリズムによる
    変換処理を行なう候補データ変換手段、 5)前記候補データ変換手段で変換された候補データのう
    ち、前記生産処理効率が高い候補データを決定する候補
    決定手段、 を特徴とするプログラムを記憶した記憶媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030024538A (ko) * 2001-09-17 2003-03-26 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 생산관리시스템
CN100401219C (zh) * 2005-10-20 2008-07-09 同济大学 基于遗传算法的可重组生产线调度方法

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