JPH1191636A - トラクタのキャビン - Google Patents

トラクタのキャビン

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JPH1191636A
JPH1191636A JP9256945A JP25694597A JPH1191636A JP H1191636 A JPH1191636 A JP H1191636A JP 9256945 A JP9256945 A JP 9256945A JP 25694597 A JP25694597 A JP 25694597A JP H1191636 A JPH1191636 A JP H1191636A
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cabin
sheet metal
tractor
ceiling
pillar
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Noriyuki Miyamaru
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産のライン化が可能で軽量にして強固なキ
ャビンを提供する。 【解決手段】 前ピラー13と板金製後ピラー11とで
板金製の天井部9とフェンダ10とを接合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクタのキャビ
ンに係り、より具体的には、キャビンの骨格体を板金製
としたものに関する。
【0002】
【従来の技術】操縦運転装置を取囲んでトラクタ車体に
搭載されているトラクタのキャビンは公知であり、例え
ば特開平8−108741号公報等で提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のキャビンにおけ
る骨格体は、引抜き又は押出による鋼管、特に異形パイ
プ材(以下、単に支柱、ピラー等という)で構成されて
いた。すなわち、左右一対の前支柱を左右ステップ部に
立設させ、左右一対の後支柱を後車軸ケースに立設さ
せ、この左右一対の前後支柱の上端部に平面視方形状の
天井枠にて連結しており、各連結部分はアーク溶接にて
接合されていた。
【0004】このアーク溶接による接合での骨格体の生
産では、生産のライン化が困難であって生産効率が非常
に悪く、これがコストアップになっていた。また、アー
ク溶接による接合では、溶接欠陥、特に溶接歪が発生し
やすく、接合部での強度が低くなって信頼性に欠けるも
のであった。そこで本発明は、キャビンの骨格体を板金
製とすることによって、生産のライン化が可能で生産効
率を向上できるとともに、各部の接合は歪の少ないスポ
ット溶接が可能なトラクタのキャビンを提供することが
目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、操縦運転装置
を取囲んでトラクタ車体に搭載されているトラクタのキ
ャビンにおいて、前述の目的を達成するために次の技術
的手段を講じている。すなわち、本発明に係るトラクタ
のキャビンは、板金製のキャビン天井部と板金製の左右
フェンダとを板金製のピラーで連結しているとともに、
前記キャビン天井部と左右のステップとを板金製のピラ
ー又は鋼管製のピラーで連結していることを特徴とする
ものである(請求項1)。
【0006】このような構成を採用したことにより、キ
ャビン天井部と左右ステップとを連結している鋼管のピ
ラーの接合部分を除き、各接合部分はスポット溶接が可
能となって生産のライン化ができて生産効率が向上でき
たのである。このことは、アーク溶接部分がほとんど必
要でなく(キャビン天井部と左右ステップとを鋼管製ピ
ラーで接合したときは、この部分のアーク溶接は予め実
施していることができる)、これによって溶接歪も少な
く信頼性に富んだキャビンとなるのである。
【0007】また、キャビンの骨格体を前述のように板
金製で構成することにより、キャビン重量が大幅に軽減
できてトラクタ車体に搭載する組立も容易になるだけで
なく、トラクタ全体の重量も延いては軽減できることと
なり、このことは燃費の無駄も少なくなるし、水田用ト
ラクタにおいては圃場での過度な沈下も少なくなって走
行性能、作業性能も向上できるのである。
【0008】更に、本発明に係るトラクタのキャビン
は、板金製のキャビン天井部と板金製の左右フェンダと
を板金製のピラーで連結しており、この連結部がキャビ
ン天井部および左右フェンダに向って末広がり形状とさ
れており、前記キャビン天井部と左右のステップとを板
金製のピラーで連結しており、この連結部がキャビン天
井部に向って末広がり形状とされていることを特徴とす
るものである(請求項2)。
【0009】このような構成を採用したことによって、
キャビン骨格体を板金製として前述した作用効果を奏し
ながらも、接合部分における応力分散が末広がり形状に
て確保されて信頼性に富んだキャビンとできたのであ
る。また、操縦運転装置を取囲んでトラクタ車体に搭載
されていて前記操縦運転装置に対する乗降口に開閉自在
なドアを備えているトラクタのキャビンにおいて、前述
した目的を達成するために、次の技術的手段を講じてい
る。
【0010】すなわち、本発明に係るトラクタのキャビ
ンは、前記ドアのドア枠が板金製で一体成形されている
ことを特徴とするものである(請求項3)。このような
構成を採用したことにより、ドア枠の成形が容易とな
り、より一層の生産効率を向上できたのである。更に、
本発明に係るトラクタのキャビンは、前記ドアのドア枠
が板金製で一体成形されており、該ドア枠の左右を板金
製のフロアシートで互いに接合しているとともに、左右
のドア枠における天井枠部分を板金製のキャビン天井部
で互いに接合していることを特徴とするものである。
【0011】このような構成を採用したことにより、キ
ャビンの全体が板金製とできて生産のライン化が約束で
きるのである。この場合、フロアシートについては、座
席を支持する後半部分とウォークスルーとなる前半部分
とを段差部を介してそれぞれ板金にて個別に形成してお
いて段差部をスポット溶接等にて接合することが可能と
なる。
【0012】また、本発明に係るトラクタのキャビン
は、前述した請求項2における末広がり形状部分が、キ
ャビンの前後方向に延伸するとともにキャビンの内外方
向に弯曲する三次元構成とされていることを特徴とする
ものである(請求項5)。このような構成を採用したこ
とにより、各接合部分においての応力分散を確保しなが
ら、居住空間の拡大化が約束されたのである。
【0013】なお、キャビン天井部と左右フェンダとを
連結する板金製ピラーについては、当該ピラーの長さ
(高さ)を大中小のように用意しておくことにより、機
種に大中小があってもこれに即応できて部品の共用化が
できるのである。また、キャビン天井部、ピラー、フェ
ンダを板金製としたとき、プレス成形時にリブを形成し
ておくことにより、キャビン骨格体としての強度は確保
できるのであり、ピラーを板金製としたときは最中構造
の中空部を形成しておくことによって、キャビンに空調
装置を具備するときにおいてのドレン通路、空調流のダ
クトとしても利用可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態について説明する。本発明に係るトラクタのキャ
ビン1の全体側面を示している図1および全体正面(前
面)を示している図2並びに全体背面(後面)を示して
いる図3において、キャビン1はトラクタ車体2に図示
省略した前後左右に備えた防振支持体を介して搭載され
ており、該キャビン1は、操縦ハンドル3と運転席4と
を前後に配置して構成されている操縦運転装置5を取囲
んでいる。
【0015】トラクタ車体2は実質的にミッションケー
スで構成されていて、その後部上面には左右一対のリフ
トアーム6を有する作業機昇降用の油圧装置7が備えら
れており、符号8は左右の後輪を示している。キャビン
1は、板金製のキャビン天井部9と板金製の左右フェン
ダ10とを板金製のピラー11で連結しているとともに
板金製のキャビン天井部9と左右のステップ12とを板
金製のピラー又は鋼管製のピラー13で連結することで
キャビン骨格体を構成しており、左右ステップ12は実
質的に操縦運転装置5に対する乗降口とされていて、こ
の乗降口にはヒンジ金具14を介してドア15が開閉自
在として備えられている。
【0016】なお、左右のドア15はピラー11に対し
て上下のヒンジ金具14によって後下り状の傾斜軸X−
X廻りに開閉されることによって、その開放時において
ステップ12部分においてドア前下部が後上り状となる
ことで乗降空間を拡大して乗降し易いようにされてい
る。左右のフェンダ10は、立面部10Aとこの上部で
後輪8を覆う円弧状で前下り状とされている天板部10
Bとで構成されており、立面部10Aにはリブ10Cが
形成(プレス成形時に成形)されることでその剛性向上
がなされている。
【0017】左右のフェンダ10における立面部10A
は板金製のフロアシート16の左右端板がスポット溶接
又はフランジボルト結合等で接合されており、該フロア
シート16は後半部の座席装着部17と前半部のウォー
クスルー部18とが段差部19を介して高低差を有して
形成されており、図5で示すように空席装着部17には
点検窓17Aが形成されており、該窓17Aを着脱自在
なカバー(図示せず)で閉塞した状態でシート支持体を
介して座席4が装着されており、ウォークスルー部18
には図5で示すように切欠部18Aが形成されており、
この切欠部18Aの周縁を利用して操縦ハンドル3、ペ
ダル等を有する操縦ボックスが立設されている。
【0018】更に、フロアシート16の座席装着部17
に背面板20が連接されて該背面板20は座席4の背も
たれの後方にて立設されており、該背面板20の左右端
面が左右フェンダ10における立面部10Aの後方にス
ポット溶接、フランジボルト手段等で接合されている。
ここで、フロアシート16はウォークスルー部18、座
席装着部17および背面板20を板金のプレス成形にて
一体に形成されており、図7〜9で示すように補強リブ
21およびチェンジレバー案内孔22等が形成されてい
る。
【0019】但し、フロアシート16は、ウォークスル
ー部18、座席装着部17および背面板20を個別にプ
レス成形してこれらを接合したものであってもかまわな
いし、補強リブ21の形態も任意である。図1〜図3で
示しているキャビン1は天井部9と左右フェンダ10と
はいずれも板金製であり、天井部9の後方側寄りと左右
フェンダ10の後方側寄りとを板金製のピラー11が連
結部23を介して連結されており、該連結部23は実質
的にスポット溶接であり、該連結部23は天井部9およ
びフェンダ10に向って前後に弯曲して延伸する末広が
り形状とされることで応力分散して外力が作用しても座
屈するのが防止されており、実質的に左右フェンダ10
が板金製であることから、その弾性変形を介して外力を
担持した状態でトラクタ車体2にマウントされている。
【0020】天井部9の前端部と左右ステップ12の前
端部とを連結するピラー13は、図1〜図3の実施形態
においては鋼製、具体的には略ひょうたん形の異形鋼管
とされていて、このピラー13によってキャビン1の剛
性を増強するようにされている。この場合、図9で示す
ように上取付金具24はピラー13の孔13Aに適合す
る挿嵌部24Aと天井下面に対するスポット溶接部24
Bとを有し、挿嵌部24Aをピラー13の孔13Aに挿
嵌してアーク溶接しているとともに、内張金具25はピ
ラー13の外周にアーク溶接しており、一方、下取付金
具26はその凹部26Aをピラー13の内側外周に当接
させてアーク溶接しており、このように、ピラー13の
上下にそれぞれ取付金具24,25,26を予め固着し
た状態にしておいて、スポット溶接部24B,25Aは
組立(生産)ラインにおいて天井部19にスポット溶接
し、スポット溶接部26Bはステップ12にスポット溶
接しているのである。
【0021】ここにおいて、取付金具24,25,26
等は連結部を構成しているとともに、キャビン1の前面
部は天井部9の前縁、左右のピラー13等によって枠組
みされており、該枠組みの下方中央部にボンネット27
の外嵌凹部を形成して該ボンネット27の左右両脇(ス
カート部)を含む全面にはウェザーストリップ等を介し
て前面ガラスが張設されていて、この前面ガラスには図
示省略しているがワイパー等が備えられる。
【0022】なお、ピラー13はこれを板金製で構成す
ることも可能であり、この場合、ピラー13の上端部に
天井部9の左右前端に末広り状の連結部23を介して接
合され、いずれにしても図2で示すようにピラー13を
キャビン外方に弯曲突出させることにより、前面ガラス
を介しての前方視界を良好にしているとともにキャビン
1の居住空間の拡大を図っている。
【0023】図1〜3に示しているキャビン1は、ピラ
ー11が座席4の真横ではなくやや後方側寄りに配置
(立設)されており、該ピラー11の上下端部が連結部
23を介して後方に延伸されることでリヤガラス28の
装着部29が構成されている。装着部29は、左右のピ
ラー11における下端部間若しくは左右フェンダ10の
上端部間を互いに連結する平面視にてU字状若しくはコ
字形状とされている下リヤ連結体30と、左右のピラー
11における上端部間を互いに連結する平面視にてU字
形若しくはコ字形状とされている上リヤ連結体31と左
右のピラー11における後縁部とによって構成されてお
り、下リヤ連結体30は実質的にフロアシート16にお
ける背面板20の上縁を形成し、一方、上リヤ連結体3
1は実質的に天井部9の後縁を形成している。
【0024】上下リヤ連結体30,31の左右コーナー
部30A,31Aは実質的に丸味形状とされていて該連
結体30,31がキャビン外方に弯曲突出されているこ
とから後方視界性が拡大されているとともにキャビン空
間を増大しており、左右ピラー11が座席4のやや後方
にあり、かつ、左右コーナ部30A,31Aの前方に位
置することから、後方両側の視界性が向上されているの
である。
【0025】上記装着部29には、球面状で外方に拡大
したリヤガラス28の上端部がヒンジ金具28Aを介し
て図10および図11で示すように開閉自在に装着され
ており、該リヤガラス28の開閉動作は把手32をオペ
レータが後方に押込むことにより、左右対のガスダンパ
ー部材33を介してゆっくりと開動作され、一方、把手
32をガスダンパー部材33のガス圧等に抗して前方に
引込むことによりゆっくりと閉動作され、図示省略した
施錠具によって閉姿勢を保持可能である。
【0026】ここに、リヤガラス28はその周縁にウェ
ザーストリップ等の弾性縁取材28Bが添接されていて
平面視でU字形のリアハッチバックを構成しているので
ある。リヤガラス28にはワイパー34が設けられてい
るとともに、上リヤ連結体31の左右方向中間部位には
後方に向って突出する空調装置(空気調和装置をいい、
冷房、暖房、冷・暖房、送風、換気等の機能をもってい
る)のための外気導入体35が備えられており、該外気
導入体35における外気導入面35Aには面状フィルタ
が着脱自在(交換自在)として備えられている。
【0027】外気導入面35Aは後上り傾斜面とされる
ことでリヤガラス28の開度を拡大可能であるとともに
フィルタ面を拡大可能とされている。この実施例では外
気導入体35を有することから、上リヤ連結体31は外
気導入路のダクトを構成するため中空構造とされてお
り、該上リヤ連結体31に連結されている左右ピラー1
1も外気導入路のダクトを構成するために中空構造とさ
れており、図12の矢示Aで示すように左右ピラー11
の下部およびフェンダ10に形成した図示省略のダクト
を介してフロアシート16における背面板20部分に形
成したダクト36を介して内外気導入切換ダンパ装置に
導入可能である。
【0028】ダクト36には内気導入口37が形成され
てダクト36には連絡ダクト38を介してエアコン本体
(空調装置の本体をいい、蒸発器、ブロアー等を有す
る)39に接続されている。図12を参照すると、エア
コン本体39は左右フェンダ10における一方の立面部
10Aとトラクタ車体2の側面との間でキャビン1の下
部に着脱自在に装着されており、実質的にフロアシート
16でその上方が覆われており、ここに、エアコン本体
39を座席4側方に近接配置することによって該エアコ
ン本体39を天井部9に配置したものに比べキャビン1
の居住空間特に、ヘッドクリアランスを拡大できるとと
もに熱損(熱エネルギーの損失)および圧損(圧力損
失)を防止しているとともに、エアコンホース(図示せ
ず)を取外さなくとも取り外せるようになっている。
【0029】エアコン本体39の出口は、実質的にフロ
アシート16の段差部(立面部)19の一側方(図では
右側)に形出した開口40であり、この開口40に分岐
ダクト41が連通して接続されている。図12で示すよ
うに、分岐ダクト41は分岐主ダクト141と、これの
一側方(図では右フェンダ側)に連通接続されていて一
方(右側)のフェンダ10における天板部10Bの円弧
面に沿って添接されている一方の分岐側ダクト241
と、フロアシート16の立面部19の前面にあって分岐
主ダクト141に連通接続されていて他側方(左フェン
ダ)に向って延伸されている連絡ダクト341と、該連
絡ダクト341に連通接続されていて他方(左側)のフ
ェンダ10における天板部10Bの円弧面に沿って添接
されている他方の分岐側ダクト441と、左右の分岐側
ダクト241,441の下部に連通接続されていて左右
ステップ12の上面で前方に延伸する左右の連絡ダクト
541と、ボンネットの外郭を形造っており、操縦パネ
ルの取付板42の左右で立上っていて左右の連絡ダクト
541に連通接続されているデフロスタダクト641と
で構成されている。
【0030】前記分岐ダクト41は硬質樹脂成形品で構
成することが望ましいが、金属製であっても良く、左右
の分岐側ダクト241,441については左右フェンダ
10における天板部10Bと一体形成したものでもよ
く、また、デフロスタダクト641についても取付板4
2と一体形成したものでもよく、更には左右のデフロス
タダクト641については取付板42の上縁に沿う横ダ
クトで連通連絡しても良い。
【0031】左右の分岐側ダクト241,441には、
座席4におけるオペレータの胴廻り(太もも、臀部、腰
部、腹部、肩部等の上半身を含む)に対する吹出口43
A,43Bが上下に間隔をおいて形成されているととも
に、足元部分すなわちステップ12のやや上方に対する
吹出口44A,44Bが上下に間隔をおいてかつ内外に
形成されていて、該吹出口44A,44Bの下段吹出口
44Bが外側にあってステップ12の上面における砂等
をキャビン外に放出可能とされている。
【0032】なお、図12においては、吹出口44A,
44Bは左側のみを図示しているが分岐側ダクト241
にも同様に形成されている。連絡ダクト341にも、そ
の左右、左右と中間部に吹出口45が形成されており、
また、ダクト541とダクト641との接合部にも後方
に向う吹出口46が形成されているとともに、ダクト6
41には前面ガラスの左右スカート部47A,47Bに
対する吹出口48A,48Bが上下に間隔をおいて設け
られている。
【0033】なお、左右のダクト641を横ダクトで連
通連絡したときには、該横ダクトについても吹出口が形
成されることが望ましい。また、前記した吹出口は(図
12では43A,43Bについて代表して示してい
る)、風向を変更可能な羽板が付設されていて、温風
(暖房用)、冷風(冷房用)、排風(換気用)等の送気
方向(風向)をオペレータの希望する部位に変更可能と
している。
【0034】更に、図示していないが吹出口に付設した
羽板とともに吹出口の開口面積を大中小に調整可能なシ
ャッタを付設することにより、送気量、送気圧を調節可
能にすることが望ましい。図14を参照して各吹出口か
らの送気方向Bおよび送気流Cを示しているように、内
気導入口37に対して循環流となってエアコン本体39
に送気流が起ることにより、内気導入口37において室
内気の短絡(ショートカット)が防止できて熱交換効率
を向上している。
【0035】図6〜図8を参照してキャビン1の骨格体
の他の有用な実施形態のいくつかを説明する。図6は天
井部9の主体部119と、フロアシート16とを板金製
として分離構成し、天井部9の左右側縁219、ピラー
11および13並びに左右フェンダ10をスポット溶接
等によって枠組みしたものである。
【0036】図7はドア15のためのドア枠115が板
金製で一体成形されており、該ドア枠115を板金製左
右フェンダ10の天板部10Aを介して板金製フロアシ
ート16で互いにスポット溶接などで接合しているとと
もに、左右のドア枠115における天板枠部分115A
を板金製の天井部9で互いにスポット溶接にし接合した
ものである。
【0037】図8は、板金製フロアシート16の左右側
縁に板金製の左右フェンダ10をスポット溶接又はボル
トナット等で接合してユニットにしているとともに、板
金製の天井部9の前側左右に末広り状の連結部23を介
して左右の鋼製ピラー13の上端をスポット溶接又はア
ーク溶接で固着し、左右の鋼製ピラー13の下端はステ
ップ12のコーナ部にスポット又はアーク溶接で固着
し、更に、天井部9の後側寄りの左右と左右フェンダ1
0の天板部10Bとを板金製のピラー11で連結部23
を介して連結したものであり、ピラー11は末広り形状
部を有しており、その下端の連結部23はフェンダの天
板部10Bにスポット溶接することで構成されている。
【0038】図6〜図8で明らかなように、板金製のピ
ラー11はその上下端部が前後方向に弯曲部を介して延
伸した末広り形状であるとともに、その上下端部はキャ
ビン外方に突出して弯曲し、ここに、三次元構成とされ
ていてキャビンの居住空間を拡大しているとともにプレ
ス成形による成形容易化を図っている。なお、ピラー
(前後左右のものを含む)を板金製としたときは、その
断面は長方形(偏平形)で内部に中空部を有するものと
される。
【0039】キャビン天井部9にはその前側で左右方向
中央部にルームランプ50が、また、後側の左右にスピ
ーカ51が装着されており、図15および図16ではル
ームランプ50の装着構成を、図17ではスピーカ51
の装着構成を示している。図15〜17において、天井
部9は板金製のアウタルーフ52と発砲樹脂材(発砲P
PO材)等よりなるインナールーフ53とからなり、ア
ウタールーフ52にはそれぞれランプ取付ブラケット5
4、スピーカ取付ブラケット55がボルト等で固着され
ており、これらをインナールーフ53で覆って見栄えを
良くしているとともに、ルーフ52,53の端縁52
A,53Aは断面S字形で弾性を有するトリム(縁取り
部材)56に形成した溝56Aに嵌装することで接合し
てインナールーフ53をアウタールール52に向ってト
リム56の弾性力で押付けるようにされており、このト
リム56を備えることによって、ドア15の開閉時にも
バタ付くのが防止されているのである。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、生産
のライン化が可能で軽量にして強固なトラクタのキャビ
ンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャビンの側面図である。
【図2】本発明に係るキャビンの正面図である。
【図3】本発明に係るキャビンの背面図である。
【図4】本発明に係るキャビンの天井部の左半分を示す
平面図である。
【図5】本発明に係るキャビンのフロアシートの左半分
の平面図である。
【図6】本発明に係るキャビンの第1例を示す斜視図で
ある。
【図7】本発明に係るキャビンの第2例を示す斜視図で
ある。
【図8】本発明に係るキャビンの第3例を示す斜視図で
ある。
【図9】前ピラーの接合(連結)状態を示す斜視図であ
る。
【図10】本発明に係るキャビンの後方から見た斜視図
であり、リヤドアー閉じ状態を示している。
【図11】本発明に係るキャビンの後方から見た斜視図
であり、リヤドアー開き状態を示している。
【図12】本発明に係るキャビンのダクト構成を示し天
井部を省略した斜視図である。
【図13】図12の天井部を示す斜視図である。
【図14】空調流の説明図である。
【図15】ルームランプ取付部の断面図である。
【図16】図15の要部拡大図である。
【図17】スピーカ取付部の断面図である。
【符号の説明】
1 キャビン 9 天井部 10 フェンダ 11 ピラー(後) 12 ステップ 13 ピラー(前) 15 ドア 16 フロアシート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操縦運転装置を取囲んでトラクタ車体に
    搭載されているトラクタのキャビンにおいて、 板金製のキャビン天井部と板金製の左右フェンダとを板
    金製のピラーで連結しているとともに、前記キャビン天
    井部と左右のステップとを板金製のピラー又は鋼管製の
    ピラーで連結していることを特徴とするトラクタのキャ
    ビン。
  2. 【請求項2】 操縦運転装置を取囲んでトラクタ車体に
    搭載されているトラクタのキャビンにおいて、 板金製のキャビン天井部と板金製の左右フェンダとを板
    金製のピラーで連結しており、この連結部がキャビン天
    井部および左右フェンダに向って末広がり形状とされて
    おり、前記キャビン天井部と左右のステップとを板金製
    のピラーで連結しており、この連結部がキャビン天井部
    に向って末広がり形状とされていることを特徴とするト
    ラクタのキャビン。
  3. 【請求項3】 操縦運転装置を取囲んでトラクタ車体に
    搭載されていて前記操縦運転装置に対する乗降口に開閉
    自在なドアを備えているトラクタのキャビンにおいて、 前記ドアのドア枠が板金製で一体成形されていることを
    特徴とするトラクタのキャビン。
  4. 【請求項4】 操縦運転装置を取囲んでトラクタ車体に
    搭載されていて前記操縦運転装置に対する乗降口に開閉
    自在なドアを備えているトラクタのキャビンにおいて、 前記ドアのドア枠が板金製で一体成形されており、該ド
    ア枠の左右を板金製のフロアシートで互いに接合してい
    るとともに、左右のドア枠における天井枠部分を板金製
    のキャビン天井部で互いに接合していることを特徴とす
    るトラクタのキャビン。
  5. 【請求項5】 請求項2における末広がり形状部分が、
    キャビンの前後方向に延伸するとともにキャビンの内外
    方向に弯曲する三次元構成とされていることを特徴とす
    るトラクタのキャビン。
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