JPH1194579A - 車両用最適経路算出装置、その方法及びそのためのプログラムを記録した媒体 - Google Patents

車両用最適経路算出装置、その方法及びそのためのプログラムを記録した媒体

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JPH1194579A
JPH1194579A JP25842297A JP25842297A JPH1194579A JP H1194579 A JPH1194579 A JP H1194579A JP 25842297 A JP25842297 A JP 25842297A JP 25842297 A JP25842297 A JP 25842297A JP H1194579 A JPH1194579 A JP H1194579A
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optimum route
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Andoriyuusu Sukotsuto
アンドリュース スコット
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の車両における最適経路計算を最適なも
のにする。 【解決手段】 交通管理情報センタ10からの渋滞情報
に、ノイズパラメータNを含ませる。車両側ユニット2
0は、受信機22で受信したノイズパラメータNに応じ
てばらつきの度合いが決定されたノイズをランダムノイ
ズ発生器24で発生する。そして、各リンクの渋滞度な
どの係数にランダムノイズを乗算し、これに基づいて、
ナビゲーションECU28の最適経路計算部28aが最
適経路を計算する。従って、各車両におけるランダムノ
イズ発生器24において発生するノイズが異なることに
よって、最適経路が各車両で異なることになる。従っ
て、1つの情報に基づいて複数の車両が最適経路演算を
行うにも拘わらず、最適経路を異なるものにできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路を所定の単位
であるリンクの接続であるリンクネットワークで表し、
このリンクネットワークにおける第1地点から第2地点
までの最適経路を演算算出する車両用最適経路算出に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の走行経路ガイドを行う
ナビゲーション装置が知られており、これを搭載する車
両も増えてきている。このナビゲーション装置では、目
的地を設定することで、現在地から目的地までの最適ル
ートを探索する。そして、走行ルートを設定した走行に
おいては、ルートに沿った走行が行われるように、音声
や表示により右左折などのガイドを行う。
【0003】ここで、ナビゲーション装置における最適
ルートの探索において、交通情報を考慮したいという要
望がある。これは、最適ルートが、そのときの渋滞状況
などによって異なるからである。すなわち、渋滞や交通
規制などがあれば、最短ルートが最適ルートとは限らな
い。このような交通情報を考慮するルートガイダンスシ
ステムは、ダイナミックルートガイダンスシステム(D
RGS)として知られている。
【0004】このDRGSの最も基本的なやり方は、交
通情報を車両に送信し、車両のナビゲーション装置にお
いて受信した交通情報を考慮した最適ルートの計算を行
う方法である。これは、ローカリデターミンドDRGS
(LDRGS)と呼ばれている。このLDRGSによれ
ば、各車両が渋滞情報などを考慮して、最適ルートを計
算することができる。
【0005】また、DRGSの他のやり方として、交通
を管理するセンターにおいて、ルートを決定する方法が
ある。これは、セントラリデターミンドDRGS(CD
GRS)と呼ばれている。このやり方では、センタの管
轄エリア内のすべての車両について、その位置、目的地
をセンターが評価する。そして、この評価結果に基づい
て、全交通流を考慮して各車両それぞれの最適ルートを
設定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、LDRGS
は、二次的な渋滞を引き起こすという問題がある。すな
わち、LDRGSによれば、始点、終点及び交通情報が
同一であれば、すべての車両のナビゲーション装置がす
べて同一のルートを選択するはずである。従って、同一
の方向の目的地を目指す車両がある地域を通過する際、
これら車両は同じルートを利用する傾向が強くなる。従
って、ある道路について渋滞が発生すると、多くの車両
がその渋滞道路の迂回ルートを利用する。そして、この
迂回ルートは、LDRGSを利用するすべての車両にお
いて同一になる。従って、今度はこの迂回ルートに渋滞
が発生することになる。これでは、単に渋滞が移動する
だけであって、交通状況の改善にならない。
【0007】また、CDRGSによれば、理論的には、
管轄エリア内の車両に対し最適なルートを設定すること
ができ、交通状況を改善することができる。しかし、す
べての車両がCDRGSのための装置を搭載していると
は限らず、センターでコントロールできるのは限定され
た車両になる。さらに、車両がセンターで設定したルー
トを走行するという保証はない。従って、最適ルートは
刻々変わる状況に応じて常に再計算していなければなら
ず、システムが安定したものにならない。
【0008】一方、CDRGSを利用する車両の数が増
加すれば、それだけ確実な最適ルートの計算が行え、有
効性が増す。しかし、対象となる車両の数が増加する
と、計算や通信が困難になる。すなわち、計算量が膨大
になり、また通信チャネル数も多く必要になり、現実的
でなくなってしまう。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、LDRGSを利用しながら、多くの車両が同一の
迂回ルートを選択することを効果的に防止できる車両用
の最適経路の算出を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、道路を所定の
単位であるリンクの接続であるリンクネットワークで表
し、このリンクネットワークにおける第1地点から第2
地点までの最適経路を演算算出する車両用最適経路案内
装置において、乱数を発生する乱数発生手段と、道路リ
ンクネットワーク上の各リンクコストを前記乱数発生手
段からの乱数に基づいて変更するリンクコスト調整手段
と、を有し、変更されたリンクコストを利用して最適経
路を演算算出することを特徴とする。
【0011】このように、本発明によれば、乱数発生手
段によって発生される乱数に応じて、リンクのコストを
変更する。従って、リンクコストはノイズを含んだもの
になる。そこで、最適経路演算も、ノイズを含んだデー
タに基づくものになり、乱数発生手段が別であれば、得
られる最適経路も異なったものになる。従って、多数の
車両が同一の目的地に行く場合においても、各車両にお
いて必ずしも同じ最適ルートが設定されないことにな
る。すなわち、各車両が同一の条件から発して、最適ル
ートを算出する場合であっても、最適経路が異なるもの
になり、車両を分散して通行させることができる。特
に、渋滞が発生した際における迂回ルートなども車両に
よって異なることになり、同一の迂回ルートを多数の車
両が選択することで、その迂回ルートが渋滞するという
ような事態の発生をさけることができ、地域全体として
より適切な通行を行うことができる。特に、最適経路算
出の基のデータは同一でよいため、情報センタなどから
は1つの交通情報を送信し、これに基づいて各車両にお
いて最適経路の算出を行えばよいため、センターにおけ
る計算や、通信のための作業は非常に簡単でよい。
【0012】また、本発明は、外部からの交通情報を取
得する情報入手手段を備え、交通情報を取得したときに
上記リンクコスト調整手段によりリンクコストを調整す
ることを特徴とする。渋滞情報などの新しい交通情報を
得た場合に、最適経路の計算が行われる。この際に、リ
ンクコストの調整を行うことで、最適経路の計算をスム
ーズに行うことができる。なお、交通情報が更新される
度に、乱数を発生すると、一旦設定された経路が変更さ
れる確率が大きくなりすぎるため、目的地の変更がない
限りは、乱数は変更しないことも好ましい。
【0013】また、本発明は、前記乱数発生手段におい
て、発生される乱数のばらつきの大きさを変更する乱数
調整手段を有することを特徴とする。乱数のばらつきの
大きさを変更すると、異なる経路が最適経路になる確率
を制御することができる。例えば、乱数のばらつきを大
きくすると、いろいろな経路が選択される確率を上昇す
ることができる。
【0014】例えば、所定の地域内における道路の混雑
状況が比較的一様である場合には、乱数のばらつきを小
さくする。これは元々車両が集中していないため、各車
両において、誤差のない最適経路の設定が好ましいと考
えられるからである。一方、地域内の道路の混雑状況が
偏っており、特定の道路のみが渋滞しているような状態
の場合には、乱数のばらつきを大きくする。これは、各
車両において最適と考えられている経路が同一の場合が
多いと考えられるからである。乱数のばらつきを大きく
することによって、同一経路を選択する可能性が減少
し、車両を分散させ、地域全体としての効率的な通行が
達成される。
【0015】また、本発明は、外部から送られてくる指
示データに従って、前記乱数調整手段における乱数のば
らつきの大きさを変更することを特徴とする。例えば、
交通管理情報センタでは渋滞状況などを把握している。
このため、乱数をどの程度ばらつかせるのがよいかにつ
いて正しい判断ができる。そこで、交通管理情報センタ
などが車両に乱数のばらつきについての指示データを供
給し、車両がこの指示データに基づいて、乱数を発生さ
せることで、好適な経路設定を行うことができる。
【0016】また、本発明は、演算された経路を表示す
る表示手段を有することを特徴とする。
【0017】更に、本発明は、上述のような動作を車両
用最適経路算出装置に行わせるためのプログラムを記録
した媒体に関する。このようなプログラムは、車両用最
適経路算出装置内のROM、RAM、ハードディスクな
どの記録媒体に記録されて、実行される。また、このプ
ログラムは、CD−ROMやフロッピーディスクなどに
格納されて供給される。更に、通信で車両用最適経路算
出装置に提供することもできる。例えば、交通管理情報
センタなどからプログラムを通信で提供することも好適
である。
【0018】さらに、本発明は、第1地点から第2地点
までの最適経路を演算算出する最適経路算出方法であっ
て、最適経路演算の際に評価対象となる経路の評価値を
乱数により調整し、調整後の評価値を利用して最適経路
を演算することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0020】図1は、システムの全体構成を示すブロッ
ク図である。交通管理情報センタ10は道路ネットワー
クにおける車両の交通量、平均速度などのデータ収集
し、これらを各車両に供給する。このために、多数の情
報収集手段からの情報が交通管理情報センタ10に供給
され、交通管理情報センタ10内のデータベースなどに
これらの情報が記憶されている。情報収集手段は、テレ
ビカメラ、各種センサ等からなるが、調査員などからの
情報を入力してもよい。さらに、データを収集できれ
ば、どのようなシステムを利用してもよい。
【0021】ここで、道路ネットワークは、リンクの接
続として認識されている。リンクは、交差点等を区切り
点として道路を分割した単位である。そして、上述の交
通状況もリンク単位のデータとして収集される。
【0022】交通管理情報センタ10は、リンクにおけ
る交通情報を含むリストを生成する。そして、通信シス
テム12より、このリストを無線で送信する。例えば、
所定の管轄エリアが定められた基地局から電波による通
信を行うことが好ましい。またFM多重放送などによっ
て、所定地域(かなりの広域)にデータを送信してもよ
く、さらに電波ビーコンや光ビーコンによる通信を採用
することもできる。また、無線電話によるオンライン通
信を利用してもよい。ここで、この交通情報は、当該リ
ンクにおける車両の平均走行スピード、リンクの通過に
要する時間(通過所要時間)、事故情報、道路規制情報
等を含んでいる。
【0023】そして、交通管理情報センタ10は、ノイ
ズパラメータNを交通情報と共に、送信する。例えば、
交通管理情報センタ10が管轄するエリアの道路ネット
ワークがK個のリンクから構成されている場合、交通管
理情報センタ10は、K個のリンクのそれぞれについて
のリンクデータと、1つのノイズパラメータNを送信す
る。
【0024】交通管理情報センタ10から送信された電
波は、車両側ユニット20で受信される。すなわち、こ
の車両側ユニット20は、受信機22を有しており、こ
の受信機22により、交通管理情報センタ10からの電
波を受信する。例えば、受信したK個のリンクについて
の交通情報(リンクデータ)は、受信機22の内部のメ
モリに記憶される。
【0025】受信機22には、ランダムノイズ発生器2
4が接続されており、受信機22は、受信したノイズパ
ラメータNをランダムノイズ発生器24に供給する。ラ
ンダムノイズ発生器24は、与えられたノイズパラメー
タNに基づいて、ばらつきの程度を決定して、決定され
たばらつきのノイズを発生する。すなわち、ランダムノ
イズ発生器24は、K個のリンクにそれぞれに対応する
K個の乱数P(K)を発生する。この乱数発生は、PN
(疑似ノイズ)発生器など周知の方法によればよい。
【0026】ここで、発生されるK個の乱数P(K)の
分散(ばらつきの大きさ)は、ノイズパラメータNによ
って決定される。すなわち、乱数P(K)の平均値は一
定値であるが、ノイズパラメータNによってそのばらつ
きの範囲が決定される。例えば、乱数の発生が正規分布
によるのであれば、標準偏差σの値がノイズパラメータ
Nによって決定される。ただし、この乱数の発生や、分
散の決定の手法自体は重要ではなく、所定のばらつきを
持つ乱数が発生されればどのような手法によってもよ
い。
【0027】受信機22は、各リンクについてのデータ
(リンクデータ)を乗算機26に供給する。このリンク
データは、通過所要時間についてのコスト係数や平均走
行速度に対するコスト係数である。このコスト係数は、
例えば渋滞等がなく通常通りの走行が行える場合に
「1」であり、通常の2倍の時間がかかる場合に「2」
となるような係数である。
【0028】乗算機26には、受信機22からのリンク
データと、ランダムノイズ発生器24からのノイズ(乱
数P(K))も供給され、ここでリンクデータに対する
乱数P(K)の乗算が行われる。これによって、ノイズ
を含む各リンクのデータ(ノイジーリンクデータ)が得
られる。このノイジーリンクデータは、ナビゲーション
ECU28内の最適経路計算部28aに供給される。ナ
ビゲーションECU28には、地図データベース30が
接続されている。この地図データベース30には、交通
状況などを考慮しない各リンクの距離等の静的なデータ
が記憶されている。従って、最適経路計算部28aは、
地図データベース30からの静的情報から得られるリン
クコストにノイジーリンクデータを乗算することで、変
換されたリンクコストを得ることができる。
【0029】最適経路計算においては、現在地から目的
地までの経路について、通過するリンクについてのコス
トを積算し、積算されたコストが最小の経路を最適経路
とする。所要時間をコストとすれば、現在地から目的地
までの所要時間が最小の経路が最適経路になる。そし
て、リンクデータは、交通情報に基づく係数であり、リ
ンクデータを地図データベース30のデータに基づくリ
ンクデータ(コスト係数)に乗算することで、交通情報
を考慮したリンクコストが得られる。ここで、現在地に
ついては、図示しないGPS受信機からの出力を基に演
算算出すればよい。また、目的地については、利用者が
図示しない操作入力部を操作することで設定されるよう
にすればよい。
【0030】ここで、最適経路計算部28aは、ノイジ
ーリンクデータを用いて、現在地から目的地までの最適
経路演算を行う。そして、これによって、最適経路が得
られ、これがディスプレイ32に表示される。そして、
実際の移動の際にはこの経路を用いて、右左折が必要な
交差点などで、スピーカからの音声を利用した案内も行
われる。また、右左折が必要な交差点などでは、拡大表
示をしてよりわかりやすい案内を行うことが好適であ
る。このような処理は、ナビゲーションECU28が行
う。
【0031】ここで、本実施形態では、単なるリンクコ
ストではなく、ノイズが乗算されたノイジーリンクコス
トが使用される。このため、経路計算に利用されるリン
クコストが、ノイズを含むものになっている。特に、ラ
ンダムノイズ発生器24は、各車両側ユニット20が個
別に有するものであり、ここで発生される乱数(P
(K))はそれぞれ異なったものになる。このため、交
通管理情報センタ10から供給される情報は1つであ
り、地図データベース30に記憶されているデータも同
一であったとしても、複数の車両側ユニット20の最適
経路計算部28aにおいて得られる最適ルートは若干異
なったものになる。そこで、各車両の採用ルートが若干
異なったものになり、車両を所定の範囲に分散させるこ
とができる。また、乱数P(K)の平均値は一定であ
る。従って、各車両が異なったルートを利用するにも拘
わらず、走行所要時間は基本的に同等のものになる。
【0032】更に、乱数P(K)のばらつき度合いは、
交通管理情報センタ10が決定する。従って、交通管理
情報センタ10がそのときの渋滞状況などに応じて、適
切なばらつき度合いを設定することができる。例えば、
エリア内の混雑状況が比較的一様であるときには、ノイ
ズパラメータNを小さくして、乱数P(K)のばらつき
度合いを比較的小さくする。これは、リンクデータに対
する変更の度合いが小さいことを意味し、元々の最適経
路計算による最適ルートが算出される可能性が高い。従
って、同一地点から同一方向に向かう車両は同じ道路を
選択する確率が高くなる。しかし、混雑度合いが一様で
あるということは、元々各車両が集中する傾向がないの
であり、ノイズのない最適経路計算が好適であると考え
られる。
【0033】一方、混雑度合いが一様でなく、特定の道
路が混雑しているような場合、ノイズパラメータNを大
きくし乱数P(K)のばらつきを大きくする。これによ
って、複数の車両の選択するルートが異なることになる
可能性が高くなる。これは、このような状態が発生する
のは、通常の最適経路計算によれば、多くの車両が同一
のルートを通ることが多いと考えられ、最適ルートを異
なるものにする要求が強いと考えられるからである。そ
して、ノイズパラメータNを大きくすることによって、
渋滞をさけるための迂回ルートが同一になること等を防
止することができる。
【0034】このように、エリア内の混雑度合いのばら
つきが大きいときにノイズパラメータNを大きくし、空
いているか混んでいるかに拘わらず混雑度合いのばらつ
きが小さいときにはノイズパラメータNを小さくする。
これによって、各車両による最適経路算出を制御して、
地域全体として効率的な通行を達成することができる。
【0035】更に、交通管理情報センタ10は、所定時
間毎(例えば10分)にデータを更新する。そこで、車
両側ユニット20は、受信した各リンクデータ(または
ノイジーリンクデータ)について、メモリに記憶してお
き、受信データが更新される度にリンクデータを更新す
るとよい。そして、データが更新される度に、経路の再
計算を行い、最適経路を変更することが好ましい。ここ
で、更新の度に、乱数P(K)を変更すると、最適経路
が変更されすぎる場合も多い。そこで、目的地が変更さ
れない限り、乱数P(K)については変更しないことも
好ましい。
【0036】なお、このような動作を車両用最適経路算
出装置に行わせるためのプログラムは、車両用最適経路
算出装置内のROM、RAM、ハードディスクなどの記
録媒体に記録されて、実行される。また、このプログラ
ムは、CD−ROMやフロッピーディスクなどに格納さ
れて供給される。更に、通信で車両用最適経路算出装置
に提供することもできる。例えば、交通管理情報センタ
などからプログラムを通信で提供することも好適であ
る。
【0037】
【実施例】図2に道路ネットワークの例を示す。この例
では、A〜Gの7地点があり、Aが出発地、Gが目的地
である。このような道路ネットワークにおいて、ノイズ
がない状態での各リンクの通過時間、ノイズパラメータ
Nを設定し、その条件で、乱数P(K)を個別に4つ発
生させて、最適ルートをシミュレーションしてみた結果
を以下に示す。
【0038】(実施例1)図3に、実施例1を示す。こ
の例では、ノイズを含まない場合において、各種のルー
トでの通過所要時間がほぼ同様である。すなわち、10
種類のルートのうち、4つのルートが所要時間18分、
4つのルートが所要時間19分、2つのルートが所要時
間26分である。
【0039】そして、ノイズパラメータとして、0.2
5を採用し、各ルートの計算に際し、それぞれ4種類の
乱数を発生した。すなわち、システム1〜4の4つのシ
ステムで、独自に乱数を発生し、各ルートについての評
価を行った。
【0040】その結果、システム1では、AD/DF/
FE/EGというルートの所要時間が17.52分とな
り、このルートが最適ルートとして採用された。また、
システム2では、AB/BE/EGというルートの所要
時間が16.42分となり、このルートが最適ルートと
して採用された。更に、システム3では、AD/DF/
FE/EG、システム4では、AD/DF/FGが最適
ルートとして採用された。このように、システム1、3
が同一のルートとなるが、他の2つのシステムでは異な
るルートが採用された。これより、ランダムノイズを利
用することによって、各車両において選択するルートが
異なるものになることがわかる。
【0041】(実施例2)図4に実施例2を示す。この
例では、ノイズを含まない場合のAB/BE/EGの所
要時間が15分、AB/BE/EF/FGの所要時間が
16分、その他のルートでは所要時間18分以上とし、
特定のルートが他と比べ早くなるように設定した。
【0042】この条件で、実施例1と同様にノイズパラ
メータとして0.25を採用したところ、システム1、
3、4において、AB/BE/EGが採用され、システ
ム2において、AB/BE/EF/FGが採用された。
これより、ノイズパラメータが0.25程度の場合に
は、あまり遅いルートが採用されることがないことが理
解される。
【0043】(実施例3)図5に実施例3を示す。この
例では、ノイズを含まない場合の各ルートの所要時間
は、実施例2と同一とし、ノイズパラメータを0.8と
大きな値とした。この場合、システム1ではAD/DF
/FE/EGが採用され、システム2ではAD/DF/
FGが採用され、システム3ではAB/BE/EGが採
用され、システム4ではAB/BE/EF/FGが採用
された。これより、ノイズパラメータを大きくすること
によって、車両毎の最適ルートをかなり異なるものにす
ることができることが理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 システムの全体構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 道路ネットワークの一例を示す図である。
【図3】 実施例1によるシミュレーション結果を示す
図である。
【図4】 実施例2によるシミュレーション結果を示す
図である。
【図5】 実施例3によるシミュレーション結果を示す
図である。
【符号の説明】
10 交通管理情報センタ、12 通信システム、20
車両側ユニット、22 受信機、24 ランダムノイ
ズ発生器、26 乗算機、28 ナビゲーションEC
U、28a 最適経路計算部、30 地図データベー
ス、32 ディスプレイ、34 スピーカ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路を所定の単位であるリンクの接続で
    あるリンクネットワークで表し、このリンクネットワー
    クにおける第1地点から第2地点までの最適経路を演算
    算出する車両用最適経路案内装置において、 乱数を発生する乱数発生手段と、 道路リンクネットワーク上の各リンクコストを前記乱数
    発生手段からの乱数に基づいて変更するリンクコスト調
    整手段と、 を有し、 変更されたリンクコストを利用して最適経路を演算算出
    することを特徴とする車両用最適経路算出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、 外部からの交通情報を取得する情報入手手段を備え、 交通情報を取得したときに上記リンクコスト調整手段に
    よりリンクコストを調整することを特徴とする車両用最
    適経路算出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の装置におい
    て、 前記乱数発生手段において、発生される乱数のばらつき
    の大きさを変更する乱数調整手段を有することを特徴と
    する車両用最適経路算出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の装置において、 外部から送られてくる指示データに従って、前記乱数調
    整手段における乱数のばらつきの大きさを変更すること
    を特徴とする車両用最適経路算出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つに記載の装
    置において、 演算された経路を表示する表示手段を有することを特徴
    とする車両用最適経路算出装置。
  6. 【請求項6】 車両用最適経路算出装置によって、道路
    の所定の単位であるリンクの接続で表されるリンクネッ
    トワークにおける第1地点から第2地点までの最適経路
    を演算算出するプログラムを記録した媒体であって、 乱数を発生させ、 道路リンクネットワーク上の各リンクコストを前記乱数
    に基づいて変更させ、 変更されたリンクコストを利用して最適経路を演算算出
    させることを特徴とする車両用最適経路算出プログラム
    を記録した媒体。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の媒体において、 外部からの交通情報を取得させ、 交通情報を取得したときにリンクコストを調整させるこ
    とを特徴とする最適経路算出プログラムを記録した媒
    体。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載の媒体におい
    て、 前記生成される乱数のばらつきの大きさが変更可能であ
    ることを特徴とする車両用最適経路算出プログラムを記
    録した媒体。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の媒体において、 外部から送られてくる指示データに従って、前記乱数の
    ばらつきの大きさを変更させることを特徴とする車両用
    最適経路算出プログラムを記録した媒体。
  10. 【請求項10】 第1地点から第2地点までの最適経路
    を演算算出する最適経路算出方法であって、 最適経路演算の際に評価対象となる経路の評価値を乱数
    により調整し、調整後の評価値を利用して最適経路を演
    算することを特徴とする車両用最適経路算出方法。
JP25842297A 1997-09-24 1997-09-24 車両用最適経路算出装置、その方法及びそのためのプログラムを記録した媒体 Pending JPH1194579A (ja)

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