JPH119047A - 収穫機 - Google Patents

収穫機

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JPH119047A
JPH119047A JP18050397A JP18050397A JPH119047A JP H119047 A JPH119047 A JP H119047A JP 18050397 A JP18050397 A JP 18050397A JP 18050397 A JP18050397 A JP 18050397A JP H119047 A JPH119047 A JP H119047A
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Yoshiaki Yamamoto
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Seirei Industry Co Ltd
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  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 茎葉部(16a)を未収穫地へ放出する
のを防止するために駆動車輪より内側へ茎葉部(16
a)を放出する際、放出位置から地面までの落下空間に
張り出す車軸、ファイナルケース、その他の部品に茎葉
部(16a)が引っ掛かり堆積するのを防止し、確実に
地面に落とすことができる収穫機を提供する。 【解決手段】 根菜作物(16)の茎葉部(16a)
を挟持して圃場から抜き上げ搬送する移送装置(22)
と、移送装置(22)から根菜作物(16)を切り離す
切断装置(25)と、移送装置(22)の送り終端から
機体横側に茎葉部(16a)を放出する茎葉放出装置
(26)とを、自走車輌(1)に備えた収穫機におい
て、放出後の茎葉部(16a)が機体側に堆積するのを
防止する流葉動体(73)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は球葱などの根菜作物
を圃場から掘取る収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、根菜作物の茎葉部を挟持して圃場
から抜き上げ搬送する移送装置と、移送装置から根菜作
物を切り離す切断装置と、移送装置の送り終端から機体
横側に茎葉部を放出する茎葉放出装置とを、自走車輌に
備えた収穫機があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】根菜作物から切り離し
た茎葉部を左右何れか一方の駆動車輪外側へ放出する
と、未収穫地へ茎葉部を放出することになり次工程の収
穫に支障を来す。本発明は茎葉部を未収穫地へ放出する
のを防止するために駆動車輪より内側へ茎葉部を放出す
る際、放出位置から地面までの落下空間に張り出す車
軸、ファイナルケース、その他の部品に茎葉部が引っ掛
かり堆積するのを防止し、確実に地面に落とすことがで
きる収穫機を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の収穫機は、根菜作物の茎葉部を挟持して圃場
から抜き上げ搬送する移送装置と、移送装置から根菜作
物を切り離す切断装置と、移送装置の送り終端から機体
横側に茎葉部を放出する茎葉放出装置とを、自走車輌に
備えた収穫機において、放出後の茎葉部が機体側に堆積
するのを防止する流葉動体を設けたものである。
【0005】また、流葉動体は弾性材より成る板状体で
構成し、機体側の固定部と常時動作部に流葉動体を取り
付けることにより、専用の駆動源が不要となり、構造の
複雑化並びにコストアップを防止できるので効果的であ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
いて詳述する。図1は玉葱収穫機全体の左側面図、図2
は同右側面図、図3は同平面図、図4は同前面図、図5
は同後面図、図6は作業部全体の側面説明図、図7は同
平面説明図であり、玉葱収穫機は自走車輌(1)と作業
部(2)とで構成するもので、自走車輛(1)は、エン
ジン(3)と、その出力部に連動する伝動機構を内装し
たミッションケース(4)と、ミッションケース(4)
から左右に延設する伝動ケース(5)(6)と、各伝動
ケース(5)(6)に連設する左右ファイナルケース
(7)(8)と、各ファイナルケース(7)(8)に軸
支する左右駆動車輪(9)(10)と、ミッションケー
ス(4)及び左右ファイナルケース(7)(8)に支持
して前方に延設する車体フレーム(11)と、左駆動車
輪(9)の前方延長線上に配置して車体フレーム(1
1)に昇降自在に取付けるゲージホイル(12)と、ゲ
ージホイル(12)の昇降操作ハンドル(12a)と、
車体フレーム(11)から後上方に延設する操縦ハンド
ル(13)などで構成している。
【0007】また、右ファイナルケース(8)と右駆動
車輪(10)を左ファイナルケース(7)と左駆動車輪
(9)よりも大きく横側方に偏寄して設けることによっ
て、左右駆動車輪(9)(10)が4条用の畦(14)
両側の谷部(15)を走行でき、且つ、ゲージホイル
(12)が畦(14)左側の谷部(15)を走行できる
ように形成している。右伝動ケース(6)とそれに内蔵
される右伝動軸を伸縮自在な構造とし、左右駆動車輪
(9)(10)間隔を畦(14)幅に応じて調節できる
ように構成している。
【0008】車体フレーム(11)に種々の構成要素を
組付けて2条用の作業部(2)を構成するもので、作業
部(2)は、機体前部に配設し畦(14)に植付けられ
る複数条の玉葱(16)列の茎葉部(16a)を左右に
分け捌き且つ倒伏状態の茎葉部(16a)を引起すため
の縦回型分草引起タイン(17)を有する分草装置であ
る2条分3列の分草引起ケース(18)と、各分草引起
ケース(18)下部より前方斜下方に突出し玉葱(1
6)列側方の畦(14)の土中を進行させ玉葱(16)
列の玉部(16b)を左右に分根するための2条分3本
の分根アーム(19)と、各分草引起ケース(18)間
後側に配設し各分草引起ケース(18)間に導入される
2条分の茎葉部(16a)を中央の分草引起ケース(1
8)後側に掻込むための係止突起付きの掻込ベルト(2
0)を有する掻込装置である左右一対の掻込ケース(2
1)と、左右掻込ケース(21)下部後側から前低後高
状に機体後方に向って張設する左右一対のベルトであっ
て、そのベルト間に掻込後の2条分の茎葉部(16a)
を挾持して後上方に搬送することによって玉葱(16)
を土中から引抜くための移送装置である左右一対の引抜
ベルト(22)と、その引抜ベルト(22)前端側下方
に配設し玉部(16b)下側の土中に横方向に寝た状態
で進行させ引抜ベルト(22)による土中からの玉葱
(16)の引抜きを助ける掘取装置である左右一対の振
動ブレード(23)と、前記引抜ベルト(22)略中間
部下方から引抜ベルト(22)よりも緩い傾斜角度(略
水平)で引抜ベルト(22)の後端部下方まで張設する
左右一対のベルトであって、そのベルト間に引抜ベルト
(22)によって畦(14)上方に引抜搬送された2条
分の玉葱(16)の茎葉部(16a)の基端部である玉
部(16b)頭部の首部(16c)を挾持して機体後方
に搬送する下部搬送装置である左右一対の玉部搬送ベル
ト(24)と、その玉部搬送ベルト(24)より上方で
前記引抜ベルト(22)下方に配設し玉部搬送ベルト
(24)により挾持搬送している玉部(16b)と引抜
ベルト(22)により挾持搬送している茎葉部(16
a)とを切断分離する茎葉切断装置である切断刃(2
5)と、左引抜ベルト(22)後端部下方に配設する茎
葉放出装置であるスターホイル(26)と、玉部搬送ベ
ルト(24)後方に配設される収穫物放出装置である玉
部放出ベルト(27)とを備えている。
【0009】上記した作業部(2)の各構成要素には図
7に示す伝動機構でもってエンジン(3)動力を伝達す
るもので、ミッションケース(4)から作業クラッチ
(28)を介して前方に延設される作業出力軸(29)
が、前後方向の伝動筒(30)内を経て作業部駆動ケー
ス(31)に挿入され、この駆動ケース(31)に軸受
支承されている左右方向の駆動軸(32)に連動連結さ
れている。そして、前記駆動軸(32)の中間部にウォ
ーム(33)及びウォームホイル(34)を介して連動
連結した引抜搬送駆動軸(35)を上向きに突設し、そ
の駆動軸(35)に左右引抜ベルト(22)の後部駆動
プーリ軸(36)をチェン伝動で連動連結し、左右引抜
ベルト(22)を所定方向に回転駆動する。この引抜ベ
ルト(22)の前部従動プーリ軸(37)に左右玉部搬
送ベルト(24)の前部駆動プーリ軸(38)と左右掻
込ベルト(20)の上部駆動プーリ軸(39)をチェン
伝動で連動連結し、左右玉部搬送ベルト(24)と左右
掻込ベルト(20)を所定方向に回転駆動する。また前
記駆動軸(32)左右端部にはクランク(40)が設け
られ、その左右クランク(40)から作業部(2)の両
横外側で前方に延設されるピットマン(41)前端部
を、車体フレーム(11)に支軸(42)を介して前後
方向に揺動自在に支持している振動ブレード(23)上
端に連結し、左右振動ブレード(23)を前後に揺動駆
動する。さらに右ピットマン(41)外側で前後方向に
延設される伝動軸(42a)後端を前記駆動軸(32)
右端部に連動連結させると共に、分草引起タイン(1
7)を取付けるタインチェン(43)の上部駆動スプロ
ケット軸(44)右端を前記伝動軸(42a)前端に連
動連結させ、各分草引起ケース(18)の分草引起タイ
ン(17)を回行駆動する。
【0010】また図8に示す如く、切断刃(25)を先
端側下面に軸着する駆動ケース(45)の右端部を、右
引抜ベルト(22)下面のフレーム(46)に固設した
ガイドフレーム(47)のガイド孔(48)に摺動自在
に嵌合すると共に、ガイドフレーム(47)外側からナ
ット体(49)で駆動ケース(45)を締付け、左右引
抜ベルト(22)間に形成される上部挾持搬送経路と、
左右玉部搬送ベルト(24)間に形成される下部挾持搬
送経路間に昇降自在に切断刃(25)を支持し、玉部
(16b)側に残す茎葉部(16a)の長さを玉葱(1
6)を出荷するときの長さ(約15mm)から出荷調整
するために複数個(約6個)の玉葱(16)を茎葉部
(16a)で束ね吊下げ保管するときの長さ(約40m
m)までの間で無段階に調節できるように構成してい
る。
【0011】切断刃(25)は駆動軸(32)の右端部
から駆動ケース(45)にフレキシブル伝動軸(50)
を介して入力されるエンジン(3)動力で回転駆動させ
ている。
【0012】図9乃至図10に示す如く、茎葉切断装置
とは別に玉葱(16)の根部(16d)を切断する根切
断装置である切断刃(51)を備えるもので、左右玉部
搬送ベルト(24)の下面側に玉部(16b)底面を摺
動支持させる左右一対の玉受樋(52)を設け、玉受樋
(52)の後部下面側に前面側のみ開放したカバー(5
3)を介して電動モータ(54)を取付け、カバー(5
3)内にモータ回転軸を介して切断刃(51)を軸支
し、左右玉部搬送ベルト(24)による玉部(16b)
の挾持搬送中に、玉受樋(52)の間からこの下側に突
出させる根部(16d)を切断刃(51)によって切断
し、茎葉部(16a)の長さを約15mmに切揃え、且
つ、根(16d)を切取った出荷するときの仕上げ状態
で玉葱(16)を収穫可能に構成している。
【0013】尚、直ちに出荷しない場合でも根(16
d)を収穫時に切取っておくことにより、出荷時の仕上
げ作業が茎葉部(16a)の切揃え作業だけとなり、仕
上げ作業が簡略化されるものである。
【0014】また、根切断装置は玉受樋(52)の前部
か前方に一体延出する板バネ製の弾性アーム(55)を
介して車体フレーム(11)に連結固定し、玉部(16
b)の大きさに対応して上下動するように弾力的に支持
するもので、玉部(16b)の大小によって切断位置が
変化し、玉部(16b)を切断したり、根部(16d)
を切残したりするのを防止するように構成している。
【0015】さらに、車体フレーム(11)に一端を固
定した板バネ(56)の先端二又部(56a)間に玉受
樋(52)の後端部を臨ませ、必要以上に根切断装置が
上下動したり、上下に振動したりするのを防止してい
る。
【0016】図11、図12に示す如く、収穫物放出装
置は、右玉部搬送ベルト(24)後端より左玉部搬送ベ
ルト(24)後端が後方に位置するように、左右玉部搬
送ベルト(24)長を異ならせ、その左玉部搬送ベルト
(24)の後部従動プーリ軸(57)上でベルト(2
4)上側にスターホイル(58)を、またベルト(2
4)下側にローラ(59)をそれぞれ係合軸支させ、さ
らに前記玉部放出ベルト(27)を右玉部搬送ベルト
(24)の後端部上側より側面視で後下方向に向けて、
且つ、後面視で先端側を左側に偏寄せを傾斜状に延設さ
せると共に、左玉部搬送ベルト(24)とローラ(5
9)間から玉部放出ベルト(27)の下側(前側)にガ
イド棒(60)を延設させ、また玉部放出ベルト(2
7)の上部(前部)駆動プーリ軸を右玉部搬送ベルト
(24)の後部従動プーリ軸(57)に連動連結する伝
動ケース(61)を設けもので、左右玉部搬送ベルト
(24)間から玉部放出ベルト(27)とガイド棒(6
0)間にスターホイル(58)を介して玉部(16b)
の首部(16c)を掻入受継させ、且つ、その受継時に
玉部(16b)をローラ(59)に当接させて右側に押
し、左右玉部搬送ベルト(24)によって引抜姿勢で後
方に搬送されてきた玉部(16b)を左に略90度横倒
状態になる放出姿勢に姿勢変更させ、その放出姿勢で玉
部放出ベルト(27)下端(後端)より畦(14)上面
に整列放出するように構成している。
【0017】また車体フレーム(11)に一体連結され
る左右下部搬送フレーム(62)の左側のフレーム(6
2)に前記ガイド棒(60)の取付ブラケット(63)
を固定し、ガイド棒(60)をフレーム(62)から延
設支持するもので、L形の取付ブラケット(63)の一
側面を左玉部搬送ベルト(24)の非搬送側外周側でフ
レーム(62)にボルト止めし、ガイド棒(60)を溶
着させる取付ブラケット(63)の他側面を左玉部搬送
ベルト(24)の内周側でフレーム(62)から垂下さ
せ、仮想線に示す如く、ガイド棒(60)を溶着させる
取付ブラケット(63)のガイド棒取付面を左玉部搬送
ベルト(24)の非搬送側外周側でフレーム(62)か
ら垂下させたときに、左玉部搬送ベルト(24)によっ
て持回る茎葉がガイド棒取付部に引掛ることによって生
じる詰りを防止し、下部搬送装置の動作不良及び性能低
下を招くのを防止するように構成している。
【0018】図13及び図14に示す如く、玉葱(1
6)が放出される側の車体フレーム(11)に左放出位
置制御板(64)を重設すると共に、玉葱(16)が放
出される側と反対側の車体フレーム(11)にも右放出
位置制御板(65)を重設するもので、左右の制御板
(64)(65)によって放出される玉葱(16)が機
体左又は右側に行過ぎないように放出位置を制御し、放
出された玉葱(16)が畦(14)左側の谷部(15)
に落込み、左側の駆動車輪(9)によって踏みつけて破
損したり、放出された玉葱(16)が畦(14)中央部
に転動し、畦(14)中央部を歩行して機体を追走する
作業者によって踏みつけて破損したり、歩行の邪魔にな
るのを防止している。
【0019】左右の制御板(64)(65)は、玉葱
(16)が放出される位置に合せて垂設される弾性材よ
りなる板状の樹脂成形品であり、下部を内側に曲げて左
右の制御板(64)(65)の下部間隔を上部間隔より
縮めることによって、放出玉葱(16)に対し確実に左
右の制御板(64)(65)を作用させ放出位置制御の
性能向上を図ると共に、右制御板(65)の後部を左制
御板(64)の後部より後方に延ばし、未収穫の玉葱
(16)の茎葉部(16a)が放出に悪影響を及ぼすの
を防止している。
【0020】図15及び図16に示す如く、茎葉放出装
置であるスターホイル(26)は左引抜ベルト(22)
の後部駆動プーリ軸(36)でベルト(22)下側に係
合軸支され、このベルト(22)と一体に回転駆動する
もので、右引抜ベルト(22)の後部駆動プーリ軸(3
6)の軸受(36a)に一端を連結固定する板バネ製の
放出ガイド板(66)を設け、スターホイル(26)の
後側半周にガイド板(66)を弾力的に圧接させ、左右
引抜ベルト(22)間の挾持搬送経路終端からスターホ
イル(26)と放出ガイド板(66)間に形成される略
半円形の搬送経路に茎葉部(16a)を受継ぎ、スター
ホイル(26)によって茎葉部(16a)に送りを与
え、左引抜ベルト(22)の後端部左外方から茎葉部
(16a)を放出し、機体の作業部(2)と左駆動車輪
(9)間から畦(14)左側の法面に茎葉部(16a)
を落すように構成している。
【0021】また茎葉放出直後の左引抜ベルト(22)
とこのベルトカバー(67)側面端部間に弾性材より成
る板バネ製のスクレーパー(68)を設けると共に、ス
クレーパー(68)内面にベルト保護用の弾性材より成
るゴム板(69)を接着固定し、スクレーパー(68)
基端をベルトカバー(67)にボルト止め固定させ、ス
クレーパー(68)の先端をゴム板(69)を介して茎
葉放出直後の左引抜ベルト(22)外面に弾力的に圧着
させ、左引抜ベルト(22)の茎葉の持回りによるベル
トテンション部及びベルトカバー(67)内への茎葉の
持込みを防止するように構成している。
【0022】また前記スクレーパー(68)はベルトカ
バー(67)上面とスターホイル(26)間を塞ぐ上下
幅を有し、先端中間部をスクレーパー(68)として作
用させると共に、先端側上部をベルトカバー(67)と
引抜ベルト(22)間から茎葉放出位置部の引抜ベルト
(22)の内面側まで延出させて形成する上部巻付防止
バネ部(70)と、先端側下部を引抜ベルト(22)と
スターホイル(26)間から茎葉放出位置部のスターホ
イル(26)の谷部より内周側まで延出させて形成する
下部巻付防止バネ部(71)とをスクレーパー(68)
に設け、左引抜ベルト(22)の後部駆動プーリ軸(3
6)部への茎葉の巻付きなどを防止するように構成して
いる。
【0023】尚、上記スクレーパー(68)を右引抜ベ
ルト(22)にも装備しても同様の作用を得ることがで
きる。
【0024】図17及び図18に示す如く、上記した機
体の作業部(2)と左駆動車輪(9)間への茎葉部(1
6a)の放出に際し、放出位置から畦(14)左側の法
面までの茎葉落下空間(72)には左ピットマン(4
1)、左ファイナルケース(7)、操作ワイヤなどがあ
り、茎葉部(16a)の放出の障害となるが、この茎葉
放出位置直下でこの内側から下方に垂らす弾性材より成
るゴム板製の流葉動体(73)を設け、左ベルトカバー
(67)及び操縦ハンドル(13)から延設するガイド
棒(74)に流葉動体(73)内面を当接支持させ、流
葉動体(73)下縁を左ファイナルケース(7)外側に
垂らし、放出後の茎葉部(16a)が茎葉落下空間(7
2)にある各部品に引っ掛り堆積するのを防止するよう
に構成している。
【0025】また前記流葉動体(73)は上側後部を機
体の固定部、例えば操縦ハンドル(13)の基部に取付
け、上側前部を機体の常時動作部、例えば左ピットマン
(41)に取付けることにより、左ピットマン(41)
の前後動により前後に伸び縮みさせ、茎葉部(16a)
を跳飛ばす作用を得て、茎葉部(16a)の停留を防止
するように構成している。
【0026】また左駆動車輪(9)のスポークやハブに
放出後の茎葉部(16a)が引掛り巻付くのを防止する
ために、左駆動車輪(9)にはホイルカバー(75)を
取付けている。
【0027】図19及び図20に示す如く、左側の分草
引起ケース(18)には、分根アーム(19)と共に分
草板(76)を取付けるもので、分草板(76)によっ
て畦(14)左側の法面及び谷部(15)に倒伏してい
る茎葉部(16a)を、その茎葉部(16a)がゲージ
ホイル(12)に踏付けられる前で、左側の分草引起ケ
ース(18)の分草引起タイン(17)によってすくい
上げる前に内側に誘導起立させ、左側のタイン(17)
に受継がせるように構成している。
【0028】また前記分草板(76)前面の誘導面(7
6a)より緩やかな角度で立上げる誘導面(77a)を
有するアタッチメントである早生用分草板(77)を備
えるもので、早生用分草板(77)の先端に分根アーム
(19)に嵌合させる筒(78)を設けると共に、上端
側に分草引起ケース(18)に対する分根アーム(1
9)の取付ブラケット(79)側の取付ブラケット(8
0)にボルト止めするセットブラケット(81)を設
け、分草板(76)の前面側に早生用分草板(77)を
着脱自在に取付け、早生の玉葱(16)の茎葉部(16
a)が急な分草板(76)の誘導面(76a)上で停留
したり前方に押倒すのを防止するように構成している。
【0029】図21及び図22に示す如く、車体フレー
ム(11)の前端に固設する右側の分草支持フレーム
(82)下部にアタッチメントであるウエイト(83)
をセット金具(84)を介して着脱自在に取付けるもの
で、セット金具(84)を右分根アーム(19)の取付
ブラケット(79)と共に右側の分草支持フレーム(8
2)下部にボルトで締付けて取付けておき、セット金具
(84)の芯軸(85)にウエイト(83)の略中心に
開設した貫通孔を挿入して、ウエイト(83)をセット
金具(84)に着脱自在にボルトで締付けて装着し、畦
(14)の土壌が軟質であったり、その他の要因で機体
前部が浮上がる場合に、ウエイト(83)を装着するこ
とにより機体前部の浮上がりを防止し、作業部(2)の
各部の性能を適正に発揮し得るように構成している。
【0030】ところで、作業部(2)はこの左右方向の
中心線上に中央の分草引起ケース(18)及び分根フレ
ーム(19)を配置し、また掻込装置の掻込経路及び引
抜搬送装置の挾持搬送経路及び下部搬送装置の挾持搬送
経路を形成するように、作業部(2)中心を中心として
左右対位置に左右掻込ベルト(20)及び左右引抜ベル
ト(22)及び左右玉部搬送ベルト(24)を配置する
と共に、中央分草引抜ケース(18)の左右両側に収穫
する玉葱(16)の植付条間隔と同じ間隔を設けて左右
分草引起ケース(18)を配置し、収穫する2条の玉葱
(16)列間の中央を作業部(2)中心が通過するよう
に機体を走行させて収穫作業を行うものであるが、機体
後方からでは機体前方下部の収穫直前の玉葱(16)が
殆んど作業部(2)に隠れ見えない、そこで、適正走行
位置からずれたときにこれを直ちに作業者に報知して修
正できるようにしている。
【0031】即ち、図23乃至図25に示す如く、中央
分草引起ケース(18)の下部前方に小形の中央分草板
(86)を設け、中央分根フレーム(19)にブラケッ
ト(87)を介して中央分草板(86)の取付板(8
7)を固定させ、その取付板(87)の両側面にオンオ
フスイッチである左右操向センサ(88)(89)を取
付け、適正走行位置を走行しているときには両方のスイ
ッチアーム(88a)(89a)が左右の列の玉葱(1
6)の首部(16c)に当接して両方のセンサ(88)
(89)がオンとなり、適正走行位置から左に所定距離
以上ずれたときに右側のスイッチアーム(89a)が右
側列の玉葱(16)の首部(16c)に当接せず右側の
センサ(89)をオフにし、適正走行位置から右に所定
距離以上ずれたときに左側のスイッチアーム(88a)
が左側列の玉葱(16)の首部(16c)に当接せず、
左側のセンサ(88)をオフにし、適正走行位置からの
位置ずれとその方向を前記操向センサ(88)(89)
によって検出するように構成している。
【0032】そして、操縦ハンドル(13)の左右側部
に表示器である左右操向ランプ(90)(91)を取付
け、両方のセンサ(88)(89)の所定時間内でのオ
ンオフ回数の差が所定以下のとき、左右操向ランプ(9
0)(91)を消灯保持し、機体が適正走行位置を走行
していることを作業者に報知し、オンオフ回数の差が所
定以上となり右側のオンオフ回数が左側のオンオフ回数
より少ないときに左側の操向ランプ(90)を点灯さ
せ、機体が適正走行位置より左側にずれて走行している
ことを作業者に報知し、オンオフ回数の差が所定以上と
なり左側のオンオフ回数が右側のオンオフ回数より少な
いときに右側の操向ランプ(91)を点灯させ、機体が
適正走行位置より右側にずれて走行していることを作業
者に報知することにより、左右サイドクラッチレバーに
よる走行方向の修正を適正に行わせ、常に適正走行位置
を保って走行できるように構成している。
【0033】図26に示す如く、各分根フレーム(1
9)の先端に弾性材より成るゴム製のブーツ(92)を
嵌合固定し、玉葱(16)の玉部(16b)に分根フレ
ーム(19)先端が接触した際に、玉部(16b)を損
傷させるのを防止するように構成している。
【0034】図27に示す如く、左右振動ブレード(2
3)のうち左側の振動ブレード(23)の縦アーム部
(23a)は直すぐに形成するのに対し、右側の振動ブ
レード(23)の縦アーム部(23a)の中間に折曲げ
部(93)を設け、車体フレーム(11)に取付ける縦
アーム部(23a)上部より横刃部(23b)を連設さ
せる縦アーム部(23a)下部を内側に偏寄せて形成
し、左側の振動ブレード(23)による作業部(2)中
心からの掘上げ幅より右側の振動ブレード(23)によ
る作業部(2)中心からの掘上げ幅を狭くすることによ
り、作業者が歩行する畦(14)中央部を荒らすのを防
止すると共に、収穫している畦(14)の片側の未収穫
部分への土寄せなどを防止するように構成している。
【0035】図28及び図29に示す如く、車体フレー
ム(11)の横連結フレーム(94)両端にハンガーフ
レーム(95)を回動自在に取付け、左右のファイナル
ケース(7)(8)をハンガーフレーム(95)にボル
ト止め固定し、車体フレーム(11)に左右のファイナ
ルケース(7)(8)を一体連結するもので、アタッチ
メントである高畦用車高調節金具(96)を備え、高畦
に植付られた玉葱(16)を収穫するとき、ハンガーフ
レーム(95)前部とファイナルケース(7)(8)の
間に金具(96)を装着し、金具(96)を介して左右
のファイナルケース(7)(8)をハンガーフレーム
(95)に連結することにより、機体の対地高さを高く
し、高畦に植付けられた玉葱(16)の収穫を行えるよ
うに構成している。
【0036】図30乃至図32に示す如く、畦(14)
上面で作用させる中央及び右側の分草引起ケース(1
8)より左側の分草引起ケース(19)を下方に延設し
て長尺に形成し、中央及び右側のタイン(17)先端の
回行軌跡下端高さ、つまり畦(14)上面より低位に左
側のタイン(17)先端の回行軌跡下端を位置させ、畦
(14)左側の法面上を通過する左分草引起ケース(1
8)のタイン(17)先端の回行軌跡下端をその法面ま
で延設形成し、左タイン(17)と法面との間に隙間が
あくのを防止し、左分草引起ケース(18)のタイン
(17)を確実に茎葉部(16a)に作用させ、茎葉部
(16a)の引起し不良による玉葱(16)の掘残しを
防止するように構成している。
【0037】また左側の分草引起ケース(18)の分根
アーム取付ブラケット(79)を上部固定側と下部可動
側に分割し、上部固定側取付ブラケット(79a)を左
側の分草支持フレーム(82)にボルト止め固定し、こ
の上部固定側取付ブラケット(79a)に左分草引起ケ
ース(18)を固定支持させ、下部可動側取付ブラケッ
ト(79b)を上部固定側取付ブラケット(79a)に
回動調節自在に連結させ、この下部可動側取付ブラケッ
ト(79b)に分根アーム(19)及び分草板(76)
を取付け、下部可動側取付ブラケット(79a)の回動
調節によって分根アーム(19)及び分草板(76)先
端側の高さ調節を行うように構成している。
【0038】また左分草引起ケース(18)のタイン
(17)へ茎葉部(16a)を受継ぎさせる分草板(7
6)(77)の誘導面(76a)(77a)の終端部を
側面視でタイン(17)先端の回行軌跡より後方(内
側)に延設し、分草板(76)(77)で倒伏した茎葉
部(16a)をすくうとすぐにタイン(17)で引起す
ように構成している。
【0039】さらに右分草引起ケース(18)の上部を
前記プロケット軸(44)を内装する分草駆動ケース
(97)から延設する取付ブラケット(98)にスプロ
ケット軸(44)軸芯回りに回動調節自在に連結すると
共に、右分草引起ケース(18)の分根アーム取付ブラ
ケット(79)を上部固定側と下部可動側に分割し、右
側の分草支持フレーム(82)にボルト止め固定する上
部固定側取付ブラケット(79a)に、右分草引起ケー
ス(18)の下部及び分根アーム(19)を固定する下
部可動側取付ブラケット(79b)を前記スプロケット
軸(44)軸芯回りに回動調節自在に連結し、右分草引
起ケース(18)をスプロケット軸(44)の軸芯を中
心に前後に回動自在に固定支持し、右分草引起ケース
(18)を畦(14)上面で作用させる場合、中央分草
引起ケース(18)と平行になる前方回動位置に固定支
持し右タイン(17)先端の回行軌跡下端を畦(14)
上面に合わせる一方、右分草引起ケース(18)を畦
(14)右側の法面上で作用させる場合、中央分草引起
ケース(18)より後方の後方回動位置に固定し、右タ
イン(17)先端の回行軌跡下端を左分草引起ケース
(18)と同様に法面まで延設するように構成してい
る。
【0040】図33に示す如く、分草板(76)を分根
アーム(19)と別体で設け、この分草板(76)の先
端部を分根アーム(19)先端部に前後揺動支点軸(9
9)を介して前後揺動自在に取付け、分草板(76)後
部を左側の振動ブレード(23)にロッド(100)を
介して連動連結させ、振動ブレード(23)の前後揺動
動作で、左分草引起ケース(18)のタイン(17)に
茎葉部(16a)を受継がせる分草板(76)の誘導面
(76a)送り終端部を側面視でタイン(17)先端の
回行軌跡より前方位置と後方位置間で往復移動させ、分
草板(76)上での茎葉部(16a)の停留を防止する
と共に、分草板(76)からタイン(17)への茎葉部
(16a)の受継ぎ状態を向上させるように構成してい
る。
【0041】尚、早生用の分草板(77)を分草板(7
6)に着脱自在に取付けるようにし、この早生用の分草
板(77)を分草板(76)と一体に前後に揺動させる
ようにすることができる。この場合前面側の早生用の分
草板(77)をタイン(17)先端の回行軌跡を境に前
後に往復移動させるものである。
【0042】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、根菜作物(16)の茎葉部(16a)を挟持して圃
場から抜き上げ搬送する移送装置(22)と、移送装置
(22)から根菜作物(16)を切り離す切断装置(2
5)と、移送装置(22)の送り終端から機体横側に茎
葉部(16a)を放出する茎葉放出装置(26)とを、
自走車輌(1)に備えた収穫機において、放出後の茎葉
部(16a)が機体側に堆積するのを防止する流葉動体
(73)を設けたもので、茎葉部(16a)を未収穫地
へ放出するのを防止するために駆動車輪より内側へ茎葉
部(16a)を放出する際、放出位置から地面までの落
下空間に張り出す車軸、ファイナルケース、その他の部
品に茎葉部(16a)が引っ掛かり堆積するのを防止で
き、確実に地面に落とすことができる効果を奏するもの
である。
【0043】また、流葉動体(73)は弾性材より成る
板状体で構成し、機体側の固定部(13)と常時動作部
(41)に流葉動体(73)を取り付けることにより、
専用の駆動源が不要となり、構造の複雑化並びにコスト
アップを防止できる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】玉葱収穫機全体の左側面図。
【図2】玉葱収穫機全体の右側面図。
【図3】玉葱収穫機全体の平面図。
【図4】玉葱収穫機全体の前面図。
【図5】玉葱収穫機全体の後面図。
【図6】作業部全体の側面説明図。
【図7】作業部全体の平面説明図。
【図8】茎葉切断部の側面説明図。
【図9】根切断部の側面説明図。
【図10】根切断部の平面説明図。
【図11】収穫物放出部の後面説明図。
【図12】収穫物放出部の平面説明図。
【図13】放出位置制御部の側面説明図。
【図14】放出位置制御部の後面説明図。
【図15】茎葉放出部の側面説明図。
【図16】茎葉放出部の平面説明図。
【図17】茎葉放出流葉部の側面説明図。
【図18】茎葉放出流葉部の平面説明図。
【図19】分草板部の側面説明図。
【図20】分草板部の前面視説明図。
【図21】ウエイト装着部の側面説明図。
【図22】ウエイト装着部の前面説明図。
【図23】操向センサ部の側面説明図。
【図24】操向センサ部の平面説明図。
【図25】操縦ハンドル部の平面説明図。
【図26】分根アーム部の平面説明図。
【図27】掘取装置部の後面説明図。
【図28】車高調節の側面説明図。
【図29】車高調節の前面説明図。
【図30】分草装置部の左側面説明図。
【図31】分草装置部の右側面説明図。
【図32】分草装置部の前面説明図。
【図33】可動分草板部の側面説明図。
【符号の説明】
(1) 自走車輌 (16) 根菜作物 (16a) 茎葉部 (22) 移送装置 (73) 流葉動体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 根菜作物の茎葉部を挟持して圃場から抜
    き上げ搬送する移送装置と、移送装置から根菜作物を切
    り離す切断装置と、移送装置の送り終端から機体横側に
    茎葉部を放出する茎葉放出装置とを、自走車輌に備えた
    収穫機において、放出後の茎葉部が機体側に堆積するの
    を防止する流葉動体を設けたことを特徴とする収穫機。
  2. 【請求項2】 流葉動体は弾性材より成る板状体で構成
    し、機体側の固定部と常時動作部に流葉動体を取り付け
    てある請求項1記載の収穫機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1118539A (ja) * 1997-07-04 1999-01-26 Kubota Corp 作物収穫機
JP2001327209A (ja) * 2000-05-23 2001-11-27 Seirei Ind Co Ltd 根菜作物収穫機及びこの収穫機による根菜作物の収穫方法

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JP2001327209A (ja) * 2000-05-23 2001-11-27 Seirei Ind Co Ltd 根菜作物収穫機及びこの収穫機による根菜作物の収穫方法

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